人物メモ
- 役割
- 独立星系連合(CIS)ドロイド軍最高司令官/カリーシュ族のサイボーグ・ジェダイハンター
- 時代
- クローン戦争期(紀元前22〜19年)
- 初登場
- エピソード3 / シスの復讐
関連人物
グリーヴァス将軍を追う順番
グリーヴァス将軍の関連用語
関係する時代
グリーヴァス将軍の補助ガイド
登場・関連作品
プロフィール詳細
- 種族/所属
- カリーシュ族(Kaleesh)。アウター・リム惑星カリー(Kalee)を母星とする、爬虫類的な装飾仮面と戦士文化を持つ種族。本キャラクターはサイボーグ改造後の存在として、独立星系連合(Confederacy of Independent Systems/CIS/分離主義同盟)に所属する軍人として描かれる
- 肩書き
- 独立星系連合(CIS)ドロイド軍最高司令官(Supreme Commander of the Droid Armies)。ドゥークー伯爵(Count Dooku/演クリストファー・リー)がCIS政治指導者・暗黒卿、本キャラクターが軍事司令官という分担で、クローン戦争(紀元前22〜19年)期間中の対共和国・対ジェダイ戦線を統括する立場として描かれる
- 本拠地/旗艦
- プロヴィデンス級ドレッドノート『Invisible Hand(インビジブル・ハンド)』を旗艦とするCIS艦隊。エピソード3『シスの復讐』冒頭ではコルサント上空での『コルサントの戦い』で同艦のブリッジを指揮し、後半は分離主義評議会の指示でアウター・リム惑星ウタパウ(Utapau)地下のポー・タウン(Pau City)に本拠を移す
- 初登場(実写)
- ジョージ・ルーカス監督『スター・ウォーズ/エピソード3 シスの復讐(Star Wars: Episode III – Revenge of the Sith)』(2005年5月19日米国公開)。本作のメインヴィラン(顔のある悪役)の一人として、冒頭『コルサントの戦い』からウタパウでの最終決戦まで物語の大半に登場。先行して、2003-2005年に Cartoon Network で放送されたジェンディ・タルタコフスキー監督アニメ『スター・ウォーズ:クローン大戦(Star Wars: Clone Wars)2003 マイクロシリーズ』のチャプター20〜25で初お披露目された経緯がある(実写本編初登場はあくまでエピソード3)
- 出演メディア
- 実写映画は『エピソード3 シスの復讐』(2005年5月19日米国公開)1作(クライマックスで死亡退場)。アニメは『スター・ウォーズ:クローン大戦』2003マイクロシリーズ(2003-2005、Cartoon Network)/『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』劇場版(2008年8月15日米国公開)/TVシリーズ(2008-2020、Cartoon Network/Netflix/Disney+)に継続出演し、シリーズを通じての主要悪役の一人として描かれる
- 演者/声
- 実写エピソード3『シスの復讐』および2008-2020年アニメ『クローン・ウォーズ』の声を、Lucasfilm のサウンド編集監督マシュー・ウッド(Matthew Wood、1972年生まれ、米国カリフォルニア出身)が一貫して担当。マシュー・ウッドは『エピソード1 ファントム・メナス』以降のスター・ウォーズ作品の音響編集を統括するスタッフで、本キャラクターのほかバトル・ドロイド(B1)の声も多数担当することで知られる。2003-2005年マイクロシリーズではジョン・ディマジオ(John DiMaggio、米国声優)/リチャード・マクゴナグル(Richard McGonagle)等が初期版の声を担当した
- 装備(主要)
