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ONE PIECE百科事典ANNA MOVIES

人物

つる

つるは、『ONE PIECE』に登場する海軍本部の中将であり、「大参謀」の異名を持つ海軍の重鎮である。モンキー・D・ガープやセンゴクと同じ時代から海兵として第一線に立ち、作戦の立案から要人対応まで幅広く支えてきた。

つるは、『ONE PIECE』に登場する海軍本部の中将であり、「大参謀」の異名を持つ海軍の重鎮である。 モンキー・D・ガープセンゴクと同じ時代から海兵として第一線に立ち、作戦の立案から要人対応まで幅広く支えてきた。公式キャラクター紹介では、ドンキホーテ・ドフラミンゴさえも子供扱いしてしまう人物と紹介されている。

悪魔の実「ウォシュウォシュの実」の能力者で、相手を洗濯物のように洗って干し、布のように平らに変えて動けなくする。直接的な破壊力より、会議の場での観察眼、敵の素性の即座の特定、周囲への細かい指示が持ち味で、中将の中でも参謀として別格の役割を担ってきた。

初登場は原作第234話、TVアニメ第151話。マリージョアで開かれた王下七武海の空席会議に海軍側の出席者として現れた場面が最初である。以降はマリンフォード編の頂上戦争、ドレスローザ編の戦後処理、エッグヘッド編前後の海軍の動静まで、物語の節目に長く名を連ね続けている。

基本情報

  • 名前:つる
  • 異名:大参謀
  • 所属:海軍本部
  • 階級:中将
  • 出身:北の海(ノースブルー)
  • 誕生日:3月26日
  • 年齢:74歳(初登場時)→76歳(2年後)
  • 身長:204cm
  • 血液型:X
  • 悪魔の実:ウォシュウォシュの実(超人系)
  • 覇気:武装色、見聞色
  • 声優:松島みのり(第459話〜第770話)→水田わさび(第1116話〜)

誕生日、年齢、血液型はSBSとキャラクター資料の公式情報による。出身が北の海であることはキャラクターカードで確認できる。身長204cmは、女性でありながら海軍の中でも屈指の大柄という数値で、高齢になった今も中将の階級を保っている。

姿かたちは、銀髪を後ろで束ねた細身の老婦人である。名前の由来とされる鶴を思わせる姿で、襟元の緩いシャツにネクタイという、他の将校よりくだけた服装も特徴である。この軽装は若い頃からの癖であり、規律より実務を優先する性格の表れといえる。

経験と知識で海軍を支える「大参謀」

つるの立ち位置を最も端的に示すのが「大参謀」の異名である。公式データブックは、経験と知識において誰にも引けを取らない人物と評し、元帥だったセンゴクの参謀を務めたと記す。三大勢力の均衡に関わる案件、たとえば王下七武海の空席を埋める会議に海軍側から出席するなど、海軍本部の対外交渉の場で必要とされる人材である。

この異名は老練さの例えではない。クロコダイルの七武海剥奪に伴う後任会議では、ドフラミンゴが同席する中将二人を自分の能力で操って無秩序を演出したとき、その状況を唯一冷静に見抜いて制止した。続いて乱入したラフィットの素性をその場で言い当て、センゴクに経歴を説明した。場を生んだ犯人と場を破った不審者を同時に特定できる観察力が、大参謀と呼ばれる実体である。

海兵としての位は中将だが、指揮系統上の役割は大将や元帥に近い。若い海兵が前線に出るつるの身を案じれば、世界にもう逃げ場になる安全な場所など残っていないと返す。高齢を理由に後方へ引く人物ではなく、必要な場に自分で赴きながら、全体の判断に関わる仕事を続ける人物である。

相手を洗って干すウォシュウォシュの実

つるの悪魔の実は、超人系のウォシュウォシュの実である。実の名前が判明したのはSBS第58巻で、能力の内容は初登場時期から作中で繰り返し見せられている。

能力の効果は、対象を洗濯物と同じように洗い、干し上げることである。洗われた相手は布のように平らで柔らかい状態に変えられ、吊るされたまま身動きが取れなくなる。海賊をまとめて洗って物干しのように干している場面が作中で描かれ、制服の敵兵を一瞬で無力化する使い方も見せた。破壊によって相手を倒す能力とは方向性が違い、捕獲と拘束に特化している点が特徴である。

