宇宙の人口を半分にすると言い切るタイタンの大王と、結集しきれないアベンジャーズ。10年・18作の積み重ねを『指の一鳴り』で半分にする、シリーズ最大級の衝撃を残した第三幕の序章。

基本データ 2018年・ルッソ兄弟監督

マーベル・スタジオ製作、ディズニー配給。脚本はマルクス/マクフィーリー。10年・18作の積み重ねを束ねるクロスオーバーとして、上映時間149分の枠に膨大な人物と三つの戦線を同時並行で運ぶ。

物語上の位置 インフィニティ・サーガ第三幕の幕開け

前作『アベンジャーズ/シビル・ウォー』で分裂したヒーローたちが、サノスの侵攻によって不揃いなまま再結集する。直後は『アベンジャーズ/エンドゲーム』へ直結する『前編』として機能する。

受賞・評価 歴代屈指の興行、視覚効果ノミネート

公開当時の世界興収約20.5億ドルは歴代第4位(公開2018年時点)。第91回アカデミー賞で視覚効果賞ノミネート。批評・観客双方で高評価を獲得し、『主役を負けさせる第二幕』としての構成が広く議論された。

この記事の範囲 結末『指鳴らし』まで全て

ステイツマン号襲撃、ヘイムダルとロキの死、ノーウェアでガモーラとの再会、ヴォーミアでのソウル・ストーン、ワカンダ最終決戦、ヴィジョンの最期、サノスの『塵化』ことスナップ、ポストクレジットのフューリーの呼び出しまで正面から取り扱う。

目次 35項目 開く

概要

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(Avengers: Infinity War)は、アンソニー・ルッソとジョー・ルッソが共同監督を務めたアメリカのスーパーヒーロー映画である。2018年4月27日に米国・日本ほか世界各地でほぼ同日公開され、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の第19作にあたる。シリーズの章立てではフェーズ3の屋台骨、そして2008年の『アイアンマン』から積み上げてきた『インフィニティ・サーガ』の三幕構成における第三幕の幕開けとして設計された。

脚本はクリストファー・マルクスとスティーヴン・マクフィーリーが手がけ、当初から本作と次作『エンドゲーム』は一本の長大な原稿として書かれ、撮影もほぼ連続するかたちで進められた。本作はその前編にあたるが、独立した映画としても完結する構造を持ち、結末は『前編』であることそのものが衝撃の正体になっている。

物語の中心にいるのは、それまでのMCUで度々名前だけが囁かれてきた紫色の巨人、タイタンの大王サノス(ジョシュ・ブローリン、モーションキャプチャ)である。彼は『宇宙には資源が足りない、放置すれば全員が滅ぶ』という独自の論理から、宇宙人口を無差別に半分削減することを最終目的に掲げており、その手段として6つのインフィニティ・ストーンを集めて完全なインフィニティ・ガントレットを作ろうとする。本作は、ストーンを巡る攻防を地球(ニューヨーク/スコットランド/ワカンダ)と宇宙(ノーウェア/タイタン/ヴォーミア)で同時並行に描き、最終的にサノスがすべてのストーンを揃え、指を鳴らして宇宙の半分を塵に変える結末へ収束する。

本記事は結末を含む全編の内容に踏み込む。ロキとヘイムダルの死、ガモーラがソウル・ストーンの代償として殺される場面、ヴィジョンの二度の最期、そしてピーター・パーカーが『気分が悪いんだ、ミスター・スターク』とトニーの腕の中で塵になる場面まで、シリーズ最大級のネタバレを前提とした構成となっているため、未見の方はまず本編を鑑賞してから読むことを勧める。

原題
Avengers: Infinity War
監督
アンソニー・ルッソ/ジョー・ルッソ
脚本
クリストファー・マルクス/スティーヴン・マクフィーリー
音楽
アラン・シルヴェストリ
撮影
トレント・オパロック
編集
ジェフリー・フォード/マシュー・シュミット
米国公開
2018年4月27日
日本公開
2018年4月27日
上映時間
149分
ジャンル
スーパーヒーロー、アクション、SF、群像劇
シリーズ区分
MCUフェーズ3・第19作/インフィニティ・サーガ第三幕

あらすじ

以下は結末までを含む全編のあらすじである。物語は導入のステイツマン号襲撃で一気に観客の感情を底に落としたあと、地球(NY/スコットランド/ワカンダ)と宇宙(ノーウェア/タイタン/ヴォーミア)の二系統・複数戦線に分岐し、最後にサノスの指鳴らしで全戦線を一点へ束ねる。順を追って詳細を辿る。

ステイツマン号襲撃——ヘイムダルとロキ

映画は明るい音楽もMCUロゴの華々しいファンファーレもなく、暗転と救難信号の音声から始まる。映し出されるのは、前作『マイティ・ソー/バトルロイヤル』の幕引きで宇宙へ出帆した難民船ステイツマン号の内部である。船内にはアスガルドの生き残りが横たわっており、装甲が破れた壁面、漂う死体、火災の煙のなか、サノスの巨大な旗艦サンクチュアリIIが船体を挟み込んで掌握している。本作はシリーズで初めて、観客の知るアベンジャーズの仲間たちが為す術なく敗北する場面から幕を開ける。

玉座の前でサノスが立ち、足元には殴り倒されたソーがうつ伏せに転がる。サノスの腕にはガントレットがあり、すでに紫のパワー・ストーンが嵌め込まれている——直前のシークエンスでザンダー(ノヴァ軍団の本拠)が殲滅され、ストーンが奪われたことが暗示される。ヘイムダル(イドリス・エルバ)は最後の力を振り絞り、自分の体に『暗黒の魔法(ダーク・マジック)』を集中させ、横たわるハルク/ブルース・バナーを地球へ向かってビフレストで飛ばす。「オーディン全父よ、闇の魔法をこの最後の呪文に……」。ヘイムダルはその直後、サノスの側近コーヴァス・グレイヴの剣に貫かれて死ぬ。

ロキ(トム・ヒドルストン)は、前作で取り戻したテッセラクト(中のスペース・ストーン)をひそかに懐へ忍ばせていた。彼はサノスに『協力する』と装ってテッセラクトを差し出すが、隙を見て短剣を抜き、襲撃する。だが青色のストーンを使ったサノスの足元には届かない。サノスの大きな手がロキの首を絞め上げ、ロキが「お前は……決して、神には……なれない(You will never be a god.)」と最後の言葉を残し、首の骨を折られる。ソーの目の前で兄弟が殺され、ステイツマン号は爆破される。サノスはガントレットに2つ目のストーン(青)を装着し、『一つ取り戻すと、二つ手に入る』と笑う。

この導入部だけで、観客はシリーズの常識——『主人公サイドは負けても誰かが生き延びる』『コミカルな会話で緊張がほどける』——を一度に剥がされる。本作の『負け戦の前編』としての性格が、最初の8分で観客の体に刻まれる。

