人物メモ
- 役割
- アストロメク・ドロイド
- 時代
- プリクエル三部作〜オリジナル三部作〜続三部作
- 初登場
- エピソード4 / 新たなる希望
関連人物
R2-D2を追う順番
R2-D2の関連用語
関係する時代
R2-D2の補助ガイド
登場・関連作品
プロフィール詳細
- 種別
- アストロメク・ドロイド(Astromech Droid/R2シリーズ/インダストリアル・オートマトン社製)。Xウィング戦闘機等の小型機の整備・航法支援を主用途とする小型ユーティリティ・ドロイド
- 通称/表記
- R2-D2(アール・ツー・ディー・トゥー/Artoo-Detoo)。劇中・公式資料では『R2』『アートゥー』と短縮して呼ばれる
- 肩書き/立ち位置
- ナブー王室宇宙船所属の整備ドロイドとして登場し、共和国・反乱同盟軍・新共和国・レジスタンスの各時代を通じてスカイウォーカー一家とジェダイの傍で航法・通信・整備・情報運搬の任を担う
- 外装色
- 青と白を基調にした円筒形+ドーム頭部(blue-and-white astromech)。シリーズ内で外装色のバリエーションが存在せず、全実写本編・アニメシリーズで一貫した視覚的アイデンティティを維持している
- 発声
- 電子音(beeps・whistles・chirps)のみ。シリーズを通じて人間語の発話は行わず、相棒のプロトコル・ドロイドC-3POや、近くにいるパイロット/オペレーターが意味を補完する形で物語を進める設計となっている
- 相棒
- プロトコル・ドロイドC-3PO。シリーズを通じて『電子音だけで意思疎通する青と白のアストロメク』と『口数の多い金色のプロトコル・ドロイド』のペアとして、1977年『エピソード4:新たなる希望』冒頭タンティヴ4号脱出シーンから2019年『エピソード9:スカイウォーカーの夜明け』終盤まで一貫して並んで描かれる
- 操演/演者
- ケニー・ベイカー(Kenny Baker/1934-2016/英国出身の小柄な俳優)が1977年『エピソード4:新たなる希望』から2015年『エピソード7:フォースの覚醒』まで、ドーム式ボディの中に入って演じた。2015年以降はジミー・ヴィー(Jimmy Vee)等の代役と、リモコン操作のアニマトロニクス、CG合成のハイブリッドで継承されている
- 初登場
- 『スター・ウォーズ/エピソード4:新たなる希望(A New Hope)』1977年5月25日米国公開。劇中冒頭、帝国軍に拿捕されつつあるレイア・オーガナの船タンティヴ4号の中で、デス・スター設計図を内部メモリに記録した状態でC-3POと共に脱出ポッドでタトゥイーンへ降下する場面が、スカイウォーカー・サーガそのものの幕開けとなる
- 時代設定
- プリクエル三部作(共和国末期/クローン戦争期)からオリジナル三部作(帝国期)、続三部作(ファースト・オーダー期)まで、スカイウォーカー・サーガ実写本編全9作と『ローグ・ワン』(2016年)、アニメ『クローン・ウォーズ』『反乱者たち』等に登場するシリーズ屈指のロングラン・キャラクター
- クリエイター
- ジョージ・ルーカス(George Lucas)。1977年『エピソード4:新たなる希望』のためにルーカスフィルム+コンセプトデザイン ラルフ・マクォーリー(Ralph McQuarrie)+特殊効果スーパーバイザー ジョン・スティアーズ(John Stears)の体制下で創造された。マクォーリーの初期コンセプトアートでは現行とは異なる三本足の形態も検討された記録が公式アートブック類に残されている
- 名前の由来
- ジョージ・ルーカスが学生時代から関わっていた『アメリカン・グラフィティ』(1973年)の音響編集現場で、サウンド・エディターのウォルター・マーチ(Walter Murch)が『Reel 2, Dialogue 2』を『R2-D2』と短縮して言ったのを気に入って採用したことが、ルーカスの公式インタビュー等で繰り返し語られている
- 原典モデル
