人物メモ
- 役割
- アストロメク・ドロイド
- 時代
- プリクエル三部作〜オリジナル三部作〜続三部作
- 初登場
- エピソード4 / 新たなる希望
関連人物
R2-D2を追う順番
R2-D2の関連用語
関係する時代
R2-D2の補助ガイド
登場・関連作品
プロフィール詳細
- 種別
- アストロメク・ドロイド(Astromech Droid/R2シリーズ/インダストリアル・オートマトン社製)。Xウィング戦闘機等の小型機の整備・航法支援を主用途とする小型ユーティリティ・ドロイド
- 通称/表記
- R2-D2(アール・ツー・ディー・トゥー/Artoo-Detoo)。劇中・公式資料では『R2』『アートゥー』と短縮して呼ばれる
- 肩書き/立ち位置
- ナブー王室宇宙船所属の整備ドロイドとして登場し、共和国・反乱同盟軍・新共和国・レジスタンスの各時代を通じてスカイウォーカー一家とジェダイの傍で航法・通信・整備・情報運搬の任を担う
- 外装色
- 青と白を基調にした円筒形+ドーム頭部(blue-and-white astromech)。シリーズ内で外装色のバリエーションが存在せず、全実写本編・アニメシリーズで一貫した視覚的アイデンティティを維持している
- 発声
- 電子音(beeps・whistles・chirps)のみ。シリーズを通じて人間語の発話は行わず、相棒のプロトコル・ドロイドC-3POや、近くにいるパイロット/オペレーターが意味を補完する形で物語を進める設計となっている
- 相棒
- プロトコル・ドロイドC-3PO。シリーズを通じて『電子音だけで意思疎通する青と白のアストロメク』と『口数の多い金色のプロトコル・ドロイド』のペアとして、1977年『エピソード4:新たなる希望』冒頭タンティヴ4号脱出シーンから2019年『エピソード9:スカイウォーカーの夜明け』終盤まで一貫して並んで描かれる
- 操演/演者
- ケニー・ベイカー(Kenny Baker/1934-2016/英国出身の小柄な俳優)が1977年『エピソード4:新たなる希望』から2015年『エピソード7:フォースの覚醒』まで、ドーム式ボディの中に入って演じた。2015年以降はジミー・ヴィー(Jimmy Vee)等の代役と、リモコン操作のアニマトロニクス、CG合成のハイブリッドで継承されている
- 初登場
- 『スター・ウォーズ/エピソード4:新たなる希望(A New Hope)』1977年5月25日米国公開。劇中冒頭、帝国軍に拿捕されつつあるレイア・オーガナの船タンティヴ4号の中で、デス・スター設計図を内部メモリに記録した状態でC-3POと共に脱出ポッドでタトゥイーンへ降下する場面が、スカイウォーカー・サーガそのものの幕開けとなる
- 時代設定
- プリクエル三部作(共和国末期/クローン戦争期)からオリジナル三部作(帝国期)、続三部作(ファースト・オーダー期)まで、スカイウォーカー・サーガ実写本編全9作と『ローグ・ワン』(2016年)、アニメ『クローン・ウォーズ』『反乱者たち』等に登場するシリーズ屈指のロングラン・キャラクター
- クリエイター
- ジョージ・ルーカス(George Lucas)。1977年『エピソード4:新たなる希望』のためにルーカスフィルム+コンセプトデザイン ラルフ・マクォーリー(Ralph McQuarrie)+特殊効果スーパーバイザー ジョン・スティアーズ(John Stears)の体制下で創造された。マクォーリーの初期コンセプトアートでは現行とは異なる三本足の形態も検討された記録が公式アートブック類に残されている
- 名前の由来
- ジョージ・ルーカスが学生時代から関わっていた『アメリカン・グラフィティ』(1973年)の音響編集現場で、サウンド・エディターのウォルター・マーチ(Walter Murch)が『Reel 2, Dialogue 2』を『R2-D2』と短縮して言ったのを気に入って採用したことが、ルーカスの公式インタビュー等で繰り返し語られている
- 原典モデル
- 黒澤明監督『隠し砦の三悪人』(1958年)に登場する太平と又七という二人の百姓キャラクター。ジョージ・ルーカスが脚本段階からこの『下層の語り手コンビ』をR2-D2/C-3POの原型としたことを公式インタビューで繰り返し語っており、シリーズ内でドロイド二人組が常に画面に存在し続ける構造の源流となっている
- 別名・短縮形
- Artoo-Detoo/Artoo/アートゥー/R2。1976年のノベライゼーション『Star Wars: From the Adventures of Luke Skywalker』(クレジット ジョージ・ルーカス、実筆 アラン・ディーン・フォスター)で既に『Artoo-Detoo』表記が用いられ、現在も英語圏のスター・ウォーズ・コミュニティで広く流通する愛称形
