Anna Movies

スター・ウォーズ / 登場人物

ベイル・オーガナ

Bail Organa

種族:ヒューマン
🪐 時系列ガイド 👤 登場人物一覧 🎬 全作品一覧 📚 出典

ベイル・オーガナ(Bail Organa)は、スター・ウォーズに登場するアルデラーン王家の王子で、銀河元老院議員である。共和国擁護派の中心人物として活動し、後の反乱同盟軍創設に至る隠れた抵抗ネットワークの礎を築いた立役者として描かれる。オビ=ワン・ケノービから預かった生まれたばかりのレイアを養女として引き取り、アルデラーン王家の継承者として育てた養父としても重要な人物である。

01来歴

来歴

クローン戦争期の初登場

ベイル・オーガナは、ジョージ・ルーカス監督『スター・ウォーズ/エピソード2 クローンの攻撃(Attack of the Clones)』2002年5月16日米国公開で初登場する。本作中盤までは銀河元老院議場でアルデラーン代表として議席に座る背景キャラクターに留まる。しかし終盤のジオノーシスの戦い直後の議場場面で、緊急権限を拡大するパルパティーンが共和国軍創設を承認する流れに対し、共和国擁護派の議員として明確に位置付けられる。正式名はベイル・プレスター・オーガナで、アルデラーン王家オーガナ家の王子・第一議長兼副王の称号を持つ設定が、以後のシリーズ全体で継承される。

共和国の終焉と双子の分離

『スター・ウォーズ/エピソード3 シスの復讐(Revenge of the Sith)』2005年5月19日米国公開で、ベイルは銀河元老院議員として本格的に活動する中心人物へ昇格する。パドメ・アミダラ/モン・モスマと共に共和国擁護派の議員グループ『デレゲーション・オブ・トゥウー・サウザンド(Delegation of 2,000)』を結成し、パルパティーンの議長権限縮小を求める請願書を提出する(モン・モスマの実写出演場面は劇場公開版から削除された)。オーダー66発令直後にはコルサントのジェダイ聖堂を訪れ、パダワンのザット・ジューカッサが斬られる場面に立ち会い、自ら脱出する。終盤では生き残ったオビ=ワン・ケノービ/ヨーダと惑星ポリス・マッサの医療施設に集まり、パドメの死を看取る。三者は双子分離に合意し、女児レイアをベイルが養女に、男児ルークをタトゥイーンのラーズ夫妻に預ける造形が、サーガ全体の物語的礎となる。

養父としての再登場とレイア誘拐

ベイルは、デボラ・チョウ監督Disney+配信ドラマ『オビ=ワン・ケノービ(Obi-Wan Kenobi)』2022年5月27日配信開始(全6話)で、9 BBYのアルデラーン王宮を舞台に再登場する。『シスの復讐』から劇中約10年後にあたり、養女レイアの養父として描かれる。第1話で王女レイアが帝国側勢力(実態は第三姉妹レヴァの手配)に誘拐される事件を機に、ベイルはタトゥイーンで隠棲するオビ=ワン・ケノービにホログラム通信で助けを求める。この場面が物語の発端を担う。本人が救出に駆け回る描写は少ないが、アルデラーン王家の保護者かつ反乱の種を蒔く政治家としての側面が前景化される。

反乱同盟軍の支援者

ベイルは、ギャレス・エドワーズ監督『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(Rogue One: A Star Wars Story)』2016年12月16日米国公開でも再登場する。物語時点は『新たなる希望』直前の0 BBYで、反乱同盟軍の前線基地ヤヴィン第4衛星基地の評議会場面で、モン・モスマと共にデス・スター設計図奪取作戦の判断に関わる元老院議員のひとりとして描かれる。直接の戦闘場面はないが、養女レイアをアルデラーンへ送り、旧知のオビ=ワン・ケノービへの伝言を託す密使ミッションを発動する直前の保護者として位置付けられる。

