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ANNA MOVIESHUNTER×HUNTER

人物

アルカ=ゾルディック

アルカ=ゾルディックはシルバとキキョウの子で、キルアの下のきょうだい。ナニカと体を共有し、三つのおねだりと引き換えに願いをかなえる力、その代償、選挙編での逃避行をまとめる。

No.417まで対応更新 2026.08.13

アルカ=ゾルディックは、シルバ=ゾルディックキキョウ=ゾルディックの子で、五人きょうだいの下から二番目にあたる。ゾルディック家の一員で、生年月日は1989年、年齢は13才、出身地はパドキア共和国。幼いころ、経緯が分からないまま暗黒大陸の生物にとりつかれ、家族はその存在をナニカと名づけた。以後、二人は一つの体を分け合っている。ゾルディック家はナニカの正体をつかめていない。念系統は特質系だが、アルカ自身に念の技術も固有の能力もなく、ナニカの力を通す器として立つ。状態は生存。

アルカの「おねだり」を三つかなえると、「お願い」が一つかなう。ただし代償はその場では終わらない。かなえた「お願い」が大きいほど、次に別の相手へ向けられる三つの「おねだり」も重くなる等価交換になっている。「おねだり」を4回連続で失敗すると、失敗した本人とその最愛の人の、最低でも二人が同時に死亡する。犠牲者が二人以上になるときは、失敗した本人、その最愛の人、続いて失敗した人と長い時間を共に過ごした人の順に死んでいく。犠牲者の範囲は、直前の願いの大きさに左右される。

基本情報

アルカ=ゾルディックの基本情報
所属・役割ゾルディック家の一員。シルバ=ゾルディックとキキョウ=ゾルディックの子で、五人きょうだいの下から二番目にあたる。イルミ=ゾルディック、ミルキ=ゾルディック、キルア=ゾルディックが兄、カルト=ゾルディックが弟である。
初登場・登場媒体原作では第39話で間接的に言及され、第229話で家族写真に写り、第321話で本格的に登場した。2011年版のテレビアニメでは第97話の回想に現れ、第138話で本格的に登場している。
状態生存
能力・関係ナニカと一つの体を共有する。三つの「おねだり」が満たされると「お願い」を一つかなえ、かなえた願いが大きいほど次の相手への「おねだり」は重くなる。4回続けて断られると、断った本人と最愛の人を含む複数人が同時に死亡する。アルカ自身に戦闘能力はない。
念系統特質系。念の技術も自分の能力も持たず、ナニカが願いをかなえる力を使うための器として働く。
生年月日・年齢1989年生まれ、13才
出身地パドキア共和国
名前の判明名前が最初に示されたのは公式参考書で、原作で明かされたのは第321話だった。

人物像

アルカは長い黒髪と青い瞳、色白の肌をしている。服装は巫女装束にブーツを合わせたもので、感情を表した漫画的な顔が並ぶヘッドバンドを締める。顔の左右には二房の髪が垂れ、それぞれヘッドバンドと同じ顔の飾りがついた四つのヘアバンドで留められている。幼少期の姿はこれと異なり、肩までの無造作な髪にズボン姿で描かれた。

人物像の伝わり方は、語る相手によって大きく変わる。正式な登場より前、シルバはアルカを暗く手に負えない子だと語り、生まれた事情から魂がなく、感情を感じることもできないと主張した。しかし、もっとも近しい兄であるキルア=ゾルディックと再会したアルカは、愛情深く素直で憎めない性格を見せる。キルアのそばではたいてい機嫌がよく、深く信頼している。思いやりを示した相手がキルアだけだったことが大きい。キルアによれば、アルカはキルアを「お兄ちゃん」と呼ぶ。ナニカのほうはキルアを名前だけで呼ぶ。

性別の扱いは作中で一致していない。登場人物ごとに呼び方が異なり、情報が食い違う。公式参考書はアルカの性別を男性と記載する。兄のイルミ=ゾルディックミルキ=ゾルディックはアルカを「弟」として扱い、回想でゾルディック家の使用人は「坊っちゃん」「坊っちゃま」という男性向けの呼称を使っている。ただし英語版の公式翻訳ではこの点があいまいになっており、性自認を読み取れるのは、その場面を逐語的に訳した場合に限られる。

一方で、作中のアルカは一貫して女性の言葉づかいを用い、呼ばれ方も女性としての扱いが中心である。キルアはゴン=フリークスにアルカを妹として紹介し、ゴンを救う任務で女性の執事を同行させた理由も、アルカが女の子だからだと述べた。子どものころを含め、キルアは繰り返しアルカを妹と呼んでいる。「アルカ」という名前自体、伝統的に女性へ付けられる名である。こうした自認と表現に沿い、アルカを女性として扱う記述が一般的になっている。

アルカ自身も、家庭の中での立ち位置を言葉にしたことがある。キルアに向かって、自分はここにいない方がいいのか、家族は自分がいない方がうまくいくのか、みんなの仲もよくなるのかと問いかけている。

