シビル・ウォーで犯した「違反」の余熱が残るサンフランシスコ。自宅軟禁のスコット・ラングが、ピム博士と娘ホープに引きずり出される——量子世界で消えたジャネット・ヴァン・ダインを救うための、家族の小さな冒険譚。
マーベル・スタジオ製作、ディズニー配給。脚本はクリス・マッケナとエリック・ソマーズらの共同で、ポール・ラッド自身も名を連ねる。上映時間118分。MCUフェーズ3・第20作で、『インフィニティ・ウォー』の重い結末と『エンドゲーム』をつなぐ、軽妙な家族劇かつ縮小サスペンス。
『シビル・ウォー』でアベンジャーズに加担して以来、スコット・ラングは自宅軟禁の身。ハンクとホープは指名手配のまま、量子世界に消えたジャネット・ヴァン・ダインを救うべく研究を続けている。その水面下の三十年がついに動き出す。
全世界興収は約6.22億ドル。批評家・観客スコアともに好評で、『インフィニティ・ウォー』直後の重さを和らげる息抜き枠としても歓迎された。視覚効果はアカデミー賞ノミネートには至らなかったが、縮小・巨大化の演出は本作で表現が完成域に入った。
オープニングから結末、最重要のミッドクレジット(スナップ)、最後の小ネタ・ポストクレジットまで、すべてを順に読み解く。重大なネタバレを含む。
目次 33項目 開く
概要
『アントマン&ワスプ』(Ant-Man and the Wasp)は、ペイトン・リードが監督し、クリス・マッケナ、エリック・ソマーズ、ポール・ラッド、アンドリュー・バレル、ガブリエル・フェラーリが共同で脚本を手がけたアメリカのスーパーヒーロー映画である。2018年7月6日に米国で公開され、日本では同年8月31日に劇場公開された。マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の第20作にあたり、シリーズの章立てではフェーズ3、インフィニティ・サーガの後半に位置づけられる。
公開直前の同年4月、シリーズは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で観客に長く残る痛切な結末を提示したばかりだった。サノスの指弾きで宇宙の半数が灰になるという暗い余韻のあとに、本作は意図的に視線を低くし、サンフランシスコの一軒家、ピムテックの携帯式研究所、そしてミニチュアサイズで疾走するカーチェイスといった、生活実感のあるスケールへ観客を呼び戻す。MCUの大作のなかでは異色なほどローカルで、軽妙で、家族の物語に徹した一作である。
とはいえ、この映画は単なる箸休めではない。シリーズの基幹語彙である量子世界(クアンタム・レルム)がここで初めて「行って帰ってこられる場所」として描かれ、ジャネット・ヴァン・ダイン(ミシェル・ファイファー)の三十年来の消息が回収される。新ヒロインの本格登板としてのホープ・ヴァン・ダイン/ワスプ、シリーズ初の単独ヴィラン枠としての女性ヴィラン「ゴースト」、ソニー・バーチを軸にした地上の犯罪ライン、そして悲しみと許しを描く家族劇——複数の層を118分の中に編み込み、誰も殺さずに勝つ、というMCUでは珍しい大団円で締めくくる。
そして物語が最も穏やかなところまで降りきった瞬間、ミッドクレジットで観客はもう一度サノスの指弾きに引き戻される。本作の余韻は、笑顔と廃墟が同じ呼吸の中に同居する、シリーズでも独特の温度を持つ。本記事は結末、二つのクレジット・シーン、続編『クアントマニア』への接続を含むネタバレを前提に構成している。鑑賞前に物語の驚きを保ちたい読者は、視聴後の読み物として戻ってきてほしい。
- 原題
- Ant-Man and the Wasp
- 監督
- ペイトン・リード
- 脚本
- クリス・マッケナ/エリック・ソマーズ/ポール・ラッド/アンドリュー・バレル/ガブリエル・フェラーリ
- 音楽
- クリストフ・ベック
- 撮影
- ダンテ・スピノッティ
- 米国公開
- 2018年7月6日
- 上映時間
- 118分
- ジャンル
- スーパーヒーロー、アクション、コメディ、SF
- シリーズ区分
- MCUフェーズ3・第20作/インフィニティ・サーガ
あらすじ
以下は結末、二つのクレジット・シーンまでを含む全編のあらすじである。冒頭の三十年前の回想からはじまり、自宅軟禁中のスコットと「夢」を通じて干渉してくるジャネット、量子世界へ橋を架ける装置をめぐる三つ巴の追跡劇、ゴーストの正体、そしてサンフランシスコの街中で繰り広げられる縮小カーチェイスを順に追う。
三十年前のジャネット——プロローグ
