人物メモ
- 役割
- リチャード・マーカンド監督『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還(Return of the Jedi)』1983年5月25日米国公開で初登場するイウォーク族の少年戦士/J.J.エイブラムス監督『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』2019年12月20日米国公開で約36年ぶりカメオ再登場/演ワーウィック・デイヴィス(Warwick Davis/英国の俳優・身長107cm・ハリー・ポッター映画でフィリウス・フリットウィック教授役)
- 時代
- 4 ABY(『ジェダイの帰還』エンドアの戦いの年)〜35 ABY(『スカイウォーカーの夜明け』2019年公開のエンドア集落シーン)
- 初登場
- ジェダイの帰還(1983)
関連人物
ウィケット・W・ウォリックを追う順番
ウィケット・W・ウォリックの関連用語
関係する時代
ウィケット・W・ウォリックの補助ガイド
登場・関連作品
プロフィール詳細
- 演者
- ワーウィック・デイヴィス(Warwick Davis/1970年2月3日英国サリー州エプソム出身/身長107cm/本作で11歳の子役として実写デビュー/ロン・ハワード監督『ウィロー/Willow』1988年5月20日米国公開で主役のウィロー・アフグッド/Willow Ufgood役、ハリー・ポッター映画シリーズ2001〜2011年でフィリウス・フリットウィック/Filius Flitwick教授役・第7部『死の秘宝』2010〜2011年でグリップフック/Griphook役で世界的に知られる英国の俳優)
- 種族
- イウォーク(Ewok/森林衛星エンドア/Endor原住の小柄な森林種族/身長約1m前後の二足歩行種族でテディベア状の毛皮に覆われる)
- 立場
- 森林衛星エンドアのイウォーク族『ブライト・ツリー村(Bright Tree Village)』に住む若い戦士。4 ABYのエンドアの戦いで反乱同盟軍とイウォーク族の同盟を成立させる立役者のひとり
- 主装備
- イウォーク族の手作りの槍/投石スリング/木製ハンググライダー/木製ローラー丸太など、森林衛星エンドアの原始的かつ自然由来の武器類。劇中では帝国軍AT-ST/二脚歩行戦車の頭部に丸太を激突させる待ち伏せ戦闘などで活用される
- 初登場
- リチャード・マーカンド監督『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還(Return of the Jedi)』1983年5月25日米国公開
- 時代設定
- 4 ABY(『ジェダイの帰還』エンドアの戦い/第二デス・スター破壊の年)
- 監督(初登場作)
- リチャード・マーカンド(Richard Marquand/1937年9月22日英国ウェールズ・カーディフ出身/1987年9月4日没/『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』1983年でジョージ・ルーカス本人以外として初めて『スター・ウォーズ』本編三部作を演出した監督)
- クリエイター/脚本
- ジョージ・ルーカス(George Lucas/1944年5月14日米国カリフォルニア州モデスト出身/『スター・ウォーズ』シリーズ創始者)+ローレンス・カスダン(Lawrence Kasdan/1949年1月14日米国フロリダ州マイアミビーチ出身/『帝国の逆襲』1980年・『ジェダイの帰還』1983年・『フォースの覚醒』2015年共同脚本)
- 音楽
- ジョン・ウィリアムズ(John Williams/1932年2月8日米国ニューヨーク州フラッシング出身/『スター・ウォーズ』本編九部作の音楽担当/『ジェダイの帰還』では『イウォークのテーマ/Ewok Celebration』を作曲し、ウィケットらイウォーク族の祝祭シーンを音楽面から支える)
- 製作スタジオ
- ルーカスフィルム(Lucasfilm Ltd./1971年ジョージ・ルーカス設立/2012年10月30日ウォルト・ディズニー・カンパニーへ40億ドルで売却)/配給は20世紀フォックス(20th Century Fox/『ジェダイの帰還』1983年5月25日米国公開当時)
