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ANNA MOVIESHUNTER×HUNTER

人物

マチ=コマチネ

幻影旅団No.3の変化系能力者。念糸と念糸縫合、ヒソカやクロロとの関係、流星街から王位継承編までの動向を整理する。

No.417まで対応更新 2026.08.17

マチ=コマチネは、幻影旅団の団員No.3である。出身は流星街、身長159cm、体重48kg、血液型はA型。念系統は変化系で、オーラを糸状に変える「念糸」を操り、その応用として傷口をつなぎ合わせる念糸縫合を使う。原作の初登場は第55話TVアニメ1999年版では第40話、2011年版では第32話にあたる。

生業は盗賊で、Aクラスの賞金首に数えられる。旅団の中でも感情を表に出すことが少なく、クロロ=ルシルフルへの忠誠は厚い。天空闘技場でヒソカ=モロの切断された両腕を縫い直して以来、報酬と引き換えに彼の傷を引き受ける間柄が続く。一方で、クロロを殺すなら地の果てまで追うと本人に言い渡してもいる。ヨークシン編では旅団の実行役として襲撃と追跡に加わり、ブラックホエールを舞台とする王位継承編ではヒソカの捜索に動く。

基本情報

マチ=コマチネの基本情報
所属・役割幻影旅団の団員No.3。盗賊として活動し、旅団結成に立ち会った創設メンバーの一人。Aクラスの賞金首に数えられる。
初登場原作第55話。TVアニメ1999年版は第40話、2011年版は第32話。
状態存命。確認できる最後の場面は、ブラックホエール第5層の一般客室に一人でいるところ。
念系統変化系。強化系寄りの適性も併せ持ち、念に目覚める前の子どものころからオーラが見えていた。
能力念糸。オーラを糸状に変える。糸の強度は長さと反比例し、木綿糸ほどの強度なら世界一周できる距離まで紡げる一方、1メートル以内なら1トンほどの重量を吊れる。手元から糸が離れると強度は途端に下がる。応用として、傷口を縫い合わせる念糸縫合がある。
出身地流星街。生まれが流星街のため存在がどの記録にも残らず、身元を調べることはほとんど不可能である。
身長・体重・血液型159cm、48kg、A型
主な関係クロロ=ルシルフルへの忠誠が厚く、ヒソカ=モロとは報酬と引き換えに傷の手当てを引き受ける間柄。パクノダの死を悼み、その墓を見守った団員の一人でもある。
旅団内の腕力腕相撲の順位は団内6位。糸で吊れば成人男性を何人も持ち上げ、キルア=ゾルディックのような力のある相手も両腕で抱え込んで動きを封じる。

人物像

小柄で華奢な体格の若い女性である。青い目と、背中の半ばまで届く乱れたピンク色の髪を持ち、髪はたいてい結い上げている。旅団では数少ない和装を好む一人で、現代のくノ一を思わせる姿をしている。装いは短いタイツに半袖の上衣を合わせ、腰に帯を巻いて帯締めを締め、針山の付いた指なし手袋、足袋のブーツまたは足袋と草履、ふくらはぎを覆うウォーマーという組み合わせ。蜘蛛の入れ墨には腹の部分に数字の3が入るが、入れ墨の位置は明かされていない。

旅団の中でも特に冷たい部類に入り、取り乱したり感情を表に出したりすることがほとんどない。一方でシャルナーク=リュウセイは、根は「いい人」だと評する。パクノダには情を見せ、その死を悼んで墓を見守った団員の一人でもある。幼いころ、サラサが惨たらしく殺された際には、遺体を入れた袋を強く抱きしめ、家に連れて帰ろうと仲間へ訴えた。この場面は単行本第38巻第397話にあたる。

