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ANNA MOVIESHUNTER×HUNTER

人物

パクノダ

幻影旅団の団員No.9パクノダを解説。流星街での生い立ち、ヨークシン編での行動、記憶を読み取る特質系の念能力、クロロ奪還のために選んだ最期までをまとめる。

No.417まで対応更新 2026.08.13

パクノダは、盗賊集団・幻影旅団の団員No.9である。出身は流星街で、生年月日は1975年以降、年齢は25才以下、血液型はO型、身長は182cm、体重は52kgと記録されている。長身で細身の体つきに、首もとまで届く短いストレートの金髪と鷲鼻が目立つ。原作での初登場は第71話、映像作品ではTVアニメ1999年版 第51話TVアニメ2011年版 第41話にあたる。

念系統は特質系で、人や物体に触れてそこに残された記憶を読み取る。旅団では戦闘要員というより、この能力による情報収集を担った。腕力の順位は団員中11位にあたる。ヨークシン編で団長クロロ=ルシルフルクラピカに捕らえられると、集団の存続を個人の生存に優先させるという旅団の方針に背き、クロロの解放を選ぶ。アジトへ戻った彼女は、交渉で背負った記憶を仲間へ撃ち込み、その直後に心臓へ打ち込まれていた律する小指の鎖によって命を落とした。

基本情報

パクノダの基本情報
所属・役割幻影旅団の団員No.9。盗賊であり、A級の賞金首。団内では念能力を使った情報収集を主な役目とした。
初登場原作は第71話。映像作品はTVアニメ1999年版 第51話とTVアニメ2011年版 第41話。
状態死亡。クロロ奪還の取引で心臓に律する小指の鎖を受け、仲間へ記憶を撃ち込んだ直後に絶命した。
念系統・能力特質系。人や物体に触れて残された記憶を読み取る。引き出した記憶を具現化した弾に込めて人を撃つと、撃たれた人はその記憶を植えつけられる。ただし記憶を引き出された本人がこの弾で撃たれると、その人は記憶を失う。
制約一番大切な人にこの先ずっと触れないこと。
体格・出身身長182cm、体重52kg、血液型O型。出身は流星街。生年月日は1975年以降、年齢は25才以下と幅をもった形で記録されている。
団内での腕力11位。腕相撲による順位で、念を使うキメラアントの幹部に穴を開けるシズクよりも力が強い。
主な関係クロロ=ルシルフルの幼馴染で、絶対的な忠誠を寄せた。フランクリン=ボルドー、マチ=コマチネ、フェイタン=ポートォ、ノブナガ=ハザマ、ウボォーギン、シャルナーク=リュウセイ、クロロとともに旅団の結成に立ち会った創設メンバーの一人。

人物像

パクノダは長身で細身の女性で、顔立ちは細く尖っている。最も目立つ特徴は鷲鼻である。多くの場面では無感情な表情を浮かべているが、若い頃は髪がさらに短く、表情も穏やかで快活だった。服装は胸元が大きく開いた濃い紫のスーツと、かかとのないピンクの靴で揃えている。自信に満ちた物腰は、向き合う相手に威圧感を与えることもあった。

クロロへの忠誠は完全だった。最後には、集団の存続が個人の生存に優先するというクロロ自身の言葉にも背き、その救出を選んでいる。同時に蜘蛛そのものへの忠誠も厚く、クラピカの能力を仲間へ伝えるために自らを犠牲にした。他の団員と同じく団外の人間には一切関心を払わなかったが、ゴン=フリークスキルア=ゾルディックの態度には心を動かされている。これ以上の流血なく旅団とクラピカの取引を成立させるため、逃げようとしなかった二人に彼女は感銘を受けた。

一方で冷酷非情な面も強く、非人道的な大量殺戮も辞さない。クルタ族の虐殺では仲間とともに手を下し、そこでは子どもを含む無辜の人々への拷問と遺体の損壊が行われた。スクワラの私生活を持ち出して痛めつけ、その反応がノブナガの手による死を招くと見越して挑発した場面には、残酷でサディスティックな一面が表れている。幼い友人サラサが惨殺された事件と下手人への復讐心が、こうした行為への感覚を麻痺させた、というのが参照資料の見立てである。流星街で育った彼女は、血のつながりとは別種でありながら血より濃いと評される絆に強く影響された。幻影旅団が流星街の防衛にとって大きな戦力である点にも、その結びつきは表れている。若い頃は友人に優しく、思いやりのある少女だった。

