世界 / 組織・集団
エイ=イ一家
カキン帝国の三大マフィアの一つエイ=イ一家。モレナ=プルードによる乗っ取りと加入の三条件、レベルの仕組み、ブラックホエール号での抗争と隠しアジトを整理する。
エイ=イ一家は、カキン帝国の三大マフィアの一角を占める組織である。残る二つはシュウ=ウ一家とシャ=ア一家で、元の後ろ盾(ケツモチ)は第4王子ツェリードニヒだった。首領はナスビ=ホイコーロ王の非嫡出の娘モレナ=プルードで、王位継承編の開始時点ではモレナを含めて23人を数えた。ブラックホエール号では第3層に足場を置き、富裕層との闇取引を斡旋する立場にある。
一家を読み解く鍵はレベルという数値にある。殺人で上がるレベルがオーラ量と能力の発現に結びついており、レベルは固定の肩書きではなく、作中の行動によって変わる。現在の構成員の顔ぶれと加入条件も、モレナの交渉ゲームと、キスによって広がる感染型の能力を抜きには読み解けない。

エイ=イ一家 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

エイ=イ一家 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

エイ=イ一家 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

エイ=イ一家 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

エイ=イ一家 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

エイ=イ一家 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

エイ=イ一家 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

エイ=イ一家 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

エイ=イ一家 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

エイ=イ一家 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

エイ=イ一家 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

エイ=イ一家 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

エイ=イ一家 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

エイ=イ一家 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

エイ=イ一家 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

エイ=イ一家 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

エイ=イ一家 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

エイ=イ一家 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

エイ=イ一家 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

エイ=イ一家 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

エイ=イ一家 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

エイ=イ一家 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

エイ=イ一家 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

エイ=イ一家 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

エイ=イ一家 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博
基本情報
