人物メモ
- 役割
- 通商連合総督/分離主義評議会の中心人物
- 時代
- 共和国末期〜クローン戦争期(紀元前32〜19年)
- 初登場
- エピソード1 / ファントム・メナス
関連人物
ヌート・ガンレイを追う順番
ヌート・ガンレイの関連用語
関係する時代
ヌート・ガンレイの補助ガイド
登場・関連作品
プロフィール詳細
- 種族/所属
- ニモイディアン族(Neimoidian)。コア・ワールド外周の惑星カトーニモイディア(Cato Neimoidia)/惑星ニモイディア(Neimoidia)を母星とする、緑がかった灰色の肌と赤い目を特徴とする商業文化主導の種族。本キャラクターは通商連合(Trade Federation)の総督(Viceroy)として登場する政治家/実業家として描かれる
- 肩書き
- 通商連合総督(Viceroy of the Trade Federation)。後にダース・シディアス(演イアン・マクダーミド/Ian McDiarmid)の差配のもと、ドゥークー伯爵(演クリストファー・リー/Christopher Lee)が議長を務める独立星系連合(Confederacy of Independent Systems/分離主義同盟)の分離主義評議会(Separatist Council)の中心メンバーとして描かれる
- 本拠地
- 通商連合ドロイドコントロール艦(Lucrehulk-class Battleship)。エピソード1『ファントム・メナス』ではミッド・リム惑星ナブー軌道上で艦隊指揮を執り、エピソード3『シスの復讐』クライマックスでは溶岩惑星ムスタファー(Mustafar)の分離主義評議会施設に駐在する立場として描かれる
- 初登場(実写)
- ジョージ・ルーカス監督『スター・ウォーズ/エピソード1 ファントム・メナス(Star Wars: Episode I – The Phantom Menace)』(1999年5月19日米国公開)冒頭の通商連合ドロイドコントロール艦シーンで実写本編初登場。同作のメインヴィラン(顔のある悪役)として最も登場時間が長いキャラクターのひとり
- 出演メディア
- 実写映画は『ファントム・メナス』(1999年5月19日米国公開)/『エピソード2 クローンの攻撃』(2002年5月16日米国公開)/『エピソード3 シスの復讐』(2005年5月19日米国公開)の前日譚三部作(プリクエル)全3作に登場。アニメは『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』劇場版(2008年8月15日米国公開)から TVシリーズ(2008-2020)にかけて分離主義評議会の主要悪役として再登場
- 演者/声
- 実写3作いずれも英国俳優サイラス・カーソン(Silas Carson、1965年生まれ、英国ロンドン出身)が義眼マスク姿(ニモイディアン特殊メイク)の実写演技と声を一貫して担当。サイラス・カーソンは同時にジェダイ評議会メンバー キ=アディ=ムンディ(Ki-Adi-Mundi)役も実写3作で兼任しており、シリーズ史で『一人の俳優が善悪の主要枠を別役で兼任した代表例』として知られる。アニメ『クローン・ウォーズ』(2008-2020)ではトム・ケニー(Tom Kenny、1962年7月13日生/米国スポンジボブ役で著名)が声を担当
- 装備(主要)
- 本キャラクター自身は通商連合総督として武装せず、麾下のバトル・ドロイド(B1/B2/ドロイデカ)大軍と通商連合ドロイドコントロール艦/Lucrehulk-class Battleship/ハードセル級ランドエア・フリゲートを用いた艦隊指揮で行動する。エピソード3『シスの復讐』ムスタファー会議室シーンでは丸腰のまま分離主義評議会幹部としてアナキン・スカイウォーカーに対峙する
- クリエイター/起用経緯
