人物メモ
- 役割
- プロトコル・ドロイド
- 時代
- プリクエル三部作〜オリジナル三部作〜続三部作
- 初登場
- エピソード4 / 新たなる希望
関連人物
C-3POを追う順番
C-3POの関連用語
関係する時代
C-3POの補助ガイド
登場・関連作品
プロフィール詳細
- 種別
- プロトコル・ドロイド(Protocol Droid/3POシリーズ/人間・サイボーグ関係担当)。礼儀作法・翻訳・通訳を主用途とするサイバット社製シリーズ
- 通称/表記
- C-3PO(シー・スリーピーオー/See-Threepio)。劇中ではしばしば『3PO』『スリーピーオー』と短縮して呼ばれる
- 肩書き/立ち位置
- プロトコル・ドロイド。劇中設定では『7,000,000以上のコミュニケーション形式に精通している(fluent in over six million forms of communication)』と自称し、共和国・反乱同盟軍・新共和国・レジスタンスの各時代を通じて主に通訳・外交補助担当として登場する
- 製造/組み立て
- 『エピソード1/ファントム・メナス』(1999年5月19日米国公開)の時点で、幼少アナキン・スカイウォーカーがタトゥイーンの母シミの家でスクラップから組み立てた『未完成のプロトコル・ドロイド』として登場し、後に正式に外装が施される。本編で『製造者』としてアナキンの名が明示される稀なキャラクター
- 外見的特徴
- 全身金色(gold-plated)のヒューマノイド型外装。ただし『エピソード4/新たなる希望』では右脛が銀色、『エピソード7/フォースの覚醒』および『エピソード8/最後のジェダイ』では左腕が赤色に交換された姿で登場するなど、作品ごとに細部の差異が公式に設定されている
- 相棒
- アストロメク・ドロイドのR2-D2。シリーズを通じて『口数の多い金色のプロトコル・ドロイド』と『電子音だけで意思疎通する青と白のアストロメク』のペアとして、1977年『エピソード4』冒頭タンティヴ4号脱出シーンから2019年『エピソード9/スカイウォーカーの夜明け』まで一貫して並んで描かれる
- 声優・スーツ俳優
- アンソニー・ダニエルズ(Anthony Daniels/英国出身の俳優)。1977年『エピソード4:新たなる希望』から2019年『エピソード9:スカイウォーカーの夜明け』まで、実写スカイウォーカー・サーガ全9作で一貫してスーツ演技と声を担当した唯一の俳優。アニメ『クローン・ウォーズ』『反乱者たち』等の声でも同氏が継続して担当している
- 初登場
- 『スター・ウォーズ/エピソード4:新たなる希望(A New Hope)』1977年5月25日米国公開。劇中冒頭、帝国軍に拿捕されつつあるレイア・オーガナの船タンティヴ4号の中で、R2-D2と共に脱出ポッドへ乗り込みタトゥイーンへ降下する場面が、スカイウォーカー・サーガそのものの幕開けでもある
- 時代設定
- プリクエル三部作(共和国末期/クローン戦争期)からオリジナル三部作(帝国期)、続三部作(ファースト・オーダー期)まで、スカイウォーカー・サーガ実写本編全9作に登場するシリーズ屈指のロングラン・キャラクター
- クリエイター
- ジョージ・ルーカス(George Lucas)。1977年『エピソード4:新たなる希望』のためにルーカスフィルム+コンセプトデザイン ラルフ・マクォーリー(Ralph McQuarrie)+造形 リズ・ムーア(Liz Moore)/ジョン・モロ(John Mollo)+スーツ俳優アンソニー・ダニエルズ(Anthony Daniels)の体制下で創造された。マクォーリーが描いた『金色のヒューマノイド型ドロイド』のコンセプトアートは、フリッツ・ラング監督『メトロポリス』(1927年)のマシーネンメンシュ/マリアを参照した造形と公式に語られている
- デザイン的位置付け
- 1977年のオリジナル三部作期は金属パネルを組み合わせた実物スーツとして造形され、アンソニー・ダニエルズ自身が中に入って演じた。プリクエル三部作以降も基本構造は維持されたまま、CG合成や軽量化が段階的に進められ、続三部作(『フォースの覚醒』『最後のジェダイ』『スカイウォーカーの夜明け』)では現代的なロボット造形へ更新された
- 言語数設定
- 『7,000,000以上のコミュニケーション形式(over six million forms of communication)』に通じる、というのは劇中で本人が自称する代表的な台詞で、シリーズを通じて翻訳・通訳・儀礼担当としての立ち位置を担保する設定値となっている
