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ANNA MOVIESHUNTER×HUNTER

人物

コルトピ=タノフメール

幻影旅団の団員番号12。左手で触れた物を右手で複製する具現化系の能力「神の左手悪魔の右手」を操り、複製は24時間で消える。流星街の出身で、ヒソカ=モロに斬首された。

No.417まで対応更新 2026.08.13

コルトピ=タノフメールは、冨樫義博の漫画『HUNTER×HUNTER』に登場する幻影旅団の団員である。団員番号は12。盗賊としてA級の賞金首がかけられ、殺しが日常の一部になった手練れと評される。原作の初登場は第71話、映像作品はTVアニメ1999年版第51話TVアニメ2011年版第41話である。廃棄物の集積地である流星街の出身で、そこで生まれた者は公的な記録に残らないため、素性をたどる手がかりはほとんどない。腕力は旅団の中で最も弱い。王位継承編ヒソカ=モロに斬首され、死亡した。

念系統は具現化系。能力「神の左手悪魔の右手」は、左手で触れた物の複製を右手で創り出す。複製は物体の大きさに関係なく24時間で消滅する。生命体そのものは複製できないが、動かない物体として扱えば生物も対象になる。作り出したコピーは「円」の役割も果たし、2.5km以上離れた50か所以上で、建物一棟分の範囲を同時に確認できる。ただし通常の「円」とは仕組みが異なり、半径の広さだけで順位づけはできない。複数の地点を同時に見張れることと、一つの範囲の半径が広いことは、分けて考える必要がある。

基本情報

コルトピ=タノフメールの基本情報
所属・役割幻影旅団の団員番号12。盗賊として活動し、A級の賞金首がかけられた。グリードアイランドのプレイヤーでもあった。
初登場・登場媒体原作第71話。映像作品はTVアニメ1999年版第51話、TVアニメ2011年版第41話。
状態死亡。王位継承編でヒソカ=モロに斬首された。
念系統具現化系
念能力神の左手悪魔の右手。左手で触れた物を右手で複製する。複製は大きさに関係なく24時間で消滅し、生命体は複製できないが、動かない物体として扱えば生物も複製できる。
複製による探知コピーは「円」の役割も果たし、2.5km以上離れた50か所以上で建物一棟分の範囲を同時に確認できる。通常の「円」とは仕組みが異なるため、半径の広さだけで順位づけはできない。
出身流星街。住民は公的な記録に残らず、街の存在を知る者も少ない。幻影旅団は流星街の防衛にとって大きな戦力でもある。
旅団内での位置づけ腕力は団内で最も弱い。一方でオーラ量は多く、大きな廃ビルである隠れ家を五十体以上複製できると自称した。
主な関係クロロ=ルシルフルには決闘前に自分の能力を貸すほど忠実。グリードアイランドではシャルナーク=リュウセイ、シズク=ムラサキと行動を共にし、ヒソカ=モロに殺された。

人物像

コルトピ=タノフメールは背丈が極端に低い。青灰色の硬く乱れた髪が頭全体を覆い、外から見えるのは大きく膨らんだ左目だけである。口は小さく、頭は丸い。服装は水色のチュニックに同色のズボン、そして黒い靴。大きな丸い目は、作中で閉じた状態が一度も描かれていない。蜘蛛の刺青は腹の部分に12の数字が入るが、体のどこに彫られているかは最後まで明かされなかった。TVアニメ1999年版では、白いワンピースに茶色の長いブーツという姿になっている。

参照資料によれば、口数は多くなく、他の団員の発言に同調して動くことが多い。クロロ=ルシルフルへの忠誠はとりわけ強く、決闘に備えた彼に自分の念能力を貸している。パクノダの判断を支持した場面では、彼女を生き延びさせるためにフィンクス=マグカブフェイタン=ポートォを相手取ることも辞さなかった。団員との関係は良好で、ヨークシン編での強奪の成功をクロロとともに祝い、シズク=ムラサキとは軽い調子でチェスに興じている。死後は仲間から深く悼まれ、旅団はヒソカ=モロへの報復に動いた。

流星街で育ったことは人格にも影を落としている。その街で結ばれる関係は、水よりも薄く血よりも濃いと形容される。幻影旅団が流星街の防衛にとって大きな戦力になっている点も、結びつきの強さを示す。他方で冷酷さも団員に共通し、非人道的な大量殺人をためらわない。彼が属した集団はクルタ族を虐殺し、そこには子どもを含む無抵抗の人々への拷問と遺体の損壊が伴った。彼自身の残虐さは、シャルナーク=リュウセイ、シズク=ムラサキとともにグリードアイランドのプレイヤーを拉致して痛めつけた場面に表れている。