- ジョージ・ルーカス監督がプリクエル三部作の脚本段階で『プリクエル開始作の顔のあるメインヴィラン』として設計したキャラクター。ニモイディアン族の造形は ILM とジョン・コーエン(John Coen)/クリエイチャー・デザイン部門が担当し、義眼マスク造形の上で表情を演じるサイラス・カーソンが起用された経緯が StarWars.com 公式ブログおよびルーカスフィルム公開資料で公表されている
- 重要性/影響
- プリクエル三部作(1999-2005)全作に登場するメインヴィランの一人として、共和国末期の政治腐敗・銀河規模の経済戦争・分離主義独立戦争(クローン戦争)の起点を象徴する人物。最終的にエピソード3『シスの復讐』ムスタファーでアナキン・スカイウォーカーがダース・ベイダーへと暗黒面落ちを完成させる起点となる『分離主義評議会皆殺し』シーンの被害者として、シリーズ史におけるアナキンの転落の象徴的犠牲者の一人となる
来歴(時系列)
前史:通商連合総督就任までのニモイディアン経歴(エピソード1以前)
ニモイディアン族(Neimoidian)の母星カトーニモイディア/ニモイディアの商人文化のもとで育ち、銀河共和国元老院に席を持つ巨大商業企業集団『通商連合(Trade Federation)』の総督(Viceroy)職に就いたとされる経歴が、続編メディアと小説『Cloak of Deception』(ジェームズ・ルチェノ/James Luceno、2001年5月29日 Del Rey 刊)で補完設定として整理される。エピソード1『ファントム・メナス』開始時点で本キャラクターは通商連合の最高指導者として描かれ、副官ルーン・ハーコ(Rune Haako、演ジェローム・ブレイク/Jerome Blake)を伴って行動する。
エピソード1『ファントム・メナス』ナブー封鎖・侵攻(紀元前32年/1999年5月19日米国公開)
ミッド・リム惑星ナブー(Naboo)への課税問題を口実に、本キャラクターは通商連合ドロイドコントロール艦『Saak'ak』を旗艦とする艦隊でナブー軌道封鎖を実行する。フードを被った謎の人物ダース・シディアス(Darth Sidious、本作中盤までホログラム越しに登場、その正体は元老院最高議長候補パルパティーン/演イアン・マクダーミド)の差配により、銀河共和国最高議長ヴァローラム(Finis Valorum、演テレンス・スタンプ/Terence Stamp)が交渉のため派遣したジェダイ・マスター クワイ=ガン・ジン(演リーアム・ニーソン)/オビ=ワン・ケノービ(演ユアン・マクレガー)両名の暗殺を命じるが失敗。続いて本キャラクターは封鎖艦隊からバトル・ドロイド大軍をナブー地表に降下させ、ナブー王室国家を制圧し若き女王パドメ・アミダラ(演ナタリー・ポートマン)を捕縛する。クライマックスのナブーの戦いで本キャラクターが指揮するドロイドコントロール艦をアナキン・スカイウォーカー(演ジェイク・ロイド)の N-1 スターファイター侵入により破壊され、地表バトル・ドロイド軍が一斉停止して敗北。本キャラクターはパドメ女王に拘束され、共和国法廷で告発されるシーンで本作を退場する。
前史:エピソード1〜2 間(紀元前32〜22年)
エピソード1『ファントム・メナス』ナブー敗北後、本キャラクターは共和国法廷で4度の裁判にかけられるが、ダース・シディアス/パルパティーン議長派閥の政治的工作により総督職に留任した経緯が補完設定として整理される。この10年間に、本キャラクターはダース・シディアスとドゥークー伯爵(Count Dooku、演クリストファー・リー)の差配のもと、銀河共和国からの離脱を企図する独立星系連合(Confederacy of Independent Systems、分離主義同盟)への合流を準備する立場として描かれる。