- 黒澤明監督『隠し砦の三悪人』(1958年)に登場する太平と又七という二人の百姓キャラクター。ジョージ・ルーカスが脚本段階からこの『下層の語り手コンビ』をR2-D2/C-3POの原型としたことを公式インタビューで繰り返し語っており、シリーズ内でドロイド二人組が常に画面に存在し続ける構造の源流となっている
来歴(時系列)
『エピソード1/ファントム・メナス』(1999年5月19日米国公開)
シリーズ内時系列での実写初登場作。ナブー王室宇宙船の整備ドロイドとして搭乗中、トレード・フェデレーションの封鎖艦隊によって損傷した王室船の偏向シールド発電機を被弾下で修復する手柄を挙げ、女王パドメ・アミダラ(演ナタリー・ポートマン)から名指しで称賛される。劇中で『R2-D2』という固有名が共和国側に正式に認識される起点となるエピソード。タトゥイーンでアナキン・スカイウォーカー(演ジェイク・ロイド)と初対面する場面も本作で描かれる。
『エピソード2/クローンの攻撃』(2002年5月16日米国公開)
本作ではアナキン・スカイウォーカー(演ヘイデン・クリステンセン)/パドメ・アミダラのコンビに同行し、ナブー湖畔やジオノーシスの作戦に参加する。本作で『R2-D2の脚部からブースター(rocket boosters)が射出されて短時間飛行する』場面が初めて描かれ、続三部作以降のドロイド演出にも影響を残した。ジオノーシスの工場ではC-3POとコンビでドタバタ場面を演じる。
『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』アニメシリーズ(2008〜2020年)
クローン戦争期のR2-D2はジェダイ騎士団/アナキン・スカイウォーカーの戦闘機の専属アストロメクとして任務に同行する。本シリーズではR2-D2が単独でドロイド軍の捕虜となり脱出するエピソード、共和国側ドロイド分隊と協働する挿話など、彼を主役級に据えた話数が複数制作された点が公式ウェブサイトのエピソードガイドで確認できる。
『エピソード3/シスの復讐』(2005年5月19日米国公開)終盤
オーダー66発令後のコルサントで、パドメの死亡に伴って彼女の財産はバイル・オーガナ(演ジミー・スミッツ)に託される。本編末尾でバイルはC-3POの記憶消去のみを命じ、R2-D2は記憶消去対象から外される。結果として『プリクエルの記憶を保持するR2-D2』と『記憶を消されたC-3PO』というオリジナル三部作の前提が成立し、シリーズ屈指の重要な伏線回収を成立させる。
『エピソード4/新たなる希望』(1977年5月25日米国公開)
帝国軍に拿捕されつつあるタンティヴ4号で、レイア・オーガナ(演キャリー・フィッシャー)から『助けて、オビ=ワン・ケノービ。あなたが唯一の希望です』というホロメッセージとデス・スター設計図のデータを託される。C-3POと共に脱出ポッドでタトゥイーンへ降下し、ジャワ族に売られてラース家に引き取られたあと、ベン・ケノービ(演アレック・ギネス)/ルーク・スカイウォーカー(演マーク・ハミル)/ハン・ソロ(演ハリソン・フォード)/チューバッカ(演ピーター・メイヒュー)と合流する。シリーズの実写本編としては最初の登場作品。
『エピソード5/帝国の逆襲』(1980年5月21日米国公開)
ホスのエコー基地でルーク・スカイウォーカーのXウィング戦闘機のアストロメクとして同行し、その後ダゴバ星系のヨーダ(演フランク・オズ)の修行に同行する。本作のダゴバ場面では沼に沈んだXウィングをフォースで持ち上げるヨーダの伝説的場面に立ち会う数少ない目撃者として描かれ、シリーズ内の重要な精神的場面に常に居合わせる『観察者』としての立ち位置を確立する。
『エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年5月25日米国公開)
タトゥイーンのジャバ・ザ・ハットの宮殿でルーク・スカイウォーカーの隠しライトセーバーを内蔵するという重要任務を担い、ハン・ソロ救出作戦の鍵を握る。後半のエンドアの戦いではC-3POと共に反乱同盟軍のシールド発電機破壊作戦に同行し、シリーズ屈指のクライマックスでも主要キャラクターと並走する。
