念 / 念能力
卵男
ウェルフィンが使う具現化系の念能力。質問や命令を込めたミサイルを撃ち、着弾で対象の頭部に黒いムカデを植え付けて服従を強いる。
卵男(ミサイルマン)は、キメラ=アントの師団長ウェルフィンが使う具現化系の念能力である。発動すると、ウェルフィンの背中に生物めいた外見のミサイル発射装置が現れる。装置には縮んだ頭部と四本の異形の腕が付き、腕はそれぞれミサイルを一発ずつ握っている。ウェルフィンはまず対象を定め、そのミサイルに質問または命令を込める。対象が嘘をつくか命令に背いた時点で、攻撃が始まる。
ミサイルは着弾と同時に爆発し、致命傷を与える代わりに対象の頭部へ生きた黒いムカデを植え付ける。ムカデは対象の反抗心を糧に育ち、激痛を与えながら最後には対象を殺す。相手を脅して従わせるだけで戦いを終わらせられる能力だが、発動には言葉のやり取りが欠かせず、準備にも時間がかかる。
基本情報
| 使用者・能力者 | ウェルフィン。人間だった頃の名はザイカハル。キメラ=アントの師団長を務めた。 |
|---|---|
| 念系統 | 具現化系。能力そのものはシャウアプフから与えられた。 |
| 効果・作用 | 着弾したミサイルが爆発し、致命傷を与える代わりに対象の頭部へ生きた黒いムカデを植え付ける。ムカデは対象の反抗心を糧に育ち、激痛を与えながら最後には対象を殺す。対象がウェルフィンを殺そうとすると、ムカデは即座に致死の大きさまで育ち、宿主を死なせて攻撃そのものを止める。 |
| 発動条件・制約 | 対象を定め、ミサイルに質問か命令を込める。対象が嘘をつくか命令に背くと攻撃が始まる。手順を正しく踏めばミサイルは着弾まで追尾を続け、ウェルフィンが対象を感知できなくなっても追跡は止まらない。言葉のやり取りが要るため準備に時間がかかり、隠密行動には向かない。 |
| 植え付け後の解除 | ウェルフィン自身は、対象の体内に入ったムカデを取り除けない。一方、敗北を認める気持ちと誠実さはムカデを傷つけ、死滅させて消し去る。 |
能力の概要
卵男(ミサイルマン)の使い手はウェルフィンで、この能力はシャウアプフから与えられた。純粋な戦闘用の能力ではない。それでも、相手を脅して条件を呑ませるだけで戦いを終わらせられる点に特徴がある。
ウェルフィンは自分を前線の戦闘要員とは考えておらず、知力と鋭い感覚を主な持ち味としていた。相手はたいてい降伏して条件を呑むため、この能力を最後まで使い切る機会は少ない。その結果、ウェルフィンは自分の能力が持つ性質のいくつかを把握しないままだった。
仕組みと効果
使用手順は決まっている。まず対象を定め、次にミサイルへ質問または命令を込める。対象が嘘をついたり命令に背いたりすれば、その時点で攻撃に移る。手順を正しく踏んだミサイルは命中するまで対象を追い続け、ウェルフィンが対象を感知できなくなっても追尾は止まらない。
ミサイルが与えるのは致命傷ではない。着弾と同時に爆発し、対象の頭部へ生きた黒いムカデを送り込む。ムカデは対象の反抗心を養分にして育ち、耐え難い痛みを与え続けたうえで、最後には宿主を死なせる。
対象がウェルフィンを殺そうとした場合、ムカデは即座に致死の大きさまで育つ。宿主はその場で命を落とし、攻撃は実行される前に止まる。この仕掛けにより、卵男は相手を追い詰める攻撃手段であると同時に、相手の反抗を封じる枷としても働く。
発動条件・制約・弱点
対象の指定と、質問または命令の受け渡しには言葉のやり取りが欠かせない。そのため発動までの手順は長く、気づかれずに仕掛ける使い方には向かない。さらに、この能力が生むのは抑止力にとどまり、対象がウェルフィンへ攻撃すること自体は止められない。ミサイルを受けるのを厭わない相手なら、先に手を出せてしまう。こうした弱点から、ウェルフィンは卵男を低く見ており、交渉の場面でしか用いなかった。
