人物メモ
- 役割
- 銀河系屈指の賞金稼ぎ/クローン軍遺伝子テンプレート
- 時代
- 共和国末期(クローン戦争直前)
- 初登場
- エピソード2 / クローンの攻撃
関連人物
ジャンゴ・フェットを追う順番
ジャンゴ・フェットの関連用語
関係する時代
ジャンゴ・フェットの補助ガイド
登場・関連作品
プロフィール詳細
- 種族/出身
- 人間(マンダロリアン文化圏の養子)。出身惑星はマンダロア星系外縁のコンコード・ドーン(Concord Dawn)と公式設定され、本人はクスワーン惑星のジェダイ騒乱で家族を失ったマンダロリアンの孤児(フォウンドリング/Foundling)としてジャスター・メリール(Jaster Mereel)に拾われ育てられたと主張する。現行カノンでの出自詳細は StarWars.com 公式データベースおよび Wookieepedia 該当項目で整理されている
- 主な肩書き
- 銀河系屈指の賞金稼ぎ(Bounty Hunter)。エピソード2『クローンの攻撃』(2002年5月16日米国公開)時点では銀河共和国クローン軍(Grand Army of the Republic)のために秘密裏に運用されていた、惑星カミーノ(Kamino)のティラニッド・コミューン製クローン培養施設の遺伝子テンプレート(Prime Clone)として正式に契約していた立場
- 本拠地
- 撮影時点ではアウター・リム惑星カミーノ(Kamino)のティラニッド・コミューン市(Tipoca City)水中都市プラットフォーム。本人専用スリーヴ式 Slave I(後にボバ・フェットが継承)を運用し、家族(息子ボバ)と居住する設定で描かれる
- 初登場(実写)
- ジョージ・ルーカス監督『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(Attack of the Clones)』(2002年5月16日米国公開)の前半カミーノ・パートで本格初登場。ジャンゴ・フェット本人の銀河系帝国時代以前の唯一のリアルタイム実写登場作品
- 出演メディア
- 実写映画ではエピソード2『クローンの攻撃』(2002年5月16日米国公開)が中心。実写ドラマ『ボバ・フェットの書(The Book of Boba Fett)』(2021年12月29日 Disney+ 配信開始/全7話)で息子ボバの少年期回想場面に複数回再登場、テムエラ・モリソンが連続して演じる構造を取る
- 演者/声
- ニュージーランド出身のマオリ系俳優テムエラ・モリソン(Temuera Morrison、1960年12月26日生)が実写エピソード2でジャンゴ・フェットを演じ、同作以降ボバ・フェットおよびクローン・トルーパー/コマンダー・コーディ/キャプテン・レックス等の全クローン群の英語版声を一貫担当する根拠となった。日本語版では森山栄治がジャンゴおよびボバ役を担当した版がリリースされている
- 息子/クローン
- ボバ・フェット(Boba Fett)は、クローン軍とは別に、本キャラクター本人が自身の遺伝的非改変コピー(unaltered clone)を息子として育てる条件でカミーノ側に提供させた『非改変クローン』である設定。エピソード2公開時の少年ボバはダニエル・ローガン(Daniel Logan)が演じた
- クリエイター
- ジョージ・ルーカス(George Lucas)。1980年エピソード5『帝国の逆襲』で登場したボバ・フェットを起点に、ボバの起源を遡及的に説明する形でジャンゴ・フェット像が1999年〜2002年のエピソード2開発段階で創造された。ジャスター・メリール経由のマンダロリアン養子設定はカノン化される過程で公式設定として確立された
- 装備(主要)
- マンダロリアン式ベスカー風アーマー(青/銀基調)、双連装 WESTAR-34 ブラスター・ピストル、ジェットパック(ミニミサイル+火炎放射器内蔵)、ワイヤー射出ガントレット、毒ダート・システム、Slave I(プロトタイプ Firespray-31 級巡視艦/後にボバ・フェットが継承し代名詞となった機体)
