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ANNA MOVIESHUNTER×HUNTER

人物

フィンクス=マグカブ

幻影旅団の団員No.5。流星街出身の強化系能力者で、腕を回した回数だけ拳の威力が増す念能力「廻天」を使う。ヨークシン編ではダルツォルネを自ら手にかけた。

No.417まで対応更新 2026.08.13

フィンクス=マグカブは、『HUNTER×HUNTER』に登場する幻影旅団の団員No.5である。職業は盗賊で、Aクラスの賞金首でもある。身長185cm、体重85kg、血液型はAB型、出身地は流星街と記録されている。念系統は強化系で、腕を回した回数だけ拳の破壊力が跳ね上がる念能力廻天」を操る。長身で筋肉質な体つきをしており、射抜くような目つきと眉毛のない顔立ちが目を引く。原作では第71話が初登場にあたり、映像化作品ではTVアニメ1999年版 第51話TVアニメ2011年版 第41話に姿を見せる。

短気で容赦がなく仲間内でも衝突を起こしやすいが、クロロ=ルシルフルと「蜘蛛」への忠誠は厚い。ウボォーギンが健在だったころは腕相撲で旅団の二番手に位置し、腕力は団内でも屈指だった。ヨークシン編ではノストラード組ダルツォルネを自ら手にかけ、クロロが鎖の使い手に捕らえられた後は、他の団員が止めるのを押し切って追撃に出ようとする。グリードアイランド編ではフェイタン=ポートォと現実の島へ渡り、キメラ=アント編では故郷の流星街に巣を張った女王の討伐に加わった。

基本情報

フィンクス=マグカブの基本情報
所属・役割幻影旅団の団員No.5。職業は盗賊で、Aクラスの賞金首でもある。かつてはグリードアイランドのプレイヤーだった。
初登場・登場媒体原作第71話。映像化作品ではTVアニメ1999年版 第51話、TVアニメ2011年版 第41話。
状態存命。王位継承編の時点でもブラックホエールの船内で活動している。
念系統・念能力強化系。念能力「廻天」は、腕を回した回数に応じて拳の威力が増す。円も使えるが、話し声や動きに気を取られると崩れ、移動しながらは保てない。探れる範囲は倉庫程度にとどまる。
体格・出自身長185cm、体重85kg、血液型AB型。出身は流星街で、住人は公的な記録に残らないため、身元をたどる手掛かりが得られない。
旅団内での腕力ウボォーギンが存命だった時期、腕相撲の強さは旅団で二番手だった。
主な関係クロロ=ルシルフルに生涯の忠誠を誓った創設メンバーの一人。フェイタン=ポートォと組むことが多く、パクノダの最期に立ち会った後は、彼女の謝意をゴン=フリークスとキルア=ゾルディックへ伝えた。
人気投票第3回の人気投票では261票を集め、14位に入った。

人物像

フィンクスは長身で筋肉質な体格の持ち主で、髪は金髪、目は黒い。TVアニメ1999年版では髪の色が濃い茶色に変えられている。人相で目を引くのは、射抜くような鋭い目つきと眉毛がないことである。初登場時はファラオを思わせる装いで、金色の蛇をかたどった頭飾り、白い長袖の衣、首飾りを身につけていた。ただし作中で描かれる機会が多いのはジャージ姿である。刺青の蜘蛛の腹には5の数字が入るが、体のどこに彫られているかは明かされていない。

性格は短気で容赦がない。物言いが荒く、仲間内でも衝突を起こしやすい。時間にもうるさく、ヨークシンでの招集に十分前までに現れなかったパクノダ、Bonolenov、コルトピ=タノフメールを咎める場面がTVアニメ2011年版 第28話にある。旅団の中ではフェイタン=ポートォと最も気が合い、戦闘でもそれ以外でも組んで動くことが多い。クロロ=ルシルフルと「蜘蛛」への忠誠は強く、クロロが捕らえられた際には、他の団員が反対する中で真っ先にクラピカを追おうとした。

