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1999年版 第20話

1999年版アニメ第20話「大波×大砲×大あわて」を解説。軍艦島の脱出、艦砲射撃、レオリオとゴンの水中救助、24人の通過を整理する。

No.417まで対応更新 2026.08.13

1999年版アニメ第20話「大波×大砲×大あわて」は2000年3月11日に放送されたアニメ独自回である。受験者たちは第二波が来る前に、岩礁へ乗り上げた軍艦を動かしてゼビル島を目指す。

誰か一人の能力では船を出せない。設計図、火薬、砲弾、機関、操舵、水中作業を分担し、競争相手だった受験者が同じ嵐を越えるため協力する。

基本情報

1999年版 第20話の基本情報
媒体1999年版TVアニメ
話数第20話
副題大波×大砲×大あわて
放送日2000年3月11日
原作対応アニメオリジナル

第二波までの残り時間

受験者は軍艦島へ残され、次のゼビル島へ渡る船がないと知る。第一波より大きな嵐が迫り、島に留まれば海へ沈む可能性が高い。

ゴンキルアは宿泊場所だった軍艦の機関が動くことを発見し、船そのものを脱出手段へ変える案を出す。動力が残っても、岩に挟まれた船体はそのままでは進めない。

クラピカは船体の状態、必要作業、残り時間を調べてから実行可能性を判断する。希望だけで出航を決めず、使える設備を全員で点検する。

ハンゾーが見つけた設計図

ハンゾーは船内から設計図と操作資料を見つける。軍艦の構造が分かれば、どの岩を壊し、どの機関を復旧すれば浮かせられるかを具体化できる。

キュウは火薬を使って船体周辺の岩を崩す役を引き受ける。爆発は脱出路を開く一方、水中の仲間と船体へ衝撃を与える危険がある。

艦首を塞ぐ大岩には、軍艦の大砲を使う計画が立つ。廃墟だった兵器を救命の道具へ転用し、砲撃の威力を船の解放へ向ける。

機関と砲台の分担

ポックルポンズは機関を動かす作業へ入り、ゴンとキルアはスクリューへ絡んだ海藻を除く。推進力を戻しても、回転部分が塞がれていれば船は進まない。

ハンゾーとキルアは砲弾を運び、スパーが発射を担当する。クラピカは資料を読み、各砲台へタイミングと照準を指示する。

役割は腕力順ではなく、見つけた技能と場所へ合わせて決まる。戦闘で目立たない受験者も、機関や射撃の一工程を欠けば全員が出航できない。

海底へ向かったレオリオ

砲撃に使う弾薬は海底に沈んでおり、レオリオが唯一の潜水服を着て回収へ向かう。水中作業の遅れは砲台を使えない時間へ直結する。

岩を崩す爆発の揺れで砲弾が落ち、レオリオは頭を打って意識を失う。潜水服が一着しかないため、同じ装備で救助者を送れない。

救命を待てば嵐が近づき、砲撃を急げば水中のレオリオへ二次被害が出る。全体の脱出と一人の救助が、同じ制限時間の中で衝突する。

装備なしで潜ったゴン

レオリオの事故を聞いたゴンは、潜水服なしで海へ入る。息を止めて海底まで下り、瓦礫と砲弾の間から友人を探す。

救助中に新たな破片が落ち、今度はゴンが気絶する。助ける側も安全を確保できておらず、一人を救う行動が二人の遭難へ広がる。

意識を戻したレオリオは、自分の空気をゴンへ分ける。医療を学ぶ者として、限られた空気を自分だけで使わず、先に危険な少年へ渡す。

大砲が開いた航路

船上では砲弾が装填され、クラピカの合図でスパーが艦首の岩を撃つ。砲撃と周辺の爆破が重なり、軍艦を固定していた岩が崩れる。

機関とスクリューも動き始め、船体は浮力を取り戻す。複数の工程が一つでも遅れれば、岩を壊しても嵐の中で操船できない。

軍艦が動き出した瞬間は成功でも、激しい振動と海流が新しい危険を生む。脱出計画は出航で終わらず、竜巻を越える操舵へ移る。

流されたゴンとヒソカ

レオリオを救出したゴンは強い潮へ流され、船から離れる。手すりへつかまっても、波と疲労で握力が尽きかける。

ヒソカは落下しかけたゴンを引き上げる。試験の競争相手であり、これまで受験者を殺してきた人物でも、この場では少年を死なせない。

救助を善意だけへ還元はできない。ヒソカはゴンの成長へ関心を持ち、将来の獲物を嵐で失うことを望んでいない。

操舵不能になった艦橋

船体の激しい揺れでクラピカは壁へ頭を打ち、意識を失う。砲撃と操船の指示をまとめていた者が倒れ、艦橋から次の命令が来なくなる。

キルアは竜巻へ砲撃し、流れを変えて船体を安定させる案を出す。自然現象を消すのではなく、砲撃の衝撃で進路上の危険をずらす。

ギタラクルが操舵輪を引き継ぎ、船を脱出方向へ向ける。正体を隠すイルミも、この共同作業では全員の生存へ必要な技術を使う。

競争相手が作った一隻

受験者は第四次試験で互いの番号札を奪う予定にある。それでも軍艦島では、目前の嵐を越えなければ競争自体が始まらない。

協力は恒久的な同盟ではない。危機が終われば別々の標的へ戻るが、限られた時間だけ技能と情報を共有できるかも資質として見られる。

