本文へ移動
ANNA MOVIESHUNTER×HUNTER

人物

レイザー

グリードアイランドのゲームマスター、レイザー。ゲームの放出系システムを担い、14人の悪魔を率いてゴン=フリークスたちとドッジボールで戦った念能力者。

No.417まで対応更新 2026.08.13

レイザーはグリードアイランドゲームマスターの一人である。ゲームの放出系のシステムを受け持ち、島で使われる大半の呪文が滞りなく働くよう保っている。同時に「一坪の海岸線」を入手するクエストの最終関門でもあり、レイザーを退けなければこのカードは手に入らない。長身で肩幅が広く、全身に大きな筋肉がついた体格をしている。初めて姿を見せた場面では、清潔な白いTシャツに赤い短パン、緑と黄のスニーカーという軽装だった。髪は濃い紫色で、ぎざぎざに逆立っている。

普段は物腰が柔らかく、挑みに来た相手にもほとんど敵意を見せない。一方、対峙して戦う段になると容赦がなく勝負に厳しいが、理屈の通らない扱いはしない。規律違反を軽く扱わず、決まりを破った者はためらいなく罰する。かつては複数の殺人を犯した犯罪者で、ジン=フリークスに捕らえられて死刑を宣告された。そのジンに雇われて島へ渡り、ゲームの制作に加わってからは島で暮らしている。ゴン=フリークスたちとのドッジボール勝負は、息子が挑んできたら手加減するなというジンの言葉を受けて全力で応じたものだった。

基本情報

レイザーの基本情報
所属・役割グリードアイランドのゲームマスターの一人。ゲームの放出系のシステムを担当し、島へ送られた死刑囚たちを抑える立場にある。前歴は犯罪者で、死刑を宣告された後にジン=フリークスに雇われ、ゲーム制作の協力者として島へ渡った。
初登場・登場媒体原作第145話(単行本第15巻)。映像化作品では1999年版OVA(G.I.完結編)第1話と2011年版第65話に登場する。
状態生存。ドッジボール勝負に敗れた後も島に残り、ゴン=フリークスに父ジンが島にいないことを伝えている。
念系統放出系。操作系も自分の能力に組み込めるだけの練度があり、8体の念獣を同時に操る。堅から硬へ移ることができ、周の扱いにも長ける。
能力・関係念で14人の悪魔を呼び出して戦い、放出したオーラ球を投げつける。この球の呼称は説明のためのもので、作中で確定した名称ではない。ゲームマスターだけが使えるカード「排除」を持ち、不正に入島した者をアイジエン大陸へ追放できる。ジン=フリークスは死刑から引き上げた恩人であり、その息子ゴン=フリークスには一人前の相手として接する。
人気投票第3回人気投票では51票を集め、ウボォーギン、ゼノ=ゾルディックと並ぶ26位。

人物像

レイザーはグリードアイランドの運営側に立つゲームマスターの一人で、放出系のシステム全般を受け持つ。島で使われる大半の呪文は、その管理のもとで正常に働いている(単行本第15巻第145話)。ゲームマスターだけが使えるカード「排除」を持ち、コンソールを介さずに入り込んだ者をアイジエン大陸の任意の場所へ送り返せる。島に来てからは少なくとも13年が経つ(単行本第8巻第69話)。島へ送られた死刑囚は全員が念能力者だが、レイザーが居合わせるだけで、各自が与えられた役回りから外れなくなる。

14人の悪魔は大きさも形もまちまちだが、白い体に青い頭という配色は共通している。頭部は道化師のような形か、黄色い球が突き出た丸屋根状のどちらかである。例外はNo.0で、こちらは全身が青く、手足だけが白い。悪魔の胸にはそれぞれの番号が黒で刻まれており、ここでもNo.0だけは白い数字になっている。

性格はおおむね穏やかで人当たりがよく、自分に挑みに来た相手に対してさえ敵意らしい敵意を見せない。ただし向き合って戦う段になると容赦がなく、勝負に厳しい。それでいて筋の通らない扱いはしない。規律違反を軽く見ることはなく、決まりを破った者はためらわず罰する。力の劣る者を公然と見下すこともなく、年齢や経験の差も戦いの場では意に介さない。

