JOJOジョジョの奇妙な冒険 百科事典
Part 9 / 人物

ヨコハマ

よこはま

第二世界線main_manga

ネタバレ範囲: Part 9第33話まで

# ヨコハマヨコハマは、第9部『The JOJOLands』に登場するドルフィン銀行の営業本部長兼部長である。HOWLER社へ融資した300億ドルを回収するため、アッカ・ハウラーへ現金または土地による即時返済を求める。回収用の権利書を準備した直後、病院でボビー・ジーンスタンドグローリー・デイズ」に頭部を撃たれ、意識を失う。

彼の書類、身分、容姿はジョディオたちに利用され、チャーミング・マンがヨコハマへ変装して土地交換交渉を進める。本人の行動と、本人を装うチャーミング・マンの行動が連続して描かれるため、各場面の主体を分ける必要がある人物である。

基本情報

1981年6月3日生まれで、身長156.2センチメートル、体重79キログラムである。ハワイで営業するドルフィン銀行に勤め、営業本部長と部長の肩書を持つ。妻と二人の息子がいる既婚者で、家族との食事や映画鑑賞を予定する生活も描かれる。初登場は第17話で、ウルトラジャンプ掲載時には「マック」と呼ばれたが、単行本第5巻以降は「ヨコハマ」へ変更された。

旧名は別人の名ではなく、連載版から単行本版への名称変更として別名欄に残す。

外見

小柄で横幅のある中年男性で、丸くそろえた黒髪と深いしわ、下がったまぶたが特徴である。横向きの線と点を組み合わせた柄の濃色スーツを着用し、ネクタイを締めている。執務室には家族写真、金色のイルカ像、書棚、飲食物、簡易ゴルフ設備が置かれ、職位に見合う広さを持つ。チャーミング・マンの変装は顔、体格、衣服までヨコハマへ近づけるが、ネクタイの色など細部に違いがある。

作中人物が見抜けない精度であっても、変装後の表情や姿勢をすべて本人の性格資料にはできない。

ドルフィン銀行での地位

ヨコハマは一般の窓口担当ではなく、大口融資の回収と担保処理へ関与できる管理職である。銀行上層部の命令を受け、複数の職員を伴って債務者へ直接通告する。HOWLER社に対する300億ドルの融資は、ホノルル本社建設やオアフ島の土地取得などに用いられた。アッカは銀行の助言に従って借り入れたと主張するが、状況が悪化すると銀行側は自社への責任波及を避け、担保の確保を優先する。

ヨコハマはその方針を現場で実行し、企業と金融機関の協力関係を、回収する側と切り捨てられる側へ変える。

HOWLER社への回収通告

アッカ・ハウラーがホノルルの私設入国ゲートへ到着すると、ヨコハマと銀行職員が待ち受ける。ヨコハマは、フアラライ山北斜面の土地について州政府による差し押さえが承認されたと説明する。水道設備を設置すると偽って公金を流用した疑惑が強まり、議員たちが行政措置へ動いたためである。銀行が貸した300億ドルを回収できなくなる前に、現金または担保土地による返済を求める。

アッカは融資も節税用のプライベートジェットも銀行の勧めだったと反発するが、ヨコハマは倒産が迫る企業の責任者として扱う。銀行側にも不正への関与が疑われる余地があるのに、処罰されるのはアッカだけだと見る態度には、組織防衛を優先する計算が表れる。

表向きの礼節と本音

アッカとの対面中、ヨコハマは大口顧客へ応対する銀行員らしい礼節を崩さない。しかしその場を離れると、アッカの出自と尊大さを嘲り、今回の失脚を喜ぶ言葉を漏らす。融資先の経営を案じるより、優位に立った回収者としての満足が強い。一方で、300億ドルという額と回収の期限には緊張し、腹痛を起こす。

冷静さ、嘲笑、身体的な不安が同時にあり、単純に大胆な銀行員とも、臆病な小悪党とも断定しにくい。

パール総合病院での銃撃

ヨコハマは腹痛の薬を処方してもらうため、パール総合病院を訪れる。そこでHOWLER社の刺客ボビー・ジーンに狙われ、グローリー・デイズが発射した銃弾を頭部へ受ける。攻撃は即死を狙える位置に命中するが、ヨコハマは死亡せず、集中治療室で生命維持を受ける。同じ病室には、バグス・グルーヴの被害から治療を受けたパコも収容される。

外からは偶発的な銃撃事件に見えるが、ボビー・ジーンの目的はHOWLER社資産へ近づく債権回収担当者を排除することだった。銀行業務上の書類を持っていたため、本人が戦闘能力を持たなくても作戦全体の要所になる。

回収書類の発見

病院へ潜入したジョディオは、ロッカーに保管されたヨコハマの鞄を見つける。中にはHOWLER社の担保資産を回収するための権利書と手続書類が入っている。チームは溶岩だけで土地を引き寄せるのではなく、法的に署名できる文書と銀行側の身分を利用する方針へ進む。ヨコハマが正規の職務として準備した書類は、彼の意思に反してIKO IKO側の土地交換計画へ転用される。