来歴(時系列)
前史:タトゥイーンでの組み立て(『エピソード1』本編開始時点)
『エピソード1/ファントム・メナス』(1999年5月19日米国公開)の時点で、C-3POは幼少アナキン・スカイウォーカーが母シミと暮らすタトゥイーンの家で、廃材から組み立てた未完成のプロトコル・ドロイドとして初登場する。劇中ではまだ外装が完成しておらず、内部のサーボや配線が剥き出しの状態で歩き回る姿で描かれる。シリーズ内で『製造者がアナキン・スカイウォーカーである』ことが正式に確立される、極めて重要な原点エピソードとなる。
『エピソード2/クローンの攻撃』(2002年5月16日米国公開)
10年後のタトゥイーンに戻ったアナキン(演ヘイデン・クリステンセン)が母シミの安否を確認しに行く際、C-3POはラース家のモイスチャー・ファーム(後の『エピソード4』ルークの実家)で家庭ドロイドとして再登場する。本作で初めて外装が完全に施された状態で登場し、ジオノーシスの工場でR2-D2と巻き込まれるドタバタ場面ではドロイド軍の頭部と入れ替わるコメディ演出が描かれる。
『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』アニメシリーズ(2008〜2020年)
クローン戦争期のC-3POはパドメ・アミダラ(演ナタリー・ポートマン/声キャサリン・テイバー)の家庭ドロイドとしてコルサントのアミダラ邸に勤務する。『クローン・ウォーズ』アニメシリーズではパドメ周辺の任務に同行する場面や、R2-D2と一時的にコンビ捜索行動を取る挿話で登場する。声はアンソニー・ダニエルズ本人が継続して担当する。
『エピソード3/シスの復讐』(2005年5月19日米国公開)終盤
オーダー66発令後のコルサントで、パドメの死亡に伴って彼女の財産はバイル・オーガナ(演ジミー・スミッツ)に託される。本編末尾でバイルはC-3POの記憶を消去するよう命じ、『反乱』に関する情報が帝国側へ流出することを防ぐ。R2-D2は記憶消去対象から外され、結果として『プリクエルの記憶を保持するR2-D2』と『記憶を消されたC-3PO』というオリジナル三部作の前提が成立する。これがシリーズ屈指の重要な伏線回収となる。
『エピソード4/新たなる希望』(1977年5月25日米国公開)
帝国軍に拿捕されつつあるタンティヴ4号で、レイア・オーガナ(演キャリー・フィッシャー)から重要なメッセージを託されたR2-D2と共に脱出ポッドでタトゥイーンへ降下する。ジャワ族に売られてラース家(ルーク・スカイウォーカーの叔父叔母の家)に引き取られ、後にルーク(演マーク・ハミル)/オビ=ワン(演アレック・ギネス)/ハン・ソロ(演ハリソン・フォード)/チューバッカ(演ピーター・メイヒュー)と合流する。シリーズの実写本編としては最初の登場作品となる、原点の作品。
『エピソード5/帝国の逆襲』(1980年5月21日米国公開)
ホスのエコー基地で反乱同盟軍と共に行動し、帝国軍の襲撃を受けて避難。クラウド・シティではダース・ベイダー側に解体され、チューバッカが背負って組み立て直す名場面が描かれる。本作のC-3POはストーリー上『重要な通信を盗み聞きしてしまうことで仲間に危険を知らせる』役割と、コミックリリーフとしての両側面を担う。
『エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年5月25日米国公開)
タトゥイーンのジャバ・ザ・ハットの宮殿でR2-D2と共にハン・ソロ救出作戦の通訳を務め、その後エンドアの森でイウォーク族から『機械神(golden god)』として崇拝される名場面が描かれる。劇中ではC-3POがイウォーク族に対し、スカイウォーカー一家と反乱同盟軍の物語を身振り手振りで語る場面が、シリーズ内で『物語の語り手』としてのC-3POを象徴的に描いている。
アニメ『反乱者たち』(Star Wars Rebels/2014〜2018年)
Disney XD放送のアニメシリーズ『反乱者たち』にC-3POとR2-D2がカメオ登場する挿話があり、レイア・オーガナとバイル・オーガナの関係性および『記憶消去後のC-3PO』のオリジナル三部作前史として機能する。声はアンソニー・ダニエルズ本人が継続して担当する。
『エピソード7/フォースの覚醒』(2015年12月18日米国公開)
