用語解説
アベンジャーズを理解する
アベンジャーズは、単独では対処できない脅威へ複数のヒーローが協力するため結成されたチームである。固定の六人だけを指す名称ではなく、事件ごとに参加者、拠点、指揮系統が変化する。結成、ウルトロン事件、ソコヴィア協定による分裂、サノス戦での再集結という段階を追うと全体像が分かる。
アベンジャーズ計画と結成メンバー
ニック・フューリーは地球外の脅威を知り、特殊な能力を持つ人物を集めるアベンジャーズ計画を進めた。ロキがテッセラクトを奪った事件で、アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、ハルク、ブラック・ウィドウ、ホークアイが同じ戦場へ集まる。最初から仲間だったわけではなく、価値観や命令系統をめぐって衝突する。
ロキは対立を利用してチームを内部から崩そうとするが、コールソンの死とニューヨークへの侵攻が共通目的を作る。スティーブが現場の役割を割り振り、それぞれが能力を組み合わせて市民避難とポータル閉鎖を進める。結成の本質は強者を並べることではなく、単独行動の人物が他者の判断を信頼できる状態を作ることにある。

S.H.I.E.L.D.から独立したチームへ
初期チームはS.H.I.E.L.D.の情報、施設、招集に依存したが、『ウィンター・ソルジャー』で組織内部のヒドラが暴かれ解体される。『エイジ・オブ・ウルトロン』ではスタークの資金と技術を基盤に活動し、アベンジャーズ・タワーや後の施設を持つ。政府機関の部隊ではないため機動性がある一方、誰が監督し責任を取るかが問題になる。
ウルトロンはトニーとブルースが地球防衛を自動化しようとして生んだ人工知能であり、ソコヴィアに甚大な被害を出す。勝利後はウォーマシン、ファルコン、ワンダ、ヴィジョンらが加わり、スティーブとナターシャが訓練する。メンバー交代によって名称は継続するが、初期六人の友情だけでなく公的なヒーロー組織へ近づく。

ソコヴィア協定とシビル・ウォー
ニューヨーク、ワシントン、ソコヴィア、ラゴスでの被害を受け、各国はアベンジャーズの活動を国連の承認下に置くソコヴィア協定を提示する。トニーは被害と自分の責任から外部統制へ賛成し、スティーブは政治的判断へ良心を委ねる危険を重く見る。どちらも責任を拒否しているのではなく、誰が判断者になるべきかで対立する。
バッキーをめぐる追跡とジモの計画によって制度上の議論は個人的な怒りへ変わり、チームは分裂する。空港戦後、賛成側にもローディの負傷という代価が残り、反対側は逃亡者になる。スティーブはトニーへ連絡手段を残すが、正式な組織としての協力はサノス襲来時にも戻っていない。

インフィニティ・ウォーで分散した戦力
サノス軍の襲来時、トニー、ピーター、ストレンジは宇宙へ、スティーブ、ナターシャ、サムらはワカンダへ向かい、ソーとガーディアンズも別経路で行動する。多くが共通の敵と戦っていても、一つの指揮系統や情報共有はない。タイトルにアベンジャーズとあっても、従来のチームが正式に再結成したわけではない。
タイタンでは一度サノスを拘束し、ワカンダでもストーンを破壊する直前まで進むが、双方で失敗する。個人の感情、時間不足、敵の能力が重なった結果である。消滅を免れたスティーブとトニーは5年後まで直接和解できず、敗北は敵の強さだけでなく、『地球が最大の危機を前に分裂したままだった』という過去の選択の帰結になる。

エンドゲームの再集結
時間泥棒では、残ったナターシャが各地のヒーローをつなぎ、スコットの量子世界の経験、トニーの計算、ブルースのガンマ耐性、ロケットとネビュラの宇宙知識を組み合わせる。初期メンバーだけでなく、これまで加入した人物の専門性が必要になる。『アベンジャーズ、アッセンブル』は最終決戦で復活した全勢力が揃った時に初めて明確に発せられる。
勝利にはナターシャとトニーの死、スティーブの引退、ハルクの負傷が伴い、初期六人のチームは終わる。世界を救った後に同じ組織体制へ戻る場面はなく、名称と理念が次世代へ残る。誰が正式メンバーかは作品時点で変わるため、単一の名簿より、どの事件で誰が招集され、誰の指示で動いたかを見る方が正確である。