- 倒したジェダイから奪い取ったライトセーバー最大4本をマント裏のホルスターに収納し、サイボーグ4本腕(通常2本の前腕が各々2本に分裂可能な構造)で同時に振るう戦闘スタイルを特徴とする。サイボーグ全身義体は二足歩行のほか四足走行・壁面登攀が可能で、胸部装甲内にはカリーシュ族の生身の肺・心臓・眼球・脳が残存する設計として描かれる。専用機としてベルベリアン・スタークラフト製の小型戦闘機『Soulless One(ソウルレス・ワン)』を所有
- クリエイター/起用経緯
- ジョージ・ルーカス監督がプリクエル三部作の脚本段階で『エピソード3の中盤メインヴィラン/ドゥークー処刑後の後継敵』として設計したキャラクター。実写本編登場前の段階でジェンディ・タルタコフスキー監督2003マイクロシリーズに先行登場させて視聴者に印象付ける、というシリーズとしては異例の段階的導入が採用された。サイボーグ造形のコンセプトデザインは ILM の Warren Fu(ウォーレン・フー、当時 LucasArts/ILM コンセプトアーティスト)が担当した経緯が StarWars.com 公式ブログで公開されている
- 重要性/影響
- 実写プリクエル三部作(1999-2005)唯一の『フルCGメインヴィラン』として、本キャラクターはアニメ的演出と実写映像の融合の到達点を示す存在として位置づけられる。アニメ『クローン・ウォーズ』(2008-2020)では一貫してシリーズ主要悪役の一人として描かれ、ジェダイ・マスター数人(アディ・ガリア/イース・コス/プロ・ククーン等)の生死をめぐる対決を通じて、クローン戦争の銀河規模の戦況を象徴する『ジェダイハンター』としての立場が深掘りされる。エピソード3クライマックスのウタパウ追討シーンは、オビ=ワン・ケノービのキャラクター・アークの重要なマイルストーンとしても繰り返し引用される
来歴(時系列)
前史:カリーシュ族戦士/サイボーグ改造(エピソード3以前)
アウター・リム惑星カリー(Kalee)出身のカリーシュ族(Kaleesh)戦士として育ったとされる本キャラクターの前史は、StarWars.com 公式キャラクターデータベースおよびアニメ『クローン・ウォーズ』各話で補完設定として整理される。カリー惑星と隣星ユヴェルニア人の星間紛争で名を上げた戦士が、シャトル墜落事故により瀕死の重傷を負い、ドゥークー伯爵およびインターギャラクティック銀行のサイボーグ技術によって全身義体に再構成されてCIS軍最高司令官に就任した、という大筋の経歴が共有される。サイボーグ改造の過程で本キャラクターはジェダイ・オーダーへの強い敵意を植え付けられ、ジェダイ殺害術をドゥークー伯爵から伝授された設定が、アニメ『クローン・ウォーズ』および公式コンパニオン書籍で繰り返し言及される。
クローン戦争前期『クローン大戦』2003マイクロシリーズ初登場(紀元前22-21年/2003-2005年放送)
ジェンディ・タルタコフスキー監督が手がけた Cartoon Network アニメ『スター・ウォーズ:クローン大戦(Star Wars: Clone Wars)2003-2005』マイクロシリーズのチャプター20〜25にて、本キャラクターはシリーズ初お披露目を果たす。同マイクロシリーズではドゥークー伯爵直属の新任サイボーグ将軍として登場し、コルサント襲撃で複数のジェダイ・マスターを討ち取り共和国議会最高議長パルパティーン(演イアン・マクダーミド)を誘拐する一連の作戦を指揮する。同マイクロシリーズのクライマックスは、続編実写エピソード3『シスの復讐』冒頭『コルサントの戦い』へと連結する形で構成されており、本キャラクターは『実写本編に登場する前にアニメで先行視覚化されたメインヴィラン』としてシリーズ史でも異例の段階的導入を経験する。
エピソード3『シスの復讐』コルサントの戦い/パルパティーン誘拐(紀元前19年/2005年5月19日米国公開)