アニメ『反乱者たち』(Star Wars Rebels/2014〜2018年)/『ローグ・ワン』(2016年12月16日米国公開)
Disney XD放送のアニメシリーズ『反乱者たち』にカメオ登場し、レイア・オーガナとバイル・オーガナの関係性および記憶を保持したR2-D2の挿話が描かれる。また実写『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016年)のヤヴィン基地場面ではC-3POと共に短時間ながら登場が確認できる、ローグ・ワン作戦の直前を象徴する出演となる。
『エピソード7/フォースの覚醒』(2015年12月18日米国公開)
ジャクー脱出後のレジスタンス基地で長期間スリープモードに入っていたR2-D2が、本作終盤でレイ(演デイジー・リドリー)/フィン(演ジョン・ボイエガ)/BB-8の到着を受けて起動し、ルーク・スカイウォーカーの居場所を示す銀河系地図の欠落部分を補完する場面が描かれる。続三部作のレイ/BB-8世代と、旧三部作のルーク/レイア世代をつなぐ物語的なバトンとして機能する。
『エピソード8/最後のジェダイ』(2017年12月15日米国公開)
オク=トーの隠遁地でルーク・スカイウォーカーと再会し、ホロプロジェクターで『助けて、オビ=ワン・ケノービ』のレイアのメッセージを再生してルークの心を動かす場面が、シリーズ屈指のセルフ・リフレインとして描かれる。1977年『エピソード4』冒頭の同メッセージを2017年に呼び戻す構成は、ライアン・ジョンソン監督のシリーズ自己言及の代表場面とされる。
『エピソード9/スカイウォーカーの夜明け』(2019年12月20日米国公開)
レジスタンス本拠地でC-3POの記憶リセット後のバックアップ復元を担当する場面が描かれる。ドロイドスミスでC-3POが一時的に記憶を失った後、R2-D2が外部バックアップから記憶を復元するという連携が、1977年から続いた相棒コンビの最終章にあたる演出として機能している。ケニー・ベイカーは2016年に逝去しているため、本作のスーツ演技はジミー・ヴィー(Jimmy Vee)等が引き継いだ。
能力・装備
- 整備・修理:Xウィング戦闘機、ジェダイ・スターファイター、ナブー王室宇宙船等の小型機内部に標準装備されるアストロメク・ポートに接続し、被弾下で偏向シールド発電機やハイパードライブの整備・修復を行う。『エピソード1』ナブー王室宇宙船の偏向シールド修復、『エピソード5』ベスピン上空での修理など、シリーズ全体で繰り返し描かれるR2-D2の本来用途。
- 情報運搬・スコンプリンク:胴体側面に格納されたスコンプリンク(scomp link)アームを伸ばして帝国/共和国/レジスタンスのコンピューター端末に接続し、ホロチャート・設計図・施設マップ等を読み出す。『エピソード4』デス・スター内部での施設マップ読み出し、『エピソード7/フォースの覚醒』終盤のルーク所在地データ補完は、本能力のシリーズ屈指の活躍場面。
- ホロプロジェクター:胴体上部からホログラフィック映像を投影し、レイア・オーガナの『助けて、オビ=ワン・ケノービ』メッセージを『エピソード4』冒頭で受信/『エピソード8』終盤で再生するなど、シリーズ内で最も象徴的なホロメッセージ伝達装置として機能する。
- 脚部ブースター:『エピソード2/クローンの攻撃』ジオノーシス場面で初出。脚部から短時間のロケット・ブースター(rocket boosters/jet boosters)を射出し、垂直ジャンプ・短距離飛行が可能であることが描かれる。続三部作以降では使用頻度は下がるものの、設定としてはシリーズ全体で維持される。
- 電子音による通信:人間語ではなく電子音(beeps・whistles・chirps)のみで意思疎通する。劇中ではC-3POや、近くにいるパイロット/オペレーターがR2-D2の応答内容を補完する形で会話が成立する。シリーズを通じて視聴者は文脈と相手のリアクションでR2-D2の意図を読み解く構造になっており、シリーズ屈指のキャラクター造形上の特徴となっている。