他の団員と同様に冷酷で、無差別な殺戮もためらわない。クルタ族の虐殺には仲間とともに加わり、子供を含む無抵抗の人々への拷問や遺体の損壊にまで及んだ。グリードアイランド編では、フェイタン=ポートォとの競争のために無関係なプレイヤーを次々に手にかけている。こうした残虐さの背景には、幼い友人サラサが惨たらしく殺された出来事と、下手人への報復を渇望し続けた年月がある。少年時代の彼はさらに乱暴で威圧的だったが、サラサは態度の荒さとは裏腹に彼が優しい心を持つと語っていた。

短気ではあるものの、団員との関係は良好である。パクノダの死の前後では沈んだ様子を見せ、後にゴン=フリークスキルア=ゾルディックへ、彼女が死んだことと二人に礼を言いたがっていたことを静かに告げた。衣服を破られた姿でシズク=ムラサキが現れたときには真っ先に反応し、装いを新しくしたのかと軽口を叩いたうえで負けたのかと尋ね、シズクは即座に勝ったと言い返している。その後は自分の上着を彼女に貸した。

流星街で育った経緯は人格に色濃く残っている。そこで培われた結びつきは「水より薄く、血より濃い」と形容される。幻影旅団は街の防衛にとって大きな戦力であり、キメラ=アントが押し寄せた際に街を守った団員の一人がフィンクスだった。アントに体を作り変えられた住人たちが殺してくれと懇願したときには、施しで殺すことはできないと拒み、流星街の人間としての気概を見せて散れと迫っている。

作中での動向:出自と旅団の結成

フィンクスは、社会からはじき出された人々が身を寄せるごみの街、流星街の生まれである。そこに住む者は公的な記録に一切現れず、街そのものの存在を知る人間もごく限られている。

作中への初登場からおよそ15年前、フィンクスはフェイタン=ポートォとともに、ビデオテープを抱えて走るクロロ=ルシルフルをバイクで先回りして止めた。新しい中身を期待して返せと迫ったものの、クロロは以前に拾っていた別のカセットを渡して二人をあしらう。後に二人はクロロが吹き替えを当てた清掃戦隊カタヅケンジャーの上映会へ足を運び、上映が終わるとフィンクスは次回から青の隊員役をやりたいと自ら申し出た。

橙の隊員を演じていた共演者が森で遺体となって見つかった後、フィンクスはウボォーギンと他の六人の共演者とともに、生涯クロロ=ルシルフルに従うと誓った。旅団の創設メンバーとなった彼は、クルタ族の虐殺にも加わっている。

作中での動向:ヨークシン編

8月31日、フィンクスは場所を伏せたヨークシン市内の集合場所に他の団員とともに現れ、クロロ=ルシルフルから地下オークションの出品物をすべて奪う計画を聞かされた。9月1日の夜、ウボォーギン、マチ=コマチネ、フェイタン=ポートォ、シャルナーク=リュウセイノブナガ=ハザマ、シズク=ムラサキ、フランクリン=ボルドーが会場を襲って客を皆殺しにするが、品物はすでに運び出された後だった。追ってきたマフィアとの戦いはゴルドー砂漠へ移り、ウボォーギンは大量のマフィア構成員と四人の陰獣を単身で葬った末に、クラピカに捕らえられる。

フィンクスたちはマフィアの構成員に成りすましてウボォーギンの救出に向かい、その場でノストラード組のダルツォルネを自ら手にかけた。合流した彼は、攫われたと聞いて耳を疑ったとウボォーギンに告げ、残る陰獣を始末したこと、出品物を押さえたこと、クロロ=ルシルフルからアジトへ戻れという指示が出ていることを伝える。しかしウボォーギンはクラピカを探し出して報復すると言って譲らない。他に手のない一行はアジトへ引き上げ、そこで彼を待った。数時間経っても戻らないことから、彼らはウボォーギンが鎖の使い手に殺されたと判断する。

