人物メモ
- 役割
- ファースト・オーダー側のフォース使い
- 時代
- ファースト・オーダー台頭
- 初登場
- フォースの覚醒
関連人物
カイロ・レンを追う順番
カイロ・レンの関連用語
関係する時代
カイロ・レンの補助ガイド
登場・関連作品
プロフィール詳細
- 演者
- アダム・ドライバー(Adam Driver、続三部作『フォースの覚醒』2015年/『最後のジェダイ』2017年/『スカイウォーカーの夜明け』2019年)
- 種族
- ヒューマン
- 本名
- ベン・ソロ(Ben Solo、母方の祖父ベイル・オーガナの育ての父ベン・ケノービ/オビ=ワン・ケノービにちなんで名付けられたとされる)
- 通称
- カイロ・レン(Kylo Ren、ナイツ・オブ・レンに合流した後の名乗り)
- 出身
- 新共和国期の銀河(ハン・ソロとレイア・オーガナの一人息子、特定の出生惑星は公式には明示されず)
- 父
- ハン・ソロ(『フォースの覚醒』スターキラー基地の橋でカイロ・レンが殺害)
- 母
- レイア・オーガナ(最後まで息子の救済を望み、『スカイウォーカーの夜明け』でフォースを通じて「ベン」と呼びかけて生命を捧げる)
- 祖父
- アナキン・スカイウォーカー/ダース・ベイダー(カイロ・レンが憧憬の対象として焼け焦げたベイダーのマスクを所持し対話する)
- 叔父・師
- ルーク・スカイウォーカー(新ジェダイ・オーダーで修行を受けるが、ルークが一瞬抱いた「殺意」を察知して寺院を焼き払う)
- 主君
- 最高指導者スノーク(実体はシス卿シーヴ・パルパティーンが造ったクローン体)/後にダース・シディアス/パルパティーン本人
- 肩書
- ナイツ・オブ・レンの「マスター・オブ・ザ・ナイツ・オブ・レン」/ファースト・オーダー最高指導者(『最後のジェダイ』スノーク殺害以降)
- 武器
- クロスガード・ライトセーバー(赤、亀裂の入った不安定なカイバー・クリスタルを使うため鍔状の排熱ベントから側方刃を放つ独特の三連刃形状)/『スカイウォーカーの夜明け』終盤で海に投げ捨てる
- 機体
- TIEサイレンサー(First Order TIE/vn space superiority fighter、『最後のジェダイ』クレイトでレジスタンスを追撃)
- 初登場
- スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年、アダム・ドライバー)/ジャクー・トゥアナル村の襲撃シーン
- 監督
- 『フォースの覚醒』(2015年)・『スカイウォーカーの夜明け』(2019年)J.J.エイブラムス(J.J. Abrams、1966-06-27 米国ニューヨーク出身、Bad Robot Productions 共同創設者)/『最後のジェダイ』(2017年)ライアン・ジョンソン(Rian Johnson、1973-12-17 米国メリーランド州 シルバースプリング出身)
- 音楽
- ジョン・ウィリアムズ(John Williams、続三部作三作とも担当。カイロ・レンのテーマ Kylo Ren's Theme は『フォースの覚醒』のサウンドトラックで初めて提示される)
- 製作
- ルーカスフィルム/ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ(続三部作はディズニーによるルーカスフィルム買収後の第1〜第3作)
- クリエイター
- ジョージ・ルーカス(George Lucas/ルーカスフィルム創設者)の続三部作向け初期トリートメントを基盤に、J.J.エイブラムス(J.J. Abrams)/脚本ローレンス・カスダン(Lawrence Kasdan)+マイケル・アーント(Michael Arndt)が『フォースの覚醒』(2015年12月18日米国公開)でカイロ・レン/ベン・ソロのキャラクター造形を確立した。続三部作はディズニーによるルーカスフィルム買収(2012年)後の第1〜第3作にあたり、ベン・ソロという『ハン・ソロとレイア・オーガナの息子』という新世代家族劇の中心人物として設計された
- デザイン的位置付け
- コスチュームデザインはマイケル・カプラン(Michael Kaplan/『ブレードランナー』『フライト・クラブ』)が続三部作三作を一貫担当。黒い長尺マントとマスク/引き裂かれた赤いクロスガード・ライトセーバーという視覚的アイデンティティは、祖父ダース・ベイダーの黒一色とは異なる『不完全な暗黒卿』を表現する設計として確立された。『最後のジェダイ』ではマスクを叩き割る転換点を経て『マスク無し』『マスクを溶接修復』『マスクを完全に脱ぐ』という三段階で素顔を露出させる演出が用いられた
- 音楽(キャラクターテーマ)
- 『Kylo Ren's Theme』。2015年『フォースの覚醒』スコアでジョン・ウィリアムズ(John Williams)が作曲した、銅管の咆哮と打楽器の不規則な打撃を組み合わせた不協和音的なライトモチーフ。インペリアル・マーチ(オリジナル三部作)/デューエル・オブ・ザ・フェイツ(プリクエル)と並ぶ続三部作の象徴的ヴィラン・テーマとして位置付けられ、『最後のジェダイ』『スカイウォーカーの夜明け』でも変奏される。エクセゴルでベン・ソロに戻る場面ではテーマが消失し、代わりにレイのテーマと融合する構造を取る
- 音響デザイン
