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ANNA MOVIESHUNTER×HUNTER

人物

モラウ=マッカーナーシ

モラウ=マッカーナーシは『HUNTER×HUNTER』に登場する海を専門とするハンター。巨大な煙管の煙で紫煙機兵隊と監獄ロックを操り、キメラ=アント討伐隊の一員として東ゴルトー王宮に突入した。

No.417まで対応更新 2026.08.13

モラウ=マッカーナーシは『HUNTER×HUNTER』の登場人物で、ハンター協会に属する海を専門とするハンターである。船長も務め、巨大な煙管とそこから生じる煙を武器に戦う。念系統は操作系で、煙を兵隊の姿に組み上げて動かす紫煙機兵隊と、対象を煙の檻に封じる監獄ロックを操る。ナックル=バインシュート=マクマホンの師でもあり、キメラ=アント討伐隊の一員として王宮攻略に加わった。初登場は原作第199話、2011年版アニメでは第85話にあたる。

NGLへの潜入から東ゴルトー王宮への突入まで、討伐隊の中核として動いた。師団長ヂートゥレオルはいずれも策で退け、王宮では王直属護衛軍シャウアプフを監獄ロックに封じ込める。しかし蠅の王で分裂した相手に抜け出され、続くモントゥトゥユピーとの消耗戦で力尽きて戦線を離れた。任務後は入院しながら協会への報告にあたり、昏睡したゴン=フリークスを救うための手配にも動く。第13期ハンター会長選挙では第4回投票で8位に入り、後の新大陸を巡る動きでは航海の担い手として名が挙がった。

基本情報

モラウ=マッカーナーシの基本情報
所属・役割ハンター協会に所属し、海を専門とするハンターとして船長も務める。キメラ=アント討伐隊の一員だった。ハンターの等級は一ツ星とする記述と三ツ星とする記述が併存し、どちらとも確定できない。
初登場原作第199話。2011年版アニメでは第85話。
状態生存。キメラ=アント討伐の任務終了後に入院した。
念系統・念能力操作系。煙を兵隊の姿にして操る紫煙機兵隊と、対象を煙の檻に閉じ込める監獄ロックを使う。いずれも巨大な煙管から出す煙を媒体とし、その煙は円のようにも働いて包み込んだ相手を識別させる。
オーラ量ナックルの見立てで70,000。ゴン=フリークスの21,500の三倍以上にあたり、5000を超える戦いを経てきたナックルは、モントゥトゥユピーに会うまでで最も豊富だったと評している。
師弟・交友ナックル=バインとシュート=マクマホンの師。ノヴとは同志で、ともにハンター協会内のネテロ派に属する。グラチャン、リアッケとも親交がある。
装備特大の煙管。念能力の媒体であり、片手で振るう近接武器にもなる。東ゴルトー王宮への突入の際にシャウアプフが川へ投げ捨てており、その後回収したのか別のものに替えたのかは分かっていない。
航海十二支んから航海術を買われ、暗黒大陸の海域では自ら船の舵を取る。新大陸の境界からゲートまでの航行も自ら引き受けた。
会長選挙の結果第13期ハンター会長選挙の第4回投票で8位。第5回投票へ進む16人に入り、同投票も通過したが、第6回投票で候補から外れた。

人物像

モラウは背が高く体格のよい中年の男性である。髪は肩まで伸びた白髪で、広い顔、角張った顎、曲がった鼻と、目立つ造作が並ぶ。目にはいつも鼻眼鏡型のサングラスをかけている。服装は赤いネクタイに灰色のシャツで、シャツの裾はズボンに入れる。加えて、巨大な煙管を携えた姿が外見上の目印になっている。