映画は一九八七年の冬、ピムテック創設期の回想から始まる。若き日のハンク・ピム(マイケル・ダグラス)とジャネット・ヴァン・ダイン(ミシェル・ファイファー)は、ソ連が打ち上げた核ミサイルが空中で誤作動を起こし、北米へ向かって落下しているという報せを受ける。誰にも止められない核弾頭を内側から無力化するために、二人は同時にピム粒子で縮小し、ミサイル本体の金属パネルを潜り抜けて回路に直接触れに行く。
ハンクのスーツが先に限界に達する。ハンクは戻り、ジャネットは「これ以上は娘ホープのもとに帰れないかもしれない」と告げてさらに縮小を続け、無限小の世界へと消えていく——縮小レギュレーターを意図的に外した先で、亜原子レベルの彼方、すなわち量子世界に永遠に閉じ込められる、というのが第1作で語られた家族の傷である。本作の冒頭はこれを質感のある映像で見せ直し、ピムが地下の研究所で量子トンネルを密かに維持し続けてきた理由を観客に思い出させる。
回想が解け、画面は現代のサンフランシスコへ。スコット・ラング(ポール・ラッド)はFBIの自宅軟禁下にあり、足首には電子モニターが装着されている。残り三日で軟禁解除という最後の数日を、娘キャシー(アビゲイル・フォーティア)との「家の中だけのテーマパーク」遊びで過ごしている——マスキングテープで段ボールの城を作り、家中にビー玉を転がして「ジャイアント・モンスター」のスコットから逃げる。観客は冒頭の核ミサイルから一気に、玄関ホールのミニチュアジオラマへ降りる。
ジャネットからの「夢」と再会
ある朝、スコットは奇妙な夢を見る。幼いホープと、母ジャネット——本人は会ったことのないはずの女性——がかくれんぼをしている。場所はピム家の旧家、声には実在感がある。目を覚ましたスコットは、ハンクとホープに連絡を取ろうとするが、彼らは『シビル・ウォー』後のソコヴィア協定違反で指名手配中であり、連絡を取れば軟禁条件違反になる。それでもスコットはやむなく留守番電話を残す。
数十秒後、家の前にミニカー大に縮小したワゴンが急停車し、ホープがスコットを「拉致」する。腕輪型の縮小装置で意識を奪われ、目覚めた先は移動式の研究所——「ピムの研究所そのものが折り畳めるスーツケース」になっており、ハンドルを引けば建物ごと小型化する。三十年来の量子トンネル研究の続きを行うピムとホープは、トンネルの試運転に必要な「鍵」となる人物を、長らく探し続けてきた。
鍵とは、第1作『アントマン』の最終局面でスコット自身が量子世界に「沈降」し、生還した経験を持つこと——その潜行と帰還の経験を経た脳に、ジャネット自身がメッセージを刻み込んでいた、というのがピムの仮説である。スコットが見た朝の夢は、量子世界で生き延びていたジャネットからの、初めて成功した量子もつれによる接触だった。家族は震える。会えなかった母が、まだ生きているかもしれない。
三つ巴の追跡——ピム家とゴーストとソニー・バーチ
三十年来止まっていたピムの量子トンネルを動かすには、もう一つ部品が足りない。ピムは旧友ビル・フォスター(ローレンス・フィッシュバーン)から購入したと偽って、闇市場のブローカー、ソニー・バーチ(ウォルトン・ゴギンズ)に部品を発注している。ホープがバーチのレストランに偽名で現れ、取引はあと一歩というところまで進む。
だがバーチは、ピム家の技術全体——量子トンネル、ピム粒子、折り畳み式研究所——の価値を裏で知り、闇マーケットで売り抜こうと画策していた。ホープはワスプのスーツに身を包み、レストランの厨房を背景にした華麗な格闘で部品を奪い返す。羽根と縮小、巨大化と縮小を切り替えながら一人で十数人を制圧する場面で、ホープは前作の「いつかは登場するヒロイン」の予告から、本作の対等な主役へ昇格する。
ところがその瞬間、ホープから部品を奪い去る三人目が現れる。半透明にちらつき、壁を通り抜け、家具を蹴り砕いて消えていく——後にゴースト(エイヴァ・スター/ハンナ・ジョン=カーメン)と呼ばれる女性である。ピム家にとっても、バーチにとっても、初対面の脅威となる。彼女は量子世界からの何かに苦しんでいる。映画は早い段階で「敵が一人ではない」ことを観客に提示し、量子トンネルを完成させたい三つの勢力が同時にうごめく構図に切り替わる。
ゴーストの正体と、フォスター博士の告白
ゴーストはピム博士の旧友であるはずのビル・フォスター博士を頼っていた。フォスターはピムと袂を分かったかつての共同研究者で、SHIELD時代の極秘プロジェクト「ゴライアス計画」で巨大化の研究をしていた人物だ。彼は、エイヴァ・スターという少女が幼い頃にエネルギー実験の事故で両親を失い、亜原子レベルで「位相を欠いた」体になった事実を打ち明ける。
エイヴァは常に痛みのなかにいる。彼女の体は分子レベルで現実とずれており、壁を通り抜けるという能力は、彼女自身の存在が刻々と崩壊している証でもある。SHIELDが彼女を兵器として運用してきた過去があり、SHIELDが解体された後、フォスターが個人的に医療装置を製作して延命させてきた。だが装置は限界に近づき、エイヴァは「量子世界に直接接続して安定したエネルギーを浴びる」ことに最後の希望を託している。それが、ピムの量子トンネルだった。
