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世界 / 組織・集団

十二支ん

ハンター協会会長の相談役を務める12人のハンター、十二支ん。構成員とコードネーム、第13代会長総選挙の運営、暗黒大陸遠征での役割をまとめる。

No.417まで対応更新 2026.08.13

十二支んは、ハンター協会の最高評議機関にあたる12人のハンターである。参照した資料は、会長アイザック=ネテロが技量を認めた者が名を連ねると説明する。発足時の編成は、協会副会長1人と補佐役11人だった。各員は十二支のいずれかにちなむコードネームを持ち、多くはネテロへの忠誠から干支に合わせた外見を選んでいる。現在は、戌のコードネームを持つチードル=ヨークシャーが会長の座にある。

十二支んの務めは、会長の相談役である。ネテロは緊急時にハンター協会の運営を彼らへ委ね、手合わせの相手にもした。構成員を横に並べて比べられるのは、コードネーム、役職、称号、功績といった要素にあたる。人物ごとの記事がある構成員は、そこで詳しい経歴を追える。ただし、この並び自体が念能力の優劣や順位を示すわけではない。

基本情報

十二支んの基本情報
構成員・メンバークラピカ、ミザイストム=ナナ、カンザイ、ピヨン、ボトバイ=ギガンテ、ゲル、サッチョウ=コバヤカワ、ギンタ、サイユウ、クルック、チードル=ヨークシャー、レオリオ=パラディナイトの12人。ほかにパリストン=ヒルとジン=フリークスが名を連ねていたが、いずれも脱退を申し出てチードル=ヨークシャーが受理した。
目的・役割・活動ハンター協会会長の相談役。緊急時には会長から協会の運営を委ねられ、ハンター十ヶ条に定めのない事柄は自ら判断できる。第13代会長総選挙を運営し、その後は暗黒大陸遠征の実務とブラックホエール船内での任務にあたる。
初登場・媒体原作第318話。映像では2011年版アニメ第136話。
状態活動中。第14代会長チードル=ヨークシャーの下で、暗黒大陸遠征とブラックホエール船内の任務にあたる。
コードネーム十二支に対応する。判明しているのは、丑がミザイストム=ナナ、辰がボトバイ=ギガンテ、午がサッチョウ=コバヤカワ、戌がチードル=ヨークシャー。亥はジン=フリークスからレオリオ=パラディナイトへ、子はパリストン=ヒルからクラピカへ引き継がれた。
歴代の指導者アイザック=ネテロとパリストン=ヒルが務め、現在はチードル=ヨークシャー。
拠点スワルダニシティと、暗黒大陸へ向かう巨大船ブラックホエールの1号にあたる区画。
星付きハンターの内訳発足時は三ツ星ハンターがパリストン=ヒル、チードル=ヨークシャー、ボトバイ=ギガンテの3人、二ツ星ハンターがジン=フリークス、ミザイストム=ナナ、サッチョウ=コバヤカワの3人。クラピカとレオリオ=パラディナイトは星を持たない。

組織の概要

初代の12人は、第12代会長アイザック=ネテロが自ら選んだ。基準になったのは各人の技量と、ネテロの関心をどれだけ引いたかである。選ばれた面々は、会長が拳を交える稽古相手でもあった。ハンターとしての活動のほかに、ほとんどの構成員が協会の外にも職や資格を持つ。例外はパリストン=ヒルジン=フリークスの2人で、この2人は協会の外に肩書を持たない。

構成員はいずれもハンター協会に属するハンターで、拠点はスワルダニシティと、暗黒大陸へ向かう巨大船ブラックホエールの1号にあたる区画に置かれる。暗黒大陸へ渡り、探索し、無事に帰還するという任務を前にしては、各人の適性に沿って複数の班へ分かれた。原作では第318話、2011年版のアニメでは第136話で姿を見せる。参照した資料は、現在も活動中と記載する。

構成とメンバー

十二支んに名を連ねるのは、クラピカミザイストム=ナナカンザイピヨンボトバイ=ギガンテゲルサッチョウ=コバヤカワギンタサイユウクルック、チードル=ヨークシャー、レオリオ=パラディナイトの12人である。これに、脱退したパリストン=ヒルとジン=フリークスが加わっていた。