性格の基調は、経験に裏打ちされた落ち着きと忍耐である。討伐隊の同僚たちと同じく自分の領分を知り尽くし、計画が実を結ぶまで長く待つことをいとわない。戦闘のさなかでも冷静さを崩さない。相手を見抜く目はとりわけヂートゥとレオルに対して働き、どちらもその冷静さで出し抜いた。ナックルとシュートを教える立場として統率力と連携の巧みさを見せる一方、多くの操作系能力者と同じく単独でも動く。

その一方で感情の起伏は大きく、情に厚い面を隠さない。コルトキメラ=アントの女王のやり取りには涙を流し、コルトと「レイナ」を害から守ると約束した。こうした感情的な気質は弟子たちにも移っており、とりわけナックル=バインに色濃く表れている。

ハンター試験に合格して念を身につけた後、ナックルとシュートの師となった。ノヴとは気心の知れた同志で、二人ともハンター協会内のネテロ派に属する。ある時期にはグラチャンリアッケとも親交を結んでいる。

作中での動向:討伐隊への合流とNGL潜入

V5が手段を問わないキメラ=アント駆除をアイザック=ネテロ会長に依頼すると、会長はパリストン=ヒルの妨害を受けながらモラウとノヴに助力を求めた。三人に与えられた任務は、早くとも二か月後と見積もられた王の誕生より前に女王を殺すことだった。ネテロに同行してNGLへ向かうにあたり、ノヴとモラウは国境近くの町に弟子たちを残していった。

モラウが初めて姿を見せるのは、ネテロとノヴとともにNGLへ渡ろうとする場面である。検問所でキルア=ゾルディックと会うと、恐怖に呑まれた少年の状態をからかった。キルアが三人でもネフェルピトーには勝ち目が乏しいと返すと、モラウは笑い飛ばす。念の戦いの結末は決して定まらず、勝利を確信して戦うほかないと説いた。ゴン=フリークスが敵に向かっていったと聞いたときには、キルアより先があると評している。

潜入後は同じ手順を重ね、さらに14の師団を壊滅させた。弟子たちを呼ぶかどうかを巡っては、この規模の戦いでは戦力にならないとモラウが異を唱えたが、ノヴは会長が賭け事を好むと述べ、二人はどちらの弟子が翌日現れるかを賭けた。モラウはナックルとシュートに100,000を賭け、両方とも来なかった場合は掛け金を会長に渡す条件を付ける。ノヴはゴン、キルア、パーム=シベリアも同行すると見て1,000,000を賭け、モラウはこれを金をどぶに捨てる行為と受け取った。

コルトについては、会長のもとへ連れて行くことは承知したが、ネテロが助力や助命に応じると約束はできないと断りを入れた。コルトが女王の亡骸から赤子を見つけた際には、自分と赤子が人を食わないと誓えないなら、自分に見つからない場所へ隠れろと諭す。誓えるのであれば命に代えても守ると、涙ながらに言い添えた。

ヂートゥとの最初の交戦では、ナックルの拳もモラウの不意打ちも軽くかわされた。モラウが相手の反射神経を称える間に、二人とも反応できないまま拳の雨を浴びる。もっとも、驚きで動きの止まったヂートゥは、ナックルが天上不知唯我独損を仕掛けるのを防げなかった。

作中での動向:東ゴルトー王宮への突入

ネテロは東ゴルトー共和国へ潜入するにあたり、指定した日までに連絡がなければ最悪の事態を想定するよう討伐隊へ言い残した。弟子たち全員を連れて行くことについて、モラウはネテロとの約束に反すると指摘する。ノヴが取り決めの対象はNGLであって東ゴルトーではないと返すと、モラウはそれを屁理屈と受け取った。それでも引き返させる気はなかった。弟子との通話を切った後はハンター協会に連絡を入れ、自分が推したリアッケが選考で通らなかったことに癇癪を起こす。王の確実な死のために5,000,000の命を捨てるのは代償が高すぎると嘆いた。