ゴーストはピム家を襲撃し、研究所と内部のジャネットからの量子メッセージを記録した「メッセンジャー」装置を奪う。一方、ソニー・バーチは入手した装置の一部からピム粒子の組成を解析し、これを丸ごと闇のバイヤーへ売り渡そうと動く。スコットとホープは、研究所を取り戻すべく追跡を開始する——観客は、誰一人として完全な悪人ではないが、誰もが量子トンネルを我が物にしたいという、ピム家を中心とする三つ巴の輪を一気に把握する。
サンフランシスコの縮小カーチェイス
本作の中盤を彩るのが、サンフランシスコの坂道を舞台にした長尺の追跡劇である。折り畳まれた研究所はそのまま手のひらサイズの旅行カバンに化けるが、ピム粒子の調整が崩れると不規則に膨張・縮小を繰り返す。スコットは旧友ルイス(マイケル・ペーニャ)の運送会社「X-CON」のバンを借り、ホープと共に追跡に出るが、車も研究所も次々と大きさを変えながらケーブルカーや坂道を駆け抜けていく。
途中、ホープのワスプは小型のヘリコプターのように羽根で空を切り、スコットは靴底のディスクで一瞬だけ巨大化に挑むが、スーツがまだ調整不足のため首から下が三歳児サイズに縮んだまま頭だけ大人——という不格好な姿でハンクの旧友宅の浴室に取り残される。原作とコミカルさを愛するシリーズの作家性がもっとも幸福な形で噴き出すシークエンスで、巨大化したペッパーシェイカー、人間サイズの蟻、観光バスが手のひらの上で疾走する画など、本作の「映画でしか撮れない縮尺ギャグ」のショーケースとして組まれている。
並行して、ハンクは旧友フォスターの自宅でゴーストと対峙し、エイヴァの来歴を聞かされる。フォスターは「あなたの旧友として頼む。エイヴァを救うために、ジャネット救出のあとで一度量子エネルギーを分けてほしい」と告げる。だがピムは、ジャネットを取り戻すという目的を最後まで譲ろうとせず、対話は決裂する。
ジャネットとの量子コンタクト
研究所を取り戻したピムとホープ、スコットは、量子トンネルの再起動に成功する。ジャネットからのメッセージを再生するメッセンジャー装置は、スコットの脳内で「ジャネットを一時的に憑依させる」装置として作動する。スコットの口を借りてジャネットは家族へ語りかけ、自分の正確な位置——量子世界の「霧の彼方、ティーンが教える領域」——をホープへ伝える。両親と娘の三人が、初めて三十年ぶりに同じ会話に参加する場面は本作の感情面の頂点となる。
ジャネットは、量子世界での生存と「再会のための時間が極めて短い」ことを警告する。次に量子のもつれが整うまで二時間。その時間内にトンネルを通過し、自分を引き上げ、戻ってこなければならない。家族は緊張のなかで作業を急ぐ。
ところがその瞬間、ゴーストが介入する。彼女はトンネルの量子エネルギーを自分の体の安定化に使うことを最優先にしたく、装置を奪い、フォスターと共に逃走する。さらにソニー・バーチが武装した部下たちを引き連れてピム家のアジトを急襲し、ピム博士は連れ去られてしまう。スコットとホープは、ジャネットを救う時間が二時間しか残されていない状態で、研究所そのものを敵に奪われる最悪の事態に追い込まれる。
FBI、ルイスの「自白」、奪還作戦
並行して、足首の発信機を「マイクロ・ロボティクス」で偽装したスコットの不在をFBIのジミー・ウー(ランドール・パーク)が嗅ぎつけ、自宅へ強制査察に向かっている。スコットは超高速で家に戻る——縮小・巨大化を駆使した、本作で最も滑稽で華麗な「家までの帰路」が組まれる——が、その隙にバーチが旧友ルイス(マイケル・ペーニャ)を捕らえ、研究所の場所を吐かせようとする。
ルイスは、第1作と同じ「説明セリフを早口で熱唱する」スタイルで、自分の人生・スコットとの友情・愛犬の話まで含む脱線にまみれた「自白」を披露する。バーチは自白剤を打って真実を引き出そうとするが、結果としてシリーズ屈指のコメディ・モノローグが完成し、観客はバーチがいかに自分のレベルを誤ったかを笑いに変える。やがてX-CON社のホセ・パスクワル=ロドリゲスたちが救出に駆けつけ、スコットとホープは研究所と装置を取り戻すべく、サンフランシスコ港のフェリー、ホテルの厨房、海上で同時並行に作戦を展開する。
海上のクライマックスでは、研究所がフェリーの船倉から街中の坂道へ転がり出て、巨大化と縮小を繰り返しながら市場・観光地・ピア39の前を横切る。ホープのワスプは羽根を生かした空中戦、スコットは桟橋を跨ぐサイズに巨大化してフェリーを丸ごと持ち上げるアクション、そしてゴーストは壁を抜け、家具を蹴り抜けて両者を妨害する。