媒体による描写の差もある。第118話でパクノダに出発を促すのはコルトピだが、二つのアニメではマチ=コマチネがその役を担う。TVアニメ1999年版はグリードアイランドのプレイヤーを拷問する場面を画面に出しており、原作では描かれていない。TVアニメ2011年版には、クロロが誰かを雇って代わりにゲームを進めさせ、その名前を伝言として残したとシャルナークが察する場面に同席しており、これも原作にはない運びである。TVアニメ1999年版で声を担当した人物はポンズアニタズシも演じており、少女めいた声はそのためである。TVアニメ2011年版の担当はリンセンラモットも兼ねる。

出自・名称と幻影旅団での立場

出身地の流星街は、社会からはじかれた人々が暮らす廃棄物の集積地である。そこの住民は公的な記録に一切残らず、街の存在そのものを知る者もごく限られる(単行本第11巻 第106話)。旅団に加わる前のどこかの時点で念を習得したが、いつ、なぜ幻影旅団に入ったのかは作中で明かされていない。クルタ族の虐殺に加わったかどうかも判然としない。ただし舞台版 HUNTER×HUNTERでは、虐殺に加わった者の一人として姿が描かれた。

ネオン=ノストラードの能力で団員の運勢が占われた際、コルトピは情報が足りずに占えなかった三人のうちの一人だった。この占いには対象の姓、血液型、生年月日のいずれかが必要で、彼に欠けていたのがどれなのかは分かっていない。フィンクスは、死ぬ者の残る一人は自分かフェイタンかコルトピのいずれかだと述べた。フランクリン=ボルドーは、出自を考えれば自分たちの情報が足りない者が三人で済んでいるのは幸運だと評している。

旅団の仲間内では「コル」と略して呼ばれる(単行本第12巻 第115話)。公式のデータブックには英字表記の別綴りが載り、単行本第34巻の巻末情報がその綴りを裏づけるとともに姓を明らかにした。名前そのものは、助詞を除いた日本語の「コピーをとる」の並べ替えであり、複製という能力の性格をそのまま映している。

作中での動向:ヨークシン編

参照資料によれば、8月31日、コルトピはヨークシンの明かされていない場所で他の団員と合流した。クロロは地下オークションの出品物をすべて奪うと告げる。実行部隊が会場へ向かう間、彼はヒソカ=モロ、フィンクス、パクノダ、ボノレノフ=ンドンゴ、クロロとともに隠れ家に残った。しかし品物は到着前に移されており、強奪は空振りに終わる。パクノダ、フィンクス、ノブナガ=ハザマ、マチがゴン=フリークスキルア=ゾルディックを人質として連れ帰ったときも、彼は隠れ家にいた。

9月3日の夜、旅団はノブナガを除いてクロロの命による殺戮に加わり、セメタリービル一帯で警官隊と重武装のマフィア2,000人を襲った。コルトピはボノレノフと組んで動いている。十老頭が死ぬと旅団はオークションそのものを乗っ取り、立ちふさがる者を殺した。彼はここで出品物すべての複製を作り、さらに団員の偽の死体を用意して、何人かが死んだとマフィアに信じ込ませる。緋の眼も会場にあり、複製を作ったとクロロへ報告した。作戦の後は隠れ家に戻り、仲間と勝利を祝っている。

隠れ家では、クロロが本を呼び出してノブナガに三つの質問へ答えさせ、その場で占いが行われた。コルトピもこれに立ち会っている。シズクの占いは、来る数週間のうちに旅団が半数まで減ると告げた。ほぼ全員の運勢が読まれた後、パクノダがヒソカの分を読み上げ、団員は仲間の裏切りを知る。追及に対しヒソカは八人分の能力を漏らしたと認め、クロロは、コルトピの能力についてヒソカが知ったのは前日だと確認した。

クロロが旅団を街に留めて班に分ける方針を決めると、コルトピはフィンクス、フェイタンと同じ班に入った。用心のため隠れ家の複製を十体作るよう頼まれた彼は、五十体は作れると答え、複製が自分の「円」の代わりになるので誰かが足を踏み入れれば分かると請け合う(第108話)。鎖使いの狙いが緋の眼にあると読んだクロロから複製の位置を追えるかと問われると、原本に触れれば分かると答えた。シズクが原本を見つけると、彼はそれに触れて方角を指し、約1.5マイル先に鎖使いがいると告げる。複製したのは前夜であり、数時間で消えると急がせた。