再びヂートゥと相対したとき、モラウは当初、相手が戦法を変えていないと考えていた。ヂートゥは鬼ごっこを始めると嬉々として宣言し、8時間で自分を捕まえてみろと告げる。レオルとの戦いでは水没した地下の礼拝堂の底に腰を据えた。煙をホース状に整えて吐き出し続け、閉じた空間の酸素を急速にCO2へ置き換えてレオルを溺れさせる。決行の日、突入の10時間前にあたる午後2時、モラウ、シュート、ナックル、メレオロンはノヴの空間に集まった。午後6時にはゴン、キルア、イカルゴも同じ空間に入る。モラウは11時30分に動き出すと告げた。連戦の影響で自分の力が35%まで落ちていることを悔いつつ、ノヴが任務から降りた以上は続けると述べ、一行は20分のあいだ外で王宮を見張って待機した。

中央階段に姿を現した討伐隊は、ネフェルピトーの円ではなくモントゥトゥユピーがそこにいることに驚かされる。モントゥトゥユピーはただちに変形して交戦に入ろうとしたが、王宮に降り注いだゼノ=ゾルディック龍星群に双方とも意表を突かれた。モラウの目の前にも一撃が落ち、素早く後退してかろうじてかわす。龍星群に一瞬固まりながらも、モラウは煙を放ち始めた。

討伐隊は、ゴンがそのままモントゥトゥユピーへ突き進むのを見て、なぜ動きを変えたのか一瞬理解できなかった。しかし一秒とたたないうちに、龍星群がモントゥトゥユピーの担当者を巻き込んだ可能性をゴンが即座に考えたのだと悟り、驚嘆する。ゴンの直感にシュートが震えて固まると、モラウは言葉を使わず、自分を責めずに落ち着きを取り戻せ、ゴンとキルアがモントゥトゥユピーに向かった以上はネフェルピトーに当たれと念じた。自分でさえゴンの意図を察するのはキルアより遅かったからである。シュートは仲間と師の助言を思い返して落ち着き、新たな自信をもってモントゥトゥユピーへ向かい、モラウはその立ち直りに安堵した。

ゴンが距離を詰めきる前に、討伐隊はモントゥトゥユピーの脇腹に一撃が入るのを見て、ナックルとメレオロンが龍星群を生き延びたと知る。ナックルが天上不知唯我独損を成立させた後、モラウは相手の底の見えないオーラが自分の十倍を超えかねないと見積もり、背筋を震わせた。そこへネフェルピトーの円が階段に流れ込む。硬直した討伐隊の隙を突き、モントゥトゥユピーが素早い一撃で中央階段を破壊した。階段の下方に落ちる形になったモラウは、シュートに声をかけて一件を託し、粉塵に紛れて紫煙機兵隊で相手に隙を作らせる。分身の一体に煙管を持たせて振らせる二度目の陽動で脇をすり抜け、壊れた階段を上ることに成功したが、走って逃げるほかに道はなくなった。モントゥトゥユピーは煙管を持っていたのが分身だと見抜き、逃げるモラウにも気づいたものの、姿の見えないナックルの二発目の拳に阻まれて追えなかった。

作中での動向:シャウアプフとの対峙

二人の弟子がモントゥトゥユピーを削り続ける中、シュートは連続攻撃の合間を突いて切り離された手の一つにモラウの煙管をつかませ、本人へ返した。モラウは弟子たちに親指を立て、事が済んだら浴びるように飲もうと考える。舞い上がった粉塵は煙のオーラを王宮中へ行き渡らせる助けとなり、標的のシャウアプフが玉座の間にいることを突き止めさせた。突入開始から九秒とたたないうちに、モラウは玉座の間へ踏み込む。煙のオーラを放って呼びかけたが、シャウアプフは応じもせず飛び去ろうとしたため、モラウは苛立った。相手が王のもとへ飛ぼうとしていると読み、監獄ロックにぶつかったのを見て、閉じ込めてあると告げる。

