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ANNA MOVIESHUNTER×HUNTER

人物

ハンゾー

ジャポン出身で雲隠流の上忍。第287期ハンター試験に合格し、カキン帝国のマラヤーム王子の護衛を務める忍のハンター。念系統は変化系。

No.417まで対応更新 2026.08.13

ハンゾーはジャポン出身の忍で、雲隠流の上忍にあたる。第287期ハンター試験には受験者番号294番として臨み、平民が立ち入れない国にあると噂される隠者の書を探すためにハンターを志した。原作の初登場は第6話単行本第1巻)。表記は片仮名のハンゾーで、漢字では半蔵と書く。試験合格後に念を習得し、王位継承編の時点ではカキン帝国の第十三王子マラヤーム=ホイコーロの護衛を務めている。

生まれた時から忍術の修行を課され、18年間一度も修行を欠かさなかったと自ら語る。多弁で上機嫌な振る舞い、時折の騙されやすさや怒りの爆発は、忍としての育ちと噛み合わない。その一方で幼いうちに人を殺めており、拷問にも迷いがない。ハンター試験の最終試験ではゴン=フリークスを力量で圧倒しながら自ら試合を降り、選挙編ではゴンの回復の場に立ち会った。王位継承編ではクラピカに誘われてカキン帝国の王子の護衛に加わっている。念系統は変化系具現化系にも適性を示し、分身の術を使う。

基本情報

ハンゾーの基本情報
所属・役割ジャポン出身の忍で雲隠流の上忍。ハンター協会のハンターであり、マラヤーム=ホイコーロ王子付きの護衛を務める。第287期ハンター試験では受験者番号294番、王位継承戦では当初モモゼ=ホイコーロの護衛だった。
初登場・登場媒体原作第6話。映像化ではTVアニメ1999年版 第6話、TVアニメ2011年版 第3話で登場時期が異なる。
状態生存。カキン帝国の王位継承戦のさなか、マラヤーム王子の護衛を続けている。
念系統・念能力変化系で、具現化系にも適性を示す。念を学んだのはハンター試験の後で、習得までは半年に満たなかった。能力は分身の術。自分の姿をした分身を生み出し、本体を横たえたまま分身だけを動かせる。
戦闘と装備の特徴速度と膂力でゴン=フリークスを上回り、指一本で全身を支える平衡感覚を持つ。首の後ろへの一撃で相手を昏倒させる体術を使い、道具を要さない拷問術にも通じる。ハンター試験当時は前腕の包帯の下に二本の刃を隠していた。
主な関係ハンター試験の最終試験でゴン=フリークスと対戦し、自ら降りて勝ちを譲った。王位継承編ではクラピカの誘いで王子の護衛に加わり、ビスケット=クルーガーと同じ持ち場で任に就く。無防備な本体を預ける相手もビスケットである。
読者人気投票第1回は322票で8位、第2回は120票で16位、第3回は87票で22位。

人物像

ハンゾーはジャポンに生まれ、生後まもなくから忍術の修行を課された。18年間一度も修行を絶やさなかったと第34話でゴン=フリークスに語っている。初めて人を殺めた時期については、修行の一環として10歳になる前とする記述と、11歳までにはすでに殺していたとする記述が併存する。ハンターを志した動機は隠者の書で、平民の立ち入れない国にあるという噂を手がかりに、第287期ハンター試験へ受験者番号294番として参加した。ハンター証を得ることは、その巻物を追う旅を続けるための手段でもあった。

外見は坊主頭の若い男で、羽根のような形の眉を持つ。幼い頃からの忍としての鍛錬により、体つきは引き締まっている。ハンター試験当時は肩当ての厚い黒のシャツに灰色のズボンと靴を合わせ、首に赤いバンダナを巻き、手首と足首に白い包帯を巻いていた。カキンの王子の護衛に就いてからは、黒いスーツにネクタイという装いに変わっている。

