毛利小五郎の逮捕という前代未聞の幕開けから、東京湾の人工島『エッジ オブ オーシャン』を巡る無人輸送機事件へ——公安警察『ゼロ』の降谷零ことバーボン/安室透を真正面から主役に据えた、劇場版『名探偵コナン』シリーズ第22作。

基本データ 2018年・立川譲監督

原作青山剛昌、脚本櫻井武晴、音楽大野克夫、監督立川譲(劇場版『名探偵コナン』シリーズ初登板)。アニメーション制作はトムス・エンタテインメント、配給は東宝。上映時間は約110分。劇場版『名探偵コナン』シリーズ第22作で、公安警察『ゼロ』の降谷零ことバーボン/安室透を真正面から主役に据えた一本。

物語上の位置 安室透/降谷零/バーボンを単独主役へ

本作は『純黒の悪夢』以降のシリーズで描き重ねられてきた安室透の三重身分——公安警察『ゼロ』の降谷零、毛利探偵事務所の助手・私立探偵見習い、黒の組織の『バーボン』——のすべてを、劇場版で初めて単独主役として正面から扱った一作である。題名そのものが彼の所属する公安警察『ゼロ』を指す。

受賞・評価 福山雅治の主題歌と91.8億円

国内興行収入は最終的に約91.8億円に達し、それまで劇場版『名探偵コナン』の歴代1位だった前作『から紅の恋歌』を大きく上回り、本作公開時点でシリーズ歴代1位の記録を一気に更新した。主題歌は福山雅治の書き下ろし『零 -ZERO-』で、ピアノとストリングスを基調にした静かな主題歌として、本作の硬質なサスペンスの余韻を一曲のなかに総括した。

この記事の範囲 毛利小五郎逮捕からエッジ オブ オーシャンの最終局面まで完全解説

本記事は、冒頭の浜辺潤一殺害事件と毛利小五郎の逮捕、安室透の三重身分の再呈示、検察官・橘境子の登場、中央地検における爆破事件、大型無人輸送機のハイジャック、羽場二三一の三年前の事件、東京湾の人工島『エッジ オブ オーシャン』を舞台にしたクライマックスまでを、重大なネタバレ——犯人と動機を含む——を前提に順を追って記述する。

目次 36項目 開く

概要

『名探偵コナン ゼロの執行人』(めいたんていコナン ゼロのしっこうにん)は、青山剛昌の漫画『名探偵コナン』を原作とした日本のアニメ映画で、2018年4月13日に東宝の配給で日本公開された。劇場版『名探偵コナン』シリーズの第22作にあたり、監督は本作で劇場版シリーズに初めて登板する立川譲、脚本は『絶海の探偵』『異次元の狙撃手』『純黒の悪夢』『から紅の恋歌』に続き本作で五度目の登板となる櫻井武晴、音楽はシリーズを長年支えてきた大野克夫が担当した。アニメーション制作はトムス・エンタテインメント。上映時間は約110分。

本作の最大の特徴は、シリーズの長年の登場人物である安室透/降谷零/バーボンを、劇場版で初めて単独主役として真正面から扱うという企画方針である。表向きは毛利探偵事務所の助手として顔を出す私立探偵見習いの青年、その正体は警察庁警備局・警察庁警備企画課のなかに置かれた通称『ゼロ』に所属する公安警察官・降谷零、そして黒の組織からは『バーボン』のコードネームを与えられた——という三重身分の人物像は、テレビアニメ本編・原作・前作群で長く積み重ねられてきた。本作は、彼の『公安警察ゼロ』としての顔を題名そのものに据え、劇場版のスケールで一気に前景化した一本である。

事件の発端は、毛利小五郎が殺人と爆発事件の容疑者として逮捕されるという、シリーズ史上きわめて異例の幕開けである。被害者は最高検察庁監察指導部の検察事務官・浜辺潤一。同時刻、東京湾の人工島『エッジ オブ オーシャン』に建つ国際会議のための施設付近で大規模な爆発が起き、小五郎の所持していた携帯端末の通信記録が現場に残されていたことで、彼は二つの事件を結びつける重要参考人として身柄を拘束される。誤認逮捕とすぐ判ればよいはずの状況に対し、検察側で指揮を執る検事・橘境子と、その捜査に同行する公安警察『ゼロ』の降谷零——表向き安室透の顔をした彼——は、何故か小五郎の起訴の方向で動こうとする。

コナンは、毛利探偵事務所の家族として、また小五郎の隣にいた目撃者として、容疑を晴らすために独自の調査を進めていく。そこに重なるのが、三年前に自ら命を絶った公安警察官・羽場二三一の名前と、東京湾の人工島『エッジ オブ オーシャン』を狙う何者かの計画である。本記事は、結末、橘境子の正体と動機、羽場二三一の三年前の事件、大型無人輸送機のハイジャック、安室透のRX-7と首都高での暴走、そしてエッジ オブ オーシャンを舞台にしたクライマックスまで、すべてを含む全編の内容に踏み込む。物語の重大な驚きを保ちたい場合は、まず本編を鑑賞してから本記事に戻ってきてほしい。

原題
名探偵コナン ゼロの執行人
シリーズ
劇場版『名探偵コナン』第22作
監督
立川譲
脚本
櫻井武晴
音楽
大野克夫
主題歌
福山雅治「零 -ZERO-」
日本公開
2018年4月13日
上映時間
約110分
主舞台
東京湾の人工島『エッジ オブ オーシャン』、中央地方検察庁、首都高速道路、米花町、阿笠博士の家など
ジャンル
ミステリー、サスペンス、ポリティカル・スリラー、アクション

あらすじ

以下は結末までを含む全編のあらすじである。物語は、東京湾の人工島『エッジ オブ オーシャン』付近で起きた大規模な爆発と検察事務官・浜辺潤一の殺害から始まり、毛利小五郎の逮捕、安室透(降谷零)の登場、検察官・橘境子の登場、中央地方検察庁での爆破事件、大型無人輸送機のハイジャック、羽場二三一の三年前の事件、そして最後にエッジ オブ オーシャンを舞台にした最終局面までを、順を追って記述する。

東京湾の爆発と浜辺潤一の死

物語の冒頭、東京湾に新たに建設された人工島『エッジ オブ オーシャン』のIR関連施設の周辺で、大規模な爆発事件が発生する。エッジ オブ オーシャンは、本作の世界での日本政府が誘致した国際会議の会場として整備された新しい人工島で、巨大な統合型リゾート施設、複数の高層棟、自動運転のシャトル車輛網、最新の通信設備を擁する『未来の街』として国内外に紹介されている。施設のグランドオープンを前に行われていた式典のリハーサル中に、施設外周に置かれていた構造物が突然爆発し、複数の作業員と一般人が巻き込まれる。

同じ時間帯、最高検察庁監察指導部に属する検察事務官・浜辺潤一が、東京湾沿いの自宅で何者かに刺殺されているのが発見される。浜辺の遺体のそばには、毛利小五郎のものとされる携帯端末の通信記録の一部が残されており、現場の防犯カメラには、たまたま依頼でその近くに居合わせた小五郎の姿が複数枚映り込んでいる。警視庁の捜査本部は、二つの事件を結びつける状況証拠を順に積み上げていき、小五郎を浜辺殺害と、爆発現場での何らかの関与の重要参考人として身柄を拘束する。

