プリベット通り四番地の階段下の物置に住む11歳のハリー・ポッターのもとに、巨大な男ハグリッドが嵐の岩屋に踏み込んでくる。「ハリー、おまえは魔法使いだ」——その一言から始まる、本編八部作の序章。組み分け帽、9と3/4番線、クィディッチ、ホグワーツ城、そして地下に隠された賢者の石をめぐる物語が、ここで初めて世界の観客の前に画面化された。

基本データ 2001年・クリス・コロンバス監督の本編第1作

シリーズ全8作の幕開けとなる本編第1作。クリス・コロンバスが監督、スティーヴ・クローヴスが脚本、デヴィッド・ヘイマンが製作。音楽は『スター・ウォーズ』『E.T.』のジョン・ウィリアムズが担当し、本作で書き下ろされた『ヘドウィグのテーマ』はシリーズ全作および続編『ファンタスティック・ビースト』にまで受け継がれる魔法ワールドの象徴音楽となった。

物語上の位置 ハリーのホグワーツ1年目

1991年7月の11歳の誕生日から1992年初夏までを描く。物語の枠組み——プリベット通り、ハグリッド、ダイアゴン横丁、9と3/4番線、組み分け帽、グリフィンドール、クィディッチ、ダンブルドア、ヴォルデモート——のすべてが本作で初めて画面に出る。後のシリーズで重要となる『母の愛による護り』『分霊箱』『七つの試練を越えた地下』『みぞの鏡』が最初に提示される。

受賞・評価 2001年世界興収第1位

全世界興収約10億2400万ドルを記録し、2001年の世界興行収入第1位。当時のワーナー・ブラザース作品としては歴代最高、全作品中でも歴代第2位の記録だった。第55回英国アカデミー賞でも美術賞、視覚効果賞、衣装賞、メイクアップ・ヘアスタイリング賞、助演男優賞(ロビー・コルトレーン)など計9部門にノミネート。第28回サターン賞では衣装賞を獲得した。

この記事の範囲 結末・クィレルの正体・ヴォルデモート復活の伏線まで完全解説

ハグリッドの嵐の岩屋登場、ダイアゴン横丁とオリバンダーの杖選び、9と3/4番線、組み分け帽の葛藤、ハロウィンのトロール、クィディッチ初戦、みぞの鏡、地下三階のフラッフィ、悪魔の罠/飛ぶ鍵/魔法のチェス/論理パズル、クィレル教授とヴォルデモートの正体、母リリーの護りまで重大ネタバレを前提に踏み込む。

目次 42項目 開く

概要

『ハリー・ポッターと賢者の石』(Harry Potter and the Philosopher's Stone、北米題 Harry Potter and the Sorcerer's Stone)は、クリス・コロンバスが監督し、2001年11月16日に英国・米国で、同年12月1日に日本で公開されたファンタジー映画である。J.K.ローリングが1997年にブルームズベリー社から刊行したベストセラー小説『ハリー・ポッターと賢者の石』を原作とする、本編シリーズ全8作の第1作にあたる。脚本はスティーヴ・クローヴス、製作はデヴィッド・ヘイマン、配給はワーナー・ブラザース。

物語は、1991年夏のサリー州プリベット通り四番地から始まる。叔父バーノンと叔母ペチュニアのもと、階段下の物置に押し込まれて育てられた11歳の少年ハリー・ポッターは、誰からとも分からないホグワーツ魔法魔術学校からの入学通知を、何百通も拒まれながら届けられる。最終的に巨大な男ルビウス・ハグリッドが嵐の岩屋に踏み込み、ハリーに告げる——『ハリー、おまえは魔法使いだ』。そこから、ホグワーツでの1年目、組み分け帽の選択、クィディッチでの初飛行、ハロウィンのトロール、クリスマスのみぞの鏡、そして地下三階に隠された『賢者の石』を狙う何者かを追う冒険が始まる。

本作はシリーズ全体の語彙——ホグワーツ城、四つの寮、9と3/4番線、ダイアゴン横丁、グリンゴッツ、ニンバス2000、組み分け帽、フィニート呪文、ふくろう便、闇の魔術防衛術、そしてもちろんヴォルデモート卿の名——を、観客に初めて提示する役割を負っている。同時に、後のシリーズ後半で意味を取り戻す決定的な伏線——母リリーの『愛による護り』、闇の魔法使いを宿す者の存在、みぞの鏡という『欲望を映す装置』——も、本作のうちに静かに置かれている。

本記事は結末を含む全編の内容に踏み込む。地下七つの試練の答え、クィレル教授の頭の後ろにヴォルデモートの顔があるという真相、賢者の石の入手方法、終盤でクィレルが灰となる原因が母リリーの護りであることに触れるため、物語の重大な驚きを保ちたい場合はまず本編を鑑賞してから読むことを勧める。

原題
Harry Potter and the Philosopher's Stone(英国版)/Harry Potter and the Sorcerer's Stone(北米版)
原作
J.K.ローリング(1997年・ブルームズベリー)
監督
クリス・コロンバス
脚本
スティーヴ・クローヴス
音楽
ジョン・ウィリアムズ
撮影
ジョン・シール
美術
スチュアート・クレイグ
編集
リチャード・フランシス=ブルース
公開
2001年11月16日(米英)/12月1日(日本)
上映時間
152分
ジャンル
ファンタジー、青春劇、冒険
舞台
1991-1992年の英国(プリベット通り/ロンドン/ダイアゴン横丁/キングス・クロス駅/ホグワーツ城)

あらすじ

以下は結末までを含む全編のあらすじである。プリベット通りに置き去りにされる赤ん坊のハリー、十一回目の誕生日のハグリッド襲来、ダイアゴン横丁の買い物とオリバンダーの杖選び、9と3/4番線とロン・ハーマイオニーとの出会い、組み分け帽の選択、ハロウィンのトロール、クィディッチ初戦、クリスマスのみぞの鏡、フラッフィの番犬と七つの試練、そしてクィレル教授とヴォルデモートの正体、母リリーの愛による護りまでを順に追う。

プリベット通りに置かれた赤ん坊

1981年11月1日、サリー州リトル・ウィンジングの中産階級住宅地プリベット通り四番地——薄い街灯の下に、長い銀の髭と紫のローブを身に着けた老人がひとり立っている。彼が銀色の道具で街灯を一つひとつ吸い取っていくと、通りは月明かりだけになる。やがて彼のかたわらに灰色のトラ猫が現れ、その猫はゆっくりと、四角縁の眼鏡をかけた女性——ミネルバ・マクゴナガル教授——に変身する。二人が交わすのは、その日の朝に起きた『ヴォルデモートが姿を消した事件』と、生き残ってしまった一歳の男の子について、である。

そこへ、巨大なオートバイで空からハグリッドが降りてくる。彼の腕には、毛布にくるまれた額に稲妻形の傷を持つ赤ん坊が抱かれている。ダンブルドアは赤ん坊をダーズリー家の玄関先に静かに置き、彼の唯一生き残った血縁——母リリーの妹であるペチュニア・ダーズリー夫人——に保護を委ねる手紙を添える。マクゴナガルは『この家庭で本当にこの子は育つのですか』と眉をひそめるが、ダンブルドアは静かに答える——『他に手はないのです』。三人が去ったあと、街灯が再び灯り、通りは何事もなかったかのように夜の眠りに沈む。

そして十年後の1991年夏。階段下の薄暗い物置の中で、11歳の誕生日を翌週に控えたハリー・ポッターが目を覚ます。家には甘やかし放題の従兄ダドリーが住み、叔父バーノン(馬力会社の重役)と叔母ペチュニアからは『普通でない』ものすべてを忌避するように厳しく管理されて育てられてきた。額の傷は『両親が交通事故で死んだときの古傷』と教えられている。学校では理由なく髪が一晩で伸びる、檻のガラスが消える等の説明不能な現象が時折起き、その度に物置に閉じ込められる——そんな日々のなかで、ハリーは『自分は他人と違うかもしれない』とだけは漠然と感じている。

嵐の岩屋とハグリッドの来訪

ダドリーの誕生日にロンドン動物園へ連れて行かれたハリーは、爬虫類館でビルマニシキヘビと言葉のように目を合わせる。次の瞬間、ガラスがすうっと消え、檻に押しのけられたダドリーが落ち、蛇は『ブラジルへ帰る』と感謝の言葉を残して館内を抜ける。バーノンの怒りは頂点に達し、ハリーは何日も部屋に押し込まれる。しかし、その直後から、宛先が『プリベット通り四番地、階段下の物置 ハリー・ポッター様』と異様に正確な手紙が郵便受けに届き始める。バーノンは封を切らないまま暖炉にくべるが、翌日には数十通に、翌々日には数百通に増え、煙突から滝のように手紙が降り注いでくる。

発狂しかけたバーノンは家族を連れて、海に浮かぶ荒れた岩礁の上の小屋に逃げ込む。その夜、嵐のさなか、午前零時を回った瞬間——ハリーの11歳の誕生日——小屋の鉄扉が大きな拳に蹴破られて吹き飛ぶ。入ってきたのは身長3メートルにも届きそうな巨大な男、ルビウス・ハグリッドである。彼はバーノンの猟銃をひと指で曲げ、暖炉に振り向いてつぶやくと火が起き、ハリーには『ハッピー・バースデー』と書かれたピンクの自作ケーキを差し出す。