9月3日、クロロ=ルシルフルはフィンクスとパクノダに、マチ=コマチネとノブナガ=ハザマを尾行して背後を狙う者を捕らえるよう命じた。マチたちが市街の寂れた一帯に入ると、二人は後をつけていたゴン=フリークスとキルア=ゾルディックのことを仲間へ電話で伝え、そのまま難なく少年たちを捕らえてアジトへ連れ帰る。鎖の使い手との関わりをめぐる議論で、フィンクスは少年たちが使い手を知らない可能性を挙げ、使い手は普段は鎖を見せていないのではないかとも述べた。さらに、彼らの頭目が誰か分かるまで解放すべきでないと主張し、シャルナーク=リュウセイは鎖の使い手は一匹狼だろうから頭目ではあるまいと付け加える。ノブナガがゴンの純朴さに大笑いした場面で、シズク=ムラサキが手話で正気かと問うと、フィンクスは肩をすくめるだけだった。クロロが戻るまで二人を留め置きたいと言うノブナガには、マチとともに自分で見張れと突き放している。

ウボォーギンの報復としてクロロ=ルシルフルが命じたセメタリービル周辺での殲滅では、フィンクスはフェイタン=ポートォと組んだ。近づいた二人のうちフェイタンが写真から正体を見破られると、フィンクスは相手の首をひねって即座に黙らせる。旅団は警官隊と2,000人を超えるマフィア構成員を短時間で殺し、十老頭が死んだ後はオークションそのものを乗っ取って立ちふさがる者を排除した。さらにコルトピ=タノフメールの能力で複数の団員の死を偽装し、出品物の複製を作って、仕切り直された競売で偽物を売りさばく。フィンクスはアジトに戻り、仲間とともにこの成果を祝った。

9月4日、クロロ=ルシルフルは市を離れる潮時だと判断するが、ノブナガ=ハザマは鎖の使い手を追うと言って引かない。復讐をやめないと見たクロロは、奪ったばかりの能力で団員たちの運勢を書き出す。フィンクスはコルトピ=タノフメール、フェイタン=ポートォとともに占いの対象から外れた。理由は、フィンクスが自分の血液型を知らず、フェイタンが誕生日を知らないことである。ヒソカ=モロ薄っぺらな嘘で自分の運勢を書き換え、クロロをヨークシンに留まらせた。その後、前夜にノストラード組へ売った緋の眼の複製をコルトピが追跡し、鎖の使い手がベーチタクルホテルにいると判明する。クロロはフィンクス、フェイタン、シャルナーク=リュウセイ、ヒソカ、フランクリン=ボルドーにアジトで待つよう指示し、自分たちはホテルへ向かった。夕方、ゴン=フリークスとキルア=ゾルディックを再び捕らえたクロロは、フィンクスに電話し、仲間とともにホテルへ来るよう伝えている。

作中での動向:クロロ捕縛からグリードアイランドへ

ところがクロロ=ルシルフルは鎖の使い手に捕らえられ、ノブナガ=ハザマからは急ぐよう電話が入る。フィンクスがフェイタン=ポートォ、シャルナーク=リュウセイとホテルに着くと、団員たちはクロロを守れず追跡もできなかったことで言い争っていた。やがてクロロの携帯からかかってきた電話に出たフィンクスは、相手のクラピカから、追うな、人質に手を出すな、電話をパクノダに渡せと命じられる。フィンクスはゴン=フリークスとキルア=ゾルディックが揉み合いで負傷したと嘘をつき、クラピカは即座に電話を切った。かけ直して詫び、電話をパクノダに渡した彼は、クロロの命が懸かっていると諭したパクノダとノブナガに殴られる。敵を欺くにはまず味方からという言い回しをノブナガへ向けたのも、この一連の場面である。