仲間、とりわけクロロ=ルシルフルへの忠誠は強く、彼のために他の団員二人を相手取る構えを見せたこともある。ヒソカ=モロがクロロを殺した場合には自分が追って殺すとも明言した。自分の強さには相当の自信を持ち、脅されれば相応に言い返す。勘の鋭さも特徴で、その読みは多くの場合当たっており、ノブナガ=ハザマやクロロら一部の仲間はそれを信頼している。ヒソカに身動きを封じられたときには声を荒らげて怒鳴り、普段は見せない激しい一面をのぞかせた。

流星街で育った経験も人格を形づくった。参照資料は、そこで結ばれる関係を「水よりも薄く、それでいて血よりも濃い」と表現し、幻影旅団が流星街の防衛にとって大きな戦力になっている点にもその結びつきが表れているとする。他の団員と同様に冷酷で容赦がなく、非人道的な大量殺人もためらわない。クルタ族の虐殺には仲間とともに加わり、そこには無抵抗の人々や子どもへの拷問、遺体の損壊が含まれた。マフィア向けに張った罠はとりわけ残忍で、犠牲者は糸に締め上げられて首を折られている。友人サラサの惨殺と、下手人への復讐心が、こうした行いへの感覚を鈍らせた。

作中での動向

マチは流星街の生まれである。天空闘技場に現れる約15年前、クロロ、シャルナーク、フランクリン=ボルドーの三人がビデオテープを手から手へ投げ合いながら走っているのを見つけ、ウボォーギンに知らせた。ウボォーギンは三人の行く手をふさぎ、シャルナークを昏倒させ、フランクリンと殴り合いになる。その間にクロロは逃げ切った。この経緯は単行本第38巻・第395話にあたる。

その後マチはウボォーギンとともに、クロロと三人の友人が吹き替えを付けた映画『Power Cleaners』の上映に立ち会った。クロロが悪役を演じてみせると、マチを含む子どもたちはその役に強く心を動かされ、それまでにない感情を表に出す。続けてマチは、ウボォーギンとクロロのやり取りを見守った。ウボォーギンは自分の縄張りで持ち去られたテープを返させるつもりでいたが、間に割って入ったサラサが、上映と実演を見た彼が本当に言いたかった感嘆と驚きの言葉を吹き替えの形で代弁した。

一同は納得して笑ったものの、次の上映へ向けて各自の役割を決める段になると、マチは加わることを拒み、参加したがらなかった。結局は参加したが、ウボォーギンから「お姫様」役を持ちかけられると強く断り、姫をやるくらいなら悪役のほうがましだと言い放つ。やがてサラサが姿を消すと捜索が始まり、上映に集まった子どもたち、後の団員たちを含めた全員が、クロロの求めに応じて彼女を捜した。マチはパクノダ、フィンクス=マグカブフェイタン=ポートォとともに、うずたかいごみの山の上に立って名を呼び続けた。

クロロとウボォーギンが森を調べると、木に吊るされた袋が見つかり、中身はサラサの変わり果てた遺体だった。下手人が残した書き付けをめぐって二人が言い争った後、その場を離れようとしたウボォーギンに、マチは遺体を置いていくのかと怒鳴った。そして遺体の入った袋を強く抱きしめ、家へ連れて帰ってほしいと願い出て、サラサが受けた痛みに心を寄せる。パクノダとシーラはそれに応えて泣き、マチは息絶えたサラサへ心から詫びた。

葬儀の後、マチはウボォーギンとほか六人に加わり、クロロへ生涯の忠誠を誓った。その後は流星街のキリモリ渓谷レンコに就き、念を鍛える時間を取る。三年後には、フランクリン、フェイタン、パクノダ、ノブナガ、ウボォーギン、シャルナーク、クロロとともに幻影旅団の結成に立ち会った。創設メンバーとして、クルタ族の虐殺にも加わっている。