ハリーが何のことか分からずに呆然とするなか、ハグリッドはダーズリー夫妻を一喝して語る——両親リリーとジェイムズ・ポッターは交通事故で死んだのではなく、闇の魔法使い『その名を言ってはいけない例の人』の襲撃を受けて殺された。なぜ生き残ったかは誰にも分からないが、その夜以来、ハリーは魔法界全体にとって『生き残った男の子(The Boy Who Lived)』として知られている。そして今日、ハリーには十一歳になった魔法使いの子のすべてが受け取るホグワーツ魔法魔術学校への入学通知が届いている。ハグリッドはピンクの傘で従兄ダドリーに豚の尻尾を生やし——使用できない杖の代用品——ハリーを連れて岩礁を後にする。

ハリー・ポッターの人物ページ ルビウス・ハグリッドの人物ページ

ダイアゴン横丁、グリンゴッツ、オリバンダーの杖選び

翌朝、ロンドンに着いた二人は、表通りの安宿『漏れ鍋』の裏庭にある何の変哲もない煉瓦塀の前に立つ。ハグリッドが特定の煉瓦をピンクの傘で叩くと、煉瓦は生き物のように渦を巻いて開き、向こう側にダイアゴン横丁——尖塔と曲がった煙突と銅製の看板が並ぶ、魔法使いの商店街——が現れる。観客は、ハリーと同じ目線で、初めての『魔法ワールドの市井』を歩く。

二人がまず向かうのは、横丁の奥に大理石の正面を構える銀行グリンゴッツである。受付の高い机に座るゴブリン、磨かれた床に映る無数の燭台、奥のトロッコ。ハグリッドは『ホグワーツの用事だ』とダンブルドアの手紙を提示し、ハリー名義の金庫(687番)と、誰の名義でもない厳重保管の金庫(713番)へ案内される。687番には両親が遺したガリオン、シックル、クヌートが山と積まれている。713番では、ハグリッドが小さな茶色の包みをひとつだけ取り出して懐に入れる——この包みの中身が何かは、本作のラスト直前まで明かされない。

横丁での買い物の最大の場面が、オリバンダーの杖店である。長い銀髪の老主人ギャリック・オリバンダーは『ジェイムズ・ポッターさんが選ばれたのは、マホガニーの11インチ』と一人ひとりの杖を即座に思い出してみせる。ハリーが何本もの杖を振ってカウンターを吹き飛ばすあいだ、店内の棚の奥から長い箱を取り出すオリバンダーの表情が、ふと曇る。柊(ホリー)、11インチ、芯はフェニックスの羽根——その杖を握った瞬間、店内には金色の風が起きる。オリバンダーは静かに告げる——『不思議な縁ですな、ポッターさん。その杖の兄弟と呼ぶべき杖は、ただ一本。十年前にあなたのおでこに、その傷をつけた杖です』。観客は、この瞬間、ハリーとヴォルデモートが一対の杖で結ばれていることを知る。

横丁の出口で、ハグリッドはハリーに白い雪のように真っ白なメスのシロフクロウを買い与える。後にハリーが『ヘドウィグ』と名付けるその鳥は、シリーズ全体を通して彼の使い魔として行動を共にする。

9と3/4番線とホグワーツ特急

9月1日、キングス・クロス駅。ハリーは荷物とヘドウィグを載せたカートを押し、駅の構内図と切符を交互に見比べる——9番線と10番線のあいだに『9と3/4番線』はない。途方に暮れる彼の脇を、赤毛で恰幅のよい母親と五人の子どもの大家族——ウィーズリー家——が騒がしく通り過ぎる。母モリーが息子たちに『9と3/4番線へはこの柱に向かって走るのよ』と諭す声に、ハリーが助けを求める。

9番線と10番線のあいだの煉瓦柱を、目を閉じてカートごと突っ込むと、その瞬間ハリーは深紅の蒸気機関車『ホグワーツ特急』が停車する別のホームに抜けている。客車に乗り込んだ彼は、最初の同乗者となる年下に見えるロン・ウィーズリーと出会う。ロンの兄チャーリーはルーマニアのドラゴン保護区、もう一人の兄ビルはエジプトでグリンゴッツの呪い破り、長兄パーシーは生徒会型の真面目な五年生、双子のフレッドとジョージは賑やかなクィディッチ部員、最後は妹のジニー——という家庭の構成が、本作で観客に紹介される。

客車のあいだに歩いてきたのが、栗色の長い髪を後ろに払いながら『カエルを見ませんでしたか?』と訊ね歩く一年生ハーマイオニー・グレンジャーである。ロンが杖をふってカエルを黄色く塗ってみせると失敗し、ハーマイオニーは『あなたの杖、まだうまく使えていないみたいね。ところで——わたしの本で読んだ呪文をひとつ』とロンの折れた鼻に向け『オキュラス・リパロ』と唱える。ハリーの眼鏡のテープがすっとほどけ、レンズの割れは塞がる。彼女は『私はハーマイオニー・グレンジャー、あなたたちは?』と勢いよく自己紹介し、『あなた、ハリー・ポッターよね?私、あなたのことが書いてある本を四冊読んだわ』と続ける。後にシリーズの友情の核となる三人は、この客車の中で初めて顔を合わせる。

ロン・ウィーズリーの人物ページ ハーマイオニー・グレンジャーの人物ページ

組み分け帽と寮の決定

夜、ホグワーツ城のふもとの湖から、一年生たちは小舟に分乗してハグリッドの先導で城へ渡る。湖面に映る無数の窓灯り、霧のあいだから現れる尖塔、頭上を覆う巨大な月——シリーズで最も多く引用されるこの数十秒の俯瞰は、ジョン・シールの撮影とジョン・ウィリアムズの『ヘドウィグのテーマ』の主題提示によって、本作の象徴的シーンとして刻まれる。

城内に着いた一年生たちを大階段の中ほどで迎えるのは、変身術の教授で副校長のミネルバ・マクゴナガルである。彼女は、グリフィンドール/ハッフルパフ/レイブンクロー/スリザリンの四つの寮について、『あなたの寮は家族のような場所になる』『勝点で寮杯を競う』と短く説明し、大広間へと先導する。天井に夜空と無数の浮遊するろうそくが浮かぶ、シリーズで最も有名な大広間の正面、教師席の中央に座るのは長い銀の髭と半月眼鏡の校長アルバス・ダンブルドア——リチャード・ハリスである。

一人ずつ前に呼ばれた一年生たちは、四つの寮を判定する古い人格を持った帽子『組み分け帽』を頭にかぶる。ハーマイオニーは少し考えてから『グリフィンドール!』、ロンはほぼ即座に『グリフィンドール!』、ドラコ・マルフォイは触れる前に『スリザリン!』と判定される。最後にハリーが帽子を被ると、帽子は彼の頭の中で長く葛藤する——『なるほど、勇気はある。頭も悪くない。才能もある。喉から手が出るほど何かを証明したがってもいる……スリザリンに行けば、必ず偉大になれるぞ』。ハリーは目を強く閉じて頭の中で唱える——『スリザリンだけは嫌だ、スリザリンだけは嫌だ』。一拍置いて帽子が宣言する——『よかろう、ならば……グリフィンドール!』。後年シリーズ全体を貫く『血の力ではなく、選択でひとは決まる』という本作と続編のテーマが、この瞬間に最初に示される。

用語:ホグワーツ四寮 用語:組み分け帽

授業の日々——変身術・魔法薬学・闇の魔術防衛術・飛行訓練

翌朝からハリーの授業が始まる。変身術ではマクゴナガル教授が机から猫に変身してみせ、観客に『この教師は普段からあの灰色のトラ猫だったのだ』と種明かしする。マッチ棒を縫い針に変える練習で唯一成功するのはハーマイオニーだけで、彼女の優等生ぶりが本作で確立される。魔法薬学の地下教室で待つのは、油気の長い黒髪をまとった陰気な男セブルス・スネイプ教授である。スネイプは初日のハリーに対し、『眠っている毒草の根に薬草の粉を混ぜたら何が出来る?』『フェアリーの羽根とアコナイトの違いを言ってみろ』と矢継ぎ早に質問を浴びせ、答えられないハリーに『新たな有名人どのも、教科書を開いてから来ることだ』と冷たく告げる。スネイプのこの異常な敵意は、本作の中盤までハリーが『スネイプが賢者の石を狙う黒幕ではないか』と疑う直接の原因になる。

闇の魔術に対する防衛術の担当は、紫色のターバンを巻いた小柄で吃りの教授クィリナス・クィレルである。彼の教室はニンニク臭を漂わせ、本人はトロールに襲われた経験で『どんな闇の生き物も怖くて手が震える』と告白する。クィディッチ場での初めての飛行訓練を担当するのは、銀髪の女性教師ロランダ・フーチである。生徒一人ずつが地面に置かれた箒の脇に立ち、『箒よ来い(Up!)』と命じる練習をする。ロンの箒は顔に飛びついて鼻血を出させ、ネビル・ロングボトムの箒は彼を地上から数十メートルまで暴走させて落下させる。

ネビルの落下事故の後、ネビルが祖母から預けられた魔法道具『リメンブラル(覚え玉)』をドラコ・マルフォイが拾い、嘲笑とともに高く飛んでいく。フーチ教授の不在中の禁を破り、ハリーは初めて握った箒で空に追いつき、ドラコが投げた覚え玉を空中で見事にキャッチして地上に降りる。その様子を窓から見ていたマクゴナガル教授は、ハリーを校長室ではなく——校長級の評価へと——『すぐにオリヴァー・ウッドのところへ来なさい』と呼びつけ、彼に告げる。グリフィンドール代表クィディッチ・チームのシーカー、それも創設以来100年ぶりに『一年生のシーカー』として、ハリーを推挙する。

