念 / 念能力
恋のエチュード
恋のエチュードは、エイ=イ一家のボスであるモレナ=プルードが操る特質系の念能力。唾液で最大22人を感染させ、殺害に応じたレベルで力を伸ばさせる。
恋のエチュード(サイキンオセン)は、エイ=イ一家のボスであるモレナ=プルードが操る特質系の念能力である。モレナは自らを「メンバーゼロ」と呼び、唾液を介して最大22人までを「感染」させる。感染した者は人を殺すごとにレベルが上がり、オーラ量と出力を増していく。得点を割り当てるのはモレナ自身で、モレナ本人はレベル45に達している。モレナはこの能力を、他の系統を高度に組み合わせたものだと考えている。
感染の成立には三つの条件がいる。モレナが親、相手が子となる交渉のカードゲームで、子の最後の一枚が「はい」、またはその結果を選べるカードになること。モレナが相手に口づけすること。モレナか仲間が殺人を犯す場に相手が居合わせること。三つがそろって初めて相手は集団の一員となり、それまではレベル0にとどまって何の恩恵も受けない。レベル20に達した者には固有の念能力が芽生え、レベル100に達した者は自分の共同体を作れるようになる。
基本情報
| 使用者・能力者 | モレナ=プルード。エイ=イ一家のボスで、この能力では集団の起点となる「メンバーゼロ」にあたる。 |
|---|---|
| 念系統 | 特質系。モレナ自身は、他の系統を高度に組み合わせた能力だと考えている。 |
| 効果・作用 | 唾液を介して最大22人を「感染」させる。感染者は殺害によってレベルが上がり、オーラ量と出力が増す。レベル20で固有の念能力が発現し、レベル100で本人も「メンバーゼロ」となって自分の共同体を作れる。モレナはレベル0以上の対象の位置・状態・得点・レベルを把握できる。 |
| 発動条件・制約 | 交渉のカードゲームで子の最後の一枚が「はい」(またはその結果を選べるカード)になること、モレナが相手に口づけすること、モレナか仲間の殺人の場に相手が居合わせることの三つ。そろうまで対象はレベル0のままで恩恵を得られない。この条件は誓約と制約の一種としても説明され、子は死の危険を、モレナは能力の情報を明かす危険を負う。 |
| レベルの配点 | 得点はモレナ自身が割り当てる。ブラックホエールの航海に際して定めた配点は、念能力者でない者の殺害が1レベル、念能力者が10レベル、王子が50レベル。 |
| 使用者のレベル | 45。到達に伴い、モレナ自身のオーラ量と出力も増している。 |
| 効果の持続 | 対象かモレナのどちらかが死ぬまで持続する。モレナはこの能力をゲームアプリに喩え、ゲームがクリアされれば終わるとも述べている。 |
能力の概要
恋のエチュードは、モレナ=プルードが操る特質系の念能力である。モレナは唾液を媒介として他者を「感染」させ、感染した者に念能力を与える。感染させられる人数は最大22人で、集団の起点となるモレナ自身は「メンバーゼロ」と呼ばれる。モレナはこの能力を、他の系統を高度に組み合わせたものだと考えている。
モレナは独りでに念を使えるようになった特質系能力者で、部下に助言し、本人の資質と自らの目的の双方に合う能力へ導けるだけの知識を持つ。恋のエチュードでレベル45に達したことにより、モレナ自身のオーラ量と出力も増している。エイ=イ一家の構成員は全員が念能力者であり、モレナはカキン帝国の裏社会で最も有力な三勢力の一つを率いる。
仕組みと効果
感染した集団の一員が人を殺すと、その者のレベルが上がり、オーラ量と出力が増す。得点を割り当てるのはモレナ自身である。ブラックホエールの航海に際しては、念能力者でない者の殺害を1レベル、念能力者の殺害を10レベル、王子の殺害を50レベルと定めた。第410話には、モレナが部下たちにこのレベルの上げ方を説明する場面がある。
レベル20に達した者は固有の念能力を発現する。その能力の内容は、使う前からおおよそ本人が把握している。さらにレベル100に達した者は自身も「メンバーゼロ」となり、恋のエチュードによって自分の共同体を作れるようになる。