ファースト・オーダー時代のジャクー周辺でレジスタンス所属のC-3POが再登場する。本作では『左腕が赤色(red arm)』に交換された姿で登場するのが視覚的特徴で、その由来は公式コミック『C-3PO #1: The Phantom Limb』(2016年)で『相棒の犠牲を覚えておくため』として補完されている。
『エピソード8/最後のジェダイ』(2017年12月15日米国公開)
クレイトの戦いを含むレジスタンス本拠地の場面で、引き続きレジスタンスの参謀役として登場する。レイア・オーガナ将軍(演キャリー・フィッシャー)の参謀的存在として、ポー・ダメロン(演オスカー・アイザック)/フィン(演ジョン・ボイエガ)/ローズ(演ケリー・マリー・トラン)らの作戦に関与する。
『エピソード9/スカイウォーカーの夜明け』(2019年12月20日米国公開)
シスの聖典の翻訳をめぐる重要任務でレイ(演デイジー・リドリー)/ポー/フィンに同行し、終盤では『シスの言語を語る』ためにバベル・タワー的なドロイドスミスで記憶リセットを受ける場面が描かれる。アンソニー・ダニエルズが1977年から続けてきた42年間の実写スカイウォーカー・サーガ全9作出演を完結させる作品となった。
能力・装備
- 多言語翻訳・通訳:劇中設定では『7,000,000以上のコミュニケーション形式に精通している』とされ、シリーズを通じて反乱同盟軍・新共和国・レジスタンス・銀河共和国の各時代における通訳・外交補助を担当する。タトゥイーンのジャワ族/タスケン・レイダー/ジャバ・ザ・ハットの宮殿のフン・タオン語/イウォーク語などの稀少言語にも対応する場面が描かれる。
- 礼儀作法・プロトコル:プロトコル・ドロイドの本来用途として、銀河系内の各種文化・儀礼に関する知識を備える。アミダラ邸/オーガナ家/レジスタンス司令部などで主家の補佐役として常時侍る描写は、本来の3POシリーズの設計用途に沿うものとして描かれる。
- R2-D2との連携:シリーズ全体を通じてR2-D2とコンビで行動し、R2-D2の電子音による発話を解釈・翻訳して人間側に伝える役割を担う。1977年『エピソード4』冒頭タンティヴ4号脱出シーンから2019年『エピソード9』終盤まで、このコンビ関係はシリーズの主要な視覚的アイデンティティの一つを形成する。
- 情報保持・記録:プロトコル・ドロイドとして主家の通信履歴・儀礼記録を内部に保持する設計で、『エピソード3』終盤でバイル・オーガナがC-3POの記憶を消去させる劇中描写は、『プロトコル・ドロイドの長期記憶が政治的に危険な情報源となり得る』という設定を逆説的に裏付ける重要場面である。
- コミックリリーフ/物語の語り手:オリジナル三部作以降、シリーズの緊張をほどくコメディリリーフ役を担うと同時に、『エピソード6』エンドアの森イウォーク族に対する身振り語り場面のように、観客にとっての『物語の整理役・語り手』としても機能する設計が一貫して維持されている。
関係相関
- R2-D2
- シリーズ全体を通じての唯一無二の相棒(演ケニー・ベイカー/後年は遠隔操作のアニマトロニクス)。1977年『エピソード4』冒頭タンティヴ4号脱出シーンから2019年『エピソード9』終盤までの42年間にわたり、ほぼ全実写本編で並んで登場する。スター・ウォーズの視覚的アイデンティティの中核を成すコンビ関係。
- アナキン・スカイウォーカー
- プロトコル・ドロイドC-3POの『製造者』として劇中で正式に設定されている人物(演ジェイク・ロイド/ヘイデン・クリステンセン)。『エピソード1』タトゥイーン場面で幼少アナキンが組み立てる原点エピソードが描かれる。シリーズ中でドロイドが特定の人間によって組み立てられた経緯をここまで詳細に描く例は稀である。
- ルーク・スカイウォーカー
- 『エピソード4』タトゥイーンのラース家でC-3POを引き取った若きルーク(演マーク・ハミル)。オリジナル三部作全体でルーク/ハン/レイア/チューバッカと並走し、ジェダイの帰還後はオリジナル三部作の主要メンバーとして主筋を共に担う。
- レイア・オーガナ
- 『エピソード4』冒頭で重要なメッセージをR2-D2に託す相手のオーガナ家プリンセス(演キャリー・フィッシャー)。『エピソード3』終盤の記憶消去後、C-3POはオーガナ家/反乱同盟軍/新共和国/レジスタンスを通じてレイアに長く仕える形となる。
- パドメ・アミダラ
- プリクエル三部作期のパドメ(演ナタリー・ポートマン)の家庭ドロイドとして、コルサントのアミダラ邸に勤務する。『エピソード2』『エピソード3』および『クローン・ウォーズ』アニメシリーズで描かれる関係性。