コードネームは十二支に対応する。判明している範囲では、丑がミザイストム=ナナ、辰がボトバイ=ギガンテ、午がサッチョウ=コバヤカワ、戌がチードル=ヨークシャーにあたる。ミザイストムとサッチョウは二ツ星ハンター、ボトバイは三ツ星ハンターである。亥は二ツ星ハンターのジン=フリークスが用いたのち、脱退によって空席となり、レオリオ=パラディナイトが継いだ。子も同じように代替わりし、二代目はクラピカが担う。

発足当初の顔ぶれは、星の数でも目を引いた。三ツ星ハンターが少なくとも3人おり、パリストン=ヒル、チードル=ヨークシャー、ボトバイ=ギガンテがこれにあたる。二ツ星ハンターも同じ数だけ数えられ、ジン=フリークス、ミザイストム=ナナ、サッチョウ=コバヤカワが並ぶ。一方、二代目の子と亥であるクラピカとレオリオ=パラディナイトはどちらも星を得ておらず、レオリオには専門分野もない。

ジン=フリークスとパリストン=ヒルは離脱を自ら申し出て、チードル=ヨークシャーが受理した。空いた2枠を埋めたのが、レオリオ=パラディナイトとクラピカである。パリストンは協会の元副会長で、第13代会長も務めた。その後任に指名されたチードルが第14代会長となり、現在の十二支んを率いている。

役割・活動・歴史

協会内で十二支んが占める地位は高い。ただし、その力がどこまで会長の後ろ盾に依存しているのかは、はっきりしない。第13代会長総選挙を仕切れたのも、ネテロ自身が権限を与えていたからである。反対にパリストン=ヒルは、十二支んに相談することなくチードル=ヨークシャーを後任へ指名した。それでも相談役という立場から、ハンター十ヶ条に定めのない事柄については十二支んが判断を下せる。序列は副会長より下に置かれるが、その差は大きくない。

ミザイストム=ナナによれば、初代の十二支んには3つの派閥があった。派閥が分かれていても、通常の任務では互いに手を組んで動く。ピヨン、サイユウ、クルックは協会内部の改革を唱え、十二支んのタカ派と目された。

ギンタ、チードル=ヨークシャー、ミザイストム=ナナ、ボトバイ=ギガンテは、均衡を重んじる穏健な保守の側に立つ。ゲル、カンザイ、サッチョウ=コバヤカワは自由主義寄りで、政治的な立場をほとんど持たない。パリストン=ヒルは幾重もの顔と欺きを使い分けるため、ミザイストムは彼の立ち位置を掴めず、極端な左派の愛国者で理解の外にあると評した。ジン=フリークスについては、頑固な「バカ」と見ているにすぎない。

これら3つの派閥は、政治的な志向の違いに沿って分かれていた。派閥の別を抱えたまま、十二支んは第13代会長総選挙の運営と、暗黒大陸遠征という2つの大きな仕事に向き合うことになる。

第13代会長総選挙

会長アイザック=ネテロの死後、十二支んは遺言に従い、後継者を決める方法を協議するためハンター協会本部に集まった。副会長パリストン=ヒルは自らの立候補を表明し、選挙そのものを省くよう提案する。他の面々はこれを拒み、批判と非難を浴びせた。投票方法を考え直そうという彼の言葉を受け、チードル=ヨークシャーはくじ引きを提案する。紙を無作為に引く役はビーンズが務め、選ばれたのはジン=フリークスの案だった。その案は、全ハンターが候補者であると同時に有権者でもあると定めている。

続けて読み上げられた規則は、最多得票者が過半数に届かない場合は上位16名で再選挙を行い、次は8名へと半減させること、投票率が95%に満たない回はやり直すこと、投票用紙に記名がなければ無効とすること、そしてジン=フリークスが選挙管理委員長を務めることだった。パリストン=ヒルは最後の一条に異を唱え、この日の目的は方法を決めることに限られると指摘する。ジンはためらいなく委員長の座を手放した。規則は集会の数日前にジン自身が書いたもので、五条目は他の条項を呑ませるための仕掛けにすぎず、結果に影響を与えるつもりはないと本人が明かしている。

