念 / 念能力
死体と遊ぶな子供たち
イカルゴが使う操作系の念能力。死体に入り込んで動きと声を操り、その死体が持つ念能力まで行使できるが、腐敗の進行は止められない。
死体と遊ぶな子供たち(リビングデッドドールズ)は、キメラ=アントのイカルゴが使う操作系の念能力である。イカルゴは他者の死体の内部へ入り込み、その体を乗っ取って手足の動きを意のままに動かす。乗っ取っている間は死体の声で話し、その死体が生前に備えていた念能力まで行使できる。姿と声と能力をまとめて借り受ける点が、この能力の骨格である。
扱えるのは死体の動きまでで、死体そのものの劣化には手が届かない。イカルゴは操った死体の腐敗を止められず、器として使える期間はおのずと限られる。使用者のイカルゴは蛸の姿をしたキメラ=アントで、レオル隊の隊長を務めた後、キルア=ゾルディックとの関わりを経てメルエムを討つ討伐隊へ加わった。本人の念の資質は強化系で放出系に寄るが、操作系の技術にも習熟し、死体を動かして操ることができる。

死体と遊ぶな子供たちの使い手 イカルゴ 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

イカルゴの作中姿

キルアを救うイカルゴ
基本情報
| 使用者・能力者 | イカルゴ。レオル隊の元隊長で、後に討伐隊へ加わった蛸型のキメラ=アント |
|---|---|
| 念系統 | 操作系。使用者本人の資質は強化系で放出系に寄るが、操作系の技術にも習熟している |
| 効果・作用 | 死体の内部に入り込んで乗っ取り、その動きを操る。死体の声で話し、その死体が持っていた念能力も行使できる |
| 発動条件・制約 | 死体を操ることはできても、その腐敗の進行は止められない |
| 死体を介して使用した能力 | フラッタの死体を操っていた間、衛星蜻蛉と超複眼を借り物として一時的に使用した |
| 作中での使用 | 東ゴルトー王宮への突入時、フラッタの死体に入り込んで操作し、討伐隊の一員として王宮へ踏み込んだ |
能力の概要
死体と遊ぶな子供たちは、イカルゴが操作系として使う念能力である。漢字表記の「死体と遊ぶな子供たち」は、直訳すれば死体で遊ぶなという子供への戒めにあたり、読みには「リビングデッドドールズ」が当てられている。英語版の翻訳では、この漢字部分の意味が原文どおりではなく別の言い回しに置き換えられた。
使用者のイカルゴは蛸の姿をしたキメラ=アントで、レオル隊の隊長を務めた経歴を持つ。キルア=ゾルディックとの交流を経て、メルエムの討伐を目的とする討伐隊に合流した。念の資質は強化系で放出系に寄り、操作系にも習熟し、具現化系にもある程度の適性を示す。発のほかに凝も扱える。射撃の腕前や成りすましの技術といった念以外の技能が、能力の運用を支えている。
仕組みと効果
能力の中心にあるのは、死体への侵入と乗っ取りである。イカルゴは死体の内部に入り込み、その体を自分の体のように動かす。腕や脚の動作を操るだけでなく、死体の声を使って話し、さらにその死体が備えていた念能力も行使できる。外見と声と能力を同時に引き継ぐため、潜入や成りすましと噛み合う。
死体の念能力を使えるという性質は、実際の行動にも表れている。イカルゴはフラッタの死体を操っていた間、フラッタの能力である衛星蜻蛉と超複眼を一時的に自分の手札とした。衛星蜻蛉は具現化した蜻蛉を偵察に用いる能力で、超複眼はその蜻蛉の目を通して複数の視点から周囲を見る能力である。いずれもフラッタから借りた能力という位置づけで、現在は用いていない。