- 重要性/影響
- 本キャラクターの遺伝子はカミーノで複製された約200万体のクローン・トルーパー(バッド・バッチを含む実験ユニット、コマンダー・コーディ、キャプテン・レックス等の固有名持ち士官/中隊長級も含む)、および息子ボバ・フェットの遺伝的基盤として、エピソード2以降の銀河共和国軍/銀河帝国軍/後継シリーズ全体の人的構成の中核を担う
来歴(時系列)
前史:マンダロリアン養子化(エピソード2以前の設定)
コンコード・ドーン(Concord Dawn)周辺で家族を失った孤児が、現行カノンではマンダロリアン傭兵集団トゥルー・マンダロリアンズ(True Mandalorians)の長ジャスター・メリール(Jaster Mereel)に拾われ、フォウンドリング(Foundling/養子)としてマンダロリアン文化圏で育てられたという背景設定が StarWars.com 公式キャラクターデータベースおよび関連書籍で整理されている。後のエピソード2におけるマンダロリアン式アーマーとマンダロリアン気質の根拠として描かれる。
賞金稼ぎ時代:銀河系屈指の凄腕(エピソード2の数十年前〜エピソード2直前)
本キャラクターは銀河系全域で『最も危険な男(Most Dangerous Man in the Galaxy)』と評される賞金稼ぎとして名を上げ、その評判を聞きつけた分離主義者ドゥークー伯爵(演クリストファー・リー/Christopher Lee)の指示で、カミーノ側の独立系遺伝学者ティラニッド(Kaminoan)コミューンに遺伝子テンプレートとして契約することになる。報酬は通常の賞金稼ぎ依頼に加え、本人専用の非改変クローン(息子ボバ・フェット)の作成権利と養育権が条件として与えられたという設定で描かれる。
エピソード2 カミーノ・パート(紀元前22年/2002年5月16日米国公開)
オビ=ワン・ケノービ(演ユアン・マクレガー/Ewan McGregor)がパドメ・アミダラ暗殺未遂事件の犯人特定のため、ジオノーシス産毒ダートの出自を辿ってカミーノのティラニッド・コミューン市に到着し、本キャラクターおよび少年ボバ(演ダニエル・ローガン)と対面する。本キャラクターは自宅居住区でオビ=ワンの取り調べに応じた後、追跡を撒くため Slave I で離陸し、オビ=ワンの戦闘機との小惑星帯追跡戦に突入する、シリーズの追跡戦シーンを代表する長尺アクション・シーケンスの中心人物となる。
エピソード2 ジオノーシスの戦い(紀元前22年/2002年5月16日米国公開)
本キャラクターはドゥークー伯爵およびジオノーシス側の分離主義評議会と合流し、ジオノーシス・コロシアムでパドメ・アミダラ、アナキン・スカイウォーカー、オビ=ワン・ケノービの処刑場面に立ち会う。直後にメイス・ウィンドゥ(演サミュエル・L・ジャクソン)率いるジェダイ救出部隊が乱入して銀河系最大級の戦端(ジオノーシスの戦い/Battle of Geonosis)が開かれ、本キャラクターはジェットパックを駆使してメイス・ウィンドゥと一騎打ちを展開、最終的にメイスの紫色ライトセーバーで斬首死を遂げる。本場面はシリーズで最も有名なジェダイ・マスター vs 賞金稼ぎ場面のひとつとして知られる。
本キャラクター死後:ボバ・フェットの継承(エピソード2終盤)
ジオノーシスの戦いの終戦処理場面で、少年ボバ・フェットが斬首された父のマンダロリアン式ヘルメットを地面から拾い上げ、父の遺骸を前に泣き崩れるカットでエピソード2における本キャラクター・アークが閉じる。本場面はボバ・フェットがエピソード5『帝国の逆襲』(1980年5月21日米国公開)の伝説的賞金稼ぎへと至る原体験として明示的に描かれ、シリーズ全体のクローン群/賞金稼ぎ群の起源シーンとして機能する。