| 位置づけ | マフィアの一家。カキン帝国の三大マフィアの一つで、残る二つはシュウ=ウ一家とシャ=ア一家である。 |
|---|---|
| 首領 | モレナ=プルード。ナスビ=ホイコーロ王の非嫡出の娘で、下位の構成員だった時期にクーデターを起こして首領となった。 |
| 構成員・メンバー | 王位継承編の開始時点でモレナを含め23人。名が挙がるのはモレナ=プルード、ドッグマン、デヴェラレス、クオロール、デモン、ソドム、スフレ、ヨコタニ、ボコンテ、ノートル、トレベルム、ギャトーム、オラルジ、マトベール、ビレ、ペリゴル、ジェラート、シフォン、モンブラン、カシューら。特質系はモレナだけで、のちに生まれつきの特質系のボークセンが暫定的に加わった。 |
| 加入の三条件 | ①交渉ゲームの結論がイエスになること、②モレナとのキスで恋のエチュードに感染すること、③モレナか仲間が殺人をしている現場に居合わせること。順序と時期は問わない。 |
| レベル | ドッグマンの62が最も高く、クオロール・デモン・デヴェラレスが51、モレナ=プルードが45、スフレが28、ヨコタニが27、ノートルが24、マトベール・ギャトーム・ペリゴル・ビレが21、ジェラートが19、ボークセンが0。殺人で上がり、50を超えると新しい念が身につく。 |
| 目的・役割・活動 | 乗船の狙いは暗黒大陸での領土確保。ブラックホエール号第3層で富裕層との闇取引を斡旋し、上層との仲介が主な収入源となる。モレナの下では、船内での殺害とレベル上げ、敵対する二家の頭数を削る工作が行動の中心になる。 |
| 拠点 | 公式の事務所は第3層の下の方にあり、モレナの第1層の居室へ通じる通路を備えるが、航海の早い時期に放棄された。主に使うのは第2層と第3層の間の隠しアジトで、第3層の3101号室と3131号室が出入口を兼ねる。 |
| 後ろ盾 | 第4王子ツェリードニヒ。船内の混乱の報せを受け、機会があれば自ら動くと述べた。 |
| 初登場 | 第371話で名前が挙がり、第378話で登場する。 |
組織の概要
エイ=イ一家はマフィアの一家に数えられ、カキン帝国とブラックホエール号の双方を活動の場とする。原作では第371話で名前が挙がり、第378話で登場した。首領はモレナ=プルードで、関わりの深い人物として第4王子ツェリードニヒの名が挙がる。組織はいまも活動を続けている。
一家がブラックホエール号に乗り込んだ狙いは、暗黒大陸で領土を確保することにあった。船内では第3層に足場を置き、上層との秘密の取引を仲介することが主な収入源になる。ただしモレナの下での振る舞いは、従来の稼業から大きく外れていた。12日目、シャ=ア一家のアジトを訪れたノブナガがエイ=イ一家の正体を問うと、タハオはカキンのマフィアがどのように生まれ、どう機能してきたかを語り、今のエイ=イはもはやカキンのマフィアではないというノブナガの見立てに同意した。
構成とメンバー
構成員の一覧には、モレナ=プルードを筆頭にドッグマン、デヴェラレス、クオロール、デモン、ソドム、スフレ、ヨコタニ、ボコンテ、ノートル、トレベルム、ギャトーム、オラルジ、マトベール、ビレ、ペリゴル、ジェラート、シフォン、モンブラン、カシューの名が並ぶ。各人にはレベルと職業、判明している系統や能力名が添えられ、数値は作中の各場面で示された時点のものである。
レベルが最も高いのはプロレスラーのドッグマンで62、能力は相手の系統を識別する。51は三人おり、整備士のクオロールは放出系、あとは宅建業のデモンと、強化系で土建業のデヴェラレス。組長のモレナ=プルードは45で、能力は恋のエチュードである。ハッカーのスフレは28の変化系、悪専弁護士のヨコタニは27で墨攻を操る。配管工のノートルは24の具現化系。21には大学生のマトベール、分身を使う元当たり屋のギャトーム、私立探偵助手のペリゴル、ゲームセンター店員で具現化系のビレが並ぶ。プロゲーマーのジェラートは19、準協会員のボークセンは0。殺し屋を生業とする構成員は「Damage」と呼ばれる能力を持ち、すでに死亡した構成員は29の解体工で、能力は「凶器の錯乱」だった。
系統がまだ明かされていない構成員もいる。モレナは、ボークセンを迎えるかどうかを決める交渉ゲームの中で、一家で特質系は自分だけだと明かした。その後、生まれつきの特質系を見込まれて誘われたボークセンが、暫定的に一家へ加わっている。
加入の三条件とレベル