- マシュー・ウッド(Matthew Wood/スカイウォーカー・サウンドのスーパーヴァイザー)。クロスガード・ライトセーバーの『うなり』を含む独特の音響処理が確立され、カイロ・レンの不安定な内面と亀裂の入ったカイバー・クリスタルの設定を聴覚的に表現する設計となっている。マスク越しの加工声もウッドのチームが担当し、マスク有り/無しの声紋の落差がキャラクター変化の指標として機能する
- 製作会社・関連スタジオ
- ルーカスフィルム(Lucasfilm)/ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ(Walt Disney Studios Motion Pictures)/J.J.エイブラムスの Bad Robot Productions(『フォースの覚醒』『スカイウォーカーの夜明け』)。視覚効果はインダストリアル・ライト&マジック(Industrial Light & Magic/ILM)が三作とも担当し、ルーカスフィルム社長キャスリーン・ケネディ(Kathleen Kennedy)のもとで続三部作プロジェクトを統括した
来歴(時系列)
ベン・ソロの誕生〜新ジェダイ・オーダー修行期(〜28 ABY前後)
ハン・ソロとレイア・オーガナの一人息子としてベン・ソロが生まれる。母レイアは自身が訓練を受けたフォース感応者であり、息子のフォース素養も早期から強かったため、ベンは叔父ルーク・スカイウォーカーの新ジェダイ・オーダー寺院で修行を始める。しかしファースト・オーダーの背後で動く最高指導者スノーク(実体は新共和国に潜伏したパルパティーンのクローンが造らせたコピー)が幼少期からベンの心に語りかけ、暗黒面への囁きを続けていた。
ルークの寺院焼失〜カイロ・レン誕生(28 ABY前後)
ある夜、ルークがベンの内側にスノークの闇を察知して一瞬だけライトセーバーに手をかけてしまう。目を覚ましたベンはルークが自分を殺そうとしたと誤解し、その場でルークを石片の下敷きにし、自分側についた弟子たちと共にルークの新ジェダイ・オーダー寺院を焼き払う。逃れたベンはスノークのもとへ赴き、自分の本名を捨てて「カイロ・レン」を名乗り、既存の異教団ナイツ・オブ・レンを率いるマスター・オブ・ザ・ナイツ・オブ・レンとなる。
フォースの覚醒(34 ABY)— エピソード7
ファースト・オーダーの執行官として惑星ジャクーのトゥアナル村を襲撃し、レジスタンスのパイロット ポー・ダメロンが BB-8 に託したルーク・スカイウォーカーの居場所地図を奪おうとする。タコダナのマズ・カナタの城で初めてレイと遭遇しフォースの強い反応を感じ取り、彼女をスターキラー基地に連行して尋問する。基地のオシレーター爆破中に橋の上で父ハン・ソロと対峙し、「ベン、家に帰ろう」と呼びかけられた直後にライトセーバーで貫いて父を谷底に落とす。直後の雪の森でレイ・フィンと交戦し、レイがアナキンのライトセーバーをフォースで引き寄せた瞬間に敗北し、顔に大きな斜め傷を受ける。
最後のジェダイ(34 ABY)— エピソード8
スノークの強化訓練を受けながら、レイとのあいだに「フォース・コネクション」(後にダイアドと呼ばれる現象の初期段階)が成立する。母レイアの旗艦ラダス号を TIEサイレンサーで攻撃するが、自らの母を撃つ瞬間に引き金を引けず、僚機がレイア指揮所を破壊する。スノークの玉座の間でアナキンのライトセーバーをフォースで横向きに回転させ、自分の足元に置かれたスノークを真っ二つに斬る(「スカイウォーカーのライトセーバー回転」名場面)。レイに「過去を捨てろ、必要なら殺せ」と共同支配を持ちかけるが拒絶される。クレイトの戦いではAT-M6 砲列を集中させ「I want every gun we have to fire on that man.(あの男に全砲門を集中せよ)」と命じるが、ルークのフォース投影に欺かれる。ファースト・オーダー最高指導者に就任する。
スカイウォーカーの夜明け(35 ABY)— エピソード9
ムスタファーで「ウェイファインダー」を奪い、エクセゴルに到着して復活したパルパティーンと対面する。レイとの「フォース・ダイアド」が「二人で一つのフォース」と公式に呼ばれる現象であることが明かされる。キジーミでチューバッカを捕らえ、ケフバーの海底に沈むデス・スターIIの残骸でレイと刃を交える。瀕死のレイアが「ベン」とフォースで呼びかけて生命を捧げた瞬間、レイがカイロを刺し、続いてレイがフォース・ヒールで彼を蘇生する。地下に降りたタトゥイーン的回想(父ハンの「記憶」との対話)で「I know(知っているよ)」と告げられ、カイロは赤いクロスガード・セーバーを海に投げ捨ててベン・ソロに戻る。エクセゴルでレイの援護に駆けつけ、ナイツ・オブ・レンを倒し、最終決戦で力尽きたレイをフォース・ヒールで蘇生して自身は生命を捧げ、フォースの一部となって消える(フォースゴーストとしての登場は本編には描かれていない)。
シリーズ全体での位置付け(公開後評価)
カイロ・レン/ベン・ソロは続三部作(2015年〜2019年)の事実上の主役の片翼として、レイと並ぶ二本柱の片方を担うキャラクターになった。J.J.エイブラムスとライアン・ジョンソンという異なる監督が交互に演出を担うなかでも、アダム・ドライバーの長期出演(5年間)が一貫性を保ち、続三部作の家族劇のラインを支えた。本人がアカデミー賞主演男優賞ノミネート(『マリッジ・ストーリー』2019年)を続三部作期間中に得ていることもあり、シリーズ最終作の評価でしばしばカイロ・レンの演技が言及される。
派生作品・関連書籍