性格で最も目立つのは多弁さで、上機嫌な振る舞いや、時折見せる騙されやすさ、怒りの爆発とあわせて、忍としての育ちとは噛み合わない。腕への自信は過信に転じやすく、その結果さらに余計なことまで話してしまう。とはいえ冷徹に徹することもでき、ゴン=フリークスを痛めつけることにも躊躇がなかった。憐れみを持たないわけではない。最終試験では、痛みを与えても憎しみを向けてこないゴンを前に、拷問する側は憎まれて当然だという自分の前提が崩れ、試合を捨てる決断をした。王位継承編では、王妃セヴァンチ=ホイコーロの指示で持ち場を離れており防ぎようがなかったにもかかわらず、モモゼ=ホイコーロの死を自らの責任として悔い、報復を誓う。誓いは、殺害者を騙して自白させたうえで殺すという形で果たされた。

作中での動向

第287期ハンター試験では、序盤から他の受験者との差が見える形で描かれる。トンパの回想では、自分が忍であること、巻物を探す旅のためにハンター証が要ることを本人が明かしている。トンパに飲み物を勧められたときは、忍は贈り物を受け取らないと断った。長距離走の一次試験では、多くの受験者が息を切らせるなか、走りながら平然と会話を続ける。料理が課題の二次試験ではグレイトスタンプを難なく仕留めたが、他の受験者と同じくメンチに不合格とされ、続く二品目でも受験者のなかで唯一寿司を知っていながら、やはり同様に退けられた。もっともメンチは、気に入った受験者を問われた際にハンゾーの名を挙げている。リッポーが取り仕切る三次試験では、トリックタワーの罠と難題を三番目に突破し、四次試験へ進んだ。

ゼビル島の四次試験で指定された標的は、アモリ3兄弟の長兄アモリだった。アモリには常にウモリが付き添っていたため、ハンゾーは距離を取って追い、番号札を奪う機会をうかがう方針を取る。兄弟がそれぞれの標的であるシシトウケンミから番号札を奪い、三人目のイモリと合流したところで、イモリがキルア=ゾルディックに仕掛けた。キルアは三兄弟を返り討ちにし、三人分の本来の番号札を奪う。キルアがアモリとイモリの番号札を別々の方向へ投げたため、ハンゾーはアモリのものと思った番号札を追ったが、追わされていたのはイモリの番号札であり、地面に手をついて敗北を認める格好になった。それでも、三兄弟がシシトウとケンミから奪っていた二枚を回収して合計6点に達し、次の試験へ進んでいる。

最終試験の一回戦の相手はゴンだった。ハンゾーは審判のマスタに、相手に負けを認めさせる以外に勝ち筋がないことを確認する。あわせて、四次試験で自分を尾行していたのがマスタだと気づいていたと明かし、試験で多くの機会を得られたのは高い評価のおかげだろうとして礼を述べた。試合が始まると、速さも力も戦いの経験もハンゾーがゴンを大きく上回ることがすぐに明らかになる。しかし勝つには相手の降参が要る。意地は命より大事なのかと問い詰め、腕を折ってもゴンは降参しなかった。その目に憎しみがないことに気づいたハンゾーは、自分がゴンを気に入っていたと自覚し、自ら試合を降りてゴンに勝ちを譲る。続くポックルとの試合では早々に降参させ、ハンター試験に合格した。試験後、イルミ=ゾルディックがゴンを殺しに向かおうとした際には、クラピカ、レオリオ=パラディナイト、試験官たちとともに行く手をふさいでいる。試験が終わると、ハンターとしての成功と隠者の書の探索を目指して去った。

その後の来歴と王位継承戦での役割

選挙編では、前会長アイザック=ネテロを弔い、ハンター協会の新会長を決める投票に加わるため姿を見せる。病室の外からゴン=フリークスを励まそうとする友人たちの輪に加わり、建物の外から様子を見守った。ゴンがアルカ=ゾルディックの力で回復した場面では、奇妙で強大なオーラが感じ取られている。その後、ハンターたちが新会長を選ぶ投票所へレオリオ=パラディナイトに会いに行くゴンへ付き添った。会場がゴンに拍手を送るなか、隣にいる坊主頭は誰なのかという囁きが広がり、ハンゾーを赤面させる。