モレナの側には把握の機能がある。感染者へ念能力を与えて強化するだけでなく、レベル0以上の対象であれば、その位置、状態、得点、レベルを知ることができる。条件が満たされずレベル0にとどまる相手も、この把握の範囲に入る。
発動条件・制約・弱点
三つの条件のうち中核にあるのが、モレナの交渉のカードゲームである。モレナが親、相手が子となって卓を囲み、子が最後に出す一枚が「はい」、またはその結果を選べるカードであれば、条件の一つが満たされる。ここには操作系的な側面も現れる。相手がゲーム中に不正を働いたり、途中で降りようとしたりすると、選べる札は「はい」か「いいえ」の二つに縛られる。
この条件は誓約と制約の一種としても説明されている。カードゲームでは子が死の危険を負い、モレナ自身も恋のエチュードに関する情報を明かす危険を負う。その双方の危険が制約の内容として挙げられている。第407話と第409話では、ボークセンがモレナの物腰から強い怒りを読み取っており、その怒りは不正の可能性が話題に上ったときにとりわけ強まった。
効果は対象かモレナのどちらかが死ぬまで消えない。モレナはこの能力をゲームアプリに喩え、ゲームがクリアされれば恋のエチュードも終わると語っている。逆に言えば、口づけを受けても三つの条件がそろわない相手はレベル0のまま据え置かれ、能力から何も得られない。
作中での運用
モレナは少なくとも22人のエイ=イ一家構成員を連れてブラックホエールに乗り込んだ。船内では構成員の献身に礼を述べ、一人ずつに口づけして恋のエチュードを発動させる。続けて能力の規則と殺害対象ごとの配点を説明し、部下たちを船内へ放った。モレナはブラックホエールの3層を掌握している。
エイ=イ一家はもともと人身売買の組織だったが、モレナが単独で内部の実権を奪い、大量殺人の集団へ変えた。ノブナガ=ハザマは、一家の隠れ家がモレナの能力で作られたか補強されており、モレナが中にいる間は壊せないのではないかと見ている。レベル45に達したモレナが恋のエチュードとは別の念能力を得ているかどうかは、明らかになっていない。
発動条件・効果・制約をつなぐ
恋のエチュードは単独の名称として読むより、周囲の条件とつなぐと輪郭がはっきりする。念能力は名称や威力だけで評価せず、使用者、系統、発動条件、対象、代価、解除条件を一続きの仕組みとして読む必要がある。
基本情報のうち「使用者・能力者」は、モレナ=プルード。エイ=イ一家のボスで、この能力では集団の起点となる「メンバーゼロ」にあたる。これに対して「念系統」は、特質系。モレナ自身は、他の系統を高度に組み合わせた能力だと考えている。二つを同じ表へ置くことで、前提と結果を取り違えずに読める。
基本情報のうち「念系統」は、特質系。モレナ自身は、他の系統を高度に組み合わせた能力だと考えている。これに対して「効果・作用」は、唾液を介して最大22人を「感染」させる。感染者は殺害によってレベルが上がり、オーラ量と出力が増す。レベル20で固有の念能力が発現し、レベル100で本人も「メンバーゼロ」となって自分の共同体を作れる。モレナはレベル0以上の対象の位置・状態・得点・レベルを把握できる。ここを切り分けると、作中で明示された範囲と読者が解釈できる範囲の境界が見えやすい。
基本情報のうち「効果・作用」は、唾液を介して最大22人を「感染」させる。感染者は殺害によってレベルが上がり、オーラ量と出力が増す。レベル20で固有の念能力が発現し、レベル100で本人も「メンバーゼロ」となって自分の共同体を作れる。モレナはレベル0以上の対象の位置・状態・得点・レベルを把握できる。これに対して「発動条件・制約」は、交渉のカードゲームで子の最後の一枚が「はい」(またはその結果を選べるカード)になること、モレナが相手に口づけすること、モレナか仲間の殺人の場に相手が居合わせることの三つ。そろうまで対象はレベル0のままで恩恵を得られない。この条件は誓約と制約の一種としても説明され、子は死の危険を、モレナは能力の情報を明かす危険を負う。ここを切り分けると、作中で明示された範囲と読者が解釈できる範囲の境界が見えやすい。