クローン戦争期:遺伝子テンプレートとしての継続的影響(紀元前22年〜紀元前19年)
本キャラクター死後も、本人の遺伝子から複製された約200万体のクローン・トルーパーが銀河共和国クローン軍の中核として運用される。コマンダー・コーディ(CC-2224)、キャプテン・レックス(CT-7567)、コマンダー・ウルフ、コマンダー・ブライ、コマンダー・グリーらの固有名持ち士官/中隊長級、およびアニメ『バッド・バッチ』(2021〜)の遺伝子改変実験ユニット『クローン・フォース99』ハンター/クロスヘアー/テック/レッカー/エコー/オメガ等が、すべて本キャラクターの遺伝子を基盤として登場する設定が確立されている。
実写ドラマ『ボバ・フェットの書』再登場(2021年12月29日 Disney+ 配信開始)
実写ドラマ『ボバ・フェットの書(The Book of Boba Fett)』全7話(2021年12月29日〜2022年2月9日配信)で、息子ボバ・フェット(演テムエラ・モリソン)の少年期回想場面に本キャラクターが複数回再登場する。テムエラ・モリソンが息子ボバ役と並行してジャンゴ役(少年期ボバから見た父の記憶映像)も連続して担当する構造で、エピソード2以来の本キャラクター本人の長期スパン再登場となった。
後世への影響
本キャラクターはシリーズ全体での『マンダロリアン式アーマー姿の賞金稼ぎ』像の原型として、エピソード5の伝説的賞金稼ぎ=息子ボバ・フェット、実写ドラマ『マンダロリアン』(2019〜)の主役ディン・ジャリン(演ペドロ・パスカル)、『ボバ・フェットの書』のフェネック・シャンドなど、後続シリーズの主要マンダロリアン/賞金稼ぎ群の直接的造形源として継承されている。クローン軍/ストームトルーパー/ファースト・オーダー兵までもが本キャラクターの遺伝子に源流を持つ系譜は、シリーズ全体の人的構造の最も大きな『遺伝的中心』を形成している。
能力・装備
- 賞金稼ぎとしての近接・遠隔戦闘技術:双連装 WESTAR-34 ブラスター・ピストルでの両手射撃、ジェットパック空中機動と組み合わせた立体的攻撃、ワイヤー射出ガントレットによる対象捕縛、毒ダート発射装置による暗殺射撃など、エピソード2『クローンの攻撃』カミーノ離陸シーンとジオノーシス戦闘シーンで実演される総合的賞金稼ぎ戦闘技術。
- マンダロリアン式アーマー運用:マンダロリアン文化圏のフォウンドリング(養子)としてジャスター・メリール(Jaster Mereel)に育てられた経歴を背景に、青/銀基調のマンダロリアン式ベスカー風アーマー、Tバイザー・ヘルメット、ジェットパック内蔵ミニミサイル+火炎放射器、踵ブレード等のフル装備を実戦運用する技能。
- Slave I 機体操縦:本人専用 Firespray-31 級巡視艦『Slave I(後継機体としてボバ・フェットがエピソード5『帝国の逆襲』以降運用)』の主操縦士として、エピソード2のカミーノ離脱戦〜ジオノーシス小惑星帯追跡戦でオビ=ワン・ケノービの戦闘機を相手に高機動戦闘・反重力宇宙戦闘を展開する技能。
- 対ジェダイ戦闘経験:エピソード2ジオノーシスの戦いでメイス・ウィンドゥと一騎打ちを展開し、ジェダイ評議会マスターを相手にジェットパック機動と多重武装で互角の戦闘を一時的に成立させる希少な戦闘技能を保有する非フォース・センシティブの賞金稼ぎ。
- 遺伝学的価値:カミーノのティラニッド・コミューンが銀河共和国クローン軍の遺伝子テンプレート(Prime Clone)として選定した銀河系屈指の身体能力/戦闘能力の保有者。本キャラクターの遺伝子複製による200万体規模のクローン軍は、エピソード2終盤〜エピソード3冒頭のクローン戦争(紀元前22年〜紀元前19年)における銀河共和国側の主力戦力となる。
関係相関
- ボバ・フェット
