JOJOジョジョの奇妙な冒険 百科事典
Part 9 / スタンド

THE MATTEKUDASAI(ザ・マッテクダサイ)

ざまってください

第二世界線main_manga

ネタバレ範囲: Part 9第2話から第37話まで

# THE MATTEKUDASAI(ザ・マッテクダサイ)THE MATTEKUDASAI(ザ・マッテクダサイ)は、第9部『The JOJOLands』に登場するウサギ・アロハオエスタンドである。小型の機械仕掛けの鳥に似た姿を持ち、ウサギ以外の人物が欲しいと求めた物へ変身する。監視カメラ、網、ストロー、MRI、銃、部屋、鋼線、バッテリーまで再現し、情報偽装、潜入、治療、戦闘、退路確保を一体で担う。

利用者が単独で望んだ物を自由に出せない条件があるため、ウサギは仲間へ必要な物を言わせ、相手の発言まで変身の契機に変える。出力は単純な外見の模倣に留まらず、カメラの映像、MRIの磁力、鋼線の耐久性など、物体の機能も再現する。

基本情報

使用者はジョディオチームの一員であるウサギ・アロハオエである。第2話「サウス・キング・ストリート」で初登場し、ローハン・岸辺の別荘へ侵入する準備中に能力が説明される。名称は英字でTHE MATTEKUDASAIと表記され、読みはザ・マッテクダサイである。掲載時期によって「MATTEKUDASAI」や語間を空けた「THE MATTE KUDASAI」の表記も見られるが、同じスタンドを指す。

2026年8月時点で、第37話までに複数の変身例が確認され、能力の用途は連載の進行とともに広がっている。

外見

通常時は、丸い胴体と頭部を持つ小型の非人型スタンドである。頭部には前面が平らな仮面があり、左右へ伸びるひれと、白く大きな楕円形の目を持つ。胴体から涙滴形の腕が伸び、先端の小さな指で壁や物体をつかめる。脚は人型の機械関節に近いが、足先には三本の大きな指があり、小鳥のように跳ねて移動する。

胸には両腕をV字へ広げたようなウサギの記号が入り、後期には足が兎の足を思わせる形へ変化する。通常時の大きさは手のひらに収まる場合から人の頭よりやや大きい場合まで揺れがあり、変身時は対象に合わせて大きく変わる。

発声と振る舞い

変身や移動の際には、伸びる音を伴う独特な声を発する。自分の名前を口にし、相手へ待つよう促す場面もある。完全な自律人格や使用者と別の目的は示されないが、跳ねる、壁を登る、人をつかんで引き込むなど、生物的な動きを見せる。ウサギが遠くから細部まで手足を操作するだけでなく、要求へ反応して必要な形を組み立てる半自動性がある。

ただし何を作るかの発想と情報は使用者側へ依存し、未知の機械を無条件に設計できる能力ではない。

変身の基本条件

THE MATTEKUDASAIは、ウサギ以外の人物が欲しい物を言葉や明確な要求で示すと、その物へ変身できる。ウサギ本人が自分だけの希望として命じても、同じ条件では能力を発動できないと説明される。そこでウサギは必要な道具を先に考え、ドラゴナや仲間へ「欲しい」と言わせる。要求者が敵でも条件を満たし、寧波が銃を求めた場面では、その銃へ変身して逆に利用する。

単に単語が聞こえれば発動するのではなく、誰かの欲求とウサギが扱える対象の理解が重なる必要がある。

知識による制限

変身できる物の複雑さは、ウサギがその物をどこまで理解しているかに左右される。金属製ストローのような単純な道具なら、その場で形と材質を再現できる。MRIのような大型機械は、一度実物の構造と使い方を確認した後に変身させる。見た目だけ知る装置を万能な性能で作れるとは限らず、ウサギの観察、記憶、即興の知識が上限になる。