クラピカの指示どおりパクノダが単身リンゴーン空港へ向かうと、フィンクスは後を追おうとしたが、ノブナガ=ハザマが立ちはだかった。二人が衝突する前にシズク=ムラサキがノブナガを気絶させ、内輪揉めは禁物だと釘を刺す。クラピカと改めて話したフィンクスは、ようやくアジトへ戻ることに同意した。しかしパクノダは彼の説得を聞き入れず、自分一人で少年たちを連れて出ると告げる。これを裏切りと見たフィンクスはフェイタン=ポートォとともに彼女を止めようとし、パクノダの側に付いたマチ=コマチネ、コルトピ=タノフメールと対峙する構えを取った。

そこへ鎖を引きちぎったゴン=フリークスが、パクノダは団長を助けようとしているだけだと激しく訴えた。もう一歩でも動けば殺すと構えたフィンクスに、フランクリン=ボルドーは、最悪の場合は旅団そのものが潰れると述べ、パクノダを行かせるべきだと説く。旅団はクロロ=ルシルフルに頼りすぎていて彼を切り捨てられない、誰かが操られているならその者を殺してやり直せばよいというのがフランクリンの言い分だった。パクノダと少年たちが去った後、なぜ追わないのかと問うフランクリンに、フィンクスは止められるに決まっているからだと答え、様子を見ることに同意する。ただし、クロロが戻らなければフランクリンも殺すと言い添え、フランクリンはわずかに笑みを見せた。

アジトに戻ったパクノダに、フィンクスは説明を求め、なぜ銃を握っているのかと内心で訝しんだ。クロロ=ルシルフルはここへ来られないと告げられると、冗談かと声を荒らげ、納得のいく答えでなければ痛い目に遭わせると迫る。少年たちの居場所を吐かせて二人を殺し、鎖の使い手を討ちに行くという言葉も、この詰問の中で口にした。パクノダは能力を構え、創設メンバーと同じ数だけ六発を同時に撃てると自分に言い聞かせる。そのうえでフェイタン=ポートォ、フィンクス、マチ=コマチネ、ノブナガ=ハザマ、シャルナーク=リュウセイ、フランクリン=ボルドーに、自分を信じて受け入れるかと問うた。撃たれる直前、フィンクスは鎖の使い手に操られているのだと考えたが、ノブナガは本人に間違いないと請け合う。記憶とともに六発が撃ち込まれた瞬間、クラピカの律する小指の鎖がパクノダの心臓で作動した。自分が最後であってほしいと願いながら、彼女は倒れて息絶える。呆然とする団員たちの頭には、彼女の記憶がすべて流れ込んだ。シズク=ムラサキが死を確かめて何があったのかと尋ねると、フィンクスは自分がすべて話すと答え、パクノダがなぜその決断をしたのかを語り始めた。

9月6日、フィンクスはフェイタン=ポートォとサザンピース・オークションに出向き、そこでゴン=フリークスとキルア=ゾルディックを見かけて驚いた。逃げ出した二人にはすぐ追いつき、殺す気はないこと、クラピカを殺せば死後の念が発動しかねないことを告げる。フェイタンの視線を受けたフィンクスは、それ以上明かすべきでないと悟り、クロロ=ルシルフルが除念師を探している以上は待てばよいと自分に言い聞かせた。彼は競売を楽しみに来ただけだと少年たちに説明し、他の団員はすでに帰ったと付け加える。ゴンにパクノダのことを問われて死を告げた彼は、痛みをこらえる少年の表情を見て、彼女の記憶の一つを思い返した。負傷している自分から逃げようとしない理由をパクノダが尋ね、逃げれば鎖の使い手がクロロを殺しかねないと自ら語ったうえで、二人はクロロの友人なのかと重ねて問う。ゴンは友人だからこそ人殺しにさせたくないと答え、キルアは人質交換こそ最善の手だと返した。見つめ返す二人の前で、パクノダは黙り込んだ。我に返ったフィンクスは、パクノダが二人に感謝していたと伝え、すぐ背を向けてフェイタンとともに立ち去った。