- テーマ的役割
- 原始的な森林種族と銀河帝国の超兵器・第二デス・スターの対比を子ども目線で橋渡しする『神話としてのスター・ウォーズ』象徴のひとつ。観客の感情移入の入口として機能し、世代を超えて愛されるシリーズ象徴キャラクター
来歴(時系列)
森林衛星エンドアでの初登場:4 ABY(『ジェダイの帰還』1983年5月25日米国公開)
ウィケット・W・ウォリックは、リチャード・マーカンド監督『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還(Return of the Jedi)』1983年5月25日米国公開でオリジナル三部作の完結編に登場するイウォーク族の少年戦士。森林衛星エンドアに到着した反乱同盟軍の地上チームのうち、スピーダーバイク追跡で帝国軍と分断され森に取り残されたレイア・オーガナ姫(演キャリー・フィッシャー)を、彼自身が森でひとり遭遇した最初のイウォーク族として発見する。最初は警戒した姿勢でレイアと対面するが、レイアが帽子状のフードを脱ぎ友好的に接したことを受けて警戒を解き、彼女をブライト・ツリー村(Bright Tree Village)へ案内する。
イウォーク族との同盟仲介:4 ABY(『ジェダイの帰還』中盤)
ウィケットは、自身がレイア姫をブライト・ツリー村へ案内した後、ハン・ソロ(演ハリソン・フォード)/ルーク・スカイウォーカー(演マーク・ハミル)/チューバッカ(演ピーター・メイヒュー)/C-3PO(演アンソニー・ダニエルズ)/R2-D2を含む反乱同盟軍の地上チームがエンドアでウィケットの部族に捕らえられる場面でも仲介役として動き、C-3POを『黄金の神』と勘違いしたイウォーク族との橋渡しを担う。チーフ・チャーパ(Chief Chirpa/部族の長)への取りなしを通じてイウォーク族と反乱同盟軍の同盟を成立させる流れの中で、観客側の感情移入を支える子ども目線の語り部として機能する。
エンドアの戦い:4 ABY(『ジェダイの帰還』終盤クライマックス)
4 ABYのエンドアの戦い(Battle of Endor)で、ウィケットはイウォーク族の地上戦闘部隊に参加する。第二デス・スターのシールド・ジェネレーター施設を守る帝国軍の地上部隊・AT-ST/二脚歩行戦車を相手取り、丸太の落下罠/木製ハンググライダーからの投石/投石スリングなどイウォーク族の原始的な戦術を活用した待ち伏せ戦闘を指揮級の若手として展開する。シールド・ジェネレーター破壊によりエンドア軌道上の連合艦隊がデス・スター反応炉破壊に成功する流れを地上から支える役割を果たす。
勝利の祝祭:4 ABY(『ジェダイの帰還』エンディング)
エンドアの戦い終結後、ブライト・ツリー村で反乱同盟軍とイウォーク族が祝祭を開く中、ウィケットはレイア・オーガナ/ルーク・スカイウォーカー/ハン・ソロら主要キャラクターと再会する。1997年特別篇『スペシャル・エディション/Special Edition』以降は本シーンが銀河各地の祝祭モンタージュへ拡張され、ナブー/クラウド・シティ/コルサント/タトゥイーンといった惑星の祝祭ショットが追加されたが、ウィケットを含むエンドアの祝祭部分はそのまま中心として残されている。同シーンはオリジナル三部作の事実上の幕引きとして、ウィケットの存在をシリーズ全体の象徴に位置付ける場面となる。
派生作品でのレギュラー化:4〜5 ABY(『イウォーク・アドベンチャー』1984年11月25日ABC放送以降)
ウィケットは『ジェダイの帰還』公開翌年に放送されたTV映画『キャラバン・オブ・カレッジ/イウォーク・アドベンチャー(Caravan of Courage: An Ewok Adventure)』1984年11月25日ABC放送、続編『エンドア/決戦は森林の星(The Battle for Endor)』1985年11月24日ABC放送にも演ワーウィック・デイヴィスのまま再登板する。さらにルーカスフィルムが製作したアニメシリーズ『イウォークス(Ewoks)』1985年9月7日〜1986年12月13日ABC放送(全2シーズン)にも声優として参加し、ブライト・ツリー村を中心とするイウォーク族の若手リーダー像を反復強化した。これら派生作品群は、ウィケットを単発カメオではなく『スター・ウォーズ』ファミリー作品の常連枠として定着させる役割を果たした。