エピソード2『クローンの攻撃』ジオノーシス分離主義評議会(紀元前22年/2002年5月16日米国公開)
アウター・リム惑星ジオノーシス(Geonosis)のスタライト・ハイヴ会議室で開催される分離主義評議会の中心メンバーとして登場。ドゥークー伯爵が議長を務める会議で、通商連合の艦隊と Lucrehulk 級バトルシップを分離主義軍に提供することを正式に表明する。同会議室シーンでは、本キャラクターの隣席にゲント・サン・ヒル(Sun Fac/ゲオノーシアン族)・ワット・タンバー(Wat Tambor/テクノ・ユニオン)・サン・ファック(San Hill/インターギャラクティック銀行)・シュー・マイ(Shu Mai/商業ギルド)等の分離主義評議会幹部が並ぶ。続いてジオノーシスの戦い(クローン戦争の発端の戦闘)でグランド・アリーナでパドメ・アミダラ(演ナタリー・ポートマン)・アナキン・スカイウォーカー(演ヘイデン・クリステンセン)・オビ=ワン・ケノービ(演ユアン・マクレガー)3名の処刑を命じる立場として描かれ、ジェダイ騎士団/クローン軍の介入で本キャラクターは脱出する。
クローン戦争期『クローン・ウォーズ』アニメ展開(紀元前22-19年/2008-2020年)
デイヴ・フィローニ監修のアニメ『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』劇場版(2008年8月15日米国公開)から TVシリーズ(2008-2020、Cartoon Network/Netflix/Disney+)にかけて、本キャラクターは分離主義評議会の主要悪役の一人として再登場する。声はトム・ケニー(Tom Kenny)が担当。シーズン1ではアソーカ・タノ(演 Ashley Eckstein)/キャプテン・レックスのチームに惑星ロディアで一時捕縛されるエピソード、シーズン4ではマンダロアでマンダロリアン政治勢力との折衝に絡むエピソード等で、分離主義評議会の中で最も登場頻度の高い悪役の一人として描かれる。
エピソード3『シスの復讐』ムスタファー分離主義評議会終結(紀元前19年/2005年5月19日米国公開)
クローン戦争末期、コルサント上空でのアナキン・スカイウォーカー/オビ=ワン・ケノービによるドゥークー伯爵の処刑・グリーヴァス将軍(General Grievous)の処刑(実写エピソード3)を経て、本キャラクターを含む分離主義評議会メンバーは溶岩惑星ムスタファー(Mustafar)のクラインヘ採掘施設に避難する。同シーンで本キャラクターはダース・シディアスから『ロード・ベイダー(Lord Vader)が会議に向かう。彼が全ての段取りをつける』との直通通信を受け、分離主義評議会全員(ヌート・ガンレイ/ルーン・ハーコ/ワット・タンバー/サン・ヒル/シュー・マイ/ポゴル・ザ・レッサー/デンクー・ティル)が会議室で待機する。直後、アナキン・スカイウォーカー(演ヘイデン・クリステンセン、ダース・ベイダー暗黒面落ち完了直後)が会議室に侵入し、本キャラクターを含む分離主義評議会全員をライトセーバーで殺害する。本キャラクターは本シーンでアナキンに『The war is over. Lord Sidious promised us peace. We only want…』と命乞いし、その台詞を遮ってアナキンに斬殺されるカットで実写シリーズを退場する。本シーンはアナキン・スカイウォーカーがダース・ベイダーとして初めて実行する皆殺し(masacrum)として、シリーズ史におけるアナキンの暗黒面落ち完成の象徴的場面として位置づけられる。
能力・装備
- 通商連合艦隊指揮:エピソード1『ファントム・メナス』ナブー封鎖・侵攻で実演される、Lucrehulk-class Battleship(通商連合ドロイドコントロール艦)数十隻規模の艦隊と数百万体規模のバトル・ドロイド(B1/B2/ドロイデカ)大軍を統率する商業企業オーナーとしての艦隊指揮能力。