事件の方向を決めるのは、検察庁から派遣された担当検事・橘境子である。落ち着いた知性と、決して感情を表に出さない静かな威圧感を併せ持つ彼女は、捜査本部と並んで小五郎の起訴に向けた手続きを着実に進める。捜査本部の側にも『状況証拠だけでこの方向に走るのは早すぎる』と感じる声はあったが、橘の指揮のもと、捜査は『小五郎が浜辺を殺害し、爆発事件への関与も疑われる』というラインで固まっていく。

安室透の登場と三重身分の再呈示

捜査の現場には、橘境子と並んで、毛利探偵事務所の助手として顔を出す青年・安室透が同行している。彼は表向きは私立探偵見習いだが、その正体は警察庁警備企画課内に置かれた通称『ゼロ』に所属する公安警察官・降谷零であり、同時に黒の組織からは『バーボン』のコードネームを与えられた——という三重身分の人物である。本作は、この三人分の身分を一人の人物のなかに同居させた登場人物を、劇場版で初めて単独主役として正面から扱う設計を取る。

彼が小五郎の逮捕現場に立ち会い、警察庁から派遣された立場として橘検事の捜査に同行しているという事実だけで、毛利探偵事務所の家族——蘭、そしてコナン——には強い違和感が走る。彼らがこれまで毛利家の周辺で会ってきた『安室透』は、明るく軽妙な助手の青年だった。その彼が、捜査の側に立って小五郎の逮捕の手続きを淡々と進めているのを、蘭は黙って見つめるしかない。

コナンは早い段階で、安室の動きが単なる警察庁の同行ではなく、公安警察『ゼロ』としての独自の意志のうえに置かれていることを察する。安室は捜査本部と橘検事の方向に表向き合わせながら、その内側で別の流れを追っている——本作の冒頭の数十分は、安室の動きの『二枚目の意図』を、観客に対しても段階的に開示していく構成を取っている。彼が後半に放つ有名な台詞『僕の本職は探偵ではありません。日本の警察官です』は、この前半の積み上げの上にこそ意味を結ぶ。

安室透/降谷零の人物ページ 用語:安室透/降谷零 用語:公安警察

検察官・橘境子と毛利小五郎の勾留

小五郎の身柄は警察庁・検察庁の連携の下で勾留され、起訴に向けた手続きが進む。担当検事は橘境子。彼女は冷静な所作で証拠を一つずつ繋ぎ合わせ、小五郎本人の供述の不整合をきわめて静かに突いていく。蘭は、本物の父の不器用で大きな声と、橘検事の前で言葉に詰まる父の姿のあいだの落差を、近くで黙って見守る位置に立たされる。

コナンは、小五郎が浜辺潤一を殺害する動機を持たない事実、現場の防犯カメラに映る小五郎の挙動が依頼人を尾行していた素人の探偵そのものである事実、携帯端末の通信記録に技術的な不自然さがある事実——を順に整理し、誤認逮捕の線を強く疑い始める。同時に、本来であれば誤認逮捕としてすぐに釈放されるべき状況に対して、なぜ橘検事が小五郎の起訴の方向で動き続けるのか——その彼女自身の意志の重みに、コナンは強く引っかかる。

コナンの調査と並行して、安室は捜査本部の側で表向き橘検事と共に動きながら、独自に動く部下・風見裕也ら公安の同僚と短い無線でやり取りを重ねる。風見は、安室の指示のもと、東京湾の爆発現場周辺の防犯カメラと通信ログを徹底的に洗っており、その作業の中から、本作の事件の構造を解き明かす最初の手がかりが浮かび上がってくる。

三年前の事件——羽場二三一の名前

コナンの調査の途中で浮上するのが、三年前に自ら命を絶った公安警察官・羽場二三一の名前である。羽場は、警察庁警備企画課・通称『ゼロ』の所属で、ある事件に関与した疑いをかけられた末、自宅で首を吊って自殺したとされる人物だった。彼は安室透——降谷零——の同僚でもあり、降谷にとっては、警察学校時代から続く数少ない友人の一人だった。

羽場の死は当時、内部で『不祥事の責任を取った自殺』として処理されたが、降谷零はその処理に対して、深い違和感を抱いたまま三年を過ごしていた。羽場本人にあの罪を負わせる材料は、外形上は揃っていた。しかし、降谷が知っている羽場二三一は、その種の罪を一人で抱え込んで死を選ぶ人物ではなかった——降谷は、三年のあいだその違和感を心の底に置いたまま、表向きの『安室透』として米花の街角で笑ってきた。

羽場二三一には、結婚を約束していた婚約者がいた。その人物は、自殺の知らせを受け取ったあとも、しばらく検察庁の内部で淡々と仕事を続けていた一人の検事だった——本作の橘境子その人である。羽場の死を内部で処理した側に対する、長い長い静かな怒りを、彼女は三年のあいだ自分の中に折り畳んだまま、検事としての仕事を続けてきた。本作の事件は、表向きの構図のすぐ下に、この三年分の感情が低く流れ続けている。

中央地方検察庁の爆破

事件のもう一段の転回点は、中央地方検察庁の庁舎内で発生する爆発事件である。庁舎の一階通路に仕掛けられた小型の爆発物が、勤務時間中の検事と職員の通行のなかで作動し、複数の負傷者が出る。爆破の標的は、浜辺潤一に関連する文書を保管していた執務室の一帯であり、犯人が浜辺の死と関係を持つ何らかの記録の消失を狙っていることが、誰の目にも明らかとなる。

コナンと安室は、それぞれの位置でこの爆破事件の現場へ近づく。コナンは、爆破の前後に庁舎の周辺で目撃された人物の証言と防犯カメラの映像を組み合わせ、犯人が庁舎の内部の構造に詳しい誰かであること——具体的には、警察・検察の関係者の内部に通じる立場の人物であることを、論理的に絞り込んでいく。安室は、公安警察『ゼロ』として、爆発の手口に三年前の羽場二三一の関与が疑われた事件と共通する『部品の癖』を見抜く。

捜査本部の方向は、ここで一旦、表向きは小五郎の関与を確かなものにする方向で再構成されようとする。橘検事はその方針を表向き維持しつつ、内側では本作の事件の核心へとさらに近づいていく。コナンと安室、そして橘検事——三人の人物が同じ事件の中で異なる位置に立ちながら、観客に対して順に手がかりを開示していく構造が、本作の中盤の濃密なサスペンスを支えている。

大型無人輸送機の存在

コナンと安室の側面の調査から浮かび上がるのが、新たに開発された大型無人輸送機の存在である。劇中の世界では、IR施設『エッジ オブ オーシャン』のグランドオープンに合わせ、自律飛行が可能な大型の無人輸送機が試作され、首都圏のごく限られた区域での試験運用が始まったところだった。複数の自律センサーと外部通信網を介して、地上の管制から離れた状態でも貨物の搬送を完遂できるその機体は、エッジ オブ オーシャンの目玉技術のひとつとして、グランドオープンの式典のうえでも紹介される予定だった。