ゴン=フリークスには、少年や子どもとしてではなく一人前の相手として接し、強い敬意を寄せている。ジン=フリークスが息子に置く信頼を尊く思う一方で、それをうらやましくも感じている。勝負が終わると自分からゴンに歩み寄って問いに答え、父は島にいないと伝えたうえで、犯罪者だった過去とジンとの出会いを語った。ジンが信じて託したように自分もゴンを信じ、出し惜しみはしなかったと述べ、勝利を祝って、ゴンが父にたどり着けるよう願っている(単行本第17巻第169話)。

作中での動向

子どものころのレイザーは虐待を受けて育った。名前で呼ばれることはほとんどなく、「のろま」「役立たず」「できそこない」「馬鹿」といった言葉ばかりを向けられていた。長じて複数の殺人を犯す犯罪者となり、最後はジン=フリークスに捕らえられて死刑を宣告される。ところがジンは彼を雇い、グリードアイランドへ連れて行って、ゲームの制作に協力させた。子どものようにゲームへ興奮し、息子が来たら手加減しないでくれと頼むジンを、レイザーは正気ではないと思ったという。そのジンが肩に手を置き、頼りにしていると名前を呼んで告げたとき、彼は生まれて初めて名前で呼ばれたように感じ、ジンへの敬意と情が深まった(単行本第17巻・第169話)。

幻影旅団がコンソールを使わずに島へ入ろうとしたとき、レイザーはEtaから知らせを受けて対処に向かった。彼は名乗り、ゲームマスター専用の呪文カード「排除」を見せる。招かれざる客が来るのは何年ぶりかで落ち着かないと述べ、不正には不正で応じると告げた。フィンクス=マグカブが渋々ながら受け入れたことで、旅団の面々はアイジエン大陸のばらばらの場所へ飛ばされる。その際、正規の手順で来るなら歓迎する、自分と戦って手に入るアイテムがあるからまた会うことになるだろう、とも言い残した。相手の力量を認める言葉を口にした後、オーラ球をスパイクして旅団の船を吹き飛ばしている。

カヅスール連合が「一坪の海岸線」を探し当てようとすると、ゲーム内の筋書きではレイザーはソウフラビを占拠した14人の海賊の頭目であり、彼らを町から追い出すことがカードの入手条件だと判明する。レイザーはこのクエストの最終関門でもある(単行本第16巻第155話)。ボポボと2人の海賊が連合の面々を、レイザーたちが住まう灯台へ案内した。クエストの規則としてレイザーは、15の競技のうち挑戦者が8勝以上すれば自分たちは町を出る、届かなければ挑戦者が立ち去ると宣言する。彼自身はボクシングの審判を務め、この競技は海賊側が取った。ゴン、キルア=ゾルディックビスケット=クルーガーの3人が、自分たちの手の内を明かさないまま競技の種類をできるだけ多く知るためにわざと負けたことを、彼はすぐに見抜き、次はもっと強い仲間を連れて戻ってくるだろうと考えた。

およそ1週間後、3人はGoreinuヒソカ=モロツェズゲラの一行を味方に加え、さらに頭数合わせの選手を連れて戻ってきた。バリーケスーロドリオットが3勝を挙げた時点で、レイザーは以後は自分が相手をするから負けてかまわないと海賊たちに合図を送る。これに背いたボポボは反抗して暴動を煽ろうとし、レイザーはその場で彼を処刑して、次は自分が出ると宣言した。禁を破れば重い罰があると伝えてあったはずだ、実行しないとでも思ったのか、というのが彼の言い分である。続いて念で14人の悪魔を呼び出し、8人のチームを組んでドッジボールでの決着を挑戦者たちに持ちかけた。

オーラを乗せただけの普通の投球でもボポボの頭を砕いた一撃と変わらない、という言葉に頭数合わせの選手たちが怯え、ゴンは6人での試合を申し出た。しかしレイザーは、人数は揃えなければならないとこれを退ける。仲間を殺した理由を問い詰めるゴンには、落ち着いてボポボの罪状を並べて答えた。ツェズゲラがグリードアイランドは仮想空間ではなく現実の場所だと明かすと、どちらにしても外界から隔てられていることに変わりはないと言って説明を打ち切る。ゴンにジンのことを尋ねられて恩人の息子だと気づき、練を解き放って、ジンからは息子が挑んできたら手加減するなと言われていると明かした。この力の誇示で頭数合わせの選手が逃げ出したため、Goreinuが2体の念獣を出して人数を埋めた。