- 銀河共和国元老院政治工作:通商連合総督として銀河共和国元老院に席を持ち、課税・通商紛争・封鎖等の経済問題を政治議題化することで、ダース・シディアスの『元老院支配=銀河帝国化』計画の表側の駒として機能する高度な政治工作能力。
- 分離主義評議会経営:エピソード2『クローンの攻撃』ジオノーシス会議でドゥークー伯爵主導の独立星系連合(CIS)に通商連合を正式合流させ、本キャラクターは分離主義評議会の中心メンバーとしてクローン戦争期の銀河規模の経済戦争を取り仕切る、巨大商業企業連合の経営能力。
- ニモイディアン商業文化交渉:ニモイディアン族(Neimoidian)の商業文化を背景にした、銀河共和国/分離主義同盟/ハット・カルテル/インターギャラクティック銀行等の異なる勢力間で経済利害を取りまとめる交渉技術。サイラス・カーソンが義眼マスク姿のまま声・身体表現で示す独特の慇懃な物言いが、本キャラクターの交渉パターンを特徴づける。
- 総督職延命政治力:エピソード1ナブー敗北後の共和国法廷4度の裁判を経ても通商連合総督職に留任する政治的生存能力。ダース・シディアス/パルパティーン議長派閥との直通通信を通じて、合法と違法の境界線を巧みに渡る『生き延びる悪役』としての立ち回り能力。
関係相関
- ダース・シディアス/パルパティーン
- シスの暗黒卿(演イアン・マクダーミド/Ian McDiarmid)。本キャラクターに対する直接の差配者で、ナブー封鎖(エピソード1)/分離主義同盟合流(エピソード2)/ムスタファー集結(エピソード3)の全てを通信越しに指令する。本キャラクターは『シディアスに利用される表側の駒』として描かれ、最終的にエピソード3ムスタファーで切り捨てられる。
- ルーン・ハーコ
- 通商連合副官/ニモイディアン族(演ジェローム・ブレイク/Jerome Blake)。本キャラクターの直属副官として実写3作全てで隣に立ち、ナブー侵攻・分離主義評議会・ムスタファー会議で本キャラクターの傍に常に映る同族補佐官。エピソード3ムスタファーで本キャラクターと並んでアナキンに斬殺される。
- ドゥークー伯爵
- 独立星系連合(CIS)議長/元ジェダイ・マスター(演クリストファー・リー/Christopher Lee)。分離主義評議会の議長として本キャラクターを含む分離主義幹部を統率する立場で、本キャラクターはドゥークー議長下で通商連合艦隊を分離主義軍に提供する関係。ドゥークーは本キャラクターより一足先にコルサント上空でアナキンに処刑される。
- アナキン・スカイウォーカー/ダース・ベイダー
- ジェダイ騎士団最強の若手騎士(演ジェイク・ロイド/エピソード1幼少期、ヘイデン・クリステンセン/エピソード2・3)。エピソード1『ファントム・メナス』クライマックスで幼少アナキンの N-1 スターファイターが本キャラクターのドロイドコントロール艦を破壊して敗北の直接的原因となり、エピソード3『シスの復讐』ムスタファーで暗黒面落ち直後のアナキン(ダース・ベイダー)が本キャラクターを直接斬殺するという、シリーズ最大のアークの両端で本キャラクターと直接対峙する立場。
- パドメ・アミダラ
- ナブー王女(後の元老院議員、演ナタリー・ポートマン/Natalie Portman)。エピソード1『ファントム・メナス』ナブー封鎖の被害当事者として本キャラクターと直接対峙し、ナブーの戦いクライマックスで本キャラクターを通商連合敗北直後に共和国法廷へ告発する立場。本キャラクターにとってエピソード1の直接的敗北・敗訴の原因となる相手。
- ワット・タンバー/サン・ヒル/シュー・マイ