目論見どおり規則が通り、チードル=ヨークシャーは全ハンターへ投票用紙を送付した。661名の候補者兼有権者は、8月8日の午前0時から協会本部一階ロビーの投票箱へ用紙を投じる。選挙が成立するには委員3名の立ち会いが要る。24時間以内に本部へ来られないハンターには、別の場所からの投票も認められた。初日の夜はピヨン、カンザイ、ギンタが立会人を務め、投票に訪れたヒソカ=モロが3人と短い会話を交わす。やがて委員長役のビーンズが、第13代会長総選挙の第1回投票の結果を発表した。

第2回投票のあと、ジン=フリークスを除く十二支んが結果を検討するために集まった。パリストン=ヒルは無効票を減らす2つの案を出す。ビーンズが投票箱へ入る前に用紙を確認すること、そして棄権者や無効票を投じた者のハンター証を一時的に没収することで、いずれも投票率95%の条件を満たすためだった。後者には、自分の票が無効と数えられてもかまわないと考える者を思いとどまらせる狙いがある。彼はさらに、棄権はアイザック=ネテロの遺志に背く裏切りだと言い添えた。カンザイが、棄権者はパリストンを勝たせたくないだけだと反論すると、副会長は多数派の考えは違うようだと返して侮辱する。激高したカンザイは、他の面々に押しとどめられた。

棄権が遺志に背き、先に定めた規則にも反するという理屈を認めない者もいれば、ミザイストム=ナナのようにパリストン=ヒルへ同調する者もいた。子が理屈をどう捻じ曲げようと譲らない面々と、賛成へ回る面々に分かれたのである。採決の前にチードル=ヨークシャーは、ハンター証とともにハンターとしての資格まで失うのかと質した。パリストンは短い沈黙のあと、これを否定する。ミザイストムの追及を受けて、証を没収されたハンターも投票はできると明言した。動議は可決され、新しい規則が全ハンターへ通知される。

選挙の決着と会長交代

しかし第3回投票では、欠席者がむしろ増えた。ビーンズはクルックに二通の手紙を送るよう頼む。一通はハンター証を本部へ返すよう求めるもの、もう一通は欠席の理由を書かせるものだった。パリストン=ヒルは、証をすでに没収された以上、投票を拒み続けても失うものはないと指摘し、全ハンターを集めて十二支んとして直接語りかける場を設けるよう提案する。本部で開かれた集会で、彼は少数意見の票にも重みがあると請け合い、棄権を思いとどまらせる演説を行った。ピヨンが質問を募ると、レオリオ=パラディナイトが進み出て、なぜゴン=フリークスを見舞わないのかとジン=フリークスに問う。亥の答えに激昂したレオリオは念能力でジンを殴り、集まったハンターから喝采を浴びた。

第4回投票でも、パリストン=ヒルが40%弱の得票で首位、チードル=ヨークシャーが2位という並びは変わらない。そこへレオリオ=パラディナイトが3位へ食い込み、有力候補に浮上した。投票率がようやく95%を超えたため、次の投票は上位16名だけが対象となる。残った十二支んはパリストン、チードル、ボトバイ=ギガンテ、ミザイストム=ナナ、サッチョウ=コバヤカワ、ジン=フリークスの半数だが、午と亥はまもなく脱落した。さらに戌はテラデイン=ニュートラルに抜かれる。テラデインはルーペ=ハイランドブシドラ=アンビシャスと手を結び、ハンター十ヶ条とハンター試験の見直し、イルミ=ゾルディックとヒソカ=モロを止めることを掲げて支持を集めていた。