一度対象の体内に入ったムカデを、ウェルフィン自身の手で取り除くことはできない。一方で、敗北を認める気持ちと誠実さはムカデを傷つけ、死滅させて消し去る。ウェルフィンは当初、自分の能力にこの一面があることを知らなかった。
作中での使用
東ゴルトー王宮の中庭を抜ける途中、ウェルフィンは角の陰にメレオロンの気配を感じ取る。気配は直後に消え、警戒したウェルフィンは卵男を発動した。隠れている者に出てこなければ撃つと告げ、三から数えて発射したが、ミサイルは標的を捉えなかった。それでも無香料の消臭剤の匂いから、思い違いではなく、フラッタのほかにも味方に裏切り者がいると確信する。
その後、ヒナとシドレがビゼフを地下シェルターへ運ぶのを尾行し、モニター室へ忍び込んだ。ウェルフィンは、イカルゴが意識のないブロヴーダを撃てずにいるのを画面越しに見て、自分の脅威にはならないと判断する。戻ってきたイカルゴの前に、すでに卵男を発動した状態で姿を現し、動くなと命じて質問に答えるよう迫った。しかしイカルゴは振り向いて発砲し、ウェルフィンの右肩を撃ち抜いた。
発動条件・効果・制約をつなぐ
卵男を詳しく読むときの軸は一つではない。念能力は名称や威力だけで評価せず、使用者、系統、発動条件、対象、代価、解除条件を一続きの仕組みとして読む必要がある。
基本情報のうち「使用者・能力者」は、ウェルフィン。人間だった頃の名はザイカハル。キメラ=アントの師団長を務めた。これに対して「念系統」は、具現化系。能力そのものはシャウアプフから与えられた。二つを同じ表へ置くことで、前提と結果を取り違えずに読める。
基本情報のうち「念系統」は、具現化系。能力そのものはシャウアプフから与えられた。これに対して「効果・作用」は、着弾したミサイルが爆発し、致命傷を与える代わりに対象の頭部へ生きた黒いムカデを植え付ける。ムカデは対象の反抗心を糧に育ち、激痛を与えながら最後には対象を殺す。対象がウェルフィンを殺そうとすると、ムカデは即座に致死の大きさまで育ち、宿主を死なせて攻撃そのものを止める。この組み合わせは、名称だけでは分からない作中での役割を捉える手掛かりになる。
基本情報のうち「効果・作用」は、着弾したミサイルが爆発し、致命傷を与える代わりに対象の頭部へ生きた黒いムカデを植え付ける。ムカデは対象の反抗心を糧に育ち、激痛を与えながら最後には対象を殺す。対象がウェルフィンを殺そうとすると、ムカデは即座に致死の大きさまで育ち、宿主を死なせて攻撃そのものを止める。これに対して「発動条件・制約」は、対象を定め、ミサイルに質問か命令を込める。対象が嘘をつくか命令に背くと攻撃が始まる。手順を正しく踏めばミサイルは着弾まで追尾を続け、ウェルフィンが対象を感知できなくなっても追跡は止まらない。言葉のやり取りが要るため準備に時間がかかり、隠密行動には向かない。二つを同じ表へ置くことで、前提と結果を取り違えずに読める。
基本情報のうち「発動条件・制約」は、対象を定め、ミサイルに質問か命令を込める。対象が嘘をつくか命令に背くと攻撃が始まる。手順を正しく踏めばミサイルは着弾まで追尾を続け、ウェルフィンが対象を感知できなくなっても追跡は止まらない。言葉のやり取りが要るため準備に時間がかかり、隠密行動には向かない。これに対して「植え付け後の解除」は、ウェルフィン自身は、対象の体内に入ったムカデを取り除けない。一方、敗北を認める気持ちと誠実さはムカデを傷つけ、死滅させて消し去る。一方だけを強調すると項目の働きを過大または過小に評価しやすいため、両方を照合したい。