反対に、理解があれば人間より大きい機械や部屋へも変わり、通常時の本体サイズは出力の大きさを制限しない。

偽物としての性質

変身した物は本物と同一の履歴や所有権を持つ複製ではなく、必要な機能を持つ偽物である。監視カメラへ変身した時は、本物の機器へ重なり、別の映像を防犯システムへ送る。映像に映る人物の顔や服装を実物と違う姿へ変え、侵入者の記録を偽装する。実際の空間を移動させなくても、カメラ越しの観察者には別人が行動したように見える。

偽物であることは性能不足を意味せず、目的に必要な機能は本物と同程度、または偽装向けに変更される。

監視カメラへの変身

ローハンの別荘へ入る前、ウサギはドラゴナへ監視カメラが欲しいと言わせる。THE MATTEKUDASAIは小鳥の姿で壁を登り、既設のカメラへ重なって二つ目の映像を作る。偽映像ではジョディオたちの顔と服装が変わり、本人だと識別できない。カメラそのものを壊して警報を出すのではなく、正常に動いているように見せながら記録内容だけを差し替える。

後のハワイ州土地登記所でも同じ原理を使い、ドラゴナ、ウサギ、チャーミング・マンの姿を別人に見せる。

網への変身

フアラライ山で三匹の猫に追い詰められた際、ウサギは味方へ網を求めさせる。THE MATTEKUDASAIは捕獲用の網へ変身し、高価なキャビアで誘導された猫たちをまとめて捕らえる。キャット・サイズの鋼線へ単純に刃物で対抗するのではなく、使用者である動物を動けなくする選択である。変身物は人間用の小道具に限定されず、複数の動物を包める面積と強度へ拡張できる。

ウサギが餌、位置、要求の順序を整えたことで、条件付き能力でも戦闘の決定打になる。

ストローによる救命

バグス・グルーヴの攻撃でウサギの肺に異常が起き、呼吸ができなくなる。ウサギはドラゴナへ金属製のストローを望むよう頼み、THE MATTEKUDASAIを管へ変身させる。管を胸へ差し込んで空気の通路を作り、緊張性気胸に近い状態から呼吸を確保する。チャーミング・マンが体内を探す際に暗くて見えないと口にすると、ストローの先端へ照明機能が追加される。

最初の要求より複雑な必要が後から生じても、他者の要望を受けて同じ変身へ機能を加えられる。

MRIへの変身

体内へ侵入したバグス・グルーヴの位置を調べるため、一行は大病院のMRIを使おうとする。既存の装置は使用中であり、診療手続きも待てないため、ウサギ自身のスタンドで新しいMRIを作る方針になる。THE MATTEKUDASAIは実際に大型の検査装置へ変身し、強い磁力を発生させ、脳内の画像を得る。周囲の金属製品が吸い寄せられるほど機能は実体的で、外見だけの張りぼてではない。

撮影画像からチャーミング・マンが病変を探し、ドラゴナのスムース・オペレイターズが体内のスタンドを捕捉する。

銃への変身

寧波との戦いでは、パコが200バルーンズで手と首を膨らませられる。パコが反撃して寧波の顎を壊すと、寧波はウサギへ銃を渡せと要求する。ウサギは敵が自分から欲しい物を口にしたことを能力条件として利用する。THE MATTEKUDASAIは渡された銃へ変身または重なり、寧波が引き金を引いた瞬間に逆方向へ爆発させる。

爆発で寧波の頭部が破壊され、スタンドは銃の残骸から通常形態へ戻る。

偽物の部屋

IKO IKOへ警官隊が迫ると、負傷したパコ、メリル、ウサギは治療のため身を隠す必要が生じる。THE MATTEKUDASAIは実在する部屋を包むほど大きな偽の室内へ変身する。外側から見た配置と音を偽り、警官には目的の人物がいない部屋だと思わせる。メリルの医師ロバーツが警官と話している間、通常形態の手足を使って彼を偽装空間の内側へ引き込む。