シャウアプフは涙を拭い、出してもらうには何をすればよいかと尋ねたが、モラウはすまないと断り、それはできないと答えた。シャウアプフはこれを受け入れ、鱗粉乃愛泉を撒き始める。別の場所では、相手を探して走るゴンが玉座の間を包む監獄ロックに気づき、自分の相手はそこにはいないと判断した。シャウアプフは閉じ込めたことが正しい選択だったのかと問い、確かめても構わないと言い添えたが、モラウは答えない。ノヴから鱗粉に催眠作用があると聞いていたため、吸い込まないよう自らに言い聞かせ、構えを解かずにいた。シャウアプフは黙り込んだ判断を褒め、鱗粉乃愛泉を通じてモラウの警戒、覚悟、自信を感じ取る。

感情を分析したシャウアプフは自己紹介を試みたが、モラウは応じないまま警戒を強めた。シャウアプフは傷ついたと告げ、翼を素早く畳んで蛹を形づくる。モラウはその変化を見て取り、相手が何になろうとも時間をかけるという自分の選択に手応えを感じた。突入からおよそ23秒後、メレオロンは加勢できる味方を探し、監獄ロックを見てゴンとキルアを探すことにする。シュートを負傷させナックルを退かせたモントゥトゥユピーは、ほかの王直属護衛軍に呼びかけ、その所在を訝しんだ。シュートを回収したナックルは、モラウが玉座の間で監獄ロックを使っていると知る立場から、空の玉座の間を守る相手の姿に一瞬の優越を覚えた。

突入からおよそ二分四十秒後、モントゥトゥユピーは監獄ロックに行き当たり、王と仲間に呼びかけながら無駄な攻撃を続けた。声を聞いたモラウはナックルとシュートが討たれたのではないかと案じ、ネテロの無事を願う。シャウアプフがモントゥトゥユピーに答えず、王のもとへ急がずに繭にとどまる理由が分からず、王直属護衛軍について読み違えがあったのではないか、計画は正しく進んでいるのかと迷いを抱えた。繭の中のシャウアプフは、疑念や不安や焦りが加わってもモラウの確信が揺らがない、見事な戦士の感情の型を読み取り、その感情が判断を鈍らせると見て利用する策を立てる。突入からおよそ三分二十秒後、モラウの気づかないところでは、煙の粒子の間を人の感知できない間隔ですり抜けられる約100兆の微細な虫が、監獄ロックから少しずつ逃げ出していた。

やがてモラウの脳裏に、シャウアプフが答えないのは答えられないからだという考えがよぎる。シャウアプフは、証拠のないままモラウが足止めという当初の方針を捨てられるかどうかを見計らった。モラウは、打ち込む構えを見せても反応がなかったことが、蛹の中に本体がいないという確信を強めたと語る。シャウアプフは買いかぶりすぎたと述べ、高く跳んで蠅の王で分裂し、監獄ロックを見られずに抜け出した仕組みを明かした。モラウは自らの敗北を即座に見て取り、紫煙機兵隊は解除できないと判断する。

作中での動向:モントゥトゥユピー戦と戦線離脱

背後に強い気配を感じて振り向くと、静かな怒りをたたえたモントゥトゥユピーが立っていた。モントゥトゥユピーは瞬間移動を使うのはお前かと問うたが、モラウが答える前に、離れた位置にナックルが現れて存在を示す。モラウはとっさに紫煙機兵隊の兵をナックルの姿89体に変え、ナックルが動きやすいよう助けた。モントゥトゥユピーは攻撃の機会に興奮して変形し、無数の分身を薙ぎ払ってその数を削っていく。ナックルの攻撃がないまま時間が過ぎると、モントゥトゥユピーはわざと隙を作ったが、食いついたのが分身だと分かると激高し、モラウに向かって罵った。