カイロ・レン/ベン・ソロを掘り下げる派生作品として、Marvel Comics の『Star Wars: The Rise of Kylo Ren』(2019年〜2020年、全4号、チャールズ・ソウル脚本)がエピソード7前史にあたるルークの寺院焼失〜ナイツ・オブ・レン合流期を描いている。また続三部作のノベライゼーション(『The Force Awakens』アラン・ディーン・フォスター/『The Last Jedi』ジェイソン・フライ/『The Rise of Skywalker』レイ・カーソン)でもカイロの内面描写が劇場版より深く扱われ、続三部作キャラクターの公式正史を補完している。
能力・装備
- クロスガード・ライトセーバー戦闘:亀裂の入った不安定な赤いカイバー・クリスタルを使い、本体刃と左右の鍔状ベントから側方刃を出す三連刃のクロスガード・セーバーを振るう。攻撃的なフォーム・ジュヨー(第7型)寄りの剛剣スタイルで、エピソード7のスターキラー基地の雪の森でフィンと交戦し撃破している。
- フォースの強さと予知:祖父アナキン・スカイウォーカー直系の強大なフォース素養を持ち、母レイアからもフォース感応の血を継ぐ。エピソード7冒頭でブラスターの光線を空中で静止させたまま長時間保持する(ポー・ダメロンの場面)、エピソード8でレイとの精神感応を距離無視で成立させる、エピソード9でレイの居場所をフォース・ダイアド経由で逆探知する、などフォース能力の表現幅が極めて広い。
- マインド・プローブ/尋問:スターキラー基地でポー・ダメロン、続いてレイに対して直接接触によるマインド・プローブを行う。レイの場面では逆にレイから自身の内面を覗き返されており、相互的なフォース感応の起点となる。
- TIE 操縦:エピソード7のレジスタンスのドメイン迎撃から、エピソード8の TIEサイレンサーによる母艦ラダス号攻撃、エピソード9のパシャーナでのレイへの空対地攻撃まで、TIE系機体を高水準で操縦する。
- リーダーシップ(強権型):エピソード8でスノーク殺害後にファースト・オーダー最高指導者に就任し、エピソード9冒頭ではナイツ・オブ・レンを直率してレイ・フィン・ポーを追う。組織を維持する政治的手腕より、恐怖と暴力による即時統制を選ぶタイプの指導者として描かれる。
- 観察者代理視点としての贖罪:マスクを叩き割って素顔を晒したあとのカイロ・レンは、観客がベン・ソロという「失われた家族の一員」の側に感情移入できる窓口になっている。続三部作のラスト3部の心理劇は、ほぼ全編がレイ・カイロ二人称構造で進行する。
関係相関
- レイ
- フォース・ダイアド(二人で一つのフォース)の片割れ。エピソード7のスターキラー基地で初遭遇、エピソード8でフォース・コネクションを通じて精神感応、エピソード9エクセゴルでベン・ソロとして合流しレイの蘇生のために生命を捧げる、続三部作の中心関係。
- ハン・ソロ
- 父。エピソード7のスターキラー基地内部の橋上で「ベン、家に帰ろう」と呼びかけられた直後、ライトセーバーで貫いて谷底に落とす。エピソード9終盤で父ハンの「記憶」と対面し「I know」と告げられたことが、ベン・ソロへの帰還の決定的な契機となる。
- レイア・オーガナ
- 母。エピソード8で母艦ラダス号を撃つ寸前に引き金を引けず、エピソード9終盤ではフォースを通じて「ベン」と呼びかけて自身の生命を捧げ、息子の蘇生の道を開く。
- ルーク・スカイウォーカー
- 叔父であり最初の師。新ジェダイ・オーダーで修行中、ルークが一瞬抱いた殺意を察知して寺院を焼き払う。エピソード8クレイトの戦いでルークのフォース投影と対峙し、ルークの「実体」を初めて見抜けないまま敗退する。
- アナキン・スカイウォーカー/ダース・ベイダー
- 母方の祖父。焼け焦げたベイダーのマスクをエピソード7で所持して対話し、自身の暗黒面の偶像とする。最終的にエピソード9でアナキンが選んだ「贖罪」のルートを辿り、ベン・ソロとしてフォースに還る。
- 最高指導者スノーク
- 幼少期からベン・ソロの心に語りかけた主君。実体はパルパティーンが造らせたコピー体/クローン媒介の存在であることがエピソード9で明示される。エピソード8の玉座の間でアナキンのライトセーバー回転で真っ二つに斬られる。
- ダース・シディアス/パルパティーン
- 真の黒幕。エピソード9冒頭、ムスタファーでウェイファインダーを得たカイロがエクセゴルで対面し、自分とレイの「フォース・ダイアド」がパルパティーンの計画の重要な要素であることを知る。最終決戦でレイ&ベン・ソロのダイアドによって倒される。
- ナイツ・オブ・レン
- カイロが率いる異教団。各々が特殊武器を持ち、エピソード9パシャーナでベン・ソロとなったカイロが祖父譲りのライトセーバー(テキジャからフォースで引き寄せたアナキンのセーバー)で全員を倒すまで彼の私兵として描かれる。
- アーミテイジ・ハックス将軍
- ファースト・オーダー軍部の同僚/競合相手。エピソード7・8では同等の地位、エピソード9ではカイロに復讐心からスパイ「ザ・スパイ」として情報を流し、最終的にプライド・将軍に処刑される。
- マズ・カナタ
- タコダナの城主。エピソード7のマズ城襲撃でレイを連行する場面で初接触し、アナキンのライトセーバーがマズの城地下から出てきた経緯を背景に持つ。
- アダム・ドライバー(演者)
