ストレイツォ
すとれいつぉ
ネタバレ範囲: Part 2「ストレイツォVSジョセフ」まで
# ストレイツォストレイツォは、第1部『ファントムブラッド』と第2部『戦闘潮流』に登場する波紋使いである。若い頃はトンペティの弟子としてジョナサン・ジョースターへ協力し、ディオの屍生人と戦う。後に波紋一派の後継者となり、幼いエリザベスを養女として育てるが、老いへの恐怖から石仮面で吸血鬼へ変わる。
74歳で若さと不死性を得た後、秘密を知る者を殺し、ジョセフ・ジョースターへ挑む。
基本情報
ストレイツォは1863年生まれのチベット人男性で、第1部では25歳前後、第2部では74歳である。波紋の老師トンペティに師事し、同門のダイアー、ウィル・A・ツェペリと修行した。第1部では人間の波紋戦士としてディオの軍勢へ立ち向かい、第2部では自ら石仮面をかぶった吸血鬼としてジョセフの敵になる。ジョナサンの死後に救出された赤ん坊エリザベスを引き取り、後のリサリサとなる彼女へ波紋を教える。
トンペティの後を継いで波紋一派を率い、エイジャの赤石をリサリサへ託す立場にまで達する。最期は吸血鬼の身体へ自ら波紋を流し、肉体を崩壊させて死亡する。
第1部の外見
若いストレイツォは長くまっすぐな黒髪と引き締まった体格を持つ。厚手の上衣、手首と膝の防具、大きな外套を着用し、チベットから来た修行者として描かれる。ダイアーやトンペティと並ぶ場面では、長髪と静かな表情によって二人と区別できる。戦闘では素手と波紋を使い、衣服の装飾より身体の動きと呼吸が攻撃の中心となる。
テレビアニメでは黒髪と淡い色の外套が用いられるが、原作カラー版やゲームでは配色が異なる。第1部の若い人間と、第2部で石仮面により若返った吸血鬼は似た年齢の外見を持っても、同じ状態ではない。
第2部の外見
1938年のストレイツォは白髪となっているが、波紋の呼吸によって同年齢のスピードワゴンより若く見える。石仮面で吸血鬼になると髪が黒く戻り、しわが消えて青年期に近い姿を取り戻す。二列の留め具を持つ上衣と長いマフラーを着用する。マフラーはサティポロジアビートル三万匹の腸の繊維を織った布で、波紋を伝え、受けた波紋を分散させる。
若返った姿は本人が求めた結果だが、日光と波紋を弱点とする吸血鬼の肉体へ変わった代償を伴う。
人間だった頃の性格
第1部のストレイツォは使命に忠実で、屍生人へ容赦せず、人間を守る波紋戦士として行動する。ディオの手下に襲われたポコと姉を救い、シャンデリアを通じて波紋を流し、複数の屍生人を一度に倒す。ジョナサンやスピードワゴンと協力し、ディオが世界へ広げようとする石仮面の脅威を止めようとする。戦いの後にはジョナサンとエリナの旅立ちを見送り、ジョースター家と友好的な関係を続ける。
リサリサを養育し、波紋と赤石を受け継がせたことからも、長い間は一派の責任を果たしていたと分かる。後の裏切りがあっても、第1部の救助や教育まで最初から偽善だったと断定する根拠はない。
老いへの恐怖
ストレイツォは強さを求めて波紋を修行し、呼吸法によって普通の人間より老化を遅らせる。しかし波紋は老化を完全には止めず、肉体の限界を知るほど、若さを失う恐怖が強くなる。第1部で目撃したディオの怪力、再生、若さは、彼にとって倒すべき悪であると同時に羨望の対象となる。一派の長となっても恐怖を克服できず、石仮面の力を使えば人間の寿命から逃れられると考える。
保護してきた人間や弟子を犠牲にしてでも若さを選ぶため、これは単なる延命ではなく、長年守った価値への裏切りである。
ウインドナイツ・ロットでの戦い
ストレイツォはダイアー、トンペティと共に、ツェペリの救援要請を受けてウインドナイツ・ロットへ来る。到着はツェペリの死後となるが、ジョナサンと合流してディオの城へ進む。屍生人のペイジ、ジョーンズ、プラント、ボーンナムがシャンデリアから襲うと、金属を通じて波紋を流す。四体を短時間で破壊し、波紋が生物へ直接触れなくても物体を媒介に届くことを示す。
ディオの気化冷凍法を知りながら戦い、吸血鬼の能力と弱点を目の前で学ぶ。この経験が半世紀後、ジョセフの波紋を防ぎ、ディオの技を再現する準備へつながる。
リサリサの養父
ジョナサンが船上で死亡した後、エリナは自分の胎内の子と、亡くなった母から救った赤ん坊を連れて生還する。エリナが二人を同時に育てることは難しく、ストレイツォが赤ん坊エリザベスを引き取る。彼女を養女として育て、波紋の技術を教え、後にリサリサの名で戦う師へ成長させる。エイジャの赤石の中でも完全な「スーパー・エイジャ」を預け、柱の男との戦いへ続く役目を継承する。
ジョセフの父ジョージ二世が屍生人に殺された真相をスピードワゴンと調べるなど、ジョースター家との関係も保つ。リサリサは養父の裏切りと死を知った時、単純に敵の死として受け止められず、育てられた過去との間で感情を揺らす。
メキシコの遺跡