作中での動向

パクノダは流星街の出身で、多くの団員と同じくクロロの幼馴染にあたる。クロロは彼女について、人を本のように読むと評した。初登場の約15年前、彼女はシーラとサラサに会い、シーラが読んでいた本の題名を尋ねている。答えは冒険活劇ディノハンターだった。三人はその後クロロと合流し、クロロが拾ってきた清掃戦隊カタヅケンジャーのビデオテープに吹き替えを当てる。パクノダが担当したのはピンクの隊員である。上映会の後にはさらに七人の子どもが加わり、残りの話数を吹き替えるための劇団が結成された。

オレンジの隊員を演じていたサラサは、ある日の上映会に姿を見せず、木から吊るされた袋の中で遺体となって発見される。葬儀の後、パクノダは共演していた六人とともに、ウボォーギンに続いてクロロへ生涯の忠誠を誓った。その後はマチの師でもあったレンコから念を学ぶ。三年後、フランクリン、マチ、フェイタン、ノブナガ、ウボォーギン、シャルナーク、クロロとともに幻影旅団の結成に立ち会い、創設メンバーの一人となった。旅団がクルタ族を皆殺しにした事件にも、創設メンバーとして加わっている。

団員番号がNo.9であることが画面上で明示されたのはTVアニメ2011年版 第54話で、原作では明言されていない。第405話では、ヨークシンでの出来事以来No.9の席が空いたままだと団員の一人が述べている。腕力が団員中11位という位置づけと、身長182cmという数値には、それぞれ原作と公式の資料に典拠位置がある。

作中で本格的に描かれるのはヨークシン編である。8月31日、旅団はヨークシンシティの一角に集まり、クロロは地下オークションの出品物をすべて奪うと宣言した。パクノダはアジトに残る側に回っている。出発した組から数時間後、ウボォーギンがクロロへ連絡を入れ、陰獣が絡むとみられる状況を伝えた。ウボォーギンが捕らえられて鎖使いの捜索が始まると、クロロは鎖使いを操作系具現化系と見て、一対一ではウボォーギンが敗れると推測する。そのうえで、夜明けまでに戻らなければ計画を変えると団員へ告げた。パクノダもその場でこの見立てを聞いている。

アジトの位置を探ろうとノブナガとマチを尾行していたゴンとキルアは、それぞれパクノダとフィンクス=マグカブに捕捉される。マチと合流したパクノダは鎖の念能力者を知らないかとゴンに問うた。ゴンは知らないと答え、嘘ではないと判断しつつも念のため確かめると彼女は返す。フィンクスからキルアの投降を知らされた後、二人は車でアジトへ運ばれ、パクノダが自ら中へ迎え入れた。ゴンとノブナガの張り詰めたやり取りの後、キルアは車中の質問と彼女が口にした記憶という語から、記憶を読む能力の存在に気づく。クラピカが鎖使いだと悟った自分が再び調べられることを、キルアは恐れた。ノブナガが二人を別室へ移すと、シャルナークがハンター向けの情報サイトから引き出したノストラード組の詳しい資料を配る。ボスの娘の護衛五人を指し示した場面では、パクノダとフランクリンが揃って驚きを見せた。

ヨークシン編での行動

9月3日の夜、ヒソカ=モロとノブナガを除く旅団はクロロの指示でセメタリービル周辺を襲い、警官隊と重武装のマフィア2,000人を殺戮する。パクノダはシャルナークと組んで動いた。十老頭が死ぬと、旅団は立ちはだかる者を殺しながらオークションそのものを乗っ取る。さらにコルトピ=タノフメールの能力で数名の団員の死を偽装し、競売品の複製を作って、再開された競売で偽物を売りさばいた。パクノダはフィンクスとともに、緋の眼を落札したクラピカへ品物を引き渡す場に立ち会っている。その後はアジトへ戻り、成果を仲間と祝った。

9月4日、クラピカ、ゴン、キルア、レオリオ=パラディナイトが再会する。クラピカは自分の能力の詳細を明かすが、旅団には記憶を読む者がいる以上それを伝えてよいのかという疑問も自ら示した。同じころクロロは市を離れると告げ、ウボォーギンの仇として鎖使いを討つと主張するノブナガはこれを拒む。クロロはノブナガに一連の質問をして紙に書かせ、新たに盗んだ運勢を書き出す能力を披露した。占いを読んだノブナガは、来週までに旅団の半数が死ぬと口にする。シズクが自らの占いで裏づけ、自分とパクノダ、シャルナークがその側だと判明した。