- 分離主義評議会幹部。ワット・タンバー(Wat Tambor/テクノ・ユニオン財務官)・サン・ヒル(San Hill/インターギャラクティック銀行)・シュー・マイ(Shu Mai/商業ギルド)等のメンバーは本キャラクターと並んで、エピソード2ジオノーシス会議/エピソード3ムスタファー会議の同じテーブルに座る分離主義評議会の同僚。エピソード3ムスタファーで本キャラクターと共にアナキン・スカイウォーカーに斬殺される。
登場作品(俳優クレジット)
スター・ウォーズ/エピソード1 ファントム・メナス
1999/通商連合ドロイドコントロール艦『Saak'ak』を旗艦とする艦隊でミッド・リム惑星ナブーを軌道封鎖。ダース・シディアス/パルパティーン議長派閥の差配で、銀河共和国最高議長ヴァローラムが派遣したジェダイ・マスター クワイ=ガン・ジン/オビ=ワン・ケノービ両名の暗殺を命じるが失敗。続いてバトル・ドロイド大軍をナブー地表に降下させてナブー王室国家を制圧し若き女王パドメ・アミダラを捕縛。クライマックスのナブーの戦いで幼少アナキン・スカイウォーカーの N-1 スターファイター侵入によりドロイドコントロール艦を破壊され、地表バトル・ドロイド軍が一斉停止して敗北。本キャラクターはパドメ女王に拘束され、共和国法廷で告発されるシーンで本作を退場するまで
スター・ウォーズ/エピソード2 クローンの攻撃
2002/アウター・リム惑星ジオノーシス・スタライト・ハイヴ会議室でドゥークー伯爵が議長を務める分離主義評議会の中心メンバーとして登場。通商連合の艦隊と Lucrehulk 級バトルシップを分離主義軍に提供することを正式に表明し、ジオノーシスの戦い(クローン戦争の発端)でグランド・アリーナでパドメ・アミダラ・アナキン・スカイウォーカー・オビ=ワン・ケノービ3名の処刑を命じる立場として描かれ、ジェダイ騎士団/クローン軍の介入で本キャラクターは脱出するまで
スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ
2008/デイヴ・フィローニ監修のアニメ劇場版(2008年8月15日米国公開)から続く分離主義評議会主要悪役の一人として、本キャラクターはトム・ケニー(Tom Kenny)の声で再登場。アソーカ・タノ・キャプテン・レックス・ジェダイ騎士団の作戦対象として、惑星ロディアでの一時捕縛エピソード(シーズン1)等で分離主義評議会内で最も登場頻度の高い悪役の一人として描かれるまで
スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ(TVシリーズ)
2008/アニメTVシリーズ(2008-2020、Cartoon Network/Netflix/Disney+)にかけてトム・ケニーの声で分離主義評議会の主要悪役として再登場。シーズン1ではアソーカ・タノ/キャプテン・レックスのチームに惑星ロディアで一時捕縛されるエピソード、シーズン4ではマンダロアでのマンダロリアン政治勢力との折衝、最終シーズン7ではシージ・オブ・マンダロアの背景描写等、シリーズ通じて分離主義評議会の最も登場頻度の高い悪役の一人として描かれるまで
スター・ウォーズ/エピソード3 シスの復讐
2005/クローン戦争末期、ダース・シディアスの『ロード・ベイダーが会議に向かう。彼が全ての段取りをつける』との直通通信を受けて、本キャラクターは分離主義評議会全員(ルーン・ハーコ/ワット・タンバー/サン・ヒル/シュー・マイ/ポゴル・ザ・レッサー/デンクー・ティル)と共に溶岩惑星ムスタファー(Mustafar)のクラインヘ採掘施設会議室で待機。直後、暗黒面落ち完了直後のアナキン・スカイウォーカー(ダース・ベイダー)が会議室に侵入し、本キャラクターを含む分離主義評議会全員をライトセーバーで殺害する。本キャラクターは『The war is over. Lord Sidious promised us peace. We only want…』と命乞いした台詞を遮ってアナキンに斬殺されるカットで実写シリーズを退場するまで