ドッジボール勝負の経過

規則の説明が済むと試合が始まり、レイザーは先攻を相手側に譲った。Goreinuには悪魔を2体落とさせたうえで、その投球を片手で止めて投げ返す。Goreinuは白の賢者と位置を入れ替えて直撃を免れたが、代わりに衝撃を受けた白の賢者は砕け散った。跳ね返ったボールを受けたレイザーは、退場した悪魔たちと目で追えない速さのパス交換を始める。そのうちの一球がツェズゲラに命中して重傷を負わせ、彼はコートの外で手当てを受けることになった。

ヒソカ=モロが悪魔を1体落とし、伸縮自在の愛でボールを手元へ引き寄せると、レイザーは興味を示した。続く投球には、No.6とNo.7を融合させたNo.13を当ててボールを掴ませ、ヒソカに能力の解除を強いる。ゴンとキルアが堅で身構える中、レイザーはゴンを狙うと予告した。ゴンは硬で投球をそらしたものの、そのまま場外へ吹き飛ばされて退場となる。ドッジボールは避けることと捕ることだけの競技ではない、もっとも参考にはならないだろうが、というのがゴンへの言葉だった。

再開後、Goreinuはレイザーと黒の賢者の位置を入れ替え、その顔面にボールを当てることに成功する。しかし悪魔2体がこの策を帳消しにした。ボールが床に落ちる前に捕らえ、そのままGoreinuの顔へ叩き込んで気を失わせたのである。ボールを得たレイザーはキルアを狙って投げ、右へ逃げた相手に合わせて最後の瞬間に軌道を曲げた。ビスケットは跳んでかわしたが服の一部が裂け、ヒソカもよけたところで悪魔がボールを捕って投げ返す。ヒソカは指を2本折りながら伸縮自在の愛で受け止めた。衣服も体の一部として扱われるためビスケットは退場となり、ゴンはチームに一度だけ認められた復帰枠を使ってコートへ戻った。

レイザーはキルアにボールを持たせ、自分は攻撃の力を溜め始める。その隙にゴンがジャジャン拳のグーでボールを打ち抜き、No.13を場外へ押し出した。準備をやり直す彼に、ビスケットは、ゴンに力を溜める時間を与えるこの競技を選んだのは誤りだと告げるが、レイザーは取り合わなかった。ゴンの2投目はバンプで勢いを殺したものの、ヒソカが伸縮自在の愛で空中から奪い取り、レイザー側も復帰枠を使わされる。さらにビスケットがNo.2を落とし、レイザーの側に残るのは彼一人になった。

ツェズゲラの求めたタイムアウトを挟むと、レイザーは念獣を解いて散っていたオーラを回収した。ボールを高く上げてスパイクを狙うが、ゴン、キルア、ヒソカが組んだ布陣に受け止められる。感心した彼は三人の手順を分析し、キルアの流の練度を評価したうえで、次のゴンの攻撃の直後、態勢を立て直す前に一人ずつ落とす方針を立てた。ところがゴンがそれまで以上のオーラを練り上げると、レイザーは言葉を失い、化け物だと胸の内で評しながら、確かにジンの息子だと認める。捕球は無理だと判断してバンプで打ち返し、ゴンなら捕りに来ると読んだが、当のゴンは力尽きて倒れ、ボールはその脇を抜けていった。返球したのはヒソカで、レイザーは再びバンプを試みたものの、粘りつくオーラがボールを両手首に貼り付け、そのまま場外へ引きずり出される。審判はゴンたちの勝利を告げた。

能力・特徴・関係

レイザーは非常に強力な念能力者である。島の死刑囚はいずれも念を使うが、彼が居合わせるだけで各自が持ち場を離れなくなる。Goreinuは、彼が死刑囚の誰よりも、そしてカヅスール連合のどの参加者よりも強いと見ていた。フィンクス=マグカブも最初の遭遇でその力量を測り、「排除」のカードを示されると穏便に島を去る道を選んでいる。ツェズゲラは、他の海賊とは桁の違うオーラ量だけで彼がゲームマスターだと見抜いた。競技全般に長け、なかでもドッジボールを専門とする。彼との一戦は多くの挑戦者にとって命に関わるもので、勝ったゴン側でも無傷で終えたのはビスケットだけだった。