作中での動向:現実の島と流星街の戦い

この競売に足を運んだことで、二人はバッテラがグリードアイランドの複製を大量に買い集め、選考を通じてプレイヤーを選んでいることを知る。同じ日のうちに彼らはソフトを運ぶ車を襲い、護衛を殺してアジトへ持ち帰り、ゲームを始めた。話を聞きつけたマチ=コマチネ、フランクリン=ボルドー、シズク=ムラサキ、シャルナーク=リュウセイにも、フィンクスは一緒にやろうと誘っている。シャルナーク、シズク、コルトピ=タノフメールが入場し、グリードアイランドが現実に存在する場所かもしれないと突き止めると、彼らは方針を立てて後でフィンクスたちと合流することにした。ゲーム内でフィンクスとフェイタン=ポートォはラターザを殺してカードを奪っている。フィンクスはどちらが多くプレイヤーを殺せるか競おうと持ちかけ、フェイタンはカードを先に奪えと念を押して応じた。合流した一行は、船で現実の島へ向かう。

上陸はすぐにEtaに察知された。岸に着いた一行の前にはレイザーが現れ、ゲームマスターだと名乗って、侵入者は歓迎しない、正しい手順で来直せと告げる。そのうえで排除のカードを使い、彼らをアイジエン大陸の六か所へ飛ばした。正規の手順で戻った一行は、クロロ=ルシルフルが運勢に従って現実のグリードアイランドへ向かったと察する。シャルナーク=リュウセイは、クロロが代理のプレイヤーを雇い、自分の名前を伝言代わりに使ったのだろうと指摘した。除念師も島にいるはずだと続けたところでヒソカ=モロが姿を現し、クロロの名を使う案は自分が出したものだと明かす。フィンクスは今すぐ殺してやりたいと言いながらも、始末はクロロに任せると引き下がった。手持ちのカードは多くなかったが、フィンクスとフェイタン=ポートォの攻撃的な立ち回りは爆弾魔たちにも警戒されている。新たに加わったカルト=ゾルディックの働きで除念師アベンガネの居場所が判明すると、旅団はヒソカを介して交渉させ、クラピカの律する小指の鎖をクロロの心臓から取り除かせようとした。フィンクスはヒソカに必ずやり遂げろと言い渡し、除念師が求める額はいくらでも払うと強調している。

キメラ=アントの危機に際し、フィンクスはフェイタン=ポートォ、Bonolenov、シャルナーク=リュウセイ、カルト=ゾルディック、シズク=ムラサキとともに流星街へ向かった。道中では、アントの侵攻がどのように起きたのか、なぜ自分たちが街へ来たのかを話し合っている。街で出迎えた住人からは、女王を名乗る存在が近くに巣を作って人々を苦しめていること、寄り合いが対応に当たっていることを聞かされた。事態が一向に動かないのを見た旅団は、自分たちで片を付けることにする。フィンクスはその日のうちに女王を駆除すると役員たちに請け合った。彼らは巨大な巣に近づき、正面の入口から堂々と踏み込んでいく。

別行動を取ると聞いて戸惑うカルト=ゾルディックに、フィンクスは各自が他人へ見せたくない能力を持っているのだろうと説明し、最初に女王を倒した者が団長代理になると告げた。まもなく彼はゴリラ型のキメラ=アントと出くわし、お前のパンチは蚊に刺されるより弱いと言われる。もう一度攻撃してよいと促されたフィンクスは、15回ほど回せば足りるだろうと言いながら腕を回し始めた。意味が分からず戸惑っていた相手は、回転に伴ってオーラが跳ね上がるのを見て恐怖に変わる。フィンクスは一発ぶんの猶予をもらったはずだと念を押し、慌てふためく相手に拳を叩き込み、その体を粉々に引き裂いた。彼はこれが廻天の効果で、腕を回すたびに拳の威力が上がるのだと述べ、適切な回数の計算はまだ苦手で、半分でも足りただろうと付け加えている。その後、二股の道に出た彼は、進路をコイン投げで決めた。