ニューヨーク——ストレンジとトニー、ピーターの参戦

場面はニューヨーク、ストレンジ博士の本拠地『サンクタム・サンクトラム』の屋上に切り替わる。空に巨大な車輪状の母船Qシップが降下してくる。地上では、ペッパー・ポッツ(グウィネス・パルトロウ)とジョギング中のトニー・スタークが結婚式と子作りの話で笑い合っているところへ、ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)がポータルを開いて降り立つ。「トニー・スターク、私はストレンジ博士、君に来てもらわなければならない」。彼の首には、緑のタイム・ストーンを内蔵したアガモットの目(アマレット)が吊られている。

サンクタムから現れたウォン(ベネディクト・ウォン)が状況を説明する。タノスは6つのストーンのうち2つ(パワー・ストーンとスペース・ストーン)をすでに手にしており、残る4つ——マインド(ヴィジョンの額)、タイム(ストレンジのアマレット)、リアリティ(ノーウェアのコレクター)、ソウル(位置不明)——を狙って動き出している。トニーはブルース・バナーが現代地球に落下したという事実を直接見ている——ストレンジが屋上から落とした石のように、ハルクは元には戻らずブルースの姿のまま、サンクタムの階段の壁を破って転がり込んできた。

母船から降りてきたのは、サノスの側近『ブラックオーダー』の二人、エボニー・モウとカル・オブシディアンである。モウは精神支配と物質操作を得意とする魔導士、オブシディアンは巨大な戦槌を振るう怪力の戦士。彼らはニューヨーク市街地で建物を持ち上げ、ストレンジのアマレットを奪うために攻めかかる。トニーは新型のナノマシン・スーツ『マーク50』に身を包み、ホーリィ・トリニティ(モリス)が拒否する間に戦線へ。

離れたミッドタウン高校の社会科見学のバスからは、ピーター・パーカー/スパイダーマン(トム・ホランド)が窓の外の異変に気づき、車外に飛び出す。新型のアイアン・スパイダー・スーツがトニーの呼び出しで自動装着され、ピーターは初めての宇宙戦に巻き込まれる。エボニー・モウはストレンジを母船へ拉致し、トニーはピーターを引き連れて母船の外殻にしがみつき、そのまま宇宙空間へと運ばれていく。トニーは「キッド、家に帰れ」と命じるが、ピーターは『近所の人助け』を超えて宇宙へ向かう覚悟を決める。

スコットランド——ヴィジョンとワンダ、再結集の予兆

舞台はエディンバラの夜の街角。ヴィジョン(ポール・ベタニー)とワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ(エリザベス・オルセン)は、シビル・ウォー以降の世間の目を避けて密かに恋人として暮らしている。ふたりは橋のたもとのカフェで愛を語り合うが、ヴィジョンの額に嵌め込まれたマインド・ストーンが突然強い痛みを発する。直後、路地裏からサノスの側近プロキシマ・ミッドナイトとコーヴァス・グレイヴが現れ、ヴィジョンの額を狙ってグレイヴが槍を突き刺す。

瀕死のヴィジョンを抱えたワンダがエネルギーで撃退する寸前、駅のホームに姿を現したのが、シビル・ウォー以後逃亡生活を送っていたスティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)、ナターシャ・ロマノフ(スカーレット・ヨハンソン)、サム・ウィルソン/ファルコン(アンソニー・マッキー)の三人だった。スティーブの登場は、観客が前作以降ずっと待たされていた瞬間でもあり、低音のテーマ曲とともにシルエットだけで観客を昂揚させる。

三人はワンダとヴィジョンを救出し、空母エイヴェンジャーズ・ファシリティへ連れ帰る。彼らに合流するのは、シビル・ウォー後にトニーと表向き敵対していたローディ/ウォーマシン(ドン・チードル)、そして上院のソーダーバーグ事務局長(ウィリアム・ハート)。ヴィジョンは『マインド・ストーンを破壊するべきだ、ストーンこそが私の中心ではない』と訴え、ワンダはそれを拒む。シュリの技術ならストーンを切り離してから破壊できるかもしれない——その望みに賭けて、一行はワカンダへ向かう。

ここで本作は明確に三つの戦線——『ストレンジを取り戻すための宇宙線(タイタン)』『ヴィジョンを守るための地上線(ワカンダ)』『ガモーラを通じて家族を破壊するサノスの旅路(宇宙)』——を確立し、150分にわたってそれを交互に編んでいく。

ガーディアンズと出会うソー、ニダベリアの鍛冶場

宇宙では、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが救難信号を受けてステイツマン号の残骸へ向かう。船首の窓に張り付いて流れ着いていたのは、意識を失ったソー本人である。ガーディアンズはソーを船内に運び込み、ピーター・クイル/スター・ロード(クリス・プラット)、ガモーラ(ゾーイ・サルダナ)、ドラックス(デイヴ・バウティスタ)、マンティス(ポム・クレメンティエフ)、ロケット(ブラッドリー・クーパー)、ティーンエイジ・グルート(ヴィン・ディーゼル)が呆然とソーの『神話的な』筋肉と顔の傷を見つめる。クイルが対抗意識を燃やして声を低く作る場面は、本作で最も観客が笑う場面の一つである。

ソーはサノスの計画を即座に把握し、ガモーラがサノスの『養女』であることから、彼女がノーウェアのコレクターのもとにある『リアリティ・ストーン(エーテル)』の位置を握っていると見抜く。ガモーラ、クイル、ドラックス、マンティスはノーウェアへ向かい、ソー、ロケット、グルートは『新しい武器』を作るためニダベリアへ向かう——ムジョルニアに代わる、サノスを殺せる唯一の武器を鍛えるためである。

ニダベリアは中性子星の核熱で稼働する古代ドワーフの鍛冶場で、巨人の鍛冶師アイトリ(ピーター・ディンクレイジ)が一人だけ生き残っている。アスガルドが滅びた後、ニダベリアはサノスに襲撃され、すべてのドワーフが虐殺されたあとだった。アイトリはソーに『お前が炉を起動する』と告げる。中性子星の光線を集めるリングを起動するため、ソーは恒星の熱を全身で受け止め、肉体が焼け爛れる寸前まで耐え抜く。完成した武器が、巨大な戦斧の頭にハンマーの柄を組み合わせた『ストームブレイカー』である。グルートは自らの腕を切り落として柄として捧げる——『私はグルート(=私の腕を使ってくれ)』。ソーは斧を手に、ロケットとグルートとともに戦場へ向かう用意を整える。

ノーウェア——コレクターとガモーラの嘘

ガモーラたちが到着したノーウェアは、すでに炎上していた。コレクター(タニア・デル・トロ)はサンクチュアリの檻に閉じ込められ拷問されており、サノスは目の前でリアリティ・ストーンを誇示している——ように見える。クイルが激情に駆られてコレクターを撃とうとした瞬間、ノーウェアの炎も、檻も、コレクター本人も、すべて消える。サノスが赤いリアリティ・ストーンの力で空間そのものを偽装し、ガモーラを誘い出したのである。

サノスは『お前が私に近づくと、必ずこうなることを知っていたのだ、娘よ』と語りかける。本作のサノスの会話劇で繰り返されるのは、ガモーラを『娘』と呼ぶ親密で異常な口調である。彼は宇宙の半分削減という『慈悲深い大義』を真顔で語り、ガモーラに対しては保護者としての愛情を示しながら、その愛のために必要なものを次々に奪っていく。