ジョージ・ルーカス監督『スター・ウォーズ/エピソード3 シスの復讐』(2005年5月19日米国公開)冒頭の『コルサントの戦い(Battle of Coruscant)』で実写本編初登場。本キャラクターはCIS旗艦『Invisible Hand』のブリッジを指揮し、銀河共和国首都コルサント上空でパルパティーン最高議長(演イアン・マクダーミド)を誘拐し艦内に幽閉する作戦の現場指揮官として描かれる。共和国軍の救出部隊として乗り込んだジェダイ・マスター オビ=ワン・ケノービ(演ユアン・マクレガー)とアナキン・スカイウォーカー(演ヘイデン・クリステンセン)が艦内ブリッジに到達した時点で本キャラクターはガラス窓を割って軌道上に脱出し、艦は共和国軍の砲撃でコルサント地表に不時着する。本キャラクターは脱出艇でコルサントを離脱しウタパウへ向かう、本作前半の見せ場を担う。
エピソード3 ウタパウ追討戦/オビ=ワン・ケノービとの最終決戦(紀元前19年/2005年5月19日米国公開)
本作中盤、ジェダイ評議会のヨーダ(声フランク・オズ/Frank Oz)とメイス・ウィンドゥ(演サミュエル・L・ジャクソン)の判断により、オビ=ワン・ケノービがアウター・リム惑星ウタパウ(Utapau)の地下都市ポー・タウン(Pau City)に潜伏する本キャラクターの追討に派遣される。地下都市の高層階で対峙したオビ=ワンに対し、本キャラクターは奪い取ったジェダイのライトセーバー4本を4本腕で同時に振るって対抗するが、オビ=ワンの第三型(ソーレス/Soresu)防御技に押されて崩される。終盤、本キャラクターは専用爬虫類車両『ボガ(Boga)』に乗ったオビ=ワンの追跡を受け、最終的にオビ=ワンに胸部火炎袋(カリーシュ族の生身臓器が収まる部分)を本キャラクター自身のブラスター(落としていた予備武器)で連射されて炎上死する。オビ=ワンが場面終盤に呟く『So uncivilized.(実に野蛮な)』は本作屈指の有名台詞のひとつとして引用される。
クローン戦争期『クローン・ウォーズ』アニメ展開(紀元前22-19年/2008-2020年)
デイヴ・フィローニ監修のアニメ『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』劇場版(2008年8月15日米国公開)から TVシリーズ(2008-2020、Cartoon Network/Netflix/Disney+)にかけて、本キャラクターはマシュー・ウッドの声で再登場し、シリーズ通じての主要悪役の一人として継続的に描かれる。シーズン1ではジェダイ・マスター プロ・ククーンとの空中戦、シーズン2ではジェダイ・マスター イース・コスとの会談・捕虜エピソード、シーズン5ではジェダイ・マスター アディ・ガリアとの肉弾戦、シーズン7(最終シーズン、2020年Disney+配信)ではマンダロアでのダース・モール/オビ=ワン・ケノービとの並行する戦線等、ジェダイハンターとしての立場が多角的に深掘りされる。本キャラクターのアニメ版での描写は、エピソード3実写版での『すぐに咳き込む病弱なサイボーグ』描写の前段階を補完する形として位置づけられる。
後史:エピソード3以後の言及(紀元前19年以降)
本キャラクターはエピソード3『シスの復讐』ウタパウでオビ=ワンに討たれた直後、ダース・シディアスがアナキン・スカイウォーカー(暗黒面落ち完了直後のダース・ベイダー)にムスタファーでの分離主義評議会皆殺しを命じる場面の前提となる、CIS軍事指導者不在状態を生む。本キャラクターの死後、CIS分離主義評議会自体もダース・ベイダーにムスタファーで皆殺しにされて消滅するため、本キャラクターは実写シリーズ・タイムラインにおける『最後まで戦闘で死亡した数少ないCIS最高幹部』として位置づけられる。後の続編三部作(エピソード7-9/2015-2019年)以降に本キャラクター本人は再登場しない。
能力・装備
- 4本ライトセーバー同時操作:通常2本の前腕が各々2本に分裂する4本腕サイボーグ義体を活かし、倒したジェダイから奪った最大4本のライトセーバーを同時に振るう本キャラクター固有の戦闘スタイル。エピソード3『シスの復讐』ウタパウ最終決戦でオビ=ワン・ケノービ相手に実演される本作屈指のアクションシーンの中核。
