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ANNA MOVIESHUNTER×HUNTER

人物

ザクロ=カスタード

シュウ=ウ一家のザクロ=カスタードについて、王位継承編での行動、操作系の念能力「血いさな世界」、ヒンリギやリンチとの関係を整理する。

No.417まで対応更新 2026.08.13

ザクロ=カスタードは、シュウ=ウ一家に属するマフィアである。原作の初登場は第390話で、王位継承編ではブラックホエール号の船内を舞台に動く。念系統は操作系で、自分の血液を自在に操る「血いさな世界」を使う。点滴の一式と血液を満たした袋を常に持ち歩き、この点滴は能力を支える実用面と、能力を成立させる制約を兼ねている。

有力なマフィアでありながら物腰は穏やかで、喉を切られてもすぐ冷静さを取り戻す。ヒンリギ=ビガンダフノがもっとも信を置く部下の一人であり、リンチ=フルボッコとともにヒソカ=モロの捜索にあたった。その捜索の途中で幻影旅団ボノレノフ=ンドンゴによる変装に巻き込まれ、結果としてリンチの死の経緯をヒンリギに証言する立場になる。

基本情報

ザクロ=カスタードの基本情報
所属・役割シュウ=ウ一家の構成員。マフィアとして活動し、ヒンリギ=ビガンダフノの信頼が厚い部下の一人として動く。
初登場原作第390話。
状態生存。ビレに背後から喉を切られたが、その傷をそのまま念能力の起動に転用し、襲撃者を行動不能にした。
念系統・能力操作系。自分の血液を自在に操る「血いさな世界」を使い、常時携行する点滴が実用と制約を兼ねる。
主な関係同じシュウ=ウ一家のヒンリギ=ビガンダフノ、リンチ=フルボッコと組み、ヒソカ=モロとモレナ=プルードを捜索した。

人物像

明るい色の髪の若者で、目尻の下がった大きな楕円形の目が目立つ。髪はうなじの部分だけが短く、額の上の数房を除いてほぼ肩までの長さがあり、六つの束にまとめられている。うち四つは耳の高さで巻き上がり、残る二つはより短く、眉の高さで同じように巻いている。服装は淡い色を好み、ゆったりしたズボンと、襟が高く袖口だけが細くなった大きな袖の上着を身につける。これに加えて、点滴の器具と血液を満たした袋を二つ、常に携えている。

名の知れたマフィアでありながら、態度は終始穏やかである。ビレに背後から喉を切られたときも、最初の驚きが過ぎるとビレに礼を述べた。自分で自分を切るだけの度胸がないため、能力を使いやすくしてもらったという理屈だった。空いた時間には音楽を聴いて過ごす。

作中での動向

航海十日目、ヒンリギはリンチとザクロを連れ、ヒソカとモレナ=プルードを捜すために第3層へ向かった。検問を抜けた直後、ヒンリギはペリゴルエイ=イ一家の女が自分たちを見ていることに気づき、二人の部下にペリゴルを追わせる。二人はペリゴルを問い詰めようとしたが、その場でビレがザクロの喉を背後から切りつけた。ザクロはただちに念能力で襲撃者を行動不能にする。その後ヒンリギは、見逃すと約束していた兵士二人を殺し、リンチとザクロを伴って甲板の捜索を始めた。

第3層の人けのない通路で、ザクロは血いさな世界を偵察の手段として使い、ヒソカの追跡にあたった。ザクロが背丈の条件に合う男を見つけ、リンチが近づいて確かめるという手順を繰り返したが、ある相手との接触でリンチが気絶させられる。その男の放つ圧と念に、ザクロは本物だと察し、怯えながらヒソカかと尋ねた。男は答えず、質問しているのは自分の方だと告げる。足元でリンチがうめくのを見たザクロは、とっさにマフィアがあなたを捜していると伝え、ついてくるよう誘った。

ザクロも気絶させられ、後にリンチに起こされて無事かと尋ねられた。リンチは今のは間違いなくヒソカだったと言い、自分が倒れていた間に会話があったかを問う。ザクロは、ヒソカが映画を観に行く途中で何を観たいかと訊いてきたこと、しかし目をそらした隙に気絶させられたことを伝えた。リンチはすぐヒンリギに知らせなければならないと言い、あれは今まで会った誰よりも危険だと念を押す。ザクロは後にヒンリギを見つけ、シュウ=ウ一家の人員とともに、ヒソカが行くと言っていた映画館へ案内した。そのうえで自分はリンチと合流し、幻影旅団の団長を捜すためにその場を離れた。

航海十二日目、ボノレノフ=ンドンゴが第1層のカジノで思いがけずヒソカを見かける。彼は目の前のヒソカも自分と同じように化けた別人ではないかと一瞬考え、手洗いへ向かって別の姿に変わった。ボノレノフは、リンチとザクロに接触した際にリンチを殺していたことを思い返し、遺体が見つかればマフィアはヒソカの仕業と考えるだろうかと思案する。回想では、ボノレノフはザクロを気絶させたうえでザクロの姿に変わり、リンチが自分の正体に気づいたかどうかを確かめていた。偽物だと見抜かれていると分かると、ボノレノフはリンチを殺し、今度はリンチの姿になってマフィアを映画館へ導いた。