- コンセプトデザイン
- ラルフ・マクォーリー(Ralph McQuarrie/1929-2012)。1977年『エピソード4:新たなる希望』に向けて初期コンセプトアートを描き、R2-D2とC-3POの視覚的アイデンティティを確立した。初期スケッチでは三本足の形態など現行と異なる検討案も記録されており、後年のアートブック類で公式に公開されている
- 特殊効果スーパーバイザー
- ジョン・スティアーズ(John Stears/1934-1999)。1977年『エピソード4:新たなる希望』でR2-D2の物理ドロイド造形(スーツ版+ラジコン版の二体制)を統括。同年公開作で第50回アカデミー賞視覚効果賞を獲得。007シリーズの特殊効果でも知られる英国の特殊効果技術者
- 音響デザイン
- ベン・バート(Ben Burtt)。R2-D2の電子音による発声を、シンセサイザーと自身の口で出す赤ちゃんの声などを組み合わせて作成。1977年『エピソード4:新たなる希望』のサウンドデザインで第50回アカデミー賞特別業績賞(Special Achievement Award)を受賞
- 音楽
- ジョン・ウィリアムズ(John Williams)。R2-D2固有のライトモチーフは設定されないが、登場場面では『Princess Leia's Theme』『Force Theme』『Throne Room』等のスカイウォーカー・サーガを代表する楽曲が連動して流れる
- 撮影監督(実写初登場作)
- ギルバート・テイラー(Gilbert Taylor/1914-2013)。1977年『エピソード4:新たなる希望』の撮影監督として、R2-D2/C-3POの実写初登場場面およびタトゥイーン・デス・スター内部・ヤヴィン基地等の全主要場面を撮影した英国の撮影監督
- 代役(2015年以降)
- ジミー・ヴィー(Jimmy Vee)。ケニー・ベイカー(1934-2016)の後継としてR2-D2のスーツ内演技を引き継いだ俳優。2017年『エピソード8/最後のジェダイ』および2019年『エピソード9/スカイウォーカーの夜明け』等で操演を担当
- 撮影体制
- 1977年『エピソード4:新たなる希望』ではR2-D2は『中にケニー・ベイカーが入って二本脚で歩くスーツ版』と『リモコン操作で三本脚で走行するラジコン(アニマトロニクス)版』の二体制で運用された。屋内のリアクション場面はスーツ版、屋外の走行・追跡場面はラジコン版という使い分けが、ルーカスフィルム公式メイキング資料および各種公式ドキュメンタリーで広く解説されている
- 製作会社
- ルーカスフィルム(Lucasfilm Ltd.)/インダストリアル・ライト&マジック(ILM)/20世紀フォックス(1977年『エピソード4:新たなる希望』配給)/ウォルト・ディズニー・スタジオ(2015年『エピソード7:フォースの覚醒』以降の配給)/Lucasfilm Animation(『クローン・ウォーズ』『反乱者たち』)
- 実写本編出演通算
- スカイウォーカー・サーガ実写本編全9作(1977-2019)+『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016年)。C-3POと並んで実写本編全9作に登場した数少ないキャラクターのひとり
- 受賞
- 1977年『エピソード4:新たなる希望』は第50回アカデミー賞(1978年4月3日授与)で視覚効果賞を含む7部門を獲得した(うちR2-D2の物理造形を含む特殊効果が視覚効果賞、R2-D2の電子音発声を含むサウンドデザインが特別業績賞)。2003年にはAFI(American Film Institute)の『AFI's 100 Years...100 Heroes & Villains』ヒーロー部門にC-3POと共にランクインしている
来歴(時系列)
『エピソード1/ファントム・メナス』(1999年5月19日米国公開)
シリーズ内時系列での実写初登場作。ナブー王室宇宙船の整備ドロイドとして搭乗中、トレード・フェデレーションの封鎖艦隊によって損傷した王室船の偏向シールド発電機を被弾下で修復する手柄を挙げ、女王パドメ・アミダラ(演ナタリー・ポートマン)から名指しで称賛される。劇中で『R2-D2』という固有名が共和国側に正式に認識される起点となるエピソード。タトゥイーンでアナキン・スカイウォーカー(演ジェイク・ロイド)と初対面する場面も本作で描かれる。
『エピソード2/クローンの攻撃』(2002年5月16日米国公開)
本作ではアナキン・スカイウォーカー(演ヘイデン・クリステンセン)/パドメ・アミダラのコンビに同行し、ナブー湖畔やジオノーシスの作戦に参加する。本作で『R2-D2の脚部からブースター(rocket boosters)が射出されて短時間飛行する』場面が初めて描かれ、続三部作以降のドロイド演出にも影響を残した。ジオノーシスの工場ではC-3POとコンビでドタバタ場面を演じる。
