世界 / 組織・集団
シャ=ア一家
シャ=ア一家はカキン帝国の三大マフィアの一つ。第7王子ルズールス=ホイコーロを後ろ盾に、ブラックホエール号第5層の物資を取り仕切る。組長はブロッコ=リー。
シャ=ア一家は、カキン帝国のマフィア社会でシュウ=ウ一家、エイ=イ一家と並ぶ三大勢力の一つに数えられる組織である。組長はカキン国王ナスビ=ホイコーロの異母弟にあたるブロッコ=リーで、後ろ盾(ケツモチ)には第7王子ルズールス=ホイコーロがつく。新大陸へ向かう巨大船ブラックホエール号では第5層を任され、そこで扱われる物資全般を取り仕切る。第5層はマフィアが押さえる三つの層のうち最下層にあたり、構成員は区域内を公然と巡回している。
新大陸での縄張りを確保するため、末端の者まで含めて約250人がブラックホエール号に乗り込んだ。組長のブロッコ=リーは第1層に賓客として滞在し、第5層の実務は若頭のオウ=ケンイら幹部が握る。下部の構成員はシュウ=ウ一家とエイ=イ一家の頭数を削ろうと画策しており、王位継承編では幻影旅団やエイ=イ一家との駆け引きの中心に立った。原作では第371話で名が挙がり、第377話から姿を見せる。