クロロが自分の占いを読み上げると、フィンクスは団内に緋の眼を持つ者はいないとして鎖使いを指すと推測し、パクノダとフェイタンは緋の眼がかつてクルタ族のものだったことを思い出す。一方キルアは、パクノダなら容易に秘密を知られるとしてクラピカに旅団を追うよう説いた。クラピカは残りの緋の眼を集めることで満足していたが、そこへヒソカから、旅団の死体は偽物だという連絡が届く。情報が足りないフィンクスとフェイタン、そしてコルトピを除いて占いが配られる中、パクノダはヒソカに近づき、占いを読ませてほしいと求めた。ためらいながらも応じたヒソカの紙を見て彼女は愕然とし、フランクリンにも読ませて裏切り者だと確認する。報復に出ようとしたノブナガはクロロに止められ、尋問の末にクロロはヒソカを無実と結論づけた。実際にはヒソカが薄っぺらな嘘で内容を書き換えていた。ヒソカはパクノダが特質系であることは知っていても、具現化した弾で記憶を植えつける能力までは知らない。それを知るのはクロロだけである。最終的にクロロは市に留まることを決めた。

偽の死体という情報を得たクラピカは、パクノダを捕らえて車で連れ去る計画を立て、できるだけ速やかに彼女を排除する必要があると述べる。ゴン、キルア、レオリオは自分たちにも律する小指の鎖を打つよう頼んだが、クラピカは断った。パクノダに触れられないという条件を課せば早々に自滅すること、触れた瞬間に記憶を読むとは限らず、他の団員へ伝わる前に対処できることが理由である。旅団側では、占いを読み終えた団員をクロロが組に分け、一週間は単独行動を避けるよう指示した。パクノダはマチ、シズクと同じ組になる。シャルナークが更新したノストラード組の資料を配ると、シズクはなぜノストラードの娘がヨークシンにいるのかと尋ね、パクノダはオークション目当てだろうと答えた。ここでクロロは、鎖使いとノストラードの娘、そして緋の眼が結びついていることに気づく。

クロロはコルトピに偽の緋の眼の所在を追わせ、ベーチタクルホテルにあると突き止める。パクノダの組はクロロとノブナガに同行することになり、眼の移動を随時知らせるためコルトピも組を移された。ホテルへ向かう一行を、キルアとセンリツが尾行する。リパ駅の外でコルトピが眼の移動を告げ、一行は足を速めた。尾行に気づいたクロロはマチ、シズクと残り、パクノダ、ノブナガ、コルトピに追跡を続けさせる。三人は偽の緋の眼をスクワラとともに発見し、パクノダが尋問にあたった。私生活に踏み込んでエリザの名を出した挑発に逆上したスクワラは、ノブナガに殺される。パクノダは尋問で得た記憶を弾に込めてノブナガとコルトピへ撃ち込み、鎖使いの容貌が判明したとクロロへ伝えた。クロロはホテルのロビーで待つと答えている。

クロロ奪還と離反

午後7時前、パクノダたちはベーチタクルホテルに到着し、ゴンとキルアを捕らえていたクロロ、マチ、シズクと合流する。二人が何かを隠していると見たクロロは、パクノダに記憶を読ませようとした。時間を稼いだ二人は停電に乗じて反撃し、キルアが彼女の左腕を折り、ゴンが顔を蹴る。マチとノブナガが二人を取り押さえた直後、シズクがクロロの不在に気づいた。動揺する団員の中でマチに容体を問われたパクノダは、二か所の負傷以外は問題ないと答える。少年たちの記憶を明かそうとしたところをノブナガに止められ、残されていた紙を渡された。少年たちの記憶を語ればクロロが死ぬという警告を読んだ彼女は、その紙に能力を使い、鎖に繋がれたクロロを押さえるクラピカの姿を見る。唯一監視していなかった受付係がクラピカだったのである。

パクノダはその場で状況を細部まで分析し始めるが、ノブナガに我に返らされ、一言も話すなと告げられる。彼女の脳裏には、流星街で旅団が結成された日の光景がよぎった。クロロは蜘蛛という集団そのものの重要性を説き、自分が死んでも別の誰かが後を継ぐことを忘れるなと言い渡していた。現在に戻った彼女は、占いの内容も踏まえながら、話すべきか黙るべきかを自問する。マチにも、考えるな、黙っていろと止められた。明かりが戻り、ノブナガがフィンクスへ連絡を入れる中で、彼女は自分の信じてきたものを裏切ってでもクロロを救うと心を決める。

