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ANNA MOVIESHUNTER×HUNTER

物語 / 単行本

単行本 第22巻

『HUNTER×HUNTER』単行本第22巻「8-①」を解説。幻影旅団対ザザン隊、流星街、東ゴルトー潜入、選別開始を整理する。

No.417まで対応更新 2026.08.13

単行本第22巻「8-①」は2005年7月4日に発売され、No.224からNo.235までを収録する。流星街へ侵入したザザン師団を幻影旅団が排除し、別行動のゴンキルアは東ゴルトーで宮殿の選別を止めるため動く。

前半は旅団員ごとの戦闘とフェイタン対ザザン、後半は空になった村、操られた国民、レオル隊の追跡を描く。敵を倒す局地戦と、国全体で進む大量殺害への対処が一冊の中で並行する。

基本情報

単行本 第22巻の基本情報
媒体漫画単行本
巻数第22巻
巻題8-①
発売日2005年7月4日
収録範囲No.224〜No.235

流星街へ戻った幻影旅団

ザザンの師団は流星街近くへ巣を作り、住民を捕らえてキメラ=アントへ変える。故郷を荒らされた幻影旅団のメンバーが、自分たちの方法で排除へ向かう。

旅団は討伐依頼を受けた公的組織ではない。流星街とのつながりと縄張りを守るため行動し、誰が女王ザザンを倒すか競争する。

仲間同士で連携しながらも、個々の相手は自分で倒す。戦いは旅団員の能力をまとめて見せる構成になる。

ザザンが変えた流星街の住民

ザザンは尾の針で人間を刺し、異形の兵士へ変えて支配する。女王を名乗り、自分の国を作るため流星街の住民を材料として扱う。

キメラ=アントの女王から離れた師団長が、独自の繁殖と支配を試す例である。生殖能力を持たないまま、能力で配下を増やす。

変えられた住民を元へ戻す方法は示されず、旅団は巣ごと破壊する。故郷を守る戦いでも、すでに受けた被害は消えない。

ボノレノフが奏でた戦闘演武曲

ボノレノフは身体の穴へ空気を通し、音と踊りから「戦闘演武曲」を発動する。部族の装束と舞踏が、念能力の形へ結び付く。

銃を使うキメラ=アントに対し、音で具現化した攻撃を重ね、最後は巨大な「木星」で押し潰す。身体の大きさを超えた質量が巣を揺らす。

包帯で隠れた身体は傷ではなく、演奏のための穴を守る意味を持つ。外見の特徴が能力の発動条件へ直結する。

フィンクスの廻天

フィンクスはゴリラ型の兵士と戦い、腕を回すほど拳の威力が上がる「廻天」を使う。単純な打撃へ、事前動作の回数という条件を加える。

必要以上に腕を回した結果、相手の身体を大きく破壊する。敵の耐久力を読み切れなければ、蓄えた威力が過剰になる。

準備中に妨害される弱点はあるが、一撃を当てられる場面では強化系の力を集中できる。条件が明快だからこそ、仲間も効果を把握しやすい。

シズクがパイクの血を奪った方法

シズクは蜘蛛型のパイクが出す糸へ捕らえられる。力で糸を引きちぎるより、脱出できる隙間と相手の身体の弱点を探す。

デメちゃんは生物そのものを吸えないが、体外へ流れた血液は吸える。パイクへ傷を付け、出血を掃除機で吸い続けて失血させる。

能力の制約は攻撃不能を意味しない。生物と血液を別の対象として扱うことで、直接吸えない敵へ効果を通す。

シャルナークの自動操作

シャルナークはアンテナを刺した相手を携帯電話で操作するが、甲虫型の兵士へ刺すことに手間取る。硬い外殻が発動条件を妨げる。

追い詰められると自分へアンテナを刺し、自動操作モードへ入る。身体は強大なオーラで動き、敵を短時間で破壊する。

自動操作中の記憶が残らず、終了後には強い筋肉痛と消耗を受ける。強制的な強化は便利でも、本人が好んで使わない代価を持つ。

カルトが測り損ねた旅団の差

カルトは紙片を操り、長角の兵士を切り刻む。自分の能力へ自信を持ちながら、ほかの旅団員の戦いを観察する。

旅団へ入った目的には兄を取り戻すことがあり、早く上へ行きたいと考える。しかし仲間の実力を見て、自分が最弱に近いと認識する。

一人の敵を倒せた結果と、組織内の力量差は別である。加入できたことを完成とせず、旅団内部で生きるための距離を知る。

フェイタンが受けた痛み

ザザンは自分の美しい外見を捨て、硬い怪物の姿へ変身する。フェイタンの攻撃を皮膚で受け、逆に腕を折るほどの力を見せる。

フェイタンは久しぶりの戦闘で動きが鈍っていても、傷つくほど能力の準備が進む。受けた痛みを攻撃へ変える「許されざる者」を発動する。

仲間は技の危険を知り、見物をやめて退避する。敵だけを狙う安全な範囲攻撃ではなく、近くの者全員を巻き込む可能性がある。

灼熱でザザンを焼いた太陽に灼かれて

フェイタンは防護服をまとい、小さな太陽のような高熱を作る「太陽に灼かれて」を放つ。巣の内部は逃げ場のない灼熱へ変わる。

硬い身体へ通常の斬撃が通じなくても、熱は広い範囲からザザンを焼く。ザザンは自らを守る変身によって、逆に逃げにくい巨体となる。

能力の威力はフェイタンが受けた損傷と関係するため、毎回同じ規模とは限らない。今回の戦いで確認できる熱量を、常時使える固定値へしない。

東ゴルトーへ入ったゴンとキルア