ガモーラはサノスを刺し殺すが、サノスは赤いストーンの力で『そう見せる』だけで、実体は別の場所にいた。ガモーラは捕らえられ、サノスの旗艦へ連行される。ガモーラを救うためノーウェアを訪れた一行は離散し、クイルがガモーラから取り付けられていた約束——『私が捕まったら、サノスより先に私を殺せ』——だけが、彼女の最後の希望として残される。

サノスはガモーラを『故郷』とも言える星に連れていく。そこは荒野のような赤い大地、家族として暮らした幼少期のスマートの星である。ガモーラはサノスに『お前は私が魂で何より愛していると知っている男に育てられた、その男を私は今、刺し殺す』と告げ、また短剣を抜く。だがその刃も、刺してみれば液体のような赤い泡となって崩れる——『お前にすべてを教えたのは私だ、娘よ』。サノスは涙を流しながら、ヴォーミアにある『ソウル・ストーン』の所在をガモーラから引き出すために、彼女が長年隠していた地図を掌握する。

タイタン——壊れた星、計画と失敗

母船にしがみついて宇宙へ運ばれたトニーとピーター、そしてエボニー・モウに拷問されているストレンジは、サノスの故郷である廃星タイタンへ向かう。トニーはモウを宇宙空間に放出して殺し、ストレンジを救出する。タイタンは元々生命に満ち溢れた星だったが、人口過剰により資源が尽き、自滅した。サノスの『宇宙人口を半分にすべきだ』という発想の原点である。

タイタンの廃墟にガーディアンズ組(クイル、ドラックス、マンティス)と接触する。最初は互いを敵と誤認して銃を向けあうが、相互に名乗ったあと、クイルが指揮を取ろうとしてトニーと火花を散らす。トニー、ストレンジ、ピーター、クイル、ドラックス、マンティスの6人で、サノスを倒すための『計画』を立てる——サノスの注意を引きつけたうえで、マンティスがその精神に触れて沈静化させ、その隙にトニーがガントレットを腕からこじ取る。

実行段階で、計画は二度の予想外で崩壊する。第一に、ストレンジがアガモットの目を使って『未来の起こりうる可能性14,000,605通り』を覗き見し、勝利の可能性が『1,400,605分の1』しかないとトニーに告げる場面が挟まる。第二に、計画実行中、マンティスがサノスを眠らせかけた瞬間、ガモーラの行方をサノス自身から聞き出していたクイルが、彼女がすでに殺されたと知って取り乱し、サノスを殴ってしまう。マンティスの精神操作が解け、サノスは完全に覚醒する。

覚醒したサノスは、4つのストーンを揃えたガントレットの力で、月そのものを掴んでタイタンへ投げつける。崩落する月の破片の中で、トニーは命がけでサノスと一対一の格闘戦に臨む。ナノテック・スーツの全機能を解放し、刃と弾を多角的に同時投入するトニーの戦いは、シリーズ屈指の濃密な戦闘描写である。だがガントレットの前ではすべてが受け切られ、最後にサノス自身のガントレットがトニーの脇腹を貫く。

サノスが止めを刺そうとしたその瞬間、ストレンジが体を投げ出して『止めてくれ、私のタイム・ストーンと引き換えに、彼を助けろ』と申し出る。サノスは緑のストーンを受け取り、5つ目のストーンを装着する。「もう一つだ(One to go.)」と告げ、地球——ヴィジョンのいるワカンダ——へ向けて去る。

茫然と座り込むトニーに、ストレンジは『他に道はなかった(There was no other way.)』とだけ告げる。彼が『1,400,605分の1』の勝ち筋を見たという伏線が、本作の枠を越えて次作『エンドゲーム』への巨大な賭けとして残される。

ヴォーミア——ソウル・ストーンの代償

サノスとガモーラはヴォーミアという荒涼たる惑星に降り立つ。岸壁の頂上に、フードを被った『紅の頭蓋骨(レッドスカル、声:ロス・マルキャンド)』が現れ、彼らを案内する。レッドスカルはかつてキャプテン・アメリカの宿敵であったが、テッセラクト(スペース・ストーン)の力で宇宙の果てへ飛ばされ、ソウル・ストーンの『門番』としてここで何世紀も過ごしてきた——本作の最大の隠し玉のひとつである。

レッドスカルが断崖の縁で告げるソウル・ストーンの条件は、シリーズ全体を貫く倫理的な核となる——『最も愛する者の魂と引き換えにしか、ソウル・ストーンは手に入らない』。ガモーラはこの瞬間まで、サノスは何も愛していないと信じていた。だがサノスが涙を流しながらガモーラを見つめると、ガモーラはようやく理解する——『お前が泣いているのは、お前が愛しているものを差し出すためだ。私を』。

サノスは涙を流しつつ、片手でガモーラの首を絞め、断崖の縁へと押し出す。ガモーラは抵抗しながら、最後にサノスの目を見つめる。サノスが彼女を投げ捨て、ガモーラは岸壁に叩きつけられて死ぬ。光景は、画面のエッジを真っ赤に染め、ヴォーミアの空に放たれた断末魔の悲鳴の余韻だけが残る。

倒れているガモーラの背に手を伸ばすサノスの肩に、オレンジ色のソウル・ストーンが現れる。サノスは膝をついて泣きながら、6つ目のストーンを受け取る。本作で唯一サノスが涙を流す場面であり、彼が自らの愛と論理の矛盾を引き受けたうえで娘を殺したことが、観客に受け入れがたい重みで突きつけられる。

ワカンダ最終決戦——アウトライダーの大群とハルクの拒絶

場面は地球、アフリカのワカンダ王国の高原に切り替わる。ティ・チャラ/ブラックパンサー(チャドウィック・ボーズマン)、シュリ(レティーシャ・ライト)、オコエ(ダナイ・グリラ)、ンジョブ(ウィンストン・デューク)、ナキア、ジャバリ族、王立警護隊『ドラ・ミラージュ』が結集している。ヴィジョンの額からマインド・ストーンを抽出する手術はシュリの研究所で進行中だが、すでに5分以内に完了しないままサノスの先遣部隊が到着する。

ティ・チャラの命令でワカンダのシールド(球状のヴィブラニウム・バリア)が起動する。サノスの落とした船から大量のアウトライダー(六本足の異形の戦闘獣)がなだれ込み、シールド外周で人海戦術に出る。ブラックパンサーが『開けろ!』と片側のシールドだけを開放し、ジャバリ族とドラ・ミラージュ、王立連隊、そして合流してきたキャプテン・アメリカ、ナターシャ、ファルコン、ローディ、バッキー・バーンズ(セバスチャン・スタン)、そしてブルース・バナーが乗ったハルクバスター・スーツの大群が突撃する。ブルースはハルクに変身しようとするが、ハルクはもうサノスとの戦いに恐怖して『出てこない』。仕方なくブルースはハルクバスター・スーツを身に着けて参戦する。

