JOJOジョジョの奇妙な冒険 百科事典
Part 6 / 人物

緑色の赤ちゃん

みどりいろのあかちゃん

第一世界線main_manga_and_tv_anime

ネタバレ範囲: Part 6「AWAKEN」およびC-MOON誕生まで

# 緑色の赤ちゃん緑色の赤ちゃんは、第6部『ストーンオーシャン』に登場する名前のない生命体である。DIOの骨がスポーツ・マックスリンプ・ビズキットで動き出し、触れた囚人たちを植物化した後、その植物が結んだ実から誕生した。人間、動物、植物のどれに分類されるかは作中でも決められず、幼児の姿を持ちながらスタンド「グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホーム」に守られる。

DIOが記した「天国へ行く方法」の実行に必要な存在であり、最終的にエンリコ・プッチと融合してC-MOON誕生の契機となる。

基本情報

緑色の赤ちゃんはグリーン・ドルフィン・ストリート刑務所の懲罰房棟で誕生する。固有名は与えられず、肌や身体の色から「緑色の赤ちゃん」と呼ばれる。公式キャラクター紹介でも、生まれた目的だけでなく、人間、動物、植物のいずれかさえ分からない存在と説明される。会話に使える言語は持たず、泣き声、笑い、視線、接触によって興味や警戒を示す。

星形の痣を持ち、ジョースター家の血統に連なる徐倫の痣へ強い関心を向ける。本人が善悪の判断から敵対するのではなく、近づく者を能力が自動的に排除するため、登場当初は危険な相手となる。

名称と分類

「緑色の赤ちゃん」は本名ではなく、外見と成長段階を示す呼称である。原作、テレビアニメ、公式キャラクター紹介で同じ対象を指し、海外版ではGreen Babyと表記される。生物学的な両親を持つ通常の出産ではなく、骨、植物化した囚人、日光による成長を経て果実から現れる。人間に似た頭部、胴体、手足を持つ一方、緑色の体と異常な誕生過程は植物や超常的生命体の性質を示す。

作中で分類が未確定とされる以上、吸血鬼、屍生人、植物、スタンドそのもののどれかへ断定しない。記事分類上は行動主体を持つキャラクターとして人物群へ置き、能力と誕生素材は別記事へ接続する。

外見

全体は人間の乳児に近い小さな姿で、頭部と胴体に対して短い手足を持つ。皮膚は名称どおり緑色で、身体の各所には植物を連想させる質感や突起が見られる。首の後ろにはジョースター家とDIOの身体へ現れる星形の痣がある。顔は幼児らしい表情を示し、興味を持った相手へ笑い、危険を感じると泣いたり逃げたりする。

原作カラー版とテレビアニメでは緑の色調や周囲の配色が異なるため、細かな色番号を共通設定にしない。画像では誕生直後、能力発動時、プッチとの融合前を分け、同じ立ち絵だけで物語上の変化を示さない。

DIOの骨

赤ちゃんの起点は、DIOが生前にエンリコ・プッチへ渡した一本の骨である。DIOはプッチの忠誠を確かめた際、自分の身体から骨を抜き、死後も計画を継続するための材料として託す。DIOの頭部が接合されていた肉体はジョナサン・ジョースターの身体であるため、骨にはDIOとジョースター家の双方へつながる特殊な背景がある。プッチは刑務所内で骨を使うため、死人を透明な屍生人として蘇らせるスポーツ・マックスの能力を必要とする。

骨は単なる遺品ではなく、DIOの意志と生命を次の段階へ運ぶ触媒になる。赤ちゃん本人と骨を同一物として扱うのではなく、骨が複数の変化を経て新しい生命体を生んだと整理する。

リンプ・ビズキットによる復活

プッチはスポーツ・マックスへ接触し、DIOの骨をリンプ・ビズキットで蘇らせるよう誘導する。能力を受けた骨は透明な存在として動き出し、ホワイトスネイクの手を破って懲罰房棟へ逃げる。骨へ触れた者の身体には異変が起こり、肉体から植物が芽を出して成長する。感染した囚人たちは養分を植物へ奪われて倒れ、通常の人間としての姿を保てなくなる。