関係相関
- C-3PO
- シリーズ全体を通じての唯一無二の相棒(演アンソニー・ダニエルズ)。1977年『エピソード4:新たなる希望』冒頭タンティヴ4号脱出シーンから2019年『エピソード9:スカイウォーカーの夜明け』終盤までの42年間にわたり、ほぼ全実写本編で並んで登場する。スター・ウォーズの視覚的アイデンティティの中核を成すコンビ関係で、原典は黒澤明監督『隠し砦の三悪人』(1958年)の太平と又七。
- アナキン・スカイウォーカー
- プリクエル三部作期のジェダイ騎士アナキン(演ジェイク・ロイド/ヘイデン・クリステンセン)の戦闘機専属アストロメクとして長く同行する。『エピソード1』タトゥイーンで初対面したのち、『エピソード2』『エピソード3』および『クローン・ウォーズ』アニメシリーズ全体で、アナキンのジェダイ・スターファイターのアストロメク・ポートに固定で搭乗する関係性が描かれる。
- ルーク・スカイウォーカー
- オリジナル三部作のルーク(演マーク・ハミル)のXウィング戦闘機の専属アストロメクとして、『エピソード4/新たなる希望』終盤デス・スター攻撃戦から『エピソード6/ジェダイの帰還』エンドアの戦いまで一貫して同行する。『エピソード8/最後のジェダイ』オク=トー場面では、引退したルークに対してレイアの古いメッセージを再生して心を動かす重要場面が描かれる。
- レイア・オーガナ
- 『エピソード4/新たなる希望』冒頭で『助けて、オビ=ワン・ケノービ。あなたが唯一の希望です』のホロメッセージを託す、シリーズ屈指の象徴的場面の相手(演キャリー・フィッシャー)。このメッセージは『エピソード8/最後のジェダイ』で40年後に再生され、シリーズ自己言及の代表場面として機能する。
- パドメ・アミダラ
- プリクエル三部作期のナブー女王/元老院議員パドメ(演ナタリー・ポートマン)。『エピソード1/ファントム・メナス』ナブー王室宇宙船の偏向シールド被弾下で修復を成功させたことで、R2-D2が劇中で固有名を獲得する起点となった人物。以降『エピソード2』『エピソード3』『クローン・ウォーズ』アニメで継続的な関係が描かれる。
- オビ=ワン・ケノービ
- プリクエル三部作期のジェダイ・マスター、オリジナル三部作のベン・ケノービ(演イアン・マクレガー/アレック・ギネス)。『エピソード4』冒頭で『助けて、オビ=ワン・ケノービ』のホロメッセージの宛先となり、タトゥイーンでの再会場面が実写スカイウォーカー・サーガの起点を成す。プリクエル~オリジナル三部作の橋渡しを成立させる。
- BB-8
- 続三部作で登場するレジスタンス所属の球形アストロメク・ドロイド(操演デイブ・チャップマン他)。『エピソード7/フォースの覚醒』終盤でルーク・スカイウォーカーの所在地データの欠落部分をR2-D2が補完し、BB-8が運んできた断片と接続することで全体マップが完成する、世代継承を象徴する場面が描かれる。
登場作品(俳優クレジット)
スター・ウォーズ/エピソード1:ファントム・メナス
1999/ナブー王室宇宙船の整備ドロイドとして登場、トレード・フェデレーション封鎖艦隊との戦闘下で偏向シールド発電機を被弾しながら修復し、女王パドメ・アミダラから名指しで称賛される
スター・ウォーズ/エピソード2:クローンの攻撃
2002/アナキン・スカイウォーカー/パドメ・アミダラに同行、ジオノーシス工場場面で脚部ブースターによる短時間飛行が初めて描かれる
スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ(劇場用アニメ)
2008/アナキン・スカイウォーカーのジェダイ・スターファイターのアストロメクとしてクローン戦争初期の任務に同行
スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ(アニメシリーズ)
2008〜2020/クローン戦争期のジェダイ騎士団に同行、R2-D2を主役級に据えた話数が複数制作されたシリーズ
スター・ウォーズ/エピソード3:シスの復讐