本作の真犯人の計画は、その大型無人輸送機の外部通信網に侵入し、機体の制御を奪い、エッジ オブ オーシャンの中心区画に向けて衝突させる、というものだった。式典には政府関係者と外国の招待客が集まる予定であり、グランドオープン初日には一般客も含めて大量の人間が島内に入る。無人機が制御を奪われたまま中心区画に突っ込めば、エッジ オブ オーシャンという『未来の街』の象徴は、そのまま大規模な事故の現場へと変わる——犯人の計画の核は、この一機の衝突に集約されていた。

中央地方検察庁の爆発と浜辺潤一の殺害は、この最終局面のための布石として置かれていた。浜辺は、最高検察庁監察指導部の事務官として、本作の真犯人の三年前の動きの記録に近い位置にいた人物であり、彼の死は『記録の消失』と『時間稼ぎ』の二重の意味を持っていた。中央地方検察庁の爆発は、残る記録の最終的な抹消を狙ったものであり、毛利小五郎の逮捕は、捜査本部の目をエッジ オブ オーシャンから一日でも長く逸らすための仕掛けだった。

橘境子の正体と動機

本作の真犯人は、検事として捜査本部の指揮を執っていた橘境子その人である。羽場二三一の婚約者だった彼女は、三年前の事件で羽場に罪を着せて死に追いやった——と彼女が判断した相手側、すなわち警察・検察の内部にいる『その種の処理を許す構造そのもの』に対して、長い静かな怒りを抱え続けていた。

彼女の計画は二段構えだった。表向きは、警察・検察に協力する検事として捜査の方向を内側から動かし、エッジ オブ オーシャンの最終局面に向けて時間を稼ぐ。同時に、検察庁の内部に通じる立場を活かして、浜辺潤一の死と中央地方検察庁の爆発を主導し、三年前の事件に関わる記録を抹消する。そのうえで、大型無人輸送機を国家事業の象徴であるエッジ オブ オーシャンに突っ込ませることで、内部の構造そのものに対する『執行』を一日のうちに完了させる——という、長く折り畳まれた怒りの解放だった。

コナンは、橘の動機が個人の利益ではなく、自分自身も含めて『片付けられない過去』を背負った人物の決断であることに早い段階で気づく。彼は、橘を罰すべき犯人として追うのではなく、彼女が今このとき大型無人輸送機の衝突を止めるかどうかというぎりぎりの一点に、彼女の人間としての残りを賭けようとする。安室透もまた、羽場二三一を友人として喪った人間として、橘の怒りの根に対して単純な敵意を持てない位置に立っている。

首都高の暴走——安室透のRX-7

クライマックスの直前、安室透は自身の愛車・マツダRX-7に飛び乗り、エッジ オブ オーシャンに向かう大型無人輸送機を追って首都高速道路に乗り入れる。コナンは助手席に乗り込み、彼の脇に小さな身体で並ぶ。本作の首都高のシーンは、シリーズの劇場版アクションの中でも特に大胆な水準にあり、橋脚、ジャンクションの立体構造、トンネル、夜景の光——首都高そのものの設計が、本作の追跡劇のために徹底的に活用されている。

大型無人輸送機は、首都高の上空をエッジ オブ オーシャンに向けて低空で飛行している。安室の運転は、シリーズの中でも特に速度の頂点に置かれており、追い抜き、急ブレーキ、高架の合流、対向車線のすれすれの回避を続けながら、彼は無人機と並走する位置を取り続ける。コナンは、阿笠博士発明の小道具と、自身の頭の中の物理計算を組み合わせて、無人機の制御を奪い返すための手筈をその場で組み立てていく。

RX-7と大型無人輸送機の並走、コナンによる無人機の通信網への介入、橘境子のいる側の最後の判断——本作のクライマックスの数分間は、シリーズの劇場版の中でも特に密度の高い緊張のうえに成立している。コナンと安室の対話の小さなやり取り、安室が一瞬だけ垣間見せる『降谷零』としての低い声の調子、無人機の機体の重みと首都高の夜の光——その全てが、エッジ オブ オーシャンに向けて一直線に走り続ける。

安室透/降谷零の人物ページ

エッジ オブ オーシャン——最終局面

大型無人輸送機は、首都高の上空を抜けて、東京湾の人工島『エッジ オブ オーシャン』の中心区画へと迫る。式典には政府関係者と招待客が集まり、グランドオープンの初日の島内には一般客と作業員が大量に立ち入っている。無人機が中心区画に突っ込めば、人工島の中央広場と高層棟の一群が、そのまま壊滅的な被害を受ける——その物理的な可能性が、本作のクライマックスの数分間を完全に支配する。

コナンは、RX-7の助手席から無人機の通信網に最終的な介入を仕掛け、機体の制御を奪い返す。安室は、自身の運転と公安としての判断を同時に動かしながら、無人機の進路の最後の一秒を、エッジ オブ オーシャンの中心区画から外れる海上方向へとずらす。風見裕也と公安の同僚たちは、エッジ オブ オーシャンの内側で観客の誘導と最後の対処に当たっている。橘境子はその場の管制の一角に立ち、自分自身が起動させた計画の最後の数十秒間を、検事としての顔のまま黙って見つめている。

無人機は、エッジ オブ オーシャンの中心区画を外れた海上に向けて進路を変える。鋼鉄の重みが海面に達する瞬間、本作の島内の被害は、設計された最大規模からぎりぎり手前のところで食い止められる。式典の客と作業員、グランドオープンの初日の一般客は、誰一人として致命的な被害を受けないまま、その日のエッジ オブ オーシャンの夕景の中に立ち続けることになる。

「僕の本職は探偵ではありません。日本の警察官です」

事件のあと、安室透は橘境子の前に立ち、自分自身の身分を明らかにする。表向きは毛利探偵事務所の助手として顔を出す私立探偵見習いの青年、その正体は警察庁警備企画課・通称『ゼロ』に所属する公安警察官・降谷零、そして黒の組織からは『バーボン』のコードネームを与えられた——という三重身分の人物としての自分を、彼は橘の前で初めて整理して言葉にする。本作の中でもっとも記憶される台詞『僕の本職は探偵ではありません。日本の警察官です』が、ここで放たれる。

彼は橘に対して、羽場二三一の三年前の事件と、その処理を許した内部の構造の存在を、否定しない。同時に彼は、その構造そのものに対する怒りを大型無人輸送機の衝突という形で『執行』しようとした彼女の選択が、エッジ オブ オーシャンに集まった大量の無関係な人間の命を巻き込もうとした事実そのものは、検事としての彼女自身がもっともよく分かっているはずだ、と短く伝える。橘は、降谷の言葉を黙って受け止め、自分自身の手で身柄の確保に応じる。

並行して、毛利小五郎の容疑は完全に晴れ、誤認逮捕として釈放される。蘭は、釈放されて出てきた父の顔と、その隣に立つ安室透の見慣れた笑顔と、その内側に折り畳まれている『降谷零』の低い声の調子を、同じ一人の人物のなかに同時に見届ける。本作のラストのコナンと安室の短いやり取りは、彼ら二人がこれから先のシリーズの中で互いに何を背負って動いていくのか、その輪郭を観客のために静かに整理する。

余韻と『零 -ZERO-』

ラストのシークエンスで流れ始めるのが、福山雅治の主題歌『零 -ZERO-』である。ピアノとストリングスを基調にした静かなバラードは、本作の硬質なサスペンスと、安室透・降谷零・バーボンという三つの身分のあいだに折り畳まれた一人の人物の内面の重さを、一曲の中にゆっくりと総括する。劇場の客席は、110分の緊張のあとに、エッジ オブ オーシャンの夕景と福山雅治の声の余韻をいっせいに受け取る。