天空闘技場編とヨークシン編での役割

マチはヒソカに雇われ、天空闘技場でのカストロ戦の後に彼を手当てするため呼ばれた。試合を見届け、近くの通路で本人を待つ。勝利を祝った直後には、あれだけの傷を進んで負うのは愚か者の所業だと評し、以前は半信半疑だったが今の試合ではっきりしたと本人へ告げた。念能力で切断された両腕をつなぎ直し、報酬として合計7000万を請求する。新しい縫い目を薄っぺらな嘘で即座に隠したヒソカの手際を内心で評価したうえで、8月末にヨークシンで開かれる旅団の集まりが今回は強制であること、さらに仕事をまた抜ければクロロ自身から罰を受けかねないことを伝えた。ヒソカが食事に誘おうと振り向いたときには、マチはすでに立ち去っていた。

8月31日、マチはフランクリン、ノブナガ、フェイタンとともに、ゴルドー砂漠を歩いてヨークシンへ向かう。廃ビルに旅団が集まると、クロロは地下オークションの出品物をすべて奪うと全員に告げた。9月1日の夜、マチと六人の団員はセメタリービルへ侵入し、居合わせたマフィアと客を皆殺しにしたが、品物は既に金庫から運び出された後だった。一行は熱気球でゴルドー砂漠へ逃れながらクロロへ報告し、その道中、報復を狙う数十人のマフィアに追われる。報告を受けたクロロは、事前に情報をつかんだ陰獣の一人が先に品物を確保したと見立て、追ってくるマフィアを使って大きな騒ぎを起こし、陰獣をおびき出すよう指示した。団員たちは砂漠に熱気球を降ろし、ウボォーギンが一人で追手に当たる間、残りは待機する。マチはシャルナーク、シズク=ムラサキとトランプに興じ、その間にウボォーギンはマフィアの追手と四人の陰獣を一人で殲滅した。

気を抜いた隙にウボォーギンがクラピカへ不意を突かれて連れ去られると、マチはすかさず針と念糸で行方を追い、ほか四人の団員とともに車で追跡した。追いついた直後にクラピカが糸に気づいて針を外し、さらに旅団が迫る寸前で残りの陰獣が現れて交戦になる。団員たちは足を止めて陰獣と戦い、ウボォーギンを攫った人物の正体を知った。陰獣は先の一人を残して殺され、生き残った者は捕らえられて競売品の在処を吐かされる。深夜近く、一行はウボォーギンが囚われた場所を突き止め、フィンクスがダルツォルネを殺した後に彼を助け出した。9月2日の未明、マチは品物の行方と陰獣の死をウボォーギンへ伝えたが、彼は隠れ家へ戻らず、鎖の使い手を見つけて殺すと言い張る。マチたちは彼のしたいようにさせるほかなかった。

ほどなくウボォーギンはゴルドー砂漠でクラピカとの決闘に敗れて死に、クロロは夜明けまでに戻らなければ計画を変えると団員へ告げた。9月3日、マチとノブナガは鎖の使い手をおびき出すため広場の中央で待ったが、引き寄せたのはゴンキルア=ゾルディックで、逆に二人へ尾行される。密かに後を追っていたフィンクスとパクノダの助けもあり、少年二人を難なく捕らえて隠れ家へ連れ帰った。その日の夕方、ノブナガを除く団員はセメタリービルへ報復の攻撃を仕掛け、警察官と2,000人のマフィアを殺している。十老頭が死んだ後、旅団はオークションを乗っ取り、コルトピ=タノフメールに出品物の複製を作らせた。舞台裏ではヒソカがビーンの注意を引き、その隙にマチが念糸で吊るして殺す。コルトピはさらに、マチを含む五人の団員の偽の死体を作り、何人かが討たれたとマフィアに思わせた。その後マチは、隠れ家で仲間とともに勝利を祝っている。