移動先がベーチタクルホテルだと判明すると、クロロはシャルナークと班を入れ替えさせ、コルトピを同行させた。旅団が動く間、センリツは足音を聞き分け、キルアは離れた場所から後を追う。郊外を抜けて地下鉄で中心街へ入った一行は、駅を出たところで変装したクラピカに目撃された。駅の外で彼は、複製が動き出してゆっくり降りてきていると伝える。続いて方角が変わり、2時の方向へ時速25マイルで移動していると報告した。車で移動していると判断したクロロは、尾行の気配を察して彼とパクノダ、ノブナガを複製の追跡に向かわせる。

作中での動向:人質交換と旅団の分裂

三人は渋滞に捕まっていたスクワラを捕捉する。パクノダの尋問に対し、最後の問いでスクワラが食ってかかると、ノブナガが斬首した。パクノダは記憶弾でスクワラの記憶をコルトピとノブナガへ移し、三人はベーチタクルホテルへ向かう。そこではクロロ、マチ、シズクがゴンとキルアを捕らえていた。パクノダが二人に何を隠しているのかと探りを入れた矢先に停電が起き、少年たちの脱出は失敗する。

シズクがクロロの所在を尋ねたことで、その場の団員は彼がどこにもいないと気づく。パクノダが少年たちの持つ重要な情報を明かそうとすると、壁の書き置きに気づいたノブナガがこれを止めた。書き置きはクラピカからのもので、情報を漏らせばクロロを殺すと告げていた。呼び出されたフィンクス、フェイタン、シャルナークに対し、シズクとノブナガ、そしてコルトピが、鎖使いからの伝言を含めて事情を説明する。

クラピカがクロロの電話から連絡してくると、フィンクスは人質が傷ついていると偽って挑発し、通話はすぐ切られた。ノブナガは拘束したキルアをコルトピに預け、パクノダとともにフィンクスを殴っている。かけ直された電話でパクノダは単身で出向くよう指示され、残りは隠れ家で待つよう求められた。彼女は無言でホテルを出て、クラピカの示す人質交換の条件を聞きに向かう。追うかどうかで団員は言い争ったが、コルトピは最後まで口を挟まず、結局は指示に従うことでまとまった。

隠れ家に戻ったパクノダは、理由を説明しないままゴンとキルアを連れて行くと告げた。条件に苛立ったフィンクスはクラピカの居場所を問いただし、少年たちを始末してから相手をすると言い放つ。パクノダは拒み、止めるなと言い残して二人を連れ出そうとする。コルトピは真っ先に彼女へ行くよう促し、マチと並んで、止める者は自分たちが相手をすると告げた。フェイタンがフィンクス側につき、その場の全員が練を放つ。フランクリンの説得でフィンクスが待つことに同意し、パクノダは少年たちを連れて出発した。人質交換の成立後、彼女は隠れ家に戻り、フェイタン、フィンクス、マチ、ノブナガ、シャルナーク、フランクリンへ記憶を移して命を落とす。

作中での動向:グリードアイランド編

参照資料によれば、コルトピは隠れ家で、フェイタンとフィンクスがグリードアイランドへ転送される場面に居合わせた。パソコンでゲームを調べたシャルナークから誘われた彼とシズクは、初めは気が進まなかった。占いの結果を踏まえればシズクは島にいた方が安全であり、流星街に帰ってもすることがない。この説得を受けて二人は同行する。ゲームに入った三人は、情報を得るためにプレイヤーを一人捕らえて痛めつけた。

ルビキュータという町で、シャルナークはゲームの仕組みを説明し、コルトピとシズクの能力がゲームのカードには通用しないことを実演してみせた。舞台が現実世界であること、ゲームマスターが複数いるとみられることも語られる。クリア報酬を忘れていたシズクには、どうして忘れるのかと呆れながら、指定ポケットのカードを三枚だけ持ち出せると教えた。シャルナークはトラエモンを使えばすべてのカードを持ち帰れるのではないかと考える。二人が試す価値を認めたところで、まず神眼か解析を手に入れ、その後フィンクスとフェイタンを捜すという方針が立った。

