人物メモ
- 役割
- 銀河帝国グランド・アドミラル/チス族戦術家
- 時代
- 銀河帝国期〜新共和国期
- 初登場
- 反乱者たち シーズン3 第1話「シャドウへ踏み込む」
関連人物
グランド・アドミラル・スローンを追う順番
グランド・アドミラル・スローンの関連用語
関係する時代
グランド・アドミラル・スローンの補助ガイド
登場・関連作品
プロフィール詳細
- 種族/出身
- チス(Chiss)。アンノウン・リージョン(Unknown Regions/銀河系未知領域)のチサ・アセンダンシー(Chiss Ascendancy)出身。チス族は青い肌と赤い瞳を特徴とする人類種で、独自の艦隊『チス・エクスパンショナリー・ディフェンス・フリート(Chiss Expansionary Defense Fleet)』を保有する
- 氏族/所属
- チサ・アセンダンシー第八支配家系ミス家(Eighth Ruling Family Mitth)の出身で、本名はミス=ロウ=ヌルオド(Mitth'raw'nuruodo)。本名の中核音節『スローン(Thrawn)』が銀河共通語での通称となる。後に銀河帝国に合流し帝国海軍に編入される
- 肩書き/立ち位置
- 銀河帝国唯一のグランド・アドミラル(Grand Admiral)。本シリーズ全体で他のグランド・アドミラルはおおむね人類至上主義の帝国制度下で異例の地位とされ、チス族=非ヒューマンでありながら皇帝パルパティーン直接重用の最高位提督に上り詰めた人物として描かれる
- 象徴的戦術
- 対象勢力の芸術・文化・建築・伝統工芸を分析し、その背後にある思考様式から戦術判断を導く独自の手法。アニメ『反乱者たち』シーズン3〜4のロザル星包囲戦、実写『アソーカ』のペリディア戦などで、敵勢力の心理を芸術鑑賞によって読み切る描写が一貫して描かれる
- 演者
- ラーズ・ミケルセン(Lars Mikkelsen/1964年5月6日デンマーク・グラドサクセ生/『キリング』『シャーロック』マグナッセン役で知られるデンマーク俳優)。アニメ『反乱者たち』シーズン3〜4(2016〜2018)で声と動作キャプチャを担当し、実写ドラマ『アソーカ』(2023〜)でも実写本人として本キャラクターを続演
- 初登場(現行カノン)
- アニメ『スター・ウォーズ 反乱者たち(Star Wars Rebels)』シーズン3第1話『シャドウへ踏み込む(Steps Into Shadow)』(2016年9月24日米国 Disney XD 初放映)。前任のグランド・モフ・ターキンの後継としてロザル星アークの主要敵役に据えられ、シリーズの主要敵キャラクターとして現行カノンに導入された
- 原典(Legends)
- Timothy Zahn 著の長編小説『Heir to the Empire(邦題『スター・ウォーズ/帝国の後継者』)』(1991年5月 Bantam Spectra 刊/米国)で『ジ・スローン三部作(The Thrawn Trilogy)』の主要敵役として登場。当時の拡張宇宙(Expanded Universe/現 Legends)における最も人気のあるオリジナル悪役の一人となり、続三部作以前のスター・ウォーズ小説市場の中心人物として知られる
- 原典(現行カノン小説)
- Timothy Zahn 著『Thrawn(スローン)』(2017年4月11日 Del Rey 刊/カノン)、『Thrawn: Alliances』(2018年7月24日)、『Thrawn: Treason』(2019年7月23日)の三部作で、現行カノンの本キャラクターの来歴が再構築された。続編にあたる『Thrawn Ascendancy』三部作(2020〜2021)ではチサ・アセンダンシー時代の本キャラクターが描かれる
- 旗艦
- インペリアル級スター・デストロイヤー『チマエラ(Chimaera)』。本キャラクターのグランド・アドミラル直属旗艦として『反乱者たち』シーズン3〜4および『アソーカ』に登場する、シリーズで最も著名な帝国旗艦の一つ
- 信条
- 暴力それ自体ではなく、対象を理解した上で最小の打撃で勝利を得るという情報戦・心理戦・芸術解析の組み合わせ。ターキン・ドクトリン的な恐怖統治とは対照的に、知性主導の効率追求型の悪として描かれる
- 再登場