ハロウィンのトロールと、三人の友情の成立

10月31日、ハロウィンの大広間の夕食中、汗だくのクィレル教授が走り込んできて叫ぶ——『地下牢に、トロールが!地下牢に、トロールが! ……申し上げました』——と気絶する。ダンブルドアの指示で全寮が談話室へ誘導されるなか、ハリーは『ハーマイオニーがそれを知らない』ことに気付く。日中、ロンが『あの娘ったら、規則ばかり並べて誰とも友達になれないだろうな』と陰口を言うのを耳にしたハーマイオニーは、午後ずっと女子トイレで一人で泣いていたのだった。

ハリーとロンは群衆と逆方向へ走り、彼女のいる二階女子トイレを目指す。間に合わずに、トロールはトイレの扉を蹴破ってハーマイオニーに棍棒を振り下ろそうとしている。木製の個室を次々に砕いていく身長三メートル半の灰色の巨体、悲鳴をあげて床を這うハーマイオニー。ハリーはトロールの背中に飛び乗り、自分の杖を相手の鼻の穴に深く突き刺してしまう。ロンは目の前に転がっていたトロールの棍棒を、ハーマイオニーの教えてくれた呪文『ウィングアーディウム・レビオサ(フェザー軽くなれ)』で空中に持ち上げ、棍棒を直接トロールの頭に落として失神させる。

駆けつけたマクゴナガル、スネイプ、クィレルが目にしたのは、巨大トロールの脇でぐったりするハリーとロン、そして床に座り込んだハーマイオニーである。場の空気に対しハーマイオニーは——本作で唯一彼女が嘘をつく場面として——『私が自分で本を読んでトロールを倒せると考え、女子トイレに探しに来てしまったのです。ハリーとロンは私を助けに来てくれただけです』と教師たちに告白する。グリフィンドールはハーマイオニーから5点を減点され、ハリーとロンには『仲間のために闇に立ち向かった勇気』として5点ずつ加点される。教室を出るマクゴナガル教授の口元が、ほんの一瞬だけ笑みに動く。ここから三人は本物の親友になる。

クィディッチ初戦と、箒に細工する者

11月、ホグワーツ・クィディッチ場で、ハリーの第一戦——グリフィンドール対スリザリン——が開かれる。一年生ながらシーカーに大抜擢されたハリーは、新品のニンバス2000——マクゴナガル教授からの自費の贈り物——を手に空に上がる。試合中盤、突如ハリーの箒が異常に揺れ、彼自身を空から振り落とそうとし始める。観客席のハーマイオニーが双眼鏡で教師席を見ると、ターバンに目を伏せたクィレル教授がじっと座る隣で、スネイプ教授が口元を低く動かして呪文を唱え続けている。

彼女は『スネイプが箒を呪っている』と確信し、教師席へ走り、スネイプの長い黒のローブの裾に偶然を装って『青い炎の呪文』をかけて発火させる。スネイプは慌てて立ち上がり、その瞬間呪文が途切れ、ハリーの箒は安定を取り戻す。ハリーは急降下し、地上ぎりぎりで吐瀉物のように口からスニッチを吐き出してキャッチする——シリーズで最も奇妙な勝利の決まり方として記憶される、グリフィンドールの第一戦勝利の瞬間である。

試合後、三人はハグリッドの小屋で温かい紅茶を飲みながら、誰が箒を呪ったのかを論じる。本作の観客は、ここで全員『スネイプが犯人だ』と確信する——後に終盤、その確信がそっくり真逆だったことが明かされる。

用語:クィディッチ

クリスマス、透明マント、みぞの鏡

クリスマスの朝、ハリーがグリフィンドール塔の自分のベッドの脇に見つけるのは、差出人名のない一通の包みである。包みを開くと、流れる水のように銀色の布が手のひらから滑り落ちる——ジェイムズ・ポッターから受け継がれた『透明マント』である。同封のカードには『お父様の遺品だ。これをよく使ってほしい』と短く書かれており、署名はない(後にハリーはこれがダンブルドアからの贈り物だと知る)。

夜、マントを羽織って一人で図書館の禁書区域に潜入したハリーは、いきなり叫び出す古い本に追われて廊下を逃げ、見知らぬ教室にうっかり迷い込む。そこに置かれているのが、額に『ERISED STRA EHRU OYT UBE CAFRU OYT ON WOHSI(鏡文字で I show not your face but your heart's desire)』と彫り込まれた巨大な姿見——『みぞの鏡(the Mirror of Erised)』である。

鏡の前に立ったハリーが見るのは、自分のすぐ後ろに微笑んで立つ若い男女——両親ジェイムズとリリー・ポッター、そして両親の背後に並ぶ大勢の祖先たちである。ハリーは『生まれてから一度も会えなかった顔』を、鏡の中に見つける。彼は翌晩、その翌晩と、夜ごとマントを羽織って同じ教室に通い、鏡の前に座り続ける。

数日目の夜、誰もいないはずの教室の暗がりに、椅子に静かに座るアルバス・ダンブルドアが現れる。校長は『この鏡は、心の最も深い欲望を映す。最も幸福な者は、鏡の中に自分自身そのものを見るだろう』と告げ、明日にはこの部屋から鏡を移すから、もう探さないようにとハリーに諭す。みぞの鏡は本作の物語上の最終装置でありながら、それ以上に、シリーズ全体のテーマ——『欲望に取り憑かれて生きる者は決して幸せにならない』という倫理——を、最も静かに最も強く可視化する場面として記録される。

ノーバートと禁じられた森の罰

春先、ハグリッドの小屋を訪れた三人は、暖炉の火の中で揺れる大きな黒い卵を発見する。やがて卵が孵り、緑色の鱗を持つ赤ん坊のノルウェー・リッジバック種ドラゴン『ノーバート』が生まれる。違法な飼育であり、ノーバートはまもなく小屋を破壊できる大きさまで成長する。三人はロンの兄チャーリー——ルーマニアのドラゴン保護区に勤務している——に手紙を書き、彼の友人たちが深夜のホグワーツ城最上階の天文台でドラゴンを引き取りに来てくれる手筈をつける。

深夜、透明マントで天文台塔まで運び上げる作戦は成功するが、塔の鍵を持つ管理人アーガス・フィルチに、塔から戻る途中で発見されてしまう。罰として、ハリー、ハーマイオニー、ネビル、ドラコの四名は、ハグリッド引率の禁じられた森への深夜パトロールを命じられる。森の奥に、近頃何者かに襲われて瀕死状態のユニコーンの目撃情報があり、その犯人を追うのが今夜の任務である。

森のなかで、ハリーとドラコは別ルートの二人組に分けられる。林床に倒れた純白のユニコーンの脇で、フードを目深に被った人物が、銀色のユニコーンの血をすすって体を回復させている場面に、ハリーは行き当たる。フードの男が首を上げてハリーに向き直ろうとしたその瞬間、額の傷が裂けるような痛みを発し、ハリーはうずくまる。馬の蹄音とともに駆け付けたケンタウロスのフィレンツェが、フードの男を蹄で蹴散らし、ハリーを背に乗せて告げる——『ハリー・ポッター、君に近づいたのが何者であったかわかるか?ユニコーンの血を飲めば、たとえ余命一秒であっても命をつなぐことができる。だがその瞬間から、罰として呪われた半分の命を歩むことになる。誰がそれを払ってまで生きようとしているか、想像できるか?』。ハリーは『……ヴォルデモート』とつぶやく。フィレンツェはうなずく——『あなたの両親を殺した者は、まだホグワーツの近くに潜伏し、賢者の石によって完全な肉体を取り戻そうとしている』。

賢者の石とフラッフィの番犬

城に戻った三人は、図書館の本でようやく事件全体の輪郭を組み立てる。ハーマイオニーが拾い読んだ巨大な人物事典には、一人の魔法使いの名が——『ニコラス・フラメル、賢者の石を製造した唯一の現役錬金術師』と書かれている。賢者の石は、卑金属を黄金に変える力と、所有者に永遠の命を与える『生命の水』を産む、伝説の魔法物質である。彼の名前を、三人は実は前にも見ていた——ハグリッドが717番金庫から持ち出した小さな包みについて、夏の終わりに口を滑らせていた『フラメルさんのもの』という一言だった。

賢者の石は今、ホグワーツの地下三階に隠されている。三階の右手の廊下に立ち入り禁止令が出されたのも、その守りのためである。守っているのは、ハグリッドが酔った勢いで知らない男に名前を口走った『フラッフィ』——三つ頭の巨大犬で、唯一の弱点は『音楽を聴くと眠る』ことである。

三人がさらに重大な事実に気付くのは、終盤の出来事である。ハグリッドが、酒場で見知らぬフード姿の男に酒を奢られた挙句、フラッフィを眠らせる方法をうっかり口走った経緯を本人から聞き出した三人は、ダンブルドア校長に直訴に向かう。だが校長は『緊急の用件で魔法省へ呼ばれた』として不在で、職員室で出迎えたのは、なぜか石をこのタイミングで奪いに来ることを知っていたかのようなスネイプ教授である。三人は『今夜、誰かが石を取りに行く』と確信し、自分たちで先回りすることを決める。

七つの試練——地下三階のトラップドアから先

深夜、透明マントを羽織った三人は、ハープの自動演奏で眠りに落ちたフラッフィの足元の床に開いた跳ね上げ戸(トラップドア)から、地下に飛び降りる。最初の試練は、衝撃を吸収する代わりに彼らを絡めとっていく植物『悪魔の罠(Devil's Snare)』である。もがけばもがくほど締め付けが強くなるその植物に対し、ハーマイオニーが冷静に『悪魔の罠は陽光と火に弱いのよ、ロン、リラックスして!』と杖を抜き『ルーモス・ソレム(太陽光)』を放つ。眩い光に植物は身を引き、三人は床に落ちる。

