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2011年版 第95話
2011年版アニメ第95話「ウラミ×ト×スゴミ」を解説。カイトとの再会、ゴンの念の復活、モラウの覚悟試し、選別阻止の分担を整理する。
2011年版アニメ第95話「ウラミ×ト×スゴミ」は、2013年9月8日に放送されたキメラアント編の一話で、原作No.221からNo.223を基にする。
チーター型のヂートゥへの追跡能力、操作されたカイトとの再会、ゴンの念の復活、東ゴルトーでの選別計画が一話で接続される。ゴンの怒りが戦力になると同時に、仲間も震えさせる危険として示される。

第95話で操作されたカイトと再会するゴン 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

ポットクリンから逃げようとするヂートゥ 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

東ゴルトーの選別を告知する操作されたディーゴ 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

ピトーへの怒りとカイト救出へ固執するゴン 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博
基本情報
| 媒体 | 2011年版TVアニメ |
|---|---|
| 話数 | 第95話 |
| 副題 | ウラミ×ト×スゴミ |
| 放送日 | 2013年9月8日 |
| 原作対応 | No.221〜No.223 |
ヂートゥの速度を追わない戦い
ヂートゥはナックルとモラウを上回る速度で走り、二人は身体では追いつけない。ただし凝で動きを見続けることはできるため、速さへ同じ速さで対抗する必要はない。
モラウは煙幕を広げ、複数のナックルを作る。本物を偽物の中へ混ぜ、ヂートゥが位置を判断できない状態で一撃を当てる。命中と同時にナックルの天上不知唯我独損が付く。
見慣れないポットクリンへ腹を立てたヂートゥは、能力の説明を迫る。モラウは怒りで足元を見ていないと指摘し、彼を転ばせる。速度が高くても、注意を一方向へ向ければ単純な誘導へかかる。
二人は草むらで絶を使い、追跡をやめる。ヂートゥは走って離れれば能力も振り切れると思うが、ポットクリンは付いたまま追従する。足の速さが解決にならない相手を初めて経験する。
ポットクリンが追跡装置になる条件
天上不知唯我独損は貸したオーラへ利息を加えるだけでなく、対象の位置を知る目印になる。ナックルが直接見失っても、ポットクリンの存在によって追跡を再開できる。
ただし利息は無制限に増えない。対象がナックルから一定の距離を越えると加算が止まり、範囲内へ戻れば再開する。追跡できることと、強制絶へ追い込む計算が進むことは別である。
ヂートゥは能力の条件を聞かず、目に見える物体から逃げ続ける。自分の得意な速度へ問題を置き換えたため、距離を取っても消えない理由へ届かない。
モラウたちはここで討伐を完了せず、情報を得て合流を優先する。敵を一体倒すことより、ゴンとキルアへカイトを見せ、東ゴルトーの作戦へ移る時間が必要だった。
ホテル・ラフレシアから出るカイト
古い部屋でシュートは、カイトをホテル・ラフレシアへ閉じ込めていると説明する。相手へ一定以上の傷を与え、傷つけた部位を籠へ収納する能力で、全身を収めるためには激しく攻撃する必要があった。
キルアは自分がシュートと戦った時、片目が消えた理由を理解する。能力の見た目だけでなく、接触と損傷が収納条件になるため、カイトも無傷で保護されたわけではない。
籠から戻ったカイトは通常の大きさへなり、機械的にゴンを殴る。念を封じられているゴンは操作のオーラを判別できず、久しぶりに拳を受けたという感覚で近づく。
ゴンは攻撃を予測できても避けず、何度も受ける。弱い拳をカイト本人の意思だと認めたくなく、痛みを通して昔の関係を取り戻そうとする。周囲は止められず見守る。
弱すぎる拳が破った期待
攻撃が続くと、ゴンはカイトの拳はこんなに弱くないと怒り、初めて回避する。目の前の身体を本人の帰還とみなす期待が、動きの違いによって崩れる。
ゴンが抱きつくとカイトは停止する。一度触れれば第一段階が止まり、再度触れると攻撃がさらに強く巧みになる仕組みで、ピトーは訓練用の人形として調整していた。
ナックルは第二段階のカイトへ勝つには高い戦闘力が必要だと説明する。身体が動くことは回復の証拠ではなく、敵が別の兵を鍛える道具にしている結果だった。
ゴンは距離を取り、ピトーを自分に任せてほしいと告げる。悲しみを共有して援護を求めるのでなく、カイトをこの状態にした相手を自分の標的へ固定する。
十日後の選別
念が戻る前日、討伐隊は列車で東ゴルトーへ向かう。国境付近の飲食店で、総帥ディーゴの映像が国民を十日後に宮殿へ集めると放送する。
画面のディーゴはすでに殺された本人ではなく、ピトーが操る替え玉の死体である。国家の公式放送を使い、大規模な選別を祝典や審査のように見せて住民を一か所へ誘導する。