アニメ作品での政治活動

ベイルはCGアニメ映画『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ(Star Wars: The Clone Wars)』2008年8月15日米国公開と、続くCGアニメ・シリーズ『クローン・ウォーズ』2008年10月3日配信開始にも登場する。クローン戦争期の銀河元老院議員として、奴隷貿易の摘発を扱うS4第11〜13話などの難民・人道問題エピソードで前景化される。続くCGアニメ・シリーズ『スター・ウォーズ/反乱者たち(Star Wars Rebels)』2014年10月3日配信開始でも反乱同盟軍の隠れた支援者として登場し、帝国成立期から銀河内戦勃発期にかけての政治活動を補強する派生描写が積み重ねられる。

アルデラーン破壊と終焉

ベイルは、ジョージ・ルーカス監督『スター・ウォーズ/エピソード4 新たなる希望(Star Wars: Episode IV - A New Hope)』1977年5月25日米国公開(日本1978年6月24日公開)冒頭には直接登場しないが、養女レイアが乗艦するタンティヴ4号が帝国軍スター・デストロイヤーに拿捕される場面で、密使を派遣した保護者として位置付けられる。本作中盤、ターキン大総督の命令により第一デス・スター(DS-1 Orbital Battle Station)の超兵器ビームが惑星アルデラーンに照射され、王宮ごと惑星全体が破壊される(0 BBY)。ベイル自身の死は直接描写されないが、この破壊シーンによって暗示され、以後の時系列に登場場面は存在しない。

02能力・特徴

能力・特徴
  • 外交・元老院政治:銀河元老院議員としてパドメ・アミダラ/モン・モスマと共に共和国擁護派『デレゲーション・オブ・トゥウー・サウザンド』を結成し、パルパティーンの権限拡大を阻止する請願書を主導する。議場の演説と裏舞台の交渉を組み合わせる議員型政治家。
  • アルデラーン王家の統治:王子・第一議長兼副王として平和主義・教育・芸術を国是とする王制惑星を統治し、女王ブレアと共に養女レイアを継承者として育てる養父役を全うする。
  • 反乱ネットワーク構築:銀河帝国成立直後から、後の反乱同盟軍に発展する隠れた抵抗ネットワークの礎を築く立役者。『ローグ・ワン』時点ではモン・モスマと並ぶ反乱同盟軍評議会の中心人物となる。
  • ジェダイとの信頼関係:『シスの復讐』終盤で生き残ったオビ=ワン/ヨーダを匿い、双子分離の合意を成立させる。ジェダイ壊滅後もジェダイ側と反帝国政治家側を繋ぐ橋渡し役を担う。
  • タンティヴ4号の密使運用:アルデラーン王家の宇宙船タンティヴ4号(CR90コルベット・登録番号CCR-1990)を、共和国/反乱同盟軍創設期の密使船として繰り返し用いる。
  • 非暴力主義の維持:帝国成立後も武力衝突に直接加わらず、議場と密室の交渉を主戦場とする。アニメでは奴隷貿易摘発の交渉と現地調査の中心人物として描かれる。

03関連人物

関連人物
レイア・オーガナ(Leia Organa)
『シスの復讐』終盤でオビ=ワンから預けられ、養女として引き取った娘。アルデラーン王家の継承者として育て、実父アナキンとの血縁を伏せたまま育てる。
オビ=ワン・ケノービ(Obi-Wan Kenobi)
双子分離の合意を交わした盟友。ポリス・マッサでパドメの死を共に看取り、『オビ=ワン・ケノービ』では9 BBYにホログラム通信でレイア救出を依頼する。
パドメ・アミダラ(Padmé Amidala)
共和国擁護派『デレゲーション・オブ・トゥウー・サウザンド』の同志で、レイアの実母。ポリス・マッサで双子出産後に死亡し、ベイルがレイアを引き取る。
モン・モスマ(Mon Mothma)
共和国擁護派の同志で、後の反乱同盟軍の共同設立者。『ローグ・ワン』のヤヴィン第4衛星基地評議会でもベイルと並び作戦判断に関わる政治パートナー。
ヨーダ(Yoda)
ポリス・マッサで双子分離の合意を交わしたジェダイ評議会の長老。ベイルはオーダー66直後、オビ=ワンと共にヨーダを匿う。
ダース・ベイダー/アナキン・スカイウォーカー(Darth Vader/Anakin Skywalker)
ベイルが匿うレイアの実父。ベイルは血縁の真実を知るが、養父として生涯これを伏せる立場を維持する。
ブレア・アンタイレス・オーガナ(Queen Breha Antilles-Organa)
アルデラーン女王でベイルの妻。『シスの復讐』終盤で共に幼いレイアを抱き、養母としてレイアを育てる立場を担う。
パルパティーン/ダース・シディアス(Palpatine/Darth Sidious)
銀河元老院最高議長で後の初代皇帝。ベイルは請願書で権限拡大を阻止しようとした政治的対立者で、帝国成立後は裏で反乱ネットワークを築く。
ザット・ジューカッサ(Zett Jukassa)
オーダー66直後のジェダイ聖堂前で、状況確認に訪れたベイルの眼前でクローン・トルーパーに斬られる若手パダワン。
ターキン大総督(Grand Moff Tarkin)
デス・スター指揮官。『新たなる希望』でアルデラーン破壊を命じ、ベイルが命を落とす直接の原因となる敵対者(劇中で直接対峙する場面はない)。