- バイル・オーガナ
- 『エピソード3』終盤でC-3POの記憶消去を命じたオルデラン王家のバイル・オーガナ(演ジミー・スミッツ)。プリクエル~オリジナル三部作の橋渡しを物語的に成立させる、シリーズ屈指の重要な決断を下す人物である。
- チューバッカ
- 『エピソード5』クラウド・シティでダース・ベイダー側に解体されたC-3POを背負って組み立て直すウーキー族の戦士(演ピーター・メイヒュー)。オリジナル三部作全体で『口数の多い金色のドロイドを担いで歩くウーキー』という名物コンビ場面が描かれる。
登場作品(俳優クレジット)
スター・ウォーズ/エピソード1:ファントム・メナス
1999/タトゥイーンで幼少アナキン・スカイウォーカーが組み立てた未完成のプロトコル・ドロイドとして初登場。製造者がアナキンであることが正式に描かれる原点エピソード
スター・ウォーズ/エピソード2:クローンの攻撃
2002/10年後のタトゥイーンのラース家でアナキンと再会、外装が完成した状態で再登場。ジオノーシス工場でドロイド軍と頭部が入れ替わるコメディ場面
スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ(劇場用アニメ)
2008/パドメ・アミダラの家庭ドロイドとしてコルサントのアミダラ邸に勤務、クローン戦争期の任務に関与
スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ(アニメシリーズ)
2008〜2020/パドメ周辺の任務に同行する挿話/R2-D2とコンビ捜索行動を取る挿話などで継続的に登場。アンソニー・ダニエルズが声を担当
スター・ウォーズ/エピソード3:シスの復讐
2005/本編末尾でバイル・オーガナの命令により記憶を消去される。プリクエル~オリジナル三部作の橋渡しを成立させる重要な伏線回収
スター・ウォーズ/エピソード4:新たなる希望
1977/実写スカイウォーカー・サーガそのものの幕開けとなる初登場作。タンティヴ4号からR2-D2とともに脱出ポッドでタトゥイーンへ降下
スター・ウォーズ/エピソード5:帝国の逆襲
1980/ホスのエコー基地/クラウド・シティで反乱同盟軍に従事。クラウド・シティで解体されチューバッカに背負われる名場面
スター・ウォーズ/エピソード6:ジェダイの帰還
1983/ジャバの宮殿で通訳を務め、エンドアの森でイウォーク族から『機械神』として崇拝される場面でスカイウォーカー一家と反乱同盟軍の物語を語る
スター・ウォーズ 反乱者たち
2014〜2018/Disney XDアニメシリーズで挿話的にカメオ登場。バイル・オーガナとレイアの関係性および記憶消去後のC-3POのオリジナル三部作前史として機能
スター・ウォーズ/エピソード7:フォースの覚醒
2015/ファースト・オーダー時代のレジスタンス所属として再登場。『左腕が赤色(red arm)』に交換された姿が視覚的特徴
スター・ウォーズ/エピソード8:最後のジェダイ
2017/クレイトの戦いを含むレジスタンス本拠地の場面でレイア将軍の参謀役を務める
スター・ウォーズ/エピソード9:スカイウォーカーの夜明け
2019/シスの聖典の翻訳を担う重要任務でレイ/ポー/フィンに同行、終盤でドロイドスミスで記憶リセットを受ける。アンソニー・ダニエルズ42年間の実写サーガ出演を完結させる作品
名場面・名台詞
- 『エピソード4』冒頭タンティヴ4号:帝国軍の襲撃の中、R2-D2と共に脱出ポッドでタトゥイーンへ降下する場面(1977年5月25日米国公開)。実写スカイウォーカー・サーガそのものの幕開けを担う原点シーン。
- 『エピソード1』タトゥイーンのスカイウォーカー家:幼少アナキンが廃材から組み立てた未完成のC-3POが歩き回り、母シミとパドメに披露される場面。シリーズ内で『製造者がアナキン』であることを確立する重要場面。
- 『エピソード2』ジオノーシスの工場:C-3POの頭部がドロイド軍兵士の体に取り付けられ、逆にドロイド軍兵士の頭部がC-3POの体に取り付けられて戦場を彷徨うコメディ場面。プリクエル三部作のコミックリリーフ代表場面。
- 『エピソード3』終盤コルサント:バイル・オーガナがC-3POの記憶消去を命じる場面。プリクエル~オリジナル三部作の主要な伏線回収を成立させる、シリーズ屈指の重要な物語的決断。
- 『エピソード4』タトゥイーン:ジャワ族のサンドクローラーに売られ、ラース家に引き取られて若きルーク・スカイウォーカーと出会う場面。オリジナル三部作の主筋の起点を成す。