- ジェダイハンター戦術:ドゥークー伯爵から伝授されたジェダイ殺害術を基盤とする戦闘哲学で、ライトセーバー戦そのものよりも、機動力・分断・武装解除を組み合わせてジェダイの集団行動を破壊する戦術運用を得意とする。アニメ『クローン・ウォーズ』(2008-2020)では複数ジェダイ・マスター(プロ・ククーン/イース・コス/アディ・ガリア等)との戦闘で本戦術が繰り返し描かれる。
- CIS艦隊指揮:プロヴィデンス級ドレッドノート『Invisible Hand』を旗艦とするCIS艦隊の最高司令官として、エピソード3冒頭『コルサントの戦い』で銀河共和国首都コルサント直接襲撃と最高議長パルパティーン誘拐作戦を成功させた、軍事司令官としての艦隊・地上戦力統合運用能力。
- サイボーグ全身義体機動:胸部装甲内にカリーシュ族の生身の肺・心臓・眼球・脳を残しつつ、二足歩行のほか四足走行・壁面登攀・天井走行が可能なサイボーグ全身義体の高機動性。エピソード3ウタパウ・地下都市ポー・タウンでの追討シーンで実演される、垂直構造物上の戦闘行動を含む立体機動能力。
- Soulless One 操縦:本キャラクター専用の小型戦闘機『Soulless One(ソウルレス・ワン)』を自ら操縦してCIS艦隊と惑星間を移動する独立行動能力。アニメ『クローン・ウォーズ』各話で同機を駆使した個別作戦が描かれる。
関係相関
- オビ=ワン・ケノービ
- ジェダイ・マスター(演ユアン・マクレガー/Ewan McGregor)。エピソード3『シスの復讐』ウタパウ追討戦で本キャラクターを直接討つ相手役。本作中盤、ジェダイ評議会の判断でウタパウへ派遣され、地下都市ポー・タウンの高層階で本キャラクターと4本ライトセーバー対1本のライトセーバー戦に持ち込み、最終的に本キャラクター自身のブラスターで胸部火炎袋を連射して撃破する。場面終盤に呟く『So uncivilized.(実に野蛮な)』は本作屈指の有名台詞のひとつ。
- ドゥークー伯爵
- 独立星系連合(CIS)議長/シスの暗黒卿ダース・タイラナス(演クリストファー・リー/Christopher Lee)。CIS政治指導者・暗黒卿としてサイボーグ改造後の本キャラクターを軍事司令官に任命し、ジェダイ殺害術を伝授した上司にあたる。エピソード3冒頭『コルサントの戦い』艦内でアナキン・スカイウォーカーに首をはねられ処刑されるため、本作中盤以降は本キャラクターがCIS軍事指導の最前線に立つ構図となる。
- ダース・シディアス/パルパティーン
- シスの暗黒卿/銀河共和国最高議長(演イアン・マクダーミド/Ian McDiarmid)。本キャラクターをエピソード3冒頭『コルサントの戦い』で『誘拐される最高議長』として直接対峙し、本作後半ではダース・シディアスとしてホログラム越しに本キャラクターに直接指示を出す。本キャラクターのウタパウでの死は、シディアスがアナキンを暗黒面に落として分離主義評議会全員を切り捨てる『戦争を終わらせる』政治計画の最終段階を発動させる契機となる。
- アナキン・スカイウォーカー
- ジェダイ騎士(演ヘイデン・クリステンセン/Hayden Christensen)。エピソード3冒頭『コルサントの戦い』で本キャラクターのCIS旗艦『Invisible Hand』に乗り込み、ブリッジでドゥークー伯爵を処刑する立場として本キャラクターと直接対峙する。本キャラクターは同シーンの直後に艦から脱出するため、本作で両者が直接ライトセーバー戦に至る場面はないが、続編アニメ『クローン・ウォーズ』では複数エピソードで両者が直接対決する描写がある。
- アディ・ガリア/プロ・ククーン/イース・コス
- ジェダイ評議会メンバー(声 アンジェリーク・ペレーズ/声 ジェームズ・アーノルド・テイラー/声 クリス・エドゲリー)。アニメ『クローン・ウォーズ』(2008-2020)で本キャラクターと直接対峙する複数ジェダイ・マスター。アディ・ガリアはシーズン5『The Wrong Jedi』アーク前段で本キャラクターとの肉弾戦で死亡。プロ・ククーン/イース・コスは複数エピソードで本キャラクターと対峙し、いずれも本キャラクターのジェダイハンターとしての立場を深掘りする相手役として描かれる。