戦線中央で、サムが空からシールドを下ろし、ティ・チャラが『ワカンダ・フォーエヴァー』を叫び、ナターシャがブラック・オーダーのプロキシマ・ミッドナイトを地中の機関に巻き込んで葬る。コーヴァス・グレイヴはシュリの研究室まで到達し、ヴィジョンに止めを刺しかけるが、夜の闇からスティーブ・ロジャースが一閃で槍を弾き、横からヴィジョンの胸の槍を抜く。

戦場の中央へストームブレイカーが落ちる。雷とともにソー、ロケット、グルートが戦線に到着し、青い稲妻でアウトライダーを薙ぎ払う。「全身全霊で取りに来やがれ(Bring me Thanos!)」——ソーの叫びは、本作の戦線で最も観客を昂揚させる瞬間である。

ヴィジョンの最期と『指鳴らし』

アウトライダーがほぼ掃討されたタイミングで、サノス本人がワカンダの森のなかにポータルで現れる。ヴィジョンとワンダは森のクリアリングへ逃げ込み、ワンダはついに決断する——『マインド・ストーンを破壊できるのは私だけ。あなたを愛している』。ワンダは右手の赤い力でアウトライダー部隊を押さえつけ、左手の赤い力でヴィジョンの額のマインド・ストーンを徐々に砕いていく。ヴィジョンが涙を流しながら『君を愛している』と告げ、ワンダがストーンを完全に砕いた瞬間、ヴィジョンの体は灰白色に変わって動かなくなる。

破壊された——はずだった。サノスがワンダの背後にポータルで現れ、緑のタイム・ストーンを発動させてヴィジョンの過去を巻き戻し、額のストーンを丸ごと『生きた状態』へ復元する。ワンダの目の前で、サノスは復活したばかりのヴィジョンの額からマインド・ストーンを引きずり出し、6つ目のストーンを完成形のガントレットに装着する。ヴィジョンの体は二度目の最期を迎え、額に丸い穴を空けて崩れ落ちる。

残された全ヒーローが次々にサノスへ突進する。スティーブが盾を投げ、サノスが片手で受け止める。トールがストームブレイカーをサノスの胸へ叩き込み、稲妻とともに肉を貫く。サノスは血を吐きながら、ソーの顔を見つめてかすれた声で告げる——『お前は……頭を狙うべきだったな(You should've gone for the head.)』。そして指を鳴らす(スナップ)。

ガントレットからオレンジ色のスナップ・パルスが宇宙の隅々まで広がる。サノスは赤い空間転移でその場から消える。

塵化——黒い灰になって消えていく仲間たち

最初に塵化するのは、ワカンダの戦場でバッキー・バーンズである。ライフルを構えたまま振り向き、スティーブの名を呼ぼうとした唇から指が崩れ、銃を取り落とした手も腕も顔も、灰白色の塵に変わって風に散る。スティーブは草地に膝をつき、残された塵を手でなぞる。

森ではティ・チャラがオコエに『立ち上がれ』と告げて手を貸そうとした瞬間、その手と顔と王衣のヴィブラニウム編みが、すべて静かに塵となって消える。オコエの『大王よ……』という呟きが、ワカンダの森に残る。

サムは空中で、グルートは木の根元で『パパ……』とロケットに呟いて、ワンダはヴィジョンの遺体に寄り添ったまま、マンティスはタイタンの瓦礫の上で、ドラックスはクイルに『何かおかしい』と告げた直後に、それぞれ崩れる。

タイタンでは、ストレンジが最後に『これしか道はなかった(Tony, there was no other way.)』とだけ言い残して塵になる。ピーター・パーカーは自分が消えていく速さに恐怖し、トニーの胸にしがみつきながら『気分が悪いんだ、ミスター・スターク……行きたくない、行きたくない、ごめんなさい』と繰り返す。トニーが彼を抱きしめると、その腕の中でピーターは灰になって崩れる。タイタンの赤い砂の上にトニーとネビュラの二人だけが残る。

ワカンダの戦場の中央で、スティーブが膝をつき、誰にも聞こえないほどの小声で『ああ、神よ……(Oh, God.)』と呟く——本作の最後の台詞である。画面はそのまま暗転し、宇宙の半分が塵になったという事実だけを観客の体に置いて映画は終わる。

結末とポストクレジット——フューリーの呼び出し

場面はサノスへ切り替わる。彼はガモーラと暮らした記憶の中の小屋、あるいは魂の宇宙の一場面で、幼いガモーラ(風の中の幻影)と短い会話をする。「お前は何をした?」「すべて」——サノスは満ち足りた表情でゆっくりと土塀のテラスに腰を下ろし、二つの太陽が並ぶ夕焼けの空を眺める。本作のラストショットは、英雄ではなく『目的を果たした悪役の、満足げな日没』である。

本編のエピローグはなく、ポストクレジットも一回だけ——MCUとしては異例の短さである。映し出されるのは、ニューヨーク市街地である。ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)とマリア・ヒル(コビー・スマルダーズ)が車で移動中、空からヘリコプターが墜落し、市民が次々に塵となって消えていく。マリアも彼の目の前で塵になる。

フューリーは胸から旧型のページャーを取り出して操作する。最後のフレームの直前、彼自身も塵となって崩れ落ち、落ちたページャーの画面には、青と赤と黄色の8ビット風アイコン——『キャプテン・マーベル』のロゴ——が点滅し、信号を宇宙の彼方へ送り出している。本作の続きは『キャプテン・マーベル』(フェーズ3末)と『エンドゲーム』(フェーズ3終結)に直接引き継がれる。

登場要素

本作に登場・言及される主な要素を分類して示す。固有名詞はシリーズ理解の手がかりだが、初見で暗記する必要はない。気になった名前は、各キャラクター・用語ページで個別に確認するのが安全である。

主要人物

  • トニー・スターク/アイアンマン
  • スティーブ・ロジャース/ノマド(キャプテン・アメリカ)
  • ソー
  • ブルース・バナー/ハルク
  • ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ
  • ジェームズ・ローズ/ウォーマシン
  • サム・ウィルソン/ファルコン
  • バッキー・バーンズ/ホワイトウルフ(ウィンター・ソルジャー)
  • ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ
  • ヴィジョン
  • ティ・チャラ/ブラックパンサー
  • シュリ
  • オコエ
  • ンジョブ
  • ドクター・ストレンジ
  • ウォン
  • ピーター・パーカー/スパイダーマン
  • ペッパー・ポッツ

ヴィラン

  • サノス(ジョシュ・ブローリン)
  • エボニー・モウ
  • カル・オブシディアン
  • プロキシマ・ミッドナイト
  • コーヴァス・グレイヴ
  • アウトライダーの大群
  • (ソウル・ストーンの番人として)レッドスカル

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

  • ピーター・クイル/スター・ロード
  • ガモーラ
  • ドラックス
  • マンティス
  • ロケット
  • ティーンエイジ・グルート
  • ネビュラ