2005/本編末尾でC-3POのみが記憶消去対象となり、R2-D2は記憶を保持したままオリジナル三部作へ持ち越される、シリーズ屈指の重要な伏線
スター・ウォーズ/エピソード4:新たなる希望
1977/デス・スター設計図のデータとレイア・オーガナのホロメッセージを内部メモリに保持してタンティヴ4号から脱出、シリーズの実写本編としての初登場
スター・ウォーズ/エピソード5:帝国の逆襲
1980/ホスのエコー基地、ベスピンのクラウド・シティ、ダゴバ星系をルーク・スカイウォーカーと同行、ヨーダの修行場面に立ち会う数少ない目撃者
スター・ウォーズ/エピソード6:ジェダイの帰還
1983/ジャバの宮殿でルーク・スカイウォーカーの隠しライトセーバーを内蔵、後半エンドアの戦いではシールド発電機破壊作戦に同行
スター・ウォーズ 反乱者たち
2014〜2018/Disney XDアニメシリーズで挿話的にカメオ登場、レイア・オーガナとバイル・オーガナの関係性および記憶を保持したR2-D2の前史として機能
スター・ウォーズ/エピソード7:フォースの覚醒
2015/ジャクー脱出後のレジスタンス基地で長期スリープから起動、ルーク・スカイウォーカーの所在地データの欠落部分を補完する終盤の鍵を担う
スター・ウォーズ/エピソード8:最後のジェダイ
2017/オク=トーで再会したルーク・スカイウォーカーに『助けて、オビ=ワン・ケノービ』のレイアのメッセージを再生して心を動かす
スター・ウォーズ/エピソード9:スカイウォーカーの夜明け
2019/ドロイドスミスでの記憶リセット後のC-3POの記憶バックアップ復元を担当、1977年から続いたR2-D2/C-3POコンビの最終章
名場面・名台詞
- 『エピソード4』冒頭タンティヴ4号:レイア・オーガナから『助けて、オビ=ワン・ケノービ。あなたが唯一の希望です』のホロメッセージとデス・スター設計図のデータを託される場面(1977年5月25日米国公開)。実写スカイウォーカー・サーガそのものの起点を成す原点シーン。
- 『エピソード1』ナブー王室宇宙船:トレード・フェデレーション封鎖艦隊との戦闘下、偏向シールド発電機を被弾しながら船外で修復を成功させ、女王パドメ・アミダラから名指しで称賛される場面。R2-D2が劇中で固有名を獲得する起点エピソード。
- 『エピソード2』ジオノーシス工場:脚部から短時間のロケット・ブースターを射出して短距離飛行する場面が初出となる。プリクエル三部作のR2-D2演出の代表場面。
- 『エピソード3』終盤コルサント:バイル・オーガナがC-3POの記憶消去のみを命じ、R2-D2は記憶を保持したままオリジナル三部作へ持ち越されることが確定する場面。プリクエル~オリジナル三部作の主要な伏線回収を成立させる、シリーズ屈指の重要な物語的決断。
- 『エピソード4』タトゥイーン:ジャワ族のサンドクローラーに売られ、ラース家を経由してベン・ケノービの隠遁先まで自律的に向かう場面。R2-D2の『情報運搬役としての主体的行動』を示す象徴的シーン。
- 『エピソード4』デス・スター内部:スコンプリンクを帝国軍の端末に接続し、施設マップとトラッシュ・コンパクター制御の遠隔操作を行う場面。シリーズ全体での『データ運搬・端末ハック能力』の代表場面。
- 『エピソード5』ダゴバ星系:沼に沈んだルーク・スカイウォーカーのXウィングをヨーダがフォースで持ち上げる伝説的場面に立ち会う数少ない目撃者として描かれる。
- 『エピソード6』ジャバの宮殿:胴体内部にルーク・スカイウォーカーの隠しライトセーバーを格納しておき、サルラックの大穴上の決定的瞬間で射出する場面。シリーズ屈指の見せ場の鍵を担う。
- 『エピソード7/フォースの覚醒』終盤:長期スリープから起動し、ルーク・スカイウォーカーの所在地を示す銀河系地図の欠落部分を補完する場面。1977年から続くR2-D2の『情報の最終的な運び手』としての役割を象徴する場面。
- 『エピソード8/最後のジェダイ』オク=トー:1977年『エピソード4』冒頭のレイア・オーガナの『助けて、オビ=ワン・ケノービ』ホロメッセージを再生して、引退中のルーク・スカイウォーカーの心を動かす場面。シリーズ自己言及の代表場面とされる。