- EV-A4-D/医療ドロイド
- 本キャラクターの専属医療・整備ドロイド。アニメ『クローン・ウォーズ』シーズン2エピソード『Lair of Grievous(グリーヴァスの巣窟)』で初登場し、本キャラクターのサイボーグ義体メンテナンスと予備ライトセーバー保管を担う、本キャラクターのプライベートな描写を支える脇役として配置される。
登場作品(俳優クレジット)
スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ
2008/デイヴ・フィローニ監修アニメ劇場版(2008年8月15日米国公開)にて、本キャラクターは独立星系連合(CIS)軍最高司令官としてシリーズ序盤から登場。マシュー・ウッド(Matthew Wood)の声で、ジェダイ・オーダーへの強い敵意を持つジェダイハンター/4本ライトセーバー使いとしてのキャラクター造形が本作で確立される。アソーカ・タノ/キャプテン・レックス/アナキン・スカイウォーカー/オビ=ワン・ケノービらが対峙するCIS側のメイン悪役の一人として描かれるまで
スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ(TVシリーズ)
2008/アニメTVシリーズ(2008-2020、Cartoon Network/Netflix/Disney+)通じて、本キャラクターはマシュー・ウッドの声でシリーズ主要悪役の一人として継続出演。シーズン1ではジェダイ・マスター プロ・ククーンとの空中戦、シーズン2の『Lair of Grievous(グリーヴァスの巣窟)』回では本キャラクターのプライベート要塞描写、シーズン5ではジェダイ・マスター アディ・ガリアとの肉弾戦、最終シーズン7(2020年Disney+配信)ではマンダロアでのダース・モール/オビ=ワン・ケノービとの並行戦線等、シリーズ通じて『ジェダイハンター』としての立場が多角的に深掘りされるまで
スター・ウォーズ/エピソード3 シスの復讐
2005/ジョージ・ルーカス監督『スター・ウォーズ/エピソード3 シスの復讐』(2005年5月19日米国公開)にて実写本編初登場。冒頭『コルサントの戦い』で本キャラクターはCIS旗艦『Invisible Hand』のブリッジを指揮し銀河共和国最高議長パルパティーンを誘拐する作戦の現場指揮官として描かれる。中盤、本キャラクターはアウター・リム惑星ウタパウ(Utapau)の地下都市ポー・タウン(Pau City)に潜伏し、ジェダイ・マスター オビ=ワン・ケノービの追討を受ける。地下都市高層階で4本ライトセーバー対1本ライトセーバーの戦闘の末、最終的にオビ=ワンが本キャラクター自身のブラスターで胸部火炎袋を連射し本キャラクターは炎上死。場面終盤の『So uncivilized.(実に野蛮な)』はオビ=ワンの代表台詞のひとつとなるまで
名場面・名台詞
- エピソード3『シスの復讐』コルサントの戦い/ブリッジ強襲シーン(2005年5月19日米国公開):CIS旗艦『Invisible Hand』のブリッジで、本キャラクターは誘拐したパルパティーン最高議長(演イアン・マクダーミド)を背景に、乗り込んできたジェダイ・マスター オビ=ワン・ケノービ/アナキン・スカイウォーカーと対峙し、ブリッジの大型観測窓を破ってマグネティック・グラップル付きケーブルで軌道上に脱出する本作前半の見せ場。本キャラクターのシリーズ実写本編初登場シーンに該当する。
- エピソード3 ウタパウ地下都市ポー・タウン会議シーン(2005年5月19日米国公開):アウター・リム惑星ウタパウのシンクホール状地下都市ポー・タウン高層階の会議室で、本キャラクターが分離主義評議会幹部(ヌート・ガンレイ/ワット・タンバー/サン・ヒル等)にホログラム越しに『CIS指導部はムスタファーへ避難せよ』と指示し、自身は単独でジェダイ追討に備える本作中盤の重要シーン。