続いてフィンクスはフェイタン=ポートォとザザンの戦いを眺め、フェイタンの動きが以前より良いと評した。Bonolenovは、それでも本調子ではないと応じている。ザザンが変身してオーラをぶつけ、フェイタンが受けた場面では、フィンクスがカルト=ゾルディックに何が起きたのかを説明した。なぜ加勢しないのかと問われると、これは競争なのだと諭し、フェイタンが失敗すれば別の者が挑めばよいと述べる。次の順番をめぐってフィンクスとBonolenovが先着を言い争うと、シャルナーク=リュウセイはコイン投げで決めろと促した。勝ったBonolenovがフェイタンが殺された場合は自分の番だと宣言し、フィンクスは落胆する。変身したザザンがフェイタンの左腕を折るまで、団員たちは戦いを見守り続けた。フィンクスはBonolenovと代わるかと軽口を叩いたが、フェイタンが能力を使う構えに入ったと気づくと、全員で走って逃げ出す。事情が飲み込めないカルトには、フェイタンの能力が広い範囲に及び、怒りによって発動すると教え、今回のものならカルトは即死するだろうと見立てた。カルトは種類がいくつもあることに興味を示している。

能力・特徴・関係

フェイタン=ポートォがザザンを倒した後、団員たちは体を作り変えられた流星街の住人と対面する。彼らはみな殺してくれと懇願したが、フィンクスは施しで殺すのは断ると拒み、流星街の人間としての気概を見せて散れと迫った。他の団員が得物を構える中、フィンクスは腕を回しながらアントの一体へ跳びかかる。変えられた住人たちを難なく片付けて街へ戻った一行は、新たなアントが現れたときに備えて留まることにするが、そこへシャルナーク=リュウセイの携帯にノブナガ=ハザマからの救援要請が届いた。クロロ=ルシルフルからの連絡ではないと知ったフィンクスは落胆し、待つのは性に合わないと漏らす。シャルナークとフェイタンから片思いの娘のようだとからかわれた彼は、腹を立てて負傷した二人へ瓦礫を投げつけ、二人は逃げ出した。王位継承編では、ブラックホエールの航海二日目に、フィンクス、フェイタン、フランクリン=ボルドー、ノブナガの四人が船内の第5層でブオール一家の構成員三人を問い詰める。彼らはカキン帝国の三つのマフィア一家について話させ、フィンクスはボスと下働きの間に取り分を受け取る仲介役がいるはずだと見当をつけた。フランクリンがその人物を呼び出すよう命じると、構成員の一人は次の会合が土曜に予定されていると答えている。

流星街の生まれであるフィンクスは、どの記録にも登録が残っておらず、身元を洗い出すことはほぼ不可能である。幻影旅団の一員でAクラスの賞金首でもある彼は、殺しが日常の一部となった手練れの戦闘者で、職業的な殺人者と評される。武装したマフィア構成員を数秒で仕留め、キルア=ゾルディックの逃走もたやすく阻んだ。レイザーは彼を大したものだと認め、カルト=ゾルディックは自分がフィンクスの水準に届いていないと自覚している。ザザンが怪物じみた姿に変わった後でも戦う気でいたが、実力の全容はいまだ描かれていない。ウボォーギンが存命だったころ、腕相撲の強さは旅団で二番手だった。ヒンリギ=ビガンダフノは、自分たちカキンのマフィアでは旅団に太刀打ちできないと述べ、実力差を認めている。

