キラークイーン(第8部)
きらーくいーんだいはちぶ
ネタバレ範囲: Part 8「ビタミンCとキラークイーン」その1からその5まで
# キラークイーン(第8部)キラークイーン(第8部)は、第8部『ジョジョリオン』に登場する吉良吉影のスタンドである。シャボン玉状の爆弾と、内部へ小型のシアーハートアタックを収めた爆発攻撃を使う。第4部に同名のスタンドと使用者が存在するが、第8部は別の世界線であり、人物の経歴、能力の細部、物語上の役割が異なる。
基本情報
使用者の吉良吉影は吉良・ホリー・ジョースターの息子で、定助が目覚める以前に船医として働いていた。岩人間のロカカカ密売組織を調べ、母の病気を治す方法を探すため空条仗世文と行動する。スタンド像は猫を思わせる耳と目を持つ人型で、身体各部に髑髏や機械部品を思わせる意匠がある。近距離で本体を守る人型の力に加え、泡と自動追跡爆弾を使って離れた相手へ攻撃できる。
現在の定助が直接使用するスタンドではなく、融合前の吉良が持っていた別個の能力である。
第4部版との区別
第4部の吉良吉影もキラークイーンを使い、触れた物を爆弾へ変える。第8部版は並行世界の対応人物が持つスタンドであり、第4部の事件を経て転生した同一人物ではない。猫のような人型や爆発能力、シアーハートアタックという名称には共通点がある。一方で第8部ではシャボン玉型の爆弾を多用し、小型の自動追跡爆弾を複数展開する。
検索や内部リンクでは「第8部」「ジョジョリオン」を付け、二つの記事を混同しない表記が必要になる。
シャボン玉状の爆弾
吉良は身体やスタンドからシャボン玉のような球体を作る。球体は空中を漂い、対象物へ近付けたり表面へ付着させたりできる。吉良の妹である虹村京は、兄の泡が触れると爆発する性質を持つと説明する。柔らかな泡に見えるため、相手は触れるまで爆弾だと判断しにくい。
銃弾のような直線軌道だけに限られず、障害物の周囲へ配置して罠として使える。
爆発の制御
泡は接触や吉良の操作によって爆発し、近くの物体と人体を損傷させる。自動車のタイヤや地面の近くへ置けば、移動手段と足場を同時に破壊できる。大きな一発だけでなく、複数の泡を異なる位置へ散らして逃げ道を狭められる。爆発の範囲と時機を選べるため、吉良は相手を即死させる以外に牽制や拘束へも利用する。
泡が割れやすい外観を逆手に取り、触れる行為そのものを危険へ変える。
シアーハートアタック
第8部版のキラークイーンは、シアーハートアタックと呼ばれる小型の自動追跡爆弾を生み出す。外観は髑髏の顔を持つ小さな戦車や甲虫のようで、標的へ近付いて爆発する。第4部版のように左手から一体だけを切り離す描写ではなく、多数を同時に出せる。一体当たりが小さくても、狭い場所へ複数が侵入すれば回避と破壊を同時に行うことが難しい。
自動で標的へ向かうため、吉良は別の作業や退路確保を進めながら攻撃を継続できる。
泡の内部の小型爆弾
小型シアーハートアタックは、シャボン玉の内部へ収めた状態でも運用される。泡が移動用の容器となり、目標へ近付いたところで内部の爆弾を解放する。外からは普通の泡に見えても、中には自動追跡する複数の攻撃体が潜んでいる。泡を破壊すれば安全になるとは限らず、割れた瞬間に小型爆弾が周囲へ散る危険がある。
遠隔輸送と自動追跡を組み合わせたことで、単純な接触爆弾より攻撃経路が増えている。
大量展開
吉良は多数のシアーハートアタックを一度に配置できる。相手が一体を壊しても別の個体が別方向から近付き、注意とスタンドの手数を奪う。群れを細い隙間へ送り込めば、人型スタンドの拳が入りにくい場所も攻撃できる。爆発が連鎖すれば周囲の可燃物や構造物へ二次被害を広げられる。
吉良は敵を倒す力だけでなく、追跡を妨げて秘密を守るための制圧手段として使う。
笹目桜二郎への使用
吉良は自分を調べようとした笹目桜二郎へキラークイーンを使う。泡を車やタイヤの周辺へ仕掛け、桜二郎が自由に移動できない状況を作る。桜二郎は吉良の攻撃によって指を失うなど大きな損傷を受け、強い恨みを抱く。この因縁は、記憶を失った定助が吉良本人だと誤認される原因になる。
能力の過去の使用が、現在の主人公へ別人の敵対関係を引き継がせる構造である。
エイ・フェックス兄弟戦
吉良と仗世文はロカカカを奪ったことで、密売組織のエイ・フェックス兄弟から追われる。兄弟はショット・キーNo.1とNo.2を連携させ、物体転送と毒ガスで二人を攻撃する。吉良はキラークイーンの爆弾を使い、接近する敵と周囲の可燃物へ反撃する。小型シアーハートアタックを多数展開し、兄弟が安全な距離から毒を運ぶ戦法を崩す。