04登場・関連作品

05名場面

名場面
『クローンの攻撃』終盤の元老院議場:ジオノーシスの戦い直後、共和国軍創設が承認される場に立ち会い、共和国擁護派として位置付けられる実写初登場場面。

『シスの復讐』クライマックス:オーダー66発令直後、ジェダイ聖堂を訪れザット・ジューカッサが斬られる場面に立ち会い、エアスピーダーで脱出する。

『シスの復讐』終盤ポリス・マッサ医療施設:オビ=ワン/ヨーダと双子分離に合意し、レイアを養女に、ルークをラーズ夫妻に預ける、サーガの礎となる場面。

『シスの復讐』ラスト:アルデラーン王宮で女王ブレアと幼いレイアを抱き夕日に向かう、プリクエル三部作の幕引きとなる静かな場面。

『オビ=ワン・ケノービ』第1話:誘拐事件発生後、タトゥイーンのオビ=ワンにホログラム通信で救出を依頼し、シリーズの起動点となる場面。

06制作背景

制作背景

実写のベイル・オーガナを演じるのは、米国ニューヨーク州ブルックリン区出身の俳優ジミー・スミッツ(Jimmy Smits/1955年7月9日生まれ)である。ABC『L.A.ロー(L.A. Law)』1986〜1992年でヴィクター・シファントスJr.役を演じ第48回ゴールデングローブ賞テレビ部門男優賞を受賞、ABC『NYPDブルー(NYPD Blue)』1994〜1998年のボビー・シモーン刑事役、NBC『ザ・ウェスト・ウィング(The West Wing)』2004〜2006年のマシュー・サントス役などで米国TVドラマ界を代表する俳優として知られる。プエルトリコ系・スリナム系の両親のもとに生まれた。

スミッツはプリクエル三部作の2作品から『ローグ・ワン』2016年、『オビ=ワン・ケノービ』2022年まで、全4作品で一貫して同役を実演する。特に『オビ=ワン・ケノービ』では約17年ぶりに同役を再演した。冷静な政治家の重みを役柄に加える配役として機能し、フォースを持たない政治家キャラクターの中核を担う。

CGアニメ作品では声優が同役を担当し、主にフィル・ラマー(Phil LaMarr)が務め、後年のエピソードではアンドリュー・キショーノ(Andrew Kishino)等の起用例もある。妻ブレア・アンタイレス・オーガナ女王役は、『シスの復讐』のアルデラーン王宮場面で英国系オーストラリアの女優レベッカ・ジャクソン・ミーンドル(Rebecca Jackson Mendoza)が演じた。パダワンのザット・ジューカッサ役は、監督ジョージ・ルーカスの実子ジェット・ルーカス(Jett Lucas)が演じている。

07評価・考察

評価・考察

ベイル・オーガナは、ジェダイ騎士団壊滅と銀河共和国崩壊を政治家/非ジェダイの側から受け止め、生き残った双子ルーク/レイアを未来へ繋ぐ橋渡し役として機能する。フォース使い同士の『ムスタファーの決闘』の傍らで、フォースを持たない政治家がサーガを救うという別系譜の英雄譚を担う。フォース感応者ではない議員がサーガの縦糸の核を担う造形は、政治家系キャラクターの中核の一例として位置付けられる。