戦闘力の高いヒソカやギタラクルだけでは、砲弾回収や機関復旧を代替できない。24人が残った結果は、工程を接続した集団の成果である。

リッポーが明かした追加試験

嵐が収まった朝、協会の飛行船が現れ、リッポーが受験者を迎える。放置されたように見えた軍艦島は、第三次試験へ追加された選抜だった。

通過者は24人に絞られる。船を動かす役割へ参加しなかった者や危機を越えられなかった者は、次のゼビル島へ進めない。

1999年版独自の二話は、塔内の個人戦から島での集団作業へ試験形式を反転させる。誰を落とすかより、全員が乗れる船を出す判断が問われる。

原作と分けて扱う事件

軍艦島のホテル、二度の嵐、軍艦による脱出は1999年版アニメ独自の出来事である。漫画本編と2011年版では、トリックタワー後に同じ事件を経験しない。

そのため、レオリオの潜水、ヒソカによるゴン救助、ギタラクルの操舵を原作の受験経歴へ加えない。媒体名を伴って記録する必要がある。

一方、受験者の性格や既知の技能を使って独自事件を構成している。原作との共通性は人物像であり、出来事そのものの正史性ではない。

全員を乗せるための判断

軍艦を使う案は、ゴンとキルアが機関の稼働を見つけた事実から始まる。大きな船があるという見た目だけではなく、動力が残っているため現実的な選択肢になる。

ハンゾーが設計図を見つけたことで、経験のない受験者も軍艦の構造を共有できる。知識を一人へ閉じず、砲台、機関、船底の担当へ必要部分を渡す。

キュウの爆破と艦砲射撃は、どちらも岩を壊す作業だが対象が異なる。船体周辺の拘束を外す工程と、艦首の大岩へ航路を開く工程を分けて実行する。

唯一の潜水服をレオリオへ渡す決定は、砲弾回収の専門担当を一人に集中させる。事故が起きると代替要員を同じ装備で送れず、資源の少なさが救助を難しくする。

ゴンが装備なしで潜る行動は勇敢でも、二次遭難の危険を現実に生む。救助へ向かう速さと、自分の安全を確保しない無謀さが同じ選択に含まれる。

レオリオが空気を分ける場面では、先に救助へ来た者が逆に救われる。役割が固定されず、意識を戻した人物がその時点で使える資源を相手へ渡す。

船上の担当者は水中事故を知っても全作業を止められない。嵐が来る前に砲撃と機関を動かさなければ、救出した二人を含む全員が島に残される。

クラピカが気絶した後、命令系統が一時的に切れる。資料を読んでいた人物へ判断が集中していた弱点を、キルアの提案とギタラクルの操舵が補う。

竜巻への砲撃は自然を消滅させる攻撃ではない。進路と風の流れへ一時的な変化を作り、軍艦が巻き込まれる角度をずらすために使う。

ヒソカがゴンを救った行為だけを見て、危険な受験者から味方へ変わったとはいえない。将来戦いたい相手を守る動機があり、救助後も他者への殺意は残る。

ギタラクルも全員のため操舵するが、正体と目的を共有した協力者ではない。同じ船へ乗る間だけ、脱出という利害が一致している。

24人の通過者には、主導した者だけでなく指示された工程を完了した者も含まれる。集団課題では、計画を立てる能力と割り当てを正確に実行する能力の両方が必要になる。

リッポーが後から追加試験だと明かすため、受験者は評価を意識せず協力している。合格点を稼ぐ演技より、死を避ける実際の判断が観察される。

原作の第三次試験はトリックタワーで終了する。軍艦島を加えた1999年版は、塔内の固定チームから受験者全体へ協力範囲を広げる。

第20話の脱出は、次のゼビル島で番号札を奪い合う前に置かれる。共通の危機を越えた相手と直後に競争するため、協力が友情や同盟へ自動的に続かない。

脱出後に残る関係

軍艦島で助け合った事実は、第四次試験の標的関係を変更しない。誰の番号札を奪うかは抽選で決まり、直前に同じ砲台を動かした相手と戦う可能性もある。共同作業をした記憶と、個人合格を争う規則が同時に残る。

それでも危機の中で見た技能は消えない。誰が水中へ入れるか、誰が射撃を扱えるか、誰が冷静に指示できるかを互いに知り、次の島で相手を評価する材料になる。

24人という通過数は、軍艦へ最後まで残った人数であると同時に、全員を運べる一つの脱出手段を完成させた人数でもある。個人試験の途中に置かれた集団成果として、この回の位置づけが定まる。

1999年版 第20話が残したもの

1999年版第20話は、受験者24人が軍艦の機関、砲台、潜水作業を分担し、第二波から脱出するアニメ独自回である。

ゴンはレオリオを救い、レオリオは空気を分け、ヒソカが流されたゴンを引き上げる。救助は一方向で終わらず、危険の中で連鎖する。

競争再開前の一時的な協力が軍艦を動かし、リッポーは共同作業を第三次試験の追加選抜として評価する。

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