01来歴

タトゥイーンの少年奴隷時代
タトゥイーンのモス・エスパで、トイダリアン人ワットに所有される奴隷の少年として母シミと暮らす。ジェダイのクワイ=ガン・ジン、パドメ・ナベリー、ジャー・ジャー・ビンクスらと出会い、自作のポッドレーサーでブーンタ・イヴ・クラシックを制し、ナブー艦の修理部品と自らの自由を得る。クワイ=ガンは異常に高いミディ=クロリアン値から「選ばれし者の予言」の候補と判断するが、評議会は年齢を理由に修行を一度拒む。ナブーの戦いでN-1スターファイターを操縦して連邦の指揮船を内部から爆破し、クワイ=ガン亡き後にオビ=ワン・ケノービのパダワンとなる。
パダワン期とクローン大戦勃発
10年後、ジェダイ評議会からパドメ・アミダラの護衛を命じられ再会する。母シミがタスケン・レイダーズに拉致された幻視に襲われタトゥイーンへ戻るが、母は死の間際にしか会えず、怒りのまま村を殲滅する。ジオノーシスのアリーナで公開処刑されかけたところをメイス・ウィンドゥら200人のジェダイに救出され、クローン大戦が開戦する。終盤、ドゥークー伯爵との初対決でライトセーバーと右腕を失い、機械の義手を得る。任務後、パドメと秘密裏に結婚し、タトゥイーンでの虐殺を彼女にだけ打ち明ける。
恐れを知らぬ英雄
ジェダイ・ナイトに叙任され、「恐れを知らぬ英雄」の異名で呼ばれる戦時のジェネラルとなる。パダワンとしてアソーカ・タノを託され、「スナイプス」と呼びながら銀河各地を転戦する。第501軍団とともに数多の作戦を指揮し、アソーカが冤罪でジェダイ・オーダーを離脱する事件、モルティス三部作、アウター・リム包囲戦を経る。最終シーズンの「シージ・オブ・マンダロア」ではアソーカと別行動を取り、コルサントでパルパティーン救出のためグリーヴァス艦へ向かう。
暗黒面への転落
パルパティーン救出の任務でドゥークーを再び倒し、その場で処刑する。妊娠したパドメを失う幻視に苛まれ、パルパティーン=ダース・シディアスの正体を知った上で「彼女を救う力」を求めて暗黒面に転ぶ。シディアスを処刑しようとしたメイス・ウィンドゥの腕を斬り、新たな弟子「ダース・ベイダー」となる。オーダー66に従いジェダイ聖堂を襲撃し、ムスタファーで分離主義者首脳を殲滅する。追ってきたオビ=ワンと溶岩の上で決闘し、両足と左腕を失って全身を焼かれ、生命維持スーツに封じられる。同日、パドメは双子ルークとレイアを産み落として息絶える。
ベイダーとしての帝国時代
アナキンとしての人格は「死んだ」とベイダー自身がオビ=ワンに告げる時期である。『反乱者たち』では元パダワンのアソーカとマラコアで決闘し、ヘルメットの一部を斬られて素顔の片目を晒す。『オビ=ワン・ケノービ』ではマプーゾの街頭でオビ=ワンと再戦する。アナキンとしての人格が沈黙するこの時代のベイダーとしての詳細は、当サイトの「ダース・ベイダー」ページに分割している。
エンドアでの贖罪
第二デス・スターの玉座の間で、皇帝がフォース・ライトニングでルークを殺そうとした瞬間に皇帝を投棄シャフトへ投げ捨てて息子を救い、致命傷と引き換えに「選ばれし者の予言」を成就させる。エンドアの祝宴では、オビ=ワン、ヨーダと並ぶフォース・ゴーストとして現れる。『スカイウォーカーの夜明け』終盤、エクセゴルで皇帝に立ち向かうレイの背後では、「アナキン」を含む歴代ジェダイの声が彼女を励ます。
世界の狭間での再登場
『アソーカ』第5話「Shadow Warrior」では、瀕死のアソーカの精神世界「世界の狭間(World Between Worlds)」に、クローン大戦期の若きアナキンとマスクを外したベイダーの二態として現れ、アソーカに「もう一度の試験」を課す。エピソード3以降の師弟関係を回収する場面として位置づけられる。
02能力・特徴

