物語 / 出来事
サザンピース・オークション
ヨークシンシティで毎年9月6日から10日に開かれる世界最大の競売。グリードアイランド7本の出品と、大富豪バッテラが全7本を落札するまでの経過。
サザンピース・オークションは、ヨークシンシティで毎年開かれる世界最大の競売である。競売会社サザンピースが主催し、9月6日から10日までの5日間にわたって開かれる。世界で最も求められる品がここに集まり、ゲーム「グリードアイランド」の複数のコピーも出品された。会場に入るには競売品目録が要る。目録は単体で1200万ジェニーし、そのまま入場券を兼ねて5人までの入場を認める。
天空闘技場編では、レオリオ=パラディナイトがこの競売に間接的に触れ、クラピカがその背景を説明した。ヨークシン編で、ゴン=フリークスとキルア=ゾルディックはグリードアイランドを手に入れる場としてここを目指す。グリードアイランド編では実際の入札が描かれ、大富豪バッテラが出品された7本すべてを競り落とした。落札の直後から、バッテラの代理でゲームを進めるプレイヤーの募集が始まる。競売会場はキメラ=アント編にも登場し、未登録種の可能性がある生物の一部が持ち込まれた場所として描かれた。

サザンピース・オークションの会場

出品物を掲載した競売カタログ

競売を進行するオークショニア
基本情報
| 開催時期 | 毎年9月6日から10日までの5日間。グリードアイランドは6日から8日まで1日1本、10日に2本が競りにかけられた。 |
|---|---|
| 開催地・主催 | ヨークシンシティ。競売会社サザンピースが主催する。初日のグリードアイランドはB会場で競りにかけられた。 |
| 入場条件 | 入場券を兼ねる競売品目録が1200万ジェニー。1冊で会期5日間に5人まで入場でき、登録できる名義は1人のみ。ゴンはゴン=フリークス名義で登録した。 |
| 主な関係者・参加者 | ゴン=フリークス、キルア=ゾルディック、レオリオ=パラディナイト、ゼパイル、バッテラ、ツェズゲラ、ミルキ=ゾルディック、幻影旅団のフィンクス=マグカブとフェイタン=ポートォ。キメラ=アント編ではカイトとアマチュアハンター、ポドンゴ=ラポイが、ウォンの紹介で会場を訪れた。 |
| 主な出品物 | グリードアイランド7本と、デオドロザウルスの糞の化石。グリードアイランドの最低入札額は89億ジェニーで、初日の入札は1億ジェニーから始まった。 |
| 出品の経緯 | 7本はハンターのジェイトサリが手放したもの。2000年1月1日までに誰もクリアできなければ自分のコピーを競売へ渡す、という取り決めによる。 |
| 落札結果 | バッテラが7本すべてを落札した。初日は30億5000万ジェニー、最終日の9月10日は278億ジェニーと602億ジェニー。 |
| 結果・影響 | バッテラは落札で財産の半分を失ったと会場で噂され、代理でゲームを進めるプレイヤーの募集と選考を競売会場で始めた。フィンクスとフェイタンは輸送中の1本をジョイステーションごと奪い去った。 |
| 取引規模 | 報道では、10日間で数兆ジェニーが動くと伝えられた。1万ジェニーで買った品が翌日に1億ジェニーで売れることもある。競売会社は世界に数千あるが、違法な品だけを扱う業者も多い。 |
出来事の概要
ヨークシンシティで毎年開かれるこの競売は世界最大の規模を持つ。報道では、10日間で数兆ジェニーが動くと伝えられた。1万ジェニーで買った品が翌日には1億ジェニーで売れることもあり、値のつき方は極端である。競売会社そのものは世界に数千あるが、そのなかには違法な品だけを扱う業者も多い。レオリオ=パラディナイトはゴン=フリークスとキルア=ゾルディックに、サザンピースは世界随一の競売会社であり、いまの手持ちでは入場料さえ払えないと説明した。