次の部屋は、無数の鍵が翼を持って天井近くを舞う『飛ぶ鍵の間』である。部屋の奥には、古い銅の鍵穴の付いた重い扉。壁ぎわに3本の箒が立てかけてある。三人のうちロンが、過去のクィディッチの観戦経験から『鍵は一本だけ羽の片方を折られて飛んでいる、それが本物だ』と即座に見抜き、シーカーであるハリーが箒で空中に飛び上がる。鳥の群れのように一斉に襲い掛かる金属の鍵を振り切って、片羽根の鍵を掴み取り、扉を開ける。

次の試練は、巨大な実物大の魔法のチェス盤『生きたチェス』である。三人はそれぞれ駒の位置に立ち、生身のキング・クイーンの代わりにチェスをプレイしなければ通過できない。ハーマイオニーは『私、チェスは下手なの』、ハリーも『分からない』と答え、ロンが指揮を取る——彼の趣味だった。終盤、ロンは自分が立つナイトの駒を、相手のクイーンに討たれる場所に意図的に進めることで、ハリーが王を取れる手を作る。怪我を負い意識を失う直前、ロンはハーマイオニーに『ハリーひとりで先に進ませて』と告げ、その通り三人組はハリーひとりが先へ進むことになる。

次の部屋には、卒倒したトロールが既に横たわっている——本作冒頭でハロウィンの夜に三人組が倒したのと同種のトロールが、誰か別の侵入者によって先に倒されている、不気味な痕跡である。続く部屋では、テーブルに七つの瓶と一巻の羊皮紙が置かれている。スネイプ教授による論理の試練で、七本の瓶のうち一本は前進する者にとっての正しい毒消し(黒い炎を通る薬)、もう一本は退却者にとっての毒消し(紫の炎を通る薬)、残り五本は致死毒またはぶどう酒である。ハーマイオニーは羊皮紙の謎を読み解き、ハリーに正しい一本を渡し、自分は逆方向の瓶を飲んでロンを連れ戻すと申し出る。ハリーは『ハーマイオニー、君は本当にすごい魔女だ』、彼女は涙ぐみながら『ハリー、あなたは偉大な魔法使いだわ』『私には本と賢さしかない、もっと大事なものが——友情と勇気が——あなたにはある』と告げて別れる。

クィレル教授の正体とヴォルデモート

最後の扉の向こうにある広い円形の部屋の中央には、見覚えのある巨大な姿見——みぞの鏡が立てられている。鏡の前に、紫のターバンを巻いた男が静かに立っている。スネイプではない——本作の中盤からハリーが疑い続けた相手の正体は、闇の魔術防衛術のクィレル教授だった。

クィレルは穏やかな口調で、自分こそが万聖節(ハロウィン)に城内へトロールを放った人物であり、クィディッチ第一戦でハリーの箒に呪いをかけていた者であり、スネイプはむしろ反対呪文でハリーを救おうとしていただけの『目障りな邪魔者』だったと告白する。クィレルは石を鏡から取り出す方法だけが分からず、ハリーに鏡の前に立たせる。

ハリーが鏡の前に立ったとき、鏡の中の彼は——自分のポケットから赤い石を取り出し、ウィンクし、それをそっとポケットに戻してみせる。次の瞬間、ハリーは現実の自分のポケットに、ずっしりとした重みを感じる。賢者の石が、彼自身のポケットに落ちている。みぞの鏡の最後の魔法は、ダンブルドアが事前に仕込んだ『石を所有しようと欲しない者にだけ、石を渡す』という掟だった。

クィレルは『嘘をつくな、ポッター、何を見た?』と詰め寄るが、答えに窮するハリーの後ろから、低くかすれた声がする——『おまえ自身が話せ……ポッター本人と、面と向き合って話したい』。クィレルが頭のターバンを解き、頭を後ろに回す。彼の後頭部には、もう一つの——青白く目を充血させた、顔だけのヴォルデモート卿の姿があった。十年前の襲撃で肉体を失い、寄生の宿主を渡り歩いてきた魂が、今はクィレル教授の頭部の後ろから、直接ハリーに語りかける。

ヴォルデモート卿の人物ページ

母リリーの護りと、灰になるクィレル

ヴォルデモートはハリーに『力を貸せ、私たちは似た者同士だ。共に生きる道を選べ』と囁き、最後には『石を渡せ』と命じる。ハリーが手を握り締めて拒否すると、ヴォルデモートはクィレルに『ポッターを殺せ』と命じ、クィレルが両手をハリーの首にかける。

ところが、クィレルの両手は触れた瞬間に、まるで燃えた砂のように崩れ始める。皮膚がひび割れ、灰になって落ちていく。クィレルが悲鳴をあげながら振りほどこうとすると、ハリーは咄嗟に両手を相手の顔に押し付ける。クィレルの顔そのものが灰となって崩れ、ヴォルデモートの霊体が宿主を失って黒い煙となり、絶叫を残してハリーを通り抜けて窓の外へ飛散していく。ハリーは床に倒れ、意識を失う。

保健室で目を覚ましたハリーの枕元には、白い髭のダンブルドアが座っている。ダンブルドアは静かに告げる——『きみのお母さんは、きみを救うために自分の命を捨てた。あれほど純粋な愛による護りは、跡を残す。それは目に見えないが、皮膚にも血管にもしみ込んでいる。クィレルの皮膚がきみに触れた瞬間に焼けたのは、彼の内側にヴォルデモート卿という、その種の愛を最も憎む者がいたからだ』。本作で最初に提示され、シリーズ全体を貫く決定的な掟——『母の愛による護り』——が、ここで観客に初めて言語化される。

賢者の石は、ニコラス・フラメル本人との合意のうえで破壊された。フラメル夫妻は人類史上最長の683歳まで生きてきたが、もはや延命をやめる時期が来たというフラメル自身の判断による——『よく整理された人生にとって、死とはより大きな冒険のひとつに過ぎないのです、ハリー』とダンブルドアは付け加える。

終業の祝宴とハグリッドのアルバム

学年末の大広間。教師席のダンブルドアは、寮対抗杯の表彰を発表する——緑色のスリザリン用ドレープが大広間を覆ったままの状態で、彼は『ところで、最後のいくつかの点数を申し添えたい』と告げる。ロンの『一年生として最高のチェスの腕前による60点』、ハーマイオニーの『火に直面しての冷静な論理による50点』、ハリーの『純粋な勇気と決して屈しない意志による60点』、そしてネビル・ロングボトムには『友人に立ち向かう勇気は、敵に立ち向かう勇気以上に必要である』として10点を加算する。総得点でグリフィンドールはスリザリンを逆転し、寮杯を奪取する。ダンブルドアが手を叩くと、天井の緑のドレープが一斉に深紅と金に変わり、グリフィンドールのライオンの紋章が大広間を覆う。

翌朝、夏休みでロンドン行きの汽車に乗り込むハリーの脇に、ハグリッドが息を切らして駆け寄り、革表紙のアルバムを差し出す。父ジェイムズと母リリーの若き日の写真が一枚ずつ、ホグワーツの古い友人たちから集められて綴じられたアルバム——シリーズの本編すべての出発点となる、ハリーが『両親の顔を初めて持ち帰る』瞬間である。9と3/4番線をくぐり、現実の駅のホームに戻ったハリーは、迎えに来た仏頂面のバーノンとペチュニアに『今年の夏は、何もできないと思いますか?従兄に魔法を使うことだって僕にはできるんですよ、向こうは知らないけれど』と笑顔で言い置き、シリーズの第1作はエンドクレジットへ流れていく。

登場要素

本作に登場・言及される主な要素を、人物・魔法生物・呪文・道具・場所・組織に分類して示す。固有名詞はシリーズ理解の手がかりであり、特に賢者の石、みぞの鏡、透明マント、ニコラス・フラメル、ヘドウィグ、ニンバス2000、組み分け帽は本編後半まで意味を持ち続ける。

人物

  • ハリー・ポッター
  • ロン・ウィーズリー
  • ハーマイオニー・グレンジャー
  • ルビウス・ハグリッド
  • アルバス・ダンブルドア
  • ミネルバ・マクゴナガル
  • セブルス・スネイプ
  • クィリナス・クィレル
  • ロランダ・フーチ
  • ポピー・ポンフリー
  • オリヴァー・ウッド
  • ネビル・ロングボトム
  • シーマス・フィネガン
  • ディーン・トーマス
  • リー・ジョーダン
  • パーシー/フレッド/ジョージ・ウィーズリー
  • モリー・ウィーズリー
  • ジニー・ウィーズリー
  • ドラコ・マルフォイ
  • クラッブ/ゴイル
  • アーガス・フィルチ
  • ギャリック・オリバンダー
  • ヴォルデモート卿(クィレルの後頭部に寄生)
  • ニコラス・フラメル(言及)
  • ペレネル・フラメル(言及)
  • ジェイムズ・ポッター/リリー・ポッター(写真・回想)
  • ダーズリー家(バーノン、ペチュニア、ダドリー)
  • ニアリー・ヘッドレス・ニック
  • 血まみれ男爵
  • 灰色のレディ