ジン=フリークスが親しくしていた協会の操縦士や技術者によれば、パリストン=ヒルは密かに飛行船100隻を手配し、東ゴルトー王宮から孵化間近のキメラアントの混血種の繭を5,000個ほど集めさせていた。狙いは自分の娯楽だという。集会の会場には、全ハンターの95%を超える人数が集まる。ピヨンは次の会長が決まるまで建物を出ないよう呼びかけ、他の十二支んが出口を固めた。パリストンは、最終盤に残った4人の候補のうちチードル=ヨークシャーが最もふさわしいと表明し、自分はまだその器ではないとして、選挙を早く終わらせるために自票を捨てるので意向を汲んでほしいと支持者へ求める。その言葉に誠実さが皆無だと見抜いたチードルは、感情を抑えるのに苦労した。

抗議するミザイストム=ナナに対し、パリストン=ヒルは、選挙は丑一人のものではなく全ハンターのものだ、遊びと我儘はやめろと返す。その偽善が二人をさらに苛立たせた。チードル=ヨークシャーは、レオリオ=パラディナイトが脱落すればその票がパリストンへ流れかねないが、残れば十二支んの支持層、十二支んやパリストンに反発する層、そして浮動票を取り込めると読む。ミザイストムも同じ考えだった。パリストンは社会の裏側から来た人物で、ネテロですら御しきれなかったという直感から、何としても選挙から追い出すべきだと主張する。投票が続くなか、アルカ=ゾルディックが放った膨大なオーラを感じ取った十二支んは、一様に驚愕した。

レオリオ=パラディナイトが対立候補へ質問はないと述べると、パリストン=ヒルはハンター試験に関わるハンター十ヶ条の第10条を見直す緊急動議を出す。カンザイは立ち上がり、十ヶ条は絶対だと十二支んで決めたはずだから持ち出す必要はないと怒鳴った。パリストンは、自分以外の十二支んはすでに選挙から脱落しており、レオリオはその取り決めを知らないのだから、選挙が終わる前に議論しておく必要があると反論する。さらに、十二支んは前会長にとって重要な集団だったから多数派には逆らわないことにしたと述べ、第三条と第四条が試験に悪く働くというテラデイン=ニュートラルとブシドラ=アンビシャスの指摘は正しいと認めた。

王位継承編と暗黒大陸遠征の決定

チードル=ヨークシャーは、ジン=フリークスの見立てが当たっていたと考える。パリストン=ヒルは勝ち負けを考えないので、何が起きても平静と中立を保っていられる。感情を操り、規則を悪用し、他の十二支んが最も嫌うことを選んでやってのける。一方のレオリオ=パラディナイトは、この時点で会長になる動機も後押しも失っていた。パリストンの挑発を受けた際、彼はゴン=フリークスは死なないと言い返している。面識のない相手を当てにして策を組み立てたパリストンに、チードルは驚きを隠せない。そこに逆転の糸口を見た彼女は、選挙はまだ終わっていないと述べ、ゴンへ質問する構えを取った。

ゴン=フリークスは選挙の規則によって会場を離れられない。ただし、パリストン=ヒルとレオリオ=パラディナイトのどちらへ投票するかを表明すれば、その票は有効と扱われ、退出も認められると説明される。ゴンには、カイトが自分を犠牲にしたと思い込むな、そう考えるなら次は打ち負かすという言葉も向けられた。他の十二支んは重ねて驚き、やがて怒りをあらわにする。ジン=フリークスは、これは予想していなかったと言うにとどめた。パリストンは、ネテロの跡を継ぎたくて副会長になったのではなく、むしろ邪魔をするためだったと明かす。その企ては会長に笑い飛ばされ、本人はそれに苛立っていたという。のちに彼はチードル=ヨークシャーへ十ヶ条とハンター試験の見直しを命じ、退屈な協会にするなら本気を出すと脅しをかけた。

選挙から間もなく、ジン=フリークスとパリストン=ヒルを除く十二支んがチードル=ヨークシャーに召集された。彼女が話を切り出す前に、慌てたビーンズが部屋へ駆け込んでくる。サイユウと小競り合いになりかけたものの、ただならぬ様子を見たチードルは先を促した。ビーンズが映したのは、カキン帝国の国王ナスビ=ホイコーロの演説である。カンザイは国王の顔を知らず、ピヨンは小学生でも知っていると呆れた。ボトバイ=ギガンテとゲルが予想したとおり、国王は暗黒大陸の探索を始めると宣言する。カンザイが何の話かと尋ねてクルックに無知を笑われ、ゲルとミザイストム=ナナが、過去の遠征がことごとく破滅的な結果に終わったためV5が渡航を禁じてきた経緯を説明した。サッチョウ=コバヤカワは、この形なら道義の問題は残るとしても、国家として制裁を受けないと理解する。