- 1983-11-19 米国カリフォルニア州サンディエゴ出身。海兵隊隊員からジュリアード音楽院演劇科に進学した経歴を持ち、続三部作の5年間(2015年〜2019年)カイロ・レン/ベン・ソロを一貫して演じた。並行して『マリッジ・ストーリー』(2019年)でアカデミー賞主演男優賞ノミネート、『ブラック・クランズマン』(2018年)で助演ノミネートも獲得しており、続三部作キャストの中でアカデミー賞ノミネート回数が最も多い俳優のひとり。
- J.J.エイブラムス(監督・脚本)
- 『フォースの覚醒』(2015年)と『スカイウォーカーの夜明け』(2019年)の監督。続三部作の入口と出口を担当した監督であり、カイロ・レンというキャラクターを設計した第一人者。Bad Robot Productions の共同創設者で、『ロスト』『MISSION: IMPOSSIBLE』『スター・トレック』新シリーズなどでも知られる。
- ライアン・ジョンソン(監督・脚本)
- 『最後のジェダイ』(2017年)の監督・脚本。スノーク斬首と「スカイウォーカー・セーバー回転」、レイとのフォース・コネクション、クレイトのルーク投影との対峙といった、カイロ・レンの転換点となる場面を演出した。『LOOPER/ルーパー』(2012年)『ナイブズ・アウト』(2019年)でも知られる。
- ジョン・ウィリアムズ(音楽)
- 続三部作三作の音楽を担当。カイロ・レンのテーマ Kylo Ren's Theme は『フォースの覚醒』で初めて提示され、銅管と打楽器を中心とした不協和音的な音響でカイロの内的葛藤を表現している。エピソード4〜9 まで9作品連続で本シリーズの音楽を担当しており、これはハリウッドのシリーズ作品でもまれな長期担当例である。
- ローレンス・カスダン(脚本)
- 『フォースの覚醒』(2015年)の脚本をJ.J.エイブラムス/マイケル・アーントと共同で執筆した米国の脚本家/映画監督(Lawrence Kasdan、1949-01-14 米国マイアミ・ビーチ出身)。1980年『エピソード5/帝国の逆襲』、1983年『エピソード6/ジェダイの帰還』の脚本にも参加した、スター・ウォーズ・サーガを最初期から手掛けるシナリオ作家で、カイロ・レンの父ハン・ソロ殺害という続三部作で最も重い親子別離の場面を実装した。
- マイケル・アーント(脚本)
- 『フォースの覚醒』(2015年)の脚本トリートメント/初期稿を執筆した米国の脚本家(Michael Arndt)。『リトル・ミス・サンシャイン』(2006年)でアカデミー脚本賞、『トイ・ストーリー3』(2010年)で脚本ノミネートを獲得した実績を持ち、続三部作のスタート地点となる『フォースの覚醒』のシナリオ構造を設計したことで知られる。
- クリス・テリオ(脚本)
- 『スカイウォーカーの夜明け』(2019年)の脚本をJ.J.エイブラムスと共同で執筆した米国の脚本家/映画監督(Chris Terrio、1976-12-31 米国ニューヨーク州 スタテンアイランド出身)。『アルゴ』(2012年)でアカデミー脚色賞を受賞した実績を持ち、カイロ・レン/ベン・ソロの贖罪とフォース・ダイアド明示というシリーズ最終作の家族劇のクライマックスを書き上げた。
- キャスリーン・ケネディ(プロデューサー)
- ルーカスフィルム社長(Lucasfilm President)として続三部作三作の製作を統括した米国のプロデューサー(Kathleen Kennedy、1953-06-05 米国カリフォルニア州バークレー出身)。スティーヴン・スピルバーグとアンブリン・エンターテインメントを共同設立し、『E.T.』『ジュラシック・パーク』『シンドラーのリスト』など多数の作品をプロデュース。2012年のディズニーによるルーカスフィルム買収後にジョージ・ルーカスから社長職を引き継ぎ、続三部作プロジェクト全体の意思決定を担った。
- アンディ・サーキス(スノーク演者)
- 最高指導者スノークのモーションキャプチャ/声を担当した英国の俳優(Andy Serkis、1964-04-20 英国ロンドン出身)。『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラム、『キング・コング』のコング、『猿の惑星』新シリーズのシーザーで知られるパフォーマンス・キャプチャの第一人者で、『フォースの覚醒』『最後のジェダイ』でカイロ・レンの主君スノークを演じた。エピソード8の玉座の間でカイロに斬首されるスノーク殺害場面は、サーキスの長尺独白演技の上に成立している。
- デイジー・リドリー(レイ演者)
- 続三部作の主役レイを演じた英国の女優(Daisy Ridley、1992-04-10 英国ロンドン ウェストミンスター出身)。アダム・ドライバーと並ぶ続三部作の二本柱として、フォース・ダイアドの片割れとしてのレイをカイロ・レン/ベン・ソロと対置で演じきった。続三部作出演前は無名に近かったが、5年間(2015年〜2019年)の主役を経てハリウッドの主要女優となった。
- ハリソン・フォード(ハン・ソロ演者)
- 父ハン・ソロを演じた米国の俳優(Harrison Ford、1942-07-13 米国イリノイ州シカゴ出身)。1977年『エピソード4/新たなる希望』からハン・ソロを一貫して演じ、『フォースの覚醒』(2015年)でカイロ・レンに殺害されることでシリーズから退場した。続三部作のスターキラー基地橋上場面はフォード/ドライバーの即興的な台詞の応酬を含み、二人の親子演技がシリーズで最も重い別離場面のひとつとして観客に強い印象を残した。