魔法生物・種族

  • フェニックス(言及)
  • ユニコーン(瀕死の個体)
  • ケンタウロス(フィレンツェ、ベイン、ロナン)
  • ノルウェー・リッジバック種ドラゴン(ノーバート)
  • 三つ頭の犬(フラッフィ)
  • トロール(地下牢の山岳トロール)
  • ゴブリン(グリンゴッツの行員)
  • ふくろう(ヘドウィグほか)
  • ヒッポグリフ(言及)
  • 幽霊(ニアリー・ヘッドレス・ニック、血まみれ男爵、灰色のレディ、太った修道士)

呪文・魔法

  • ウィングアーディウム・レビオサ(フェザー軽くなれ)
  • ルーモス/ルーモス・ソレム
  • アロホモラ(解錠)
  • ペトリフィカス・トタルス(全身金縛り)
  • オキュラス・リパロ(修復)
  • ロコモータ(移動)
  • 悪魔の罠の対処
  • 煙突飛行粉(フルーパウダー:言及)
  • 未成年の魔法行使禁止
  • 透明マント(不可視化)
  • 組み分け帽の判定
  • クィディッチ場の防衛魔法
  • 賢者の石を取り出すみぞの鏡の掟
  • 母リリーの愛による護り

魔法道具

  • 賢者の石
  • みぞの鏡
  • 透明マント(ジェイムズ・ポッター遺品)
  • 組み分け帽
  • ハリーの杖(柊・11インチ・フェニックスの羽根芯)
  • ヴォルデモートの杖(イチイ・13.5インチ・フェニックスの羽根芯/兄弟杖)
  • ハグリッドのピンクの傘(折れた杖)
  • ニンバス2000
  • リメンブラル(覚え玉)
  • 魔法のチェス盤
  • 飛ぶ鍵
  • 光消し(プット・アウター/消灯器)
  • ハグリッドのオートバイ
  • クリスマス・アルバム(両親の写真集)

場所

  • プリベット通り4番地(ダーズリー邸)
  • ロンドン動物園 爬虫類館
  • 海に浮かぶ岩屋(嵐の小屋)
  • 漏れ鍋(ダイアゴン横丁入口の宿酒場)
  • ダイアゴン横丁
  • グリンゴッツ魔法銀行
  • オリバンダーの杖店
  • キングス・クロス駅 9と3/4番線
  • ホグワーツ特急
  • ホグワーツ城湖畔
  • 大広間
  • グリフィンドール談話室/寮
  • 天文台塔
  • 地下三階の右手廊下
  • クィディッチ競技場
  • ハグリッドの小屋
  • 禁じられた森(ユニコーンの死場)
  • 図書館・禁書区域
  • みぞの鏡の部屋
  • 悪魔の罠の部屋
  • 飛ぶ鍵の間
  • 魔法のチェスの間
  • 論理の試練の間
  • 石の間(最終決戦の円形ホール)

組織

  • ホグワーツ魔法魔術学校
  • ホグワーツ四寮(グリフィンドール/スリザリン/ハッフルパフ/レイブンクロー)
  • 魔法省(言及)
  • ホグワーツ職員一同
  • クィディッチ各寮代表チーム
  • グリンゴッツのゴブリン銀行員一同
  • 禁じられた森のケンタウロス一族

主要登場人物

本作の人物造形は、シリーズの『はじめの一歩』として、後年の人間関係の原型をすべて初提示することに集中している。三人組(ハリー、ロン、ハーマイオニー)、教師団(ダンブルドア、マクゴナガル、スネイプ、ハグリッド、クィレル)、悪役(マルフォイ親子の遠景、ヴォルデモート)——後の七年間の関係図のほぼ全員が、本作のうちに位置を確定する。

ハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)

本作のハリーは、十一歳。物置に寝起きする孤児として登場し、約20分後には『君は魔法使いだ』と告げられ、120分後には闇の魔法使いの霊体と対峙して灰にしてしまう。この約一年で『普通の子ども→魔法界の希望』へと跳ぶ移動の幅こそが、本作の劇的構造である。

重要なのは、ハリーが本作で何度も『選ぶ』ことである。組み分け帽に対し『スリザリンは嫌だ』と選び、トロールに襲われるハーマイオニーを助けに走ることを選び、賢者の石を所有しようとは思わないことを選ぶ。後にダンブルドアが第2作『秘密の部屋』で口にする『私たちが本当に何者であるかは、持って生まれた力ではなく、自分でどんな道を選ぶかで決まる』というシリーズ全体の倫理は、本作の選択の連続の中で、既に体現されている。

ダニエル・ラドクリフは撮影当時11歳。プロデューサーのデヴィッド・ヘイマンが、列車で偶然彼を見かけ、両親に声を掛けたという有名な逸話のとおり、ラドクリフはほぼ無名の状態でこの世界最大級の役を引き受けた。本作の彼の表情は、声変わり前の少年特有の透明感と、両親を失った子どもにしかない静かな目を併せ持っている。

ハリー・ポッターの人物ページ

ロン・ウィーズリーとハーマイオニー・グレンジャー(ルパート・グリント/エマ・ワトソン)

ロン・ウィーズリー(ルパート・グリント)は、貧しいが温かい大家族『ウィーズリー家』の六男坊として登場し、お古のローブと折れた杖と古いネズミ(スキャバーズ)を持ってホグワーツに乗り込む。本作で彼が果たす最大の貢献は、地下七つの試練の『魔法のチェス』場面で、自分が立つナイトの駒を意図的に犠牲にして、ハリーに最後の部屋までの道を開けることである。一年生ながらシリーズ全体で繰り返される『チームの誰かが身を投げ出して仲間を先に進ませる』構図の最初の発露である。

ハーマイオニー・グレンジャー(エマ・ワトソン)は、両親ともマグル(非魔法使い)の歯科医という、ホグワーツでは少数派の出身。彼女は本作の知性の核であり、悪魔の罠に対する『陽光と火』の知識、スネイプの論理パズルを解く読解力、トロールから二人組の不仲を守るための嘘——すべてが彼女の判断による。一方で『学校の規則を破る彼女』『友達のために嘘をつく彼女』は、本作の前半と後半で人物像が大きく変わる、シリーズ全体の感情の起点でもある。

ルパート・グリントは撮影当時12歳、エマ・ワトソンは10歳。エマ・ワトソンは本作のオーディションで『自分こそハーマイオニー以外あり得ない』と確信して臨んだという逸話があり、その揺らがない一年生の自信は、彼女が画面に登場するすべてのシーンにそのまま刻まれている。

ロン・ウィーズリーの人物ページ ハーマイオニー・グレンジャーの人物ページ

アルバス・ダンブルドア(リチャード・ハリス)

ホグワーツ校長アルバス・ダンブルドアを演じるのは、アイルランド出身の名優リチャード・ハリス。彼が本作と続く第2作『秘密の部屋』の二本でこの役を演じ、第2作公開直前の2002年10月25日に72歳で他界したため、結果的にハリスのダンブルドアはこの二本にしか残されていない。

本作のハリスは、長い銀の髭、半月の眼鏡、紫のローブの裾を引きずるように歩く。冒頭プリベット通りで赤ん坊ハリーを置く場面、組み分け式の祝辞、ハロウィン晩餐の慌ただしさ、クリスマス前夜の校長室、保健室での『母の愛による護り』の説明、終業式で寮杯を逆転させる粋な演出——いずれもハリスの声の低さと所作のゆったりした品が、後年のシリーズで他の俳優が演じることになる『より厳格なダンブルドア』とは異なる、温和で童心の残る校長像を作り上げている。

アルバス・ダンブルドアの人物ページ

セブルス・スネイプ(アラン・リックマン)

セブルス・スネイプ(アラン・リックマン)は、本作で『初登場と同時に物語のミスリーディングの中心を担う』、シリーズ屈指の役回りを引き受ける。長い黒髪、黒のローブ、低くわざと間を置く声、ハリーに対する露骨な敵意——本作の観客は、最後の十分まで彼を犯人だと信じる。

ところが終盤、地下の石の間で待っていたのはクィレルだったと判明し、クィディッチ初戦でスネイプが口を動かして唱えていたのは『反対呪文』、ハリーの箒を救おうとしていた側だったと明かされる。スネイプの本当の動機は本作では明示されないが(後にシリーズ第7作で完全に明かされる)、彼が『ハリーの父親ジェイムズ・ポッターに大きな借りがあり、その息子を守ることを誓っている』という一点が、本作で校長との対話の隅に置かれている。

アラン・リックマンは、ローリングからスネイプの最終的な秘密を本作公開以前に直接告げられていた数少ない俳優の一人であり、その情報を踏まえた抑制的な演技は、本作のスネイプの『冷たさのなかに微かに揺れる何か』として、後年シリーズを通して再評価される。

セブルス・スネイプの人物ページ

ルビウス・ハグリッド(ロビー・コルトレーン)

ルビウス・ハグリッドを演じるのは、英国の名優ロビー・コルトレーン。J.K.ローリング本人が『ハグリッド役は最初からコルトレーン以外に考えなかった』と語った人選であり、コルトレーン自身も本作と続く全シリーズでこの巨人の番人を演じ続けた(2022年10月の彼の死去まで)。

ハグリッドは、本作のなかで『主人公を魔法ワールドへ連れていく案内人』『生徒たちの感情の避難場所』『物語の重大な秘密をうっかり漏らす困った仲介人』の三役を同時に務める。岩屋に踏み込んで『ハリー、おまえは魔法使いだ』と告げる場面、ダイアゴン横丁で杖と白いふくろうを与える場面、酒場で見知らぬ男にフラッフィの弱点を口走った経緯を白状する場面、終業日にハリーに両親の写真アルバムを手渡す場面——すべて彼の温かい不器用さがシリーズの感情の核を担っている。

