暁美ほむらは、TVシリーズ第1話「夢の中で逢った、ような……」(2011-01-07) 冒頭のまどかの夢に戦う黒髪の少女として現れ、翌日に見滝原中学校2年A組へ転校してくる魔法少女である。時間操作 — 時間停止と約1ヶ月単位の時間遡行 — を能力に持ち、『まどかを守る』ためだけに同じ1ヶ月間を何度もループしてきた、シリーズ最重要のサブキャラ。第10話「もう誰にも頼らない」で全ループの真相と、もとは引っ込み思案でメガネをかけた病弱な少女だった過去が明かされる。担当声優は 斎藤千和 が TV版から2026年公開予定の[ワルプルギスの廻天]まで一貫して担当し、ループのたびに変質していくほむらの感情を声で描き分けている。
プロフィール — 見滝原中学2年A組・転校生・元・病弱少女
ほむらの公式プロフィールは見滝原中学校2年A組・転校生として TV第1話翌日の場面で確定する。容姿は腰まで届く長い黒髪、紫色の瞳、左腕にチェック模様の盾(=時間操作の砂時計装置を内蔵)を装着した姿で描かれる。第10話「もう誰にも頼らない」で開示される過去では、見滝原総合病院で心臓病の療養中だった引っ込み思案な眼鏡少女として登場し、その時のほむらに『お友達』として接してくれたのが鹿目まどかだった、という構図が示される。最初のループでまどかを守れなかった経験から契約に至り、以降のループでは『まどかを守れる強い私』へ自己改造を重ねていく。
契約と願い — 「まどかとの出会いをやり直したい」
ほむらが契約時に告げる願いは 「まどかとの出会いをやり直したい。守られる私ではなく、まどかを守れる私になりたい」。この願いから派生する能力として、時間操作 — とりわけ 約1ヶ月単位の時間遡行 — がほむらに与えられる。能力の物理的な実体は左腕の盾の内側に格納された砂時計型機構で、ほむらはこの盾を反転させることで時間遡行を、止めることで時間停止を発動する。攻撃魔法は持たないため、戦闘では ハンドガン・サブマシンガン・ライフル・対戦車ロケット・爆弾 等の実弾兵器を時間停止下で大量に設置・連鎖発動するという独特の戦闘スタイルになる。
魔女形態 — Homulilly =『くるみ割りの魔女』
ほむらの魔女形態は Homulilly (ホムリリィ) =『くるみ割りの魔女』。属性は『自己嫌悪』とも『諦め』とも訳され、結界の中で自分自身の処刑シーンを延々と上演し続けるという入れ子構造を持つ。劇場版[新編] 叛逆の物語(2013-10-26) では物語前半の見滝原がこの結界の内側であることが終盤で明かされる、という本作屈指のミスディレクション演出が組まれている。PSPゲーム版『ポータブル』では『此岸(しがん)の魔女』と表記される版もある。
TVシリーズでの来歴 — 第1話の夢から第12話の概念化見届けまで
TVシリーズにおけるほむらは、第1話冒頭の夢、翌日の転校シーンで物語に登場する。第2話以降はキュゥべえに対する敵意と、まどか・さやかへの『契約してはならない』という強い警告で物語の対立軸を生む。第3話のシャルロッテ戦ではマミに警告を出すが結果的に間に合わず、マミは食われる。第8〜9話の人魚の魔女 Oktavia 戦ではさやかの自爆と杏子の相討ちを止められない。第10話「もう誰にも頼らない」 でほむらの過去・契約・複数ループの全貌が長尺独白で語られ、視聴者にとっての視点が大きく転換する。第11話「最後に残った道しるべ」でワルプルギスの夜と単独対峙、第12話「わたしの、最高の友達」で消耗したほむらをまどかが救う、というシリーズ最重要の構造を担う。
新編『叛逆の物語』(2013) — 円環の理からの引き抜きと『悪魔ほむら』