- マーク・ハミル(ルーク演者)
- 叔父ルーク・スカイウォーカーを演じた米国の俳優(Mark Hamill、1951-09-25 米国カリフォルニア州オークランド出身)。1977年『エピソード4/新たなる希望』からルークを一貫して演じ、続三部作ではベン・ソロの新ジェダイ・オーダー寺院焼失を生き延びた『失意のルーク』としてカイロ・レンと対峙する。『最後のジェダイ』クレイトのフォース投影はハミルの代表的演技として広く評価された。
- キャリー・フィッシャー(レイア演者)
- 母レイア・オーガナを演じた米国の女優(Carrie Fisher、1956-10-21 米国カリフォルニア州ビバリーヒルズ出身〜2016-12-27没)。1977年『エピソード4/新たなる希望』からレイアを一貫して演じ、『フォースの覚醒』(2015年)でベン・ソロの母として復帰した直後の2016年12月に逝去。『スカイウォーカーの夜明け』(2019年)では『フォースの覚醒』時の未使用素材を活用して、息子ベン・ソロに『ベン』と呼びかけて生命を捧げる名場面が編集で実現された。
登場作品(俳優クレジット)
スター・ウォーズ/フォースの覚醒
2015/ファースト・オーダー執行官カイロ・レン/父ハン・ソロを殺害、レイと初対決
スター・ウォーズ/最後のジェダイ
2017/スノークを斬首しファースト・オーダー最高指導者に就任/レイとフォース・コネクション
スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
2019/エクセゴルでパルパティーンと対面/レイのフォース・ダイアドの片割れ/ベン・ソロとして贖罪・退場
名場面・名台詞
- 「Where is it?(あれはどこだ?)」(エピソード7・ジャクー・トゥアナル村):本編冒頭で初登場の場面。村人ロー・サン・テッカに対し低い声で問いただし、回答を得た直後にライトセーバーで一刀両断する。マスク越しの声と圧倒的な暴力性で観客にカイロ・レンを印象づけるオープニング。
- ハン・ソロ殺害(エピソード7・スターキラー基地の橋上):父ハンに「ベン、家に帰ろう」と呼ばれ、頬に触れた直後にクロスガード・セーバーを点火して父を貫き、谷底に落とす。サーガ全体で最も重い親子別離のひとつ。
- 「I'm being torn apart.(引き裂かれそうだ)」(エピソード7・基地内部):祖父ベイダーのマスクの前で吐く独白。光と闇のあいだで揺れるカイロの内的葛藤を最初に台詞として明示した場面。
- スノーク斬首と「スカイウォーカー・セーバー回転」(エピソード8・スノークの玉座の間):レイの目の前でアナキンのライトセーバーをフォースで横向きに回し、自分の足元に置かれたスノークを真っ二つに斬る。続いてレイと背中合わせでプラエトリアン・ガード8体と剣戟を繰り広げる。
- 「Let the past die. Kill it if you have to.(過去を捨てろ、必要なら殺せ)」(エピソード8・玉座の間):レイに共同支配を持ちかける場面の台詞。続三部作のテーマ「過去との断絶/継承」を一行で示す名台詞として頻繁に引用される。
- 「I want every gun we have to fire on that man.(あの男に全砲門を集中せよ)」とルーク投影との対峙(エピソード8・クレイト):AT-M6 砲列を投影ルークに集中させるが、ルークが「足跡を残さない」ことに気付くのが遅れ、最終的に欺かれる。
- ベン・ソロとしての「I know」(エピソード9・パシャーナ/タトゥイーン的回想内のハンとの対話):父ハン・ソロの「記憶」がベン・ソロに「お父さん」と呼ばれた瞬間に「I know」と返す。エピソード5『帝国の逆襲』ベスピン凍結直前の「I know」と対になる構造を持ち、カイロ・レンからベン・ソロへの帰還を決定づける。
- レイのフォース・ヒールとベン・ソロの贖罪(エピソード9・エクセゴル):パルパティーンによって瀕死となったレイをフォース・ヒールで蘇生し、自身は階段下に倒れて生命を捧げ、フォースに還る。続三部作の家族劇の終止符。
- ナイツ・オブ・レンとの戦闘(エピソード9・パシャーナ):ベン・ソロに戻ったカイロが、かつての配下ナイツ・オブ・レン6人と剣戟を行う。マズ・カナタの城地下から出てきたアナキンのライトセーバーを父ハンとの精神的対話のあとフォースで引き寄せ、配下を倒して側を空ける場面。マスクを既に脱いだ素顔のアダム・ドライバーが終始演じている。
考察
- カイロ・レンは「祖父ベイダーへの憧憬」と「血統と自由意志」のテーマを引き受けるキャラクターである。エピソード7のベイダーのマスクとの独白から、エピソード9のアナキン・セーバーを継ぐベン・ソロへの帰還までの動線は、祖父アナキンの「選ばれし者」の物語の鏡像(ライト→ダーク→ライトではなく、ダーク→ライトのみ)として設計されている。
- アダム・ドライバーの演技は「マスクをかぶった怪物」と「素顔を晒した青年」のあいだの距離をミニマムに設計している。エピソード7のマスク場面の低い加工声と、エピソード8でレイにマスクを叩き割って素顔を晒す転換、エピソード9でマスクを溶接で修復しながら維持する場面まで、マスクの去就そのものがキャラクター変化の指標になっている。
- レイとの「フォース・ダイアド」は、続三部作で導入された新概念で、シス(パルパティーン)が二人で一つのフォースを得るために誘発した現象として位置づけられる。エピソード8のフォース・コネクション初期から、エピソード9エクセゴルの「二人で一つ」明示までの段階的な開示は、続三部作全体の重要な物語装置となる。