ロビー・コルトレーンの撮影には、巨人としての視点的優位を作るための『大きいハグリッド/小さい三人組』のフレーミングが多用された。本作では、コルトレーン本人の遠景ショットと、身長240センチを超えるラグビー選手出身のスタントマン、マーティン・ベイフィールドの近接ショットを、編集で慎重に組み合わせている。

ルビウス・ハグリッドの人物ページ

マクゴナガル教授とクィレル教授(マギー・スミス/イアン・ハート)

ミネルバ・マクゴナガル教授(マギー・スミス)は、本作の冒頭プリベット通りに猫姿で先回りしている場面から、変身術の教師、グリフィンドール寮監、副校長として一貫した立ち位置で登場する。マギー・スミスは、英国アカデミー賞・米国アカデミー賞をすでに獲得していた当時のすでに大女優であり、彼女のひとつのまなざしが、本作の『この学校は厳しいが信頼できる』という雰囲気のほぼ全てを支えている。

クィリナス・クィレル教授(イアン・ハート)は、紫色のターバンとひどい吃りの、一見最も無害そうな新任の闇の魔術防衛術教師である。観客はこの教師に対し最後まで警戒心を抱かないように丁寧に演出される。終盤、ターバンを解いた頭の後ろに、まさに死を望まないために寄生宿主を求めて彷徨い続けるヴォルデモートの顔があるという、シリーズで最も忘れがたい『正体の反転』が成立する。イアン・ハートは、クィレルの『穏やかな良心』とヴォルデモートの『冷酷な意志』を一人二役で演じ分け、後者のヴォルデモートの声も自身が当てている。

舞台と用語

本作の舞台は、夏のサリー州プリベット通り、海に浮かぶ岩礁の小屋、ロンドンのダイアゴン横丁/グリンゴッツ/オリバンダーの店/キングス・クロス駅、そしてスコットランド高地のホグワーツ城である。とりわけホグワーツ城は、本作で初めて画面に立ち上がる『四階の動く階段』『大広間(天井に夜空が映る)』『グリフィンドール談話室(暖炉と肖像画)』『天文台塔』『地下のスネイプの薬学教室』『禁じられた森』『地下三階の右手廊下』など、シリーズ全作で繰り返し使われる主要セットの基本形をすべて確定した。

美術監督スチュアート・クレイグが本作で確定したホグワーツの空間設計——縦に積み上がる尖塔、巨石を組んだ外壁、長く湾曲する木製の橋、霧で霞んだ湖、内部の高い天井と巨大な暖炉、四つの寮の異なる色彩設計——は、後の本編7本と続編『ファンタスティック・ビースト』3本を貫く視覚的継続性の出発点である。

用語面では、本作で初めて画面に登場する重要な概念が多数ある。『マグル』はあらゆる魔法を使えない非魔法族の人間、『マッドブラッド』『純血』『混血』はそれぞれ魔法族の血筋に関する分類用語で、本作では『マッドブラッド』は出てこないが、続編『秘密の部屋』でドラコがハーマイオニーに向けて初めて使う。『分霊箱(ホークラックス)』は本作では一度も発音されないが、ヴォルデモートが肉体を失っても消えずに寄生宿主を渡り歩いている事実が、後年に『この時点で既に複数の分霊箱が魔法ワールドに散らばっていた』ことの遠回しの提示となる。『不死鳥フォークス』『闇祓い』『魔法省』『アズカバン』なども、いずれも本作で名前だけが置かれ、後の作品で姿を見せる。

そして本作の物語上の最重要装置である『賢者の石』そのものは、本作のなかで一度しか画面に出ない(クィレルが手にする寸前にハリーのポケットに転送される血のように赤い石)。その所有者ニコラス・フラメルは実在のフランスの錬金術師・写本師(1330年代-1418年)を下敷きにした人物像であり、原作と本作では『現役で生きている683歳の錬金術師』として、ダンブルドアの古い友人として位置付けられている。

用語:ホグワーツ 用語:ホグワーツ四寮 用語:組み分け帽 用語:杖 用語:マグル 用語:魔法ワールド

制作

ハリー・ポッター本編シリーズ第1作の製作は、原作第1巻『賢者の石』(1997)と第2巻『秘密の部屋』(1998)が世界的なベストセラーとなった直後の1999年に、ワーナー・ブラザースがJ.K.ローリングから映画化権を取得した時点に始まる。ローリングは、契約条件として『主要キャストは全員英国・アイルランド系俳優であること』『原作の重要要素を勝手にカットしないこと』という二つの強い条件を出し、最終的にワーナーはこれを受け入れたとされる。本セクションでは企画と脚本、キャスティング、衣装と美術、視覚効果、音楽と音響、撮影と編集を分けて整理する。

企画と脚本

監督候補にはスティーヴン・スピルバーグ、テリー・ギリアム、ロブ・ライナー、アルフォンソ・キュアロン、ジョナサン・デミなど複数の大物名が挙がった。スピルバーグは『大幅にアメリカ化し、ハリーをアメリカ人俳優にしたい』と提案して降板、ギリアムは原作者ローリングの第一希望だったが、ワーナーが家族向け映画として安全運転を選び、最終的に『ホーム・アローン』『ミセス・ダウト』のクリス・コロンバスが起用された。

脚本は、シリーズ全7作のうち6作を担当することになるスティーヴ・クローヴスが起用された。クローヴスはローリングの最終面接で『あなたが好きな登場人物は誰ですか』と問われ、即座に『ハーマイオニー・グレンジャーです』と答えたという。ローリングは『あなたなら大丈夫です』と笑い、その場で起用が決まったと、後年のDVD特典で本人たちが回想している。

脚本の方針は『原作からカットせず、可能な限り全要素を映像化する』というものだった。結果として劇場公開版は152分、拡張版は159分と、当時のファミリー映画としては異例の長尺となった。原作にあった重要要素のうち本作の脚本でカットされた主な場面は、ピーヴズ(騒霊)、ホグワーツ城の他寮の談話室紹介、ノーバートのドラゴン引き取りの詳細な経緯などである。

キャスティング

主要三人組のオーディションは、英国全土で行われた史上最大規模の児童キャスティングのひとつだった。ダニエル・ラドクリフは、当初両親が『芸能界に長く拘束されるのは避けたい』と固辞していたが、プロデューサーのデヴィッド・ヘイマンと監督コロンバスが直接両親を説得し、最終的に父アランの『一年だけ』という条件で出演が決まったとされる。撮影開始時11歳、第8作完成時22歳——彼の身体的成長はそのままシリーズ全体の時間軸を体現することになる。

ルパート・グリント(ロン役)は、当時すでに学校劇に出演経験があり、自宅でラップ動画を撮ってオーディションテープとして送付したという逸話で知られる。エマ・ワトソン(ハーマイオニー役)は本作以前の出演経験ゼロで、学校の演劇の先生が彼女のオーディションを強く後押しした結果起用された。撮影現場では、彼女の『規律を守りつつ大人とも対等に話す』という性格そのものが、ハーマイオニーの基礎演技を支えたとプロデューサーの回想にある。

教師陣のキャスティングは、まさに英国演劇界の名鑑であった。ダンブルドア役のリチャード・ハリス、マクゴナガル役のマギー・スミス、スネイプ役のアラン・リックマン、ハグリッド役のロビー・コルトレーン、クィレル役のイアン・ハート、オリバンダー役のジョン・ハート、フィルチ役のデヴィッド・ブラッドリー、ポンフリー夫人役のジェマ・ジョーンズ、フーチ夫人役のゾーイ・ワナメイカー——いずれも英国アカデミー賞・国際エミー賞などの常連が顔を揃えた。リチャード・ハリスは当初『高齢を理由に断ろうとした』が、自身の孫娘が『おじいちゃんが断ったら、もうおじいちゃんとは口を利かない』と告げたためを引き受けたと、本人がインタビューで明かしている。

美術とプロダクションデザイン

美術監督はスチュアート・クレイグ。彼はシリーズ全8作と続編『ファンタスティック・ビースト』3作の全作で美術を担当し続けることになる、シリーズ最大の継続性の鍵となる人物である。本作で彼が組んだ主要セット——大広間、グリフィンドール談話室、ダンブルドアの校長室、地下スネイプの教室、9と3/4番線、ダイアゴン横丁の屋外通り、グリンゴッツ銀行の大理石ロビー、オリバンダーの杖店——のほぼ全てが、英国リーヴスデン・スタジオ内に常設セットとして組まれ、シリーズの後続全作で再利用されることになる。

外部ロケでは、グロスター大聖堂の回廊(廊下シーン)、ダラム大聖堂(廊下/教室)、オックスフォード大学クライストチャーチ・カレッジの食堂(大広間の参考と上層階段)、オックスフォード大学ボードリアン図書館のディヴィニティ・スクール(保健室)、アニック城(飛行訓練の屋外)、ロンドン・ゴート地下道(ダイアゴン横丁の屋外参考)、キングス・クロス駅本駅(9と3/4番線実景)、ヴァージニア・ウォーターの湖畔(ホグワーツ城屋外湖の遠景)などが使用された。

衣装デザイナーのジュディアナ・マコフスキーは本作で第74回アカデミー賞衣装デザイン賞にノミネートされ、第28回サターン賞では本作の衣装賞を受賞している。寮ごとのスカーフの色(グリフィンドール=深紅と金、スリザリン=緑と銀、レイブンクロー=青と銅、ハッフルパフ=黄と黒)、ホグワーツのローブの黒、ダンブルドアの紫と銀のローブ、マクゴナガルのエメラルドグリーンとタータン——いずれも本作で確立され、シリーズ全作で踏襲される基本形である。