- エピソード3 ウタパウ最終決戦シーン(2005年5月19日米国公開):地下都市ポー・タウン高層階でオビ=ワン・ケノービと対峙し、本キャラクターは奪い取ったジェダイのライトセーバー4本を4本腕で同時に振るって攻撃する本作屈指のアクションシーン。オビ=ワンの第三型(ソーレス/Soresu)防御技に押された本キャラクターは2本のライトセーバーを切り落とされ、爬虫類車両『ボガ(Boga)』に乗ったオビ=ワンの追跡を受ける場面に連結する。
- エピソード3 So uncivilized 退場シーン(2005年5月19日米国公開):ウタパウ地下都市の発着場で、本キャラクターが落としていた予備のブラスターをオビ=ワン・ケノービが拾い上げ、本キャラクターの胸部火炎袋(カリーシュ族の生身臓器が収まる部分)を連射して炎上死させる本作のクライマックス的シーン。オビ=ワンは銃を投げ捨てながら『So uncivilized.(実に野蛮な)』と呟き、本キャラクターは実写シリーズを退場する。
- 『クローン・ウォーズ』シーズン2『Lair of Grievous』本拠地シーン(2010年放送):アニメ『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』シーズン2エピソード『Lair of Grievous(グリーヴァスの巣窟)』にて、本キャラクターの個人要塞惑星ヴァサル・プライム(Vassek 3)が初公開されるシーン。本キャラクターのコレクションとしてジェダイから奪ったライトセーバー多数と、専属医療・整備ドロイドEV-A4-D が描かれる、本キャラクターのプライベートな描写の代表場面。
- 『クローン・ウォーズ』アディ・ガリア対決シーン(2013年シーズン5放送):アニメ『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』シーズン5にて、ジェダイ評議会メンバー アディ・ガリア(声アンジェリーク・ペレーズ)が本キャラクターと肉弾戦で死亡するシーン。本キャラクターのジェダイハンターとしての凄味を象徴する場面として、アニメ版でしばしば引用される代表的シーン。
考察
- グリーヴァス将軍は、実写プリクエル三部作(1999-2005)唯一の『フルCGメインヴィラン』として、ILMが構築したCGキャラクター演出の到達点を示す存在である。サイボーグ義体の機械音、生身の肺による咳き込み、4本腕の物理的存在感を、実写俳優(ユアン・マクレガーが演じるオビ=ワン)と同一画面で違和感なく成立させた点で、2005年当時のCG・実写合成技術の代表事例として研究対象になることが多い。
- 本キャラクターは『先にアニメで先行登場させて視聴者に印象付けてから実写本編にデビューさせる』という、シリーズとしては異例の段階的導入を経た悪役である。2003-2005年のジェンディ・タルタコフスキー監督マイクロシリーズで2年間先行視覚化され、エピソード3公開時点で既に観客側が本キャラクターのアクション・パターンを知っている状態で実写本編に登場した。後年のアニメ『クローン・ウォーズ』2008-2020やDisney+実写ドラマでも同様の『アニメ→実写』導入パターンが見られるが、本キャラクターはその先駆的事例として位置づけられる。
- 本キャラクターのエピソード3ウタパウ退場シーンでオビ=ワン・ケノービが呟く『So uncivilized.(実に野蛮な)』は、ライトセーバーとブラスターのどちらが『文明的な武器』なのかを反転させる台詞として、シリーズの武器観・倫理観を象徴する代表的台詞のひとつである。本台詞はオビ=ワンが旧三部作エピソード4『新たなる希望』(1977年)でルーク・スカイウォーカーにライトセーバーを渡す際の説明と対をなす配置で、シリーズ全体での『より文明的な時代の武器』というライトセーバー観のメタ的な問い直しとして繰り返し引用される。
トリビア