名場面・名台詞
- エピソード1『ファントム・メナス』通商連合ドロイドコントロール艦冒頭シーン(1999年5月19日米国公開):ナブー軌道封鎖艦隊のブリッジで、本キャラクターが副官ルーン・ハーコと共にダース・シディアス(ホログラム越し)から指令を受ける本作開幕直後の登場シーン。本キャラクターのシリーズ実写本編初登場カット。
- エピソード1 ジェダイ暗殺指令シーン(1999年5月19日米国公開):ナブーへ派遣されてきたジェダイ・マスター クワイ=ガン・ジン/オビ=ワン・ケノービ両名の暗殺をダース・シディアスから命じられ、毒ガスとドロイデカで応戦するも失敗する、本作前半の本キャラクターの主要シーン。
- エピソード1 ナブー王室国家制圧シーン(1999年5月19日米国公開):ナブー王宮テッド広場でパドメ・アミダラ女王(演ナタリー・ポートマン)を含むナブー王室国家全員を捕縛し、本キャラクターが直接対面で女王に降伏を迫るシーン。本キャラクターの政治的征服者としての立ち位置を象徴する場面。
- エピソード1 共和国法廷告発シーン(1999年5月19日米国公開):ナブーの戦い敗北後、本キャラクターがパドメ女王に拘束され、共和国法廷へ告発されるエンディングシーン。本キャラクターのエピソード1退場カット。
- エピソード2『クローンの攻撃』ジオノーシス分離主義評議会シーン(2002年5月16日米国公開):ドゥークー伯爵議長下の分離主義評議会会議室で、本キャラクターが通商連合艦隊の分離主義同盟への正式合流を表明する場面。クローン戦争開戦の直接的引き金となる本キャラクターの公式表明シーン。
- エピソード2 グランド・アリーナ処刑命令シーン(2002年5月16日米国公開):ジオノーシスのグランド・アリーナで、本キャラクターがパドメ・アミダラ・アナキン・スカイウォーカー・オビ=ワン・ケノービ3名の処刑をクリーチャー解放で命じる場面。本キャラクターの直接的悪役行動の代表場面。
- エピソード3『シスの復讐』ムスタファー分離主義評議会皆殺しシーン(2005年5月19日米国公開):溶岩惑星ムスタファーのクラインヘ採掘施設会議室で、暗黒面落ち完了直後のアナキン・スカイウォーカー(ダース・ベイダー)が分離主義評議会全員をライトセーバーで殺害する場面。本キャラクターは『The war is over. Lord Sidious promised us peace.』の命乞い台詞の途中で斬殺される。シリーズ史におけるアナキンの暗黒面落ち完成の象徴的場面で本キャラクターは実写シリーズを退場する。
考察
- ヌート・ガンレイは、プリクエル三部作(1999-2005)全作に登場する数少ない悪役のひとりで、ダース・シディアス/パルパティーンを除けば最も登場時間が長い悪役。共和国末期の政治腐敗・銀河規模の経済戦争・分離主義独立戦争(クローン戦争)の起点を象徴する人物として、本キャラクターの『商業企業オーナーが政治を支配する』設定は、ジョージ・ルーカス監督がプリクエルで描こうとした『民主主義が経済利害と戦争に取り込まれて崩壊するプロセス』のテーマを最も直接的に体現する役柄である。
- 本キャラクターは実写3作いずれも英国俳優サイラス・カーソン(Silas Carson)が義眼マスク姿で演じており、同時にサイラス・カーソンはジェダイ評議会メンバー キ=アディ=ムンディ(Ki-Adi-Mundi)役も実写3作で兼任している。シリーズ史で『一人の俳優が善悪の主要枠を別役で兼任した代表例』として知られ、本キャラクターの慇懃な物言いと義眼マスクの細かい表情演技は、特殊メイク下での演技の代表的事例として研究対象になることが多い。