- 『エピソード5』クラウド・シティ:ダース・ベイダー側に解体されたC-3POの部品をチューバッカが背負って組み立て直しながら逃げる場面。シリーズ屈指のコメディ+緊張場面。
- 『エピソード5』ホスのエコー基地:『The odds of successfully navigating an asteroid field are approximately 3,720 to 1!』と確率を語ってハン・ソロに『Never tell me the odds.』と返される名場面。
- 『エピソード6』エンドアの森:イウォーク族から『機械神(golden god)』として崇拝される場面。劇中でC-3POがスカイウォーカー一家と反乱同盟軍の物語を身振り手振りでイウォーク族に語る、シリーズ屈指の『物語の語り手』場面。
- 『エピソード7/フォースの覚醒』『エピソード8/最後のジェダイ』:左腕が赤色(red arm)に交換された姿で登場する場面群。公式コミック『C-3PO #1: The Phantom Limb』(2016年)で『相棒の犠牲を覚えておくため』としてその由来が補完される。
- 『エピソード9/スカイウォーカーの夜明け』中盤:シスの聖典を翻訳するためにドロイドスミスで記憶リセットを受ける場面。1977年から42年続いたアンソニー・ダニエルズの実写スカイウォーカー・サーガ出演に決定的な節目を与える。
考察
- C-3POは『スカイウォーカー・サーガ実写本編全9作に登場する唯一のキャラクター』として、シリーズの最も長い時系列を横断する語り手・観察者として設計されている。1977年『エピソード4:新たなる希望』から2019年『エピソード9:スカイウォーカーの夜明け』までの42年間にわたり、アンソニー・ダニエルズが一貫してスーツ演技と声を担当した点は、ハリウッド映画史上でも極めて稀な事例として頻繁に引用される。『エピソード3』終盤の記憶消去はこの『最長の語り手』設定を逆説的に強化する重要な装置として機能する。
- C-3POとR2-D2のコンビは、スター・ウォーズの視覚的アイデンティティの最も中核を成す二者として設計されており、シリーズ内では『口数の多い金色のプロトコル・ドロイド』と『電子音だけで意思疎通する青と白のアストロメク』というキャラクター造形の極端な対比が、物語の主筋と並行して常に画面に存在し続ける。両者がジョージ・ルーカスの初期構想において黒澤明監督『隠し砦の三悪人』(1958年)の太平と又七をモデルとしたことは、ルーカスのインタビューで公式に確認されている要素であり、シリーズ内のコメディリリーフ+語り手の二重機能はこの源流に直結する。
- C-3POの外装パーツの『差分(オリジナル三部作の銀色右脛/続三部作の赤い左腕/『エピソード9』終盤の再記憶リセット)』は、シリーズ全体で『同一キャラクターが時代を超えて経年変化する』表現として一貫して用いられている。同様の時代マーカー演出を持つキャラクターは、シリーズ実写本編全9作中ではC-3POとR2-D2、そして人間ではレイアくらいに限られるため、この『外装の差分による経年表現』はC-3POを単なるコミックリリーフを超えた『シリーズの時間軸そのものを担う登場人物』として位置付ける重要な視覚装置である。
トリビア
- C-3POのコンセプトデザインはラルフ・マクォーリー(Ralph McQuarrie)が手がけ、フリッツ・ラング監督『メトロポリス』(1927年)に登場するマシーネンメンシュ/マリアを参照した造形であることが、ルーカスフィルムの公式アートブック類で繰り返し説明されている。スター・ウォーズが映画史と接続する代表的な美術参照例の一つである。
- アンソニー・ダニエルズ(Anthony Daniels)は、スカイウォーカー・サーガ実写本編全9作(『エピソード1』〜『エピソード9』)に出演した唯一の俳優として知られる。1977年『エピソード4』から2019年『エピソード9』までの42年間にわたり、スーツ演技および声を一貫して担当した。
- 『エピソード4/新たなる希望』のC-3POは右脛が銀色のパーツで構成されており、ジョージ・ルーカスは後年のインタビューで『当初は銀色の足だけ違うデザインを意図していた』と語っている。プリクエル以降は全身金色に統一されたが、続三部作の『左腕が赤色』という差分は、この『C-3POの外装は時代ごとに変化する』という設定の系譜上にある演出である。
より詳しいFAQ
C-3POを最初に組み立てたのは誰ですか?
