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物語 / 出来事

王位継承編

王位継承編を、原作No.340以降の暗黒大陸計画、289期試験、クロロ対ヒソカ、14王子の継承戦、船内マフィア抗争まで体系的に解説する。

No.417まで対応更新 2026.08.13

王位継承編は、原作No.340から始まる暗黒大陸遠征の準備と、ブラックホエール1号で進むカキン王位継承戦を含む長編である。ビヨンド=ネテロの遠征宣言、V5とハンター協会の対応、クラピカ緋の眼回収、クロロヒソカの決闘が、出航後に一つの船へ集まる。

船内では第1層の王子居住区、第3〜5層の三大マフィア、ヒソカを探す幻影旅団、暗黒大陸へ向かう協会が別々の目的で動く。階層ごとに法と支配者が違い、上層の戒厳令が下層の抗争へ波及する。主人公一人の視点で追うより、場所、時刻、勢力を対応させて読む必要がある。

基本情報

王位継承編の基本情報
原作No.340以降、連載継続中
単行本32巻以降
主な舞台カキン、天空闘技場、ブラックホエール1号
上層の中心14王子の王位継承戦
下層の中心エイ=イ、シュウ=ウ、シャ=アの抗争
協会の任務ビヨンド監視と暗黒大陸遠征
未映像化TVアニメ2011年版の続き

物語の位置と時系列

王位継承編は一つの事件だけで完結せず、複数の目的と対立が段階的に入れ替わる。下表は転換点を並べたもので、戦闘の勝敗だけでなく、誰の目的が次の局面を始めたかを示す。

王位継承編の主要な転換点
段階出来事転換
遠征宣言ビヨンドがカキンと暗黒大陸へ向かうと公表V5が協会へ拘束と先行探索を依頼
十二支ん再編ジンパリストンが離脱し、クラピカとレオリオが加入緋の眼回収と遠征任務が接続
289期試験ビヨンド側の潜入を防ぐため協会が受験者を選別遠征要員と王子警護が集まる
天空闘技場クロロがヒソカを大人数の観客内で倒す復活したヒソカが旅団狩りを開始
出航ブラックホエール1号が20万人規模を乗せて出発王位継承戦と下層社会が閉鎖船内へ
マフィア抗争モレナが構成員へ殺人で成長する能力を与える旅団と二組のマフィアがエイ=イ排除で接触
戒厳令ベンジャミンが特殊戒厳令を発令上層と下層の事件が軍の統制へ近づく

物語の展開

暗黒大陸遠征の政治

カキンはV5加盟外から新大陸進出を宣言し、ビヨンドを隊長に据える。V5は競争へ乗り遅れないためカキンを加えV6となり、表向きの目的地を暗黒大陸手前の無人島へ設定する。一般渡航者と、本当の暗黒大陸へ向かう専門隊は途中で分かれる計画である。

ネテロは死後の映像で、ビヨンドより先に未踏の地を攻略するよう十二支んへ命じた。協会はビヨンドを拘束しながら、本人の望む遠征へ同行する矛盾した任務を負う。拘束されることまで計画へ含めるビヨンドと、監視役の協会が同じ船に乗る。

クラピカと最後の緋の眼

クラピカは十二支んへ加わり、カキン第4王子ツェリードニヒが最後の緋の眼を所蔵すると知る。本人へ近づくため、王子警護の募集へ応募し、第14王子ワブルと第8王妃オイトの護衛を引き受ける。回収任務と乳児の生存が同時に責任となる。

出航後は念講習会を開き、上位王子だけが念を知る戦力差を崩す。しかし絶対時間の長時間使用で寿命を失い、講習会へ暗殺者が入り込む。緋の眼を取り戻す目的へ一直線に進めず、守る相手を増やすほど自分の時間が削られる。

クロロ対ヒソカと旅団の乗船

クロロは天空闘技場の観客、審判、人形を能力の一部として使い、ヒソカを爆発と群衆で包囲して殺す。ヒソカは死後の念で心臓と肺を動かして蘇生し、戦う場所と準備を相手に選ばせず旅団員を狩る方針へ変える。コルトピシャルナークを殺す。