本作の終わり方は、派手な祝祭ではなく、起きた事件の重みをそのまま残した状態の静かな余韻として置かれる。橘境子は身柄を確保され、検事としての職を離れる位置に立つ。羽場二三一の三年前の事件の処理が、本作の事件をもって完全に清算されるわけではない。安室透は『安室透』の顔のまま米花の街角に戻り、毛利探偵事務所の助手としての日常を続けていく。

本作は、シリーズの中でも特に重い余韻を客席に残した一本として記憶された。安室透の三重身分、橘境子の長い怒りと最後の選択、エッジ オブ オーシャンに集まった大量の一般客のいる場所での『執行』という主題——本作の余韻は、シリーズの長年のファンだけでなく、初見の観客にとっても、観終わったあとに長く考え続けさせる種類のものとして観客に手渡される。

登場要素

本作に登場・言及される主な要素を、劇場版『名探偵コナン』の標準的な分類に沿って整理する。固有名詞は鑑賞の手がかりであり、初見ですべてを暗記する必要はない。

レギュラー陣

  • 江戸川コナン/工藤新一
  • 毛利蘭
  • 毛利小五郎
  • 阿笠博士
  • 灰原哀
  • 少年探偵団(吉田歩美・小嶋元太・円谷光彦)
  • 鈴木園子
  • 目暮十三警部
  • 白鳥任三郎
  • 佐藤美和子
  • 高木渉
  • 千葉刑事
  • 黒田兵衛(警視庁刑事部長)

事件関係者・ゲスト

  • 安室透/降谷零/バーボン(毛利探偵事務所の助手・公安警察『ゼロ』の捜査官・黒の組織のコードネーム『バーボン』を併せ持つ三重身分の青年)
  • 風見裕也(公安警察『ゼロ』の捜査官、安室透の部下)
  • 橘境子(最高検察庁所属の検事、本作の事件の指揮を執る)
  • 浜辺潤一(最高検察庁監察指導部の検察事務官、本作の冒頭で殺害される)
  • 羽場二三一(三年前に自殺したとされる公安警察官、橘境子の婚約者)
  • 中央地方検察庁・最高検察庁の関係者
  • エッジ オブ オーシャンの施設関係者、グランドオープンの来園客、政府関係者と招待客
  • 首都高速道路の通行人と通行車輛

犯人と動機(重大ネタバレ)

  • 真犯人:橘境子(最高検察庁所属の検事)
  • 動機:三年前に自殺した婚約者・羽場二三一の名誉と、内部での『不祥事の処理』を許した警察・検察の構造そのものに対する長い静かな怒り。本作の冒頭で殺害される浜辺潤一は、三年前の事件の記録に近い位置にいた検察事務官
  • 実行内容:浜辺潤一の殺害、中央地方検察庁での爆破、毛利小五郎を容疑者として固める方向の捜査誘導、エッジ オブ オーシャンに突入させる大型無人輸送機のハイジャック
  • 決定的な選択:エッジ オブ オーシャンに集まった大量の一般客の命を巻き込みかけたその瞬間、安室透の声と本人自身の検事としての自覚のうえで、最終的に身柄の確保に応じる

舞台

  • 東京湾の人工島『エッジ オブ オーシャン』(IR施設、複数の高層棟、中央広場、自動運転シャトル、海上桟橋など)
  • 中央地方検察庁(爆破事件の現場)
  • 最高検察庁監察指導部(浜辺潤一の所属)
  • 警察庁警備局・警察庁警備企画課(通称『ゼロ』、降谷零の所属)
  • 首都高速道路(RX-7と大型無人輸送機の並走)
  • 毛利探偵事務所と米花町の街角
  • 阿笠博士の家と少年探偵団のたまり場
  • 勾留中の小五郎の事情聴取室

トリック・小道具

  • 大型無人輸送機(自律飛行が可能な試作機、外部通信網を介した遠隔ハイジャックを許す設計上の弱点)
  • 携帯端末の通信記録の偽装と現場への配置
  • 中央地方検察庁の通路に仕掛けられた小型爆発物
  • 首都高速道路でのRX-7と無人機の並走
  • 阿笠博士発明のキック力増強シューズ、蝶ネクタイ型変声機、伸縮サスペンダー、犯人追跡メガネ、ターボエンジン付きスケートボード
  • 風見裕也と公安の同僚たちの無線・端末・暗号通信
  • 三年前の羽場二三一の事件に関する記録(公安・検察内部の文書)

主題歌・主要声優

  • 主題歌:福山雅治『零 -ZERO-』(書き下ろし)
  • コナン:高山みなみ
  • 工藤新一:山口勝平
  • 毛利蘭:山崎和佳奈
  • 毛利小五郎:小山力也
  • 阿笠博士:緒方賢一
  • 灰原哀:林原めぐみ
  • 吉田歩美:岩居由希子
  • 小嶋元太:高木渉
  • 円谷光彦:大谷育江
  • 安室透/降谷零/バーボン:古谷徹
  • 風見裕也:飛田展男
  • 橘境子:上戸彩
  • 目暮十三:茶風林
  • 白鳥任三郎:井上和彦
  • 佐藤美和子:湯屋敦子
  • 高木渉:高木渉
  • 千葉刑事:千葉一伸
  • 黒田兵衛:岸野幸正

主要登場人物

本作は、公安警察『ゼロ』の降谷零ことバーボン/安室透を真正面から主役に据えた一作である。レギュラー陣のコナン・蘭・小五郎・阿笠博士・灰原哀・少年探偵団は、それぞれの位置で物語を支えながら、安室と橘境子のあいだに走る感情の流れを観客に対して整理して見せる役を担う。

安室透/降谷零/バーボン(古谷徹)

本作の事実上の単独主役。表向きは毛利探偵事務所の助手として顔を出す私立探偵見習いの青年だが、その正体は警察庁警備局・警察庁警備企画課のなかに置かれた通称『ゼロ』の公安警察官・降谷零であり、同時に黒の組織からは『バーボン』のコードネームを与えられた——という三重身分の人物である。本作は、この三人分の身分を一人の人物のなかに同居させた登場人物を、劇場版で初めて単独主役として正面から扱う設計を取る。

本作の彼の核にあるのは、三年前に自ら命を絶った同僚・羽場二三一に対する変わらない友情である。羽場の死を内部で『不祥事の責任を取った自殺』として処理した側に対して、降谷零もまた長い違和感を抱えたまま三年を過ごしてきた。本作の事件の中で彼は、橘境子の動機の根の深さに対して、単純な敵意を持てない位置に立つ。それでも彼は、エッジ オブ オーシャンに集まった大量の無関係な人間の命を巻き込もうとした事実そのものに対しては、公安警察官として最後まで降りない。

古谷徹の演技は、組織側で見せる冷たさ、毛利探偵事務所で見せる軽妙さ、公安としての低い声のレジスター、そして羽場二三一の名前を口にする時の一瞬の重さを、同じ一人の人物のなかに違和感なく重ねる。本作のクライマックスで放たれる『僕の本職は探偵ではありません。日本の警察官です』は、彼の長いキャリアの中でも特に強く記憶される一連の台詞回しとなった。

