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Part 6 / 人物

ラング・ラングラー

らんぐ・らんぐらー

第一世界線main_manga_and_tv_anime

ネタバレ範囲: Part 6「サヴェジ・ガーデン作戦」まで

# ラング・ラングラーラング・ラングラーは、第6部『ストーンオーシャン』に登場する男性囚人で、エンリコ・プッチの刺客である。空条承太郎スタンドDISCをスピードワゴン財団へ届けようとする空条徐倫ウェザー・リポートを襲う。スタンド「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」は、唾液を付けた対象を無重力の中心へ変え、接触した物や空気へ影響を広げる。

吸盤状の指と足、真空へ備えた装備、遠心力で金属片を撃つ武器を組み合わせ、無重力空間で相手を消耗させる。

基本情報

ラング・ラングラーはアメリカ人の男性で、囚人番号はMA13022である。女性教授を刃物で69回刺して殺害し、グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所へ収容された。プッチから徐倫の追跡を命じられ、承太郎のスタンドDISCを中庭へ運ばせない役目を受ける。スタンドは無重力化と腕部の回転器を持つジャンピン・ジャック・フラッシュである。

能力が生来のものか、ホワイトスネイクのDISCで与えられたものかは本編で確定していない。テレビアニメの公式人物紹介は、論理的に考える男性囚人であり、スタンド能力に対応した吸盤状の指を持つと説明する。

外見

ラングは全身を覆う衣服を着用し、胸には簡略化されたロケットの印がある。平らな帽子を目の下まで深くかぶり、縁のぎざぎざとゴーグルによって顔の大半を隠す。両手の指先と足先には吸盤状の構造があり、壁や天井へ身体を固定できる。足首にはスニーカーを一足ずつ結び付け、容器や薬品など無重力下で必要となる物を携行する。

ジャンピン・ジャック・フラッシュにも胸のロケット印があり、腕には小物を回転させて射出する球状の装置が付く。装備は奇抜な衣装というだけでなく、自分の能力で生じる無重力、空気流出、移動困難へ備えた実用品である。原作カラー版とテレビアニメでは衣服やゴーグルの色が異なるため、色は人物同定の固定条件ではない。

性格

ラングは相手の動きと環境を言葉にしながら考え、無重力下で確実に消耗させる戦い方を好む。いきなり近接戦へ入らず、唾液を付け、距離を取り、空気と血液が失われるまで待つ。ねじの弾道や跳弾も計算し、相手が防御した方向へ別の弾を当てる。一方、徐倫が想定以上に抵抗すると怒りを露わにし、冷静な分析から殺意を込めた罵倒へ変わる。

自分の能力を高く評価し、戦いの途中でホワイトスネイクにも勝てるのではないかと考える。プッチへの忠誠より、刑務所で得た力への自負と、他者を支配できる状況を楽しむ欲求が強い。論理的な準備と過信が同居し、相手を倒したと早く判断した時に反撃の糸を見落とす。

刺客としての任務

徐倫は承太郎のスタンドDISCを中庭へ持ち出し、スピードワゴン財団が放つ伝書鳩へ渡そうとする。エンポリオとウェザーが経路を支援し、三人は看守の監視を避けて工場区画へ向かう。ラングは物陰と反射を利用して後を追い、ウェザーに姿を見つけられる。四つんばいで壁や床を移動し、徐倫へ唾液を命中させようとする。

エンポリオはバーニング・ダウン・ザ・ハウスに残る衣服へ二人を隠して一時的に追跡を外す。それでも徐倫が工場で靴を直す間に能力が発動し、周囲の物体と承太郎のDISCが浮き始める。ラングの目的は徐倫の殺害だけでなく、DISCを回収してホワイトスネイクへ戻すことにある。

唾液による無重力化

ジャンピン・ジャック・フラッシュは、ラングの唾液が付着した人物を重力の影響から外す。対象が別の物へ触れると無重力化が伝わり、影響範囲が連鎖的に広がる。徐倫の衣服、道具、周辺設備が浮き、身体を床へ固定できなくなる。重力を失うだけなら浮遊に見えるが、押した反動で自分も逆方向へ進むため、普段の歩行や打撃が成立しない。

ラングは指と足の吸盤で壁へつかまり、あらかじめ無重力下の移動へ適応している。対象となった徐倫から離れた場所では能力の影響を避け、真空の外側から攻撃する。能力の広がりを止めるには、徐倫が触れる物を減らし、使用者との距離と空気の流れを同時に管理する必要がある。

承太郎のDISCを奪う

無重力化した徐倫の衣服から承太郎のスタンドDISCが浮き出す。徐倫はストーン・フリーの糸を伸ばして回収しようとするが、糸も重力を失い、直線的な制御が難しい。ラングは息で糸の向きをそらし、先にDISCをつかむ。壊そうとしてもDISCは折れた状態から戻るため、破壊を断念して持ち去る。

徐倫は浮いていたコップへ糸を結び、簡易の糸電話として声をウェザーへ届ける。無重力により失った移動手段を、同じ浮遊物と糸の伝声へ変える発想で救援を呼ぶ。ラングが環境を支配した直後から、徐倫は能力内に残る物理法則を反撃へ使い始める。