旅団はヒソカを追ってブラックホエール1号へ乗り込み、下層で三大マフィアと接触する。団長はヒソカを確実に殺す能力を盗むため、混雑する葬列も利用して能力者を探す。王子の戦いへ直接参加しなくても、移動と戒厳令が両者を同じ通路へ近づける。

三大マフィアとエイ=イ一家

カキンの三大マフィアは王族の非嫡出子が後ろ盾となり、階層ごとの利権を管理する。モレナ=プルードはエイ=イ一家を率い、感染させた構成員へ殺人の点数でレベルと能力を与える。一般人を1点、能力者を10点、王子を50点として船内秩序そのものを標的にする。

シュウ=ウ一家シャ=ア一家は旅団を利用してエイ=イを排除したいが、旅団がヒソカを優先すれば計画は崩れる。ノブナガフィンクスフェイタンは隠しアジトへ踏み込み、空間能力と処理室の構造を調べる。下層の戦いも、能力条件を推理する探索戦になる。

中心人物と役割

登場人物は味方と敵へ固定できず、同じ人物でも局面によって目的と協力相手が変わる。物語を動かした役割を、最終的な所属や生死と分けて整理する。

王位継承編の中心人物
人物立場物語を動かした行動
クラピカ十二支ん・ワブル警護緋の眼回収と王子防衛を同時に進める
ビヨンド=ネテロ暗黒大陸遠征隊長拘束を受け入れながら遠征計画を進める
ナスビ=ホイコーロカキン国王14王子へ継承戦を課す
クロロ=ルシルフル幻影旅団団長ヒソカを倒し、船内で再戦準備
ヒソカ=モロ旅団を狩る戦闘者死後蘇生し戦う順番を自分で選ぶ
モレナ=プルードエイ=イ一家組長殺人で能力者を増やし人類滅亡を目指す
ベンジャミン第1王子・軍上級副顧問私設兵と戒厳令で船内統制を握る

対立構造と主題

暗黒大陸という外部の目的地に対し、船内では王家、協会、マフィア、旅団が内部の支配を争う。目的地へ着く前に社会が崩れれば遠征は成立しない。未知の大陸へ挑む物語が、閉鎖空間で人間同士の制度を試す物語から始まる。

能力の強さより、情報の公開範囲と時間が繰り返し戦況を決める。クラピカは念を公開して抑止を作り、クロロは能力を隠して準備し、モレナはゲームで相手に自分から選ばせる。誰が何を知り、何分動けるかが全階層を結ぶ尺度になる。

結末と次の物語への影響

王位継承戦、ヒソカ捜索、マフィア抗争、ビヨンド監視はまだ決着していない。特殊戒厳令によって軍の命令が階層を越えれば、それまで別々だった事件の当事者が同じ検問、司法省、通路へ集められる。

暗黒大陸への本当の航海はさらに先にあり、ブラックホエール1号の目的地は新大陸である。船内編の結末は王位だけでなく、誰が遠征隊として次の海域へ進めるかを選別する。

四つの物語が同じ船で接近する

上層の王位継承戦、下層のマフィア抗争、旅団とヒソカの殺し合い、協会の暗黒大陸任務は別々の目的で始まる。ところが戒厳令、通路、司法局、軍の検問を共有するため、一つの事件が別階層の移動条件を変える。

誰かが最強だから全線を支配する構造ではない。王子には法的地位、軍には移動制限、マフィアには下層の情報網、旅団には突破力がある。異なる権力が接触したとき、能力相性だけでなく制度上の権限が戦況を決める。

出来事の因果と読みどころ

王位継承編の情報を整理する第一歩は、結論だけを抜き出さないことである。出来事は結末だけを切り出さず、開始時の状況、参加者が持っていた情報、転換点、直後に残った問題の順で読むと因果が明確になる。

基本情報のうち「原作」は、No.340以降、連載継続中。これに対して「単行本」は、32巻以降。この組み合わせは、名称だけでは分からない作中での役割を捉える手掛かりになる。

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