考察
- R2-D2は『スカイウォーカー・サーガ実写本編全9作にC-3POと並んで登場する数少ないキャラクター』として、シリーズの最も長い時系列を横断する観察者・情報の運び手として設計されている。1977年『エピソード4:新たなる希望』から2019年『エピソード9:スカイウォーカーの夜明け』までの42年間にわたり、ケニー・ベイカーが2015年までスーツ内演技を担当し、以降は代役・アニマトロニクス・CGに継承された経緯は、ハリウッド映画史でも例外的なロングラン・キャラクターとして頻繁に引用される。『エピソード3』終盤に記憶消去を免れた設定は、R2-D2を『シリーズ全時代の証人』として機能させる重要な装置となっている。
- R2-D2とC-3POのコンビは、ジョージ・ルーカスが脚本段階から黒澤明監督『隠し砦の三悪人』(1958年)の太平と又七をモデルとしたことを公式インタビューで明言しており、シリーズ内では『電子音だけで意思疎通する青と白のアストロメク』と『口数の多い金色のプロトコル・ドロイド』というキャラクター造形の極端な対比が、物語の主筋と並行して常に画面に存在し続ける構造を支えている。下層から物語を語るコンビ、という黒澤映画の構造を取り込んだ点は、シリーズ全体の語り口にも影響を残している。
- R2-D2は人間語を発しないにもかかわらず、シリーズを通じて『最も情報を持つキャラクター』として機能する。『エピソード4』冒頭のレイアのホロメッセージ、『エピソード6』のルークの隠しライトセーバー、『エピソード7』終盤の銀河系地図の欠落データ、『エピソード8』のレイア再生など、物語の決定的場面でR2-D2が物理的に情報を運ぶ/再生する構図が一貫している。シリーズ内で『発話しない情報運搬役』にここまで重い物語的役割を割り振り続ける例は他に類を見ない。
トリビア
- R2-D2という名前は、ジョージ・ルーカスが学生時代から関わっていた『アメリカン・グラフィティ』(1973年)の音響編集現場で、サウンド・エディターのウォルター・マーチ(Walter Murch)が『Reel 2, Dialogue 2』を『R2-D2』と短縮して言ったのを気に入って採用したことが、ルーカスの公式インタビュー等で繰り返し語られている。シリーズ屈指の象徴的キャラクター名が編集室の業務略語に由来するという、映画史的に有名な逸話。
- ケニー・ベイカー(Kenny Baker/1934-2016)は英国出身の身長3フィート8インチ(約112cm)の俳優で、1977年『エピソード4:新たなる希望』から2015年『エピソード7:フォースの覚醒』まで38年間にわたりR2-D2のドーム式ボディの中に入って演じた。ルーカスフィルム公式に『R2-D2の中の人』として広く知られ、2016年8月13日の逝去はスター・ウォーズ・コミュニティで大きく報じられた。
- R2-D2の電子音による発声は、サウンド・デザイナーのベン・バート(Ben Burtt)が1977年『エピソード4:新たなる希望』のために、シンセサイザーと自分自身の口で出す赤ちゃんの声などを組み合わせて作成したことが、ルーカスフィルム公式のサウンドデザインの解説で広く知られている。バートはR2-D2の声に加え、ライトセーバーやTIEファイターのエンジン音などスター・ウォーズ・サウンドの中核を作り上げた。
より詳しいFAQ
R2-D2はどんなドロイドですか?
アストロメク・ドロイド(Astromech Droid/R2シリーズ/インダストリアル・オートマトン社製)と呼ばれる、Xウィング戦闘機やジェダイ・スターファイター等の小型機の整備・航法支援を主用途とする小型ユーティリティ・ドロイドです。劇中ではナブー王室宇宙船の整備ドロイドとして初登場し、共和国・反乱同盟軍・新共和国・レジスタンスの各時代を通じてスカイウォーカー一家とジェダイの傍で航法・通信・整備・情報運搬の任を担います。
R2-D2の声はどうやって作られたのですか?