王位継承編では、ツェリードニヒ=ホイコーロの情報を得る目的で、クラピカに誘われてカキン帝国のいずれかの王子の護衛に応募する。ハンゾー自身は、ツェリードニヒがわざわざ公の媒体で護衛を募るとは考えにくいと疑問を示していた。採用されたのはモモゼ=ホイコーロの護衛で、のちに王妃セヴァンチ=ホイコーロの要請により、護衛の大半とともにモモゼの弟マラヤームの警護へ回る。この配置換えのあと、ハンゾーはビスケット=クルーガーとともに、マラヤームの守護霊獣が大きくなっていることに気づいた。

護衛の一人によってモモゼが急死すると、その場におらず助けられなかったことに怒りをにじませ、自らを責める。犯人が再び動くと見て、休憩に入っていた二人の護衛のいずれかだと推理し、モモゼを殺した相手に必ず報いを受けさせるとビスケットに誓った。二人はその後、モモゼの死がマラヤームに重くのしかかり、守護霊獣がさらに膨れ上がって獰猛さを増していることも見て取っている。任を解かれたあと、ハンゾーは横になり、ビスケットに体を見ていてほしいと頼んで分身の術を使い、自分の分身を作り出した。分身は警備員を昏倒させ、タフディーナゴマムが勾留されている房へ向かう。無作為に選んだのはタフディーの房で、起こしたうえで、王女殺害の働きによりベンジャミン=ホイコーロに引き抜かれたと持ちかけると、タフディーは自白し、自分の念能力の詳細まで語った。ハンゾーはその場でタフディーを殺している。

ところが1013号室へ戻ると部屋は空で、自分の体が見当たらない。あるのはマラヤームの念獣を一回り小さく、より険しくしたような存在だけで、近づこうとすると身構えられた。部屋の電話も使えなかった。守護霊獣がいることから第十三王子は存命だと判断し、モモゼの部屋の電話を使おうと考えたが、警備からは、継承戦で死亡した王子の部屋は封鎖され電話線も切られていると告げられる。そこでクラピカのもとへ向かい、自分の窮状を伝えた。クラピカは上位の王子へ連絡する権限がなく、翌日にはハルケンブルグ=ホイコーロの護衛へ尋ねられると答えたが、ハンゾーはその頃には体に戻っているだろうと見積もった。通話中にシマヌがマラヤーム王子の護衛班の長についてクラピカへ伝えたため、ハンゾーは1013号室へ急ぐが、部屋はやはり空だった。

通話の終わりに、クラピカはウェルゲーの印象を伝え、内通者を探そうとしているかもしれないと注意を促した。ハンゾーの見方では、ウェルゲーは疑わしい者の摘発に乗り出せる立場にない。ハンゾーはさらに、これから調べてほしいことがあるかとクラピカに尋ね、マラヤーム王子の安全を確保するための情報を優先するよう求められて、いい奴だと感じている。交代の時間になるとビスケットに起こされ、状況を共有した。二人はウェルゲーを説得するため、部屋にいる全員に念を教えることを決める。ウェルゲーは初め拒んだものの、ビスケットの変身に驚いて受け入れた。ここで分身の能力ではなくビスケットの変身を使ったのは、ハンゾーがモモゼ殺しの嫌疑をかけられるのを避けるためである。

能力・特徴・関係

ハンゾーはハンターの資格に伴う各種の便宜を受けられる立場にある。戦闘者としては速く力も強く、ゴン=フリークスを速度でも膂力でも容易に上回った。忍としての修行は極めて過酷だったと語られ、その成果として雲隠流忍術を修めている。首の後ろへの一撃で相手を昏倒させ動けなくするなど、体術の水準も高い。ゴンと同じ年頃には自分はすでに人を殺していたとも述べている。気配を消すことに長ける一方、キルア=ゾルディックには尾行を察知された。逆に他者を捉える力もあり、四次試験で自分を追っていたハンターの存在を見抜いている。弱点は口数の多さで、そのために隙を作る場面が少なくない。

