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ANNA MOVIESHUNTER×HUNTER

物語 / 単行本

単行本第7巻『これから』

『HUNTER×HUNTER』単行本第7巻を解説。ヒソカの能力、ゴンとキルアの念修行、ズシ誘拐、裏試験合格、ヒソカ戦、くじら島への帰郷を整理する。

No.417まで対応更新 2026.08.13

単行本第7巻『これから』は1999年12月22日に発売され、No.55からNo.63までを収録する。カストロ戦後のヒソカから、ゴンとヒソカの天空闘技場での約束の試合までが描かれる。

ゴンとキルアは念の四大行と系統を学び、ギドたちの妨害を越えて裏ハンター試験に合格する。ゴンはヒソカの顔へ拳を当てて44番札を返し、二人は修行を区切ってくじら島へ向かう。

基本情報

単行本第7巻『これから』の基本情報
媒体漫画単行本
巻数第7巻
巻題これから
発売日1999年12月22日
収録No.55〜No.63

カストロ戦後の腕を直すマチ

カストロ戦で両腕を失ったヒソカのもとへ、幻影旅団マチが現れる。念糸縫合で血管、神経、骨、筋肉をつなぎ、腕を再び動かせる状態へ戻す。

治療は無償の仲間援助ではなく報酬を伴う仕事で、マチはヒソカへ代金を請求する。旅団員同士でも金銭と警戒が存在する。

ヒソカは伸縮する愛と薄っぺらな嘘を使い、皮膚の見た目まで整える。マチの修復と自分の偽装を組み合わせ、観客には損傷を残さない。

二つの能力でカストロを崩した方法

伸縮する愛はオーラへゴムとガムの性質を与え、接着と伸縮で相手や物を引く。ヒソカは切断された腕やカードへ付け、見えない位置から動きを操作する。

薄っぺらな嘘は平面の質感を再現し、傷や文字を別の見た目へ変える。実物の厚みや物質を新しく作る能力ではない。

カストロは分身へ記憶容量を多く使い、予想外の手品へ対応できなくなる。ヒソカは能力の相性だけでなく、相手が何へ注意を使うかを戦術へ組み込む。

偽物の四番と幻影旅団

マチとの会話で、ヒソカも幻影旅団の一員としてヨークシンの集合を知らされる。集合時刻は八月三十日正午で、全員が同じ目的へ動く。

しかしシャワー中、ヒソカは背中の蜘蛛の四番を薄っぺらな嘘で剥がす。正式な団員の刺青ではなく、旅団へ潜り込むための偽装である。

ヒソカの目的は組織への忠誠ではなく、団長クロロと戦う機会を得ることにある。仲間として振る舞う情報を、そのまま本心とみなせない。

二か月の休養と修行再開

ギド戦で腕を折ったゴンは、ウイングとの約束どおり二か月間念の練習を止める。治療中に無理をして試合へ戻らず、完治を待つ。

休養後、ゴンとキルアは纏、絶、練、発を順に深める。短期間で進む才能があっても、身体を守る基礎を省かない。

ゴンが止まる間もキルアは学べるが、二人は大きく差を付けず同じ指導へ戻る。共同修行が相手の理解を確かめる機会になる。

ギドたちが狙った新人の勝ち星

ギド、リールベルト、サダソは二百階で勝ち星を得るため、念を覚えたばかりのゴンとキルアを狙う。新人なら安全に勝てるという計算である。

天空闘技場の規則では十勝すればフロアマスターへの挑戦権を得るが、四敗すると失格になる。負傷者を選ぶ行為も制度上の勝利へつながる。

三人は自分たちも闘技場で身体を失った過去を持ち、同情より先に生存競争を優先する。被害者だった経験が他者を襲わない保証にはならない。

ズシ誘拐という圧力

三人はゴンとキルアに試合登録を迫るため、ズシを誘拐する。本人同士の合意で対戦を組むのでなく、師弟仲間を人質にする。

キルアはサダソの気配を追い、殺気で脅してズシを解放させる。暗殺者の怖さを相手へ見せ、実際に殺す前に撤退させる。

ゴンは約束した試合へ自分の方法で臨み、卑劣な手段へ同じ手段を返すだけでは終わらない。二人の対処の違いが性格を示す。

ギドとの再戦

修行を終えたゴンは再びギドと戦い、以前苦しんだ独楽の軌道を落ち着いて読む。纏と練の安定が、同じ攻撃へ耐える余裕を作る。

ゴンは床板を持ち上げて独楽を止め、竜巻独楽の軸へ攻撃を当てる。正面から威力だけを上げず、競技場の構造を利用する。

前回の負傷をなかったことにせず、敗北で得た能力情報を再戦へ持ち込む。ギドが新人と見た相手は、二か月で勝敗条件を逆転させる。

キルアが相手へ与えた警告

キルアはリールベルトの電撃を身体で受けても耐え、幼少期の拷問訓練を明かす。相手の切り札が、自分には動きを止める決定打にならない。

電撃耐性は無傷を意味せず、痛みを知ったうえで行動できる性質である。キルアは鞭の軌道と車椅子の動きを読み、反撃する。

サダソには期限まで姿を見せないよう迫り、実際の試合前に退場させる。戦闘と脅しを使い分け、ズシへの再接近を防ぐ。

水見式で分かった系統

ウイングは水見式を使い、ゴンとキルアのオーラ系統を判定する。水量が増えたゴンは強化系、水の味が変わったキルアは変化系である。

系統は本人の得意分野を示し、隣接系統ほど習得効率が高い。何でも同じ精度で覚えるのでなく、自分の位置から能力を設計する。