モレナの下で一家に加わるには、順序も時期も問わず三つの条件を満たす必要がある。第一に、交渉ゲームの結論がイエスで終わること。第二に、モレナとのキスで恋のエチュードに感染すること。第三に、モレナか仲間が殺人をしている現場に居合わせること。自分の能力への感染まで求めるこの条件立ては、モレナ個人に固有のものと見られる。
レベルは殺人を重ねることで上がる。第3層でヒンリギ=ビガンダフノと対峙した構成員たちは、感染した者が念能力者を殺したときに与えられる10レベルを、モレナが裁量で分け与えられるのではないかと推測した。処理場では、デヴェラレス、デモン、クオロールがレベル50を超えて得た新しい念を試し、他のマフィアを狩りに出る支度を整える。ドッグマンが昇級を申し出たときも、モレナは処理場でレベル50を超えてくるよう命じた。
役割・活動・歴史
一家の性格が変わった転機はモレナの台頭にある。エイ=イ一家に加わった後、まだ下位の構成員だったモレナはある時期にクーデターを起こし、新しい首領の座に就いた。続けて部下同士を殺し合わせ、生き残ったのは22人だった。
乗船後のモレナは、シュウ=ウ一家やシャ=ア一家の首領と同じく第1層のVIPとして扱われ、部下たちは敵対する二家の頭数を削る策を巡らせた。モレナは22人の部下に恋のエチュードをかけ、船内で可能な限り多くの人間を殺して暴れるよう命じている。
ルイーニーは第3層で20人を殺したのち、新たに身につけた能力で第5層へ跳び、幻影旅団とシャ=ア一家を噛み合わせようとした。敵対する一家のアジトにも入り込み、上層へ通じる扉を開けようとしたが果たせず、仕掛けも見破られる。同じころカシューは、ルイーニーによる殺人の目撃者を装い、警察とハンター協会の捜査能力を試した。モレナ自身は第1層の自室におらず、第3層の捜索でも姿が見つからない。船内の異変はツェリードニヒの耳にも届き、機会があれば自ら動くと言明した。
11日目、クラピカは王立軍の副軍事顧問である第1王子ベンジャミンの狙いを考えていた。マフィアの一家を後ろ盾にしていた三人の王子の誰かを討ち、それをマフィアの仕業と見せて全面衝突を煽り、戒厳令を敷ける状況を継承戦で自分に有利に作り出すのではないか、という筋である。第2層の基地では、モレナが第9王子ハルケンブルグの葬列という好機を部下たちに告げていた。
ブラックホエール号での抗争
シュウ=ウ一家のヒンリギ=ビガンダフノは、オニオール=ロンポウからヒソカ=モロを第3層で捜すよう命じられ、そのうえで幻影旅団に第4層の捜索を許して彼らを統制下に置く役目を負った。オニオールはモレナの殺害も命じ、ヒンリギはリンチ=フルボッコとザクロ=カスタードを呼び寄せてエイ=イ潰しにかかる。第3層のバーガー店で二人組を見つけると、男は連れの女にモレナへの報告を命じ、ヒンリギが女を追い、リンチとザクロが男と対峙した。男は三人目の構成員を使って気をそらし、その隙にザクロは首を切られる。戦いの最中、ヒンリギは女から、一家の構成員がマフィアではなく民間人として登録されていると聞き出した。リンチとザクロは二人を倒し、リンチは体は全部知っているで一家の狙いとモレナの能力の骨組みを知る。しかし相手が民間人登録だったために軍と揉め、第3層からの退去を迫られたところをヒンリギに救われた。
同じ日の遅く、パドイユ、クオロール、デヴェラレスの三人は、アジトとモレナを求めて第3層のE区画を探るヒンリギと出くわす。三人は円の範囲外にとどまり、パドイユが正面から仕掛け、クオロールとデヴェラレスが隙を突いて仕留めるという大まかな段取りを決めた。パドイユは右手を鎚に変えて背後から頭を狙ったが、ヒンリギはすでに手錠を鳩に変えており、鳩は攻撃が届く前に両手を背中で拘束した。ヒンリギは二人を挑発して発砲させ、鳩の手錠と自らのオーラで弾をそらす。その隙にパドイユは手を錐に変えて手錠を抜け、頭部へ飛びかかった。ヒンリギはかわしきれず左手で受け、その手を貫かれる。蹴り離されたパドイユは、変えていない方の手を左足首に手錠でつながれた。距離を取って見守る二人をよそに、パドイユは右手を斧に変えて鎖を断とうとしたが、振り上げた手を掴まれ、自分の斧を後頭部に押し込まれて死んだ。
クオロールとデヴェラレスは、捕らえられてアジトの位置を明かすことを避けるために逃げ、モレナへ助言を求めに向かう。戦いの後、パドイユの死体はシュウ=ウ一家の元構成員ミーシャ=ハオの、死後にも働く念能力で動かされ、ヒンリギが軍に対して衝突の激しさを取り繕う材料になった。一方、シャ=ア一家の上層部がモレナを捜して出払っている隙に、ルイーニーは幻影旅団の滞在するシャ=ア一家のアジトへ入り込み、旅団をエイ=イ側へ引き入れようと企てた。空間を渡る能力から手だけを差し入れて扉を叩いたが開かないため、今度はアジトの内側で扉そのものを開けて姿を現す。旅団と親しい間柄を装ったのが裏目に出て、慌てて取り繕う間もなくノブナガに額を貫かれた。能力が解けて体は上下に断たれ、上半身はシャ=ア一家のアジトに残る。ノブナガは後にその首をシャ=ア一家の面々へ示した。