膂力と平衡感覚は際立っており、指一本で全身を支えることができる。ゴンとの試合では隠し刃を使えば手足を切り落とせると言い、実際に一撃のアッパーで気絶させて吹き飛ばした。速度でもゴンを上回り、枝の上を走りながらキルアが投げた番号札に追いつき、地面へ落ちる前に掴み取っている。木の枝から枝へ高速で跳び移り、他人が伸ばした脚の上に片足で難なく立つほどの均衡感覚も見せた。持久力も高く、階段の上りや沼地を含む80キロメートル以上の長距離走を走り切っている。ただしこのときは、キルアより息が上がっていた。

拷問については、道具を必要としない複数の手法に通じている。腕をきれいに折る技術もそのひとつで、ゴンは最後まで音を上げなかったが、キルアは、ハンゾーが他の拷問手段を使っていればゴンは簡単に降参していただろうと述べた。ハンター試験当時は前腕の包帯の下に二本の刃を隠しており、戦闘にも拷問にも引き出して使えた。ゴンの手足を切り落とせると言い切ったのもこの刃である。現在も携えているかどうかは分かっていない。

念を学んだのはハンター試験の後で、天空闘技場編でウイングがそのことを明かしている。ウイングによれば、習得に要した期間は半年に満たない。念を学ぶ前の段階でも、メンチはハンゾーのオーラが強いことに気づいていた。系統は変化系で、具現化系にも適性を示す。ハンゾー自身は、自分の念能力が忍術の下地と結び付いている可能性をほのめかしている。実際に使う分身の術は、自分の姿をした分身を生み出すもので、本体を横たえたまま分身だけを動かして探索や交渉に当たれる。

最終試験前のアイザック=ネテロの面接では、注目している受験者としても最も戦いたくない相手としてもヒソカ=モロを挙げ、最も手強く最も危険だと評した。キルアはハンター試験編の時点で、暗殺者としての状態を除けば自分より上、ヒソカよりわずかに下とハンゾーを位置づけたが、当時のキルアは念を知らず、この序列の信頼性は高くない。試合のあと、ハンゾーはゴン、クラピカ、レオリオ=パラディナイトに自分の名刺を渡し、自国を訪れるなら案内すると申し出ている。王位継承編では、意識を分身へ移す間、無防備な体をビスケット=クルーガーに預けるほど信頼を寄せた。

媒体による違いと題材の背景

TVアニメ1999年版では、三次試験を通過した受験者たちがリッポーの用意した追加の試練に閉じ込められる場面が加えられており、ハンゾーが先頭に立って全員を脱出させる。TVアニメ2011年版では、ハンゾーのハンター証の番号が10982 482 3287と示される。この番号は原作にも1999年版にも出てこない。

1999年版では、日本語版でハンゾーを演じた声優がマシューフィンクス=マグカブも兼ねている。同じ作品の英語吹替版でも、ハンゾーを担当した声優がフィンクスを兼ねた。2011年版の英語吹替版では、ゲレタスクワラ賞金首ハンターと同じ声優が担当している。

冨樫 義博は1999年の同人誌『週刊冨樫帝国』で、ハンゾーの造形を旧作『幽☆遊☆白書』の登場人物から流用したと述べている。流用元の候補として挙がるのはKazemaruとHokushinの二人で、いずれか一方か双方かは定まっていない。雲隠流の下敷きになっているのは、1500年代半ばに興った実在の忍術流派である雲隠れ流で、その創始者の子の家系が著名な忍者である服部半蔵につながるとされる。雲隠れ流の忍は、ハンゾーと同じく腕を覆う装甲付きの袖を着けていた。分身の術という副題は、忍者が複数の体に分かれるという通俗的な言い伝えに由来する。

読者による人気投票では、第1回で322票を集めて8位、第2回は120票で16位、第3回は87票で22位だった。イタリア語吹替版では、ハンター試験の最終試験の間ずっとPelatanzoという愛称で呼ばれ続ける。イタリア語で禿頭を指す語をもじった呼び名である。

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