ヒソカの性格診断は本人の経験則で、公式な判定法ではない。水見式の結果と性格の印象を同じ証拠として扱わない。

裏ハンター試験の合格

ウイングは、念を学ぶ過程がハンター試験合格者へ課される裏試験だったと明かす。危険な資格を使うため、同じ力から身を守る知識が必要になる。

ゴンは正式合格後に裏試験を終え、キルアには次回の表試験を受ければ容易に合格できると伝える。二人の資格状態は同じではない。

念を覚えただけで全修行が終わるわけではなく、発の開発と実戦経験が残る。合格は入口を通った確認である。

ヒソカが守った試合の約束

ゴンがギドへ勝つと、ヒソカは約束どおり対戦を受ける。廊下を塞いだ時の一方的な圧力から、同じ競技場へ立つ関係へ変わる。

ゴンの第一目標はヒソカを完全に倒すことではなく、顔へ一発入れて第四次試験の札を返すことにある。実力差を知り、達成可能な借りへ焦点を絞る。

ヒソカも成長を確かめるため、最初から殺しに来ない。しかし手加減の範囲をゴンへ教えず、攻撃を通すには自分で隙を作らなければならない。

一歩も動かないヒソカ

試合開始後、ゴンは正面から攻めるが、ヒソカを定位置から動かせない。速度と攻撃方向を読まれ、打撃が届かない。

ゴンは石板を蹴り上げ、破片と視線を使ったフェイントを重ねる。単純な突進をやめ、ヒソカが何へ反応するかを操作する。

ようやく拳が顔へ当たり、観客が知らない44番札を返す。得点以上に、試験以来の屈辱を自分の力で清算する一撃となる。

伸縮する愛に支配された後半

目的の一発後、ヒソカは伸縮する愛をゴンへ付け、距離と体勢を自由に崩す。見えない接着を知らなければ、引かれる時機を予測できない。

ゴンは攻撃を続けるが、ヒソカは競技の点数と能力の両方で上回る。顔を殴れた成功が、総合的な実力差を消したわけではない。

ヒソカは次に戦う時は闘技場の規則ではなく、命を賭けると告げる。今回の成長確認を終え、将来の対戦へ期待を移す。

天空闘技場を離れる二人

ゴンは札を返す目的を果たし、キルアも念の基礎を得た。賞金と勝利数をさらに追うことより、一度休んで次の旅を考える。

二人はウイングとズシへ別れを告げ、くじら島へ向かう。修行場所を離れても、念の練習と師弟関係が消えるわけではない。

巻題の『これから』は決着後の空白ではなく、父の手掛かり、ヨークシンの再会、キルアの再受験へ開く。天空闘技場編の成果を次の生活へ持ち帰る。

ヒソカが見せた能力説明の罠

ヒソカは自分の能力を観客や相手へ全て説明せず、見えている手品から誤った仕組みを考えさせる。伸縮する愛と薄っぺらな嘘を同時に使うほど、原因が分かれにくい。

カストロは分身へ注意と記憶を使い、切断した腕が動く理由へ対応できない。能力の複雑さより、相手の考える余裕を奪う順序が勝敗を作る。

ゴンとの試合でも、能力名を知ることと付着位置を見抜くことは別である。知識を得た後に、実戦でどう確認するかが必要になる。

ズシを守る二人の異なる方法

キルアは誘拐者へ自分の殺気を直接向け、次に近づけば殺すと理解させる。短時間で脅威を退けるが、暗殺者の過去を使う方法である。

ゴンは登録させられた試合を受け、競技場でギドへ勝つことで新人狩りの計算を崩す。公の規則の中で相手の優位を奪う。

どちらもズシを助ける結果へ向かうが、同じ正義感の表現ではない。二人の経験差が、選ぶ解決法へ現れる。

44番札を返す観客に見えない勝負

観客にはゴンが一発を当て、番号札を手渡した理由が分からない。二人の間では第四次試験から続く約束が、その瞬間に完了する。

闘技場の得点より、ゴンには借りを自力で返した事実が大きい。試合を勝ち切れなくても、定めた目標は達成できる。

ヒソカも札を受け取った後は遠慮せず能力を使い、現在の差を教える。清算と新しい課題が同じ試合の前後へ分かれる。

これからという巻題の射程

天空闘技場を離れる時、ゴンは父の居場所をまだ知らず、キルアはハンター資格を持たない。修行で全目的が解決したわけではない。

二人は念を得て、以前なら見えなかった相手と戦える入口へ立つ。次に必要なのは技術を増やすことだけでなく、どの目的へ使うかを選ぶことである。

くじら島への帰郷は後退ではなく、旅の手掛かりと家族を結び直す時間となる。巻題は完結後ではなく、準備を持った出発前を指す。

この帰郷には、天空闘技場で稼いだ資金と戦闘経験だけでなく、能力を他人へ安易に見せない慎重さも持ち帰られる。ミトの前では戦士として振る舞うより、父の残した品を受け取る家族の時間へ戻る。

単行本第7巻『これから』が残したもの

第7巻は、ゴンとキルアが念の基礎と系統を学び、ヒソカへ届く最初の一撃を形にする巻である。

ゴンは44番札を返して借りを清算するが、試合全体ではヒソカとの実力差を改めて知る。

裏試験と天空闘技場を区切った二人は、学んだ力を持ってくじら島へ帰り、次の手掛かりへ進む。

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