リンプ・ビズキットが直接赤ちゃんの形を作ったのではなく、骨を活動可能な状態へ戻したことが連鎖の最初にある。スポーツ・マックス本人は計画の全体像を知らず、プッチが能力の結果を利用した。

囚人たちの植物化

懲罰房棟では多数の囚人が骨へ引き寄せられ、触れた身体から芽と葉が広がる。植物は囚人の肉体を養分にして育ち、日光を受けてさらに形を変える。徐倫たちが骨を追って到着した時、周囲には倒れた囚人と急速に成長した植物が残されている。徐倫の顔にも芽が出るが、骨から距離を取り、進行する条件へ対処する。

植物化した人々の生命と精神がどのように赤ちゃんへ統合されたかは、科学的な仕組みとして説明されない。天国計画では罪人たちの魂が必要とされるため、この集団的な変化が儀式の素材として機能する。個々の囚人の名や経歴より、多数の生命が一つの新生物へ収束する出来事として描かれる。

果実からの誕生

植物群は互いに絡み合って成長し、中心に大きな実を形成する。実が成熟すると中から緑色の赤ちゃんが現れ、DIOの骨を取り込む。通常の胎児期や出産を経ず、短い時間で歩き、周囲へ反応できる状態となる。生まれた直後から誰かの命令を待つのではなく、自分の興味に従って移動する。

プッチの計画に必要な存在ではあるが、プッチが遠隔操作する人形ではない。徐倫たち、DアンG、F・F、プッチの目的が赤ちゃんの周囲で交差し、懲罰房棟の争いは新しい段階へ移る。

星形の痣と徐倫への関心

赤ちゃんの首にはジョースター家の血統を示す星形の痣が現れる。徐倫にも同じ痣があり、赤ちゃんは彼女へ近づいた際にその印へ強い興味を示す。縮小能力で接近者を遠ざけていた最中も、痣を見たことで警戒が変化し、徐倫を受け入れる反応を見せる。この痣は赤ちゃんが単なる植物の集合ではなく、DIOが奪ったジョナサンの肉体と連続していることを示す。

ただし徐倫を血縁者として言語的に理解した描写はなく、反応の意味を人間と同じ家族感情へ限定できない。DIOの身体、ジョースター家、赤ちゃん、後のプッチを結ぶ視覚的な印として機能する。

グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホーム

赤ちゃんへ敵意を持って近づく者は、距離を半分にするたび身体も比例して小さくなる。対象は前進しているつもりでも、赤ちゃんとの相対距離を埋められず、際限なく縮小する危険に陥る。スタンド像は小さくなった対象の近くへ現れ、物理的な攻撃で排除を試みる。赤ちゃんが発動命令を言葉にする必要はなく、危険から守る防御機構として自動的に働く。

徐倫とナルシソ・アナスイはボートで追跡し、接近に伴う縮小の規則を観察しながら対処する。痣に興味を持った赤ちゃんが徐倫を受け入れると、敵とみなす条件が外れ、二人は元の大きさへ戻る。能力の詳細と距離の理論はスタンド記事で扱い、赤ちゃんの記事では誰を守り、物語がどう動いたかを中心にする。

スタンド以外の現象

赤ちゃんはグリーン・グリーン・グラス・オブ・ホーム以外にも、通常の乳児にはない現象を起こす。接触せずに手形を焼き付けるような痕跡を残し、アナスイの手や周辺の物体に印を作る。水面へ落ちた際には波紋状の衝撃が広がり、近くの魚が死に、鳥が逃げる。徐倫とアナスイには同じ結果が生じないため、単純に水中の全生物を無差別攻撃する現象とは言い切れない。