さらにこの能力は、洗った相手から悪い部分を少しだけ洗い流す効果を持つとされる。悪事のすべてを消せるわけではないが、海賊に対する懲らしめとして直接的な殺傷より最悪の結果を避けられる。捕虜の扱いに神経を使う海軍の任務と相性が良い能力である。

戦闘面では、この能力を恐れて逃げた海賊がいることが重要である。若い頃のドフラミンゴは、つるの追撃から幾度も逃れている。七武海に就任して大海賊の地位を得てからも、彼女の前では威勢だけでは通らなかった。能力の強さそのものより、能力者の確実さが恐れられている形である。

また、中将の実力者に共通する素養として武装色と見聞色の覇気を使える。海軍本部の中将に覇気の習熟が求められる中で、つるもその土台を持つと資料で確認できる。

ガープ、センゴクと同じ海を渡ってきたベテラン

つるは56年前にガープ、センゴクと同じ時期に海軍へ入隊した。三人は同世代の海兵として海軍の柱となり、それぞれ異なる立場で最高幹部へ進んだ。中将にとどまっているつるは、その間で組織の参謀という役割を引き受け続けた形である。

42年前の出来事も資料で確認できる。巨人族の扱いを巡って元帥コングと議論が起きた際、つるはガープやセンゴクと同じく巨人を貴重な戦力と見なす立場を取った。対応が遅れれば巨人のハラルドがロックス・D・ジベック側へ付く可能性があると警告するなど、世界の戦力バランスを見通す視点を持っていた。この場面は原作第1157話の過去編で描かれている。

27年前には、ガープ、ジャガー・D・ソール、クザンサカズキといった当時の海軍の面子とともに歩いていた姿が描かれる。この時代から既に中将クラスの仲間の中に交じっており、オハラの悲劇やその後の海軍の変遷を内部から見てきた一人である。

13年前の北の海では、センゴクの指揮下でドンキホーテ海賊団の排除に当たった。ここで彼女は、上官であるセンゴクの誤った情報をもとにした指示に対し、率直に「愚か者」と言い放った。結果としてこの作戦でドフラミンゴは取り逃がされている。位の違いを気にせず事実を指摘する物言いは、古くから変わっていない。

ドンキホーテ・ドフラミンゴとの長い因縁

つるの経歴で最も長く続いているのが、ドフラミンゴとの因縁である。七武海に名を連ねる前から、彼女はドンキホーテ海賊団を幾度も追撃してきた。当時のドフラミンゴは飛ぶ鳥を落とす勢いの新鋭でありながら、つるの追撃には逃げ続けるしかなかった。

七武海加入後も因縁は続く。マリージョアの会議でつるがドフラミンゴに向けて静かに言葉を掛けた場面は、公式紹介の「ドフラミンゴさえも子供扱いしてしまう」を象徴する作中描写である。海賊側から見れば海軍の重鎮であり、彼女から見れば七武海といえど知恵の回りきらない子供という距離感である。

ドレスローザ編の結末では、この因縁に一区切りが付く。ドフラミンゴがルフィたちに敗れて逮捕されると、つるはインペルダウンへ移送されるまでの間、彼の監視役を務めた。長年追い続けた相手の身柄を自分の手で確保するという、皮肉で締まった形の決着である。

ジャヤ編の会議で見せた観察眼

初登場となるマリージョアの空席会議は、つるの性質が最も濃く出た場面である。この会議はクロコダイルの剥奪で空いた七武海の枠を埋めるために開かれ、海軍と七武海双方の要人が集まっていた。

会議の開始前、ドフラミンゴは能力で中将のモザンビアとステンレスを操り、互いに戦わせて見せつけた。周囲は異常事態と分からずにいたが、つるは相手が他人の体を操る能力だと即座に見抜き、静止した。さらに別の悪魔の実の能力者を直感で疑う余裕まで見せている。

続いて会議に乱入したラフィットに対しても、出会った瞬間に名前と過去を言い当て、センゴクへ説明した。黒ひげ海賊団の航海士にして元西の海の保安官という経歴は、世界中の犯罪者に通じたつるだからこそ即答できた情報である。ジャヤ編のこの場面は、後に本格化する黒ひげルートの伏線にもなっている。