安室透/降谷零の人物ページ 安室透と赤井秀一の関係ガイド

橘境子(上戸彩)

本作のメインゲスト。最高検察庁所属の検事として捜査本部の指揮を執る、落ち着いた知性と決して感情を表に出さない静かな威圧感を併せ持つ女性。彼女が冷静な所作で小五郎の起訴の方向に捜査を動かしていく一連の場面は、本作の前半の硬質なサスペンスの中心の温度を作っている。

彼女の正体は、本作の真犯人である。婚約者であった公安警察官・羽場二三一が三年前に自ら命を絶ったあと、内部で『不祥事の責任を取った自殺』として処理したその構造そのものに対して、彼女は長い静かな怒りを三年のあいだ折り畳んできた。本作の計画は、その三年分の怒りを、エッジ オブ オーシャンに突入させる大型無人輸送機という形で『執行』する種類のものだった。彼女は、最後の数十秒間の安室透の声と本人自身の検事としての自覚のうえで、自身の手で身柄の確保に応じる。

声を担当した上戸彩は、テレビドラマ・映画で長くキャリアを積んできた俳優で、本作で劇場版『名探偵コナン』のメインゲスト声優に起用された。彼女の落ち着いた静かな声のレジスターは、検事としての橘境子の表向きの冷たさと、その下に折り畳まれている三年分の怒りの両方を、同じ一人の人物の中に違和感なく繋ぐ。本作の橘境子は、シリーズの劇場版ゲストキャラクターのなかでも特に強く記憶される一人となった。

江戸川コナン/工藤新一(高山みなみ/山口勝平)

本作のコナンは、毛利探偵事務所の家族として小五郎の容疑を晴らす立場と、独自の調査者として本作の事件の構造そのものを解き明かす立場の、その両方を同時に引き受けている。彼は、橘境子の動機が個人の利益ではなく、片付けられない過去を背負った人物の決断であることに早い段階で気づく。

本作の彼の見せ場は、首都高速道路でのRX-7の助手席からの大型無人輸送機への通信介入と、エッジ オブ オーシャンの最終局面での進路の最後の数秒間のずらしの判断である。彼が安室透の運転の脇に小さな身体で並ぶ一連の場面は、シリーズの劇場版の中でも特に強く記憶される場面のひとつとなった。

高山みなみのコナンと、山口勝平の工藤新一は、本作でもシリーズの長年の蓄積を踏まえた安定した演技を見せる。本作の彼は、安室透の三重身分を踏まえつつ、橘境子の動機の根の深さに対して、単純な犯人の追及ではなく、彼女が今このとき大型無人輸送機の衝突を止めるかどうかという一点に賭けようとする位置に立つ。

江戸川コナンの人物ページ 工藤新一の人物ページ

毛利小五郎と毛利蘭(小山力也/山崎和佳奈)

本作の小五郎は、シリーズ史上きわめて異例の『容疑者』として物語の冒頭から動かされる。浜辺潤一の殺害と東京湾の爆発の二つの事件の重要参考人として、彼は捜査本部に身柄を拘束され、検事・橘境子による事情聴取を受ける。普段の派手な所作の彼が、橘の静かな圧の前で言葉に詰まる一連の場面は、本作の前半のサスペンスの重要な軸である。

蘭は、本作で釈放されるまでの一日のあいだ、本物の父の不器用さと、橘検事の前で言葉に詰まる父の姿のあいだの落差を、近くで黙って見守る位置に立たされる。本作の彼女の演技は、シリーズの長年の蓄積のうえで、家族としての立場と、ヒロインとしての落ち着いた強さの両方を同時に支える。

小山力也の小五郎と山崎和佳奈の蘭は、本作でもシリーズの長年の連続性をそのまま保つ。本作の彼ら二人の見せ場は、釈放のあとで再会する短い一連のやり取りに集約されており、その場面の温度は、本作の硬質なサスペンスのなかで観客の心情の数少ない逃げ道として機能している。

毛利蘭の人物ページ 毛利小五郎の人物ページ 用語:毛利探偵事務所

風見裕也と公安の同僚(飛田展男)

風見裕也は、警察庁警備局・警察庁警備企画課のなかに置かれた通称『ゼロ』に所属する公安警察官で、安室透——降谷零——の部下にあたる人物である。本作の彼は、安室の指示のもと、東京湾の爆発現場周辺の防犯カメラと通信ログの分析、中央地方検察庁の爆発事件の現場の検証、大型無人輸送機の通信網への内側からの介入——という地味だが決定的な仕事を、終始現場の裏で支え続ける。

飛田展男の演じる風見の声は、低く落ち着いた声のレジスターと、安室の前で見せる若干の緊張のあいだの揺らぎを、同じ一人の人物の中に同居させる。本作以降、風見は劇場版・テレビアニメ本編の双方で安室透の周辺人物として繰り返し描き重ねられる位置に置かれる。本作は彼にとっても、劇場版での重要な前景化の場となった。

灰原哀と少年探偵団・阿笠博士

灰原哀は、元黒の組織の科学者・宮野志保で、APTX4869の研究者だった人物。本作の彼女は、米花町の阿笠博士の家で少年探偵団とともに物語の側面を支える位置に立ちながら、コナンの調査の節目で短く差し挟む冷静な観察によって、本作のサスペンスの裏の論理を観客に対して整理して見せる役を担う。

少年探偵団の歩美・元太・光彦は、本作では事件の核に深く踏み込みはしないが、阿笠博士の家とその周辺の温かな日常の温度を、本作の硬質なサスペンスの中に運び込む役を担う。本作は彼らを中心に据える種類の作品ではないが、長年の視聴者が彼らに向けてきた感情を、控えめな配分で確実に拾い上げている。

阿笠博士は、本作でもコナンに対して、キック力増強シューズ、蝶ネクタイ型変声機、伸縮サスペンダー、ターボエンジン付きスケートボードといった発明品を提供し、首都高のRX-7の追跡劇とエッジ オブ オーシャンの最終局面の数秒間を裏から支えている。緒方賢一の声は、本作でもシリーズの長年の連続性をそのまま保つ。

灰原哀の人物ページ 用語:少年探偵団

舞台と用語

本作の主要な舞台は、東京湾に新たに建設された人工島『エッジ オブ オーシャン』に集約される。エッジ オブ オーシャンは、本作の世界での日本政府が誘致した国際会議の会場として整備された新しい人工島で、IR施設、複数の高層棟、中央広場、海上桟橋、自動運転のシャトル車輛網、最新の通信設備を擁する『未来の街』として国内外に紹介されている。本作のクライマックスは、この島の中心区画に向かって低空飛行する大型無人輸送機の最後の数秒間に集中する。

副次的な舞台として、最高検察庁・中央地方検察庁の庁舎、警察庁警備局・警察庁警備企画課(通称『ゼロ』)、首都高速道路、毛利探偵事務所と米花町の街角、阿笠博士の家と少年探偵団のたまり場、勾留中の小五郎の事情聴取室——が交互に切り替わる。本作の舞台設計は、検察庁・警察庁の硬質な内部の空間と、毛利探偵事務所周辺の柔らかな日常の空間と、首都高・エッジ オブ オーシャンの大きな空間の三層を、観客の前で順に組み替える形を取っている。