薄暗い部屋では、デモン、ジェラート、ビレ、ペリゴル、ボコンテ、マトベールがルイーニーの下半身を含む複数の死体を囲み、彼を欠いたままどう昇級を続けるかを話し合った。ペリゴルは誰かがルイーニーと同じ能力を得ればよいと言い、ボコンテは自分の扉の能力を使う案を出す。そこへクオロールとデヴェラレスが扉から現れ、放出系になれる者か、鳩に変えられた手錠に通じる銃器のような能力を持つ者はいないかと尋ね、デヴェラレスはパドイユが鳩とシュウ=ウ一家の若頭に殺されたと説明した。デヴェラレス、ジェラート、クオロールがモレナに相談すると、モレナは誰かが放出系になって強力な銃器を出せるようになるのを待つのではなく、手持ちの能力で対抗する道を考えるよう促す。ジェラートには系統を教えると申し出たが、本人は楽しみに取っておきたいと断った。
第3層の3101号室では、部屋で待っていたギャトームのもとへ、隠しアジトの入口を探すマイザン伍長とヒンリギ、ケンイ、シャ=ア一家の一団が訪ねてくる。ギャトームはマイザン伍長だけを部屋に入れるが、伍長はヒンリギたちの視界から一瞬外れた隙に姿を消した。ギャトームはヒンリギたちも部屋へ誘い込もうとしたが応じられず、まだ構成員と見抜かれていない段階で、脅しのつもりの投げナイフが顔の横の壁に突き立つ。さらに大げさな動きで浴室へ誘おうとすると、今度はナイフが脚に刺さった。一方でマトベールとソドムは、VVIP区画の執事を介した第4王子ツェリードニヒとの連絡が途絶えていることをモレナに報告する。3101号室の入口が調べられているというギャトームの報告と合わせ、モレナはツェリードニヒが自ら決着をつけに来ると読み、ソドムに親衛隊の一人を連れてこさせて恋のエチュードで感染させ、王子の動きを掴む算段を立てた。名簿を渡したうえで、3101号室はもう使えないので扉Cを通るよう指示し、ノートルとスフレには3131号室へ行って3101号室の様子を確かめるよう頼んでいる。
隠しアジトと管理区画
ブラックホエール号では、エイ=イ一家がマフィアの管理する三つの層のうち最上位にあたる第3層を任される手筈だった。構成員はその区画で目撃されているものの、名簿の上ではマフィアではなく市民として登録されている。公式の所在である事務所は第3層の下の方にあり、モレナの第1層の居室へ通じる通路を備えていた。事務所は航海の早い時期に放棄され、その後も構成員が時折使う程度で、兵士が踏み込んでようやく無人と判明した。
世界を壊すというモレナの計画に伴い、一家は第3層の公式なアジトをほぼ捨て、第2層と第3層の間にある基地に潜んだ。この隠しアジトが一家の主たる拠点で、第3層の元のアジトには、ルイーニーが死体置き場に使った痕跡が残る。正確な位置は分かっていないが、内部からは第2層と第3層を隔てる隔壁が閉じる音が聞こえる。入口は五つあり、モレナはそのうち一つを扉Cと呼ぶ。3101号室と3131号室をモレナが入口に数えているのか、3131号室が扉Cなのかは判然としない。
隠しアジトはいくつもの部屋から成る。中心にあるのは大きな正方形のシャワー室で、3101号室から転移して入ることができ、ノブナガがフィンクスとフェイタンへ渡した見取り図で「AとBの部屋」と呼ばれた一室にあたる。壁の小さな照明だけの薄暗い空間で、床のタイルは血で汚れ、壁は落書きだらけのうえ念で補強されている。扉は三方の壁に計七つあり、五つが同じ壁に、一つがその左手の壁に、もう一つは転移してきた者が最初に向き合う正面の壁にある。残る壁際には蛇口とホース、こすり洗いの道具が立てかけてある。五つの扉のうち三つには男女の表示があり、その先はいずれも便所で、シャワーも洗面台もない。男性表示の一方には状態の悪い小便器、もう一方には便器があり、女性表示の扉の先では便器の上に鉢植えが置かれている。便所の右隣の二つは浴室とシャワー室で、扉の前には足拭き用のマットが敷かれる。このシャワー室を、ノートルはスフレとの会話で処理室と呼んだ。五つ並ぶ扉の左手の扉は洗濯室に通じ、部屋の中央には人体の残骸を載せた台が置かれている。洗濯室はノートルの言葉では処分場でもある。