量子世界への往復、ジャネットの救出
最終局面、ピム博士はホープが奪還した研究所からトンネルに入り、一人で量子世界へ降りていく。亜原子の彼方で、霧と発光する微粒子の海に佇む老いたジャネットを見つけ、抱きしめる。三十年を経た夫婦の再会は、台詞をほとんど用いない、息と表情の演技だけで成立する短いシーンで処理される。
ピムは妻を背負って地上へ戻り、ジャネットは初めてホープと、義理の息子のように接してきたスコットと面と向かう。さらにジャネットは、三十年にわたって量子世界で生き延びるうちに身につけた「治癒の波動」を、苦痛に喘ぐエイヴァに分け与える。エイヴァの位相崩壊が一時的に止まり、ゴーストは涙を浮かべて静かに退場する——本作は、誰一人として倒さず、誰一人として殺さずに、敵だった者まで含めて救うという解決を選ぶ。
並行する地上のラインでは、ソニー・バーチが警察に身柄を確保され、ジミー・ウーは「足首発信機が一度も外れていない」というスコットの嘘——ありえないほど精巧なダミー芸——にうっかり納得し、軟禁解除日を迎えたスコットを玄関先で見送る。物語は、家族写真のように温かく、街と海と日常へほどけていく。
結末——そして「ミッドクレジット」の衝撃
本編のラストは、ピム家とラング家がそろってサンフランシスコの自宅でくつろぐ場面である。屋根の上には自家製の電球が並び、子どもたち、両親、義理の関係者まで含めた疑似拡大家族が、笑顔で食卓を囲んでいる。ホープとスコットの恋愛感情は、控えめなキスとからかいの応酬で再確認される。
そして場面は屋根裏のピムの研究所へ。スコットは、エイヴァ救出のあとに残った「健康問題を解決する量子治癒波動」をジャネットの助言通り採取するため、もう一度量子トンネルを潜る。アントマンサイズに縮み、亜原子の霧をマグネタイトのチューブに詰める作業を、ハンクとホープとジャネットが地上で見守る。「五秒で帰ってくる」という軽口で、スコットは霧の中へ消える。
そのとき——ハンクの腕時計が止まる。ホープが横顔から灰になり、塵となって崩れる。ジャネットも、ハンク自身も同じ瞬間に灰になる。誰もスコットを地上へ呼び戻す装置を操作できない。スコットの呼びかけが量子世界に虚しく響く——『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のラストで起きたサノスの指弾き「ザ・スナップ」が、量子世界の入り口に居合わせたピム家の上にも降ってきた瞬間である。本作はこの衝撃で実質的に幕を閉じる。
通常のポストクレジットは、巨大蟻が抑制装置のないままラング家のリビングでドラムキットを叩いている、軽妙な小ネタで締めくくられる——ジミー・ウーの軟禁監視装置は、この巨大蟻のドラムを「足音」と認識してスコットが家にいるかのように記録し続ける、というオチである。シリーズの軽さと暗さの両極を、ほぼ同じ呼吸で並べる本作の独特の構造が、この二つのクレジット・シーンに集約されている。
登場要素
本作に登場・言及される主な要素を分類して示す。量子世界、ゴースト、ゴライアス計画、ピム家のガジェットなど、シリーズに新規導入された語彙が多い。最初は気にせず物語を追い、後から本表で位置関係を整理すると鑑賞体験が深くなる。
主要人物
- スコット・ラング/アントマン
- ホープ・ヴァン・ダイン/ワスプ
- ハンク・ピム
- ジャネット・ヴァン・ダイン
- キャシー・ラング
- ルイス
- ジミー・ウー
ヴィラン
- エイヴァ・スター/ゴースト
- ビル・フォスター博士(協力者寄り)
- ソニー・バーチ
- バーチの武装部下たち
- (背景)ハイドラ/SHIELDの過去
サポート/脇役
- マギー・ラング
- ジム・パクストン(マギーの夫)
- デイヴ
- クルジー
- X-CONセキュリティ・コンサルタンツのチーム
- ピムの巨大蟻群(縮小・巨大化の補助)
組織
- ピムテック/ピム家研究所
- FBI(ソコヴィア協定執行部)
- X-CONセキュリティ・コンサルタンツ
- (背景)ソニー・バーチの密売ネットワーク
- (背景)解体後のSHIELDとゴライアス計画
場所
- サンフランシスコ
- ピムの折り畳み式研究所
- スコットの自宅(軟禁地)
- バーチのレストラン
- ホテルの厨房と港の物流倉庫
- サンフランシスコ湾とフェリー
- 量子世界(クアンタム・レルム)
- ピムの三十年前の自宅(回想)
アイテム・技術
- ピム粒子
- アントマン/ワスプの新型スーツ(プロトタイプから完成形へ)
- 量子トンネル装置
- メッセンジャー(量子もつれ通信装置)
- 縮小・巨大化のマトリックス・ディスク
- 折り畳み式の研究所スーツケース
- ゴーストの安定化マシン
