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ANNA MOVIESHUNTER×HUNTER

メディア / 映像各話

2011年版 第60話

2011年版アニメ第60話「キマリ×ト×ハジマリ」を解説。G.Iプレイヤー選考、キルアとゴンの審査、100個の指定ポケット、ジンの録音を整理する。

No.417まで対応更新 2026.08.13

2011年版アニメ第60話「キマリ×ト×ハジマリ」は、2012年12月23日に放送されたグリードアイランド編の導入回である。原作No.124後半からNo.127前半を映像化し、ヨークシンでの別れからゲーム開始までをつなぐ。

前半ではクラピカレオリオがそれぞれの道へ戻り、後半ではゴンキルアバッテラの雇用するプレイヤーとしてG.Iへ入る。題名の「決まり」と「始まり」は、仲間の進路と新しいゲームの規則を同時に指す。

基本情報

2011年版 第60話の基本情報
媒体2011年版TVアニメ
話数第60話
副題キマリ×ト×ハジマリ
放送日2012年12月23日
原作対応No.124後半〜No.127前半

ヨークシンを離れる仲間たち

クラピカとセンリツノストラード組の仕事を続けるため、飛行船でヨークシンを離れる。レオリオが見送る一方、ゴンは直接別れを言えなかったことを残念がる。

クラピカの出発は関係の断絶ではない。緋の眼の回収と護衛の仕事を続ける選択であり、ゴンたちと目的が違うため行動の場所が分かれた。

レオリオはゼパイルから戻った一億ジェニーの通帳をゴンへ渡す。ゴンが担保に入れたハンター証を買い戻せる金額であり、ゼパイルは約束を果たした。

ゼパイルはハンター証の価値とゴンたちの行動に触れ、自分もハンター試験を受けようと決める。金策を助けた鑑定士が、新しい目標を持つところまで描かれる。

レオリオも医師になるための試験へ戻る。次に会う時は本物の医者になっていると約束し、四人の仲間は同じ旅を続けるのではなく、別々の目的を抱えて再会を目指す。

七本を落札したバッテラ

サザンピース競売では、バッテラが最後のグリードアイランドを602億ジェニーで落札する。これにより競売へ出た七本すべてを確保した。

高額で複数本を集めるのは、本人が遊びたいからではない。多数の念能力者を雇い、ゲームのクリア報酬を現実へ持ち帰らせるためである。

一方で最初に入手した一本が盗まれたという報道も流れる。ソフトを持つだけでは安全に運用できず、希少性が犯罪と争奪を引き寄せる。

ミルキは報道を見ながら、七本を買い占められたことへ苛立つ。ゲームを欲し続けていた彼にも、バッテラの資金力と選考を通らず参加する道はない。

バッテラの所有本数が増えた結果、ゴンとキルアに残された入口はプレイヤー審査になる。落札競争の終結が、二人の実力を直接売り込む段階の始まりとなる。

ツェズゲラのプレイヤー選考

選考会場でツェズゲラは、念の実力を見て採用者を決めると説明する。幕が下りると多くの候補者が一斉に列を作るが、ゴンとキルアは急いで並ばない。

プーハットは列へ殺到した者を見て、審査は先着順ではないと指摘する。待つ判断ができるかどうかも、未知のゲームへ入るプレイヤーの資質として表れる。

キルアは練ではなく発を見せたいと申し出る。オーラを電気へ変化させる技を披露し、わずか四日で形にしたことまでツェズゲラを驚かせて合格する。

ゴンは全力の練を壁へ向け、大きな穴を開ける。出力は合格に十分だったが、建物を壊すほど加減できていない点に、ツェズゲラは二人の才能と危うさを同時に見る。

審査後には契約条件が説明され、出発時刻は午後五時と決まる。能力を見せて終わりではなく、雇用主の目的に従って危険なゲームへ入る正式な仕事となる。

G.Iへ入る順番

採用者は列車でバッテラの館へ移動し、複数のジョイステーションとソフトが並ぶ部屋へ案内される。入場には念を使える本人がゲーム機の前へ座る必要がある。

誰から入るかはジャンケンで決められ、ゴンが最初、キルアは十七番目になる。二人が同時に同じ場所へ転送されるとは限らないため、ゲーム内での合流も最初の課題になる。

ゴンは他人のセーブデータではなく、自分のカードを使って開始することを選ぶ。ジンが残したゲームへ、自分の記録で入るという意思表示でもある。

指輪を装着して起動すると、身体ごとゲームの世界へ送られる。画面の中へ意識だけが入る仕組みではなく、現実に存在する島へ念で移動するため、負傷や死亡も現実の身体に及ぶ。