視覚効果

視覚効果は、ILM(インダストリアル・ライト&マジック)、ソニー・ピクチャーズ・イメージワークス、ジム・ヘンソンズ・クリーチャー・ショップなど複数の主要VFXスタジオが並行担当した。とりわけ難度が高かったのは、フラッフィ(三つ頭の犬)、トロール(地下牢のシーン)、ノーバート(赤ん坊ドラゴン)、フィレンツェ(ケンタウロス)、初飛行訓練と最初のクィディッチ試合の空中追走、悪魔の罠の植物挙動、飛ぶ鍵の群飛行、そして最終決戦のクィレルが灰になる場面である。

クィディッチ場面は、本作と続編全作を通じて、シリーズ最大の技術的挑戦のひとつだった。本作の方式は、ブルースクリーン・スタジオ内に固定された箒の上に俳優を乗せ、頭上の青空をブルースクリーンで囲い、後にCGで観客席と球場を合成する『動かない箒・動く空』方式である。スニッチ(金色の小さな飛行球)はソニー・ピクチャーズ・イメージワークスが完全CGで作成し、本作のラストでハリーが地上ぎりぎりで口から吐き出してキャッチする場面は、当時の編集上もっとも合成カットが密集した数秒のひとつとされる。

クィレル教授の後頭部からヴォルデモートの顔が現れる場面は、ジム・ヘンソンズ・クリーチャー・ショップの実物のシリコンマスクと、ILMによるデジタル合成の混成で作られた。撮影中、イアン・ハートの後頭部に半球状のクリーンプレートを装着し、青いマーカーを置いて演技し、後工程でヴォルデモートの顔をCGで貼り込む手法である。ハートの『前向きの顔』『後ろ向きの顔』をそれぞれ別撮りし、編集で時間軸を合わせる作業も並行して行われた。最終決戦でクィレルが灰になる場面は、シリコン製の人形を熱で崩していくスローモーション撮影と、CG加工された風化エフェクトの合成によって作られた。

音楽と音響

音楽はジョン・ウィリアムズが作曲・指揮を担当した。本作のためにウィリアムズが書き下ろした『ヘドウィグのテーマ(Hedwig's Theme)』——3拍子のチェレスタが奏でる、夜空のような短い主題——は、本作のメインテーマであると同時に、その後のシリーズ全7作と続編『ファンタスティック・ビースト』3作のすべてで引用される、本シリーズ最大の音楽的遺産となった。

本作のスコアには他にもシリーズで反復される主題が多数含まれる。『ニンバス2000のテーマ』『学校への到着』『プロローグ(プリベット通り赤ん坊置去り)』『みぞの鏡』『フラッフィの子守唄(ハープによる催眠主題)』『闇の魔術との初遭遇』『勝利の主題』など、いずれも初めて画面で提示される魔法ワールドの場面に貼り付くテーマとして書かれている。

音響面では、組み分け帽の話す声、地下三階のフラッフィの吠え声と寝息、悪魔の罠の絡みつく草の音、飛ぶ鍵の金属の羽ばたきの群、クィレルの後頭部からするヴォルデモートの低くかすれた声——いずれも本作のために独自に造られた効果音で、シリーズ後続作品で繰り返し参照される音響デザインの原型となった。

撮影とロケ

撮影監督はオーストラリア出身のジョン・シール(『イングリッシュ・ペイシェント』『刑事ジョン・ブック/目撃者』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』)。本作は2000年9月29日にプリンシパル撮影を開始し、2001年3月までの約半年を費やした。撮影拠点は英国リーヴスデン・スタジオで、その後シリーズの全作と続編『ファンタスティック・ビースト』までこのスタジオが使われ続けることになる、文字通り魔法ワールドの本拠地となった。

ロケでは、グロスター大聖堂、ダラム大聖堂、オックスフォード大学クライストチャーチ・カレッジ、ボードリアン図書館、アニック城、ヴァージニア・ウォーター、キングス・クロス駅、ロンドン動物園など、英国の歴史的建造物が大量に動員された。とりわけグロスター大聖堂の回廊は、本作の『動く階段の上層』『闇の魔術防衛術教室前の廊下』『フィルチに発見される深夜の廊下』など、複数の異なる場面に化粧替えして使われている。

撮影中、ダニエル・ラドクリフを含む主要児童俳優三人は英国の児童労働法に基づき1日あたりの撮影時間が厳密に制限され、現場には3人それぞれの専任教師が同行した。撮影と授業を並行する方式は、シリーズ全8作にわたって維持された。

編集

編集はリチャード・フランシス=ブルース(『刑事グラハム/凍りついた欲望』『ショーシャンクの空に』『セブン』『パール・ハーバー』)。彼はアカデミー賞ノミネート4回の英国・豪州の名編集者であり、本作では特に『プリベット通り→ダイアゴン横丁→9と3/4番線→ホグワーツ』という前半1時間の場面転換を、観客を一切置き去りにせずにテンポよく繋ぐ難題を引き受けた。

終盤の地下七つの試練のシークエンスは、本作の編集上もっとも負荷が高いパートである。悪魔の罠、飛ぶ鍵、生きたチェス、論理パズル、みぞの鏡前のクィレルとの対峙、保健室での目覚め、終業の祝宴、汽車での帰路——これら本作のクライマックスをひとつのリズムで畳みかける編集設計が、本作の感情のフィナーレを支えている。

公開と興行

本作は2001年11月16日に英国・米国で同時公開され、日本では同年12月1日に全国公開された。北米での週末興収オープニングは約9050万ドル、最終的に北米約3億1700万ドル、全世界興収は約10億2400万ドルに達した。これは2001年の世界興行収入第1位で、当時のワーナー・ブラザース作品としては歴代最高、全作品中でも『タイタニック』(1997)に次ぐ歴代第2位の記録だった(後年の他作品の更新で順位は下がっている)。

日本国内では、公開4日間で興収約14億円、最終的に約203億円を記録し、2001年の興行収入年間第1位(邦画含む)を達成した。日本の外国映画歴代興収でも長らく上位に位置付けられ、ハリー・ポッター本編シリーズが日本市場で年末興行の定番として固定される、その出発点となった。

受賞面では、第55回英国アカデミー賞において美術賞、衣装賞、視覚効果賞、メイクアップ・ヘアスタイリング賞、助演男優賞(ロビー・コルトレーン)、英国貢献賞、音響賞、サウンドトラック賞、衣装賞、子役賞など計9部門にノミネートされ受賞には至らなかったが、第28回サターン賞ではファンタジー映画賞、衣装賞、若手俳優賞、特殊メイク賞などにノミネート、衣装賞を受賞した。第74回アカデミー賞では作曲賞(ジョン・ウィリアムズ)、美術賞、衣装デザイン賞の3部門にノミネートされた。

本作の成功は、シリーズ全8作とスピンオフ『ファンタスティック・ビースト』3作を含む、ワーナー・ブラザース史上最大のフランチャイズの起点となった。第2作『秘密の部屋』(2002)、第3作『アズカバンの囚人』(2004)、第4作『炎のゴブレット』(2005)、第5作『不死鳥の騎士団』(2007)、第6作『謎のプリンス』(2009)、第7作『死の秘宝 PART1』(2010)、第8作『死の秘宝 PART2』(2011)と、ほぼ年1本のペースで完結まで走り抜けた。

版差分と特別篇

本作には、152分の劇場公開版と159分の拡張版(Extended Edition、後年のDVD・Blu-ray・4K UHDで収録)の二つの版が存在する。拡張版で追加される主な場面は、ダイアゴン横丁のさらなる細部、グリフィンドール談話室での新入生たちの会話、ホグワーツ城の動く階段のさらなる描写、闇の魔術防衛術の授業の追加、寮の食事風景、終業日の生徒たち同士の別れ——いずれも『場面の追加』であって『物語上の重要事実の変更』はない。

また、北米地域とそれ以外の地域で、台詞・タイトル表記が異なる版が存在する。原作小説の北米版は『Sorcerer's Stone』に書名が変更されたため、本作の北米版予告編・本編内の小道具・台詞の数か所では『Philosopher's Stone』が『Sorcerer's Stone』に置き換えられた特別撮りのカットが使われている(最も有名な例として、ハグリッドが初めて石の存在を口にする場面のテイクが、英国版と北米版で別撮りされている)。

批評・評価・文化的影響

公開時の批評家評価は概ね好意的で、特に『原作への忠実な翻案』『主要児童俳優三人の自然な演技』『英国全土から集められた名優陣の充実』『ジョン・ウィリアムズの主題歌』が高く評価された。一方で『152分は子ども向け映画として長い』『細部の再現を優先するあまり、ドラマの起伏が単調になる場面がある』という指摘もあった。後年の再評価では、本作はシリーズ全体のなかで『最も原作に忠実な一本』『コロンバス時代のホグワーツを最も完全な形で保存した一本』として位置付けられている。

文化的には、本作は2000年代を象徴する『ファンタジー大作映画の復活』の起点として位置付けられている。同じ年の12月に第1作が公開された『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』とともに、本作はファンタジー映画ジャンルそのものを商業的にも芸術的にも復権させた二大作品として扱われる。とりわけ、子ども・青年・大人の三世代が同じ劇場で同じ作品を楽しむ『家族映画』の概念を、現代的に再定義した功績は大きい。