- 実写ドラマ『アソーカ(Ahsoka)』第8話『ジェダイ・魔女・戦士(The Jedi, the Witch, and the Warlord)』(2023年10月3日 Disney+ 配信)でラーズ・ミケルセンが実写本人を演じて続編入り。ロザル戦の終盤でパーギル群と共にアンノウン・リージョンへ消失した本キャラクターが、ペリディア(Peridea)から帝国残党の指揮官として銀河系へ帰還する筋立て
- クリエイター
- Timothy Zahn(ティモシー・ザーン)。1991年小説『Heir to the Empire』で本キャラクターを創造。2014年の現行カノン体制移行後は、デイヴ・フィローニ(Dave Filoni)の指揮下で『反乱者たち』シーズン3〜4の主要敵役として現行カノンに導入され、Zahn 本人が現行カノン版小説三部作を執筆して原典作家の関与が継続している
来歴(時系列)
チサ・アセンダンシー期(小説『Thrawn Ascendancy』三部作 2020〜2021)
現行カノン小説『Thrawn Ascendancy』三部作で描かれる前史。アンノウン・リージョンのチサ・アセンダンシー第八支配家系ミス家の養子となった本キャラクターは、チス・エクスパンショナリー・ディフェンス・フリートの士官として頭角を現し、アンノウン・リージョンへ拡大しつつあった敵対勢力との戦闘で名を挙げる。チス族の戦士訓練と独自の戦術哲学を身につけ、後に銀河帝国へ合流する素地が形成される。
銀河帝国合流(現行カノン小説『Thrawn』2017年4月11日刊)
Timothy Zahn 著現行カノン小説『Thrawn』(2017年4月11日 Del Rey 刊)で描かれる帝国合流期。アンノウン・リージョンで発見された本キャラクターが帝国アカデミーに編入され、共和国期からの伝統である人類至上主義的差別の中、戦術上の卓越した能力で士官学校時代に頭角を現す。同期にエリ・ヴァントー(Eli Vanto)士官候補生を通訳兼相棒として配置され、帝国海軍内での昇進を重ねていく。
アニメ『スター・ウォーズ 反乱者たち』シーズン3(2016年9月24日米国 Disney XD 初放映開始)
シーズン3第1話『シャドウへ踏み込む(Steps Into Shadow)』(2016年9月24日米国初放映)でグランド・アドミラルに昇進した本キャラクターが現行カノンに正式導入される。前任のグランド・モフ・タルキンの直接の後継としてロザル星アークの主要敵役を引き継ぎ、反乱者たちの拠点であるロザル(Lothal)星の制圧作戦を担当する。シーズン全体を通じて反乱者たちの一手先を読む戦術家として描かれ、敵対勢力の芸術品を蒐集・分析する描写でターキンとの差別化が強調される。
アニメ『反乱者たち』シーズン4 ロザル星包囲戦(2017〜2018年)
シーズン4で本キャラクターのロザル星包囲戦が決着段階に入る。エズラ・ブリッジャー(Ezra Bridger)と反乱者たちは惑星上空の本キャラクターを直接無力化する作戦として、宇宙空間に棲むクジラ型生物パーギル(Purrgil)の群を呼び寄せ、本キャラクターの旗艦『チマエラ』を含む艦隊ごとパーギルのハイパースペース・ジャンプに巻き込んでアンノウン・リージョンへ消失させる。エズラ自身も艦上に残ったまま消失し、続編『アソーカ』への伏線となる。
現行カノン小説『Thrawn: Alliances』『Thrawn: Treason』(2018〜2019)
Timothy Zahn 著現行カノン小説『Thrawn: Alliances』(2018年7月24日 Del Rey 刊)と『Thrawn: Treason』(2019年7月23日 Del Rey 刊)で、本キャラクターと若き日のアナキン・スカイウォーカー/ダース・ベイダーの共同任務や、帝国内部での権力闘争が描かれる。本キャラクターがチサ・アセンダンシーと銀河帝国の双方への忠誠を巧妙に両立させようとする政治的構図が掘り下げられる。
実写ドラマ『アソーカ(Ahsoka)』第6話『遠く遠くの銀河(Far, Far Away)』(2023年9月19日 Disney+ 配信)