サポート/親族

  • ペッパー・ポッツ
  • ハッピー・ホーガン(言及)
  • ローラ・バートン(言及)
  • ニック・フューリー
  • マリア・ヒル
  • コレクター(タニア・デル・トロ)
  • アイトリ(ニダベリアの鍛冶師)
  • ヘイムダル
  • ロキ
  • ソーダーバーグ事務局長
  • 幼いガモーラ

組織・国家

  • アベンジャーズ(旧編成)
  • ワカンダ王国/ドラ・ミラージュ/ジャバリ族/王立警護隊
  • ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
  • マスター・オブ・ザ・ミスティック・アーツ(サンクタム)
  • アスガルド人難民(ステイツマン号)
  • サンクチュアリII艦隊/ブラックオーダー
  • シールド(残党のフューリーとヒル)

場所

  • ステイツマン号
  • ニューヨーク(サンクタム前/グリニッジ・ヴィレッジ)
  • エディンバラ(スコットランド)
  • アベンジャーズ・ファシリティ
  • ワカンダ(高原・首都・シュリの研究所)
  • ノーウェア
  • ニダベリア(中性子星の鍛冶場)
  • タイタン(サノスの故郷の廃星)
  • ヴォーミア(ソウル・ストーンの祭壇)
  • 幻のソウル・スペース

アイテム・技術

  • インフィニティ・ガントレット
  • テッセラクト(スペース・ストーン)
  • アガモットの目(タイム・ストーン)
  • マインド・ストーン(ヴィジョンの額)
  • リアリティ・ストーン/エーテル(ノーウェア)
  • パワー・ストーン(オーブ/ザンダー)
  • ソウル・ストーン(ヴォーミア)
  • ナノテック・スーツ マーク50
  • アイアン・スパイダー・スーツ
  • ハルクバスター Mk II
  • ストームブレイカー(戦斧型・グルートの腕の柄)
  • Qシップ/サンクチュアリII
  • ワカンダのヴィブラニウム・シールド
  • サムの新型ウィング(レッドウィング)

能力・概念

  • 6つのインフィニティ・ストーンの個別能力
  • ストレンジの『1,400,605分の1』の未来予知
  • ワンダのカオス・マジック
  • ソーの稲妻と王権
  • ハルクの『出てこない』拒絶
  • サノスの『慈悲深い均衡』の論理
  • サムの空中監視(レッドウィング)
  • ピーターの『スパイダー・センス』(暗示)

ポストクレジット要素

  • フューリーとヒルの塵化
  • 旧型ページャーへの『キャプテン・マーベル』信号
  • サノスの夕焼けの幻影

主要登場人物

本作は『アベンジャーズ』『シビル・ウォー』で散開した30名近いヒーローを、3つの戦線に振り分けて同時並行で描く。ここでは物語の核を担う人物を中心に解説する。

サノス(ジョシュ・ブローリン)

本作の真の主役は、長年シャドウとして名前だけが囁かれてきたタイタンの大王サノスである。脚本マルクス/マクフィーリーは本作を意識的に『サノスの英雄譚として書いた』と公言しており、物語の各場面でサノスは目的を果たし、敗北の瀬戸際で愛するものを犠牲にし、最後に勝利を掴む。ヒーローを主役にしたシリーズ19作目で、初めて『悪役視点の自叙伝』を構造の中心へ据えたのが本作の冒険である。

サノスの動機は、神話的な悪意ではなく、彼自身の星タイタンが人口過剰で滅びた経験から来る歪んだ『慈悲』である。彼は宇宙の半分を無作為に消すことで、残る半分が資源不足から救われると本気で信じている。コミックの原典『インフィニティ・ガントレット』で示された『死神への愛のため』という動機を、映画は『有限な宇宙への倒錯した責任感』へ書き換えた。

ジョシュ・ブローリンによるパフォーマンス・キャプチャと、Weta Digital/Digital Domainによる肌・筋・表情の解析は、紫の巨人を『感情を持つ人物』として描き切る礎となった。とくにヴォーミアでガモーラを投げ落とす直前、サノスが流すたった一滴の涙は、本作のVFXとパフォーマンスが達成した最大の成果のひとつである。

サノスの人物ページ 用語:サノス

トニー・スターク/ドクター・ストレンジ/ピーター・パーカー(小宇宙戦線)

タイタン戦線を担うのは、技術の天才トニー、魔術の達人ストレンジ、そして十代の弟子ピーターという、性格も世代も背景も大きく異なる三人である。指揮系統で揉めるトニーとクイル、未来予知で覚悟を背負うストレンジ、宇宙服でデビューする弟子ピーター——この三角形の不安定さこそ、タイタン戦線の人間ドラマの肝となる。

トニーはペッパーとの新婚生活と『子供を持つ』という新しい人生に踏み出そうとしていた矢先に、シビル・ウォー以後ずっと恐れていた『宇宙の脅威』に直面する。彼が新型ナノテック・スーツ マーク50を最初から携帯していたのは、サノス来襲を予期していた彼の長年の備えの結晶であり、その意味で本作のトニーは『負けを覚悟して戦う父』として描かれる。

ピーターの『気分が悪いんだ、ミスター・スターク(I don't feel so good, Mr. Stark.)』は、トム・ホランドが現場で『君は今死ぬんだ、と言われて怖がる十代の子供』を即興でアドリブを加えた瞬間として知られ、シリーズ随一の感情的なネタバレ場面となった。観客は本作の結末で『主人公が負ける』という事実を、十代の子供を抱きしめる父の手の感触として受け取る。

トニー・スタークの人物ページ ドクター・ストレンジの人物ページ ピーター・パーカーの人物ページ

ソー/ロケット/グルート(ニダベリア戦線)

ソーは本作で『シリーズ最大の喪失』を最初の5分で背負う——母フリッガを前作で失い、父オーディンを前々作で失い、本作の冒頭で兄ロキ、友ヘイムダル、そして自分の民の半分を一気に失う。彼は明るく振る舞いながら『感情を抑え込まずに行動するキャラクター』として書かれ、サノスへの復讐を一身に背負う『斧の使い手』として、ニダベリア戦線の主役となる。

ロケットは、ソーが文字通り焼け死ぬ寸前まで耐えた炉の前で、ソーに義眼を渡す——前作で失った右目の代わりに、ロケットが商売道具として持っていた義眼である。グルートは自分の腕を切り落としてストームブレイカーの柄として捧げる。ソー、ロケット、グルートのトリオは、ガーディアンズの軽い口調とソーの神話性が相互に補い合うことで、本作で最もテンポの良い場面群を生んだ。

ストームブレイカーは、原作コミックでベータ・レイ・ビルやソーが用いた武器を映画版に翻案したもので、剣・斧・ハンマー・ビフレスト中継器の四機能を兼ねる『神を殺す唯一の武器』として設計された。

ソーの人物ページ 前作:マイティ・ソー/バトルロイヤル

スティーブ・ロジャースとワカンダ戦線

スティーブ/キャプテン・アメリカは、前作『シビル・ウォー』で星条旗の盾を返上し、ヒゲを蓄え髪を伸ばして『ノマド(Nomad)』として地下活動を続けている。ナターシャ、サムとともに逃亡生活を送りながら、ヴィジョンの危機を察知して救出に駆けつける。彼が暗がりから出てくる『キャプテン・アメリカの帰還』のシーンは、本作のスケジュール上もっとも観客の歓声を浴びた場面のひとつである。