ネテロはすでに国内へ入り、その日まで連絡がなければ死亡と判断する取り決めだった。直後に連絡が届き、自分が王を倒し、他の隊員は直属護衛軍を引き離す作戦が伝えられる。
任務の中心は王との総力戦ではない。ネテロを王へ一対一で届かせるため、ピトー、プフ、ユピーの三体を別々の相手が受け持ち、宮殿の防衛を分解する。
午前零時に戻る念
ナックルの能力で強制絶となっていた期限が終わり、午前零時にゴンの念が戻る。能力を使えない一か月は終わったが、修行中に蓄えた怒りとカイトへの執着は消えていない。
モラウは決意を確かめるため、ピトーを目の前にしたつもりで殺す気で殴れと命じる。自分も筋肉を膨らませ、半端な攻撃なら受け止める姿勢を作る。
ゴンはカイトが傷つけられた場面を思い出し、目から表情が消える。ジャンケングーへ集まるオーラは周囲を震わせ、試す側のモラウさえ本当に死ぬと感じるほど膨らむ。
キルアが直前で止め、ゴンはモラウへ本気で殺しかけたと謝る。覚悟の試験には合格しても、標的のイメージだけで仲間への攻撃を止められなくなる危険が確認された。
三組の分担と残る危険
最終的にゴンとキルアがピトー、モラウとノヴがプフ、ナックルとシュートがユピーを担当する。能力の相性と過去の因縁を踏まえた分担だが、三組とも単独撃破が保証されているわけではない。
ゴンは怒るべき時だけ怒り、今は溜めているとモラウは評価していた。ジャンケングーの場面は、その見立ての半分を証明する。怒りを保持できる一方、解放時には味方の制止が必要になる。
キルアはゴンの決意を支えるだけでなく、暴走を止める役割を担う。ピトー戦を二人へ割り当てる理由には戦力だけでなく、ゴン一人では感情と標的の区別を失う危険も含まれる。
第95話で始まるのは復讐戦そのものではない。十日後の大量殺戮を止める作戦と、カイトを元へ戻したい個人的な願いが合流し、同じ敵へ向けた異なる目的を抱えて国境を越える。
復讐心を戦力へ変える条件
ゴンはカイトの身体へ抱きついた時、攻撃が止まったことを回復の兆候とは受け取らない。触れる回数で動作段階が切り替わると知り、目の前の反応がピトーの設定だと理解する。希望を持ちながらも、弱い拳を本人の意思と偽らない。
モラウの覚悟試しは、ゴンが殺意を持てるかだけを見るには危険すぎる。ピトーを想像させた瞬間、周囲の仲間も標的との区別から外れ、止めなければ命を奪う出力になる。強い決意があるという評価と、実行時に制御できるという評価は分けなければならない。
キルアはジャンケングーを止めるタイミングを選べるほど、ゴンの溜め動作と感情を知っている。戦闘力を足すだけでなく、ゴンが自分で中断できない局面へ介入するため、二人組でピトーを担当する意味が生まれる。
東ゴルトーの選別は十日後と放送されるが、準備期間を与える慈善ではない。国民を自発的に宮殿へ集め、逃亡や抵抗のコストを下げるため、国家権力と死体の総帥を利用する。討伐隊は敵の戦力だけでなく、集められる住民の規模にも時間を制限される。
ネテロが王を担当するのは、会長が最強だから全員で任せるという単純な分担ではない。護衛軍がそばにいれば一対一へ持ち込めず、王へ集中する間に仲間が攻撃される。三組の仕事は護衛軍を倒すことより、王から一定時間引き離すことにある。
ヂートゥ戦で使った煙の偽物と絶は、その分断任務にもつながる。相手より速くなくても、見える標的を増やし、本物の気配を消し、能力を付けて離れることで、正面の速度勝負を避けられる。
記事の補足
カイトを見たゴンは、死や操作という結論を口にせず、ピトーなら元へ戻せると考える。希望を維持するため相手の能力へ治療可能性を置き、その確信が復讐と救出を同じ標的へ結び付ける。
モラウはゴンの出力を見て、覚悟が足りないという疑いを撤回できる。しかし、殺意を引き出す試験自体が仲間を危険にしたため、実戦ではキルアによる制止と状況確認が欠かせない。
ポットクリンを付けられたヂートゥは、能力の正体を知らないまま去る。敵へ情報を与えず追跡可能な状態を作れたことが二人の成果で、倒さなくても次の接触を有利にする。
国境を越える前に分担を決めても、護衛軍の位置と能力は変化する可能性がある。本話での組合せは出発時点の計画であり、宮殿突入時に同じ一対二が保たれる保証ではない。
場面の読み方
シュートがカイトを籠へ入れたのは攻撃を止めて運ぶためであり、本人を治療できたからではない。仲間の身体へさらに傷を与える必要があっても、放置して周囲を襲わせるより管理可能な状態を選んだ。
ゴンがモラウへ謝れるのは、キルアの制止で標的の違いを取り戻した後である。出力を褒められて満足せず、本当に殺すつもりだったと認めるため、自分の怒りが味方へ及ぶ危険を少なくとも言葉では理解する。
2011年版 第95話が残したもの
第95話は、ゴンの念が戻った喜びより、その出力を何へ向けるかの危険を描く。
カイトの身体を見た怒りは護衛軍へ挑む力になるが、モラウを殺しかけるほど制御を狭める。
十日後の選別を止める作戦には、敵の分断と同時に、味方の感情を支える役割分担も必要になる。