この戦いは吉良と仗世文が単なる取引相手ではなく、命を預けて協力した関係であることを示す。
ガソリンを利用した攻撃
戦場にガソリンのような可燃物がある場合、爆発能力は二次的な火災を起こせる。吉良は泡とシアーハートアタックを配置し、敵が近付いた時に爆発の範囲へ巻き込む。自分と仗世文も近くにいるため、無制限に大爆発を起こすのではなく位置を見て使う必要がある。ショット・キーNo.1が物質を転送できても、周囲へ散った複数の爆弾を一度に処理するのは難しい。
環境中の燃料を組み合わせることで、小型爆弾の数を広域火力へ変えている。
吉良と仗世文の等価交換
吉良は田最環らに追い詰められ、致命傷を負った状態で仗世文とロカカカを用いる。地震で地形が変わったウォール・アイズ付近に埋まり、二人の身体が等価交換によって融合する。その結果として後に東方定助と呼ばれる人物が生まれ、吉良の身体と能力の一部を受け継ぐ。キラークイーンそのものが定助のスタンド名になるわけではなく、定助の能力はソフト&ウェットとして現れる。
しかし爆発する泡という性質は、融合前の吉良へ由来する要素として示される。
ソフト&ウェットとの関係
仗世文のソフト&ウェットも、融合前からシャボン玉状の能力を使っていた。定助のソフト&ウェットは二人の性質を受け継ぎ、泡から何かを奪う力と爆発性を併せ持つ。終盤で明らかになる見えない泡は、通常の回転や世界の理から外れた攻撃へ発展する。すべてをキラークイーンだけの能力とするのではなく、二人の融合と定助自身の成長を区別する必要がある。
第8部版キラークイーンは、主人公の能力の系譜を理解する起点の一つである。
近距離戦
キラークイーンは人型のスタンド像を持ち、吉良の近くで敵や物を殴れる。爆弾だけを遠くへ送り続ける装置ではなく、本体へ迫る攻撃へ直接対応する力もある。ただし作中の特徴は泡と小型自動爆弾へ集中しており、拳の性能値だけで戦闘を説明できない。近距離では人型が守り、距離が開けば泡を運び、敵が隠れれば小型爆弾が追う。
複数の距離へ対応できることが、密売組織を調査する吉良の危険な活動を支える。
弱点
爆発は吉良や味方を自動的に除外する安全装置ではなく、近距離で使えば巻き添えの危険がある。泡は視認でき、能力を知る相手には接触を避けられる可能性がある。小型シアーハートアタックも破壊不能ではなく、到達前にまとめて処理されれば火力を失う。本体の吉良が致命傷を受ければスタンドを維持できず、融合後には独立した使用者として消える。
自動追跡の細かな条件や最大射程は全て数値化されておらず、描写を越えた断定は避けるべきである。
名称
名称はロックバンドQueenの楽曲「Killer Queen」に由来する。シアーハートアタックもQueenのアルバム名と楽曲名に対応する語である。第4部と同じ名称を使うことで、並行世界の吉良が持つ共通性を一目で示す。同時に能力の差異が、第二世界線が過去作の単純な再演ではないことを表す。
日本語の検索では括弧内へ第8部またはジョジョリオンを付けると、別世界版を正確に特定できる。
爆弾の隠密性
シャボン玉は日常空間に現れても、直ちに兵器の形へ見えない。吉良は船医として社会生活を送りながら密売組織を調べており、目立たない攻撃手段は潜入と相性がよい。泡を物陰や車両へ置けば、吉良本人が離れた後にも敵の移動へ備えられる。小型シアーハートアタックも多数へ分かれることで、巨大なスタンド像より発見されにくい。
爆発の派手さとは対照的に、発動直前まで危険を隠せる点が吉良の調査活動を支える。標的が泡から距離を取っても、小型爆弾が解放されれば追跡段階へ移る。一つの外見から接触爆発と自動追跡の二段階を予測しなければならず、初見での防御が難しい。吉良はこの性質を、敵の撃破だけでなく証拠や退路を守るためにも使える。
物語上の役割
キラークイーンは、記憶を失った定助の半身がどのような人物だったかを戦闘能力から伝える。吉良は母を救うため危険な組織へ近付き、爆弾を隠密調査と防衛に使っていた。その行動が仗世文との友情、ロカカカの盗難、融合、定助の誕生へつながる。現在の物語では過去の回想に登場するが、爆発する泡は定助の力の内部に残り続ける。
別世界の引用、主人公の起源、密売組織との因縁を一つに結ぶ、第8部の過去編を支えるスタンドである。