9月4日の午後、隠れ家ではノブナガが、ヨークシンを離れずに鎖の使い手を追い続けると言い張った。説得は無理だと見たクロロは、ネオン=ノストラードから奪った能力でノブナガたちの運勢を書き出し、二週間以内に鎖の使い手と会えばさらに五人が死ぬと知る。一行は災いを避けて流星街へ帰るつもりでいたが、ヒソカが薄っぺらな嘘で自分の予言を書き換え、鎖の使い手を始末するためヨークシンに留まるよう全員を説き伏せた。やがてクロロは、鎖の使い手がネオンとつながり、緋の眼を取り戻そうとするクルタ族の生き残りだと突き止める。コルトピがオークションで売られた複製をたどると、クロロは地図から相手がベーチタクルホテルにいると割り出し、コルトピ、マチ、ノブナガ、パクノダ、シズクにホテルへの同行を命じた。

ヨークシン編終盤とグリードアイランド編

ホテルへ向かう途中、二人につけられていると気づいたクロロは、コルトピ、ノブナガ、パクノダを先に行かせ、自分とマチ、シズクはその場に残った。三人が戦いに備えたところ、物陰から現れたのはゴンとキルアだった。マチは少年たちを殺すか尋ねたが、クロロはマチの勘を信じるとしたうえで、クラピカとつながりがあるなら生かしておくほうがよいと答え、逃げようとしたら殺せと命じる。クロロ、マチ、シズクは二人をホテルへ連れて行き、ロビーでパクノダたちと合流した。クロロがパクノダに少年たちの記憶を調べ直すよう命じ、彼女がクラピカについて知った内容を告げる前に停電が起き、ゴンとキルアは逃走を試みる。真っ暗な中でもマチはキルアを容易に取り押さえ、肋骨を何本か折られながら逃さず、ノブナガはゴンを捕らえた。ところが明かりが戻ると、クロロは鎖の使い手に連れ去られていた。

パクノダが流星街での旅団結成を思い返す場面では、蜘蛛の大切さを説くクロロの言葉に耳を傾ける創設メンバーの中にマチの姿がある。ホテルにはフィンクス、フェイタン、シャルナークが間もなく到着した。そこへクラピカから電話が入り、自分を追わないこと、人質を傷つけないこと、そしてパクノダへ電話を代わることが求められる。クラピカはさらに、人質交換の条件を詰めるためパクノダ一人でリンゴーン空港へ来ること、ほかの団員は隠れ家へ戻ることを指示した。フィンクス、フェイタン、シャルナークはパクノダを追おうとしたが、クロロが殺されると案じたノブナガが止め、ノブナガとフィンクスの激しい口論に発展する。マチとシズクがノブナガに同意し、嘘を見抜くセンリツの能力についてクラピカが伝えたこともあって、一同は指示どおり隠れ家へ戻った。

空港から帰ったパクノダは、二人の少年だけを連れて出ると告げる。激高したフィンクスは少年たちを始末してから鎖の使い手を追うと主張したが、マチはこれに反対した。マチとコルトピはパクノダの側につき、彼女たちが鎖の使い手に操られていると見るフィンクスとフェイタンに対抗する。言い争いはゴンに遮られ、これ以上の内輪もめは蜘蛛の死につながるとフランクリンが強調したことで、フィンクスはパクノダを行かせて成り行きを見ることに同意した。人質交換を終えたパクノダはクロロを伴わずに戻り、マチを含む六人へ六発の記憶弾を撃ち込むと、間もなく崩れ落ちる。シズクは体を確かめて死亡を告げ、何が起きたのかとほかの者に尋ねた。フィンクスがその場で一部始終を説明している。

9月6日、フィンクスとフェイタンがバッテラからグリードアイランドの一本を奪い、隠れ家へ持ち帰る。フィンクスはマチたちを誘ったが、皆は断るか後で遊ぶと答えた。9月10日には、シャルナークがシズクとコルトピをゲームへ入るよう説き伏せる傍らで、マチがパクノダの墓の近くで団員の一人と話している姿が描かれる。グリードアイランドが現実の世界に実在する島で、そこに除念師がいるとシャルナークが突き止めると、マチはほかの団員とともにその人物を探すためゲームへ入った。一行はヒソカと手を組まざるを得なかった。クロロが、心臓に巻き付いたクラピカの律する小指の鎖を外せる除念師を探すよう、ヒソカ本人へ頼んでいたためである。

