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ANNA MOVIES魔法少女まどか☆マギカ百科事典

人物

巴マミ

見滝原で活動する先輩魔法少女。優雅な戦い方と面倒見のよさの裏で、魔法少女として生きる孤独を抱えています。

  • 魔法少女
  • ティロ・フィナーレ
  • マスケット銃
魔女の結界に立つ巴マミ

巴マミは、見滝原中学校三年生の魔法少女である。第1話で結界に迷い込んだ鹿目まどか美樹さやかを救い、二人へ魔法少女と魔女の関係を説明する。リボンから生成するマスケット銃と拘束魔法を組み合わせ、華やかで安定した戦い方を見せるが、家族を事故で失い、一人で戦い続けてきた孤独を抱えている。第3話でまどかが一緒に戦いたいと伝えたことで喜びを見せるものの、直後のお菓子の魔女との戦いで命を落とす。

頼れる案内役であると同時に、経験者にも契約制度の全体像が知らされていないことを示す人物である。担当声優は水橋かおり。

巴マミに関連する作中場面
「巴マミ」に関わる巴マミの作中場面。

プロフィール:見滝原中学3年・一人暮らしの先輩

マミの公式プロフィールは見滝原中学校3年生として確定している。家族との死別(両親が事故死)を経て、見滝原市内のマンションで一人暮らしをしている。長い縦ロールの金髪、見滝原中学校制服に黄色のリボンを合わせた私服姿で描かれ、家事と勉学に並行して魔法少女として『使い魔』狩りをこなす自立した上級生として登場する。本作中で唯一『魔法少女としての先輩経験』を体系的にまどか・さやかへ伝授するキャラクターであり、見滝原市内では先行する魔法少女として活動している。

契約と願い:事故から生き延びるために

マミは家族と乗っていた車の事故で瀕死となり、その場に現れたキュゥべえと契約して生き延びた。両親は亡くなり、以後は一人で暮らしながら魔女と戦う。選択の余地がほとんどない状況で命を願ったため、他者のために使える願いを考えるまどかやさやかとは契約時の条件が異なる。

TVシリーズ本編で明確に描かれるのは、生き残ったことと、その後の孤独である。家族を救わなかった後悔など、派生作品で広げられた心理は本編の確定事項と分ける必要がある。

巴マミに関連する作中場面
「契約と願い:事故から生き延びるために」に関わる巴マミの作中場面。

武器と必殺技:リボンとマスケット銃

マミの魔法の基礎はリボンであり、相手の拘束、足場の確保、他者との接続に使う。マスケット銃もリボンから一挺ずつ生成し、撃った銃を手放して次の銃へ持ち替えることで連射する。多数の銃をあらかじめ並べ、攻撃の順序と射線を組み立てる戦い方が特徴である。

代表的な必殺技は、巨大な銃で放つ「ティロ・フィナーレ」。名称はイタリア語で「最後の射撃」を意味する。作中では状況に応じて複数の銃撃や拘束と組み合わせており、一戦につき一度だけという固定規則は示されていない。

戦いの最中に表情を見せる巴マミ
強さと孤独の両面が、第3話の選択を形作る。

第3話「もう何も恐くない」と孤独の終わり

第3話でマミは、魔法少女の戦いが命懸けであり、自分も平静を保つため無理をしてきたとまどかへ打ち明ける。まどかから一緒に戦いたいと伝えられ、初めて孤独から解放される未来を実感する。喜びは油断の記号ではなく、長く求めていた仲間を得た人物の切実な反応である。

お菓子の魔女との戦いでは、最初の小さな姿を拘束して攻撃するが、そこから現れた第二形態の奇襲を受けて命を落とす。相手の形態を知らなかったこと、危険を知るほむらの警告を信頼できなかったことが重なった結果であり、単純な戦闘力不足だけではない。マミの死は、契約の危険をまどかとさやかへ初めて現実のものとして示す。

リボンを張り巡らせて戦う巴マミ
リボンと銃器を組み合わせた戦いは『叛逆の物語』でも展開される。

魔女形態:キャンデロロ(おめかしの魔女)(本編未登場)

マミの魔女形態は キャンデロロ(おめかしの魔女)、属性 『招待』 で、緑(または水色)のワンピース・大きな黄色のボンネット帽・リボン状の腕という独特の意匠を持つ。手下(使い魔)としてピンクツインテール弓使いの『モモイロさん』と、赤毛ポニーテール槍使いの『アカイイロさん』を従え、2人とも手足をリボンで縛られた状態で結界から出られない、という人形遊び的なモチーフで構成される。これは『一人ぼっち』だったマミの内面の反映として設定されている。

TVシリーズ本編では第3話で命を落とすため魔女化せず、PSPゲーム版『ポータブル』で初出。新編『叛逆の物語』のホムリリィ結界内シーンや、マギアレコード等の派生作品で継承された設定。