間もなくフィンクス、フェイタン、シャルナークがホテルへ到着する。状況を飲み込めない二人に対し、シャルナークは計画が要ると強調した。そこへクラピカがクロロの携帯電話から連絡を入れる。優位に立とうと嘘をつくフィンクスから、パクノダが電話を代わった。クラピカは細部まで条件を伝え、一人で来るよう指定する。折り返しの電話でリンゴーン空港を指定されると、彼女はただちにホテルを出た。言い争う団員たちには、三十分以内にアジトへ戻ることと、パクノダを追わないことが、クラピカからフィンクスへ伝えられている。その頃、鎖に繋がれたクロロは空港へ向かう車内でクラピカの隣に座っていた。クロロはクラピカが任務より友人を優先すると見抜き、パクノダも同じ結論に至って団員を連れてくることを期待していた。

空港に着いたパクノダは、クラピカの指示で近くの飛行船に乗る。船が飛び立つと、クラピカとセンリツがクロロを伴って現れた。センリツが本人であることを確かめたうえで、クラピカは双方に二つずつ条件を挙げ、守られればクロロを解放すると告げる。パクノダがクロロについての条件を承諾すると、クラピカはクロロの心臓へ律する小指の鎖を打ち込んだ。続けて、深夜までに小細工なしでゴンとキルアを解放すること、自分に関することを一切明かさないことを彼女に命じ、これにも同意した彼女の心臓へ同じ鎖を打ち込む。センリツは内心で、パクノダもまた友を取り戻したいだけだとクラピカが気づくことを願った。細部を聞き終えたパクノダはすぐ空港へ戻してほしいと頼む。質問も異議もないのかと問われると、相手の意図を信じており時間を無駄にしたくないと答えた。

アジトへ戻ると、フィンクスは鎖使いの居場所を言えと迫り、二人の少年を殺してから鎖使いを討つと主張した。マチが割って入って彼女をかばう。話さなければ行かせないというフィンクスに対し、パクノダは引かず、人質交換には二人を連れて行くと告げた。フェイタンがフィンクスに付き、コルトピはマチとともに彼女を支持する。全員が練を高める中、ゴンが割って入ってパクノダの行動を擁護し、団長を救いたいだけだと言ってフィンクスを苛立たせた。最終的にはフランクリンが自分の考えを述べ、フィンクスを説き伏せて、パクノダと少年たちの出発を認めさせている。

最期とその後

空港ではヒソカが現れ、交換が壊れかねないとパクノダは当惑した。ヒソカはクラピカを説き伏せ、パクノダと少年たちと同じ飛行船に乗り込む。両者は別々の飛行船で大きな岩場へ向かい、交換は滞りなく終わった。ヒソカとクロロの対決の間、彼女は飛行船で結果を待ち、ヒソカが戦わなかったと知って驚く。どうやって気づかれずにアジトを出たのかと尋ねると、ヒソカは変装の得意な友人がいると明かした。さらに、壊れた玩具に興味はないのでクロロを狙うことはもうないと言われ、彼女は言葉を失う。空港ではフィンクスへクロロの解放を伝え、戻ってから説明すると約束した。去り際のヒソカは、自分の本当の占いの内容と、彼らの行動が運命を変えたことを告げている。アジトへ歩いて戻る途中、路地で子猫に鳴きかけられた彼女は、温かい笑みを浮かべて鳴き返した。

アジトでは、フィンクスが説明を求めながら、なぜ彼女が銃を握っているのかと内心で訝しんだ。パクノダはクロロがここへは来られないと告げる。冗談かと色をなしたフィンクスは、答えが気に入らなければ力ずくだと脅した。彼女は能力を構え、同時に六発撃てること、それが残る創設メンバーの数と同じであることを胸の内で確かめる。鎖使いに操られていると疑うフィンクスに、ノブナガは本物のパクノダだと請け合った。六発が記憶とともに仲間の頭へ撃ち込まれた瞬間、クラピカの律する小指の鎖が彼女の心臓を締め上げる。呆然とする団員の中へ、パクノダの記憶がすべて流れ込んだ。容体を確かめたシズクが死亡を告げ、何が起きたのかと問うと、フィンクスがすべて話すと言い、彼女がその決断に至った理由を語り始めた。

サザンピースでフィンクスとフェイタンがゴンとキルアに対峙した際、ゴンはパクノダの消息を尋ねた。死んだと聞かされたゴンの苦しげな表情を見た瞬間、フィンクスの中で、彼女が撃ち込んだ記憶のうち少年たちとのやり取りが再生される。負傷している自分から逃げようとしない二人に理由を問うた場面。逃げれば鎖使いがクロロを殺すだけだと告げた場面。鎖使いの友人かと尋ねられたゴンが、友人だからこそ人殺しにはさせたくないと厳しく答えた場面。人質交換が最善の方法だとキルアが応じ、見返す二人の前でパクノダが黙って立っていた場面である。フィンクスは彼女が二人に感謝していたと伝え、すぐに背を向けてフェイタンとともに立ち去った。オークションから時を置いた場面では、アジトの中に設けられたパクノダの墓の傍らに、マチと数名の団員が腰を下ろしている。