合流したヒソカは、マチとノブナガが除念師を尾行しているとシャルナークから聞かされる。シャルナークはマチの糸をヒソカに示し、これをたどれと伝えた。フィンクスがこの仕事の重さを念押しし、ヒソカ自身もクロロと戦う唯一の機会だと承知していた。ヒソカはマチとノブナガに合流し、姿を変えた除念師を見張る。その場でカルト=ゾルディックが物陰に潜んでいるのを察したヒソカは、旅団が除念師を見つけられたのはその能力によるものだと気づいた。除念師との交渉を請け合うヒソカに、マチは本当にクロロと戦うつもりかと尋ねる。ヒソカが認めたうえでどちらに生き残ってほしいかと問い返すと、マチは除念師との仕事を済ませたら勝手にくたばれと即答した。クロロを殺したらどうするのかとさらに問われると、地の果てまで追って殺すと言い切っている。この場面は第170話にあたる。

王位継承編での動向

天空闘技場でのヒソカとクロロの死闘の後、マチはシャルナーク、コルトピとともにヒソカの体のそばに立ち、死亡を確かめた。シャルナークとコルトピは納得して立ち去ったが、マチは前払いを受けていたため、遺体を整えようとその場に残る。コルトピはシャルナークへ、ヒソカがクロロと戦うと決めたときマチは金を受け取ろうとしなかったと耳打ちし、シャルナークは、マチは根がいい人なのだと返した。二人が去った後、マチはクロロの除念を助けたことへ礼を述べながら、顔と首の損傷を検めた。

念を発動して縫合にかかった瞬間、ヒソカの体をオーラが包み、マチはこれが死後の念だと理解するまで呆然とした。息を吹き返したヒソカは、自分は本当に死んだのかとマチに尋ねる。クロロほどの相手と互いに理想的な条件で戦う難しさを口にするヒソカへ、マチはため息をつき、懲りたのなら次は戦う相手を選べと告げた。座るよう促したが、ヒソカはこれを断り、薄っぺらな嘘で傷を覆って複数の義肢を作り出す。立ち去ろうとしたマチを伸縮自在の愛で拘束すると、これからは旅団の団員を見つけ次第、全員を殺すまで戦うとほかの団員へ伝えるよう頼んだ。激怒したマチはその場で殺すと脅してガムを外せと迫ったが、ヒソカは自分で外せと言い返し、マチをさらに怒らせている。

ブラックホエールの航海二日目、マチは第5層の混み合った市場でクロロと行き合い、沈んだ表情を見せた。ヒソカを殺すと告げたものの、クロロはそれを許さない。拒まれたのはクロロ自身もヒソカを殺したいからではないかと考えたマチは、殺すと最初に口にしたのは自分だと主張したが、クロロは受け入れず、コイン投げで決めるという申し出も退ける。クロロは、コインは二人の間の争いに使うものであり、今回は団員の全員がヒソカを殺したがっていると説いた。そのうえで、ヒソカは必ず船内にいると請け合い、まず居場所を探せと指示している。

航海四日目、旅団はヒソカをめぐる状況を話し合うため、混雑した中央食堂に集まった。やがてシャ=ア一家が近づいて退去を求めると、クロロは抵抗せずに従うよう団員へ指示する。席を離れる際、クロロはこの卓で再び集まると述べ、ヒソカの首を持ってこいと命じ、団員たちはそれぞれ別行動へ移った。マチが最後に描かれるのは、第5層の一般客室に一人でいる場面である。