これらが独立したスタンド能力か、誕生した生命体固有の性質かは作中で明確に分類されない。縮小現象と混ぜず、確認された結果と原因不明の部分を分けて記録する。

プッチが求めた十四の言葉

DIOが残した天国計画には、緑色の赤ちゃんへ接近するための十四の言葉が含まれる。プッチはDIOの記憶DISCを読んで手順を把握し、計画を実行するため赤ちゃんを追う。十四の語句は意味の通る一つの文章ではなく、赤ちゃんがDIOの意志を継ぐ相手を認識する合言葉として働く。徐倫が星形の痣で受け入れられたのに対し、プッチはDIOから託された情報と骨を用いて意図的に条件を満たす。

言葉だけを別の人物が唱えれば同じ結果になるか、順序や発音がどこまで厳密かは検証されない。

徐倫とプッチの争奪

徐倫たちは赤ちゃんを守りながら父・空条承太郎のDISCを取り戻そうとする。プッチはホワイトスネイクの正体を隠して接近し、F・Fとアナスイへ致命的な攻撃を加える。正体を現した後は徐倫と直接戦い、赤ちゃんへ到達する機会を作る。徐倫は手錠でプッチと自分をつなぎ、逃走と接近を同時に封じようとする。

プッチは承太郎の記憶DISCを瀕死のアナスイへ差し込み、徐倫に救命と追撃の選択を迫る。徐倫がアナスイとDISCを守る間に、プッチは赤ちゃんへ十四の言葉を聞かせる。争いの焦点は赤ちゃんを倒すことではなく、誰が先に信頼と接触の条件を満たすかに置かれる。

プッチとの融合

十四の言葉とDIOの骨へ反応した赤ちゃんは、プッチへ近づいて一体化する。融合は赤ちゃんが外部に残ったまま従う関係ではなく、その身体と力がプッチの内側へ取り込まれる変化である。プッチの首にも星形の痣が現れ、ジョースター家の血統との新しい結び付きが生まれる。ホワイトスネイクは重力を反転させるC-MOONへ変化し、天国計画は次の段階へ進む。

赤ちゃんが融合後も独立した意識を保ったか、プッチの内側で意思決定へ関与したかは描かれない。人物としての登場はこの融合で終わり、以後はC-MOONとプッチの変化として扱う。

DIOとジョースター家をつなぐ存在

赤ちゃんはDIOの計画を継ぐ存在であると同時に、ジョナサンの身体に由来する星形の痣を持つ。DIOとジョースター家の関係が、敵対する二者の記憶だけでなく一つの肉体を共有した歴史に基づくことを可視化する。徐倫へ親和的な反応を示しながら、結果としてプッチと融合するため、どちらか一方の陣営へ単純に所属しない。出生、能力、痣、融合のすべてが第1部から続く肉体の継承と、第6部の世界改変をつなぐ。

原作とテレビアニメ

原作では植物化、誕生、縮小能力、プッチとの融合が複数の章に分かれて描かれる。テレビアニメでは第19話「『緑色』の誕生」から第21話「AWAKEN-目醒め-」を中心に登場する。公式アニメ紹介では大谷育江が声を担当し、言葉を話さない幼児の感情を声と動きで表現する。アニメの色、声、動作は媒体固有の表現であり、原作で不明な生物分類や思考内容を確定させる資料ではない。

ゲームでは非操作キャラクターや演出要素として扱われる場合があるため、ゲーム独自の行動を本編の能力へ追加しない。

判明していない事項

本名、性別、通常の年齢、寿命、食事や成長の仕組みは明らかでない。植物化した囚人それぞれの魂がどのような形で残ったかも説明されない。星形の痣へ反応する理由を本人が理解していたか、十四の言葉をどのように認識したかも不明である。プッチとの融合後に独立した意識が消えたのか、C-MOONの一部として存続したのかは断定できない。

確定している誕生過程、行動、能力、融合を軸にし、天国計画の空白を推測で埋めないことが人物理解の前提となる。