ウェザー・リポートとの攻防

ウェザーはラングを追い、奪われたDISCと徐倫を守ろうとする。ラングはジャンピン・ジャック・フラッシュの手首にある回転器へねじやボルトを入れる。高速回転で遠心力を蓄え、金属片を弾丸のように射出する。ウェザー・リポートは大気を操って弾を防ぎ、スタンド同士の接近戦へ入る。

空気との摩擦を強められたラングの腕は発火し、彼は一部の物体へ重力を戻して設備を落下させる。閉じる隔壁へ向かって金属片を撃ち、その反動で自分の身体を通過させるなど、無重力下の作用と反作用を理解している。ウェザーは一人で能力を無効化するのではなく、徐倫と協力して空気、弾道、射程を別々に処理する。

真空化の危険

徐倫から周囲へ無重力化が伝わると、空気も重さを失って区画外へ流れ始める。およそ20メートル規模の範囲が真空へ近づき、呼吸できなくなるだけでなく、傷口から血液が吸い出される。低い圧力では体液への影響も大きく、単なる酸欠より早く身体が損傷する。空気を含む容器は内外の圧力差で破裂し、飛散物が追加の武器となる。

ラングは真空域の外へ位置し、ねじで小さな傷を作って失血を速める。徐倫が穴を糸で塞いでも、跳弾や爆発させた動物の血で視界を奪い、防御の隙を作る。無重力化は移動妨害、真空化、出血、爆発を順に発生させ、一つの効果へ対処するだけでは生存できない。

酸素スーツ

ウェザーは周囲の残った空気を高密度にまとめ、徐倫と自分の身体を包む雲のような酸素スーツを作る。スーツは呼吸用の空気を保ち、真空から体表を守る一時的な防護になる。範囲外へ移動するだけの時間を得られるが、金属片や爆発へ耐える完全な装甲ではない。ラングはスーツの構造を見て射撃を集中し、空気の膜を破ろうとする。

徐倫はストーン・フリーで飛来物を弾き返し、ラングはさらに別の弾で軌道を変更する。二人の能力を組み合わせても防御だけでは消耗が続くため、使用者を無重力域へ引き込む必要が生じる。ウェザーが自分のスーツを徐倫へ渡す選択も、彼女が最後の接近を実行する時間を作る。

徐倫の反撃

ラングは徐倫とウェザーを倒したと判断し、戦場から離れようとする。しかしストーン・フリーの細い糸が、ジャンピン・ジャック・フラッシュの回転器へ結ばれている。徐倫が糸を引くと、ラングは自分が作った無重力と真空の範囲へ引き込まれる。ラングは足首の靴から消毒液と二酸化マンガンを取り出し、容器内で酸素を発生させて耐える。

さらに酸素を使って徐倫の防護を壊し、能力を解除して空気が戻る流れから逃走しようとする。無重力解除で周囲の空気が一斉に戻ると、その流れは徐倫の身体をラングの位置へ運ぶ。徐倫は接近の勢いを利用して連打を浴びせ、ラングを洗濯物の容器へ叩き込んで戦闘不能にする。

能力以外の技能

ラングの指と足の吸盤は、無重力下で壁へ固定するための身体的な特徴である。公式紹介はスタンド能力による指の形としているが、作中では本人の四肢に直接現れ、移動技術と一体になっている。回転器の弾薬を携帯し、薬品から酸素を作る準備もあり、自分の能力の副作用を研究している。反射面に映る姿を警戒し、距離を保ち、弾丸を弾丸でそらす射撃精度を持つ。

それでも戦況が優位になると独白が増え、敵が残した糸を見落とす。装備と論理は高水準でも、勝利を確定する前の慢心が最大の弱点となる。

敗北後

徐倫は倒れたラングから中庭へ入るための通行証を奪う。顔を隠す帽子も認証へ利用し、閉ざされていた扉を通る。ラングは死亡せず、作中では戦闘不能として退場する。奪われていた承太郎のスタンドDISCは徐倫側へ戻り、中庭で伝書鳩へ渡す作戦が継続する。

刺客の装備と身分証が目的達成の道具へ転用され、プッチの妨害は徐倫の移動経路を完全には断てない。

物語上の役割

ラング戦は、徐倫とウェザーが本格的に共闘する最初の長い戦闘である。徐倫は糸で通信と弾道制御を担い、ウェザーは大気、摩擦、酸素を操作する。重力を失った閉鎖区画で、両者の能力が単独では補えない部分を相互に支える。承太郎のDISCを届ける時間制限があるため、敵を倒すことと中庭へ進むことが同時に要求される。

また、無重力と真空の連鎖は、第6部後半でさらに大規模になる重力操作を先に体験させる戦いでもある。

テレビアニメ版

テレビアニメ版では小林親弘がラング・ラングラーを演じる。第10話「サヴェジ・ガーデン作戦(中庭へ向かえ!)その①」で追跡、無重力化、DISCの奪取が描かれる。第11話では真空化、酸素スーツ、回転器の射撃、空気が戻る流れを使った決着まで進む。公式人物ページは全身、吸盤状の指、表情、スタンド名を掲載し、公式各話ページは題材に合う戦闘画像を確認できる。

記事画像は人物立ち絵だけでなく、無重力の発動、ねじの射撃、酸素スーツと決着を分けて選ぶ。