- 量子治癒の波動
- 巨大蟻と模倣ドラマー
能力・概念
- 量子もつれと量子治癒
- ピム粒子による縮小・巨大化
- 位相崩壊(モレキュラー・フェーズ・シフト)
- 壁を通り抜けるゴースト能力
- 羽根による飛行(ワスプ)
- ソコヴィア協定下の自宅軟禁
- 量子世界の地理と「ティーン教える霧」
ポストクレジット要素
- 『インフィニティ・ウォー』のザ・スナップ
- ピム家の灰化
- スコットの量子世界での孤立
- 巨大蟻によるリビング演奏
- FBI軟禁監視装置の誤作動
主要登場人物
本作は、軽口の達人スコット・ラングを軸にしながら、これまで「予告されたヒロイン」だったホープ・ヴァン・ダインをついに対等な主役へ押し上げる作品である。家族の喪失と再会、世代を跨ぐ研究者たち、敵だが共感も呼ぶゴースト——複数の人物が一つの量子トンネルを巡って衝突する構図のなかで、それぞれの動機が丁寧に積み上げられている。
スコット・ラング/アントマン(ポール・ラッド)
本作のスコットは、『シビル・ウォー』でキャプテン・アメリカ側に与した代償として、自宅軟禁二年の身である。残り三日でこの拘束が解除されるという最後の数日、彼は娘キャシーとの「家中ジオラマ遊び」を通じて、できる限りまっとうな父親であろうとしている。ポール・ラッドの軽妙さは健在だが、本作では「もう失敗できない」という小市民的な切実さが演技の底に流れる。
ハンク家との関係は、ピム粒子を盗用して『シビル・ウォー』に乗り込んだ件をめぐって冷え切っている。物語の前半で、スコットがあらためてハンクとホープに「謝らせてもらってもいい?」と頭を下げる場面は、シリーズの自尊心と気まずさを正面から扱う数少ない場面のひとつである。
ホープ・ヴァン・ダイン/ワスプ(エヴァンジェリン・リリー)
前作『アントマン』のラストで「お父さん、これがあなたを待っていた」と母のスーツを継承したホープは、本作で完成形のワスプ・スーツを身につけ、対等な主役として登場する。彼女の戦闘はスコットのアントマンとは別物で、空中での縮小、羽根の慣性、ブラスターの一閃と細かな打撃を組み合わせた、躍動と精密の両立が特徴である。
母を失い、父との関係も長く緊張してきたホープは、本作で「母を救うこと」を最大の動機に据える。彼女の感情は表に出ないが、ジャネットがスコットに憑依して語りかける場面で、聞き手側の表情を演じるエヴァンジェリン・リリーが、台詞のないままに本作の感情を引き上げる。
ハンク・ピム博士とジャネット・ヴァン・ダイン(マイケル・ダグラス/ミシェル・ファイファー)
ハンク・ピム博士は、本作では「指名手配中の老いた天才」として描かれる。ピムテックの後継者を巡る確執、長年の旧友ビル・フォスターとの決裂、過去の自分の誇りと固執——マイケル・ダグラスはこれらを抑えた声量と、たまに見せる不機嫌な皺の動きだけで表現し、シリーズ最年長クラスのメンターを単なる「説明係」にしない。
ジャネット・ヴァン・ダインは、ミシェル・ファイファーがシリーズに初めて本格登場した瞬間でもあった。三十年量子世界で過ごし、半神的に進化した波動を操る存在として扱われ、台詞数こそ少ないが、本作以降の『クアントマニア』へ続く「カーン関連の前情報を最も多く持つ人物」として位置づけられる。
エイヴァ・スター/ゴースト(ハンナ・ジョン=カーメン)
本作で最も独特な存在感を放つのが、ハンナ・ジョン=カーメン演じるエイヴァ・スターである。原作のゴーストは産業スパイ気質の男性悪役だが、本作は性別と来歴を大幅に書き換え、亜原子レベルで体がずれた、痛みに苦しむ女性として再構築した。彼女は完全な悪人ではなく、また被害者でもあり——むしろ「自分の生存のために他者を犠牲にする決意をしなければならなかった人」として描かれる。
ゴーストの能力は、本作の量子世界というテーマと相補的に機能する。壁をすり抜ける、家具を蹴り抜ける、複数の場所に同時に存在する——いずれも「物質の境界がゆらいだ存在」の表現として、撮影と編集とVFXが緊密に組み合わさっており、シリーズ内でも数少ない「動きそのものでキャラクターを語る」造形に仕上がっている。
ルイスとX-CON、ジミー・ウー(マイケル・ペーニャ/ランドール・パーク)
ルイス(マイケル・ペーニャ)は、第1作で「早口モノローグ」のキャラ立ちで観客の心を掴んだ脇役だが、本作ではX-CONセキュリティ・コンサルタンツの共同経営者として登場する。スコットの軟禁中、ビジネスの実務を切り盛りしているのは彼で、ルイス、デイヴ(T.I.)、クルジー(デヴィッド・ダストマルチアン)の三人組は、シリーズ最大のコメディ・トリオとして本作でも全力で稼働する。バーチに自白剤を打たれて披露する人生回顧の早口モノローグは、本作で最も観客が笑う3分間として知られる。