『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』アニメシリーズ(2008〜2020年)
クローン戦争期のR2-D2はジェダイ騎士団/アナキン・スカイウォーカーの戦闘機の専属アストロメクとして任務に同行する。本シリーズではR2-D2が単独でドロイド軍の捕虜となり脱出するエピソード、共和国側ドロイド分隊と協働する挿話など、彼を主役級に据えた話数が複数制作された点が公式ウェブサイトのエピソードガイドで確認できる。
『エピソード3/シスの復讐』(2005年5月19日米国公開)終盤
オーダー66発令後のコルサントで、パドメの死亡に伴って彼女の財産はバイル・オーガナ(演ジミー・スミッツ)に託される。本編末尾でバイルはC-3POの記憶消去のみを命じ、R2-D2は記憶消去対象から外される。結果として『プリクエルの記憶を保持するR2-D2』と『記憶を消されたC-3PO』というオリジナル三部作の前提が成立し、シリーズ屈指の重要な伏線回収を成立させる。
『エピソード4/新たなる希望』(1977年5月25日米国公開)
帝国軍に拿捕されつつあるタンティヴ4号で、レイア・オーガナ(演キャリー・フィッシャー)から『助けて、オビ=ワン・ケノービ。あなたが唯一の希望です』というホロメッセージとデス・スター設計図のデータを託される。C-3POと共に脱出ポッドでタトゥイーンへ降下し、ジャワ族に売られてラース家に引き取られたあと、ベン・ケノービ(演アレック・ギネス)/ルーク・スカイウォーカー(演マーク・ハミル)/ハン・ソロ(演ハリソン・フォード)/チューバッカ(演ピーター・メイヒュー)と合流する。シリーズの実写本編としては最初の登場作品。
『エピソード5/帝国の逆襲』(1980年5月21日米国公開)
ホスのエコー基地でルーク・スカイウォーカーのXウィング戦闘機のアストロメクとして同行し、その後ダゴバ星系のヨーダ(演フランク・オズ)の修行に同行する。本作のダゴバ場面では沼に沈んだXウィングをフォースで持ち上げるヨーダの伝説的場面に立ち会う数少ない目撃者として描かれ、シリーズ内の重要な精神的場面に常に居合わせる『観察者』としての立ち位置を確立する。
『エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年5月25日米国公開)
タトゥイーンのジャバ・ザ・ハットの宮殿でルーク・スカイウォーカーの隠しライトセーバーを内蔵するという重要任務を担い、ハン・ソロ救出作戦の鍵を握る。後半のエンドアの戦いではC-3POと共に反乱同盟軍のシールド発電機破壊作戦に同行し、シリーズ屈指のクライマックスでも主要キャラクターと並走する。
アニメ『反乱者たち』(Star Wars Rebels/2014〜2018年)/『ローグ・ワン』(2016年12月16日米国公開)
Disney XD放送のアニメシリーズ『反乱者たち』にカメオ登場し、レイア・オーガナとバイル・オーガナの関係性および記憶を保持したR2-D2の挿話が描かれる。また実写『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016年)のヤヴィン基地場面ではC-3POと共に短時間ながら登場が確認できる、ローグ・ワン作戦の直前を象徴する出演となる。
『エピソード7/フォースの覚醒』(2015年12月18日米国公開)
ジャクー脱出後のレジスタンス基地で長期間スリープモードに入っていたR2-D2が、本作終盤でレイ(演デイジー・リドリー)/フィン(演ジョン・ボイエガ)/BB-8の到着を受けて起動し、ルーク・スカイウォーカーの居場所を示す銀河系地図の欠落部分を補完する場面が描かれる。続三部作のレイ/BB-8世代と、旧三部作のルーク/レイア世代をつなぐ物語的なバトンとして機能する。
『エピソード8/最後のジェダイ』(2017年12月15日米国公開)
オク=トーの隠遁地でルーク・スカイウォーカーと再会し、ホロプロジェクターで『助けて、オビ=ワン・ケノービ』のレイアのメッセージを再生してルークの心を動かす場面が、シリーズ屈指のセルフ・リフレインとして描かれる。1977年『エピソード4』冒頭の同メッセージを2017年に呼び戻す構成は、ライアン・ジョンソン監督のシリーズ自己言及の代表場面とされる。
『エピソード9/スカイウォーカーの夜明け』(2019年12月20日米国公開)
レジスタンス本拠地でC-3POの記憶リセット後のバックアップ復元を担当する場面が描かれる。ドロイドスミスでC-3POが一時的に記憶を失った後、R2-D2が外部バックアップから記憶を復元するという連携が、1977年から続いた相棒コンビの最終章にあたる演出として機能している。ケニー・ベイカーは2016年に逝去しているため、本作のスーツ演技はジミー・ヴィー(Jimmy Vee)等が引き継いだ。