- 本キャラクターの『息子』として育てられた非改変クローン(演ダニエル・ローガン/少年期、テムエラ・モリソン/成年期)。本キャラクターのカミーノ契約条件として、クローン軍とは別に本人専用の遺伝的非改変コピーが息子として与えられた設定。エピソード2ジオノーシスの戦いで斬首された父のマンダロリアン式ヘルメットを拾い上げる場面が、後の伝説的賞金稼ぎ=エピソード5『帝国の逆襲』ボバ・フェットの原体験として明示的に描かれる。
- ドゥークー伯爵
- 分離主義者連合(CIS)指導者にして元ジェダイ・マスター(演クリストファー・リー/Christopher Lee)。本キャラクターをカミーノ・ティラニッド・コミューンに遺伝子テンプレートとして仲介した側で、エピソード2ジオノーシスの戦いまで本キャラクターの直接的雇用主の立場にあった人物。エピソード2終盤のジオノーシス脱出ではドゥークー側に与する形で本キャラクターも参戦する。
- オビ=ワン・ケノービ
- ジェダイ・マスター(演ユアン・マクレガー/Ewan McGregor)。エピソード2前半でパドメ・アミダラ暗殺未遂事件の毒ダート出自を辿ってカミーノに到着し、本キャラクター本人と直接対面する。カミーノ離脱直後の小惑星帯追跡戦で本キャラクターと正面戦闘を展開する、本キャラクターのエピソード2における主要対戦相手。
- メイス・ウィンドゥ
- ジェダイ高評議会マスター・オブ・ザ・オーダー(演サミュエル・L・ジャクソン/Samuel L. Jackson)。エピソード2ジオノーシスの戦い・コロシアム上空で本キャラクターと一騎打ちを展開し、紫色ライトセーバーで本キャラクターを斬首死させる。本キャラクター本編における直接的退場の引き金となるジェダイ。
- ジャスター・メリール
- マンダロリアン傭兵集団トゥルー・マンダロリアンズ(True Mandalorians)の長として現行カノンの背景設定に登場する、本キャラクターの養父にあたる人物。コンコード・ドーン周辺で孤児となった本キャラクターを拾い、マンダロリアン文化圏のフォウンドリング(養子)として養育したという、本キャラクターのマンダロリアン気質とアーマー継承の起点となる関係。
- ライアン・パスカ・ティラニッド(プライム・ミニスター・ラマ・スー)
- 惑星カミーノのティラニッド・コミューン市プライム・ミニスター・ラマ・スー(Lama Su)。本キャラクターを銀河共和国クローン軍の遺伝子テンプレートとして契約した側で、エピソード2前半のカミーノ・シーケンスでオビ=ワン・ケノービに対し本キャラクター由来クローン軍の制作経緯を説明する人物。
- クローン群(コーディ/レックス/バッド・バッチ)
- 本キャラクターの遺伝子から複製された約200万体のクローン・トルーパーのうち、固有名を持つ士官/中隊長級としてコマンダー・コーディ(CC-2224)、キャプテン・レックス(CT-7567)、アニメ『バッド・バッチ』の遺伝子改変実験ユニット『クローン・フォース99』(ハンター/クロスヘアー/テック/レッカー/エコー)など、シリーズ全体のクローン群の遺伝的起源として本キャラクターが位置づけられる。
登場作品(俳優クレジット)
スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
2002/本キャラクター本編唯一のリアルタイム実写主役級登場。カミーノ・パートでオビ=ワン・ケノービと対面、小惑星帯追跡戦、ジオノーシスの戦いでメイス・ウィンドゥと一騎打ちの末に斬首死、息子ボバ・フェットによるヘルメット回収場面まで一連の主役級アーク
ボバ・フェットの書
2021〜2022/息子ボバ・フェットの少年期回想場面に複数回再登場、テムエラ・モリソンが息子役と並行してジャンゴ役(少年期ボバから見た父の記憶映像)も連続担当
名場面・名台詞
- エピソード2『クローンの攻撃』カミーノ・ティラニッド・コミューン市本人居住区(2002年5月16日米国公開):オビ=ワン・ケノービ(演ユアン・マクレガー)がパドメ・アミダラ暗殺未遂事件の毒ダート出自を辿って本キャラクター本人と少年ボバ・フェット(演ダニエル・ローガン)の住居を訪ねる場面。カミーノの雨に濡れた水中都市プラットフォーム上で展開される、本キャラクターの実写本格初登場シーン。