ボトバイ=ギガンテは厄介な報せだと認めたが、ビーンズが本当に伝えたかったのは別の点だった。ナスビ=ホイコーロがアイザック=ネテロの名を挙げ、その息子だというビヨンド=ネテロを紹介したのである。ビーンズは、ネテロが遺言のほかにもう一枚の映像を残しており、息子を名乗る者が現れた場合に十二支ん全員へ見せるよう指示されていたと明かす。チードル=ヨークシャーは、ジン=フリークスとパリストン=ヒルから脱退の申し出があり自分が受理したことを告げたうえで、V5からビヨンド=ネテロを狩る任務を受けたと知らせた。映像のなかで前会長は、過去の暗黒大陸探索で何が起きたか、そこで息子が果たした役割を語る。さらに、ビヨンドの遠征よりも成功した探索を十二支んに率いてほしいと述べ、命令ではないと何度も繰り返したため、聞いた側はこれこそ命令だと結論づけた。ゲルの合図で議論が始まり、寅が辰の発言の意味を測りかねている間に、ミザイストム=ナナはV5の承認を待つべきではないかと問う。

十二支んはビヨンド=ネテロのもとへ急ぎ、V5には自分を捕らえたと伝えてほしいという本人の求めを聞かされ、公平な取引を持ちかけられた。チードル=ヨークシャーがガラス越しに見守る面々の前で動機を問い質すと、ビヨンドは発言の記録に同意したうえで、V5の公式見解と今後の対応を説明する。続けて、カキン帝国の開国政策はV5に通常の手続きを求めさせないための布石であり、その手順を踏めば遠征は失敗すると述べた。V5が協会の手を借りたのは体面を保つためで、本来ならビヨンドに手出しできないという。納得できないなら直接V5に問い合わせればいいと言われた十二支んが確かめると、ハンター協会が監督するなら遠征を認めるという答えが返ってきた。チードルはミザイストムにV5への連絡を命じ、ビヨンドがV5を操って協会を同行させたのだと考える。部屋を出た彼女は、V5から与えられた極秘任務としてビヨンドに同行すると十二支んへ告げた。

出航準備とブラックホエール船内での任務

チードル=ヨークシャーはレオリオ=パラディナイトへ連絡を取り、空席となった十二支んの一つを提示した。協会は彼の資質を理由に最も適した人物だと伝え、協会そのものを変えうる任務への協力を求める。レオリオはもう一方の席にクラピカを推した。チードルはクラピカに、十二支んへの加入と暗黒大陸遠征への参加を望んでいると説明し、答える前に含意をよく考えるよう促す。ビヨンド=ネテロは予期していたとおりだと言って契約書に署名し、十二支んは「承認」を得たと告げた。チードルは新たに加わった二人を会合の場へ案内し、他の構成員へ引き合わせる。

彼女が言葉を切ったところでクラピカは、協会内に潜むビヨンド=ネテロの協力者を現時点で何人特定できているのかと率直に尋ね、その場の十二支んを驚かせた。ミザイストム=ナナは、自分とチードル=ヨークシャーがすでに内部の各部署を調べ始めていること、そして十二支んのなかに内通者がいるというクラピカと同じ結論に達したために他の面々へ伏せていたことを明かす。ビヨンドが、間諜だと承知したうえで十二支んの誰かを選んだ可能性も低くないという。会合の終わりには、それぞれが航海に向けた準備を報告した。うち二人はV5とカキン帝国の仲介役も担う。ギンタは、ノヴ新大陸より先へは行かないと断ったため、同様の能力を持つハンターを探しているが、いまだ見つかっていないと伝えた。レオリオ=パラディナイトの役目はチードルの班の補佐で、自分が加わってから協会内の人員集めがやりやすくなったと喜ぶ。チードルは、必要な人材を確保するためにハンター試験の日程と方式を変更したと述べ、任務を成功させるよう一同を励まして会合を締めくくった。