シークエル三部作でのカメオ:35 ABY(『スカイウォーカーの夜明け』2019年12月20日米国公開)
J.J.エイブラムス監督『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(The Rise of Skywalker)』2019年12月20日米国公開のエンドア集落シーンで、約36年ぶりに同役のカメオで再登場する。本作ではエクセゴル戦勝利後の祝祭シーンの一場面で姿を見せ、本作公開時には演者ワーウィック・デイヴィス自身の実子で英国の俳優ハリソン・デイヴィス(Harrison Davis/1995年8月20日英国生まれ)がウィケットの息子ポミー・ウォリック(Pommet Warrick)役で共演する。現実の父子関係がそのままスクリーン上の父子関係として描かれた稀有な事例であり、ファンサービスとしてシリーズ40年余の時間軸を視覚的に補強する演出となった。
能力・装備
- イウォーク族の森林戦闘術:4 ABYのエンドアの戦いで、丸太の落下罠/木製ハンググライダーからの投石/投石スリング/木製ローラー丸太など森林衛星エンドアの自然素材を活用した待ち伏せ戦闘を展開する。原始的な戦術で帝国軍二脚歩行戦車AT-STを撃破する場面が『ジェダイの帰還』1983年5月25日米国公開のクライマックスを構成する。
- 交渉と仲介:『ジェダイの帰還』中盤でレイア・オーガナ姫(演キャリー・フィッシャー)と最初に接触し、警戒を解いて部族集落『ブライト・ツリー村』へ案内する仲介力を発揮する。後段の反乱同盟軍捕縛シーンでは、部族の長チーフ・チャーパへの取りなしを通じて反乱同盟軍とイウォーク族の同盟成立に寄与する。
- 敏捷さと小柄な体格を活かした森林行動:身長約1m前後のイウォーク族として、森林衛星エンドアの起伏の激しい地形と灌木のあいだを高速で移動する敏捷性を発揮する。スピーダーバイクで分断されたレイア姫を最初に発見できたのも、森林の地物に身を隠す技能の高さに起因する。
- 観察者代理視点:子ども目線の若手戦士として、銀河帝国対反乱同盟軍という大規模な対立構造を観客側に等身大で翻訳する語り部機能を担う。『ジェダイの帰還』のエンドア地上戦シーンは、ウィケットの視点で帝国軍ストームトルーパー/AT-ST操縦兵の機械的な戦闘描写と、イウォーク族の手作り武器の対比を強調する構成となっている。
- 種族間言語仲介:イウォーク族の言語『イウォーキーズ/Ewokese』(ジョージ・ルーカスの実娘も参加して構築された架空言語)を話す一方、レイア姫の身振りや表情から意図を読み取り、部族集落で『黄金の神』C-3POが翻訳する流れを受けて反乱同盟軍と意思疎通を確立する。原始種族と銀河規模の組織を結ぶ橋渡し機能を体現する。
- コミュニティ動員:ブライト・ツリー村の若手としてエンドアの戦いに部族の戦闘参加を取り付ける動員力を発揮する。チーフ・チャーパ/シャーマンのログレイ(Logray)/チーフの娘ニーサ(Kneesaa a Jari Kintaka)らとの関係を活かし、イウォーク族全体を反乱同盟軍側へ巻き込む流れの中核を担う。
関係相関
- レイア・オーガナ(Leia Organa/演キャリー・フィッシャー)
- 森林衛星エンドアでウィケットが最初に出会った人物。スピーダーバイク追跡で森に取り残されたレイア姫をウィケットが発見し、ブライト・ツリー村(Bright Tree Village)へ案内する場面が二人の友情の始まり。後年のシークエル三部作期にもエンドア集落の祝祭で再会する関係。
- ハン・ソロ(Han Solo/演ハリソン・フォード)
- 『ジェダイの帰還』中盤でレイア/ルーク/チューバッカ/C-3PO/R2-D2と共にイウォーク族に捕らえられた際、ウィケットがチーフ・チャーパへの取りなしを通じて反乱同盟軍とイウォーク族の同盟成立を仲介する関係。
- ルーク・スカイウォーカー(Luke Skywalker/演マーク・ハミル)
- 『ジェダイの帰還』中盤の反乱同盟軍捕縛シーンでウィケットが仲介する地上チームの一員。エンドアの戦い終盤の祝祭シーンで共に勝利を分かち合う関係。
- チューバッカ(Chewbacca/演ピーター・メイヒュー)