- 本キャラクターのエピソード3『シスの復讐』ムスタファー会議室斬殺シーンは、アナキン・スカイウォーカーがダース・ベイダーとして初めて実行する皆殺し(masacrum)として、シリーズ史におけるアナキンの暗黒面落ち完成の象徴的場面である。本キャラクターは『シディアスに利用される表側の駒』として描かれ、最後にシディアス自身の手駒であるベイダーに切り捨てられる構図が、シスの暗黒卿が自分の道具を使い捨てる構図を最も端的に示すシーンとして繰り返し引用される。
トリビア
- 本キャラクターを実写3作で演じた英国俳優サイラス・カーソン(Silas Carson、1965年生まれ、ロンドン出身)は、同時にジェダイ評議会メンバー キ=アディ=ムンディ(Ki-Adi-Mundi)役も実写3作で兼任した。シリーズ史で『一人の俳優が善悪の主要枠を別役で兼任した代表例』として StarWars.com 公式ブログでも取り上げられた制作背景。
- 本キャラクターの種族ニモイディアン(Neimoidian)の独特の話し方は、ジョージ・ルーカス監督がアジア系のアクセントを念頭に演出したとされ、エピソード1公開当時の米国で人種ステレオタイプ的描写との議論が起きた経緯がある。後年のアニメ『クローン・ウォーズ』ではトム・ケニーの声で同種族の話し方の慇懃さは継承しつつ、アクセント部分は緩和された描写に再調整された。
- アニメ『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』(2008-2020)で本キャラクターの声を担当するトム・ケニー(Tom Kenny、1962年7月13日生/米国シラキューズ出身)は、ニコロデオン『スポンジ・ボブ』タイトル役で世界的に著名な声優で、ヌート・ガンレイ役のような悪役ヴィランをそれと同人物が演じている事実は、アメリカのファンコミュニティで頻繁にネタにされている。
- 本キャラクターがエピソード3『シスの復讐』ムスタファー会議室で発する命乞い台詞『The war is over. Lord Sidious promised us peace. We only want…』は途中で斬殺されるカットでも、シスの暗黒卿シディアスが自分の道具を使い捨てる構図を最も端的に示す台詞として、シリーズの政治テーマ分析でしばしば引用される代表的台詞のひとつ。
より詳しいFAQ
ヌート・ガンレイはどの作品で初登場しましたか?
実写本編での初登場はジョージ・ルーカス監督『スター・ウォーズ/エピソード1 ファントム・メナス(Star Wars: Episode I – The Phantom Menace)』(1999年5月19日米国公開)冒頭の通商連合ドロイドコントロール艦シーンです。本作で本キャラクターは通商連合(Trade Federation)総督として、ミッド・リム惑星ナブー(Naboo)への課税問題を口実に同惑星を軌道封鎖し、ダース・シディアス/パルパティーン議長派閥の差配のもとでバトル・ドロイド大軍を地表に降下させてナブー王室国家を制圧する、本作のメインヴィラン(顔のある悪役)として最も登場時間の長いキャラクターのひとりとして描かれます。
ヌート・ガンレイを演じている俳優は誰ですか?
実写エピソード1〜3 全3作で英国出身の俳優サイラス・カーソン(Silas Carson、1965年生まれ、ロンドン出身)が義眼マスク姿(ニモイディアン特殊メイク)の実写演技と声を一貫して担当しています。サイラス・カーソンは同時にジェダイ評議会メンバー キ=アディ=ムンディ(Ki-Adi-Mundi)役も実写3作で兼任しており、シリーズ史で『一人の俳優が善悪の主要枠を別役で兼任した代表例』として知られます。アニメ『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』(2008-2020)ではトム・ケニー(Tom Kenny、1962年7月13日生/米国スポンジボブ役で著名)が声を担当します。
ヌート・ガンレイはどの種族ですか?