用語面では、「公安警察」「警察庁警備企画課(通称『ゼロ』)」「最高検察庁」「監察指導部」「中央地方検察庁」「IR(統合型リゾート)」「大型無人輸送機」「外部通信網ハイジャック」「公安のコードネーム」「黒の組織」「APTX4869」が物語の鍵となる。本作の用語は、シリーズの長年の蓄積のうえに新しい題材である『公安警察ゼロの内側』『大型無人輸送機』を上乗せした構成を取っており、初見の観客にも理解できる形で順に呈示される。

用語:公安警察 用語:安室透/降谷零 用語:黒の組織 用語:APTX4869 安室透と赤井秀一の関係ガイド 警察学校組ガイド 主題歌ガイド 声優・キャストガイド

制作

劇場版『名探偵コナン』シリーズは1997年の『時計じかけの摩天楼』に始まり、年に一本のペースで春興行を担う恒例企画として定着している。本作はその第22作にあたり、安室透/降谷零/バーボンを真正面から単独主役として扱う題材を選んだ点で、シリーズの中でもひときわ大きな話題性を持った企画として制作された。

企画と脚本

脚本は櫻井武晴が担当した。櫻井武晴は『絶海の探偵』『異次元の狙撃手』『純黒の悪夢』『から紅の恋歌』に続き、本作で劇場版『名探偵コナン』五度目の登板となる。本作の彼の仕事の核は、安室透の三重身分のすべてを劇場版で初めて真正面から扱う構成を、110分の劇場版のうえで混乱なく組み上げる手付きにある。冒頭の毛利小五郎の逮捕、検察官・橘境子の登場、三年前の羽場二三一の事件、大型無人輸送機のハイジャック、エッジ オブ オーシャンの最終局面——という性格の違う題材の連なりを、観客の側で見失わないように順に手渡す構成が、本作の脚本の達成のひとつである。

原作者の青山剛昌は、劇場版『名探偵コナン』の各作で監修・キャラクター原案として深く関わってきた。本作では、安室透/降谷零/バーボンというキャラクターの劇場版での単独主役化に伴って、彼の三重身分の取り扱い・台詞回し・最後の身分の宣言の重みについて、原作側との細かな調整が長く行われたとされる。本作の安室透の立ち位置は、本作以後のシリーズ全体の中でも基準点として参照され続ける位置に置かれた。

本作で扱われる『公安警察ゼロ』『最高検察庁』『中央地方検察庁』『IR施設』『大型無人輸送機』といった硬質な題材群は、劇場版『名探偵コナン』シリーズの中でも特に大人向けの輪郭を持っている。櫻井武晴の脚本は、これらの題材を初見の観客にも理解できる形で順に呈示しつつ、シリーズの長年のファンに向けた節目の祝祭としても機能するよう、二重三重に組み上げられている。

監督と演出

監督の立川譲は、本作で劇場版『名探偵コナン』シリーズに初めて登板した人物である。彼はテレビアニメ・劇場アニメの双方で硬質なサスペンスとアクションの演出に強みを持ち、本作では『公安警察ゼロを真正面から扱う劇場版』という題材に最もふさわしい監督として起用された。

本作の彼の演出の特徴は、検察庁・警察庁の硬質な内部の空間、首都高速道路のスピード感、エッジ オブ オーシャンの巨大なスケール感、そして阿笠博士の家の温かな日常の温度——という性格の違う場面群を、明確なコントラストの上に並べる手付きにある。冒頭の浜辺潤一の殺害現場の硬さ、中央地方検察庁の通路の爆発の重み、首都高のRX-7と大型無人輸送機の並走の速さ、エッジ オブ オーシャンの夕景の広さ——本作の演出は、これらの場面ごとの温度の差を観客の身体に直接届ける方向で整えられている。

本作以降、立川譲は劇場版『名探偵コナン』シリーズで複数回の登板を果たし、シリーズの新しい世代の演出を担う中心人物の一人として記憶されることになる。本作はその出発点として、シリーズの監督交代の流れの中でも重要な節目である。

アニメーション制作

アニメーション制作はトムス・エンタテインメント。テレビシリーズと共通する作画スタッフ陣が、劇場版用に密度を上げて挑んでいる。本作の最大の見せどころは、首都高速道路の追跡劇と、エッジ オブ オーシャンの最終局面の作画である。首都高のジャンクションの立体的な構造、ヘッドライトと夜景の光、RX-7のスピード感、大型無人輸送機の機体の重み——本作の首都高の作画は、シリーズの中でもとくに密度が高い一連の場面のひとつである。

エッジ オブ オーシャンの最終局面では、巨大な人工島の中心区画、複数の高層棟、海上桟橋、自動運転のシャトル車輛網、中央広場に集まったグランドオープン初日の来園客——という大きなスケールの背景を、丁寧に重ね合わせていく。CG作画と手描き作画の組み合わせも、視覚的な違和感を抑えながらスケール感だけを引き上げる方向で丁寧に調整されている。本作のクライマックスの作画は、シリーズ全体の中でも特に密度が高い場面のひとつとして、観客の記憶に強く残った。

音楽と主題歌

音楽は大野克夫が担当した。大野克夫は『太陽にほえろ!』『傷だらけの天使』などのドラマ音楽で広く知られる作曲家で、テレビアニメ『名探偵コナン』のメインテーマから劇場版の劇伴まで、シリーズを長年支え続けてきた中心人物である。本作の劇伴は、検察庁・警察庁の硬質な内部の空間、首都高のスリリングなテンポ、エッジ オブ オーシャンの巨大なスケール感、毛利探偵事務所周辺の温かな日常——という性格の違う場面群を、ひとつの音楽的な弧として組み上げている。

主題歌は福山雅治の書き下ろし『零 -ZERO-』。福山雅治は『桜坂』『家族になろうよ』など、シンガーソングライターとして長く日本のポップシーンの第一線で活動してきた代表的な人物で、俳優としても多くの主演作を持つ。劇場版『名探偵コナン』の主題歌を担当するのは本作が初めてとなった。タイトルの『零 -ZERO-』は、本作の主役・安室透の所属する公安警察『ゼロ』を直接指しており、ピアノとストリングスを基調にした静かなバラードとして、本作の硬質なサスペンスと安室透の内面の重さを、一曲のなかに総括している。

ラストのシークエンスで楽曲が流れ始める瞬間、観客は本作の110分間で動いてきた感情の総和を、ようやく胸の中で整理することになる。本作の主題歌は、福山雅治の代表曲のひとつとして長く聴き継がれ、劇場版『名探偵コナン』の主題歌史の中でも特に強く記憶される一曲となった。

キャストと声の演出

高山みなみのコナン、山口勝平の新一、山崎和佳奈の蘭、小山力也の小五郎——シリーズおなじみのレギュラー陣に加えて、本作では古谷徹の安室透/降谷零/バーボンが、劇場版で初めて単独主役として中心に置かれる。古谷徹の演技は、組織側で見せる冷たさ、毛利探偵事務所で見せる軽妙さ、公安としての低い声のレジスター、そして羽場二三一の名前を口にする時の一瞬の重さを、同じ一人の人物の中に違和感なく重ねる。