念能力者として、周囲のオーラを感じ取る力を備える。倉庫を案内していたマフィアの気配が消えたことに気づき、オウ=ケンイとその手下の接近を最初に察知したのも彼だった。強化系らしく腕力は圧倒的で、ダルツォルネを手で貫いて殺し、キルア=ゾルディックの脚を押さえ込んでいる。ただしキルアは足首の皮を剥ぎ取るほどの力で振りほどいた。速度と反応も並外れており、逃げるキルアに追いついて足首をつかみ、至近距離から投げつけられた石をかわし、当たると確信されていた蹴りを受け止めた。首をひねって複数の武装マフィアを倒した際、相手は動きを目で追うことすらできていない。座った状態から走り出しても、先に逃げたゴン=フリークスとキルアに追いついた。クラピカは、0.5秒かかる攻撃なら旅団の面々は余裕をもって回避すると見積もっている。フェイタン=ポートォとザザンの戦いはカルト=ゾルディックには何が起きているか見えない速さだったが、フィンクスは平然と眺めていた。

接近戦の技量は高く、彼はそれを主要な攻め手にしている。キルア=ゾルディックとの短いやり取りでは、暗殺者を相手に難なく渡り合い、蹴りを軽く止め、逃げるために皮膚を犠牲にさせるほど強く掴んだ。頭の回転も鈍くはなく、フェイタン=ポートォ、ノブナガ=ハザマとともにエイ=イ一家の狙いと手口を突き止めている。尾行にも長け、絶を使ってゴン=フリークスとキルアを気づかれずに追い続けた。ノブナガとマチ=コマチネは気配だけは捉えたが、位置も追跡者の人数も特定できていない。

念系統は強化系で、他の団員と同じく念の扱いに通じている。円も使えるが、そこから戦術的な手掛かりを読み取るのは苦手だと本人が認めている。人の話し声や動きに気を取られるとすぐ円は崩れ、移動しながら維持することもできない。実際に使いこなせるのは、倉庫程度の広さを探る用途にとどまる。念能力「廻天」は、腕を回した回数だけ拳の威力が高まる仕組みで、作品資料に載る説明も腕を回すほどパンチ力が増大するという一文に集約されている。人間関係の軸はクロロ=ルシルフルへの忠誠にあり、フェイタン=ポートォとは戦闘でも日常でも組むことが多い。パクノダの最期に立ち会った経験は、その後ゴン=フリークスとキルア=ゾルディックへ向けた態度にも表れている。

媒体による描写の違いと周辺情報

公式のデータブックでは、名前が「Phynkss」と綴られる例もある。念能力の呼び名は「廻天」で、英語版では読みの音写に「Ripper Cyclotron」を添える訳が用いられた。2011年版アニメの英語配信字幕では「Karmic Loop Ripper Cyclotron」と訳されている。この名は原子物理学への目配せでもあり、サイクロトロンは粒子加速器の一種で、中心部で生じた荷電粒子を静磁場で軌道に留めながら、渦を描くように外側へ加速していく装置である。

廻天が最初に描かれたのは劇場作品『Phantom Rouge』で、原作の物語上の初出よりかなり早い時期にあたる。容姿については、『幽☆遊☆白書』の桑原にやや似ているという指摘もある。

映像化に伴う変更もいくつかある。2011年版アニメでフィンクスが着るジャージの配色は、グッチの配色を思わせるものになった。原作で描かれた喫煙の場面は、2011年版では省かれている。目の色も版によって異なり、1999年版は黒、2011年版は琥珀色と記載されている。声の配役には重なりがあり、1999年版で彼を担当した日本語の声優はマシューハンゾーも演じ、同じ版の英語吹き替えでは担当者がハンゾーを兼ねた。2011年版の英語吹き替えでは、担当者がアッサムゼツク=ベラムヤマイヌも演じている。

舞台『リアルステージ HUNTER×HUNTER』では、Satou Takuyukiがフィンクスを演じた。第3回の人気投票では261票を集めて14位に入っている。血液型の扱いは資料と作中の描写で食い違う。記録上はAB型である一方、クロロ=ルシルフルがネオン=ノストラードの能力で団員の運勢を占ったとき、フィンクスは自分の血液型を知らないために情報が足りず、占えなかった三人の一人に数えられた。

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