キルアが後から入るまで、ゴンは単独で説明を受ける。新章の開始時点から、二人の連携を当然の前提にせず、規則を一人ずつ理解させる構成になっている。

指定ポケット100個と二つの呪文

開始地点ではゲームマスターイータがゴンを迎える。指輪を持つプレイヤーは「BOOK」と「GAIN」の二つの呪文を使用できると説明する。

BOOKを唱えるとバインダーが出現する。内部には指定ポケットが100個あり、番号に対応するカードをすべて収めることがゲームクリアの基本条件となる。

GAINはカードを実体化するための呪文である。集めたカードは単なる記録ではなく、ゲーム内で物品や効果として使える。ただし実体化後には再カード化できない品もある。

100個という明確な終了条件があっても、入手方法は戦闘だけではない。町のイベント、交換、交渉、他プレイヤーからの奪取など、カードごとに異なる手順が必要になる。

イータの説明はゲームの入口にすぎない。呪文カード、指定ポケットのランク、離脱方法などは、実際に島を歩き他のプレイヤーと接触する中で理解していく。

ジンが指輪へ残した録音

説明を終えてゴンが階段へ進もうとすると、イータが指輪に保存されたメッセージを再生する。声の主は、ゴンが探している父ジンだった。

ジンはグリードアイランドを仲間と作ったと明かす。ただし自分の居場所を探す手掛かりとしてではなく、完成したゲームを息子へ見せたかったと語る。

父親らしい案内や安全の保証はない。危険な場所へ来たゴンに対しても、ゲームを楽しめという短い言葉だけを残す。

この録音によって、ゲーム攻略とジン探しは完全には同じ目的でないと分かる。ジンは追跡を簡単にする気はなく、ゴンが自分の判断で遊び方を見つけることを求めている。

ゴンはメッセージを聞き終え、開始地点から島へ踏み出す。ヨークシンで定まった参加資格が、ここで初めて実際の冒険へ変わる。

補足と位置づけ

バッテラが七本を確保したことで、ゲーム内には同じ雇用主のプレイヤーが別々の時期と目的で入る。協力者であってもカードを共有するとは限らず、先に入った者の生死や進捗も外からは完全に把握できない。大量購入は攻略人数を増やすが管理の難しさも増やす。

ツェズゲラは練の量だけで候補者を見ていない。列へ殺到する判断、能力を見せる順序、ゲーム内で使える発かどうかまで観察する。ゴンの破壊力とキルアの電気は高評価を得る一方、経験不足も同時に見抜かれている。

キルアが四日で電気変化を形にできたのは、幼少期から電撃へ耐えてきた身体経験があるためである。性質をよく知る物へオーラを近づける修行が短縮され、暗殺訓練として受けた苦痛が自分で選ぶ能力の素材へ変わる。

ゴンが壁を壊した行動は、試験官を脅す目的ではない。全力の練を示すという課題へ直線的に応えた結果であり、出力の高さと加減の未熟さが一度に現れる。ツェズゲラが恐れたのは力だけでなく、常識的な範囲を予測しにくい点である。

G.Iの開始地点で教えられる規則は、クリア条件の骨格に限られる。カード化限度枚数、呪文による攻撃、プレイヤー同士の奪い合いは島へ出てから直面する。安全な説明室と実地の危険を分けること自体がゲーム設計の一部である。

ジンの録音はゴンだけへ届くよう指輪に保存されていた。再会の場所を教える代わりに、自分と仲間が作った仕組みを体験させる。父親の情報を集める行為が、父親の価値観へ触れる遊びへ置き換わる瞬間である。

記事の読みどころ

プーハットは審査の順番へ飛び付かないが、その慎重さだけで攻略者になれるわけではない。ゲーム内では他プレイヤーの意図、呪文、カードの希少性を読み続ける必要があり、選考会の待機判断はその適性を測る最初の小さな課題である。

バッテラの契約はクリア報酬を雇用主へ渡す前提を持つ。プレイヤーはゲームを楽しむ自由より依頼達成を優先する立場だが、ゴンはジンの意図を知り攻略自体へ強い興味を持つ。雇用目的と個人目的が同じ島で並行する。

レオリオ、クラピカ、ゴン、キルアはこの回で同じ場所にそろわない。それでも通帳、別れの伝言、再会の約束が関係をつなぎ、離れて進む時間を認める。新章の開始は前章の仲間関係を捨てることではない。

位置づけ

ゴンが最初に入りキルアが十七番目になる順序は、開始直後の孤立を生む。後から同じ入口を通っても島のどこで合流できるかは保証されず、二人はゲーム内の移動方法と町の位置を自分たちで確かめなければならない。

2011年版 第60話が残したもの

第60話は、ヨークシン編の後始末とG.I編の規則説明を一本の流れへまとめる。別れを済ませた人物がそれぞれの目標へ進み、ゴンとキルアも父を追うだけではないゲーム攻略へ入る。

審査で示された才能は合格の理由になるが、島で必要なのは出力だけではない。待つ判断、規則の理解、他者との協力が、100枚を集める長い過程を左右する。

ジンの声は目的地を教えない。代わりに自分が作った遊び場を渡し、ゴンがどう攻略するかを試す。その距離の取り方が、以後のグリードアイランド編全体を支える。

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