- 本キャラクターのコンセプトデザインは、当時 ILM/LucasArts のコンセプトアーティストだった Warren Fu(ウォーレン・フー)が担当した経緯が StarWars.com 公式ブログで公開されている。Warren Fu はその後ミュージック・ビデオ監督として転身し、Daft Punk『Get Lucky』『Instant Crush』等のミュージック・ビデオ監督として知られる。
- 本キャラクターの声を実写エピソード3および2008-2020年アニメ『クローン・ウォーズ』で一貫して担当するマシュー・ウッド(Matthew Wood、1972年生まれ)は、Lucasfilm のサウンド編集監督(Supervising Sound Editor)として『エピソード1 ファントム・メナス』(1999年)以降のスター・ウォーズ作品の音響を統括するスタッフでもある。同氏はバトル・ドロイド(B1)の声も多数担当しており、シリーズ内で『一人のスタッフが主要悪役・主要モブ双方の声を兼任した代表例』として知られる。
- 本キャラクターの咳き込みの設定は、エピソード3公開当時『なぜサイボーグなのに病弱描写を入れたのか』としてファンコミュニティで議論を呼んだが、後年アニメ『クローン・ウォーズ』で『ジェダイ・マスター メイス・ウィンドゥがクローン戦争前半に本キャラクターの胸部装甲をフォース・クラッシュで圧潰したことによる後遺症』という補完設定が明示され、シリーズ内整合性が確保された。
- 本キャラクター専用の小型戦闘機『Soulless One(ソウルレス・ワン)』は Belbullab-22 級スタークラフトの個体名で、アニメ『クローン・ウォーズ』各話で本キャラクター自らが操縦する場面が描かれる。同機の名称『Soulless One(魂なき者)』は、本キャラクターのサイボーグ義体としての存在を象徴するネーミングとして繰り返し引用される。
より詳しいFAQ
グリーヴァス将軍はどの作品で初登場しましたか?
実写本編での初登場はジョージ・ルーカス監督『スター・ウォーズ/エピソード3 シスの復讐(Star Wars: Episode III – Revenge of the Sith)』(2005年5月19日米国公開)です。本作で本キャラクターは独立星系連合(CIS)ドロイド軍最高司令官として、冒頭『コルサントの戦い』から中盤ウタパウでの最終決戦までの本作前〜中盤のメインヴィランとして描かれます。実写本編登場に先立って、ジェンディ・タルタコフスキー監督アニメ『スター・ウォーズ:クローン大戦』2003マイクロシリーズ(2003-2005、Cartoon Network)のチャプター20〜25でシリーズ初お披露目された経緯があります。
グリーヴァス将軍を演じている/声を担当しているのは誰ですか?
実写エピソード3『シスの復讐』および2008-2020年アニメ『クローン・ウォーズ』の声を、Lucasfilm のサウンド編集監督マシュー・ウッド(Matthew Wood、1972年生まれ、米国カリフォルニア出身)が一貫して担当しています。マシュー・ウッドは『エピソード1 ファントム・メナス』以降のスター・ウォーズ作品の音響編集を統括するスタッフで、本キャラクターのほかバトル・ドロイド(B1)の声も多数担当することで知られます。2003-2005年マイクロシリーズではジョン・ディマジオ/リチャード・マクゴナグル等が初期版の声を担当しました。
グリーヴァス将軍はどの種族ですか?
本キャラクターはカリーシュ族(Kaleesh)です。アウター・リム惑星カリー(Kalee)を母星とする、爬虫類的な装飾仮面と戦士文化を持つ種族で、本キャラクターはサイボーグ改造を受けた個体として描かれます。サイボーグ全身義体の胸部装甲内にはカリーシュ族の生身の肺・心臓・眼球・脳が残存する設計で、本キャラクターの咳き込みや有機的な眼球の描写はこの『生身が残るサイボーグ』という設計から導かれます。
グリーヴァス将軍はなぜ4本のライトセーバーを使うのですか?