実写ドラマ『アソーカ』第6話で、パーギルのハイパースペース航路を辿ってペリディア(Peridea/古代のジェダイとナイトシスター伝承の故郷とされる遠方の銀河)に到達したアソーカ・タノ、サビーヌ・レンの前に、ペリディアの帝国残党を指揮する本キャラクターが実写本人として登場する。デイヴ・フィローニとラーズ・ミケルセンの実写続演がここで実現し、『反乱者たち』からの6年越しの伏線が回収される。
実写ドラマ『アソーカ』第8話『ジェダイ・魔女・戦士(The Jedi, the Witch, and the Warlord)』(2023年10月3日 Disney+ 配信)
シーズン1最終話で、ナイトシスターのモーガン・エルズベス(Morgan Elsbeth)と協力してペリディアから本キャラクター旗艦『チマエラ』が遠方銀河へ向けてジャンプし、本キャラクターが銀河系へ帰還を果たす場面で第1シーズンが終わる。次シーズン以降の銀河系における新共和国=帝国残党の長期戦の主敵として本キャラクターが据えられたことが示唆される。
後続シリーズへの影響
本キャラクターの実写登場は、デイヴ・フィローニが手がける『マンダロリアン』『アソーカ』『マンダロリアン&グローグー』を含む共通宇宙(『Mando-Verse』)の主敵として、本キャラクター主導の帝国残党戦略を据える長期的構造の起点となっている。劇場版『The Mandalorian and Grogu』(2026年5月22日米国公開予定)以降のフィローニ主導作品群でも、本キャラクターの存在が銀河系における新共和国=帝国残党対立軸の中心として参照され続けるシリーズ展開が予告されている。
能力・装備
- 芸術解析に基づく戦術判断:対象勢力の芸術品・建築・伝統工芸・宗教儀礼を観察することで、その背後にある思考様式と意思決定パターンを抽出し、戦術判断に直接活用する独自の手法。『反乱者たち』シーズン3でロザル星住民の伝統工芸品を蒐集し、シーズン4で同惑星の地下抵抗組織の心理を読み切る描写が代表例。
- 戦術的予測:敵指揮官の過去の意思決定パターンを分析し、次の一手を高い精度で予測する能力。エズラ・ブリッジャーら反乱者たちの行動を一手先で読み続け、終始作戦上の主導権を握り続けた『反乱者たち』シーズン3〜4の描写で本能力が一貫して示される。
- 情報戦・心理戦:相手の心理を直接読み切ったうえで、最小の打撃で勝利を得る戦略を選好する徹底した効率主義者。ターキン・ドクトリンが恐怖の見せつけによる支配を志向するのに対し、本キャラクターは情報優位と心理操作によって反乱意欲そのものを内部から崩す方法を選ぶ点で対照をなす。
- 言語と文化的洞察:チス族としての出身言語(チェウン・サ/Cheunh)に加え、銀河共通語、複数の地方言語、軍事符牒を駆使する高い言語能力。本能力が芸術解析・心理戦のための情報処理基盤となっている。
- 艦隊指揮:インペリアル級スター・デストロイヤー『チマエラ』を旗艦とする艦隊指揮能力。『反乱者たち』シーズン4のロザル星上空艦隊戦、『アソーカ』第8話のペリディア出航戦などで、複数艦同時運用の高度な指揮能力が一貫して描かれる。
関係相関
- 皇帝パルパティーン
- 銀河帝国皇帝=ダース・シディアス(演イアン・マクダーミド)。チス族=非ヒューマンでありながら本キャラクターをグランド・アドミラルの地位に直接任命した直接の後援者。皇帝にとっての本キャラクターの価値はアンノウン・リージョンへの戦略的窓口としての側面が大きいことが、現行カノン小説『Thrawn』で示唆される。
- ダース・ベイダー
- 皇帝の弟子=シスの暗黒卿(演デヴィッド・プラウズ/声ジェームズ・アール・ジョーンズ/ヘイデン・クリステンセン)。現行カノン小説『Thrawn: Alliances』で本キャラクターとベイダーの共同任務が描かれる。本キャラクターはベイダーの正体(元アナキン・スカイウォーカー)を相当程度察知している可能性が描写され、両者は微妙な緊張関係を維持する。
- エズラ・ブリッジャー
- ロザル星出身の若きジェダイ徒弟(演テイラー・グレイ/『反乱者たち』)。本キャラクターのロザル星包囲戦の最大の敵対者で、シーズン4最終話でパーギル群を呼び寄せ本キャラクター旗艦『チマエラ』ごとアンノウン・リージョンへハイパースペース・ジャンプさせる作戦を実行し、本人もエズラ自身がチマエラに残ったまま消失する。続編『アソーカ』への直接の伏線。
- アソーカ・タノ