映像だけでなく壁、音、出入口を含む空間認識を偽装できるため、監視カメラより大規模な潜伏手段になる。

車載映像の偽装

九か月後、ジョディオの車が別のピックアップトラックへ接触し、相手側から責任を追及される。THE MATTEKUDASAIは車載カメラへ作用し、相手の車が衝突を起こしたような映像を作る。この場面ではウサギ本人が主導して見え、従来の「他人が欲しがる」という条件を誰が満たしたかが明示されにくい。能力条件が成長で変化したのか、同乗者の願いを省略して描いたのか、カメラ偽装には別の扱いがあるのかは確定していない。

後続情報が出るまでは、単独発動が完全に可能になったと断定せず、既知の例外候補として扱う必要がある。

鋼線への変身

ホノルル動物園で一行が象の群れへ巻き込まれると、逃走経路を確保するため強い線材が必要になる。THE MATTEKUDASAIは鋼線へ変身し、突進する複数の象を受け止める強度を示す。細い形でも見かけ相応の弱さではなく、要求された用途に必要な耐久性を再現する。ただし象を完全に無傷で長時間拘束できるか、線の長さや張力をどこまで増やせるかは示されない。

変身の規模だけで能力を評価せず、使用した場面で確認できた負荷までを実績とするのが正確である。

バッテリーへの変身

第37話では、ジョディオがリチウムイオンバッテリーを求める。THE MATTEKUDASAIは要求へ応じ、六個のバッテリーを生成する。一体が一つの物へ変わるだけではなく、必要に応じて複数個の部品として出力できる例である。ジョディオたちはバッテリーの発火性を利用し、動物園で受けたスタンド攻撃から脱出する手段へ組み込む。

単なる便利道具の提供ではなく、要求者の知識と使用計画がなければ危険な物にもなり得る。

強み

変身可能な対象の種類が広く、侵入、偽装、捕縛、医療、戦闘を一つの能力で支えられる。既存の物と同じ機能を再現するだけでなく、偽映像や逆噴射のように目的へ合わせた変化を加えられる。仲間がいるほど要求の条件を満たしやすく、複数人の知識と発想を出力へ反映できる。大型装置や部屋へ変わっても通常形態へ戻れるため、一行が重い機材を運ぶ必要がない。

敵の要求も利用できるため、能力条件を知らない相手の言葉が罠になる。

弱点

ウサギだけの願いでは自由に変身できないという条件が、単独行動で最大の制約になる。本人が作りたい物を仲間へ説明する時間が必要で、意識を失ったり会話を封じられたりすると発動が難しい。ウサギの知識にない機械は、名前を言われても正確な機能を再現できる保証がない。変身中は一つの目的へ本体を使うため、同時に別の姿をいくつ維持できるかも限界がある。

便利さは要求者、使用者、変身対象の三要素が揃った結果であり、何もない場所で万能に願いを叶える能力ではない。

物語上の役割

THE MATTEKUDASAIは、ウサギが軽薄に見える会話の裏で、道具の構造と人の要求を素早く結びつける人物だと示す。直接殴る力より、仲間へ何を言わせ、どの機能を引き出すかが勝敗を変える。他人の欲求が必要な条件は、単独の所有物ではなく共同作業によって完成するジョディオチームの関係にも合う。監視システムを偽る場面では社会の仕組みへ侵入し、MRIでは医療設備を代替し、銃では敵の欲求を死因へ反転させる。

同じ変身能力でも、仲間の信頼、観察、言葉の選択によって支援にも殺傷にも変わる点が、このスタンドの中心にある。

関連項目

- ウサギ・アロハオエ- ドラゴナ・ジョースター- チャーミング・マン- ジョディオチーム

- バグス・グルーヴ- 200バルーンズ- サウス・キング・ストリート- ウサギと詐欺と猜疑心 その⑤