競売に並んだグリードアイランド7本は、ハンターのジェイトサリが手放したものである。ジェイトサリは、2000年1月1日までに誰もこのゲームをクリアできなければ自分の持つコピーを競売へ渡すと取り決めていた。7本が競売の手に渡ったのは、この取り決めによる。
経過と時系列:競売品目録の入手まで
発端は、ゴン=フリークスとキルア=ゾルディックがグリードアイランドの入手方法を探す場面にある。キルアは、兄のミルキ=ゾルディックから、ヨークシンシティの競売で同じゲームが複数売りに出されるという噂を聞いたと明かした。ゴンは出品者がジン=フリークスではないかと考えたが、キルアはどちらにしてもはるかに多くの金が要ると答えた。ハンター専用のウェブサイトでゲームを調べると、ヨークシンの競売にはすでに7本が登録され、最低入札額は89億ジェニーと示されていた。
桁の違う金額にキルアは驚いたが、ゴンは自分たちも売る側として参加できないかと言い出した。キルアも戦利品を自前で用意すればよいと同意し、手持ちの8億ジェニーと合わせてゲーム1本分に届くことを期待した。幻影旅団を追っている最中、ゴンはキルアに競売の開始が9月6日であることを確かめ、それまでの3日間で最低1人は旅団員を捕らえたいと考えた。資金づくりは、ゴンがハンター証を1億ジェニーで質入れしたところから動き出す。次に何をするかというキルアの問いに、レオリオ=パラディナイトはまず競売品目録を買うべきだと即答した。
経過と時系列:入場の条件と出品日程
3人はサザンピースへ向かった。館内でレオリオは、サザンピースがヨークシンで最も格の高い競売会社であること、1200万ジェニーの目録がそのまま入場券になることを改めて説明した。競売自体は9月6日から10日まで続くが、どの品がいつ競りにかけられるかは目録がなければ分からない。歩きながらレオリオは、次に来るまでに出品物を調べておくようゴンとキルアに念を押した。
受付は3人を迎え入れ、別の受付が目録の支払い方法を尋ねた。振込の用紙に署名したのがゴンだと分かると、受付は驚きを見せた。最初の受付は分厚い目録を手渡し、目当ての品をどこで調べればよいかを説明した。入場券も示され、5日間の会期中に5人まで入場できることが伝えられた。ただし登録できる名義は1人だけで、ゴンはゴン=フリークス名義での登録を頼んだ。
3人がグリードアイランドの項目を読むと、レオリオは9月6日から8日まで1日1本、10日に2本が競りにかけられることを指摘した。あとは最低入札額の89億ジェニーに届く金を用意するだけだと彼は言った。同じころ、ミルキ=ゾルディックも競売会場に姿を見せ、目録を求めている。旅団を追いたがるゴンに対し、キルアは競売が明後日に迫っていることを挙げ、まず資金を集めるべきだと諭した。ゴンは成功率70%の計画があると言い、直後に60%へ言い直した。キルアはその計画の主導をゴンに任せた。
経過と時系列:競売当日の攻防
競売初日、キルアは旅団に足取りをつかまれることを警戒し、会場までの道のりは慎重に進もうとゴンに告げた。競り落とすだけの金がない以上、頼れるのはゴンの計画だけだった。同行するのはゼパイルひとりかと尋ねたゴンに、キルアはレオリオがクラピカに付き添うため残ると答えた。キルアに催促されてゴンがようやく計画の中身を明かすと、キルアはなぜ自分が思いつかなかったのかと悔しがり、成功率は80%だと勢いよく言い添えた。