スピードワゴン財団がメキシコの地下遺跡で石仮面と柱に埋まった人型を発見し、ストレイツォへ協力を求める。彼は二人の弟子と発掘隊へ加わり、眠る存在を破壊する役目を期待される。現場でジョセフが波紋を使えるかを確認した後、弟子と財団員を突然殺害する。スピードワゴンを蹴り倒し、その血で石仮面を作動させ、自ら吸血鬼へ変わる。
遺跡の人型が血を吸って目覚める危険へ気付き、死体とスピードワゴンを川へ捨てるが、完全な止めを刺せていない。若さを得る計画と柱の男の封印を守る判断が同時に存在し、人類の危機を全面的に望んでいたわけではない。
ジョセフを狙う理由
ストレイツォは石仮面の秘密を知るスピードワゴン、エリナ、ジョセフを自分への脅威と考える。特にジョセフは生まれつき波紋を使い、将来さらに強くなる可能性がある。ディオのように新しい力を試して遊ぶことはせず、危険となる者を早い段階で殺す方針を取る。ニューヨークへ渡り、カフェにいるジョセフを監視するが、ジョセフは相手の正体と目的を先に察する。
戦闘前の優位を取ろうとしたストレイツォに対し、ジョセフは会話を待たず短機関銃を撃ち込む。
ジョセフとの戦い
短機関銃で全身を撃たれても、ストレイツォは吸血鬼の再生力で起き上がる。ジョセフはマフラーへ複数の手榴弾を結び、一つの爆発へ注意を向けた隙に連鎖させ、身体を粉砕する。ストレイツォは肉片を集めて再生し、女性記者を人質にしてブルックリン橋で再戦する。ディオがジョナサンへ使った空裂眼刺驚を連射し、圧縮した体液で物体を切断する。
ジョセフは波紋を込めたグラスへ体液を当てて軌道を反射させ、ストレイツォ自身の顔へ命中させる。さらに波紋の一撃で橋から落とし、吸血鬼になって初めて得た技と、波紋使いとして知り尽くした防御を破る。
能力
人間のストレイツォは、呼吸によって生命エネルギーを生む波紋を修得し、四肢や物体へ流せる。石仮面の使用後は怪力、跳躍力、再生力、若返った肉体を得る。波紋使いだった知識により、サティポロジアビートルの布を避雷針のように使い、ジョセフの波紋を吸収する。吸血鬼の身体で波紋を生み出せば自分も破壊されるため、生前の技術は攻撃より敵の手を読む知識として働く。
最期にはこの矛盾を逆用し、自分の身体へ波紋を蓄積して自壊を選ぶ。
最期と「柱の男」の警告
橋から落ちるストレイツォをジョセフが助け、スピードワゴンの行方と遺跡の情報を問いただす。ストレイツォはメキシコで発見した「柱の男」が目覚め、ジョセフも近く遭遇すると警告する。自分が人類を裏切った後でも、吸血鬼を越える存在を何も知らないまま放置することは選ばない。情報を渡した後、呼吸で波紋を体内へ満たし、吸血鬼の身体を崩壊させる。
老衰する代わりに若い姿で地獄へ行くことへ満足し、自分の選択を悔いてはいない。ジョセフにとっては最初の本格的な吸血鬼戦であり、ストレイツォの警告がメキシコのサンタナへ向かう導線となる。
テレビアニメ版
テレビアニメ版では飛田展男がストレイツォを演じる。第7話と第8話でトンペティ、ダイアーと共に第1部の戦いへ加わり、第10話で遺跡の裏切りと吸血鬼化が描かれる。第11話では短機関銃、手榴弾、ブルックリン橋、空裂眼刺驚、波紋による自死まで進む。公式の第2部紹介は、波紋一派の後継者となった人物が石仮面へ魅了されたことを物語の起点として示す。
画像は第1部の波紋戦士、74歳の指導者、若返った吸血鬼を分け、同じ人物の立場と種族の変化が分かる構成にする。
物語上の役割
ストレイツォは、人間を守る技術である波紋を極めても、使い手の欲望まで正しくはできないことを示す。老化を遅らせる成功が、かえって止められない老いを意識させ、石仮面への羨望を育てる。第1部ではディオを倒す側にいたため、その裏切りは石仮面の誘惑が世代を越えて残ったことを明確にする。一方でリサリサを育て、赤石を託し、最期に柱の男を警告した行為まで消えるわけではない。
善良な過去と残酷な選択を一方へ単純化できない人物として、第1部から第2部へ因縁を渡す。
関連項目
- [[jojo-concept-1-2-3-ripple|波紋]]- [[jojo-item-1-2-3-stone-mask|石仮面]]- [[jojo-character-1-2-3-jonathan-joestar|ジョナサン・ジョースター]]- [[jojo-character-2-3-4-joseph-joestar|ジョセフ・ジョースター]]
- [[jojo-character-1-2-3-lisa-lisa|リサリサ/エリザベス]]- [[jojo-character-1-2-robert-e-o-speedwagon|ロバート・E・O・スピードワゴン]]- [[jojo-character-1-tonpetty|トンペティ]]- [[jojo-character-2-santana|サンタナ]]