- ウィケットが仲介して同盟関係に組み込んだ反乱同盟軍地上チームの一員。チューバッカが捕獲されかけたAT-ST奪取シーンでイウォーク族の戦闘部隊と連携し、エンドアの戦いの地上戦勝利に寄与する関係。
- C-3PO(演アンソニー・ダニエルズ)
- イウォーク族が『黄金の神』と勘違いした金色プロトコル・ドロイドC-3PO。ウィケットは部族集落の場でC-3POの『神託』を介して反乱同盟軍を解放する流れの仲介に立ち会う。
- R2-D2(演ケニー・ベイカー)
- ウィケットの仲介で同盟関係に組み込まれた反乱同盟軍地上チームの一員。R2-D2はシールド・ジェネレーター施設のドア解錠を試みる場面で帝国軍ブラスター射撃を受け一時故障するが、エンディングではエンドア祝祭シーンに復帰してウィケットらと祝う関係。
- チーフ・チャーパ(Chief Chirpa/演ジェーン・バスビー)
- ブライト・ツリー村(Bright Tree Village)の長でイウォーク族の族長。ウィケットが捕縛された反乱同盟軍解放のために取りなしを行う相手にあたる関係。
- ログレイ(Logray/演マイク・エドモンズ)
- ブライト・ツリー村のイウォーク族シャーマン(呪術師)。当初C-3POを『黄金の神』として崇め反乱同盟軍を生贄にしようとするが、C-3POの『神託』と若手戦士ウィケットの取りなしを経て同盟側に転じる役割を担う関係。
- ワーウィック・デイヴィス(Warwick Davis/演者本人)
- 1970年2月3日英国サリー州エプソム出身/身長107cm/本作で11歳の子役として実写デビュー。『ジェダイの帰還』1983年・『スカイウォーカーの夜明け』2019年に約36年継続してウィケット役を担い、ロン・ハワード監督『ウィロー』1988年・ハリー・ポッター映画シリーズ2001〜2011年でも世界的に活躍する英国の代表的小柄俳優として、現実の演者としてキャラクターの背骨を支える関係。
- ハリソン・デイヴィス(Harrison Davis/演者ワーウィック・デイヴィスの実子)
- J.J.エイブラムス監督『スカイウォーカーの夜明け』2019年12月20日米国公開のエンドア集落シーンで、ウィケットの息子ポミー・ウォリック(Pommet Warrick)役で共演した英国の俳優。現実の父子関係がそのままスクリーン上の父子関係として描かれた稀有な事例として、シリーズ40年余の世代交代を象徴する関係。
- リチャード・マーカンド(Richard Marquand/監督)
- 1937年9月22日英国ウェールズ・カーディフ出身/1987年9月4日没。『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』1983年5月25日米国公開でジョージ・ルーカス本人以外として初めて『スター・ウォーズ』本編三部作を演出し、ウィケットを含むイウォーク族の森林戦シーンを画面に定着させた監督。
- ジョージ・ルーカス(George Lucas/クリエイター・脚本)
- 『スター・ウォーズ』シリーズ創始者。『ジェダイの帰還』脚本初稿で当初『ウーキー族の惑星』として構想していた森林戦闘種族を、予算面と『未来世代のおもちゃ市場』を意識して身長1m前後の小柄な毛皮種族『イウォーク』として再構成し、ウィケットというキャラクターの誕生条件を作った関係。
登場作品(俳優クレジット)
ジェダイの帰還
1983/リチャード・マーカンド監督『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還(Return of the Jedi)』1983年5月25日米国公開でオリジナル三部作の完結編に登場するイウォーク族の少年戦士。森林衛星エンドアでレイア・オーガナ姫を最初に発見し、ブライト・ツリー村への案内および反乱同盟軍とイウォーク族の同盟成立を仲介する。エンドアの戦いに地上戦闘部隊として参加。演ワーウィック・デイヴィス(11歳)
イウォーク・アドベンチャー(キャラバン・オブ・カレッジ)
1984/TV映画『Caravan of Courage: An Ewok Adventure』1984年11月25日ABC放送で、森林衛星エンドアに不時着した地球人類似種族のタウェル家の子どもたち(マッキー/シンディール)を助ける冒険にウィケットが同行。演ワーウィック・デイヴィス/ジョン・コーティ監督/ジョージ・ルーカス原案・製作総指揮。『ジェダイの帰還』翌年に放送された最初のイウォーク派生作品