航海七日目、フィンクス、ノブナガ、フェイタンがシャ=ア一家の上役オウ=ケンイタハオに現状を確かめた後、フィンクスは、シャ=アを襲う殺し屋を狩るためほかの団員へ連絡を取る一方、エイ=イ一家の頭目モレナ=プルードの居所を確かめるよう二人へ頼んだ。航海十日目には、一家を率いるオニオール=ロンポウが腹心のヒンリギ=ビガンダフノにヒソカが第4層にいないことを確認させたうえで、旅団に第4層の捜索を許すよう指示する。航海十二日目、ヒンリギとともにエイ=イ一家の隠れ家を調べて強制的に外へ飛ばされたノブナガは、フィンクス、フェイタンと再び合流した。二人は隠れ家にヒンリギが仕掛けた発信機へ向かおうとしたが、ノブナガはこれを止め、シャ=アの上役に確かめたいことがあり、その答え次第でほかの団員を呼ぶ必要があると述べる。三人が上役のもとを訪ねると、ノブナガは、今のエイ=イはシャ=アの知るエイ=イとは違い、頭目が決めた大枠の方針を各人が最善と考える形で果たす、旅団と同じやり方で動いていると自説を語った。シャ=アは正式にエイ=イの排除を旅団へ依頼し、動き出す際にフィンクスは、残る団員への連絡を手伝えるかと尋ねている。

能力・特徴・関係

念系統は変化系で、能力「念糸」はオーラを糸状に変える。糸の強度は長さと反比例し、木綿糸ほどの強度なら世界一周できる距離まで紡げる一方、1メートル以内なら1トンほどの重量を吊れる。ただし手元から糸が離れると、その強度は途端に下がる。具現化系と変化系の能力者は、オーラを飛ばす、すなわち体から離す扱いを苦手とするためである。傷口を縫い合わせる念糸縫合は、この糸の応用にあたる。強化系寄りの適性も併せ持ち、念に目覚める前の子どものころからオーラが見えていた。糸は隠で見えなくなり、凝を使うか針に気づかない限り地の果てまで相手を追い続ける、とマチ自身が説明している。

道具としては、手首に着けた針山に縫い針を数本差している。針は念能力と組み合わせ、傷を縫うほか標的の追跡にも使う。流星街の生まれであるため、マチの存在はどの記録にも残っておらず、身元を調べることはほとんど不可能である。幻影旅団の一員でAクラスの賞金首の盗賊として、経験を積んだ卓越した戦い手であり、殺しが日々の一部となった職業的な殺人者と評される。団員No.3という位置づけは単行本第36巻第377話で示された。陰獣のような手練れの念能力者を退け、ゴンとキルアも複数の場面で圧倒している。

自分の力量への自信は強く、パクノダをクラピカとの人質交換に向かわせるため、フィンクスとフェイタンの二人を相手に戦う姿勢すら見せた。クロロを殺せるものならヒソカを殺すと言い切ったのも、同じ自信の表れである。ゴンとレオリオが彼女とノブナガの実力をつかめずにいたとき、キルアはその強さをヒソカに並ぶものだと説明した。クラピカに一人ずつ狙われるのを防ぐため旅団を分けた際、クロロは不吉な予言を受けた五人のうち二人と同じ組にマチを置いている。その二人は、蜘蛛にとって計り知れない値打ちを持つと評される能力の持ち主だった。戦いでは主に糸を使い、相手を縛り上げ、吊るし、あるいは手の込んだ罠を張る。見張りにも敏く、自分とノブナガが玄人に見られていることを察した。ヒンリギは旅団全体に対する自分たちの劣勢を認め、自分とカキン帝国のマフィアでは相手にならないと述べている。

