人物
モモゼ=ホイコーロ
モモゼ=ホイコーロはカキン王国の第12王子。国王ナスビと第7王妃セヴァンチの子で、ブラックホエール航海初日に警護兵タフディーに絞殺され、王位継承戦で最初の犠牲者となった。
モモゼ=ホイコーロは、カキン王国の王族で、14人の王子のうち第12王子にあたる。父は国王ナスビ=ホイコーロ、母は第7王妃セヴァンチ=ホイコーロで、セヴァンチが産んだ2人の子の第1子である。同母弟は第13王子マラヤーム=ホイコーロ。初登場は第349話で、穏やかで優しい少女という印象を周囲に与えていた。
王位継承編では暗黒大陸へ向かうブラックホエールに乗り込み、航海初日の夕方、自身の警護兵タフディーに絞殺された。ナスビの子のうち継承戦で最初に命を落とした人物である。本人が知らないうちに守護霊獣が動き、ほかの王子の警護兵に憑いて別の警護兵を殺害させてもいた。モモゼの死は、雇っていたハンゾーの報復、クラピカによる犯行の分析、第9王子ハルケンブルグが継承戦を止めようと動き出す起点となった。

モモゼ=ホイコーロ 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

モモゼ=ホイコーロ 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

モモゼ=ホイコーロ 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

モモゼ=ホイコーロ 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博
基本情報
| 所属・役割 | カキン王国の第12王子。父は国王ナスビ=ホイコーロ、母は第7王妃セヴァンチ=ホイコーロ。同母弟は第13王子マラヤーム=ホイコーロ。 |
|---|---|
| 初登場 | 第349話 |
| 状態 | 死亡。ブラックホエール航海初日の夕方、自身の警護兵タフディーに絞殺された。 |
| 能力・関係 | 兄弟姉妹と同じく卵から孵った守護霊獣が憑いていた。半強制型の操作系で、対象から身体の自由を奪うか、対象が自ら命令どおりに行動せざるを得ない状況へ追い込む。モモゼ自身はその存在を知らない。 |
| 出身地 | カキン王国 |
| 私設兵と警護体制 | カキンのサイトへ私設兵の募集を出した6人の王子の1人で、応募したハンゾーを暗黒大陸行きの警護として雇用した。航海初日、母セヴァンチの指示で警護兵は6人を残して弟マラヤームの護衛へ移された。 |
人物像
小柄な若い女性で、繊細な顔立ちに黒い瞳、長く艶のあるオレンジの髪を凝ったポニーテールに結っていた。ブラックホエール出航前の祭りでは、濃い色のブラウスを合わせた長袖のAラインドレスを着ている。王室の晩餐会ではティアラとジュリエットスリーブのガウンをまとい、同じ場で長姉が着けていたものに似た上品なネックレスを合わせた。
周囲には穏やかで優しい少女という印象を与えていた。母の厳しい言葉に反発する様子も、自分の身の危険を恐れる様子も見せない。一方で、王にはなれない母セヴァンチと弟マラヤームを哀れんでおり、二人が恐れに囚われていること自体を、マラヤームが王の器ではない証と受け止めていた。
手仕事に関心があり、航海中も母の声が届く位置に置かれたロッキングチェアで編み物をしていた。警護についたハンゾーはその姿を見守っている。第5王子ツベッパによれば、年少の王子という立場ゆえに、王族でありながら実質的な政治力も権力も持たなかった。
作中での動向
初めて姿を見せるのはカキンの14人の王子が並ぶ場面で、このとき裁縫をしていた。継承戦にあたってカキンのサイトへ私設兵の募集を出した6人の王子の1人であり、応募したハンゾーを暗黒大陸行きの警護として雇い入れる。出航前夜の祭りでは兄弟姉妹やビヨンド=ネテロと並んで壇上に立ち、観衆へ手を振った。王族はその直後にブラックホエールへ空輸されている。
同じ日に船内で開かれた晩餐会には、淡い色のドレスで出席した。ほかの参加者と言葉を交わしながら、弟マラヤームのそばに立っている。航海初日の昼の会食にも、オペラグローブと豪奢な装身具を身につけて兄弟姉妹とともに姿を見せた。
航海初日、本人のあずかり知らぬところで守護霊獣がワブル王子の警護兵を襲った。憑かれたのは警護兵サイールドで、操られたまま上位王妃所属の警護兵を刺殺し、その後取り押さえられて拘束される。殺害された人数は2人とする記述と3人とする記述があり、一致していない。
モモゼとマラヤームが儀式から戻ったのち、母セヴァンチはマラヤームを連れて1012号室を訪れた。セヴァンチはマラヤームを守ることの重要性を理由に、モモゼの警護兵から6人を残して全員を弟の護衛へ移す。警護兵の1人は契約の相手がモモゼであることを述べ、使用人たちも移動に難色を示した。それでもモモゼが自分のことは心配しなくてよいと告げると、全員がセヴァンチに従った。モモゼは残った警護兵のうち2人に休息を許したが、2人は厚意に礼を述べて辞退し、モモゼも受け入れて礼を返している。