エンドア/決戦は森林の星
1985/TV映画『The Battle for Endor』1985年11月24日ABC放送で、森林衛星エンドアを侵略する辺境海賊サンヨカ族(Sanyassan Marauders)からイウォーク族とシンディール(前作の少女)を守る戦いにウィケットが参加。演ワーウィック・デイヴィス/ジム・ウィート&ケン・ウィート監督・脚本/ジョージ・ルーカス原案・製作総指揮。イウォークTV映画2部作の完結編
イウォークス(アニメ)
1985-1986/ルーカスフィルム製作のアニメシリーズ『Ewoks』1985年9月7日〜1986年12月13日ABC放送(全2シーズン)。『ジェダイの帰還』の森林衛星エンドア/ブライト・ツリー村を舞台にしたウィケットら若手イウォーク族の冒険を描く。ウィケットは英語版でジム・ヘンショウ/デニー・デルクが声を担当した。子ども向け派生作品としてウィケットの認知を世代を超えて拡張した
スカイウォーカーの夜明け
2019/J.J.エイブラムス監督『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(The Rise of Skywalker)』2019年12月20日米国公開のエンドア集落シーンに、約36年ぶりに同役のカメオで再登場する。本作のエンドア集落シーンには演者ワーウィック・デイヴィスの実子ハリソン・デイヴィスがウィケットの息子ポミー・ウォリック役で共演する
名場面・名台詞
- リチャード・マーカンド監督『ジェダイの帰還』1983年5月25日米国公開:森林衛星エンドアの森でひとりレイア・オーガナ姫(演キャリー・フィッシャー)と遭遇し、警戒の槍を構えるが、レイアがフードを脱いで友好的に接したことで警戒を解き、ベリーを差し出して友情を結ぶウィケット初登場シーン。
- 『ジェダイの帰還』中盤:レイア姫をブライト・ツリー村(Bright Tree Village)へ案内し、捕縛されていたハン・ソロ/ルーク・スカイウォーカー/チューバッカ/C-3PO/R2-D2のチームと再会するシーン。C-3POを『黄金の神』と勘違いした部族の前でウィケットが反乱同盟軍解放のために動き、C-3POの『神託』を通じて同盟が成立する場面。
- 『ジェダイの帰還』中盤:ブライト・ツリー村の集会場で、シャーマンのログレイが反乱同盟軍を生贄にしようとする中、ウィケットがチーフ・チャーパへの取りなしを通じて場を救う交渉シーン。C-3POの『黄金の神』演出と並んで、ウィケットの仲介力が同盟成立の決め手となる中盤クライマックス。
- 『ジェダイの帰還』終盤:4 ABYのエンドアの戦い(Battle of Endor)で、ウィケット率いるイウォーク族の地上部隊が帝国軍AT-ST/二脚歩行戦車に丸太の落下罠を仕掛けて撃破する待ち伏せ戦闘シーン。原始的な戦術で第二デス・スターのシールド・ジェネレーター破壊作戦を地上から支える名場面。
- 『ジェダイの帰還』終盤:エンドア地上戦の最中、ウィケットがイウォーク族の戦友『ウィッキー(Wiicket)』らと共にスピーダーバイクを奪取して帝国軍ストームトルーパーを撹乱する高速移動シーン。子ども目線の戦闘描写として、観客に等身大の戦場感覚を提供する役割を果たす場面。
- 『ジェダイの帰還』終盤:シールド・ジェネレーター施設のドア解錠を試みていたR2-D2が帝国軍ブラスター射撃で一時故障した直後、ウィケットがハン・ソロ/レイア/チューバッカと連携してエンドア地上部隊の包囲突破に参加する連続シーン。地上のシールド破壊が宇宙のデス・スター破壊につながる構成の地上側を支える名場面。
- 『ジェダイの帰還』ラスト:エンドアの戦い終結後、ブライト・ツリー村で反乱同盟軍とイウォーク族が祝祭を開く中、ウィケットがレイア/ルーク/ハン・ソロら主要キャラクターと再会するエンディングシーン。1997年特別篇『スペシャル・エディション』以降は本シーンが銀河各地の祝祭モンタージュへ拡張されている。