二人と合流した後、旅団は現実世界へ戻り、実在する島そのものへ上陸しようとした。到着した一行の前にはレイザーが現れ、自分がゲームマスターだと名乗る。侵入者は歓迎しない、来るなら正規の手順で来いと告げた彼は、排除のカードで旅団をアイジエン大陸の六か所へ飛ばした。その後、新たに加わったカルト=ゾルディックの助けで除念師のアベンガネを見つけ出し、ヒソカが交渉役となって、クロロの心臓に打ち込まれた律する小指の鎖を取り除かせている。

作中での動向:死とその後

参照資料によれば、クロロとヒソカの決着がついた後、コルトピはシャルナーク、マチとともに倒れたヒソカを囲み、死を確かめた。引き上げようとした彼がマチに同行するかと尋ねると、彼女は前払いを受けているので縫合すると答える。彼はシャルナークに、クロロとの戦いのときマチは金を受け取らなかったはずだと耳打ちし、シャルナークは根は優しい人間だと応じた。二人が去った後にヒソカは蘇生し、マチを縫い留めて旅団全員を殺すと宣言する。

クロロからカキン帝国新大陸行きと船内の財宝を狙う計画を伝えられたシャルナークは、公衆トイレからなかなか出てこないコルトピを訝しみながら待っていた。再び電話が鳴る最中、何かを手にしたヒソカがそのトイレから現れる。電話を落として駆け寄ったシャルナークに向けて、ヒソカは手にした物を投げてよこした。受け取ったそれは、コルトピの斬られた首だった。ヒソカは即座にシャルナークも殺して遊具に吊るし、足元に転がる首にはカラスが群がって目をついばんだ。

暗黒大陸へ向かうカキン帝国の航海が始まると、旅団は財宝の強奪とヒソカへの報復のために乗船する。航海12日目、ボノレノフは船の1層目にある特別席のカジノでヒソカと鉢合わせし、気づかれないよう影の一員であるフクロウの姿に変身した。その姿でいる間、彼はクロロがコルトピとシャルナークを失った痛手をまだ引きずっていると考えている。二人の死は、旅団の側に消えない空白を残した。

能力・特徴・関係

念系統は具現化系である。旅団は素人を仲間に入れないため、平均的な念能力者よりはるかに高い技量を備えていた。保有するオーラも多く、大きな廃ビルである隠れ家を五十体以上複製できると自ら言い切っている。コピーが「円」の代わりになるという運用は、離れた複数の地点を同時に見張る使い方であり、探索と警戒の双方で旅団の作戦を支えた。死の直前には、ヒソカとの決闘に備えるクロロへ自分の能力を貸している(単行本第34巻 第352話)。

参照資料によれば、盗賊としてA級の賞金首がかけられ、殺しが日常の一部である手練れと評される一方、純粋な腕力では旅団で最も劣っていた(単行本第10巻 第84話)。それでもパクノダの判断を支持してマチと並び、フィンクスとフェイタンに立ち向かった行動は胆力を示す。シズク、シャルナークと組んでプレイヤーを捕らえ、情報を吐かせた点も戦力の一部として挙げられる。レイザーは彼を侮れない相手と認め、ヒンリギ=ビガンダフノは、自分やカキン帝国のマフィアでは旅団に太刀打ちできないと述べた。ただしヒソカに殺された際は、能力を使えない状況だったとはいえ、目立った傷を与えられていない。

クラピカによれば、数メートル離れた場所からでも攻撃の前に敵意を察知でき、キルアは警戒心が体に染みついていると評した。腕力が団内で最も弱いといっても一般の念能力者より強く、拘束したキルアを預けられている。ただしキルア自身は抵抗していなかった。速さの面でもスクワラを追う他の団員に後れを取らず、壁を垂直に走り、渋滞中とはいえ走行する車を捉えた。クラピカは彼を速いと評し、0.5秒続く攻撃であれば旅団員がかわすには十分すぎる時間だと見ていた。建物の側面を走り、建物から建物へ水平に跳び移ることもできる。

頭の回転も速く、複製の気配を捉えるだけで距離を数値で言い当て、時速まで割り出している。流星街で生まれたために彼の存在はどの記録にも残っておらず、身元をたどることはほぼ不可能である。この事情は、旅団を追う側にとって大きな障害になった。

能力のもう一つの呼称「ギャラリーフェイク」は、同名の漫画に由来する可能性がある。その作品の主人公は同じ名の画廊を営み、修復の腕を持ちながら贋作を客に売りつける人物で、地下オークションでのコルトピの立ち回りと重なる。「神の左手悪魔の右手」という名も、楳図かずおの同名のホラー漫画を踏まえたものとみられる。

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