リンチの死をめぐる推理

第3層で、ヒンリギはエイ=イ一家の隠れ家を訪ねた後にザクロと合流した。ザクロが人出の多さに触れると、ヒンリギは、その日の正午に第9王子ハルケンブルグ=ホイコーロの死と葬列が告げられ、人望のあった王子を見送るために人が集まっているのだと説明する。ヒンリギがリンチの所在を尋ねると、ザクロは事務所に用があると言っていたと答えた。軍の介入で崩れた計画の立て直しを話し合っていたところへ、シュウ=ウ一家の下の者が駆け寄り、リンチの遺体が見つかったと知らせる。ザクロは、ヒンリギが兵士たちを買収し、遺体袋を肩に担いで運び出すのを見ていた。

歩きながら、ヒンリギは出来事の時系列をはっきりさせるよう求めた。ザクロは、ヒソカに二人とも気絶させられたと述べ、殺すつもりならあの場で二人とも殺していたはずだと指摘する。ヒンリギがリンチ一人でヒソカを追った可能性を問うと、ザクロはそれを否定した。彼女はその手の意図が本当に表に出る人間で、自分なら気づいたはずだという理由である。

ザクロは、目を覚ましたばかりでふらついていたと説明を続けたが、途中で考えを改めた。リンチはらしくなく落ち着いていたうえ、自分が殴り倒された後で他人の体調を気遣うような人ではなかった、と言い直したのである。ヒンリギは、本物のリンチはその時点で既に死んでおり、ザクロを起こしたのは別人だったのではないかと考えた。ザクロが、誰かがリンチに化けていたということかと確かめると、ヒンリギは肯定し、なぜヒソカが彼女に化ける必要があるのかと疑問を口にする。

ザクロはヒソカがリンチに化けていたという発想に混乱し、身長が違うと退けかけたが、縮む能力だったらどうするかをリンチと話していたことを思い出し、その否定をさらに引っ込めた。最終的にザクロは、リンチが操作されていたと考える方が筋が通ると述べる。ヒンリギも、身長を変えられる者には会ったことがないと言って同意した。ザクロは、犯人がこちらの考えを枠にはめ、思いつく範囲を狭めようとしたのだろうと推測する。あらゆる可能性を検討されては犯人に都合が悪く、その狙いは操作という線とも噛み合う。

二人は足を止め、ヒンリギは手がかりを得るためにリンチの言葉をすべて思い出すよう求めた。ヒンリギは、リンチが今のは間違いなくヒソカだったとはっきり言い切った点に着目し、それこそ犯人が二人の思考を閉じ込めたかった内容だと指摘する。混乱するザクロに、ヒンリギは、リンチは自分の能力で目の前の「ヒソカ」が偽物だと突き止め、そのために殺されたのだと説明した。ザクロが生かされたのは、ヒソカを見つけたと仲間に伝えさせるためであり、それが本人ではないと気づかせないためだった。

事件後の対応

ザクロが、そこまで手の込んだことをするのは誰かと問うと、ヒンリギは動機の方は分かりやすいと応じた。犯人はヒソカを捜しているが、こちらに邪魔をされたくない。マフィアが先にヒソカを見つけたと思い込めばその事実を隠し、自分たちの側には無駄な捜索の許可を出す。そう見込んで動いた結果、実際にそのとおりになったという読みである。ただしヒンリギは、これがあくまで仮定の上に立つ推論であり、確かなのは二人がヒソカを見つけた後に何者かがリンチを殺したという点だけだと釘を刺した。

ザクロは静かな怒りをこらえながら、もし幻影旅団の仕業なら、Cha-Rとも戦争をすることになると口にした。憶測を根拠に始めるべき戦いではない。それでも相手が誰であろうと彼女の仇を討つのかとザクロが確かめると、ヒンリギは同意した。

能力・特徴・関係

念系統は操作系で、独自の念能力を編み出すだけの練度がある。能力「血いさな世界」は自分の血液を自在に操るもので、常に携行している点滴は、血を補うという実用と、能力を使うための制約を兼ねている。血を体外へ出さなければ始まらないという性質は弱点にもなるが、喉を切られた場面では、その攻撃をそのまま能力の起動に転用できた。

用途は戦闘に限らない。第3層では血いさな世界を偵察に用い、ヒソカの居場所を血に探させた。その際ザクロはリンチに、血の一滴ごとがヒソカを見つけようと力を尽くしており、どれも英雄なのだと語っている。血を細かく分けて広い範囲を当たれる点が、船内という閉じた空間での人捜しに向いていた。

ヒンリギがもっとも信を置く部下の一人であり、シュウ=ウ一家の中でも名の通った実力者に位置づけられる。リンチ=フルボッコとは組んで動く相棒で、彼女の気性や物言いの癖を把握していたからこそ、偽物との違和感に気づくことができた。

名称の由来

ザクロという名は果実のザクロを指す語で、その果肉は血の色に近い濃い赤紫をしている。念能力の名は「血いさな世界」で、英語版の翻訳では別称が当てられており、その別称は強い赤色をした同名のカクテルに由来する。

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