モラウが本物のナックルは最初からそこにいなかったと告げると、怒りで膨れ上がったモントゥトゥユピーはモラウを殺そうと飛びかかる。突入からおよそ七分半後、モラウが背を向けて走り出すのと入れ替わりにナックルが跳び込み、確かな一撃を入れてモントゥトゥユピーを怒りで爆発させた。一方、シャウアプフは王宮の外の川へ飛び、モラウの煙管を投げ捨てていた。「煙の男」の脅威を取り除いたことに満足し、蠅の王で再び分裂して王宮へ戻る。その道中、モラウが解放しなければ自分は抜け出せず、戦闘力は半減していたと上機嫌で振り返った。

シャウアプフはさらに、空になったと気づいた時点で中身が煙の外へ出ていたのか、外から聞こえた声が本物の自分の声なのかを、モラウはより慎重に検討すべきだったと考えた。自分が「明かした」計画は事実上の自殺行為であり、解放されていなければ、仲間はいずれ戦っている相手が偽物だと見抜き、本体が閉じ込められたままだと結論して容易に捕らえられただろうとも思い返す。その上で、あの形で殺される覚悟がおよそ10%はあったと認めてモラウの手強さに敬意を示し、外で聞こえた爆発音がモラウの決意を揺らしたに違いないと結論して王宮へ急いだ。語りによれば、モラウは突入前からすでに状態が悪く、極度の緊張の下でシャウアプフとの心理戦に臨んだ結果、疲労と不安から早まった判断を下していた。

シャウアプフは分身を通じて各所の戦いを観察し、モントゥトゥユピーが「煙の男」と交戦しているのを見た。そこにいる「小僧」のうち本物は一人だけで、残りは煙であり、今しがた始末した煙管がない以上は補充もきかないと見立てる。モントゥトゥユピーの爆発から跳びのいたナックルは、自分の分身が特に怒った表情をしていたら立ち止まって目的を確かめろという、かつてモラウに叩き込まれた教えに感謝した。オーラが尽きないように感じられる相手に対しても、モラウは引きつけと攪乱を続け、分身に欺かれるたびに相手の怒りを増幅させる。残る分身が十体を切ると、すでに自分は気づかれて最後に回されていると考え、可能な限り粘る覚悟を決めた。

兵はすべてモントゥトゥユピーの視界の外に置いた。相手を捉え続けるためであると同時に、広く散らせば集中を切らした瞬間に消えかねないほど消耗していたからでもある。体力と気力が尽きていく中、戦いはじきに終わる、相手のオーラも無限ではないと自分に言い聞かせたが、モラウが立てなくなる時点のほうがオーラ切れより早く訪れた。突入からおよそ九分三十秒後、モラウは顔を上げる力もなく地面を見ていた。敗北を受け入れ、この相手に殺されるならそれでもかまわないとまで思う。駆けつけようとするナックルに向けて叫んだが、その声はメレオロンの神の共犯者のために届かなかった。メレオロンが声を届かせるためモラウを手放すと、血まみれで地に伏すモラウとそこへ歩み寄るモントゥトゥユピーの姿は、来るなというモラウの叫びをよそに、突入から十一分四十秒後にナックルへ天上不知唯我独損を解かせるのに十分だった。

作中での動向:戦いのあとと選挙編以降

キメラ=アント討伐の任務が終わると、モラウは入院した。電話でマーメン=ビーンズに報告し、ネテロは目的を果たしたが、メルエムの死は自分の目で確かめておらず、その確認はパーム=シベリアに託したと伝える。ビーンズが難色を示すと、現場に出ている者は仲間の力量を信じるものだと突き放した。ビーンズは、副会長の派閥はその理屈を認めず、情報が漏れれば聴聞にかけられかねないと警告する。続いてモラウはコルトに連絡し、生き残ったキメラ=アントは魔獣として扱われ、東ゴルトーでの一件における関与は伏せられたと告げた。その通話中、コルトが女王の亡骸から見つけた子どもが、自分の名はレイナではなくカイトだと訴えるのを聞き取り、モラウは急いでゴンとキルアに知らせに走った。