知覚の面では、はっきりした手段によらずに周囲の情報を集める、第六感とも呼べる感覚が挙げられる。ゴン、キルア、レオリオに見張られていることは分かったものの、居場所までは特定できなかった。それでも、ゴンやキルアと違って別の追跡者がいることまで感じ取っている。クラピカによれば、マチを含む旅団は数メートル離れていても攻撃前の敵意を察知できる。キルアは、警戒心が血に染みついていると評した。腕相撲で団内六位に入る順位は腕力の裏づけであり、これは単行本第10巻第84話で示される。糸で吊るせば成人男性を何人も軽々と持ち上げ、キルアのように力のある相手も両腕で抱え込んで動きを封じた。

速さと反応の例としては、ヒソカの切断された両腕を数秒で縫い上げ、その手がほとんど残像に見えた場面がある。ウボォーギンが耳をつんざく咆哮を放った後、なぜ知らせなかったのかと問われて、皆は音が届く前に耳をふさげる速さがあると答えたことも、同じ水準を示す。ウボォーギンが束縛する中指の鎖で縛られた直後には、間に合う速さで念を込めた針をふくらはぎへ打ち込み、行方を追えるようにした。とりわけ、ゴンが動き出す気配を捉え、彼が姿を認めることも一歩を踏み出すこともできないうちに背後へ回り込み、肩に手を置いた場面が際立つ。クラピカは、0.5秒続く攻撃なら旅団は十分に避けられると見ていた。壁は苦もなく走り、混雑時の車より速いと評され、クラピカもマチの速さを認めている。キルアの殺気を感じ取った瞬間には首をかばい、背後から襲ったヒソカに対しても同じように首を守った。

身体能力と媒体ごとの描写

身のこなしも軽く、建物の側面を走り、隣の建物へ水平に跳び移る。数階分を数秒で駆け上がることもできる。痛みへの耐性は極めて高く、キルアに胸を刺されて肋骨を折られ筋肉を裂かれてもなお、ゴンを縛ったまま彼を取り押さえ続けた。骨折を重ねた後も、動きも呼吸も受け答えも普段どおりだった。筋肉の制御にも長け、キルアの念をまとった手が急所へ届くのを止め、そのまま押さえ込んでいる。頭の働きも鋭く、ヒソカがカストロを倒した手口を見抜いた。戦いの中での判断も速く、クラピカに捕らえられたウボォーギンへ即座に針を投げて追跡につなげている。クロロとノブナガによれば、マチの勘はよく当たる。ウボォーギンが死んだという感覚も、ゴンとキルアが鎖の使い手とつながっているという読みも当たっており、当の二人はクラピカと旅団の関わりを知らなかった。隠密にも長け、複数の敵に気づかれないまま忍び寄って始末できる。この性質は忍術を思わせ、くノ一のような外見にも合う。針を投げる腕も確かで、クラピカに連れ去られる最中のウボォーギンへ狙いどおり打ち込んだ。

媒体ごとの描写にも違いがある。TVアニメ1999年版では目が茶色、髪が青で、OVAでは髪が濃い紫に変わる。1999年版では、ヒソカがゴンと戦う場面をマチが見届ける展開が加えられた。2011年版では、ヒソカの腕を縫い始める前に傷口を目で「撮る」ような描写があり、映像上は写真のような記憶力を持つことがほのめかされる。同じ2011年版では、クラピカがウボォーギンとクルタ族の虐殺について話す場面の背景に、人が吊るされたマチの念糸縫合が描かれた。

単行本の余録にも記述がある。第34巻のおまけでは名前の表記が裏づけられ、姓のつづりがKohmatiyneitであることが明かされた。同じ第34巻のおまけによれば、マチはヒソカとクロロの戦いの結末でヒソカに殺される予定だったが、冨樫 義博は最終的にこの案を取りやめた。第32巻のおまけには、マチとノブナガがラーメン店にいる一幕が収められている。人気投票では、第2回で7位に544票、第3回で12位に282票を集めた。2011年版のキャラクターソングThreads - cruel spider -(残酷な蜘蛛)」は、マチを演じた日本語版の声優が歌っている。

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