能力・特徴・関係

念系統は特質系。人や物体に触れると、そこに残された記憶を読み取ることができる。引き出した記憶を具現化した弾に込めて人を撃つと、撃たれた者はその記憶を植えつけられる。ただし記憶を引き出された本人がこの弾で撃たれると、その人物は記憶を失う。制約は、一番大切な人にこの先ずっと触れないことである。実際の運用では、相手の念能力を探る場面や、脅迫や強要が必要な場面で使われた。シャルナークは彼女の能力を稀有なものだと評している。

記憶を込めた弾は六連発のリボルバーを通して撃ち出される。この銃は連射性能が高く、装弾をまとめて一瞬で撃ち尽くすことができた。彼女は具現化した弾のほか、念を込めた通常の弾丸も用い、念能力者を相手にしても迷いなく銃口を向ける。TVアニメ2011年版では、二丁の拳銃を構える姿や、後にマシンガンを扱う姿も短く描かれた。もっとも、その技量の全容が明かされることはなかった。

身体面では、腕相撲の順位が団内11位で、念を使うキメラアントの幹部に穴を開けるシズクよりも力が強い。平均的な念能力者を上回る膂力をもち、骨を折ることも容易で、質問に答えないスクワラの右腕を折っている。ゴンとキルアを片手ずつで軽々と持ち上げ、そのまま難なく吊るしてもいた。速度と反応の面でも、スクワラを追う際に他の団員に後れを取らず、壁を走り、ラッシュアワーとはいえ走行中の車に追いついている。クラピカは彼女を速いと評し、蜘蛛たちには0.5秒続く攻撃を避けるだけの余裕があると述べた。ノブナガがスクワラを殺した際もその場から退いており、負傷していなければ逃げようとするゴンとキルアを捕らえられると本人も語っている。建物の側面を走り、水平に跳び移る動きも見せた。痛みへの耐性も高く、キルアに腕を折られ、ゴンに歯を折られてもほとんど動じない。

旅団員でありA級の賞金首でもある盗賊として、彼女は殺しが日常に組み込まれたプロの殺人者と評される熟練の戦闘者だった。ただし旅団が主に求めたのは、能力による情報収集である。実戦でも武装したマフィアを容易に多数葬り、フィンクスとフェイタンに詰め寄られたときも自分の力に自信を見せた。当時のゴンとキルアを完全に上回っており、二人は停電に乗じた不意打ちでようやく逃れている。ヒンリギ=ビガンダフノは、自分やカキン帝国のマフィアでは旅団に太刀打ちできないと述べた。クラピカによれば、蜘蛛たちは数メートル離れていても攻撃前の敵意を察知できる。キルアは彼女について警戒心が体に染みついていると評した。思考も鋭く、ゴンとキルアの記憶を読んでから数秒のうちに、手持ちの情報だけでクラピカの意図と計画を正しく組み立てている。もっともその明晰さはクロロへの忠誠に覆われ、彼の捕縛に動揺して判断に迷った末、最後はクロロの命を優先した。

尾行の技術も高く、ゴンとキルアは彼女の存在に全く気づけず、マチとノブナガも気配は感じながら彼女だとは分からなかった。絶の練度は特に高く評価される。言葉によらない仕草から、能力を使わずに嘘を見抜くことも少なくない。流星街の生まれである彼女の記録はいかなる名簿にも残されておらず、情報を得ることはほとんど不可能だった。人間関係の中心にあるのはクロロで、幼馴染であり、その言葉に背いてまで救出を選ぶほどの忠誠を寄せていた。記憶を植えつける能力を知る唯一の人物もクロロである。フランクリン、マチ、フェイタン、ノブナガ、ウボォーギン、シャルナークとは結成前からの間柄で、アジトでの対立ではマチとコルトピが彼女の側に立ち、フィンクスとフェイタンが反対側に回った。最後に道を開いたのはフランクリンの一言である。ヒソカには系統までは見抜かれていた。敵として接したゴンとキルアとは互いの姿勢を認め合い、センリツは彼女もまた友を取り戻したいだけだと感じ取っていた。

派生作品での登場

オモカゲが作り出した俤人としても短時間登場する。この個体は、ウボォーギンがゴルドー砂漠で倒した陰獣四体を伴い、ゴン、キルア、レツを待ち伏せて殺害し、その眼を奪う計画に加わっていた。計画はマチの念糸に捕らえられ、ノブナガの刀で切り刻まれたことで失敗に終わる。

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