新キャラクター・橘境子の声を担当した上戸彩は、テレビドラマ・映画で長くキャリアを積んできた俳優で、本作で劇場版『名探偵コナン』のメインゲスト声優に起用された。彼女の落ち着いた静かな声のレジスターは、検事としての橘境子の表向きの冷たさと、その下に折り畳まれている三年分の怒りの両方を、同じ一人の人物の中に違和感なく繋ぐ。風見裕也を演じる飛田展男、警視庁刑事部長・黒田兵衛を演じる岸野幸正——本作のキャスト陣は、シリーズの長年の蓄積と新しい題材の双方を支える層の厚さを備えている。

アクションとサスペンス演出

本作のアクションは、首都高速道路のRX-7と大型無人輸送機の並走、そしてエッジ オブ オーシャンの最終局面の二大山場に集約される。首都高のジャンクションの立体的な構造、ヘッドライトと夜景の光、追い抜き、急ブレーキ、高架の合流、対向車線のすれすれの回避——本作の首都高の作画は、シリーズの劇場版アクションの中でも特に大胆な水準にある。

エッジ オブ オーシャンの最終局面では、大型無人輸送機の機体の重みと、中心区画に向かう低空飛行の物理的な可能性を、ロジカルに積み上げる形で構成されている。サスペンス演出としては、毛利小五郎の容疑が確定の方向に動いていくタイミング、安室透が表向き橘検事の側に立ちながら別の流れを追っているタイミング、橘境子の動機が明らかになるタイミング、大型無人輸送機の進路が中心区画から外れる最後のタイミング——という複数の流れを、観客の側に丁寧に整理して手渡す手付きが際立つ。

公開と興行

本作は2018年4月13日に日本で公開され、春興行の柱として大ヒットを記録した。最終的な国内興行収入は約91.8億円に達し、それまで歴代1位だった前作『から紅の恋歌』(約68.9億円)を大幅に上回って、本作公開時点での劇場版『名探偵コナン』シリーズ歴代1位の記録を一気に更新した。シリーズが22本を超えてなお記録更新を続け、ついには100億円の領域へ手が届く近さに踏み込んだことを内外に示す象徴的な一作となった。

本作のヒットの中心には、安室透/降谷零/バーボンを真正面から単独主役として扱った企画方針への、長年のファンと新規の観客の双方からの強い支持があった。公開期間中、女性ファンを中心としたリピート鑑賞が大きな話題となり、SNS上では『安室の女』という言葉が広く飛び交うようになった。劇場版『名探偵コナン』シリーズが、その時々の社会的な現象として扱われる位置に完全に踏み込んだのは、本作のヒットがひとつの分水嶺である。

海外でも順次公開され、東アジアを中心に評価とヒットを得た。劇場版『名探偵コナン』が長く積み上げてきた海外ファン層に対して、本作は『公安警察ゼロを真正面から扱う題材』『安室透の単独主役化』『福山雅治の主題歌』の三方面で応え、新しい観客層の獲得にも繋がった。本作のヒットは、劇場版『名探偵コナン』が国境を越えて受容され続ける流れを、もう一段確かなものにした。

受賞・選定の場面でも本作は強く扱われ、アニメ関連の年度賞や音楽賞において、作品本編・主題歌の両面で言及されることが多かった。福山雅治の『零 -ZERO-』は、本作公開以降も長く聴き継がれる代表曲のひとつとして、広く知られていく。本作の興行と話題性は、その後の劇場版『名探偵コナン』が毎年のように記録を更新し続ける流れの起点として、長く参照されることになる。

批評・評価・文化的影響

本作の評価軸は大きく三つに分かれる。ひとつは『安室透/降谷零/バーボンを単独主役として扱った企画方針の成功』、ひとつは『公安警察ゼロという硬質な題材を、シリーズの娯楽性のなかに違和感なく溶け込ませた手付き』、もうひとつは『橘境子という新ゲストキャラクターの造形の重さ』である。前者については、シリーズの長年の登場人物の中でも特に多面的な人物像を持つ彼を、劇場版のスケールで真正面から扱った一本として評価が確定し、二つ目の軸では、公安・検察・最高検察庁監察指導部・IR施設・大型無人輸送機といった大人向けの題材を、110分の劇場版の中で混乱なく観客に手渡した脚本と演出の手付きが高く評価された。

三つ目の軸については、橘境子という人物が、単なる『犯人』ではなく、片付けられない過去を背負った検事として、シリーズの劇場版ゲストキャラクターのなかでも特に重い余韻を残す造形を備えていたことが大きい。本作のラストの彼女の最後の数十秒間の沈黙は、長年の視聴者の記憶のなかに長く残る場面となった。

文化的影響としては、本作のヒットが、劇場版『名探偵コナン』シリーズを『その時々の社会的な現象』の領域へ完全に押し上げたことが大きい。本作の公開期間中に飛び交った『安室の女』という言葉、本作以降の劇場版で毎年のように更新される興行記録、本作以降の劇場版・テレビアニメ本編で繰り返し中心の題材として扱われていく安室透/降谷零/バーボンの三重身分——本作はそのすべての起点として参照され続けている。

福山雅治の『零 -ZERO-』も、劇場版『名探偵コナン』の主題歌史のなかで特に強く記憶される一曲として、本作公開以降も広く聴き継がれている。本作の余韻は、シリーズの長年のファンだけでなく、本作で初めて劇場版『名探偵コナン』を観た新規の観客にとっても、観終わったあとに長く考え続けさせる種類のものとして記憶された。

舞台裏とトリビア

本作は、劇場版『名探偵コナン』シリーズで初めて、安室透/降谷零/バーボンを真正面から単独主役として扱った一作である。題名『ゼロの執行人』の『ゼロ』は、彼の所属する警察庁警備局・警察庁警備企画課のなかに置かれた通称『ゼロ』を直接指している。本作の題名は、シリーズの長年のファンにも初見の観客にも、本作の主役が誰であるかを最初の三文字で告げる役割を担っている。

本作のキュラソー的なメインゲストとして橘境子役に上戸彩が起用されたことは、公開前の話題性を大きく押し上げた要素のひとつである。上戸彩はテレビドラマ・映画で長くキャリアを積んできた俳優で、声優としての本格的な仕事は限られていたが、本作の彼女の演技は、シリーズの劇場版ゲスト声優の中でも特に強く記憶される一例となった。

監督に立川譲が劇場版『名探偵コナン』シリーズ初登板で起用されたことは、本作の硬質なサスペンスとアクションの両面の成立に直接結びついている。脚本に櫻井武晴が五度目の登板を果たし、安室透の三重身分のすべてを劇場版で初めて真正面から扱う構成を、110分の劇場版のうえで混乱なく組み上げる手付きを完成させたことも、本作の達成のひとつである。

福山雅治の主題歌起用は、本作の話題性を大きく押し上げた要素のひとつである。『零 -ZERO-』は彼の代表曲のひとつとして長く聴き継がれ、本作の主役・安室透の所属する公安警察『ゼロ』を直接指す題名と、本作の硬質なサスペンスの余韻を一曲のなかに総括した楽曲として、本作とともに長く愛されている。

本作の興行収入が約91.8億円に達したことは、劇場版『名探偵コナン』が春興行の中で毎年安定して大型のヒットを生み出すブランドとして完全に確立していることを、改めて裏付けた。本作以降、劇場版『名探偵コナン』はシリーズの興行記録を毎年のように更新し続ける位置に立ち、本作で踏み込んだ『100億円の領域への近さ』を、次の世代の作品群が一作ごとに更新していく流れに繋がっている。