ゴン、キルア、ゼパイルは車で会場へ向かった。道中、キルアはその日に出品されるのが1本だけであることを確かめ、ゴンは会場がB会場だと答えた。2人が会場に来ているはずの人物に触れたところで、場面は館内の大富豪バッテラに移る。バッテラは記者から、なぜそこまでこのゲームに関心を持つのかと問われていた。目当ての会場に入ったゴンとキルアは、自分たちの幼さで場違いに感じていた。そこでフィンクス=マグカブとフェイタン=ポートォの姿を見つけ、全速力で会場を飛び出す。2人はすぐに追いつき、競売を楽しみに来ただけだと告げた。フィンクスは奪ってきた目録を掲げてみせた。
4人が会場へ戻ると、開場と入札開始が告げられた。デオドロザウルスの糞の化石に続いてグリードアイランドが紹介され、司会はゲームが電源をつながないままジョイステーション上で動いていることを指摘した。大槌を持った大男が壇上に呼ばれ、本体へ思い切り打ち下ろしたが、筐体はまったく傷つかなかった。司会の女性は、誰かがプレイしている間はゲームの不思議な力が本体を守るのだと説明した。
ゲームがどれほど危険かを説明し終えると、司会は1億ジェニーから入札を始めた。額はたちまち12億ジェニーまで上がる。ゴンはバッテラの手の動きを真似て、その意味を尋ねた拍子に、自分の入札額を倍にしてしまった。ゼパイルに叱られる横でバッテラがさらに額を積み、そこで手信号による入札の仕組みが詳しく示された。初日の1本は、バッテラが30億5000万ジェニーで競り落とした。
関係者・結果・影響
落札を終えたバッテラに、ゴンとキルアはゲームの攻略を手伝うと持ちかけた。3人がゲームとその仕組みについて話すと、バッテラは面談の場を設けることに同意した。同席したツェズゲラは2人に練を見せるよう求め、バッテラに向かって、この少年2人は死ぬだけだと言い切った。ツェズゲラとのやり取りを経て、バッテラは競売に出る7本すべてを落札するつもりだと明かした。腕の立つプレイヤーを集めていること、9月10日に競売会場へ来ることも2人に伝えた。
ゴンとキルアが念を鍛えるために立ち去ったあと、その会話はフィンクスとフェイタンに盗み聞きされていた。まもなく2人はゲームを運搬していた車を破壊し、ジョイステーションごとコピーを1本奪い去った。9月10日、バッテラは残る2本を278億ジェニーと602億ジェニーで落札した。
会場は拍手に包まれたが、居合わせた男2人は、バッテラが7本すべてを手にした一方で財産の半分を失ったという噂を話していた。競売の結末は報道でも取り上げられた。女性記者は、バッテラが自分の代わりにゲームを進めるプレイヤーを募集していること、その選考が競売会場で行われることを伝えた。
キメラ=アント編での標本の取引
カキン帝国の依頼で生物調査を行ったカイトとアマチュアハンターは、その成果をウォンに届けた。ウォンは礼を述べたうえで、サザンピースが奇妙な生物の体の一部を入手したことを話した。未登録の種である可能性があるため、競売はそれを目録に載せられずにいた。政府に没収されるくらいなら、ハンター証を持つ相手に売りたいというのがサザンピース側の意向だった。
ゴンとキルアも加わった一行はヨークシンの競売会場へ向かい、学芸員に案内されて、ガラスケースに収められた肢のある部屋へ通された。標本について話し合ううち、ポドンゴ=ラポイが試料の持ち帰りを提案し、カイトは小片を分けてもらえないかと尋ねた。学芸員は、ウォンの紹介を受けた相手の頼みは断れないと答え、ポニーテールキャットのアルビノを見つけたら知らせてほしいと付け加えた。そして、ガラス瓶に入れた小さな試料を2つ手渡した。
表記をめぐる補足
英語圏向けの翻訳では、サザンピースの名がSouthernbeesと誤訳されることがあった。Viz MediaとCrunchyrollはいずれも当初この訳を用い、のちに前者は漫画で、後者は2011年版アニメで表記を改めている。