- 元ジェダイ・パダワン/のちの宇宙僧(演ロザリオ・ドーソン/『マンダロリアン』『アソーカ』)。実写『アソーカ』(2023〜)で本キャラクターを追ってペリディアまで向かう主役。本キャラクターの帰還を阻止する側のシリーズ主役として、本キャラクターと長期的に対峙していく構図が現行シリーズの中心軸となる。
- サビーヌ・レン
- マンダロリアン/元反乱者たち(演ナターシャ・リュー・ボルディゾ/『アソーカ』)。実写『アソーカ』でエズラ・ブリッジャーをペリディアから救出するためにアソーカと共に行動し、本キャラクターと直接対峙する。『反乱者たち』時代から続く本キャラクターと反乱者たちの長期対立の継承者。
- モーガン・エルズベス
- ナイトシスター系魔女/ペリディアの帝国残党指揮官(演ダイアナ・リー・イノサント/『マンダロリアン』『アソーカ』)。本キャラクターの銀河系帰還を協力して実現する『アソーカ』第8話の鍵となる協力者。ダソミア(Dathomir)由来のナイトシスター魔術と本キャラクターの戦術哲学の組み合わせが、ペリディア・アークの戦力構造を支える。
- エリ・ヴァントー
- 帝国海軍士官(現行カノン小説『Thrawn』三部作)。本キャラクターの帝国アカデミー時代の同期で、本キャラクターの通訳・記録係・相棒として登場する人物。最終的に本キャラクターと共にチサ・アセンダンシー側に派遣される、現行カノン小説における本キャラクターの最も近い友人。
登場作品(俳優クレジット)
スター・ウォーズ 反乱者たち
2014〜2018/シーズン3〜4の主要敵役としてグランド・アドミラルで登場、ロザル星包囲戦を指揮、ラーズ・ミケルセン声
アソーカ
2023〜/ペリディアの帝国残党指揮官として実写本人で続演、銀河系への帰還を果たすドラマ第1シーズン最大の敵役、ラーズ・ミケルセン実写
名場面・名台詞
- アニメ『反乱者たち』シーズン3第1話『シャドウへ踏み込む(Steps Into Shadow)』(2016年9月24日米国 Disney XD 初放映):本キャラクターの現行カノン正式登場シーン。グランド・アドミラルとして反乱者たちの作戦を遠隔で読み切る描写でシリーズ後半の主敵として導入される、ロザル星アーク全体の起点。
- アニメ『反乱者たち』シーズン3 サビーヌ・レンとの直接対峙:本キャラクターがサビーヌの所有していたマンダロリアン武器『ダークセーバー(Darksaber)』の前身となるマンダロアの大量兵器を奪取する作戦を遂行する場面群。マンダロアの統治正統性問題と本キャラクターの戦術が交差する重要シーン。
- アニメ『反乱者たち』シーズン3 ヘラ・シンドゥーラ艦隊の壊滅:アタロン(Atollon)の戦いで、反乱者たちの集結艦隊を本キャラクター艦隊が一手先回りして壊滅させる場面。シリーズ全体での反乱同盟の組織的拠点喪失の直接の起点となる、本キャラクターの戦術家としての評価を確立した代表シーン。
- アニメ『反乱者たち』シーズン4最終話『家族(Family Reunion – and Farewell)』(2018年3月5日 Disney XD 初放映):ロザル星上空の本キャラクター旗艦『チマエラ』艦橋で、エズラ・ブリッジャーが呼び寄せたパーギル群が艦隊を包み込み、本キャラクターを掴んだままエズラごとアンノウン・リージョンへハイパースペース・ジャンプする場面。シリーズ最大級の衝撃的退場として知られる。
- 実写『アソーカ』第6話『遠く遠くの銀河(Far, Far Away)』(2023年9月19日 Disney+ 配信):ペリディアの古代要塞で、アソーカとサビーヌの前に本キャラクターが実写本人として登場する場面。ラーズ・ミケルセンの実写続演が『反乱者たち』からの6年越しに実現した、Mando-Verse 全体の流れを変えるシーン。
- 実写『アソーカ』第8話『ジェダイ・魔女・戦士(The Jedi, the Witch, and the Warlord)』(2023年10月3日 Disney+ 配信):モーガン・エルズベスの力を借りて『チマエラ』をペリディアから遠方銀河へジャンプさせる場面。本キャラクターが銀河系へ帰還を果たすシーズン1最大の見せ場で、後続シリーズへの直接の起点となる。
- 現行カノン小説『Thrawn』(2017年4月11日 Del Rey 刊)冒頭:アンノウン・リージョンで本キャラクターが帝国スカウト艦に発見され、銀河帝国への合流が始まる場面。現行カノン版本キャラクターの来歴の起点として位置づけられる重要場面。