このころモモゼは、理由の分からない疲れを覚えながら母と弟を哀れんでいた。疲労の原因は背後に座っていた守護霊獣だが、本人はその存在に気づいていない。同じ日の午後4時頃、モモゼは寝室で深く眠り込み、1012号室の主寝室の外では残る警護兵のうち4人が見張りに立った。6人の警護兵はいずれも、犯行の証しを残しつつ自分は捕まらない形でモモゼを暗殺する機会を、互いに口に出さないままうかがっていた。眠りの間に守護霊獣は静かに消え、その日のうちに警護兵の1人が寝室へ入ってモモゼを絞殺した。
死をめぐる調査と報復
殺害の場面は、偶然にもオイト=ホイコーロが裏窓で操るゴキブリ越しに目撃され、オイトは自分の警護兵へ知らせた。バビマイナが第1王子ベンジャミンの兵としての権限を使い、1014号室から1012号室へ連絡を取らせる。しかし1014号室の面々の動きはモモゼの死に間に合わなかった。遺体はカキンの軍が運び出している。
6人の警護兵のうち4人の証言が一致し、残る2人は休憩中だったと聞いたセヴァンチは、共謀があったとしてナスビへ報告した。6人は軍法会議にかけるため拘束される。1014号室ではサカタがクラピカを呼び、なぜ守護霊獣がモモゼを守れなかったのかを尋ねた。クラピカはモモゼの不自然な睡眠から、1014号室を襲った獣の1体がモモゼの守護霊獣であり、多量のオーラを費やしたのだと推測する。この推測は的中していた。ビルはそこから、犯人が念に通じた人物だと考えている。
ほぼ同じころ、1013号室の休憩室にいたハンゾーはかつての雇い主の死を知り、その場に居合わせて止められなかったことに怒りと悔いを抱いた。ビスケットの慰めには取り合わず、彼女を相手に考えを口にしながら、犯人が分身を使ったこと、休憩中だった2人の警護兵のうちの1人であることを割り出す。犯人が再び動くと確信したハンゾーは、次の犯行の前に止める構えを取り、報いを受けさせると誓った。
翌日、1013号室でマラヤームの警護に就いたハンゾーとビスケットは、マラヤームの竜のような守護霊獣が次第に獰猛になり、体格を増していると見方を同じくする。午前10時に次の当番と交代して1013号室の休憩室へ下がると、ハンゾーは誰にも話しかけられず触れられないよう身体をビスケットに預け、分身の術を発動した。眠っている看守の脇を通ってタフディーの独房へ侵入し、タフディーを起こして殺害の自白と能力の説明を引き出したうえで、モモゼの仇として彼を絞殺した。
死後の影響
翌日には国王ナスビがモモゼを弔いに訪れた。棺を見つめて立つナスビへ、ヌグイが弔意を述べる。ナスビは悲しむようなことではないと応じ、モモゼはカキンの樹の礎となり、生前よりも明るく輝いていると語った。モモゼの棺は、念を思わせる銘が刻まれた奇妙な部屋に円を描いて並ぶ14の棺の1つに納められ、頭側には火が灯されていた。
3日目の朝には、第9王子ハルケンブルグと配下が1009号室でモモゼへ黙祷を捧げた。この黙祷は莫大なオーラを生み、シカクは驚いてベンジャミンへ連絡している。ハルケンブルグ自身もモモゼの死に涙し、以後は毎日のようにナスビへの面会を試み、次の犠牲者が出る前に継承戦を止めようとするようになった。
9日目、VVIP区画にあるカミーラの幽閉先では、サラヘルが他の不可持民へ呼びかけた。かつて第8王子サレサレを呪っていたヌクオコンと、かつてモモゼを呪っていたカビッチの2人に、敵側に祓い手がいるかどうかを調べさせている。
能力・特徴・関係
兄弟姉妹と同じくモモゼも卵を受け取り、そこから念獣の一種である守護霊獣が孵って彼女を守った。寄生型の能力であるためモモゼに制御はできず、彼女のオーラが尽きると消えてしまう。守護霊獣はオーラでできており、見ることも聞くこともできるのは念能力者だけである。モモゼ自身は最後までその存在を知らなかった。
すべての守護霊獣と同様、モモゼの守護霊獣も2つの本能的な規則に縛られている。他の守護霊獣と戦うことができず、他の守護霊獣が憑いた宿主を直接攻撃することもできない。造形の面では、これまでに判明した守護霊獣の中で最も漫画的な姿をしている。
能力の内容は、クラピカがユヒライとサカタへ操作系を説明する場面で明かされた。モモゼの守護霊獣は半強制型の操作系で、対象から身体の自由を奪うか、対象が自ら命令どおりに行動せざるを得ない状況へ追い込む。
血縁では、父ナスビ、母セヴァンチ、同母弟マラヤームのほかに、ベンジャミン、カミーラ、チョウライ、ツェリードニヒ、ツベッパ、タイソン、ルズールス、サレサレ、ハルケンブルグ、カチョウ、フウゲツ、ワブル、モレナ=プルードという異母の兄弟姉妹がいる。オニオール=ロンポウとブロッコ=リーは半叔父にあたる。