本作の世界興収10億ドル超は、当時の映画史上6本目の達成(『タイタニック』『ジュラシック・パーク』『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』に次ぐ)であり、ワーナーは即座にシリーズ全8作の継続を確約した。シリーズ累計興収は最終的に約78億ドル(続編『ファンタスティック・ビースト』3作を含めると約95億ドル)に達し、映画フランチャイズ史上長らくマーベル・シネマティック・ユニバースに次ぐ第2位の規模を保ってきた。

舞台裏とトリビア

リチャード・ハリス(ダンブルドア役)は、本作公開当時すでに健康面の不安を抱えていたが、本作と続編『秘密の部屋』の二本でこの役を演じきり、2002年10月25日にホジキンリンパ腫により72歳で他界した。続く第3作『アズカバンの囚人』からは、アイルランドの名優マイケル・ガンボンがダンブルドア役を引き継いだ(2023年9月の本人の死去まで第8作まで連続出演)。

ハリー、ロン、ハーマイオニー役の三人組の身長は、撮影開始から終了までの半年間ですでに目に見えて変化した。特にダニエル・ラドクリフはこの一年で7センチ近く身長が伸び、本作の前半と後半でホグワーツの制服の丈が微妙に違う、というシリーズの『時間の刻み』が、本作の編集中から既に始まっていた。

ハグリッド役のロビー・コルトレーンの撮影には、巨人としての視点的優位を作るための『大きいハグリッド/小さい三人組』のフレーミングが多用された。本作では、コルトレーン本人の遠景ショットと、身長240センチを超えるラグビー選手出身のスタントマン、マーティン・ベイフィールドの近接ショットを、編集で慎重に組み合わせている。本作の岩屋の小屋の場面で、ハリーが座っている椅子が極端に大きく見えるのは、コルトレーンの椅子が逆に通常サイズで撮られているからである。

オリバンダー役のジョン・ハート(『エイリアン』『エレファント・マン』)の登場時間は本作で約3分のみだが、彼のたった一場面が、本作のなかでもっとも引用される『ハリーとヴォルデモートが兄弟杖の関係にある』という重大な伏線を、すべて担っている。ハートは本作以降シリーズに長く再登場せず、第7作『死の秘宝 PART1』で約十年ぶりに同じ役を一場面だけ演じた。

本作の制作中、原作者J.K.ローリングは脚本クローヴスと監督コロンバスに対し、いくつかの場面について『絶対に変更してはいけない』と直接指示を出している。最も有名なのは『ハーマイオニーの両親をマグルにすること』『ハグリッドの出生の秘密(後の第4作で明かされる半巨人の出自)を本作で示唆しないこと』『ニコラス・フラメルを実在の歴史人物に基づく実名のまま登場させること』の三点で、いずれも続編シリーズの伏線にかかわる重大な指示だった。

テーマと解釈

本作の中心テーマは『愛による護り』である。冒頭プリベット通りで赤ん坊ハリーが置き去りにされる場面と、終盤クィレルがハリーに触れた瞬間に灰になる場面は、十年の時間を挟んでつながる対の場面である。母リリーが我が子を救うために自らの命を犠牲にしたという事実そのものが、ハリーの皮膚にも血管にも痕として残り、ヴォルデモートを宿す者を物理的に焼く力に変わる。シリーズ全体の倫理は、ここで一度確立される——『最も強い魔法は、計算でも血筋でもなく、誰かを心から愛して命を捧げる行為そのものに宿る』。

もう一本の柱は『欲望に取り憑かれない者だけが石を手にできる』という、みぞの鏡の掟である。ダンブルドアが本作の終盤に再演する『この鏡は、心の最も深い欲望を映す』というしくみは、賢者の石——永遠の命と無限の富——を手に入れるのは、ただひとり『手に入れたいと思わない者』だけだ、という逆説を立てる。クィレルは石を欲したから取り出せず、ハリーは欲しなかったから自分のポケットに落ちる。これは、シリーズ最終巻『死の秘宝』で、ハリーが死の秘宝の三品を『所有しようと思わなかった』ことで彼の真の所有者になる結末を、本作の段階で十二歳の主人公に体現させた、極めて精緻なテーマの初提示である。

そして第三のテーマが『選択』である。組み分け帽の前でハリーが『スリザリンだけは嫌だ』と祈ったこと、ハーマイオニーが教師たちに自分から嘘をつき三人組の友情を成立させたこと、ロンが自分の駒を犠牲にしてハリーを先に進ませたこと、ハリーがヴォルデモートの『我々は似た者同士だ、共に生きよ』という誘いに首を振ったこと——本作で繰り返される選択の場面のすべてが、続編『秘密の部屋』でダンブルドアが台詞で要約する『私たちが本当に何者であるかは、持って生まれた力ではなく、自分でどんな道を選ぶかで決まる』という、シリーズ全体の核心倫理を、第1作のうちに行動で示している。

見る順番(補助)

ハリー・ポッター本編シリーズはこの『賢者の石』が第1作であり、シリーズ未見者は必ずここから順に観ることを勧める。本作は『これから始まる七年間』のすべての固有名詞(ホグワーツ/組み分け帽/グリフィンドール/クィディッチ/ヴォルデモート/マグル/ニンバス2000/みぞの鏡/賢者の石/ニコラス・フラメル)を観客に与える役を負っており、第2作以降はそれらが既知のものとして扱われる。

本作のあとは、第2作『秘密の部屋』(2002)、第3作『アズカバンの囚人』(2004)、第4作『炎のゴブレット』(2005)、第5作『不死鳥の騎士団』(2007)、第6作『謎のプリンス』(2009)、第7作『死の秘宝 PART1』(2010)、第8作『死の秘宝 PART2』(2011)の順で観るのが標準である。とくに本作で初めて言及される『母の愛による護り』『分霊箱(本作では一度も発音されないが、ヴォルデモートが寄生宿主を渡り歩く形で示唆される)』『兄弟杖』は、シリーズ最終第7・8作で物語の核心として回収される、最大の伏線群である。

ファンタスティック・ビースト三部作(2016/2018/2022)は、本編8作を見終えたあとの『前日譚としての追加観賞』として位置付けるのが入りやすい。

  1. 前史1981年10月31日、ハリーの両親がヴォルデモートに殺害される
  2. 序章1981年11月、赤ん坊ハリーがプリベット通りに置かれる
  3. 本作ホグワーツ1年目(1991年9月-1992年6月)
  4. 次作『秘密の部屋』でホグワーツ2年目(1992年9月-1993年6月)
  5. 最終決戦第8作『死の秘宝 PART2』で本作のテーマ『愛による護り』『兄弟杖』が完結(1998年5月)
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よくある質問(補助)

『あらすじだけ知りたい』場合は、孤児として育てられたハリーが11歳の誕生日にハグリッドから魔法使いだと告げられ、ホグワーツ魔法魔術学校に入学して友人ロンとハーマイオニーを得て、地下三階に隠された賢者の石を狙う何者かと対峙する、という一年間の物語、という押さえ方で十分である。

『結末・ネタバレを知りたい』場合は、地下七つの試練(悪魔の罠/飛ぶ鍵/生きたチェス/論理パズル/みぞの鏡)を三人で進み最終室には闇の魔術防衛術のクィレル教授がいたこと、クィレルの後頭部にヴォルデモートの顔が寄生していたこと、母リリーの愛による護りでクィレルが触れた瞬間に灰になったこと、そして賢者の石は破壊されたことが核となる。

『なぜハリーは生き残ったのか?』は、本作では『母リリーが我が子を救うために自分の命を捨てた、その純粋な愛による護りが、ハリーの皮膚と血管に痕として残っているから』とダンブルドアが説明する。後の第7作で、この護りが具体的に『血の魔法』としてどう発動したかが詳細に明かされる。

『北米題が違うのはなぜか?』に対しては、北米の出版社スカラスティックが『Philosopher』という単語が米国の子どもには馴染みがないと判断し、書名を『Sorcerer's Stone』に変更させたためである。映画版も北米市場では『Sorcerer's Stone』として公開された。台詞の数か所で英国版と北米版が別撮りされている。

『リチャード・ハリスのダンブルドアは本作と次作のみか?』に対しては、はい、本作と『秘密の部屋』の二本のみで、第3作以降はマイケル・ガンボンが引き継ぐ。

『本作と原作小説の違いは?』に対しては、ピーヴズ(騒霊)の場面、ホグワーツ城のさらなる細部、ノーバートのドラゴンを引き取らせる経緯の詳細、ハリーの誕生日のさらなる細部などが映像化されていない。それ以外の主要場面は、シリーズ中でも特に原作に忠実に映像化されている。

参考資料・脚注

作品名、キャラクター名、画像、各種権利はそれぞれの権利者に帰属する。公開年・興行・受賞・配信状況・外部評価は変動しうるため、視聴前に公式および各データベースの最新表示を確認されたい。本記事の本文は各種公開情報をもとに、Anna Movies用の独自の日本語文章として構成している。

  1. Harry Potter公式(Wizarding World)作品ページ
  2. Wizarding World公式
  3. Harry Potter Wiki(英語)Harry Potter and the Philosopher's Stone (film)
  4. IMDb: Harry Potter and the Sorcerer's Stone (2001)
  5. BAFTA: 2002 Awards Nominees

関連ページ

ハリー・ポッターと賢者の石と関係の深い作品、人物、用語、見る順番を確認できる。

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参照・確認先

公式画像、作品名、キャラクター名、権利は各権利者に帰属する。公開年、配信状況、外部評価は変わる場合があるため、視聴前に公式・配信元・作品データベースで確認したい。

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