テーマと解釈

本作の中心テーマは『執行(しっこう)』である。題名の『ゼロの執行人』は、表向きには安室透の所属する公安警察『ゼロ』の人間としての彼自身を指すが、本作の物語の核に置かれているのは、もう一人の『執行人』である橘境子の存在でもある。三年前に自殺した婚約者・羽場二三一の名誉と、内部での『不祥事の処理』を許した警察・検察の構造そのものに対する長い静かな怒りを、彼女は大型無人輸送機の衝突という形で『執行』しようとする。本作の物語は、二人の『執行人』の動きの交点として組み上げられている。

もうひとつのテーマは『公』と『私』の境界である。安室透は公安警察『ゼロ』の人間として『公』の側に立ちつつ、羽場二三一の死に対する個人的な違和感を三年間抱え続けてきた。橘境子は検事として『公』の側に立ちつつ、婚約者を喪った『私』としての怒りを三年間折り畳んできた。本作の物語は、二人がそれぞれの『公』と『私』のあいだの線をどう引くのか——その答えが本作のクライマックスの数十秒間の選択に集約されている。

そして本作のもう一つの大きなテーマは『片付けられない過去』である。三年前の羽場二三一の事件は、本作の事件をもって完全に清算されるわけではない。橘境子は身柄を確保され、検事としての職を離れる位置に立つが、彼女が抱えていた怒りの根そのものが消えるわけではない。安室透は『安室透』の顔のまま米花の街角に戻り、毛利探偵事務所の助手としての日常を続けていくが、彼の内側に折り畳まれている『降谷零』としての違和感も消えるわけではない。本作の終わり方は、この『片付けられない過去』を、観客にそのままの重みで手渡す方向で意図して整えられている。

もうひとつ見逃せないのが『大きな街と小さな日常』というモチーフである。エッジ オブ オーシャンという『未来の街』の中心区画、中央地方検察庁の硬質な通路、首都高の夜景——という大きな空間と、毛利探偵事務所と阿笠博士の家と少年探偵団のたまり場の小さな空間が、本作の中で交互に切り替わる。本作の人物造形は、大きな街の中の小さな日常の重みを、徹底して描く方向に向けて整えられている。

見る順番(補助)

劇場版『名探偵コナン』は基本的に一作完結だが、本作は安室透/降谷零/バーボンを真正面から単独主役として扱った一本である。初見で本作から入っても物語は追えるが、テレビアニメや原作で安室透の三重身分を少しでも知っていると、本作のラストの『僕の本職は探偵ではありません。日本の警察官です』の重みが、何倍にも沁みる。

おすすめは、安室透の登場と立ち位置を整理した劇場版第20作『純黒の悪夢』を先に観てから本作に入る順番。前作群と並べると、本作で『公安警察ゼロを真正面から扱う』という題材が劇場版シリーズの中でどのような位置に置かれているかが、より立体的に見えてくる。鑑賞後は、本作で確立された安室透の単独主役化が、次作以降の劇場版・テレビアニメ本編でどのように扱われていくかを追うのもひとつの楽しみである。

黒の組織と公安警察ゼロの物語を中心に追いたい場合は、テレビアニメおよび原作の関連エピソード、劇場版『漆黒の追跡者』『純黒の悪夢』『緋色の弾丸』、そして本作を並べると、シリーズが長年このテーマをどう描き重ねてきたかが見えてくる。本作はそのリストの中で、劇場版が初めて『公安警察ゼロ』を題名のうえに置いた重要な節目である。

  1. 前作『名探偵コナン から紅の恋歌』(劇場版第21作)で服部平次・遠山和葉・大岡紅葉と京都・百人一首を真正面から扱った一作
  2. 本作安室透/降谷零/バーボンを真正面から単独主役として扱った第22作
  3. 次作『名探偵コナン 紺青の拳』(劇場版第23作)でシンガポールと怪盗キッド・京極真を中心に据えた一作へ
前作:から紅の恋歌 次作:紺青の拳 安室透前景化の前作:純黒の悪夢 赤井関連の近作:異次元の狙撃手 後年の関連作:緋色の弾丸 劇場版『名探偵コナン』公開順ガイド 安室透と赤井秀一の関係ガイド 警察学校組ガイド 黒の組織の関係ガイド 主題歌ガイド

よくある質問(補助)

「あらすじだけ知りたい」場合は、毛利小五郎が殺人と爆発事件の容疑者として逮捕され、安室透が表向き捜査の側に立つなかで、コナンと安室がそれぞれの位置で本作の事件の構造を解き明かしていく、という流れを押さえれば十分である。「結末・ネタバレを知りたい」場合は、真犯人が検事・橘境子であり、動機が三年前に自殺した婚約者・羽場二三一の名誉と内部の処理を許した構造への長い静かな怒りであること、クライマックスがエッジ オブ オーシャンに向かう大型無人輸送機のハイジャックであることが核となる。

「橘境子はなぜ大型無人輸送機を選んだのか」という問いには、内部の処理を許した警察・検察の構造そのものに対する『執行』を、国家事業の象徴であるエッジ オブ オーシャンの中心区画に向けて一日のうちに完了させるためである、と答える。「『僕の本職は探偵ではありません。日本の警察官です』は誰の台詞か」という問いには、本作のクライマックス直後に安室透が橘境子の前で放つ台詞であり、彼の三重身分の中の『公安警察ゼロの降谷零』の顔を明確に前景化する一連の台詞回しである、と答える。

「初見でも見られるか」という問いには、本作は単体で完結しているため初見でも問題なく楽しめる、と答えられる。ただし、安室透の三重身分をテレビアニメや原作で少しでも知っていると、本作のラストの重みが圧倒的に違ってくる。「見る順番」は、劇場版第20作『純黒の悪夢』を先に観てから本作に入るのがもっとも安定する。

「主題歌『零 -ZERO-』は本作のために書き下ろされたのか」「橘境子は本作以降も登場するのか」「安室透の三重身分は本作以降どう描かれるのか」といった頻出の問いに対しては、それぞれ本記事の制作・舞台裏・見る順番の各章で詳述している。本作のもっとも重い問いは、むしろ『自分の中の「公」と「私」の線を、どこに引くのか』であり、観客一人ひとりの答えが本作の最後のピースになる。

参考資料・脚注

作品名、画像、キャラクター名、各種権利はそれぞれの権利者に帰属する。公開年・興行・配信状況・外部評価は変動しうるため、視聴前に公式および各データベースの最新表示を確認されたい。本記事の本文は各種公開情報をもとに、Anna Movies用の独自の日本語文章として構成している。

  1. 劇場版『名探偵コナン』公式サイト
  2. 週刊少年サンデー公式(原作)
  3. 東宝映画情報
  4. IMDb: Detective Conan: Zero the Enforcer (2018)
  5. 福山雅治 公式サイト

関連ページ

ゼロの執行人と関係の深い作品、人物、用語、見る順番を確認できる。

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参照・確認先

公式画像、作品名、キャラクター名、権利は各権利者に帰属する。公開年、配信状況、外部評価は変わる場合があるため、視聴前に公式・配信元・作品データベースで確認したい。

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