察知の鋭さも際立っている。カヅスール連合の中からゴン、キルア、ビスケットの3人が他より力があると感じ取り、追い返した6人の旅団員の力量も同じように測っていた。2度目の挑戦では本気の顔ぶれと頭数合わせを即座に見分け、5人が数合わせだと言い当てている。1度目に3人が力を出し切らなかった理由を読み解いたのも彼である。試合中は、自分のボールを止めるためにゴンが組んだ段取りを一目で理解し、それぞれの役割まで指摘してみせた。

腕力は、纏の状態のまま片手でオーラを纏ったボールを受け止められるほどである。周をかけたGoreinuの投球さえ、この状態で難なく掴んでいる。投擲は放出したオーラ球でも実物のボールでも正確で、岸から数十メートル離れた船にスパイクを当て、命中したボールが自分の手元へ跳ね返るように投げることもできた。狙った距離を進んだところで直角に折れるシュートボールも見せている。投球そのものが極めて速く、悪魔たちとのパス回しでは、優れた反射と手と目の連動でボールの向きを次々に変えた。

ドッジボールでは投げる、つなぐ、捕る、誰をどの順番でどの間合いで落とすかという判断まで、どの要素も高い水準にある。加えてバレーボールの技術を競技にも戦い方にも取り込んでおり、跳躍しながらのスパイクで念を乗せたボールやオーラ球を撃ち出し、捕るには強すぎる球はバンプで勢いを殺して任意の方向へ逸らす。ビスケットはその間合いの取り方と技術に舌を巻いた。出力を抑えた硬でジャジャン拳のグーの球を弾き返しており、そのときも捕球できると考えていた。不完全なグーの球についても捕れると踏んでいたが、同じ技は彼の最も強い悪魔を場外へ押し出している。オーラを回収した後は、場外へ出される代償と引き換えに全力のグーも捕れると見積もり、実際にバンプで打ち返した。彼のスパイクを止めるには、ゴン、キルア、ヒソカの三人の合力と、精密な位置取り、オーラ操作、特定の能力が必要だった。

系統は放出系で、操作系も能力に組み込めるだけの練度があり、8体の念獣を同時に操る。この系統が可能にする制御の種類にも通じている。オーラ量は、ゲームの放出系のシステムを担いながら、ゴンの不完全なグーに比肩する投球を何度も放ち、硬を3回以上使ってなお疲れをまったく見せないほどである。練を見せただけで、ケスーとロドリオットが集めた頭数合わせの選手は逃げ出し、ゴンも身震いした。周の扱いも巧みで、パスを重ねて威力の落ちた球ですらツェズゲラに重傷を負わせ、床で跳ねた球を捕ったキルアはボウリングの球のように重かったと述べている。強化系のゴンは硬で受けて軽傷で済んだが、それでも壁まで吹き飛ばされた。Goreinuは狙われた瞬間に捕れば死ぬと直感し、その心の傷から試合中は白の賢者を出せなくなった。堅から硬へ移ることができ、硬を使いこなす以上は絶と凝も扱えることになる。この試合で流を必要とする場面はなかったが、キルアが味方の緩衝役を務めたときには、その難しさを正しく見て取っていた。ジンは死刑から彼を引き上げた恩人であり、その息子であるゴンには手を抜かずに応じた。一方、島の死刑囚たちには規律を守らせる側に立ち、命令に背いたボポボは自ら手にかけている。

作中の食い違いと他作品との関連

旅団と会ったとき、レイザーは招かれざる客が来るのは何年ぶりかだと述べている。一方でシャルナーク=リュウセイは、クロロ=ルシルフルもレイザーに追い出されたと語り、ヒソカ=モロはその見立てを否定しなかった。両者を突き合わせると、クロロが他の団員より後に島へ渡ったか、そもそも島へは来ておらずヒソカがシャルナークの思い違いをあえて正さなかったか、いずれかということになる。

レイザーと14人の悪魔については、YuYu Hakusho で Amanuma が作ったゲーム「Game Battler」の Devil City を想起させるという見方がある。Game Battler の側にも、ゲームマスターに挑むには一定の人数を揃えなければならないという共通点がある。レイザーが放つオーラ球も、同じ作品の Shinobu Sensui が使う「Splinter Resshūken」に近い。また Me & Roboco の第226話には、Goreinu のスパイクを受けたときのレイザーとそっくりな姿でドッジボールに当たる Roboco が描かれている。

サイト内検索

百科事典・主要解説を検索

入力すると候補が表示されます。