本キャラクターは独立星系連合(CIS)軍最高司令官として倒したジェダイから戦利品としてライトセーバーを奪い取り、それらを最大4本まで4本腕で同時に振るう個人戦闘スタイルを取ります。通常2本の前腕が各々2本に分裂する4本腕サイボーグ義体の構造を活かした戦法で、エピソード3『シスの復讐』ウタパウ最終決戦でオビ=ワン・ケノービ相手に実演される本作屈指のアクションシーンの中核となります。アニメ『クローン・ウォーズ』ではジェダイ・マスター数名のライトセーバー(イース・コス/プロ・ククーン等のものを含むコレクション)が本キャラクターの本拠地に保管されている描写があります。
グリーヴァス将軍はどのように死亡しますか?
実写エピソード3『シスの復讐』(2005年5月19日米国公開)クライマックスの惑星ウタパウ(Utapau)地下都市ポー・タウン(Pau City)の発着場で、ジェダイ・マスター オビ=ワン・ケノービ(演ユアン・マクレガー)に追討されて死亡退場します。地下都市高層階での4本ライトセーバー対1本ライトセーバーの戦闘の後、爬虫類車両『ボガ(Boga)』に乗ったオビ=ワンの追跡を受け、最終的に本キャラクターが落としていた予備のブラスターをオビ=ワンが拾い上げ、本キャラクターの胸部火炎袋(生身臓器が収まる部分)を連射して炎上死させます。オビ=ワンはブラスターを投げ捨てながら『So uncivilized.(実に野蛮な)』と呟き、本キャラクターは実写シリーズを退場します。
グリーヴァス将軍はアニメ『クローン・ウォーズ』に登場しますか?
はい、本キャラクターはデイヴ・フィローニ監修のアニメ『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』劇場版(2008年8月15日米国公開)からTVシリーズ(2008-2020、Cartoon Network/Netflix/Disney+)通じて、マシュー・ウッドの声でシリーズ主要悪役の一人として継続出演します。シーズン1ではジェダイ・マスター プロ・ククーンとの空中戦、シーズン2『Lair of Grievous(グリーヴァスの巣窟)』回では本キャラクター個人要塞の描写、シーズン5ではジェダイ・マスター アディ・ガリアとの肉弾戦、最終シーズン7(2020年Disney+配信)ではマンダロアでのダース・モール/オビ=ワン・ケノービとの並行戦線等、ジェダイハンターとしての立場が多角的に深掘りされます。
グリーヴァス将軍はどの順番で観るのが良いですか?
公開順(製作順)で観る場合は『クローン大戦』2003マイクロシリーズ(2003-2005、Cartoon Network)→『エピソード3 シスの復讐』(2005年5月19日米国公開)→『クローン・ウォーズ』劇場版(2008年8月15日米国公開)→『クローン・ウォーズ』TVシリーズ(2008-2020)の順で本キャラクターの初出と関連作品を追えます。シリーズ内時系列順に本キャラクターのアークを連続して観たい場合は『クローン・ウォーズ』劇場版/TVシリーズ→『エピソード3 シスの復讐』ウタパウ退場シーンの順で観ると、ジェダイハンターとしての成立過程と最終決戦までの完結アークを一通り押さえることができます。
出典
グリーヴァス将軍はどの作品から見る?
初見の入口は「エピソード3 / シスの復讐」です。時系列上の登場順としては「スター・ウォーズ / クローン・ウォーズ」が最初です。
グリーヴァス将軍の関連人物は?
オビ=ワン・ケノービ、ドゥークー、パルパティーン、アナキン、アディ・ガリア、メイス・ウィンドゥ。
グリーヴァス将軍と一緒に覚える用語は?
ジェダイ、フォース、パダワン、ジェダイ・マスター。