作中での動向

アルカが最初に姿を見せるのは、ゾルディック家のきょうだいと母キキョウが写った家族写真である。写真は、カルト=ゾルディックが何年かかっても兄を取り戻したいと語る場面で示された(『HUNTER×HUNTER』単行本第22巻 第229話)。この写真でアルカは家族と並ばず、少し離れた後方に背を向けて立っていた。ナニカがいつ、どのようにしてアルカにとりついたのかは分かっていない。ただし、少なくともアルカが幼い子どものころから二人は体を共有している。ゾルディック家はナニカの正体を把握していない。キルアは一度アルカがナニカへ変わる場面に立ち会い、元に戻す方法を本人へ尋ねることで、その力のおおよその性質を知った。

力の危険性が家に知られたのは、アルカがまだ幼児だったころの出来事による。アルカは使用人のミツバに、抱き上げること、階段を上がること、体を高く持ち上げることという三つのささいな頼みごとをした。ミツバが言われたとおりにすると、アルカの目と口が突然真っ黒に染まった。驚いたミツバは助けを呼び、駆けつけたキルアが高い高いをしてほしいと頼むと、アルカはそれをかなえて元の姿に戻った。ミツバがすでに両親へ報告していたため、キルアはアルカの秘密を打ち明けざるをえなくなった。三つの頼みごとがかなえられると目と口が真っ黒に変わり、願いを聞いてかなえたときにだけ元へ戻ることが、このとき明らかになった。

母キキョウは能力を確かめるため、どんな小さな頼みでも断るようミツバへ命じた。その結果、ミツバと、そのときアルカのそばにいなかった恋人のハサムが、同時に原因の分からないまま押しつぶされて死亡した。キルアは、アルカの頼みを四回断ったことが原因だと説明している。しばらく後、別の女性使用人ヤスハがアルカに頼まれておんぶをし、願いをかなえる状態を引き出してしまう。欲に負けたヤスハは、大富豪にしてほしいと願った。ナニカはこれを受け入れ、上空の飛行船から大量の紙幣が降りそそいだ。後に、現金輸送船が突然行方不明になり、発見されたときには金がすべて消え、船長と乗員は要領を得ない答えを繰り返すばかりだったと報じられた。

イルミ=ゾルディックはアルカの力に関心を持ち、次の使用人カスガを自分のやり方で扱う許可をシルバへ求めた。イルミはカスガに、ゾルディック家の外の相手との交際を黙認する代わりに、アルカの頼みを聞くよう告げる。カスガと過ごしていたアルカは、突然肝臓をくれと頼み、カスガはこれを断った。続けて十二指腸、脊椎、脳を求める三つの頼みが出され、いずれも拒まれた。四つの頼みを断った結果、カスガ本人を含む67人が同時に命を落とす。この一件で、能力の影響が積み重なることが分かった。直前の願いがかなえるのに難しいものであるほど、次の頼みを断ったときの結果も大きくなる。大きな願いをかなえた後は、次の頼みそのものが格段に難しくなることも判明した。

飛行船の一件の後も犠牲は続いた。ナニカの力によって六組の男女、合わせて十二人が死亡している。内訳は、キキョウを納得させるために必要だった二人、規則を確かめるための二人、そしてミルキ=ゾルディックが安い玩具と引き換えに観光客を犠牲にした二人である。別の大きな事件では13人が死亡した。これもミルキが原因で、標的を代わりに殺すようナニカへ頼んだものだった。このときミルキは、観光客のムーナにアルカの頼みを無視するよう指示し、代償を負わせている。より最近では、ミルキは当時最新のコンピュータを手に入れるためにナニカを使った。なお、ハンター試験編では、バスの案内係がゾルディック家について語る場面で、アルカが間接的に言及されている。

選挙編での逃避行とゴンの治療

選挙編で、キルアは妹に会うためククルーマウンテンの実家へ戻り、父シルバに許可を求める。シルバは、アルカが「闇」から出てきた別の場所の人間ならざる存在であり、誰も抑えられないとして危険すぎると考えた。その間、アルカは人形で埋まった部屋の床に、感情を見せないまま座っていた。長い話し合いの末、シルバはキルアをアルカの部屋へ連れて行く。部屋は五つの大きな金庫扉の奥にあり、扉はそれぞれ10桁の暗証番号を入力しないと開かない。部屋へ入ったキルアを、アルカは「お兄ちゃん」と呼んで喜んで迎えた。アルカはまずキルアに自分のために「死んで」と求め、次にしりとりをしたがり、最後に頭をなでてほしいと頼む。

シルバ、キキョウ、ミルキはこの一部始終を監視カメラで見ていた。キキョウはキルアの行動に喜び、ミルキは自分がパソコンを願ったせいでアルカの頼みが軽くなったと悔やんで父からにらまれる。その後シルバは、アルカの力に関する規則をキルアに尋ねた。キルアがアルカを連れ出そうとすると、シルバは反対し、願いは部屋の中でかなえるよう求める。キルアは、30分以内に二人で山を出られなければ母が殺される、と伝える形で願いを使った。出られた場合には、アルカがキルアの頬にキスをするという内容だった。シルバは二人の外出を認めたが、ゴトーカナリアツボネ、アマネら数人の執事を同行させた。