叛逆の物語』:ベベと暮らす結界内のマミ

ほむらの結界内では、マミはベベと暮らし、まどかたちとナイトメアを退治する。孤独だったTVシリーズとは異なり、仲間と食卓を囲む日常が与えられている。ほむらがベベを魔女として追及したため、マミは大切な相手を守ろうとして彼女と戦う。

巴マミに関連する作中場面
『叛逆の物語』:ベベと暮らす結界内のマミに関わる巴マミの作中場面。

銃撃戦では、ほむらの時間停止へ備えてリボンを結び、停止した時間の影響を避ける。経験と観察力の高さを示す一方、結界の真相までは知らない。後半では仲間とともにインキュベーターの遮断装置を破壊し、ほむらを円環の理へ導く道を開く。

関係性:まどか・さやか・杏子・ほむら・キュゥべえ

マミの関係軸は『先輩魔法少女』として後輩:鹿目まどか美樹さやか:に魔法少女としての先輩として技術と知識を伝授する立場から始まる。佐倉杏子 とは過去に師弟関係(マミが杏子に魔法少女としての姿勢を教えた)があった設定で、本編TV第5話以降の杏子との衝突の前史となる。暁美ほむら とは第3話で『キュゥべえと結託して襲ってきた敵』と勘違いされて拘束する場面があり、マミの死がほむらの『誰も救えない』というループ感覚の象徴になる。

巴マミに関連する作中場面
「関係性:まどか・さやか・杏子・ほむら・キュゥべえ」に関わる巴マミの作中場面。

キュゥべえ とは魔法少女契約の媒介者としての関係で、第3話のシャルロッテ戦終了直後にキュゥべえがマミの死を冷たく見届けるカットが本作の対立軸を象徴する。

担当声優:水橋かおり(全シリーズ通じて担当)

マミ役は 2011年のTVシリーズ第1話から、2012年の劇場版総集編2作、2013年の[新編]叛逆の物語、2026年8月28日公開予定の[ワルプルギスの廻天] まで一貫して 水橋かおり が担当している。第3話前半の喫茶店シーンでまどかへ吐露する『一人ぼっちは寂しいもんね』的な独白と、続くシャルロッテ戦の華やかな戦闘・断絶までの落差を声の演技だけで描き分ける。

巴マミに関連する作中場面
「担当声優:水橋かおり(全シリーズ通じて担当)」に関わる巴マミの作中場面。

マギアレコード等の派生作品でも一貫してキャスト続投しており、シリーズ15年で交代なしの主要キャストの一人。

出演作品:主要作品での登場

マミが登場するシリーズ作品の一覧。詳細は各作品ページを参照。

巴マミに関連する作中場面
「出演作品:主要作品での登場」に関わる巴マミの作中場面。

関連キャラクター

マミの物語に直接関わる主要キャラへのリンク。各キャラページも同じ構成。

  • 鹿目まどか:第3話のシャルロッテ戦をまどかが目撃したことが、最終話の契約決断へつながる起点となる。
  • 美樹さやか:マミから魔法少女としての先輩経験を学ぶが、マミの死後は契約への態度を急速に変える。
  • 佐倉杏子:過去にマミから魔法少女としての姿勢を教わった師弟関係を持つ。
  • 暁美ほむら:第3話でマミを救えなかった経験がループの中の重要な記憶となる。
  • キュゥべえ:マミの契約と死を見届ける物語の対立軸。

案内役であり、制度の被害者でもある

マミはまどかとさやかへ、魔女、結界、使い魔グリーフシードを実演しながら説明する。経験に基づく内容は正しく、二人を危険へ放置もしない。しかし、魂がソウルジェムへ移されることや、魔法少女が魔女になることは知らない。頼れる先輩が制度の真相まで知る管理者ではない点が重要である。

そのためマミの説明を後の真相と比べて「嘘だった」と扱うのは適切でない。彼女自身もキュゥべえから情報を制限された契約者であり、知っている範囲で後輩を守ろうとしている。過去の時間軸で魔女化の真実を聞いた際に動揺する姿は、信じてきた使命と仲間の関係が一度に崩れた反応である。

巴マミに関連する作中場面
「案内役であり、制度の被害者でもある」に関わる巴マミの作中場面。

強さと孤独を同時に見る

マミは一人で魔女を倒せる技量を持ち、日常生活も自立している。しかし、その強さが支えを必要としないことを意味するわけではない。後輩を歓迎し、菓子と紅茶を用意して説明する姿には、仲間を求める気持ちが表れている。

第3話の死だけを衝撃的な場面として切り出すと、直前に初めて孤独を言葉にした意味が薄れる。強い先輩が弱かったから敗れたのではなく、知識の差と相互不信がある危険な制度の中で、一人へ多くの役割が集中していたことを見るべきである。