- J.J.エイブラムスとライアン・ジョンソンという気質の異なる二監督の起用は、カイロ・レンというキャラクターを多面化させた。エイブラムスの『フォースの覚醒』『スカイウォーカーの夜明け』が「家族劇のフレームでのカイロ=ベン・ソロ」を描いたのに対し、ジョンソンの『最後のジェダイ』は「過去を捨てろ」のテーマでカイロを思想的な反逆者として描き、スノーク斬首と玉座の間の剣戟、クレイトのルーク投影との対峙という続三部作で最も視覚的に強い場面群を提供した。
- クロスガード・ライトセーバーの設計は、カイロ・レンの『不完全な暗黒卿』としての位置付けを視覚化する重要な装置である。亀裂の入った不安定なカイバー・クリスタルを使用するため鍔状の排熱ベントから側方刃が出るという公式設定は、祖父ベイダーの整然とした黒一色のセーバーとの対比を成立させ、カイロが『完成したシス』ではなく『揺らぐ後継者』であることを一目で示す。エピソード9終盤でこの不安定なセーバーを海に投げ捨て、代わりにマズ・カナタの城地下から出てきた祖父アナキンの安定したセーバーをフォースで引き寄せる動線は、ベン・ソロへの帰還をセーバーの『継承』として視覚化する。
- ジョン・ウィリアムズによる『Kylo Ren's Theme』は、エピソード4〜6 のインペリアル・マーチ(帝国軍テーマ)とは異なる設計思想で書かれている。インペリアル・マーチが整然とした行進曲のリズムで『組織化された悪』を表現するのに対し、カイロのテーマは銅管の不規則な咆哮と打楽器の予測不能な打撃で『内的に揺らぐ個人』を表現する。続三部作最終作のエクセゴル場面でテーマが消失し、レイのテーマと統合されてフォース・ダイアドのモチーフへ変容する流れは、サーガ全体の音楽設計史でも稀有な『ヴィラン・テーマの解体と統合』の事例として位置付けられる。
トリビア
- アダム・ドライバーのキャスティングは、J.J. エイブラムスがエピソード7のオーディションで「マスクを外した瞬間に観客が驚けること」を最重要視した結果と語られている。フォードのハン・ソロ&フィッシャーのレイア・オーガナの息子という設定上、二人と並んで違和感がない長身(193cm)と感情の振幅の大きさが決め手だった。
- カイロ・レンのクロスガード・ライトセーバーは、エピソード7予告編公開時に「鍔状の側方刃は危険ではないか」とファンの間で論争となったが、公式設定では「亀裂の入った不安定なカイバー・クリスタルが過剰なエネルギーを噴出するため、本体刃を保護するための排熱ベント」と説明されている。劇中のセーバー音も他のキャラクターと異なり「うなり」が強い独自の音響デザイン。
- ベン・ソロの名前は、母レイアと父ハンが叔父ルークの新ジェダイ・オーダーに息子を預ける際、ベン・ケノービ/オビ=ワン・ケノービへの敬意から命名したという設定がエピソード7の関連書籍『The Force Awakens: Visual Dictionary』などで明かされている。エピソード9終盤で父ハンに「ベン」と呼ばれることが、彼の本名としての「ベン・ソロ」回帰の起点になる構造はこの命名の経緯を踏まえている。
- アダム・ドライバーは続三部作期間中の2019年にノア・バームバック監督『マリッジ・ストーリー』でアカデミー賞主演男優賞ノミネート、2018年にスパイク・リー監督『ブラック・クランズマン』で助演男優賞ノミネートを獲得しており、続三部作の主要キャストの中ではアカデミー賞ノミネート回数が最も多い俳優のひとりである。続三部作のキャラクターを支える演技力の背景としてしばしば引用される。
- Marvel Comics の限定シリーズ『Star Wars: The Rise of Kylo Ren』(2019年12月〜2020年5月、全4号、チャールズ・ソウル脚本/ウィル・スリニー作画)は、ルークの新ジェダイ・オーダー寺院焼失からナイツ・オブ・レン合流までのベン・ソロの前史を公式正史として描いた重要な補完作品である。エピソード7開始時点での「カイロ・レン」の成立を、続三部作の本編が描かなかった視点から補強している。
- カイロ・レンのテーマ Kylo Ren's Theme(『フォースの覚醒』サウンドトラック収録)は、それまでのスター・ウォーズのヴィラン・テーマ(インペリアル・マーチ/デューエル・オブ・ザ・フェイツ等)と比べて、銅管の咆哮と打楽器の不規則な打撃を組み合わせた「不協和音的」性格が際立つ。ジョン・ウィリアムズはカイロを「完成したヴィランではなく、揺らぐ青年」として音楽的に位置づけ、最終作でテーマが消失し代わりに「レイのテーマ」が独立する構造を作っている。
- アダム・ドライバーの身長は193cm(公式プロフィール)で、続三部作の主要キャストの中で最も身長が高い。これは父ハン・ソロ役のハリソン・フォード(185cm)、母レイア役のキャリー・フィッシャー(155cm)と並んでも違和感がない長身であることを J.J.エイブラムスがオーディションで重視した結果と語られている。
- アダム・ドライバーは米国海兵隊を負傷除隊後にジュリアード音楽院演劇科(Juilliard School Drama Division)に進学した経歴を持ち、現役を続けながら2008年に元軍人による舞台芸術の慈善団体 Arts in the Armed Forces を共同設立している。続三部作期の出演と並行してこの団体の代表を務め、軍人・退役軍人向けの無料舞台公演を米国・欧州で継続している。