- TV映画『イウォーク・アドベンチャー/Caravan of Courage』1984年11月25日ABC放送:森林衛星エンドアに不時着した地球人類似種族のタウェル家の子どもたち(マッキー/シンディール)と出会い、両親を救う冒険に同行するウィケット主役シーン。『ジェダイの帰還』翌年に放送された最初の派生作品で、ウィケットが主人公格として扱われる初の場面群。
- J.J.エイブラムス監督『スカイウォーカーの夜明け』2019年12月20日米国公開:エクセゴル戦勝利後のエンドア集落の祝祭シーンに、約36年ぶりに同役カメオで姿を見せるウィケット再登場シーン。同シーンには演者ワーウィック・デイヴィスの実子ハリソン・デイヴィスが息子ポミー・ウォリック役で共演する世代を超えた象徴的場面。
考察
- ウィケット・W・ウォリックは、リチャード・マーカンド監督『ジェダイの帰還』1983年5月25日米国公開のクライマックスにあたるエンドアの戦いを『観客の感情移入の入口』として機能させる中心装置のひとつ。原始的な森林種族であるイウォーク族と銀河帝国の超兵器・第二デス・スターの対比を、子ども目線の若手戦士という立場から橋渡しすることで、ジョージ・ルーカス(George Lucas)が掲げた『神話としてのスター・ウォーズ』の主題を体現するキャラクターとして位置付けられている。
- 演者ワーウィック・デイヴィス(Warwick Davis)は本作で11歳の子役として実写デビューを果たし、その後ロン・ハワード監督『ウィロー/Willow』1988年5月20日米国公開で主役のウィロー・アフグッド役を獲得し、ハリー・ポッター映画シリーズ2001〜2011年で全8作のフィリウス・フリットウィック教授/第7部『死の秘宝』2010〜2011年でグリップフック役を兼任した英国を代表する小柄な体格の俳優として活動する経歴を持つ。本作のウィケット役は、いわゆる『身長107cm/成長軟骨無形成症(Spondyloepiphyseal dysplasia congenita)』の俳優のキャリア形成という観点でも重要な作品として記憶されている。
- J.J.エイブラムス監督『スカイウォーカーの夜明け』2019年12月20日米国公開で約36年ぶりの再登場を果たした際、演者ワーウィック・デイヴィスの実子で英国の俳優ハリソン・デイヴィス(Harrison Davis)がウィケットの息子ポミー・ウォリック(Pommet Warrick)役で共演しており、現実の父子関係がそのままスクリーン上の父子関係として描かれる稀有な事例として、本シリーズの『世代交代』の主題を視覚的に支える挿話となっている。
- オリジナル三部作完結後のウィケットは、TV映画『キャラバン・オブ・カレッジ/イウォーク・アドベンチャー』1984年11月25日ABC放送と『エンドア/決戦は森林の星』1985年11月24日ABC放送、アニメシリーズ『イウォークス』1985〜1986年ABC放送と続けて主役格を担い、ジョージ・ルーカスが当初想定した『未来世代のおもちゃ市場』向け派生作品群の核として機能した。その意味でウィケットはルーカスフィルムによる『スター・ウォーズ』IPの裾野拡張戦略を体現する初期事例であり、後のDisney+期に展開される『マンダロリアン』2019〜の子ども向け派生展開やグローグー(ベビー・ヨーダ)人気の構造的源流とも位置付けられる重要キャラクターである。
トリビア
- 演者ワーウィック・デイヴィス(Warwick Davis)は『ジェダイの帰還』1983年5月25日米国公開でわずか11歳で実写デビュー。当初イウォーク族のひとり『チェル』のキャストとしてオーディションに参加したが、メインの俳優ケニー・ベイカー(Kenny Baker/R2-D2の中の人)が一時的に体調を崩したため代役としてウィケット役に抜擢された経緯がある。
- ウィケットの完全な作中名は『ウィケット・W・ウォリック(Wicket W. Warrick)』。『W』は『ウィスティー(Wystri Warrick)』を父に持つ家系名から取ったもの。父ウィスティー、母シャシャ(Shodu Warrick)、兄ウィレイ(Willy Warrick)/ウィークス(Weechee Warrick)/弟ウィンダ(Winda)など、レジェンズ/カノン双方の補完資料で家族構成が描かれてきた。