ジミー・ウー(ランドール・パーク)はFBIのソコヴィア協定執行担当として本作で初登場した。スコットの軟禁を管理する立場でありながら、本人にどこか親しみを感じている、というユーモアの一線を備えており、後の『ワンダヴィジョン』へつながる人物の入り口がここで作られた。
舞台と用語
舞台はサンフランシスコ。坂道、ケーブルカー、ピア39、霧、レンガ造りのレストランといった都市の表情が、縮小・巨大化アクションの「定規」として機能する。アスファルトの隙間に転がるビー玉、車のフロントガラスの曲面、レストランの厨房の格子鉄板、フェリーの索具——画面の中の物体すべてが、アントマンとワスプにとっての高所と峡谷になる。
用語面の中心は量子世界(クアンタム・レルム)である。第1作で「縮小の彼方にある未知」として描かれていた領域が、本作で初めて「往復可能な場所」として確立される。ピム粒子、量子トンネル、量子もつれ、量子治癒の波動、位相崩壊といった概念は、後の『エンドゲーム』『クアントマニア』『ロキ』の前提を支える前置詞となる。「ティーンが教える霧の領域」のジャネットの語りは、後の量子世界の「文明と政治」の存在を最初に観客に示唆する伏線でもある。
制作
本作はマーベル・スタジオが2015年の『アントマン』成功を受けて早期に発表した続編であり、企画から公開まで概ね二年強で仕上げられた。シリーズ全体ではフェーズ3の終盤に位置し、大作『インフィニティ・ウォー』の余熱と、次に控える『キャプテン・マーベル』『エンドゲーム』への橋渡しという、構造上の「あいだ」を担う一作として最初から設計されていた。
企画と脚本
脚本にはクリス・マッケナ、エリック・ソマーズ、アンドリュー・バレル、ガブリエル・フェラーリの四名に加えて、主演のポール・ラッドも名を連ねる。マッケナは『スパイダーマン:ホームカミング』を直前に手がけており、シリーズの軽妙な口調を確立した立役者の一人として知られる。ラッドが脚本クレジットを持つのは、第1作に引き続き本作でも変わらず、彼自身がスコットの台詞回しを最終調整する権限を持っていた点が、シリーズ全体のなかでも特異な制作態勢として語られる。
脚本初期の目標は「『インフィニティ・ウォー』の重さを和らげる軽妙な家族劇」と「ホープ/ワスプの本格的な単独活躍」と「量子世界を実在の場所として確立する」の三本柱だった。タイトルに「ワスプ」を冠した最初のMCU作品である点も、戦略上のメッセージとして強調された。
キャスティング
ポール・ラッド、エヴァンジェリン・リリー、マイケル・ダグラス、マイケル・ペーニャ、ボビー・カナヴェイル、ジュディ・グリア、アビゲイル・フォーティアら主要キャストが続投した。新規キャストとして、ミシェル・ファイファーがジャネット・ヴァン・ダイン役、ローレンス・フィッシュバーンがビル・フォスター博士役、ハンナ・ジョン=カーメンがエイヴァ・スター/ゴースト役、ウォルトン・ゴギンズがソニー・バーチ役、ランドール・パークがFBIのジミー・ウー役で加わった。
ジャネット役のミシェル・ファイファーは、長年MCUからオファーを受けながら断り続けていたが、本作の脚本と監督ペイトン・リードの直接面会を経て承諾した、と関係者が語っている。フィッシュバーンは同時期にDC作品(フラッシュ等)にも関与しており、両陣営にまたがる出演が話題になった。ゴースト役のハンナ・ジョン=カーメンは『ピーキー・ブラインダーズ』『ブラック・ミラー』などで知られる英国俳優で、無音の中で表情だけで演技する密度が起用理由として語られている。
撮影とプロダクション
撮影監督はダンテ・スピノッティ。マイケル・マンの『ヒート』『インサイダー』、ブライアン・デ・パルマ作品などで知られる名匠で、本作のサンフランシスコの坂と霧を、地上のリアリズムを担保したまま量子的な「歪み」へ橋渡しできる撮影感覚として起用された。
撮影は2017年8月から11月にかけて、米国ジョージア州アトランタ(パインウッド・スタジオ系)を中心に、サンフランシスコの実景も含めて行われた。縮小スケールのカーチェイス用に、研究所ビルのスーツケース化セット、ミニチュア大の車両、原寸大のレストラン厨房のスケールアップ版など、多種のセットが平行して建設された。
視覚効果
視覚効果はILM、Method Studios、Luma Pictures、Cinesite ほか複数社の分業で進められた。縮小と巨大化を同一カット内で連続して描く演出は本作で表現として完成域に達したと評され、ホテルの厨房での格闘や、フェリーが手のひらサイズになって坂を転がる場面など、スケール変化を一秒以下のショットで何度も切り替える編集が話題となった。