- エピソード2 カミーノ離脱戦・小惑星帯追跡戦(2002年5月16日米国公開):本キャラクターが Slave I を起動してカミーノを離脱し、オビ=ワン・ケノービの戦闘機による追跡を撒くためジオノーシス系小惑星帯に突入する一連の追跡戦闘シーン。シリーズの宇宙戦闘シーンを代表する小惑星帯戦闘の起源場面。
- エピソード2 ジオノーシス・コロシアム上空ジェットパック戦(2002年5月16日米国公開):ジェダイ救出部隊乱入後のジオノーシス・コロシアム上空で、本キャラクターがジェットパックでメイス・ウィンドゥと一騎打ちを展開する、シリーズ屈指のジェダイ・マスター vs 賞金稼ぎ場面。
- エピソード2 ジオノーシスの戦い 本キャラクター斬首死(2002年5月16日米国公開):メイス・ウィンドゥの紫色ライトセーバーで本キャラクターが斬首死を遂げる場面。本キャラクター本編アークの直接的終結シーンで、シリーズで最も有名な賞金稼ぎ退場場面のひとつ。
- エピソード2 ジオノーシス戦後・ヘルメット回収(2002年5月16日米国公開):ジオノーシスの戦い終戦処理場面で、少年ボバ・フェットが斬首された父のマンダロリアン式ヘルメットを地面から拾い上げ、父の遺骸を前に泣き崩れるシリーズ全体で最も重い継承場面のひとつ。後の伝説的賞金稼ぎ=エピソード5『帝国の逆襲』ボバ・フェットの原体験として明示的に位置づけられる。
- 実写ドラマ『ボバ・フェットの書』少年期回想(2021年12月29日 Disney+ 配信開始):息子ボバ・フェットの少年期回想場面に本キャラクターが複数回再登場し、テムエラ・モリソンが息子ボバ役と並行してジャンゴ役も連続担当する場面群。エピソード2以来の本キャラクター本人の長期スパン再登場となった重要シーン。
考察
- ジャンゴ・フェットは、1980年エピソード5『帝国の逆襲』(1980年5月21日米国公開)のボバ・フェット登場時には存在しなかったキャラクターを、2002年エピソード2でボバ・フェットの起源として遡及的に創造したという、シリーズ史でも稀な『先に登場した子の親を後から作る』設計を取った人物である。マオリ系俳優テムエラ・モリソンの起用により、エピソード2以降のクローン群/ボバ・フェット/『マンダロリアン』『ボバ・フェットの書』の全マンダロリアン傭兵描写に至るまでの『顔の系譜』が一本の系図でつながる構造が生まれた点でも、シリーズの人的構成原理を最も大きく規定したキャラクターのひとつである。
- 本キャラクターのジオノーシスでの斬首死は、後続シリーズ全体での『マンダロリアン文化圏の損失』を象徴する場面として、アニメ『クローン・ウォーズ』『反乱者たち』、実写ドラマ『マンダロリアン』『ボバ・フェットの書』に至るまでマンダロリアン描写の重要な参照点となっている。本キャラクターの遺伝子が銀河共和国クローン軍として複製され、その後継としてのクローン群が銀河帝国のストームトルーパーへと組み込まれていく構造は、シリーズ全体の『勝者なき遺伝的継承』テーマの中核を形成する。
- 本キャラクターと息子ボバ・フェットの『非改変クローン』関係は、エピソード2以降のシリーズで反復される『複製と個体性』テーマの起点として機能する。ボバ・フェット個人としての固有性、コマンダー・コーディ/キャプテン・レックスらクローン士官個々の固有名と個性、『バッド・バッチ』の遺伝子改変実験ユニットの個別アイデンティティ問題まで、すべて本キャラクター由来の遺伝子テンプレートが分岐していく形で問われる構造が、現行カノンのクローン関連シリーズ全体に通底している。
トリビア