シャ=ア一家 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

シャ=ア一家 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

シャ=ア一家 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

シャ=ア一家 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

シャ=ア一家 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

シャ=ア一家 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

シャ=ア一家 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博
基本情報
| 分類 | カキン帝国のマフィアの一家。シュウ=ウ一家、エイ=イ一家と並ぶ三大勢力の一つ。 |
|---|---|
| 組長 | ブロッコ=リー。カキン国王ナスビ=ホイコーロの異母弟で、カキン帝国政府の役職にも就く。 |
| 主な構成員 | 副組長イットク、組長補佐タハオ(ルズールス私設兵の軍事顧問を兼ねる)、若頭オウ=ケンイ、舎弟頭ツドンケ、ソンビン。 |
| 構成員数 | ブラックホエール号に乗り込んだのは、周辺の構成員まで含めて約250人。 |
| 後ろ盾 | 第7王子ルズールス=ホイコーロ。 |
| 目的・役割・活動 | ブラックホエール号第5層の物資全般を取り仕切る。第5層はマフィアが管理する三つの層のうち最下層で、構成員は倉庫の警備や聞き込み、他家との交渉を分担する。 |
| 拠点 | 第5層中央部、船の推進器の隣にあるシャ=ア一家事務所。ほかに層内の倉庫を管理する。 |
| 初登場 | 第371話で言及され、第377話で登場。 |
| 状態 | 活動中。 |
組織の概要
カキン帝国のマフィア社会は、シャ=ア一家、シュウ=ウ一家、エイ=イ一家という三つの大きな家を軸に成り立つ。シャ=ア一家はそのうちの一つで、第7王子ルズールス=ホイコーロが後ろ盾の一人につく。率いるのはブロッコ=リーで、カキン国王ナスビ=ホイコーロの異母弟であり、カキン帝国政府の役職にも就いている。
一家の活動は、王位継承編で新大陸へ向かうブラックホエール号の船内に移る。新大陸で縄張りを得るため、周辺の構成員まで含めて約250人が乗船した。組長は第1層の賓客として遇される一方、下部の構成員は競合するシュウ=ウ一家とエイ=イ一家の頭数を削る策謀を進めていた。一家は現在も活動を続けている。
名称と紋章には仕掛けがある。三つのマフィアの家名の片仮名をつなげると「シュウエイシャ」となり、これは週刊少年ジャンプと『HUNTER×HUNTER』を世に出した出版社の名にあたる。一家の紋章は「射」の字に似た形をしており、この字の読みは家名の頭の「シャ」と通じる。
構成とメンバー
役職は組長を頂点に据えて並ぶ。組長はブロッコ=リー、副組長はイットク、組長補佐はタハオ、若頭はオウ=ケンイ、舎弟頭はツドンケが務める。タハオは組長補佐と兼ねて、ルズールスの私設兵で軍事顧問の任にもあたる。ソンビンも構成員に数えられるが役職は判明しておらず、名前が明かされていない構成員の枠も残る。オウ=ケンイとソンビンの念能力は確認できていない。
役職の呼び名には食い違いがある。イットクは副組長とも、一家の相談役とも記される。タハオは組長補佐とも副組長とも呼ばれる。いずれの記述でもオウ=ケンイは若頭にあたる立場で、第5層の実務を差配する。
これまでに姿が描かれた構成員のうち、少なくとも4人が薔薇の刺青を入れている。乗り込んだ顔ぶれには、正式な構成員だけでなく周辺で一家に連なる者も含まれる。
役割と活動区域
ブラックホエール号でシャ=ア一家が任されたのは第5層で、そこで動く物資全般を取り仕切る。第5層はマフィアが管理する三つの層のうち最下層にあたり、構成員は区域内を公然と巡回している。構成員には見張りや聞き込みなど、それぞれ異なる役割が割り当てられている。
一家の管理下にある倉庫には各種の品が納められ、その中には闇市場から持ち込まれた物も混じる。積み荷の搬入がすべて済んだ後、入口には防犯カメラが1台据えられた。見張りには4人が配されていたが、いずれもルイーニーに殺されている。
シャ=ア一家事務所は第5層の中央部、船の推進器のすぐ隣にある。構成員の隠れ家として使われ、入口はスマートロック付きの鉄扉と2台の防犯カメラで固められている。内部は事務室と寝室、第5層の要所を映して記録するモニタールームからなり、第1層のブロッコ=リーの部屋へ通じる通路も備える。
幻影旅団との接触
第5層中央の食堂で幻影旅団がヒソカ=モロの捜索について話し合っていたところへ、一家の一団が現れて退去を求めた。クロロ=ルシルフルはこれを断る。一家の男は、ヨークシンシティでの旅団の動きが結果としてカキンのマフィアに新大陸の独占的な権利をもたらしたと礼を述べ、船内で何をするにせよ力を貸すと申し出たうえで、改めて場を離れるよう促した。今度はクロロが応じ、旅団は引き上げる支度を始める。
クロロがヒソカの特徴を大まかに伝えると、男はカキン王国軍の乗客名簿を当たると答え、ヒソカが名簿に載らない乗客である可能性にも触れた。男は第5層での捜索を認め、通常は立ち入れない第3層と第4層への出入りと引き換えに一家へ加わるよう誘う。クロロは丁重に断り、代わりに第1層へ立ち入る方法を尋ねた。男は態度を硬くし、再び退去を求める。
立ち去る旅団を見送りながら、配下のソンビンが彼らの危うさを進言した。男はソンビンに、若頭へ連絡を入れて旅団が船内にいることを伝えるよう命じる。ブロッコ=リーはシュウ=ウ一家組長オニオール=ロンポウとの電話の後、若頭のオウ=ケンイに旅団より先にヒソカを見つけるよう指示した。オウ=ケンイは配下に、金を出してヒソカの居場所の情報を集めさせる。
倉庫襲撃と協力関係
第5層の倉庫では2人がカードに興じながら見張りに立ち、別の2人がその様子を眺めていた。見ていた側の1人が、自分たちの荷物を回収しに来たノブナガ=ハザマ、フィンクス=マグカブ、フェイタン=ポートォに気づき、話を通されていたので迎え入れる。荷物のある場所へ案内する途中、行き止まりの角を曲がったところで男は突然姿を消した。男は何者かに殺され、血を流す死体が旅団の背後に現れる。カードをしていた2人もルイーニーに殺されたが、どの部屋で殺されたのかは分かっていない。