ゴンが入院する病院へ向かう途中、イルミに操られた運転手のトラックが二人の車に突っ込んだ。キルアはアルカをかばう。父が定めた制限では、キルアがアルカから1メートル以上離れた時点で、二人はただちに家へ連れ戻される決まりだった。遠くから見ていたイルミはヒソカ=モロに、執事たちを排除するか、できればアルカをキルアから引き離すよう頼む。キルアは神速を使って執事たちを容易に振り切ったが、ツボネだけは追ってきた。逃走を続ける二人をツボネはなお追い、キルアが速度を上げても、ツボネは自身の能力で神速に匹敵する速さへ追いついた。

二人は空港にたどり着き、飛行船に乗ってイルミからさらに距離を取る。船内ではアルカが眠り、キルアは自ら操縦しながら、モラウ=マッカーナーシにアルカの願いをかなえる力について説明した。モラウはそれを漠然と恐ろしい能力だと受け止めている。飛行船が着陸し、キルアが車で逃走を続ける手配をしたところで、二人はイルミと針人間に包囲された。イルミはアルカを引き渡すよう求め、キルアはきっぱり拒む。そこへツボネが現れ、隠しカメラの映像がキキョウとミルキへ送られ、ミルキがそれをイルミの携帯へ転送していたこと、つまり追跡されていたのは自分のせいだと明かした。

ツボネを見たアルカは再び頼みごとを始め、中指と薬指の爪を求める。三つの頼みが満たされ、願いをかなえる状態に入った。キルアはこの願いを窮地の打開には使わず、ツボネの手を治すことに使う。自分だけが知る規則の一部を、実演してイルミへ示す狙いだった。やがてアルカはゴンの病室に入る。キルアはナニカに変わってほしいと頼むが、アルカはキルアと一緒にいたいと言って断った。キルアが重ねて頼むと、アルカは折れてナニカへ姿を変える。キルアがゴンを治すよう頼むと、ナニカは応じてゴンの手に触れた。治療の最中には膨大なオーラが放たれ、ハンター協会の建物にいたハンターたちが感じ取るほどの強さだった。ゴンの治療は成功し、アルカはそのまま眠りに落ちる。

きょうだいの決別と和解

イルミはキルアに、自分と同じようにアルカを制御できるなら、アルカに最低限の自由を保障すると告げた。しかしキルアはナニカを起こし、イルミを家へ送り返すよう命じる。ナニカがこれに従い、イルミはゾルディック家の屋敷へ瞬時に転送された。キルアの求めでアマネとツボネが病室を出て、きょうだいだけになる。

キルアはナニカに、もう出てきてはいけないと告げた。ナニカは納得せず、どれほどキルアが好きかを口にして傷つく。言い争いの末にキルアが声を荒らげると、ナニカは悲しみながらも従って引っ込んだ。目を覚ましたアルカは、キルアがナニカに言ったことに怒る。そして、自分とナニカの両方を守らなければならない、ナニカに冷たくする兄なら嫌いだと叫んだ。キルアは自分の誤りに気づき、謝るためにナニカを出してほしいと頼む。再び現れたナニカは、先のやり取りで涙ぐみ、傷ついたままだった。ほどなくして、アルカとキルアはゴンの世界樹への旅に同行し、そこで別れの言葉を交わしてゴンと道を分かった。

能力・特徴・関係

アルカには兄たちのような戦闘能力がまったくない。戦いや身体的な耐久力の面では普通の子どもと変わらない。念系統は特質系に分類されるものの、念の技術も自分自身の能力も持たず、ナニカが願いをかなえる力を使う器として働くだけである。願いをかなえる力そのものはナニカに属する。その一方で、アルカの念の習熟度は最高位に位置づけられている。

戦う力がないにもかかわらず、親族はアルカを恐れている。ナニカを宿すことで、一族を一瞬で全滅させうると考えているためである。アルカ自身はナニカと感情の面でつながっており、その感情を感じ取ることができる。

アルカをめぐる人間関係は、この力への向き合い方で分かれる。キルアは規則を自分で確かめたうえで、アルカとナニカの両方を守る側に立った。対してイルミとミルキは、力を自分の目的のために使う側に回り、その扱いが過去の大量死につながっている。シルバとキキョウは危険を管理する立場から、アルカを屋敷の奥に閉じ込める判断をとってきた。

名前の判明と媒体ごとの描写

アルカの名前が最初に明かされたのは公式参考書で、漫画本編で名前が示されるのは第321話まで待つことになった。それまで読者は、参考書に載るゾルディック家の情報や、きょうだいの名前がしりとりのようにつながる並びから、背を向けた子どもの名前を推測するしかなかった。

2011年版のテレビアニメでは、ゾルディック家の面々を映したシルエットにアルカが加えられた。そこには、漫画にもアニメにも本編で登場していないゾルディック家の祖母の姿もある。このシルエットの中で、アルカはキルアと手をつないでいる。

アルカと『幽☆遊☆白書』の雪菜には共通点が指摘されている。どちらも兄と近しい関係にある妹であり、その兄はそれぞれキルアと飛影にあたる。

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