- 現行カノン小説『Thrawn: Alliances』(2018年7月24日 Del Rey 刊):本キャラクターとダース・ベイダーが共同任務に派遣される場面群。両者の微妙な緊張関係と、本キャラクターがアナキン・スカイウォーカー時代のベイダーを過去に知っている可能性が示唆される、本三部作で最もファン議論を呼んだ章。
考察
- グランド・アドミラル・スローンは、ダース・ベイダーや皇帝パルパティーンの『フォースの神秘的悪』、グランド・モフ・ターキンの『軍官僚の冷徹さ』とは別系統の、『知性主導の効率追求型の悪』を体現するシリーズ後発悪役として位置づけられる。フォース使いではなく、惑星規模の脅威でもない、純粋な戦術知性のみで皇帝直結の最高位提督に上り詰めた人物像は、現行カノン後発作品群における悪役造形の重心が知性側へ移行したことを象徴する。
- ラーズ・ミケルセンによる2016年アニメから2023年実写への続演は、声優キャストを実写でそのまま継承するというデイヴ・フィローニ主導『反乱者たち』→『アソーカ』間の制作哲学を最も象徴する事例である。アニメ・実写を貫く一貫した俳優起用は、続三部作以降のスター・ウォーズ・シリーズ全体での声と実写の境界線の再定義として議論されてきた。
- 1991年 Timothy Zahn 小説『Heir to the Empire』からの長期間ファン人気を持つ Legends 出身キャラクターを、2016年『反乱者たち』で現行カノンへ正式編入したのは、現行カノン体制移行後のスター・ウォーズ・シリーズ全体での Legends 資産再導入の最大規模の事例である。本キャラクターの導入によって、Legends 時代の小説市場で形成された本キャラクターの戦術家像が現行カノン作品群の基本設計に直接持ち込まれた点で、Mando-Verse 全体の方向性を決定づけたと評価される。
トリビア
- 本キャラクターを創造した Timothy Zahn は1991年小説『Heir to the Empire』の執筆時、当時のスター・ウォーズ拡張宇宙の主敵として皇帝とベイダー以後の新しい悪役像を求められ、フォース使いではない純粋な戦術家としての帝国軍提督を設定したことが Lucasfilm 公式インタビューで語られている。本構想が現行カノンでも基本骨格として継承され、2017年の現行カノン小説『Thrawn』も本人が直接執筆する形で原典作家の関与が継続している。
- ラーズ・ミケルセンの双子の兄は、『カジノ・ロワイヤル』『ハンニバル』『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』ガレン・アーソ役のマッツ・ミケルセン(Mads Mikkelsen)である。ミケルセン兄弟がいずれも別作品でスター・ウォーズ・シリーズの主要キャラクターを実写演じている偶然は、スピンオフを含むシリーズ全体での欧州俳優起用の象徴的事例として度々参照される。
- 本キャラクターの肌の青色と瞳の赤色は、1991年 Timothy Zahn 小説のカバーアートおよび挿絵で確立された外見で、現行カノンの『反乱者たち』『アソーカ』もこの配色を厳密に踏襲している。チス族の身体的特徴がアンノウン・リージョンの厳しい環境への適応の結果であるという設定は、現行カノン小説『Thrawn Ascendancy』三部作(2020〜2021)で詳細に再定義された。
より詳しいFAQ
グランド・アドミラル・スローンはどの作品から見るのが良いですか?
実写から入る場合は実写ドラマ『アソーカ』(2023年8月22日 Disney+ 配信開始)の全8話が起点になりますが、本キャラクターは『スター・ウォーズ 反乱者たち』シーズン3〜4(2016〜2018)で現行カノンに正式導入された人物のため、アニメ『反乱者たち』のシーズン3第1話『シャドウへ踏み込む』から順に観てから『アソーカ』へ繋ぐ視聴順がおすすめです。背景設定を深く知りたい場合は Timothy Zahn 著の現行カノン小説『Thrawn』(2017年4月11日 Del Rey 刊)三部作も併読すると、帝国合流期からの来歴がさらに補完できます。
グランド・アドミラル・スローンを演じているのは誰ですか?