- 本キャラクターを演じたテムエラ・モリソン(Temuera Morrison、1960年12月26日生)は、ニュージーランド・ロトルア出身のマオリ系俳優で、1994年ニュージーランド映画『戦士の鎮魂歌(Once Were Warriors)』のジェイク役で国際的に注目された経歴を持つ。本キャラクター起用後、テムエラ・モリソンはエピソード2以降のクローン群(コマンダー・コーディ、キャプテン・レックス、ストームトルーパー含む全クローン)の英語版声を一貫担当し、『マンダロリアン』『ボバ・フェットの書』では成年期ボバ・フェットも続演する、シリーズ最長期スパンの単一俳優マルチロール起用例のひとつとなった。
- 本キャラクターの愛機 Slave I(プロトタイプ Firespray-31 級巡視艦)は、エピソード2公開以前のエピソード5『帝国の逆襲』(1980年5月21日米国公開)でボバ・フェットの代名詞的機体として先に映像登場しており、本キャラクター登場時には『父から息子に継承される機体』として遡及的に再構築された経緯を持つ。エピソード2のカミーノ離脱戦〜小惑星帯追跡戦シーンは、エピソード5のボバ・フェットの Slave I 運用シーンと対をなす親子継承構造として設計されている。
- 本キャラクターの装備した双連装 WESTAR-34 ブラスター・ピストルは、本キャラクター専用にデザインされた架空火器で、銀河系全域のマンダロリアン武装の代名詞のひとつとなった。本キャラクター死後、Slave I と WESTAR-34、マンダロリアン式アーマーは息子ボバ・フェットに継承され、エピソード5『帝国の逆襲』以降の伝説的賞金稼ぎ装備として継続使用される。
より詳しいFAQ
ジャンゴ・フェットはどの作品で初登場しましたか?
実写本編での初登場は2002年5月16日米国公開のジョージ・ルーカス監督『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(Attack of the Clones)』の前半カミーノ・パートです。本作で本キャラクターは銀河共和国クローン軍の遺伝子テンプレート(Prime Clone)として登場し、オビ=ワン・ケノービ(演ユアン・マクレガー)との小惑星帯追跡戦、ジオノーシスの戦いでメイス・ウィンドゥ(演サミュエル・L・ジャクソン)との一騎打ちと斬首死、息子ボバ・フェット(演ダニエル・ローガン)によるヘルメット回収まで、本キャラクター本編アークの全ては本作1作内で完結します。
ジャンゴ・フェットを演じている俳優は誰ですか?
ニュージーランド出身のマオリ系俳優テムエラ・モリソン(Temuera Morrison、1960年12月26日生)が実写エピソード2『クローンの攻撃』(2002年5月16日米国公開)でジャンゴ・フェットを演じています。本キャラクター起用後、テムエラ・モリソンはエピソード2以降のクローン・トルーパー/コマンダー・コーディ/キャプテン・レックス等の全クローン群の英語版声を一貫担当する根拠となり、実写ドラマ『マンダロリアン』『ボバ・フェットの書』では成年期ボバ・フェットも続演しています。少年期ボバ・フェットはダニエル・ローガン(Daniel Logan)が担当しました。
ジャンゴ・フェットとボバ・フェットの関係は?
ボバ・フェット(Boba Fett)は、ジャンゴ・フェット本人の遺伝的非改変コピー(unaltered clone)を息子として育てる条件で、カミーノのティラニッド・コミューン側が本キャラクターに提供した『非改変クローン』として位置づけられます。銀河共和国クローン軍向けに大量複製されたクローン・トルーパーとは異なり、ボバはジャンゴ本人と同一の遺伝子そのままで成長する設計で、本キャラクター本人が個人的に養育しました。エピソード2ジオノーシスの戦いで本キャラクターが斬首死した後、少年ボバが父のマンダロリアン式ヘルメットを回収する場面が、後のエピソード5『帝国の逆襲』(1980年5月21日米国公開)伝説的賞金稼ぎ=ボバ・フェットへと至る原体験として描かれます。
ジャンゴ・フェットはどうやって死にましたか?