劇場版[新編] 叛逆の物語(2013-10-26 公開、深夜アニメ劇場版で初の興行収入20億円突破) では、ほむらは『くるみ割りの魔女』Homulilly として結界世界の中で本人自身の処刑シーンを延々と演じる入れ子構造の中心となる。物語終盤、円環の理に還ろうとした鹿目まどかから 『人間としてのまどか』部分 をほむらが両手で引き抜く展開が描かれ、ほむらは 『悪魔ほむら』 として世界を再改変する。悪魔ほむらのソウルジェムは浄化不要の『ダークオーブ』に変質し、普段は左耳に トカゲ型のイヤーカフ (胴体に魔女文字で『Homulilly』と表記される)として装着される。背中に黒い翼が生え、目つきは大きく変質する。新編ラストの草原カットでは、羽根のないまどかと羽根のあるほむらが対峙する構図で物語が閉じられる。
関係性 — まどか / さやか / マミ / 杏子 / キュゥべえ
ほむらの物語は 鹿目まどか (CV: 悠木碧) との関係のみで駆動される。ほむらは複数のループを経てきた結果、まどかとの友情・依存・執着が同居する複雑な感情を抱えており、新編ラストの『悪魔ほむら』化はこの感情の極限としてシリーズ最大の二項対立に至る。美樹さやか (CV: 喜多村英梨) とは TV版を通して『契約させまい』とするほむらと『恭介のために契約したい』と主張するさやかが衝突するが、新編『叛逆の物語』では円環の理の側に立つさやかと、結界世界を成立させているほむらが対峙するシリーズ屈指のアクションシーンが描かれる。巴マミ (CV: 水橋かおり)・佐倉杏子 (CV: 野中藍)・キュゥべえ (CV: 加藤英美里) とは TVシリーズ全12話と新編を通じて、契約・魔女化・インキュベーター問題の中心軸に立つ関係を持つ。
担当声優 — 斎藤千和(全シリーズ通じて担当)
ほむら役は 2011年のTVシリーズ第1話から、2012年の劇場版総集編2作、2013年の[新編]叛逆の物語、2026年8月28日公開予定の[ワルプルギスの廻天] まで一貫して 斎藤千和 が担当している。第10話「もう誰にも頼らない」の長尺独白で複数ループを生きてきた感情の重層を一人で背負う芝居、新編ラストの『愛よ』『この感情こそが愛なら』という悪魔ほむら誕生の場面の声の演技は、本作の到達点として2013年公開時から繰り返し論じられている。
出演作品 — シリーズ全6作品横断
ほむらが登場するシリーズ作品の一覧。詳細は各作品ページを参照。
- 魔法少女まどか☆マギカ (TVシリーズ) — 第1話の夢・転校から最終話のまどかの願い見届けまで、もう一人の主役。
- 劇場版[前編] 始まりの物語 — TV第1〜8話の総集編。
- 劇場版[後編] 永遠の物語 — TV第9〜12話の総集編。
- 劇場版[新編] 叛逆の物語 — Homulilly 結界世界の中心人物・悪魔ほむらへの変貌。
- 劇場版[ワルプルギスの廻天] — 2026年8月28日公開予定、2026-05時点では未公開。
関連キャラクター
ほむらの物語を理解する上で欠かせない他の魔法少女2人へのリンク。
- 鹿目まどか — ほむらの中心となる関係軸。最終話で『円環の理』へ昇華し、新編で人間部分を引き抜かれる。
- 美樹さやか — TV版では『契約させまい』とするほむらの説得対象、新編では円環の理側として再対峙する。
巴マミ・佐倉杏子・キュゥべえ ほか主要キャラは 人物一覧ハブ から順次拡充する。
本ページの主な参考資料
本ページに記載した事実は、以下の一次情報および信頼性の高い二次情報を WebSearch / WebFetch で参照して記述している。記述の現状は2026年5月時点。
追加参照: ja.wikipedia「暁美ほむら」(プロフィール/契約と願い/能力/魔女形態 Homulilly) / ja.wikipedia「魔法少女まどか☆マギカ」(放送日・全12話・スタッフ) / ja.wikipedia「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語」(興行20億円・悪魔ほむら) / dic.pixiv.net「悪魔ほむら」(ダークオーブ・トカゲ型イヤーカフ・黒い翼) / dic.nicovideo.jp「悪魔ほむら」 / shaft-web.co.jp 公式 / madoka-magica.com 公式。