- 操縦技術:9歳でポッドレーサーを自作しブーンタ・イヴ・クラシックを制し、ナブー艦内からN-1スターファイターで連邦戦闘艦を爆破する。クローン大戦でもジェダイ・インターセプターやETA-2を操るサーガ屈指のパイロット。
- ライトセーバー戦闘:第5型(ジェム・ソー)を主とする剛剣型。エピソード2ではドゥークーに敗れるが、エピソード3冒頭の再戦では倒し、その後パルパティーンの誘導でメイス・ウィンドゥの腕を斬る。
- 機械工学:自作ポッドレーサー、少年期にスクラップから組み立てたC-3PO、自身のライトセーバー再構築、義手の保守など、機械への直感的な適性が一貫して描かれる。
- 予知のフォース:母とパドメを失う夢を「ただの夢ではない予感」として受け取り、未来を変えようとする衝動が暗黒面への決定的な動機となる。「予知に動かされるな」というヨーダの警告に逆らう。
- 選ばれし者の予言:クワイ=ガンが計測したミディ=クロリアン値はジェダイ史上最高水準で、フォースの「バランスをもたらす者」の候補とされ、最終的にエピソード6で皇帝を倒す行為で予言が成就する。
- 戦時指揮官:クローン大戦ではジェネラルとして第501軍団を率い、クリストフシスやモン・カラ、コルサント上空艦隊戦など多数の主要会戦の指揮を執る、アニメで描かれる稀有な戦術家の側面。
03関連人物

04登場・関連作品
05名場面

ブーンタ・イヴ・クラシック(エピソード1):9歳のアナキンが自作ポッドレーサーで優勝し、ナブー艦の修理部品と自らの自由を得る、サーガの起点となるレース。
タスケン・レイダーズ虐殺(エピソード2):母シミの死を看取った直後に村全体を斬り捨て、その夜パドメに「子供たちも殺した」と泣いて告白する。暗黒面への最初の踏み外し。
メイス・ウィンドゥの腕を斬る(エピソード3):シディアスを処刑しようとしたメイスを斬りつけ、続くフォース・ライトニングで墜落させる。正式に「ダース・ベイダー」となる瞬間。
「You were the Chosen One!」(エピソード3、ムスタファー):溶岩岸でオビ=ワンが叫ぶ別離の台詞。続いて両足と左腕を失ったアナキンが燃え上がる。
オペラ座「ダース・プレイガスの悲劇」(エピソード3):パルパティーンが「死を避ける力」を求めた師の伝説を語り、パドメを失う恐れに揺れるアナキンを暗黒面へ誘い込む対話劇。
06制作背景

少年期のアナキンは『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999年)でジェイク・ロイド(Jake Lloyd、撮影時10歳)が演じた。青年期以降は『エピソード2/クローンの攻撃』(2002年)・『エピソード3/シスの復讐』(2005年)でヘイデン・クリステンセン(Hayden Christensen、撮影時20歳)が担当し、エピソード6特別篇のフォース・ゴースト、『オビ=ワン・ケノービ』『アソーカ』にも及ぶ。アニメ版の声は、2008年から『スター・ウォーズ クローン・ウォーズ』『反乱者たち』『テイルズ・オブ・ザ・ジェダイ』を一貫して務めるマット・ランター(Matt Lanter)が担当する。
プリクエル三部作は、ジョージ・ルーカス(George Lucas)が3作すべてで脚本・監督を務めた。撮影監督はデビッド・タッタソール(David Tattersall)で、エピソード2は Sony HDW-F900 24p HDCAM デジタルカメラで主要撮影を行った最初期の大規模ハリウッド映画の一つとされる。主撮影はシドニーの20世紀フォックス・スタジオ・オーストラリア、タトゥイーンの屋外はチュニジア、ナブーの湖畔はイタリア・コモ湖近郊で行われた。音楽はジョン・ウィリアムズ(John Williams)が担当し、「アナキンのテーマ」を導入して後半で「帝国のテーマ」へ変奏する構造で転落を予告した。
公開日はエピソード1が1999年5月19日、エピソード2が2002年5月16日、エピソード3が2005年5月19日で、エピソード3は2005年カンヌ国際映画祭のアウト・オブ・コンペティション枠でプレミア上映された。公開当時はクリステンセンの演技に批判が集中し、ゴールデンラズベリー賞「最低助演男優賞」を受けた。しかし2022年の『オビ=ワン・ケノービ』(全6話監督デボラ・チョウ)と2023年の『アソーカ』(監督デイヴ・フィローニ)で17年ぶりに実写復帰したことで再評価が進み、「Prequel Renaissance」と呼ばれる現象に繋がった。フィローニは『クローン・ウォーズ』でアソーカを創造し、アナキンとの師弟関係を軸に描いた監修者でもある。
07評価・考察