反乱同盟軍の創設はモン・モスマだけの功績ではない、というサーガ全体の歴史理解を、ベイルの存在が補強する。プリクエル三部作から『オビ=ワン・ケノービ』(9 BBY)、『ローグ・ワン』、『新たなる希望』冒頭、アルデラーン破壊へと至る物語の縦糸の各節点に配置され、銀河帝国への政治的抵抗の血脈を可視化する物語装置として機能する。

アルデラーンの破壊とベイルの死は、非戦闘員の犠牲の最も明示的な描写である。平和主義を国是とする王制惑星の全人口が政治家ベイルと共に第一デス・スターの一撃で消滅する造形は、帝国の暴政を観客に可視化する根本的な事件にあたる。彼の死は直接描写されないが、破壊シーンによって暗示される『静かな英雄』の犠牲として機能する。

08トリビア

  • 正式名はベイル・プレスター・オーガナで、平和主義・教育・芸術を国是とする王制惑星アルデラーンの王家オーガナ家の王子・第一議長兼副王という設定を持つ。
  • 『新たなる希望』1977年冒頭でレイア姫が名を呼ぶ『ベイル・オーガナ』は、25年後の『クローンの攻撃』2002年で初めて実写の人物としてスクリーンに具現化された。
  • 『オビ=ワン・ケノービ』2022年では、ジミー・スミッツが約17年ぶりに同役を再演し、9 BBYのアルデラーン王宮の養父として再登場した。
  • 宇宙船タンティヴ4号(CR90コルベット・登録番号CCR-1990)は、『新たなる希望』冒頭でスター・デストロイヤー『デヴァスター』に拿捕される名艦でもある。
  • スミッツはプエルトリコ系・スリナム系の両親のもとに生まれた米国俳優で、その出自がベイルの多文化的な政治家像に厚みを加えている。

09よくある質問

ベイル・オーガナはどの作品に登場しますか?

実写では『クローンの攻撃』『シスの復讐』『ローグ・ワン』『オビ=ワン・ケノービ』の4作品にジミー・スミッツが出演する。CGアニメの『クローン・ウォーズ』や『反乱者たち』にも声の出演がある。

ベイル・オーガナの演者は誰ですか?

米国の俳優ジミー・スミッツが全4作品で一貫して実写を演じる。『L.A.ロー』『NYPDブルー』『ザ・ウェスト・ウィング』で知られる米国TVドラマ界を代表する俳優である。CGアニメでは主にフィル・ラマーが声を担当する。

ベイルとレイア・オーガナ姫の関係は?

『シスの復讐』終盤でオビ=ワンから預けられた生まれたばかりのレイアを養女として引き取った養父である。レイアの実父はダース・ベイダー、実母はパドメ・アミダラだが、レイアは実父母を知らずアルデラーン王家の姫として育つ。妻ブレア女王と共に養育を担う。

ベイル・オーガナはいつ亡くなりましたか?

『新たなる希望』でアルデラーンが第一デス・スターに破壊された際(0 BBY)、王宮ごと命を落としたと位置付けられる。本人の死は直接描写されず、破壊シーンによって暗示される。

ベイルと反乱同盟軍の関係は?

モン・モスマ/パドメと共に『デレゲーション・オブ・トゥウー・サウザンド』を結成した共和国擁護派の中心人物で、後の反乱同盟軍に発展する抵抗ネットワークの礎を築いた。『ローグ・ワン』時点では反乱同盟軍評議会の中心人物のひとりとなっている。

10出典

  1. StarWars.com 公式データベース: Bail Organa
  2. StarWars.com 公式: Star Wars: Episode III - Revenge of the Sith
  3. StarWars.com 公式: Obi-Wan Kenobi (Disney+)
  4. IMDb: Jimmy Smits
  5. IMDb: Bail Organa (Character)
  6. Wookieepedia: Bail Organa
  7. Wookieepedia: Jimmy Smits