ティ・チャラ/ブラックパンサーは、ワカンダの王として戦線指揮を執る。サノスのアウトライダーが押し寄せる戦場で『ワカンダ・フォーエヴァー』と叫び、王立警護隊と部族連合を率いて中央突破を担う。ティ・チャラ、シュリ、オコエ、ンジョブ、そしてジャバリ族の参戦は、前年公開の『ブラックパンサー』の余熱を本作の感情的支柱として完全に取り込んだ。

ハルク/ブルース・バナーは、本作で『出てこないハルク』として描かれる。ステイツマン号でサノスに完全敗北したハルクは、それ以降ブルースの呼びかけにも応じず、戦線復帰のためブルースはハルクバスター・スーツを身に着けて戦う。『戦士は使ってもらえないとへそを曲げる』というロケットの観察が、後の『エンドゲーム』のプロフェッサー・ハルクへの伏線となる。

スティーブ・ロジャースの人物ページ ティ・チャラ/ブラックパンサーの人物ページ ブルース・バナー/ハルクの人物ページ

ワンダ・マキシモフとヴィジョン

ワンダとヴィジョンは、シビル・ウォー以降の地下生活のなかで関係を深めてきた恋人として描かれる。エディンバラで密会し、額のマインド・ストーンの危機をワンダの赤い力で守ろうとする一連の場面は、本作のラブストーリーの骨格となる。シリーズで初めて、二人の関係が物語上の対等な軸として扱われる。

本作の結末で、ワンダは自らの手で愛するヴィジョンを破壊する選択を強いられる。森のクリアリングで彼女が赤い力をヴィジョンの額に集中させ、マインド・ストーンを砕く——この『愛する者を自ら殺す』選択は、サノスがヴォーミアでガモーラに対して行ったそれと、構造的に正確な鏡像になっている。サノスは『目的のため』に愛を犠牲にし、ワンダは『目的のため』に愛を犠牲にする。両者の選択を並べ、それでもなおサノスがタイム・ストーンで時を巻き戻してすべてを覆してしまう構成は、本作の倫理的中心を作っている。

二度目に殺されるヴィジョンの最期は、シリーズで最も短く、最も冷酷である。サノスが額のストーンを引き抜き、ヴィジョンが灰白色の死体となって崩れ落ちる場面は、ワンダの叫びとともに数秒で過ぎ去る。これは後年のシリーズ『ワンダヴィジョン』『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の出発点となる。

ワンダ・マキシモフの人物ページ

舞台と用語

本作は地球(ニューヨーク/スコットランド/アベンジャーズ施設/ワカンダ)と宇宙(ステイツマン号/ノーウェア/ニダベリア/タイタン/ヴォーミア/幻のソウル・スペース)の8〜10箇所を、149分のなかで切り替え続ける。場所ごとに色調・光・音楽が大きく変わるため、観客は説明されなくても物語の場面転換を体で受け取る。

用語面では、6つのインフィニティ・ストーン(パワー・スペース・リアリティ・マインド・タイム・ソウル)が物語の通貨として機能する。サノスがガントレットに装着するたび、紫→青→赤→黄→緑→オレンジの順で色が増えていく演出は、観客に進行度を直感で伝える視覚的なゲージとなっている。ワカンダのヴィブラニウム、ストレンジのカマー・タージとマスター・オブ・ザ・ミスティック・アーツ、ガーディアンズのノーウェア/コレクター、ニダベリアのドワーフ鍛冶——シリーズの全文化圏が本作で初めて一つの物語に集約される。

用語:インフィニティ・ストーン 用語:インフィニティ・サーガ 用語:ワカンダ 用語:アベンジャーズ

制作

本作と『エンドゲーム』は当初から二部作として企画され、撮影もほぼ連続して進められた。以下、企画から特撮までの主要な経緯を整理する。

企画と脚本

脚本は『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』『シビル・ウォー』を手がけたクリストファー・マルクスとスティーヴン・マクフィーリーが、ルッソ兄弟との三度目のタッグで担当した。当初は本作と『エンドゲーム』を一作にまとめて執筆した一本の原稿があり、それを二作に分割する形で完成させた経緯がある。仮題は『パート1/パート2』だったが、両作とも独立した映画として完結する物語を持つことが重視され、最終的に異なる固有のタイトルに改題された。

脚本上の最大の発明は、『主役を悪役にする』構造である。マルクスとマクフィーリーは執筆段階から本作を『サノスの英雄譚』として書いた——目的を立て、障害を乗り越え、愛するものを犠牲にして勝利を掴むという、伝統的なヒーロー譚の骨格をそのままサノスに当てはめた。アベンジャーズはそのサノスを止められない『障害物』として登場する、という反転構造が本作の独自性を支えている。

監督アンソニー・ルッソとジョー・ルッソは、19作分のキャラクターを149分の枠に詰めるための『削減ルール』として、『一人のキャラクターが画面に出るのは、必ず物語上の意味があるとき』を採用した。結果として、ファルコンやウォーマシンの台詞は最小限に圧縮され、ホークアイとアントマンは『シビル・ウォー後に家族のもとで自宅軟禁中』というオフスクリーンの設定で本作からは登場しないことになった。両者は『エンドゲーム』で復帰する。

キャスティング

本作は、ロバート・ダウニー・Jr(トニー・スターク)、クリス・エヴァンス(スティーブ・ロジャース)、クリス・ヘムズワース(ソー)、マーク・ラファロ(ブルース・バナー)、スカーレット・ヨハンソン(ナターシャ・ロマノフ)、ベネディクト・カンバーバッチ(ストレンジ)、トム・ホランド(ピーター・パーカー)、チャドウィック・ボーズマン(ティ・チャラ)、ポール・ベタニー(ヴィジョン)、エリザベス・オルセン(ワンダ)、ドン・チードル(ローディ)、セバスチャン・スタン(バッキー)、アンソニー・マッキー(サム)、ダナイ・グリラ(オコエ)、レティーシャ・ライト(シュリ)、トム・ヒドルストン(ロキ)、イドリス・エルバ(ヘイムダル)、ピーター・ディンクレイジ(アイトリ)、ベネディクト・ウォン(ウォン)、ポム・クレメンティエフ(マンティス)、デイヴ・バウティスタ(ドラックス)、ゾーイ・サルダナ(ガモーラ)、カレン・ギラン(ネビュラ)、ヴィン・ディーゼル(グルートの声)、ブラッドリー・クーパー(ロケットの声)、クリス・プラット(クイル)、グウィネス・パルトロウ(ペッパー)と、シリーズ既存キャストのほぼ全員が結集した。