- ジョージ・ルーカス(George Lucas)が『ジェダイの帰還』の森林戦シーンを原始種族の対決として描いた点は、本来1973年の脚本初稿で『ウーキー族の惑星』とされていた構想を、後に予算と『未来世代のおもちゃ市場』を意識して身長1m前後の小柄な毛皮種族『イウォーク』として再構成した経緯による。
- 派生TV映画『イウォーク・アドベンチャー/Caravan of Courage: An Ewok Adventure』1984年11月25日ABC放送および『エンドア/決戦は森林の星』こと『The Battle for Endor』1985年11月24日ABC放送にもウィケット役で再登板。1985〜1986年放送のABCアニメ『イウォークス/Ewoks』にも声優として参加するなど、ウォーウィック・デイヴィスとウィケットの関係はオリジナル三部作完結後も長く継続した。
- 演者ワーウィック・デイヴィスは『スター・ウォーズ』シリーズ内でも複数の役を兼任しており、ジョージ・ルーカス監督『エピソード1 ファントム・メナス/The Phantom Menace』1999年5月19日米国公開ではコルサント市民役、ライアン・ジョンソン監督『最後のジェダイ/The Last Jedi』2017年12月15日米国公開ではカントニカ星カントー・バイトのウォドリッチ役、J.J.エイブラムス監督『スカイウォーカーの夜明け』2019年12月20日米国公開でウィケット再登場と同時に他キャラ役でも複数登場するなど、本シリーズに最も多く登場した俳優のひとりとされる。
- 音楽担当のジョン・ウィリアムズ(John Williams/1932年2月8日米国ニューヨーク州フラッシング出身)は『ジェダイの帰還』エンディングのブライト・ツリー村祝祭シーン用に『イウォークのテーマ/Ewok Celebration』を作曲し、1997年特別篇『スペシャル・エディション』では祝祭曲を全面差し替えた『Victory Celebration』に置換した。後者はナブー/クラウド・シティ/コルサント等の銀河規模祝祭モンタージュ拡張に合わせて新たに作曲された曲で、ウィケットを含むエンドア祝祭部分は両バージョンで残されている。
- イウォーク族の架空言語『イウォーキーズ/Ewokese』は、ジョージ・ルーカスがチベット語・モンゴル語などの実在言語を参照しながら、当時の音響デザインチームと共に構築した言語で、ウィケットを含むイウォーク族のセリフは全てこの言語で発話される。特別篇以降の各バージョンでもセリフ自体は基本的に変更されておらず、ウィケットの発話パターンはシリーズ40年余を通じて一貫性が保たれている。
より詳しいFAQ
ウィケット・W・ウォリック(Wicket W. Warrick)はどの作品に登場しますか?
リチャード・マーカンド監督『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還(Return of the Jedi)』1983年5月25日米国公開で初登場し、J.J.エイブラムス監督『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(The Rise of Skywalker)』2019年12月20日米国公開のエンドア集落シーンに約36年ぶりカメオ出演します。派生TV映画『イウォーク・アドベンチャー/Caravan of Courage: An Ewok Adventure』1984年11月25日ABC放送および『エンドア/決戦は森林の星』こと『The Battle for Endor』1985年11月24日ABC放送、アニメシリーズ『イウォークス/Ewoks』1985〜1986年ABCにも登場します。
ウィケットの演者は誰ですか?
英国の俳優ワーウィック・デイヴィス(Warwick Davis/1970年2月3日英国サリー州エプソム生まれ/身長107cm/本作で11歳の子役として実写デビュー)が演じています。後年、ロン・ハワード監督『ウィロー/Willow』1988年5月20日米国公開で主役のウィロー・アフグッド役、ハリー・ポッター映画シリーズ2001〜2011年でフィリウス・フリットウィック教授役/グリップフック役で世界的に知られる俳優です。
ウィケットが属するイウォーク族とは何ですか?