ミザイストム=ナナはクラピカに、問題となる力を持つ者は十二支んにいないはずだと伝えた。暗黒大陸行きに向けて別々の班で動くことになったため、十二支んは互いの能力に関する情報を共有することで合意している。ミザイストムはその見返りとして、十二支んの能力についてはクラピカへ明かさないと約束した。クラピカは絶対時間を発動し、内密に十二支んを試すことを引き受ける。ミザイストムは亥と子を除いて十二支んを召集し、サイユウは新入りいびりの相談かと冗談を飛ばした。食事をとりながら丑が告げた出航日は、35日後の8月8日である。国王ナスビ=ホイコーロはV5へ直接働きかけ、航海前夜の式典にビヨンド=ネテロを参加させるよう求めていた。歴史的な行事に立案者が欠けるのは体裁が悪いため、ミザイストムは、十二支んの誰が自分の側にいるのかを明かすならビヨンドの出席を認めると持ちかける。ビヨンドは、カキン帝国がV5に圧力をかけて出席を認めさせ、十二支んのほうから頭を下げて頼むことになると言い切った。

クラピカはその見通しを否定する。カキン帝国は上陸までビヨンド=ネテロを一般人として扱うと合意しており、最悪の場合はV5がカキンとの関係を断ち、船を取り上げかねない。ビヨンドが休戦を宣言して自ら捕らわれたのは、それを避けるためだった。一方でこの状況は、内通者と分かったサイユウに十二支んが当面手を出せないことも意味する。残る面々は発言中も明らかに緊張していた。内通者のいる場で自分の能力を明かすことを恐れ、仲間を信じるか警戒するかの間で揺れ、その感情が声や仕草に表れていたのである。丑は、サイユウを利用したと認めざるを得なくなれば、他の十二支んは必ず自分を非難し批判するだろうと語った。手段と結果を同じ重みで捉える者もいれば、結果よりもそこへ至る過程だけを問題にする者もいるからである。能力の共有が結束を強めたことも確かで、それが芝居だったと知れれば穏やかには済まないという点で、クラピカも同意している。やがて十二支んは、ビヨンドが予告したとおり式典への出席を認め、そろって船に乗り込んだ。

出航後、クラピカはワブル=ホイコーロの警護班に加わり、ミザイストム=ナナは想定より犯罪発生率の高い第3層と第4層に力を注いだ。ブラックホエールが動き出すと、ゲル、ピヨン、ギンタ、クルックは第3層で会合を開き、サンビカ=ノートントキャリーヌら他のハンターとともに、新大陸とそれに続く暗黒大陸行きの計画を話し合う。カンザイ、サッチョウ=コバヤカワ、サイユウは第1層でビヨンド=ネテロの監視に就き、その役に十二支んを割きすぎだと感じ始めた。チードル=ヨークシャーとレオリオ=パラディナイトは第3層の中央医療施設を手伝い、ミザイストムは第4層でカキン帝国の軍関係者と会談し、ボトバイ=ギガンテは第3層の裁判所で判事を務める。船内では王位継承戦も動いていた。ビンセントが1014号室に配され、正当防衛を装ってサンドラを殺害する。次に1014号室へ入ったのはバビマイナで、その間クラピカは念に関する情報と引き換えに、ツベッパ=ホイコーロとの休戦とチョウライ=ホイコーロとの同盟を取りつけた。ミザイストムは第3層で起きた20人の大量殺人の捜査を指揮し、継承戦の中止は無理だと認めたうえで、下層の混乱で船が沈む事態を避けるため兵士800人の投入を提案する。第3層の掃討ではイルミ=ゾルディックとカルト=ゾルディックが姿を見せた。その思案は、フウゲツ=ホイコーロが第3層で見つかり身柄を保護されたという伝令によって断ち切られる。なお参照した資料には、好きな十二支んのメンバーを読者に尋ねる投票も置かれている。

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