五つ並ぶ扉の向かい側の扉は、明るいリビングに通じている。ノブナガの言う「AとBの部屋」のもう一方はこちらで、中央には長辺にそれぞれ四人が座れる大きなテーブルが据えられ、左の壁際にソファがある。ソファの上にはダーツボード、奥の壁の隅には本棚。右手には間仕切りがあり、給水器が寄せられ、壁面には掲示物が留められている。部屋の奥右手はさらに別の一角へ開けており、モレナはそこを執務スペースに使う。机の向かいにソファが置かれ、椅子の後ろには大型テレビとゲーム機、ゲームソフトが並ぶ。部下がモレナと言葉を交わすのはたいていここで、連れ去られたボークセンが意識を取り戻したのもこの場所だった。たびたび描かれるバンカーのような通路が、この隠しアジトとどう繋がるのかは分かっていない。
3101号室と3131号室は、第3層の一等区画にある客室である。一家が所有し、疑いを持たない乗客を捕らえて殺し、能力のレベルを上げるために使ってきた。二つの部屋はアジトへ出入りする秘密の通路も兼ねる。特別戒厳令の発令後、3101号室は軍に封鎖された。ブラックホエール1号の乗客200,000人分の汚水処理施設は第4層と第5層の間にあり、ここも一家が乗客を「処理」して昇級するために使ってきた場所である。
アジトの発覚とボークセンの勧誘
アジト周辺の構成員は、3102号室の住人が実験台として連れ込まれているのに気づき、何者かが隠れ家を探り当てつつあると悟る。スフレはトレベルムをつかんで手を出すなという指示を思い出させたが、ヒンリギがさらにナイフを投げたため、トレベルムは互いの負傷を避けようとスフレを投げ放つほかなかった。トレベルムはスウィートホームで衝撃を吸収し、ヨコタニが墨攻を発動して「レベル4」の守衛人形七体を呼び出し、ノブナガとヒンリギに当たらせる。ノブナガが再び刀を人形の額へ投げても傷ひとつ付かず、人形は上限の「レベル5」を発動した。人形がヒンリギへ向かうと、ヒンリギは走りながらレーダーの発信機を隠し、そのうえで捕らえられて3101号室へ送り返される。潜入の過程でヒンリギが隠したのは、てのひらを太陽にで生牡蠣に変えた発信機で、洗濯室の棚の下に押し込んでいた。
幻影旅団は短い調べで他の可能性を消し、秘密基地は第2層にあると絞り込んだ。ノブナガはフィンクス、フェイタンと合流し、ヒンリギから渡された受信機を頼りに第3層から見て第2層のどこかだと見積もったが、この読みは外れていた。12日目、三人は第3層を横切って第3層と第4層の連絡部へ向かう。その道中、フェイタンはノブナガの話が要領を得ないと言い、フィンクスは敵に絆されるのは気味が悪いと言った。
ボークセンの勧誘はハルケンブルグの葬列の日に始まる。同行していた仲間たちはボークセンの姿が消えたことに気づき、何が起きたのかを話し合った。オトシンは、エイ=イ一家が連れ去って念能力で操り、「ツェリ」の暗殺をさせるつもりではないかと述べる。ボークセンが意識を取り戻したのは一家の隠しアジトで、武器は奪われ、モレナと五人の部下に囲まれていた。モレナは、自分には勧誘の、相手には交渉の機会となるカードゲームを提案する。規則の説明と確認を経て、ボークセンはこれに応じた。
最初の三巡でボークセンは「狙い」「能力」「ノー?」の札を選び、モレナの狙いと能力、そして「ノー」で終えた場合に自分がどうなるかを聞き出す代わりに、「イエス」「ジョーカー」「X」を手放した。途中、特別戒厳令の発令を告げる放送が室内に鳴り響く。危うい状況にもかかわらず、ボークセンは勝負を終わらせる道を選んだ。モレナも同じ姿勢を示し、ボークセンは「取引」を選んでキスの求めに応じる。それが加入の三条件の一つだとモレナが説明した後も、答えは変わらなかった。続けて捨て札から「X」を取り戻すが同じ巡で失い、最後の一枚には「質問A」を選ぶ。自分の仲間を守るために、一家について可能な限り知っておこうという判断だった。
最終の返答を決める場面で、ボークセンはモレナへ札を滑らせ、二枚を同時に開くよう求めた。開かれた札は「リターン」で、ボークセンは安堵して手元の札を握りしめる。周りの構成員は勝負が終わったものと背を向けたが、モレナが間違いではないかと問い返した。戻す札に「イエス」を選んでいたためである。何事かと戻ってきた面々は、モレナがイカサマを咎めると、ゆっくりとボークセンを取り囲んだ。モレナは、札を見せてほしいと頼んだときに印を付けたのだろうと指摘し、イカサマは自分の能力の操作の側面を働かせ、相手はイエスかノーしか言えなくなると説明する。最後にもう一度加入の意思を問われ、ボークセンが肯定すると、構成員たちは拍手した。直後、操作から解けたボークセンはその場に崩れ落ちる。自分の仲間のところへ戻ると告げたうえで、それでも中を案内してほしいと頼み、モレナは笑って応じながら、エイ=イも今は君の仲間だと言い添えた。