モラウはハンター協会で唯一の除念師を病院に呼び、ゴンを昏睡させ命を危うくしている誓約を解こうとしたが、除念師は自分にできることはないと答えた。見舞いに来たレオリオ=パラディナイトは、電話でキルアと執事のゴトーと激しくやり合う。レオリオは電話を渡すのを拒んだが、到底かなわないと思える要求を聞いた時点で、モラウは落ち着いて渡すよう促した。ゴトーはゴンを治すには建物にゴン以外の誰もいてはならないと言い、レオリオは国立病院を空にはできないと返す。モラウは電話を代わり、駐車場にゴン専用の棟を建てて条件を満たすと請け合った。続けてノヴに連絡し、自動で動く機材を用意すること、部屋の中身は誰にも見えないようにすることを求めている。

モラウは、キルアが除念師を連れてくるという見立てには同意しつつ、少年の話しぶりから別の何かではないかと勘づいた。それでもキルアの求めを尊重し、それ以上は問わないと押し通す。これを聞いたレオリオは、話をつけに出かけるにあたって自分の電話を預けていった。ほどなくモラウは第13期ハンター会長選挙の第4回投票で8位となり、第5回投票へ進む16人の候補の一人となる。キメラ=アント討伐への貢献により、三ツ星のハンター証に手が届くのではないかとも示唆された。キルアからは、兄のイルミ=ゾルディックが、願いをかなえることでゴンを治せる唯一の存在であるアルカ=ゾルディックを殺そうと追っており、そのために一般人を操るつもりだと知らされる。

キルアは、兄の非道な行いをテラデイン=ニュートラルの派閥に伝え、彼らが自分たちの思惑のためにイルミを追うよう仕向けてほしいと頼んだ。モラウは、イルミ本人は危険すぎて追うべきではないと伝える条件で引き受ける。選挙では第5回投票を通過したが、第6回投票で候補から外れた。テラデインはブシドラ=アンビシャスの死後、モラウに新しい隊長になるよう求める。断られてもひるまず、ハンターたちへの映像でモラウとの交渉が進んでいると発表したため、モラウも同じ形で応じた。その映像でモラウは、派閥に加わる気も会長になる気もないと明言し、自分の助言を無視して戦力を分散させたことを批判し、殺害犯の情報を漏らすと脅せば彼らは殺されると警告する。実際にそのとおりになった。

キルアとアルカがゴンのいる特別棟に入り、ナニカが治療を始めると、モラウは感じ取った異様なオーラに戦慄した。ゴンが完全に回復した後は、全ハンターが第13期の会長を選ぶ投票室にいたレオリオのもとへゴンを連れて行き、涙を流しながら親指を立てる。回復を皆が喜ぶ中、モラウはレオリオに、キルアのおかげで治ったことをゴンには知らせないでほしいと頼んだ。後日、期日どおりに現れたのがモラウの弟子たちだったことから、ノヴは以前の賭け金をモラウに渡す。モラウは二人が賭けた金で高価なワインを買い、亡きネテロをしのんでグラスを一つ会長の写真の前に置いた。新大陸を巡る動きでは、ギンタが、新大陸の境界からゲートまでの航行をモラウが自ら引き受けたと明かし、その区間を自分の隊に任せるよう提案している。

能力・特徴・関係

装備の中心は特大の煙管である。白い吸い口、渦を巻いた高浮き彫りで飾られた金色の握りと軸、まっすぐな黒い柄、暗いベージュの球形の火皿からなる。普段は肩に担いで持ち歩き、使わないときは灰色の布に包んでおく。念能力の媒体であると同時に近接武器でもあり、重さがあるにもかかわらず片手でも両手でも苦もなく棍棒のように振るい、指二本で持ち上げることさえできる。接近戦に切り替えることはまれだが、片手の一振りでも強打になる。この煙管は東ゴルトー王宮への突入の際、王直属護衛軍のシャウアプフに川へ投げ込まれた。その後モラウが回収したのか、別のものに替えたのかは分かっていない。