新キャストとして、サノス本人をパフォーマンス・キャプチャで演じたジョシュ・ブローリン、サノスの側近ブラックオーダーを演じたトム・ヴォーン=ローラー(エボニー・モウ)、テリー・ノタリー(カル・オブシディアン)、キャリー・クーン(プロキシマ・ミッドナイト)、マイケル・ジェイムズ・ショー(コーヴァス・グレイヴ)が参加した。また、ヴォーミアの番人として、初代『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』のレッドスカル役ヒューゴ・ウィービングの代役にロス・マルキャンドが起用され、シリーズ最大の意外な再登場の一つとなった。

撮影とロケ地

主要撮影は2017年1月から7月にかけて、米国ジョージア州アトランタのパインウッド・アトランタ・スタジオを拠点に行われた。本作と『エンドゲーム』の撮影は基本的に連続しており、両作で同じセットを共用するシーンも多い。スコットランド・エディンバラの夜の街角(コカフェの場面)、ノルウェーのアトランティック・ロード沿いのフィヨルド地形(タイタンの一部背景)、ジョージア州内のロケ地(ワカンダ高原の屋外)など、複数の現地撮影が組み合わされた。

撮影のトレント・オパロックは、IMAXカメラを全編で使用した最初の長編映画として本作を撮ったことで知られる。これはサノスのスケール感、宇宙戦の大群衆、ワカンダのシールド戦線の広がりを、観客が一つのフレームで把握できるようにするための判断であり、IMAX劇場では他のフォーマットと比較して画面情報量が大きく異なる体験が得られた。

視覚効果

視覚効果は、ILM(インダストリアル・ライト&マジック)、Weta Digital、Digital Domain、Framestore、Method Studios、Cinesite、Lola VFX、Trixter、Rise FXほか、業界の主要スタジオの大半が分担して担当した。映画全体で2,900を超えるVFXショットが使用され、サノス本人とブラックオーダーの戦闘場面はほぼ全編が高密度のキャラクター・アニメーションで構築された。

サノスの肌・筋肉・表情の表現は、Digital DomainとWeta Digitalが開発した『Masquerade』『Medusa』という顔面パフォーマンス・キャプチャ技術を用いて、ジョシュ・ブローリンの顔面の微細な動きを紫色の巨人の表情に変換するものだった。とりわけヴォーミアでサノスが涙を一滴流す場面は、本作のVFXがキャラクターを『俳優の演技』として観客に受け取らせることに成功した象徴である。本作とその発展形である『エンドゲーム』は、第91回・第92回アカデミー賞で視覚効果賞ノミネートを獲得した。

音楽と音響

音楽はアラン・シルヴェストリが担当した。シルヴェストリは2012年の『アベンジャーズ』第1作で『アベンジャーズ・テーマ』を作曲しており、本作はそのテーマを意図的に控えめに、しかも歪ませながら使用することで、『アベンジャーズが結集しきれない映画』という主題を音楽で表現している。サノスの登場には重低音のブラスが当てられ、ヴォーミアの祭壇の場面では女声のソプラノが空気を凍らせる。

本作のテーマ『Porch』は、結末のサノスがガモーラを失った後の夕焼けに当てられた静かな旋律で、シリーズ屈指の余韻を残す音楽として知られる。サウンドデザイン面では、サノスのガントレットへのストーン装着音、Qシップの低周波、スナップの一瞬の風切り音などが、観客の身体に物理的に響くよう設計された。

編集と並行モンタージュ

編集はジェフリー・フォードとマシュー・シュミットが担当した。本作の最大の編集上の挑戦は、3つの戦線(ニューヨーク〜タイタン、ノーウェア〜ヴォーミア、エディンバラ〜ワカンダ)を同時並行で進めながら、各戦線の感情の山と谷を観客に見失わせないことだった。

とりわけクライマックスでは、ワカンダのアウトライダー戦、タイタンのサノスとの対決、ヴォーミアの犠牲、ニダベリアの鍛冶完成が、ほぼ平行して進行する。フォードとシュミットは、各戦線の感情の山を順に並べ替えることで、観客が『今どこを見ているか分からなくなる』寸前まで密度を高めながら、最後の指鳴らしで全戦線を一点に束ねる構成を完成させた。

公開と興行

2018年4月27日に米国・日本ほか世界各地でほぼ同日公開された本作は、公開週末だけで米国内2億5,790万ドルを稼ぎ出し、当時のオープニング記録を更新した。最終的に世界興行収入は約20億5,247万ドルに達し、2018年時点で歴代第4位(『アバター』『タイタニック』『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に次ぐ)の興行となった。後年、姉妹編『エンドゲーム』が歴代1位を獲得し、本作は『二部作合算で歴代最大の興行を記録した前編』として位置付けられる。

批評家・観客双方の評価も高く、Rotten Tomatoesの批評家スコア85%・観客スコア91%(公開当時)、メタクリティックの加重平均68/100(『総じて好評』)など、シリーズ19作中で最上位クラスのスコアを記録した。第91回アカデミー賞では視覚効果賞にノミネート、第45回サターン賞ではコミックブック映画賞ほか複数部門で受賞している。

公開時、本作の結末——主要ヒーローの半数が塵となって消える——は、シリーズで初めての『主役サイドの敗北エンディング』として大きな話題を呼んだ。続編が公開されるまでの一年間、観客のあいだで『誰が本当に死んだのか、どう取り消されるのか』という議論が長く続き、本作はマーケティング上の事件としても歴史に残った。

批評・評価・文化的影響

本作は『主役を負けさせる第二幕』としての構成、悪役視点で書かれた英雄譚という反転構造、そして10年・18作の積み重ねを束ねるクロスオーバーとしての達成によって、シリーズ全体の流れを決定付けた一作として広く評価されている。とくに『主役の半数が消える結末』は、シリーズ続編もののエンディング設計に大きな影響を残し、以後の多くのフランチャイズが『暗い第二幕で主人公を打ちのめす』『複数戦線を同時並行で描く』構造を踏襲した。

『私は不可避だ(I am inevitable.)』というサノスの口癖は、本作と次作の対決構図を象徴する一言として大衆文化へ定着した。次作『エンドゲーム』でトニーが返す『俺は、アイアンマンだ(And I... am... Iron Man.)』は、本作のこの一言があってこそ意味を持つ対句となる。『ミスター・スターク、行きたくない(Mr. Stark, I don't want to go.)』はピーター・パーカーの代表的な台詞として、トム・ホランドの即興とともに繰り返し引用される。

本作で初めてVFXとパフォーマンス・キャプチャによる悪役主人公がここまでの人格的な厚みを獲得したことは、サノス以降の映画の悪役表現にも影響を与えた。とりわけ、ジョシュ・ブローリンとWeta/Digital Domainの協業による『涙を流す紫の巨人』は、ゴラム以降の映画パフォーマンス史の中で重要な達成として記憶されている。

舞台裏とトリビア

本作の脚本マルクス/マクフィーリーは、執筆段階から本作を『サノスの英雄譚として書いた』と公言している。アベンジャーズ各キャラクターの台詞配分は厳密に計算され、19作分の主役級キャラクターを全員出しながら、誰一人として『顔見せだけ』にならないよう、各人物に物語上の役割と感情の山が割り当てられた。