旅団の戦いとは別に、ゴンとキルアは国境を越えて東ゴルトーへ潜入する。公式な移動ではなく、監視を避けながら宮殿へ近づく。

村へ着くと人影がなく、住民が移動させられた痕跡と集団墓地を発見する。選別がまだ未来の計画ではなく、すでに始まっていると知る。

二人は一緒に進むだけでは広い地域を救えないため、別行動を選ぶ。互いの戦力を分ける危険より、警告できる村の数を優先する。

ゴンを挟んだ蛇、蝙蝠、梟

ゴンは蛇型の兵士を短時間で退けた後、蝙蝠と梟の二人組に襲われる。上空からの音波と飛行、地上からの攻撃が連携し、一人の敵へ複数方向を作る。

単体の力ではゴンが上回っていても、視界外と聴覚への攻撃が重なると反撃の狙いを定めにくい。相手の合図と行動範囲を読み、連携を崩す必要がある。

ゴンは攻撃を受けながら役割を見分け、二人を倒す。勝利まで時間を使ったことが、レオル隊へ討伐隊の存在を知らせる。

村を走って警告するキルア

キルアは各地の村へ先回りし、選別に応じて移動すれば殺されると住民へ警告する。敵兵を倒すだけでなく、支配側の命令を無効にする情報を配る。

ピトーは操ったマサドルデイーゴの影武者をテレビへ出し、国民へ自宅待機を命じる。国家の放送網を使い、逃げる判断を封じる。

キルアの警告と政府の命令が競合し、住民はどちらを信じるか迫られる。救助には速度だけでなく、独裁国家の情報統制を越える説得が必要になる。

フラッタの監視とレオル隊

ピトーは村を回るキルアを脅威と見なし、レオルの師団へ排除を命じる。選別の人数を減らす者は、宮殿へ直接攻めていなくても標的になる。

フラッタは上空から広い範囲を監視し、キルアの位置や討伐隊の待ち伏せを仲間へ伝える。密林へ隠れても、空からの視線を切らなければ追跡される。

ヂートゥナックルシュートの配置を事前に知り、待ち伏せへ備える。情報を共有する敵に対し、討伐隊側の奇襲が簡単には成立しない。

女王を倒す競争と旅団の序列

旅団員はザザンを先に倒した者が一時的な中心になるような競争を楽しむ。団長クロロが不在でも、全員が命令を待つ組織ではない。

各自が別の通路へ進むため、ほかの戦いを直接助けられない局面が生まれる。それでも危険な技を察すれば一斉に退避し、仲間の能力知識を共有している。

個人戦の自由と組織としての生存判断が同居する。旅団の結束は、常に並んで戦うことではなく、互いの行動様式を知る点にある。

ザザンの変身が捨てたもの

ザザンは自分の美しさへ強い執着を持ちながら、フェイタンを倒すため外見を捨てて怪物化する。女王として見せたかった姿と、生存に必要な姿が衝突する。

変身後は防御と力が上がり、フェイタンの腕を折る。しかし巨体と硬い皮膚だけでは、空間全体を熱する太陽に灼かれてへ対処できない。

強化した防御が無意味だったのではなく、攻撃の種類が斬撃から熱へ変わった。相手が戦術を切り替えたことで、得た耐久力の対象外を突かれる。

空の村と墓が示す選別の段階

ゴンとキルアが見た無人の村は、住民が自発的に避難した結果ではない。宮殿側が人々を集め、選別へ送った後の空白である。

集団墓地は、選別の準備だけですでに多数が死んだことを示す。宮殿へ集まる五百万人の未来を待たず、現在進行の被害へ対処する必要がある。

二人が別れる判断は、目の前の敵を効率よく倒すためだけではない。一つでも多くの村へ命令の危険を伝えるため、移動範囲を二倍へ広げる。

流星街と東ゴルトーの支配

流星街ではザザンが住民を兵士へ変え、自分の王国を作ろうとする。東ゴルトーではピトーが国家元首の影武者を操り、既存の政府命令を使う。

どちらも人間集団を資源として扱うが、支配方法は異なる。ザザンは身体を変え、ピトーは制度と情報を乗っ取る。

前半と後半を並べることで、キメラ=アントの脅威が直接的な捕食だけではないと分かる。地域ごとの社会構造が、別の支配手段へ利用される。

単行本 第22巻が残したもの

単行本第22巻の要点は、流星街で幻影旅団がザザン師団を壊滅させる一方、東ゴルトーでは選別が始まり、ゴンとキルアが国民を救うため別行動へ入ったことだ。

旅団員は身体、紙、掃除機、携帯電話、音、痛みという異なる条件を戦闘へ使い、同じ組織の中でも能力設計が大きく違う。

フェイタンの高熱はザザンを倒したが、仲間も退避を要する。強力な技ほど戦場の配置と発動条件を選ぶ。

キルアの警告に対し、ピトーは国家放送と監視役を使って選別を維持する。後半の戦いは住民が受け取る情報を巡って進む。

収録範囲はNo.224からNo.235までで、巻題の数字が宮殿突入へ残る日数を刻み始める。局地戦の勝利後も、国全体の危機は続く。

第22巻の前半で流星街の巣は破壊されるが、変異させられた住民の被害は元に戻らない。戦闘勝利と地域の回復は同じではない。

後半ではゴンとキルアが敵を倒すほど、フラッタの監視網へ位置を知られる。救助を急ぐ行動が追跡の手掛かりにもなる。

旅団の能力紹介と討伐隊の潜入準備は別の物語に見えて、どちらもキメラ=アントが既存社会へ作った支配を壊す行動としてつながる。

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