イカルゴ自身のもう一つの能力である蚤弾とも噛み合う。蚤弾は二本の触手を空気銃に変える能力で、死体の中に入っている間は、特殊な巨大の蚤を弾丸として撃ち出せる。この蚤は垂直に約二百メートル跳び、唾液には血液の凝固を妨げる成分を含む。死体に潜んだ状態が、そのまま別の攻撃手段の前提にもなっている。
発動条件・制約・弱点
はっきりした弱点は、死体の状態そのものには干渉できないことである。イカルゴは死体を動かせても、腐敗の進行を止める手立てを持たない。器として使う体は時間とともに傷むため、同じ死体を使い続けられる期間には自然な限りが生じる。成りすましに用いる場合、外見の崩れはそのまま露見の危険につながる。
一方、発動に必要な手順や所要時間、操作を保てる距離、対象にできる死体の条件は、確認できる範囲には記載がない。誓約と制約にあたる取り決めの有無も同じで、能力が現在も使える状態にあるかを判断する材料もない。明示的な限界として挙げられるのは、腐敗を止められないという一点にとどまる。
作中での使用
東ゴルトー王宮への突入では、この能力が潜入の手段となった。イカルゴはフラッタの死体に入り込んで操作し、討伐隊の一員として王宮へ踏み込んだ。突入の順番は、モラウ=マッカーナーシを除けば最後だった。突入前、討伐隊はノヴが作り出した空間で待機し、深夜零時の十数秒前に出口の前へ集まっている。その場でイカルゴはキルア=ゾルディックと、王直属護衛軍が王のそばに残るかどうかで意見を交わした。
イカルゴという人物の登場そのものも、この能力を通して描かれた。原作では第236話で死体を操っている姿が先に現れ、素の姿が示されるのは第237話である。TVアニメ2011年版では第100話で登場した。討伐隊への合流に先立つ第238話の時点では、レオル隊の隊長として位置づけられている。
発動条件・効果・制約をつなぐ
死体と遊ぶな子供たちを詳しく読むときの軸は一つではない。念能力は名称や威力だけで評価せず、使用者、系統、発動条件、対象、代価、解除条件を一続きの仕組みとして読む必要がある。
基本情報のうち「使用者・能力者」は、イカルゴ。レオル隊の元隊長で、後に討伐隊へ加わった蛸型のキメラ=アント。これに対して「念系統」は、操作系。使用者本人の資質は強化系で放出系に寄るが、操作系の技術にも習熟している。一方だけを強調すると項目の働きを過大または過小に評価しやすいため、両方を照合したい。
基本情報のうち「念系統」は、操作系。使用者本人の資質は強化系で放出系に寄るが、操作系の技術にも習熟している。これに対して「効果・作用」は、死体の内部に入り込んで乗っ取り、その動きを操る。死体の声で話し、その死体が持っていた念能力も行使できる。この組み合わせは、名称だけでは分からない作中での役割を捉える手掛かりになる。
基本情報のうち「効果・作用」は、死体の内部に入り込んで乗っ取り、その動きを操る。死体の声で話し、その死体が持っていた念能力も行使できる。これに対して「発動条件・制約」は、死体を操ることはできても、その腐敗の進行は止められない。ここを切り分けると、作中で明示された範囲と読者が解釈できる範囲の境界が見えやすい。
基本情報のうち「発動条件・制約」は、死体を操ることはできても、その腐敗の進行は止められない。これに対して「死体を介して使用した能力」は、フラッタの死体を操っていた間、衛星蜻蛉と超複眼を借り物として一時的に使用した。この組み合わせは、名称だけでは分からない作中での役割を捉える手掛かりになる。
基本情報のうち「死体を介して使用した能力」は、フラッタの死体を操っていた間、衛星蜻蛉と超複眼を借り物として一時的に使用した。これに対して「作中での使用」は、東ゴルトー王宮への突入時、フラッタの死体に入り込んで操作し、討伐隊の一員として王宮へ踏み込んだ。一方だけを強調すると項目の働きを過大または過小に評価しやすいため、両方を照合したい。