- コスチュームデザインのマイケル・カプラン(Michael Kaplan)は『ブレードランナー』(1982年)『フライト・クラブ』(1999年)『スター・トレック』(2009年)『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(2015年)などで知られる米国の衣装デザイナーで、続三部作三作のコスチュームデザインを一貫担当した。カイロ・レンの黒い長尺マントとマスク、亀裂の入ったクロスガード・セーバーを携えた立ち姿は、カプランがJ.J.エイブラムスと協議して『完成した暗黒卿ではない、揺らぐ若い後継者』を視覚化するために設計したと語られている。
- 『スカイウォーカーの夜明け』(2019年)終盤でフォースを通じて『ベン』と息子に呼びかけるレイア・オーガナの場面は、母役キャリー・フィッシャー(2016年12月27日没)が本作公開前に他界していたため、『フォースの覚醒』(2015年)撮影時の未使用素材を編集で活用して実現された。J.J.エイブラムスはフィッシャーの素材を中心に物語を再構成し、彼女がカイロ・レン/ベン・ソロの贖罪を導く中心人物のひとりとなる構造を組んだ。
- ナイツ・オブ・レンの最終的なメンバー数と役名は、Marvel Comics 限定シリーズ『Star Wars: The Rise of Kylo Ren』(2019年〜2020年、全4号、チャールズ・ソウル脚本/ウィル・スリニー作画)で確定された。各メンバーは特殊武器を持ち、エピソード9パシャーナでベン・ソロに戻ったカイロが祖父アナキンのライトセーバーで一人ずつ倒す場面の予習として、この前史コミックを読むことが推奨されている。
- 続三部作のノベライゼーション3冊は、各作品で異なる作家が担当している。『The Force Awakens』(2016年、アラン・ディーン・フォスター/Alan Dean Foster)、『The Last Jedi』(2018年、ジェイソン・フライ/Jason Fry)、『The Rise of Skywalker』(2020年、レイ・カーソン/Rae Carson)。とくにフライ版『The Last Jedi』には『カイロ・レン拡張版』が存在し、玉座の間でのレイへの提案場面における内的独白が劇場版より大幅に補完されている。
より詳しいFAQ
カイロ・レンの俳優は誰ですか?
アダム・ドライバー(Adam Driver)が続三部作の『フォースの覚醒』(2015年)/『最後のジェダイ』(2017年)/『スカイウォーカーの夜明け』(2019年)の三作品でカイロ・レン/ベン・ソロを一貫して演じています。マスク越しの加工声と、マスクを外したときの素顔の表情の落差を演じ分けるために本人がほぼすべての場面で出演しています。
カイロ・レンの本名は何ですか?
ベン・ソロ(Ben Solo)です。父ハン・ソロと母レイア・オーガナの一人息子で、母方の祖父はアナキン・スカイウォーカー/ダース・ベイダー、叔父はルーク・スカイウォーカーです。「ベン」の名はオビ=ワン・ケノービ(ベン・ケノービ)にちなんで命名されたとされ、エピソード9終盤で父ハンに「ベン」と呼ばれた瞬間が彼のベン・ソロへの帰還の決定的な契機になります。
カイロ・レンはいつ・誰に殺されたのですか?
カイロ・レンとしては『最後のジェダイ』終盤に「死に」、『スカイウォーカーの夜明け』終盤でベン・ソロとして生命を全うします。エクセゴルの最終決戦で、瀕死となったレイをフォース・ヒールで蘇生する代償に自身の生命を捧げ、その場で消えてフォースの一部となります。直接「殺した」相手はおらず、自身の選択による贖罪としての退場です。
カイロ・レンのライトセーバーはなぜ十字(クロスガード)型なのですか?
亀裂の入った不安定なカイバー・クリスタルを使っているため、本体刃から噴出する過剰なエネルギーを逃がす「排熱ベント」を鍔の左右に設けた結果、副次的に側方刃が出るクロスガード形状になっています。本体刃と二本の側方刃を含めた三連刃が特徴で、振動するような独特の音響を伴います。エピソード9終盤、ベン・ソロに戻った瞬間にケフバーの海に投げ捨てます。
カイロ・レンとレイの「フォース・ダイアド」とは何ですか?
「二人で一つのフォース」と公式に呼ばれる、千年に二度しか現れないとされる現象で、ダース・シディアス/パルパティーンが自分の身体に取り込むことを狙ってエピソード7以降に誘発したと『スカイウォーカーの夜明け』で明かされます。エピソード8でレイとカイロのあいだに距離を無視したフォース・コネクションが成立し、エピソード9エクセゴルで「ダイアド」と明示され、最終決戦でレイ&ベン・ソロのダイアドがパルパティーンを倒します。
カイロ・レンはどの順番で観るのが分かりやすいですか?
続三部作の公開順、すなわち『フォースの覚醒』(2015年)→『最後のジェダイ』(2017年)→『スカイウォーカーの夜明け』(2019年)で観るのが最も分かりやすい順序です。前提として旧三部作(エピソード4〜6)で父ハン・ソロ・母レイア・叔父ルーク・祖父ダース・ベイダーの背景を、プリクエル三部作(エピソード1〜3)で祖父アナキンの選択の物語を押さえておくと、カイロ・レンが「祖父アナキン側のルート」ではなく「贖罪してベン・ソロに戻る側のルート」を選ぶ意味がよりはっきり読めます。
カイロ・レンの監督は誰ですか?