本キャラクターはニモイディアン族(Neimoidian)です。コア・ワールド外周の惑星カトーニモイディア(Cato Neimoidia)/惑星ニモイディア(Neimoidia)を母星とする、緑がかった灰色の肌と赤い目を特徴とする商業文化主導の種族で、本キャラクターは通商連合(Trade Federation)の総督(Viceroy)として登場する政治家/実業家として描かれます。ニモイディアン族は続編メディアで商業企業集団の運営に従事する個体が多く登場する種族として描かれ、副官ルーン・ハーコ(演ジェローム・ブレイク/Jerome Blake)も同じニモイディアン族として本キャラクターの傍に常に映ります。
ヌート・ガンレイの肩書きは何ですか?
通商連合総督(Viceroy of the Trade Federation)です。銀河共和国元老院に席を持つ巨大商業企業集団『通商連合』の最高指導者として、エピソード1『ファントム・メナス』(1999年5月19日米国公開)からエピソード3『シスの復讐』(2005年5月19日米国公開)まで一貫して総督職に就いた立場で描かれます。エピソード2『クローンの攻撃』(2002年5月16日米国公開)からは、ドゥークー伯爵(演クリストファー・リー)が議長を務める独立星系連合(Confederacy of Independent Systems/分離主義同盟)の分離主義評議会(Separatist Council)の中心メンバーとしても活動します。
ヌート・ガンレイはどのように退場しますか?
実写エピソード3『シスの復讐』(2005年5月19日米国公開)クライマックスの溶岩惑星ムスタファー(Mustafar)クラインヘ採掘施設会議室シーンで、暗黒面落ち完了直後のアナキン・スカイウォーカー(演ヘイデン・クリステンセン、ダース・ベイダー)にライトセーバーで斬殺されて退場します。本キャラクターは『The war is over. Lord Sidious promised us peace. We only want…』と命乞いした台詞の途中で斬殺されるカットで描かれ、本シーンはアナキン・スカイウォーカーがダース・ベイダーとして初めて実行する皆殺し(masacrum)として、シリーズ史におけるアナキンの暗黒面落ち完成の象徴的場面に位置づけられます。
ヌート・ガンレイはアニメ『クローン・ウォーズ』に登場しますか?
はい、本キャラクターはデイヴ・フィローニ監修のアニメ『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』劇場版(2008年8月15日米国公開)から TVシリーズ(2008-2020、Cartoon Network/Netflix/Disney+)にかけて、分離主義評議会の主要悪役の一人として再登場します。声はトム・ケニー(Tom Kenny)が担当。シーズン1ではアソーカ・タノ/キャプテン・レックスのチームに惑星ロディアで一時捕縛されるエピソード、シーズン4ではマンダロアでのマンダロリアン政治勢力との折衝に絡むエピソード等で、分離主義評議会の中で最も登場頻度の高い悪役の一人として描かれます。
ヌート・ガンレイはどの順番で観るのが良いですか?
公開順(製作順)で観る場合は『エピソード1 ファントム・メナス』(1999年5月19日米国公開)→『エピソード2 クローンの攻撃』(2002年5月16日米国公開)→『クローン・ウォーズ』劇場版/TVシリーズ(2008年-2020年)→『エピソード3 シスの復讐』(2005年5月19日米国公開)の順で本キャラクターの完結アークを連続的に追えます。シリーズ内時系列順で観る場合も同じ順序になり、エピソード1ナブー封鎖→エピソード2ジオノーシス分離主義評議会→クローン戦争期アニメ→エピソード3ムスタファー皆殺しまでの本キャラクターの政治悪役としての完結アークが、銀河共和国の崩壊と銀河帝国の樹立、アナキン・スカイウォーカーの暗黒面落ちの背景と並行して描かれます。
出典
ヌート・ガンレイはどの作品から見る?
エピソード1 / ファントム・メナスが最初の登場作品です。
ヌート・ガンレイの関連人物は?
パルパティーン、ドゥークー、アナキン、パドメ、ルーン・ハーコ、ワット・タンバー。
ヌート・ガンレイと一緒に覚える用語は?
ジェダイ、フォース、パダワン、ジェダイ・マスター。