この一件以降、つるは三大勢力が絡む重要会議に繰り返し顔を出すことになる。表舞台で派手に戦う大将たちとは別の位置から、海軍本部の判断を支える役割が定着した。

頂上戦争、マリンフォードでのつる

マリンフォード編では、ポートガス・D・エースの公開処刑を巡る頂上戦争に中将の一人として参戦した。開戦前の軍務の合間、エースの処刑を前にしたガープへ気遣いの言葉を掛けている。孫の処刑を背負った彼への言葉であるが、返ってきたのは笑い声であり、かける側が慰められる場面になってしまった。古くからの同僚同士だからこその関係が短い会話で分かる。

開戦後は、エドワード・ニューゲート率いる白ひげ海賊団の来襲に対し、中将の一人として迎撃の前列に立った。湾内に突っ込んできた白ひげの船の位置取りについて、迎撃の布置と噛み合っていない点を指摘するなど、戦況の異常をいち早く読む発言もしている。

この戦争は海軍の勝利に終わったが、処刑場でエースは息を引き取り、海軍の威信と引き換えに大きな傷を負った。つる自身の戦闘が焦点になる編ではないものの、ガープ、センゴク、サカズキ、クザンといった同世代や後進の動きと並べて、海軍本部という組織の姿を伝える場面に彼女は確かに存在している。

ドレスローザ編、藤虎に投げた問い

ドレスローザ編の戦後、つるはセンゴクとともに海を渡り、事件の処理後間もないドレスローザ編の地へ降り立った。道中では船旅の合間にセンゴクと世間話をしており、かつての元帥が引退後に変わってしまったことへの呆れも匂わせている。

現地で大将の藤虎と対面したつるは、単刀直入に問うた。ルフィとトラファルガー・ローを取り逃がしたのはなぜか。これに対し藤虎は、サイコロの出目で判断したと答え、そのサイコロを手渡した。海賊側が二日続けてツイていたのだと。つるの側の返答は描かれていない。出目で逮捕を決める大将の裁量を、どれだけ容認したかは読者の想像に委ねられている。

この問答は、法と正義の解釈が分かれた場面として有名である。捕らえるのが当然の任務と考えるつる、その場で見据えるべき先を自分で決める藤虎。どちらが正しいかは作中でも結論を出さないまま、二人のやり取りだけで立ち上がる場面である。

エッグヘッド事件前後、海軍の危機の中で

エッグヘッド編前後の海軍は、組織そのものが狙われる時代に入る。ニューマリンフォードにいたつるは、センゴクとともに海兵のTボーンが殺害された一報を読んだ。犯行の動機は、クロスギルドが海兵に懸賞金を掛けた制度である。海賊から海兵を守るはずの報酬体系が逆に海兵を狩る仕組みになり、海賊だけでなく一般市民からも命を狙われる事態になった。二人はこの構造を深刻な危機として受け止めている。

直後にヒナから入る報せが、事態をさらに悪くした。ガープと、つるの孫に当たるクジャクがSWORDとともに、捕らえられたコビーの救出のため黒ひげ海賊団の本拠地ハチノスへ向かったという。老兵が身内もろとも危険な戦線へ飛び込んだことに、つるは大きな衝撃を受ける。

エッグヘッド島では、ベガパンクが世界中へ放送した真相の伝達を、センゴクとともに聞いていた。世界政府の正体と空白の100年の話が明かされた放送の受け手として、つるは海軍がどの立場に立たされるかを見届ける位置にいる。中将の一人としては老齢だが、海軍という組織が世界の見方を迫られる場面に常に居合わせる人物である。

アニメと映画での描かれ方

TVアニメでの初登場は第151話。この回では漫画版のつるの台詞がすべてカットされており、ドフラミンゴを制止する役は操られたモザンビア自身に置き換わっている。つるが言葉を発するのは放送後半の再登場からである。

13年前の回想を描いた第705話では、当時の彼女の部隊が女性海兵だけで構成されていたことが足されて描かれた。声優は長く松島みのりが務め、第1116話から水田わさびへ交代した。

映画では『ONE PIECE FILM Z』の会議に出席し、フィルス島の破壊後のZの復帰について、元大将だった経歴と戦力の話を補足する場面がある。『ONE PIECE STAMPEDE』でも本部でのブリーフィングに同席し、ブランニューの説明を聞く海軍幹部の一人として描かれている。いずれも派手な見せ場ではないが、海軍本部の日常と会議の空気を作る役割としての出演が続いている。

関連項目