このためヨコハマは戦闘の敗者であるだけでなく、正規制度を偽装作戦へ接続する鍵を提供した人物になる。

IKO IKOでの保護と監禁

メリル・メイ・チーは、意識を失ったヨコハマをIKO IKOの奥へ移す。生命維持装置と薬に一日2,000ドルを費やし、死亡させずに保管する。治療を続ける行動だけを見れば救命だが、本人の同意なく病院から移し、身分を利用しているため、自由な保護とはいえない。ヨコハマが回復して計画を告発する可能性もあり、チームにとっては生かす必要と隠す必要が並ぶ。

後にレムチャバン寧波が隠し部屋へ侵入し、本物のヨコハマが寝かされている姿を確認する。その写真がキー・ウエストへ送られ、メガヨット上の「ヨコハマ」が偽物である証拠になる。

チャーミング・マンの変装

チャーミング・マンはビッグマウス・ストライクス・アゲインを使い、ヨコハマの外見へ擬態する。銀行の執務室へ入り、上司や秘書に疑われず、本人の席と権限を利用する。妻からビデオ通話がかかると、急な本土出張で家族の予定を取り消すと説明する。妻は仲直りの決まり文句を求めるが、チャーミング・マンは本当の言葉を知らず、愛情表現でごまかす。

この場面はヨコハマに妻子がいる事実と、夫婦だけが共有する親密な習慣を示す。ただし通話中に話した「愛している」などの語は変装者の即興であり、ヨコハマ本人の発言ではない。

メガヨットでの偽ヨコハマ

アッカのメガヨットへ乗り込んで土地交換を提案するヨコハマも、本人ではなくチャーミング・マンである。変装者はドラゴナを部下の「ピンク・ナガサキ」、ジョディオを鞄持ちの「ノワール」として紹介する。アッカが差し出す現金の賄賂を拒み、フアラライ山の土地とオアフ島カアラ山付近の土地を等価として交換する文書を示す。銀行員名簿やウェブサイトも改ざんされ、偽の職員情報が用意される。

ヨコハマ本人はこの交渉へ参加せず、土地交換を提案も承認もしていない。偽装が成功したのは、本人の肩書、書類、職場、家族情報を連続して奪ったためである。

土地交換と本人の責任

アッカが最終的に文書へ署名すると、土地交換は本人の合意を伴う契約の形を取る。しかしドルフィン銀行側の代表者は偽物で、銀行の正規決裁があったかは疑わしい。ヨコハマは担保回収を準備したが、不均衡な土地交換を計画した人物ではない。後に銀行が損失を被っても、彼が自発的にIKO IKOへ協力した証拠はない。

検索上では「ヨコハマがアッカと交渉した」と短く説明されやすいが、正確には「ヨコハマを装ったチャーミング・マンが交渉した」となる。

スタンド使いか

ヨコハマ固有のスタンドは登場していない。頭部銃撃を生き延びたことも、病院の治療と生命維持によるもので、超常能力の証明ではない。チャーミング・マンが彼の姿で能力を使う場面を、本人のスタンド描写として数えない。銀行内の権限、契約知識、回収交渉がヨコハマの実務能力であり、戦闘能力は未確認である。

家族

ヨコハマには妻と二人の息子がいる。家族で映画を見た後、ワイキキの中華料理店で食事をする予定を立てていた。夫婦は謝罪を受け入れる合言葉として、外部の者には推測できない卑俗で冗談めいた表現を共有する。変装したチャーミング・マンがその言葉を言えなくても妻は最終的に許すため、日常では親密さを維持していたと読める。

本人が銃撃され隔離されている事実を家族が知ったか、長期不在をどう説明されたかは明かされていない。

事件後の状態

IKO IKOでの戦闘と土地交換作戦が終わった後、ヨコハマは担架で病院へ運ばれる。同時に治療対象となったキー・ウエストやレムチャバンとともに、表向きの医療体制へ戻される。第33話までに死亡は確認されず、意識回復、後遺症、銀行への復職は不明である。そのため人物状態は「生存、療養状況不明」とし、物語から退場したことを死亡と置き換えない。

物語上の役割

ヨコハマは、HOWLER社の危機を私企業の融資問題から現実の差し押さえへ変える人物である。彼が返済を要求し、書類を持ち、銃撃されることで、銀行の正規手続が主人公側の偽装作戦へ奪われる。さらに本物を生かしたまま偽物が活動する構図は、外見、肩書、ウェブ上の名簿、契約文書のどれが人物を本物にするのかを問い直す。巨大資産を動かすのはスタンドの力だけではなく、銀行員の署名権限、信用、家族さえ含む身元情報である。

ヨコハマ本人が物語の前面から消えた後も、その制度上の人格が作戦を動かし続ける。

関連項目

- アッカ・ハウラー- チャーミング・マン- ボビー・ジーン- メリル・メイ・チー

- ドルフィン銀行- HOWLER社- グローリー・デイズ- ビッグマウス・ストライクス・アゲイン