ジョージ・ルーカス監督『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002年5月16日米国公開)終盤のジオノーシスの戦い(Battle of Geonosis)で、メイス・ウィンドゥ(演サミュエル・L・ジャクソン)と一騎打ちを展開した末、メイス・ウィンドゥの紫色ライトセーバーで斬首死を遂げました。本場面はシリーズで最も有名なジェダイ・マスター vs 賞金稼ぎ場面のひとつで、直後に少年ボバ・フェット(演ダニエル・ローガン)が父のマンダロリアン式ヘルメットを地面から拾い上げる継承場面が描かれます。
ジャンゴ・フェットはクローン軍とどう関係していますか?
本キャラクターはエピソード2『クローンの攻撃』時点で、惑星カミーノ(Kamino)のティラニッド・コミューン市(Tipoca City)で秘密裏に運用されていた銀河共和国クローン軍(Grand Army of the Republic)の遺伝子テンプレート(Prime Clone)として正式に契約していました。本キャラクターの遺伝子から複製された約200万体のクローン・トルーパーが、エピソード2終盤〜エピソード3冒頭のクローン戦争(紀元前22年〜紀元前19年)における銀河共和国側の主力戦力となります。コマンダー・コーディ(CC-2224)、キャプテン・レックス(CT-7567)、アニメ『バッド・バッチ』のクローン・フォース99も、すべて本キャラクターの遺伝子に源流を持ちます。
ジャンゴ・フェットはどの順番で観るのが良いですか?
公開順(製作順)で観る場合は2002年エピソード2『クローンの攻撃』が本キャラクター本編唯一のリアルタイム実写登場作品なので、ここを起点に観るのが最短ルートです。作中時系列で観たい場合はエピソード1『ファントム・メナス』(1999年)→本キャラクター本編=エピソード2『クローンの攻撃』(2002年)→アニメ『クローン・ウォーズ』劇場版(2008年)/シリーズ各アーク(クローン軍が本キャラクター遺伝子由来)→エピソード3『シスの復讐』(2005年)→アニメ『バッド・バッチ』(2021〜/本キャラクター遺伝子の改変実験ユニット)→エピソード5『帝国の逆襲』(1980年/息子ボバ・フェット伝説的登場)→『ボバ・フェットの書』(2021〜2022/少年期ボバ回想で本キャラクター再登場)の順がおすすめです。
ジャンゴ・フェットはマンダロリアンですか?
本キャラクターはコンコード・ドーン(Concord Dawn)周辺で家族を失った孤児として、現行カノンではマンダロリアン傭兵集団トゥルー・マンダロリアンズ(True Mandalorians)の長ジャスター・メリール(Jaster Mereel)に拾われ、フォウンドリング(Foundling/養子)としてマンダロリアン文化圏で育てられた背景設定が StarWars.com 公式キャラクターデータベースおよび関連書籍で整理されています。生粋のマンダロア出身者ではなく『マンダロリアン養子』ですが、マンダロリアン式ベスカー風アーマー、Tバイザー・ヘルメット、ジェットパック等のフル装備を継承運用しており、後続シリーズの『マンダロリアン式賞金稼ぎ』像の直接的造形源となっています。
出典
ジャンゴ・フェットはどの作品から見る?
エピソード2 / クローンの攻撃が最初の登場作品です。
ジャンゴ・フェットの関連人物は?
ボバ・フェット、ドゥークー、オビ=ワン、メイス・ウィンドゥ、ジャスター・メリール、コーディ、レックス。
ジャンゴ・フェットと一緒に覚える用語は?
ジェダイ、フォース、パダワン、ジェダイ・マスター。