デンマーク俳優ラーズ・ミケルセン(Lars Mikkelsen/1964年5月6日生/『キリング』『シャーロック』マグナッセン役で知られる)が、アニメ『反乱者たち』シーズン3〜4(2016〜2018)で声と動作キャプチャを担当し、実写ドラマ『アソーカ』(2023〜)でも実写本人として本キャラクターを続演しています。アニメから実写への一貫した同一俳優起用は、デイヴ・フィローニが手がける Mando-Verse 全体の制作哲学を象徴する事例として知られています。
スローンはどうしてアンノウン・リージョンへ消えたのですか?
アニメ『反乱者たち』シーズン4最終話『家族(Family Reunion – and Farewell)』(2018年3月5日 Disney XD 初放映)で、ロザル星上空の本キャラクター旗艦『チマエラ』艦橋に若きジェダイ徒弟エズラ・ブリッジャーが呼び寄せたパーギル群(宇宙空間に棲むクジラ型生物)が押し寄せ、本キャラクターを掴んだままエズラごとアンノウン・リージョンへハイパースペース・ジャンプしました。本作戦は反乱者たちの拠点ロザル星を解放するための最終手段として描かれ、本キャラクターと若きジェダイの双方の消失というシリーズ最大級の退場場面となりました。
スローンの戦術の特徴は何ですか?
本キャラクター最大の戦術的特徴は、対象勢力の芸術・文化・建築・伝統工芸・宗教儀礼を観察することで、その背後にある思考様式と意思決定パターンを抽出し、戦術判断に直接活用する独自の手法です。ターキン・ドクトリン(恐怖による支配)が大規模兵器の見せつけで反乱意欲を抑止する方向なのに対し、本キャラクターは情報優位と心理操作によって反乱意欲そのものを内部から崩す方向を選びます。シリーズ全体で『芸術家=戦術家』として描かれ続ける珍しい悪役造形です。
スローンはどこから来た人物ですか?
本名はミス=ロウ=ヌルオド(Mitth'raw'nuruodo)。出身はアンノウン・リージョン(銀河系未知領域)のチサ・アセンダンシー(Chiss Ascendancy)で、青い肌と赤い瞳を特徴とするチス(Chiss)族の出身です。チサ・アセンダンシー第八支配家系ミス家の出身で、チス・エクスパンショナリー・ディフェンス・フリート士官として頭角を現したのち、現行カノン小説『Thrawn』(2017年4月11日 Del Rey 刊)の冒頭で帝国スカウト艦に発見され、銀河帝国に合流する経歴を持ちます。
スローンとターキンはどう違うのですか?
両者はいずれも皇帝パルパティーン直結の側近で銀河帝国海軍の頂点に位置しますが、戦術哲学は対照的です。グランド・モフ・ターキンはデス・スターのような大規模兵器を見せつける『恐怖による支配(ターキン・ドクトリン)』を志向するのに対し、グランド・アドミラル・スローンは敵対勢力の芸術・文化を解析し、情報優位と心理操作で内部から反乱意欲を崩す『知性主導の効率追求型』戦略を選びます。シリーズ全体での前任の悪役と後続の悪役の対比として、両者の差異が一貫して描かれます。
スローンが『アソーカ』で帰還した後はどうなるのですか?
実写ドラマ『アソーカ』第8話『ジェダイ・魔女・戦士(The Jedi, the Witch, and the Warlord)』(2023年10月3日 Disney+ 配信)で本キャラクターが旗艦『チマエラ』をペリディアから銀河系へジャンプさせて帰還した直後、シーズン1は幕を閉じます。本キャラクターの帰還は、デイヴ・フィローニが手がける『マンダロリアン』『アソーカ』『マンダロリアン&グローグー』を含む共通宇宙(Mando-Verse)の主敵として、新共和国と帝国残党の長期対立軸の中心に本キャラクターが据えられたことを示唆しており、続編シリーズで本格的な戦闘が描かれる見込みです。
出典
グランド・アドミラル・スローンはどの作品から見る?
スター・ウォーズ 反乱者たちが最初の登場作品です。
グランド・アドミラル・スローンの関連人物は?
パルパティーン、ダース・ベイダー、エズラ、アソーカ、サビーヌ、モーガン・エルズベス。
グランド・アドミラル・スローンと一緒に覚える用語は?
フォース、ダークサイド、シス、銀河帝国。