続三部作の監督は2人で交互に担当しました。『フォースの覚醒』(2015年)と『スカイウォーカーの夜明け』(2019年)はJ.J.エイブラムス(J.J. Abrams、1966-06-27 米国ニューヨーク出身、Bad Robot Productions 共同創設者)、『最後のジェダイ』(2017年)はライアン・ジョンソン(Rian Johnson、1973-12-17 米国メリーランド州 シルバースプリング出身、『LOOPER/ルーパー』2012年・『ナイブズ・アウト』2019年)です。スノーク斬首と玉座の間の剣戟、クレイトでのルーク投影との対峙といった、カイロ・レンの転換点となる場面群はジョンソンの『最後のジェダイ』で描かれています。
カイロ・レンとベン・ソロの前史を描いた公式の派生作品はありますか?
あります。Marvel Comics の限定シリーズ『Star Wars: The Rise of Kylo Ren』(2019年12月〜2020年5月、全4号、チャールズ・ソウル脚本/ウィル・スリニー作画)が、ルークの新ジェダイ・オーダー寺院焼失からナイツ・オブ・レン合流までのベン・ソロの前史を公式正史として描いています。続三部作本編が直接描かなかった、カイロ・レン成立までの空白期を補強する重要な補完作品です。続三部作のノベライゼーション3冊(アラン・ディーン・フォスター/ジェイソン・フライ/レイ・カーソン)でも、劇場版より深い内面描写が補完されています。
カイロ・レンのテーマ曲は誰が作曲しましたか?
ジョン・ウィリアムズ(John Williams)が、2015年『フォースの覚醒』のオリジナルサウンドトラックのためにカイロ・レン専用のライトモチーフ『Kylo Ren's Theme』を作曲しました。銅管の咆哮と打楽器の不規則な打撃を組み合わせた不協和音的な楽曲で、整然とした行進曲のリズムを持つインペリアル・マーチ(オリジナル三部作)とは対照的に、『内的に揺らぐ個人』としてのカイロを表現する設計となっています。続三部作最終作のエクセゴル場面ではテーマが消失し、レイのテーマと統合されてフォース・ダイアドのモチーフへ変容します。
カイロ・レンのコスチュームは誰がデザインしたのですか?
コスチュームデザインはマイケル・カプラン(Michael Kaplan)が続三部作三作を一貫担当しました。『ブレードランナー』(1982年)『フライト・クラブ』(1999年)『スター・トレック』(2009年)などで知られる米国の衣装デザイナーで、カイロ・レンの黒い長尺マントとマスク、亀裂の入ったクロスガード・セーバーという視覚的アイデンティティを、J.J.エイブラムスと協議のうえ『完成した暗黒卿ではない、揺らぐ若い後継者』を表現するために設計したと語られています。
スノーク役のアンディ・サーキスはどんな俳優ですか?
アンディ・サーキス(Andy Serkis、1964-04-20 英国ロンドン出身)はパフォーマンス・キャプチャ演技の第一人者として知られる英国の俳優です。『ロード・オブ・ザ・リング』(2001年〜2003年)のゴラム、ピーター・ジャクソン版『キング・コング』(2005年)のコング、『猿の惑星』新シリーズ(2011年〜2017年)のシーザーなどでモーションキャプチャ演技を担当し、『フォースの覚醒』『最後のジェダイ』で最高指導者スノークを演じました。エピソード8玉座の間でのスノーク殺害場面は、サーキスの長尺独白演技がカイロ・レンの転換点となる空間を作り出した結果でもあります。
母レイア役のキャリー・フィッシャーは『スカイウォーカーの夜明け』にどう登場しましたか?
母レイア・オーガナを演じたキャリー・フィッシャー(Carrie Fisher)は『スカイウォーカーの夜明け』(2019年)公開前の2016年12月27日に逝去していたため、本作のレイア場面はすべて『フォースの覚醒』(2015年)撮影時の未使用素材を編集で活用して実現されました。J.J.エイブラムスは未使用素材を中心に物語を再構成し、終盤に息子ベン・ソロへ『ベン』とフォースを通じて呼びかけて自身の生命を捧げる名場面を成立させ、カイロ・レン/ベン・ソロの贖罪を母が導く構造を作り上げました。
出典
- StarWars.com 公式キャラクターデータベース: Kylo Ren
- StarWars.com 公式キャラクターデータベース: Ben Solo
- IMDb: Adam Driver
- IMDb: J.J. Abrams
- IMDb: Rian Johnson
- IMDb: Star Wars: The Force Awakens
- IMDb: Star Wars: The Last Jedi
- IMDb: Star Wars: The Rise of Skywalker
- Wookieepedia: Kylo Ren
- Wookieepedia: Ben Solo
- StarWars.com 公式映画ページ: The Force Awakens
- StarWars.com 公式映画ページ: The Last Jedi
- StarWars.com 公式映画ページ: The Rise of Skywalker
- IMDb: Harrison Ford
- IMDb: Mark Hamill
- IMDb: Carrie Fisher
- IMDb: Daisy Ridley
- IMDb: John Williams
- IMDb: Andy Serkis
- IMDb: Lawrence Kasdan
- IMDb: Chris Terrio
- IMDb: Kathleen Kennedy
- IMDb: Michael Kaplan
カイロ・レンはどの作品から見る?
エピソード7 / フォースの覚醒が最初の登場作品です。
カイロ・レンの関連人物は?
レイ、レイア、ルーク。
カイロ・レンと一緒に覚える用語は?
ジェダイ、フォース、パダワン、ジェダイ・マスター。