- 公開年
- 2017年
- 追加場面
- 追加場面5本
- 位置
- 主要クレジット中から全クレジット後
先に結論
本作の追加場面は五つある。順番は、クラグリンがヨンドゥのフィンとヤカの矢を練習する場面、スタカー・オゴルドがかつての仲間を再結集する場面、アイーシャが新たな人工生命を「アダム」と名付ける場面、成長したグルートをピーターが叱る場面、ウォッチャー・インフォーマントたちがスタン・リーの話を途中で切り上げて去る場面である。
五本すべてが同じ重要度ではない。クラグリン、アダム、成長したグルートは後の作品で明確に回収され、旧ガーディアンズはラヴェジャーズと原作への接続を広げる。最後のスタン・リーは長期的な筋書きの予告というより、各作品のカメオを宇宙規模の語りにまとめる遊びである。

011本目:クラグリンとヤカの矢
ヨンドゥの死後、クラグリンは彼が使っていた頭部のフィンを装着し、口笛でヤカの矢を動かそうとする。矢は思うように飛ばず、曲がった末にドラックスへ突き刺さる。笑いの形を取っているが、これは遺品を受け取ればすぐ後継者になれるわけではないと示す継承の場面である。
『VOLUME 3』ではクラグリンが練習を続け、ノーウェアを守る戦いで矢を実戦投入する。彼がヨンドゥの幻を見る瞬間は、技能の模倣から自分の判断へ移る回収になった。追加場面は能力獲得の完了ではなく、喪失後の不器用な第一歩を記録している。

022本目:スタカーと旧ガーディアンズ
ヨンドゥの葬儀を見届けたスタカー・オゴルドは、マルティネックス、チャーリー27、アリータ、メインフレーム、クルーガーら昔の仲間へ再会を呼び掛ける。映画本編だけを見ているとラヴェジャーの別働隊に見えるが、名前の多くは原作コミックで初期のガーディアンズを構成した人物に対応する。
この場面が直ちに独立映画を約束したわけではない。映像内で確定するのは、ヨンドゥの死が疎遠だった仲間を再び動かし、彼らが何かを盗む相談を始めたことまでである。後の『VOLUME 3』ではラヴェジャーズが救出作戦へ加わるが、五人を主役とする計画が画面上で完成したとは言えない。

033本目:アイーシャが名付けた「アダム」
ソヴリンの敗北後、アイーシャは評議会から責任を問われながら、ガーディアンズを滅ぼすための新しい誕生ポッドを見せる。従来のソヴリンを上回る存在だと語り、その名をアダムと決める。この時点で顔も能力も映らず、原作のアダム・ウォーロックを知る観客へ名前と繭だけを渡す予告だった。
『VOLUME 3』でアダムはウィル・ポールターが演じ、ハイ・エボリューショナリーの命令により予定より早く繭から出される。未成熟で命令と善悪の判断が安定しないため、追加場面から想像される完成された救世主像とは違う。ロケットを襲う敵として始まり、最後にはピーターを救い、ガーディアンズの新編成へ加わる。

044本目:青年期へ成長したグルート
ピーターがグルートの部屋へ入ると、枝や蔓が散らかり、成長したグルートはゲームに夢中で片付けようとしない。前作終盤の鉢植え、今作本編の幼いベイビー・グルートから時間が進み、身体だけでなく反抗的な態度も青年期へ変わったことが一場面で分かる。
『インフィニティ・ウォー』ではこの姿でガーディアンズと行動し、ゲームを手放さない一方、ストームブレイカーの柄を自分の腕から作る。ピーターがヨンドゥの苦労を理解するという台詞も重要で、養父に反発した人物が次の世代を叱る側へ回る。ギャグが家族関係の循環を示すエピローグになっている。

055本目:スタン・リーとウォッチャーたち
宇宙服姿のスタン・リーは、岩のような頭を持つ複数のウォッチャー・インフォーマントへ、自分が過去に配達員など様々な立場で現れた体験を語る。しかし聞き手は興味を失って立ち去り、彼は置いていかないでほしいと呼び掛ける。本編途中の同じ場所に続く二段構成である。
この演出は、長年のスタン・リーのカメオが同一人物による宇宙観察だったかのような遊びを成立させる。ただし、全作品のカメオが厳密に同一個体であり、出来事を操作していたと確定する説明ではない。ウォッチャー本人ではなく情報提供者として表記される点も、原作設定との距離を残している。

06本筋に重要な場面はどれか
後続作品を理解するうえで優先度が高いのは、アダム、クラグリン、青年グルートの三本である。アダムは『VOLUME 3』の主要人物、クラグリンは新しい技能を得た仲間、グルートは『インフィニティ・ウォー』で見る姿への時間経過を説明する。見逃しても次作の本編で最低限の状況は分かるが、変化の起点が短くなる。
旧ガーディアンズは原作とラヴェジャーズの広がりを知るほど意味が増し、スタン・リーはシリーズ全体のメタ的な楽しみを担う。五本という数だけを覚えるより、人物の未来、世界の拡張、観客への冗談という三種類へ分類すると、何が伏線で何が余韻かを混同しにくい。

07ヨンドゥの死が五本をつなぐ
ばらばらに見える追加場面の中心にはヨンドゥの不在がある。クラグリンは道具を継ぎ、スタカーは葬儀をきっかけに仲間を集め、ピーターはグルートを叱りながら自分を育てたヨンドゥの気持ちへ近づく。未来の予告が本編の感情を切断せず、喪失が次の関係を作る様子として配置されている。
アダムだけはソヴリン側の報復から生まれ、ガーディアンズが残した敵意を未来へ運ぶ。スタン・リーの場面は物語の外へ視点を広げる。この二方向を加えることで、作品は家族の継承だけで閉じず、未解決の対立とシリーズ全体の遊びを同時に残した。

次に見る作品
五本のうち、グルートはアベンジャーズ作品へ、クラグリンとアダムは『VOLUME 3』で大きく回収されます。
- 1アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー青年グルートとガーディアンズがソー、サノスの戦いへ合流する。
- 2アベンジャーズ/エンドゲームガーディアンズの生存者と復活した仲間が最終決戦へ参加する。
- 3ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:ホリデー・スペシャルノーウェアで暮らす現在のチームと家族関係を補う。
- 4ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3クラグリン、アダム、ラヴェジャーズの伏線が回収される。