アナキンはサーガ全編を貫く「選ばれし者の予言」の主体であり、エピソード1で予言され、エピソード3で堕ち、エピソード6で皇帝を倒して予言を成就する。プリクエル三部作の物語的存在意義は、最終的にこの予言の伏線として機能する点にある。ベイダー側の系譜については当サイトの「ダース・ベイダー」ページが詳しい。
転落の核は「執着」と「失う恐れ」であり、母シミの死とパドメを失う幻視が、それぞれタスケン虐殺とシディアスへの臣従のトリガーとして配置されている。ジェダイ・コードが説く「執着を手放す」教えを最後まで受け入れられなかった人物として描かれ、ヨーダの教えとパルパティーンの誘惑が物語上の対立軸を成す。
公開当時は批判の多かったクリステンセンの演技は、後年の『オビ=ワン・ケノービ』『アソーカ』で再評価され、ジェイク・ロイドの少年期、マット・ランターのクローン大戦期と合わせて「複数の演者が一つのキャラクター人生を覆う」例として論じられる。ジョン・ウィリアムズの「アナキンのテーマ」が終盤で「帝国のテーマ」へ変奏する構造も、少年期にすでに転落を暗示するライトモティーフとして評価が高い。
08トリビア
- エピソード6のエンディングに登場するフォース・ゴーストのアナキンは、1983年公開版ではセバスチャン・ショウが演じたが、2004年のDVD特別篇でヘイデン・クリステンセンの映像に差し替えられた。
- マット・ランターは2008年のシリーズ初期から2020年のファイナルシーズンまで12年間アナキンの声を継続し、スター・ウォーズの声優でも長期に及ぶ例として知られる。
- エピソード3のオペラ座で語られる「ダース・プレイガスの悲劇」は、シディアス自身が師を手にかけた物語であり、アナキンの恐れに直接訴える「シスの誘惑シーン」として頻繁に引用される。
- エピソード2は Sony HDW-F900 24p HDCAM デジタルカメラで主要撮影を行った最初期の大規模ハリウッド映画の一つとされ、フィルムからデジタルへの過渡期を象徴する作品として言及される。
- エピソード3は2005年カンヌ国際映画祭のアウト・オブ・コンペティション枠で世界初公開され、スター・ウォーズ・サーガ映画としてカンヌでプレミア上映を行った唯一の作品となった。
09よくある質問
実写は少年期(エピソード1)をジェイク・ロイド、青年期以降(エピソード2・3ほか)をヘイデン・クリステンセンが演じる。アニメの声は2008年からマット・ランターが継続して担当している。
同一人物である。エピソード3のムスタファーの決闘に敗れて瀕死となったアナキンが、生命維持スーツに封じられて「ダース・ベイダー」となる。ベイダーとしての活動は別ページ『ダース・ベイダー』にまとめている。
エピソード1から順にプリクエル三部作を観ると、少年期から暗黒面への転落までを追える。クローン大戦期を補完するなら『クローン・ウォーズ』、贖罪まで知るならエピソード4〜6へ進むとよい。
「フォースにバランスをもたらす者」を指すジェダイの予言である。クワイ=ガンはアナキンのミディ=クロリアン値の高さから候補と判断した。一度暗黒面に堕ちるが、エピソード6で皇帝を倒すことで予言が成就すると解釈される。
クローン大戦で評議会がアナキンに託した14歳の少女で、「スナイプス」「スカイ・ガイ」と呼び合う。後半で冤罪事件を機にアソーカ自らオーダーを離れ、以後は『反乱者たち』『アソーカ』でベイダーとなった師と対峙する。
10出典
- StarWars.com 公式キャラクターデータベース: Anakin Skywalker
- IMDb: Hayden Christensen
- IMDb: Jake Lloyd
- IMDb: Matt Lanter
- IMDb: George Lucas
- IMDb: John Williams
- IMDb: Dave Filoni
- IMDb: スター・ウォーズ エピソード3 / シスの復讐 (2005)
- Wookieepedia: Anakin Skywalker
- Wookieepedia: Darth Vader
- StarWars.com 公式: Obi-Wan Kenobi (Disney+ Limited Series)
- StarWars.com 公式: Ahsoka (Disney+ Original Series)
- Wookieepedia: Obi-Wan Kenobi (TV series)
- Wookieepedia: Ahsoka (TV series)