ゴーストの「位相崩壊」表現は、原作コミックの半透明エフェクトを参考にしつつ、複数の身体イメージが少しずつズレて重なる独自の処理が採用された。これは「彼女自身も自分がどこにいるのか確信できない」内面の不安を、視覚そのもので表現するためのデザイン判断だったとVFXスーパーバイザーが語っている。
音楽と音響
音楽は前作に続きクリストフ・ベックが担当した。第1作で確立した「軽快でジャズ寄り、サックスをフックに使うアントマン・テーマ」をベースに、本作ではホープ/ワスプのための新たなアクティブなテーマ、ジャネットの幻想的な弦のテーマ、ゴーストのざらつきのある電子音テーマを加え、サウンドトラックの語彙を大きく広げた。
音響面では、量子世界での「無音と粒子のざわめき」、縮小時の高域と巨大化時の低域の対比、ピム粒子を起動する瞬間の独特な金属の擦過音など、シリーズ全体に共通する「アントマンの音」が本作で再確認・拡張されている。
編集と公開準備
編集はクレイグ・ウッドとダン・レーベンタルが担当。118分という上映時間は『アントマン』とほぼ同尺で、複数の追跡が同時進行するシークエンスを通すために、平行モンタージュと省略の判断が際立つ仕上がりとなっている。
公開直前の『インフィニティ・ウォー』が観客に強烈なクリフハンガーを残していたため、本作のミッドクレジットを「軽口の続きで終わるか、サノスの結末を直撃するか」については最後まで議論があったと関係者が語っている。最終的に「家族の幸福が完成したあとに灰化を見せる」という選択が採用され、シリーズで最も対比の強いミッドクレジットの一つが生まれた。
公開と興行
2018年7月6日に米国で公開、日本では同年8月31日に劇場公開された。北米初週末は約7,580万ドルでオープニングを切り、最終的な全世界興行は約6.22億ドルに達した。前作『アントマン』の約5.19億ドルからおよそ20%の上積みで、シリーズの中堅作品としては安定した数字となった。
批評・観客スコアともに好評で、Rotten Tomatoesのトマトメーターは80%前後、観客スコアも70%台後半で着地した。日本でも公開週末に話題となり、Disney+の前身となる配信プラットフォームの台頭期において、「視聴前に劇場で観たいMCU軽量級」の代表作として記憶されている。
受賞面では、視覚効果視覚化協会(VES Awards)のいくつかの部門で技術系のノミネートを受けたが、アカデミー視覚効果賞へのノミネートは逃した。一方で『インフィニティ・ウォー』直後の重い気分のなかで「軽さを正しく担当した」という意味で、評論家の年末ランキングに「MCU内バランサー」として挙げられる例も多い。
批評・評価・文化的影響
批評の中心軸は「シリーズに必要な軽量級として申し分ない」「ホープ/ワスプの主役格昇格が成功している」という二つの肯定にある。ペイトン・リードの演出は、第1作で確立した縮小ギャグのリズムを、第2作でさらに洗練させた、というのが大方の見方となった。
一方で、ゴーストの背景説明が中盤に集中しすぎる点、ソニー・バーチの脅威がやや小粒に映る点、量子世界の描写がティーンとの「霧」の予告にとどまる点については、改善余地として指摘されることもあった。だがこれらは、続編『クアントマニア』までの伏線として、後年に振り返ってこそ意味が見えてくる構造でもある。
文化的影響としては、ミッドクレジットの「ピム家の灰化」が、『インフィニティ・ウォー』直後の観客に「指弾きの破壊は地球の隅々にも届いている」という事実を生活感とともに突きつけた瞬間として、長く語られ続けている。シリーズ全体の出来事の重みを「軽い映画」が確定させた、というメタな機能を持つ稀有な作品となった。
舞台裏とトリビア
タイトルに二人のヒーロー名が並ぶのは、MCUの単発映画では本作が初である。これはマーベル・スタジオが意識的にホープ/ワスプを対等の主役へ引き上げる方針を可視化した結果だ、と公開時のプロデューサー陣が説明している。
ルイスの早口モノローグは、第1作の人気シーンを意図的に反復したもので、本作では「自白剤の効果で本人だけが真剣、聞き手は受け流す」という新しい角度から再演されている。マイケル・ペーニャは現場で複数テイクのアドリブを試したと語っている。
ミシェル・ファイファーは出演承諾後、量子世界での「三十年生き延びた身体」の動きを作るため、撮影前にゆったりとした太極拳のリハーサルを行っていたと監督ペイトン・リードがインタビューで明かしている。彼女が無音に近い動きで現れるシーンの密度は、この準備に支えられている。
ランドール・パーク演じるジミー・ウーは、本作で初登場し、その後Disney+の『ワンダヴィジョン』へ引き継がれた。シリーズ間のキャラクター継承の代表例として、後年のMCUの語り口を方向づけた一人となる。