オウ=ケンイが事務所へ向かうと、倉庫の入口から続く血痕をたどってきた旅団の3人がそこにいた。第5層中央の食堂では、相談役のイットクが見張りの失踪を電話で知らされ、フランクリン=ボルドーに問いただす。フランクリンは旅団の仕業とは考えにくいと答え、ヒソカを殺すまでは挑発されない限り誰にも手を出す予定はないと説明した。
オウ=ケンイのもとには、負傷した倉庫番を抱えた男が事務所に現れ、居合わせた構成員に招き入れられたという連絡が入った。これを旅団に伝えると、フィンクスは瞬間移動の能力の発動条件を満たすために中へ入り込んだのだろうと読む。オウ=ケンイは3人が自らの力量に自信を持ち、情報を渡した後の始末までつける構えでいるのを見て取り、抱え込むには危険すぎるといずれ始末すると心に決めた。そのうえで、当面は手を組もうと持ちかける。
旅団は申し出を受け、オウ=ケンイは3人を一家の事務所へ迎え入れた。一同はモニタールームで、負傷者が運び込まれた時の録画を確かめる。運んできた男は施錠された扉を開けようとして果たせずに立ち去り、その間ずっと顔をカメラに映さなかった。ノブナガは男が扉を開けにまた来ると見て、扉の奥を見せることと引き換えに暗殺者を討つと申し出る。オウ=ケンイは応じ、ツドンケにノブナガら3人が当番に加わると伝えた。
その後の数日で300人を超える作業員が姿を消し、そのうち8人が一家の構成員だった。7日目の土曜、午後10時30分にオウ=ケンイとタハオが事務所へ向かう。道中でオウ=ケンイは、連続殺人犯を追うカキン王国軍に成果がなく、じきにマフィアの関与が疑われると口にした。2人はルイーニーが開けようとしていた施錠扉を通り抜ける。事務所でオウ=ケンイはタハオに旅団の3人を引き合わせ、一時的に手を組んでいる事情を説明した。
ヒソカ捜索と船内の抗争
フィンクスはタハオに、第4層への立ち入りに手を貸してもらう代わりに倉庫番を殺した相手を討つ約束で待っていると説明した。タハオは、旅団が意図せず三大マフィアの戦争を引き起こさないよう、カキンのマフィアが守ってきた掟を語り、モレナが戦争を焚きつけようとしている可能性にも触れる。暗殺者を無闇に討てば戦争の引き金となって旅団自身も巻き込まれ、ヒソカ捜索の妨げになるとも説いた。
第3層では、ツドンケがE区画で起きたシュウ=ウ一家の男と民間人の喧嘩について、店で聞き込みを行った。その後、同じ第3層でヒソカを捜すオウ=ケンイたちに合流する。オウ=ケンイは配下の一部を連れてE区画へ向かい、ツドンケらには事務所へ戻って旅団に調べた内容を報告するよう命じた。
オウ=ケンイはこの数日のノブナガ、フィンクス、フェイタンの振る舞いを頭の中で並べ直し、3人をどう扱うか考えた末、ヒソカを押さえてエイ=イ一家と幻影旅団の双方を潰すのが最善だと結論づけた。残る構成員には、ヒソカの確保を最優先とし、交渉によって両者をぶつけ合わせるつもりだと伝えている。
事務所では扉を叩く音があり、構成員が旅団をモニタールームへ呼んだ。画面には、壁に空いた穴から突き出た腕が扉を叩く様子が映っていた。フィンクスがモニタールームから事務所側の扉を開け直すと、残っていた構成員は消えていた。ノブナガはカメラを見ていた構成員に、モニタールームへ立てこもるよう指示する。扉が閉まると、ルイーニーが以前に印をつけた施錠扉へ穴を開け、旅団の前に姿を見せた。
ルイーニーは穴から上半身を出し、旅団がエイ=イ一家と組んで世界で暴れる筋書きを語ったが、ノブナガに頭を刺されて息絶えた。死とともに穴が閉じ、その体は両断される。ノブナガは死体を、捜索から戻ったツドンケたち一行に引き渡した。約束を果たした旅団はエイ=イ一家を潰す意思を告げ、ヒソカの捜索へ戻っていった。
エイ=イ一家をめぐる動きと一家の来歴
E区画でオウ=ケンイは、手持ち無沙汰に待つマイザン伍長を見かけた。見張り役は伍長の職分に見合わないと踏み、ヒンリギとの企てを問いただす。マイザンはエイ=イ一家の秘密の隠れ家の場所を教えると持ちかけ、オウ=ケンイはこれを受けた。ヒンリギが現れ、一行は3101号室へ向かう。マイザンが部屋へ踏み込むと突然姿を消したため、廊下に潜んでいた2人は動きを止めた。シュウ=ウ一家の下っ端がヒンリギの投げたナイフを取りに部屋へ入り、どこかへ飛ばされて殺される。罠の存在を確かめたオウ=ケンイは、この始末は旅団に任せろとヒンリギに告げた。
カキン王国軍のギッパー伍長と部下はマフィアの拠点に踏み込み、一家の構成員の遺体を見つけた。事務所ではオウ=ケンイと配下が、ギッパーの部下やヒンリギと情報を持ち寄る。オウ=ケンイは、ヒンリギが生きたまま見つけた2人組を捕らえようと決めた。ヒンリギはエイ=イ一家の秘密の基地を突き止める案を持ち、旅団なら罠にどう対処するかを尋ね、オウ=ケンイは彼を伴って3101号室へ戻る。部屋でオウ=ケンイは、ヒンリギをノブナガ、フィンクス、フェイタンに引き合わせた。
11日目、クラピカは第1王子ベンジャミン=ホイコーロの出方を読んでいた。カキン王国軍の軍事顧問補佐であるベンジャミンが、マフィアの後ろ盾となっている3人の王子のうち1人を狙い、それをマフィアによる暗殺と受け取らせて全面戦争を煽り、王位継承戦で自らに有利な戒厳令を敷ける状況を作り出すのではないか、という見立てである。12日目、ノブナガ、フィンクス、フェイタンは第3層から第4層へ向かう途中でハルケンブルグの死を告げる放送を聞く。ノブナガは、エイ=イ一家の隠れ家へ乗り込む前に他の二家へ確かめたいことがあると言い出した。
3人は第5層の事務所を訪ね、ノブナガはタハオとオウ=ケンイにエイ=イ一家とは何者かを尋ねた。新しい首領は最近になって座についた若い女性のモレナで、王家の血を引きながら王位の継承権を持たないという。ノブナガはエイ=イ一家の構成員との戦いぶりの違いを挙げ、今のエイ=イ一家はカキンそのものを壊そうとしているのではないかと述べ、それなら民間人を殺している理由も通ると続けた。フィンクスとフェイタンは、殺した人数を制約と誓約に組み込んでより強い念を得ているのだろうと付け加える。
タハオはカキンのマフィアがどのように生まれ、どんな仕組みで動いてきたかを説明し、今のエイ=イ一家はもはやカキンのマフィアではないというノブナガの見立てに同意した。そのうえでシャ=ア一家とシュウ=ウ一家は全面的に協力すると約し、エイ=イ一家を潰してほしいと正式に依頼する。オウ=ケンイはタハオが一家の拠点の隠し扉を開けるのを見ながら、旅団が思ったより早くモレナへ届きかねない事態にどう手を打つかを考え、モレナが「ジョーカー」を切る必要に迫られるかもしれないと思案した。