ハンターという立場に伴う便益はすべて備えており、戦術家としても、経験を積んだ機転の利く戦闘者としても評価が高い。相手の動きを的確に予測し、敵の能力や思考の型を手際よく分析する。瞬時に有効な策を組み立て、自分や弟子の持ち味を最大限に使う。長年の経験が無意識のうちに最善の選択へ導くこともある。シャウアプフいわく、その決意と揺るがぬ意志、自身への自信は防御の力を大きく底上げする。本人は自分の能力は支援に向いており、強い戦闘者ではないと語るが、実際には強力な師団長二人を策で破っている。また海を専門とするハンターとして肺は非常に優れ、息継ぎなしで長時間水中にとどまれる。本人はその肺活量が誰にも劣らないと自負している。無呼吸の技量は、水に満ちた地下の教会でのレオル戦を制する決め手となった。まず底に安全に留まることを可能にし、次いで大量の二酸化炭素を吐き出して相手を毒する形につながる。教会のかなりの部分を満たすほど吐き出しながら、迷路のような建物から脱出できるだけの間、息をせずに泳ぎ切った。航海術も十二支んから買われており、暗黒大陸の海域では自ら船の舵を取っている。

知覚の面では、ヂートゥが力を上げたことを一目で見抜いた。腕力も相応で、煙管の一振りでネフェルピトーに操られた人間の一人を遠くまで吹き飛ばしている。本人よりはるかに力が劣るという分身でさえ、脚力に秀でたヂートゥを単独で止めた。速さと反応の面では、ヂートゥの高速の連打を浴びるうちにその動きが見えるようになり、速度に順応していく。分身の一体は、ヂートゥが中距離から射た矢を難なく迎撃した。身のこなしも軽く、巨大な煙管を背負ったまま屋根の上を走り、屋根から屋根へ跳び移れる。筋肉を膨張させて力と防御を高め、強打に備えることもでき、念を取り戻したゴンのジャジャン拳のグーの威力を試した場面でこれを見せた。打たれ強さもあり、ヂートゥの速く多い打撃を難なく耐え、シャウアプフの踏みつけでも目立った傷を負わずにすぐ立ち上がっている。

念系統は操作系。有能な念能力者として名の通った古参であり、二人の弟子もそれぞれ実力者である。5000を超える戦いを経てきたナックルは、モントゥトゥユピーに会うまでで最も豊富なオーラ量の持ち主はモラウだったと述べ、その量を70,000、ゴンの21,500の三倍以上としている。全盛の35%の状態でも、煙のオーラを広い範囲へ広げ、複数の煙の人形を呼び出して操りながら、破られない監獄ロックを数分にわたって維持した。堅も使えるが、激高したゴンのジャジャン拳には怯み、ゴン自身も自分の攻撃なら殺しかねなかったと詫びている。絶の扱いにも長け、煙管の煙を操る力と合わせて、身を隠したり不意打ちをかけたりするために位置を隠せる。

煙はオーラでできている、あるいはオーラを帯びているため一種の円としても働き、包み込んだ相手の存在を人物の区別がつく精度で感知させる。この働きにより、マサドルデイーゴの王宮の少なくとも数階分を覆った。自分の張った煙幕に視界を塞がれないのも同じ理由による。煙の色を変えられる点については、変化系具現化系の使用が背景にある可能性が指摘されているものの、作り出したものの手触りは煙に近いままで、触れれば仕掛けはすぐに分かる。オーラを含みながらも、多くの念能力者が普通の煙や埃と取り違えてきた。水中でも使える。ただし煙管がなければ新しい能力を発動できず、その場合はすでに出ている煙のオーラに頼るしかないという弱点がある。

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