サウンド・デザイナーのベン・バート(Ben Burtt)が1977年『エピソード4:新たなる希望』のために、シンセサイザーと自分自身の口で出す赤ちゃんの声などを組み合わせて作成したことが、ルーカスフィルム公式のサウンドデザイン解説で広く知られています。劇中では人間語を発さず、電子音(beeps・whistles・chirps)のみで意思疎通します。会話はC-3POや、近くにいるパイロットがR2-D2の応答内容を補完する形で成立します。
R2-D2を演じていたのは誰ですか?
英国出身のケニー・ベイカー(Kenny Baker/1934-2016)が、1977年『エピソード4:新たなる希望』から2015年『エピソード7:フォースの覚醒』まで38年間にわたりR2-D2のドーム式ボディの中に入って演じました。ケニー・ベイカーは身長3フィート8インチ(約112cm)の俳優で、シリーズの象徴的キャラクターを長年体現しました。2015年以降はジミー・ヴィー(Jimmy Vee)等のスーツ俳優と、リモコン操作のアニマトロニクスとCG合成のハイブリッドで継承されています。
R2-D2はなぜ『エピソード3』で記憶消去されなかったのですか?
『エピソード3/シスの復讐』(2005年5月19日米国公開)の本編末尾、コルサントでバイル・オーガナ(演ジミー・スミッツ)はC-3POの記憶消去のみを命じ、R2-D2は記憶消去対象から外されました。理由は公式には明示されませんが、結果として『プリクエルの記憶を保持するR2-D2』と『記憶を消されたC-3PO』というオリジナル三部作の前提が成立し、シリーズ全時代の証人としてのR2-D2の立ち位置が確定する重要な伏線回収となっています。
R2-D2の名前の由来は何ですか?
ジョージ・ルーカスが学生時代から関わっていた『アメリカン・グラフィティ』(1973年)の音響編集現場で、サウンド・エディターのウォルター・マーチ(Walter Murch)が『Reel 2, Dialogue 2』(リール2のセリフ2番)を『R2-D2』と短縮して言ったのを、ルーカスが気に入って採用したことが公式インタビュー等で繰り返し語られています。シリーズ屈指の象徴的キャラクター名が編集室の業務略語に由来するという、映画史的に有名な逸話です。
R2-D2はどの作品から見るのが良いですか?
公開順入門は実写初登場作の『エピソード4/新たなる希望』(1977年)です。冒頭のレイア・オーガナのホロメッセージ場面がR2-D2のシリーズ全体での役割を端的に示しています。時系列順入門ならプリクエル三部作の最初『エピソード1/ファントム・メナス』(1999年)のナブー王室宇宙船場面で『R2-D2が固有名を獲得する起点エピソード』を押さえてから視聴すると、シリーズ全体の構造が綺麗に揃います。
R2-D2とC-3POはどんな関係ですか?
シリーズ全体を通じて唯一無二の相棒関係にあるドロイド・コンビです。1977年『エピソード4:新たなる希望』冒頭タンティヴ4号脱出シーンから2019年『エピソード9:スカイウォーカーの夜明け』終盤まで、ほぼ全実写本編で並んで登場し、電子音だけで意思疎通する青と白のアストロメク(R2-D2)と口数の多い金色のプロトコル・ドロイド(C-3PO)という対比が、スター・ウォーズの視覚的アイデンティティの中核を成しています。ジョージ・ルーカスが脚本段階から黒澤明監督『隠し砦の三悪人』(1958年)の太平と又七をモデルとしたことを公式に語っています。
出典
R2-D2はどの作品から見る?
初見の入口は「エピソード4 / 新たなる希望」です。時系列上の登場順としては「エピソード1 / ファントム・メナス」が最初です。
R2-D2の関連人物は?
C-3PO、アナキン、ルーク、レイア、パドメ、オビ=ワン。
R2-D2と一緒に覚える用語は?
ジェダイ、フォース、パダワン、ジェダイ・マスター。