幼少のアナキン・スカイウォーカー(『エピソード1/ファントム・メナス』時点/演ジェイク・ロイド)がタトゥイーンの母シミの家で廃材から組み立てた、と公式に設定されています。劇中ではまだ外装が完成しておらず、内部のサーボや配線が剥き出しの状態で歩き回る姿で初登場します。後年(『エピソード2/クローンの攻撃』時点)に外装が完成した姿で再登場します。
C-3POはどんなドロイドですか?
プロトコル・ドロイド(Protocol Droid/3POシリーズ/人間・サイボーグ関係担当)と呼ばれる、礼儀作法・翻訳・通訳を主用途とする外交補助型ドロイドです。劇中設定では『7,000,000以上のコミュニケーション形式に精通している(fluent in over six million forms of communication)』と本人が自称しており、シリーズを通じて多言語翻訳と外交補助の役割を担います。
C-3POの声はずっと同じ俳優が担当していますか?
はい。英国出身のアンソニー・ダニエルズ(Anthony Daniels)が、1977年『エピソード4:新たなる希望』から2019年『エピソード9:スカイウォーカーの夜明け』まで、実写スカイウォーカー・サーガ全9作で一貫してスーツ演技と声を担当しました。アニメ『クローン・ウォーズ』『反乱者たち』等の声でも同氏が継続して担当しています。スカイウォーカー・サーガ実写本編全9作に登場した唯一の俳優として知られています。
C-3POの記憶消去はいつ起きましたか?
『エピソード3/シスの復讐』(2005年5月19日米国公開)の本編末尾、コルサントにて、バイル・オーガナ(演ジミー・スミッツ)がC-3POの記憶を消去するよう命じる場面で行われます。これにより『反乱』に関する情報が帝国側へ流出することを防ぐとともに、『プリクエルの記憶を保持するR2-D2』と『記憶を消されたC-3PO』というオリジナル三部作の前提が成立します。R2-D2は記憶消去対象から外されています。
C-3POはどの作品から見るのが良いですか?
公開順入門は実写初登場作の『エピソード4/新たなる希望』(1977年)です。時系列順入門ならプリクエル三部作の最初『エピソード1/ファントム・メナス』(1999年)のタトゥイーン場面で『幼少アナキンが組み立てる原点』を押さえてから視聴すると、シリーズ全体の伏線が綺麗に揃います。
C-3POの左腕が赤いのはなぜですか?
『エピソード7/フォースの覚醒』(2015年)と『エピソード8/最後のジェダイ』(2017年)に登場するC-3POは、左腕が赤色(red arm)に交換された状態で描かれます。その由来は公式コミック『C-3PO #1: The Phantom Limb』(マーベル/2016年)で補完されており、別個体のドロイドの犠牲を覚えておくためにC-3POが自らその色を残した、という経緯が描かれています。
C-3POとR2-D2はどんな関係ですか?
シリーズ全体を通じて唯一無二の相棒関係にあるドロイド・コンビです。1977年『エピソード4:新たなる希望』冒頭タンティヴ4号脱出シーンから2019年『エピソード9:スカイウォーカーの夜明け』まで、ほぼ全実写本編で並んで登場し、口数の多い金色のプロトコル・ドロイド(C-3PO)と電子音だけで意思疎通する青と白のアストロメク(R2-D2)という対比が、スター・ウォーズの視覚的アイデンティティの中核を成しています。
出典
C-3POはどの作品から見る?
初見の入口は「エピソード4 / 新たなる希望」です。時系列上の登場順としては「エピソード1 / ファントム・メナス」が最初です。
C-3POの関連人物は?
R2-D2、アナキン、ルーク、レイア、パドメ、チューバッカ。
C-3POと一緒に覚える用語は?
ジェダイ、フォース、パダワン、ジェダイ・マスター。