『気分が悪いんだ、ミスター・スターク』のシーンは、トム・ホランドの即興と監督ルッソ兄弟の現場判断で生まれた。脚本上は『ピーターが塵になる』とだけ書かれていたのを、ホランドが『十代の子供が初めて死ぬ恐怖を理屈ぬきで言葉にする』方向で演じ、テイクを重ねるうちに『行きたくない、行きたくない』という反復が確立した。

ホークアイとアントマンが本作に登場しない理由は、脚本上の物語密度の制約に加え、続編『エンドゲーム』での再登場の感情的インパクトを最大化するためでもあった。両者は『シビル・ウォー後の自宅軟禁中』というオフスクリーンの設定で本作を不在で過ごす。

ポストクレジット末尾のページャーに点滅する『キャプテン・マーベル』ロゴは、当時まだ公開されていなかった彼女の単独作(2019年3月公開)のロゴをそのまま使った。本作公開時点では一般観客にロゴの意味は伝わらず、半年後の単独作公開で初めて意味が回収されるという、シリーズの仕掛けとしては異例の長期スパンを取った演出となった。

サノスのストームブレイカーの胸への一撃は、撮影現場でクリス・ヘムズワースが本気でラインを出した『お前は……頭を狙うべきだったな』への返答として、ジョシュ・ブローリンがほぼワンテイクで仕上げたとされる。本作で最も観客の感情を底に落とす一言である。

テーマと解釈

中心にあるのは『不可避性(inevitability)』と『犠牲の倫理』である。サノスは『私は不可避だ』と繰り返し、宇宙が有限であるという物理的事実から半分削減を正当化する。アベンジャーズはそのサノスを止めるために、誰もが愛するものを差し出すことを求められる——ヴィジョンは自分の額のストーンを、ワンダはヴィジョンを、サノスはガモーラを、ストレンジはタイム・ストーンを、それぞれの理由で犠牲にする。誰一人として『誰も失わずに勝つ』選択肢は与えられず、唯一それを拒んだクイルの選択が、結果として全宇宙の半分を失うトリガーになる。この構成は、観客に『愛と倫理の選択は何が正解だったのか』を物語の終わりまで考えさせ続ける。

もう一つの軸は『家族(family)』である。本作で繰り返されるのは、生物学的・選択的・代理的な家族関係の連鎖である——トニーとペッパーと未来の子、ティ・チャラとシュリ、ワンダとヴィジョン、サムとスティーブとバッキー、クイルとガモーラ、サノスとガモーラとネビュラ。サノスは『娘よ』と呼びかけながら娘を殺し、ワンダは『あなたを愛している』と告げながら恋人を破壊する。サノスとワンダの選択を鏡像として並べる本作の構成は、『家族のために何かを犠牲にすることが本当に正しいのか』という、シリーズ最大の倫理的問いを観客に手渡す。

そして『指鳴らし』は、倒すべき敵が外部の他者ではなく、宇宙そのものに対する全能の暴力であるという反転によって、明快な善悪二元論を巨大な無常感へ作り替えた。トニーが塵となった弟子を抱えてタイタンの赤い砂に膝をつき、スティーブがワカンダの森でバッキーの塵をなぞる場面は、英雄譚が『敗北し、それを受け止める時間』を観客と共有する稀有な瞬間である。本作が長く愛されるのは、爽快感ではなく、敗北を通じて人が何を引き受けるのかを誠実に描いたからである。

見る順番(補助)

初見なら、少なくとも『アベンジャーズ』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』『ブラックパンサー』『マイティ・ソー/バトルロイヤル』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』を観てから本作に入るのが安全である。本作はそれら全作の伏線・人物関係を一斉に回収する構成のため、未見では人物関係や物語上の重みが受け取れない場面が多い。

結末まで観たあとは、続編『アベンジャーズ/エンドゲーム』へ直結する。両作の間に挟まる『キャプテン・マーベル』『アントマン&ワスプ』は、本作のポストクレジットの伏線と、『エンドゲーム』冒頭の量子領域の伏線をそれぞれ補完する作品として観ておくとよい。

  1. 前作(直結)『ブラックパンサー』『アントマン&ワスプ』、そして時系列的には『マイティ・ソー/バトルロイヤル』直後
  2. 本作サノスの侵攻と6つのストーンの収奪、指鳴らしによる宇宙人口半減
  3. 次作『アベンジャーズ/エンドゲーム』で5年後の世界とタイムヒースト
  4. 補助『キャプテン・マーベル』が次作の前日譚として挟まる
次作:アベンジャーズ/エンドゲーム 前史:アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン 前史:シビル・ウォー 前史:ブラックパンサー 前史:マイティ・ソー/バトルロイヤル アベンジャーズ本筋ガイド MCUフェーズ順ガイド

よくある質問(補助)

「あらすじだけ知りたい」場合は、サノスが6つのストーンを集めて指を鳴らし、宇宙人口の半分を塵に変える話、と把握すれば足りる。「結末・ネタバレを知りたい」場合は、ロキ・ヘイムダル・ガモーラ・ヴィジョン・スパイダーマン・ブラックパンサー・ドクター・ストレンジ・バッキー・サム・ワンダ・マンティス・ドラックス・グルート・フューリー・ヒルが死亡(もしくは塵化)し、生き残るのはトニー、スティーブ、ソー、ナターシャ、ブルース、ローディ、ロケット、ネビュラ、シュリ、オコエ、ペッパー、ハッピー、ホークアイ(不在)、アントマン(不在)、キャプテン・マーベル(未登場)であることを押さえれば十分である。

「サノスはなぜ宇宙を半分にしたいのか」については、彼の母星タイタンが資源不足で滅びた経験から、『有限な宇宙に対する慈悲深い均衡』という倒錯した責任感に取り憑かれている、と理解するのが本作の解釈である。「ストーンはどうなるのか」は次作『エンドゲーム』で全面的に扱われる——本作の結末では、ガントレットに6つすべて揃った状態のままサノスが姿を消す。

「見る順番」は、本作の前に『シビル・ウォー』『ブラックパンサー』『マイティ・ソー/バトルロイヤル』を観ておくのが安定する。とくに『シビル・ウォー』を観ずに本作を見ると、スティーブの逃亡生活、トニーとの不和、ヴィジョンとワンダの恋愛、ローディの脚の事情などの背景が分からなくなる。

参考資料・脚注

作品名、キャラクター名、画像、各種権利はそれぞれの権利者に帰属する。公開年・興行・制作・配信状況・外部評価は変動しうるため、視聴前に公式および各データベースの最新表示を確認されたい。本記事の本文は各種公開情報をもとに、Anna Movies用の独自の日本語文章として構成している。

  1. Marvel.com 公式作品ページ
  2. IMDb: Avengers: Infinity War (2018)
  3. Marvel Cinematic Universe Wiki: Avengers: Infinity War
  4. Rotten Tomatoes: Avengers: Infinity War
  5. Box Office Mojo: Avengers: Infinity War

関連ページ

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参照・確認先

公式画像、作品名、キャラクター名、権利は各権利者に帰属する。公開年、配信状況、外部評価は変わる場合があるため、視聴前に公式・配信元・作品データベースで確認したい。

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