森林衛星エンドア(Endor)に住む小柄な森林種族で、身長約1m前後の二足歩行種族です。テディベア状の毛皮を持ち、原始的な手作りの武器(槍/投石スリング/木製ハンググライダー/丸太罠など)を用いて森林戦闘術を行います。ウィケットは森林衛星エンドアの『ブライト・ツリー村(Bright Tree Village)』に住む若い戦士です。
ウィケットは最初にどの主要キャラクターと出会いますか?
『ジェダイの帰還』1983年5月25日米国公開のエンドア地上戦シーンで、スピーダーバイク追跡中に森で取り残されたレイア・オーガナ姫(演キャリー・フィッシャー)と最初に出会います。最初は警戒の槍を構えますが、レイアがフードを脱ぎ友好的に接したことで警戒を解き、ベリーを差し出して友情を結びます。
ウィケットはエンドアの戦いで何をしますか?
4 ABYのエンドアの戦い(Battle of Endor)で、イウォーク族の地上戦闘部隊として参加し、第二デス・スターのシールド・ジェネレーター施設を守る帝国軍AT-ST/二脚歩行戦車に対する待ち伏せ戦闘を展開します。丸太の落下罠/木製ハンググライダーからの投石/投石スリングなど森林衛星エンドアの自然素材を活用した戦術で帝国軍地上部隊を撃破する場面が、シリーズのクライマックスを構成します。
ウィケットは『スカイウォーカーの夜明け』2019年に再登場しますか?
はい、J.J.エイブラムス監督『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(The Rise of Skywalker)』2019年12月20日米国公開のエンドア集落シーンに約36年ぶりカメオで再登場します。同シーンには演者ワーウィック・デイヴィスの実子で英国の俳優ハリソン・デイヴィス(Harrison Davis)がウィケットの息子ポミー・ウォリック(Pommet Warrick)役で共演します。
ウィケットを描いた派生作品にはどのようなものがありますか?
TV映画『キャラバン・オブ・カレッジ/イウォーク・アドベンチャー(Caravan of Courage: An Ewok Adventure)』1984年11月25日ABC放送、続編TV映画『エンドア/決戦は森林の星(The Battle for Endor)』1985年11月24日ABC放送、ルーカスフィルム製作のアニメシリーズ『イウォークス(Ewoks)』1985年9月7日〜1986年12月13日ABC放送(全2シーズン)が代表的です。これら派生作品群はウィケットを『スター・ウォーズ』ファミリー作品の常連枠として定着させ、後のDisney+期『マンダロリアン』2019〜のグローグー(ベビー・ヨーダ)人気の構造的源流とも評される位置付けにあります。
ウィケット役にワーウィック・デイヴィスが起用された経緯は?
当初ワーウィック・デイヴィス(当時11歳)はイウォーク族の端役『チェル』のキャストとしてオーディションに合格していました。しかし、メインのウィケット役を担当する予定だったケニー・ベイカー(Kenny Baker/R2-D2スーツの中の人)が撮影中に体調を崩したため、代役としてワーウィックがウィケット役に抜擢された経緯があります。結果として『ジェダイの帰還』1983年5月25日米国公開で実写デビューを果たし、後年『ウィロー』1988年・ハリー・ポッター映画シリーズ2001〜2011年で世界的俳優としてのキャリアを築く出発点となりました。
出典
- StarWars.com 公式データベース: Wicket W. Warrick
- IMDb: Warwick Davis
- IMDb: Return of the Jedi (1983)
- IMDb: The Rise of Skywalker (2019)
- IMDb: Caravan of Courage: An Ewok Adventure (1984)
- IMDb: Ewoks: The Battle for Endor (1985)
- IMDb: Richard Marquand
- IMDb: Harrison Davis
- Wookieepedia: Wicket Wystri Warrick
- Wookieepedia: Warwick Davis
ウィケット・W・ウォリックはどの作品から見る?
エピソード6 / ジェダイの帰還が最初の登場作品です。
ウィケット・W・ウォリックの関連人物は?
レイア、ルーク、ハン・ソロ、チューバッカ、C-3PO。
ウィケット・W・ウォリックと一緒に覚える用語は?
ジェダイ、フォース、パダワン、ジェダイ・マスター。