ローレンス・フィッシュバーン演じるビル・フォスター博士は、原作コミックの『ゴライアス/ブラック・ゴライアス』にあたる人物で、本作では原作のヒーロー設定を換骨奪胎し、ピムの旧友・指導者格として再配置されている。
テーマと解釈
中心にあるのは「家族とは何度でも再起動できる関係である」というテーマだ。スコットとマギーとパクストン、ピムとホープとジャネット、エイヴァとフォスター——血縁、再婚、共同体、擬似親子の複数の家族構成が同時並行で描かれ、本作の解決はそのいずれにも「もう一度始めてよい」という小さな許可を与えて閉じる。MCU全体でもこれほど穏当に「許し」を解決に据えた作品は稀である。
もう一つの軸は「縮小は孤独に、巨大化は責任に等しい」という、本作独自のメタファーだ。ヒーローは小さくなるほど世界の隅々を観察できるが、同時に取り残されやすい。巨大化すれば街を救えるが、自分の重みで足場を壊す。本作は、量子世界とサンフランシスコの坂道のあいだで、この二つを身体感覚として何度も観客に体験させる。
三つ目の軸は、ヴィランの再定義である。ゴーストの動機は「生き延びる」ことに尽きており、彼女の選択は「他者の命より自分の存在」を選ぶ瞬間に成立する。だが本作はそこに罰を下さず、ジャネットの治癒で許す方を選ぶ。シリーズの中で、悪意よりも痛みを抱えたヴィランを赦すという結末は、後年のMCUの倫理観の予告編としても読み解ける。
見る順番(補助)
MCU公開順では、直前に『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、直後に『キャプテン・マーベル』が並ぶ。本作のミッドクレジットは『インフィニティ・ウォー』のラストと同時刻の出来事を描いているため、必ず『インフィニティ・ウォー』を先に観ること。アントマン三部作だけを追う場合は、第1作『アントマン』→本作→『クアントマニア』の順が最短で、家族構成の変化を時系列で追える。
テーマ別の入り口としては、量子世界の旅路の入口として本作→『エンドゲーム』→『クアントマニア』、ホープ/ワスプの活躍の系譜としては本作→『エンドゲーム』、ゴーストとフォスター博士の系譜としては本作→『サンダーボルツ』→『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』周辺、と分岐する。
- MCU前段『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(スコットの軟禁理由)
- MCU直前『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(ザ・スナップ)
- 本作ピム家の量子救出作戦と灰化
- MCU直後『キャプテン・マーベル』『アベンジャーズ/エンドゲーム』
- シリーズ続編『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(カーン登場)
よくある質問(補助)
「あらすじだけ知りたい」場合は、自宅軟禁中のスコットがハンク・ピムとホープに引きずり出され、量子世界に消えたジャネット・ヴァン・ダインの救出に挑む——というのが骨格である。「結末・ネタバレを知りたい」場合は、ジャネットが三十年ぶりに地上へ戻ったこと、ゴーストが許されて生存を続けること、そしてミッドクレジットでザ・スナップによりピム家とジャネットが灰になり、量子世界に降りたスコットだけが取り残されることの三点を押さえれば足りる。
「ザ・スナップって何?」という疑問には、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のラストでサノスがインフィニティ・ストーンを全て揃え、指弾き一つで宇宙の生命の半数を消去した出来事のこと、と答えるのが最短だ。「先に何を見ればいい?」と問われたら、まず『アントマン』第1作、そして『インフィニティ・ウォー』を観てから本作に入るのが最も体験が深い。「ゴーストはこの後どうなる?」については、本作で生存を許され、その後しばらく公式には沈黙が続き、続編世代のMCU作品で再登場の余地が残されている、と答えるのが現状の答えである。
参考資料・脚注
作品名、キャラクター名、画像、各種権利はそれぞれの権利者に帰属する。公開年・興行・制作・配信状況・外部評価は変動しうるため、視聴前に公式および各データベースの最新表示を確認されたい。本記事の本文は各種公開情報をもとに、Anna Movies用の独自の日本語文章として構成している。
参照・確認先
公式画像、作品名、キャラクター名、権利は各権利者に帰属する。公開年、配信状況、外部評価は変わる場合があるため、視聴前に公式・配信元・作品データベースで確認したい。