能力・装備
- 整備・修理:Xウィング戦闘機、ジェダイ・スターファイター、ナブー王室宇宙船等の小型機内部に標準装備されるアストロメク・ポートに接続し、被弾下で偏向シールド発電機やハイパードライブの整備・修復を行う。『エピソード1』ナブー王室宇宙船の偏向シールド修復、『エピソード5』ベスピン上空での修理など、シリーズ全体で繰り返し描かれるR2-D2の本来用途。
- 情報運搬・スコンプリンク:胴体側面に格納されたスコンプリンク(scomp link)アームを伸ばして帝国/共和国/レジスタンスのコンピューター端末に接続し、ホロチャート・設計図・施設マップ等を読み出す。『エピソード4』デス・スター内部での施設マップ読み出し、『エピソード7/フォースの覚醒』終盤のルーク所在地データ補完は、本能力のシリーズ屈指の活躍場面。
- ホロプロジェクター:胴体上部からホログラフィック映像を投影し、レイア・オーガナの『助けて、オビ=ワン・ケノービ』メッセージを『エピソード4』冒頭で受信/『エピソード8』終盤で再生するなど、シリーズ内で最も象徴的なホロメッセージ伝達装置として機能する。
- 脚部ブースター:『エピソード2/クローンの攻撃』ジオノーシス場面で初出。脚部から短時間のロケット・ブースター(rocket boosters/jet boosters)を射出し、垂直ジャンプ・短距離飛行が可能であることが描かれる。続三部作以降では使用頻度は下がるものの、設定としてはシリーズ全体で維持される。
- 電子音による通信:人間語ではなく電子音(beeps・whistles・chirps)のみで意思疎通する。劇中ではC-3POや、近くにいるパイロット/オペレーターがR2-D2の応答内容を補完する形で会話が成立する。シリーズを通じて視聴者は文脈と相手のリアクションでR2-D2の意図を読み解く構造になっており、シリーズ屈指のキャラクター造形上の特徴となっている。
関係相関
- C-3PO
- シリーズ全体を通じての唯一無二の相棒(演アンソニー・ダニエルズ)。1977年『エピソード4:新たなる希望』冒頭タンティヴ4号脱出シーンから2019年『エピソード9:スカイウォーカーの夜明け』終盤までの42年間にわたり、ほぼ全実写本編で並んで登場する。スター・ウォーズの視覚的アイデンティティの中核を成すコンビ関係で、原典は黒澤明監督『隠し砦の三悪人』(1958年)の太平と又七。
- アナキン・スカイウォーカー
- プリクエル三部作期のジェダイ騎士アナキン(演ジェイク・ロイド/ヘイデン・クリステンセン)の戦闘機専属アストロメクとして長く同行する。『エピソード1』タトゥイーンで初対面したのち、『エピソード2』『エピソード3』および『クローン・ウォーズ』アニメシリーズ全体で、アナキンのジェダイ・スターファイターのアストロメク・ポートに固定で搭乗する関係性が描かれる。
- ルーク・スカイウォーカー
- オリジナル三部作のルーク(演マーク・ハミル)のXウィング戦闘機の専属アストロメクとして、『エピソード4/新たなる希望』終盤デス・スター攻撃戦から『エピソード6/ジェダイの帰還』エンドアの戦いまで一貫して同行する。『エピソード8/最後のジェダイ』オク=トー場面では、引退したルークに対してレイアの古いメッセージを再生して心を動かす重要場面が描かれる。
- レイア・オーガナ
- 『エピソード4/新たなる希望』冒頭で『助けて、オビ=ワン・ケノービ。あなたが唯一の希望です』のホロメッセージを託す、シリーズ屈指の象徴的場面の相手(演キャリー・フィッシャー)。このメッセージは『エピソード8/最後のジェダイ』で40年後に再生され、シリーズ自己言及の代表場面として機能する。
- パドメ・アミダラ
- プリクエル三部作期のナブー女王/元老院議員パドメ(演ナタリー・ポートマン)。『エピソード1/ファントム・メナス』ナブー王室宇宙船の偏向シールド被弾下で修復を成功させたことで、R2-D2が劇中で固有名を獲得する起点となった人物。以降『エピソード2』『エピソード3』『クローン・ウォーズ』アニメで継続的な関係が描かれる。
- オビ=ワン・ケノービ
- プリクエル三部作期のジェダイ・マスター、オリジナル三部作のベン・ケノービ(演イアン・マクレガー/アレック・ギネス)。『エピソード4』冒頭で『助けて、オビ=ワン・ケノービ』のホロメッセージの宛先となり、タトゥイーンでの再会場面が実写スカイウォーカー・サーガの起点を成す。プリクエル~オリジナル三部作の橋渡しを成立させる。
- BB-8
- 続三部作で登場するレジスタンス所属の球形アストロメク・ドロイド(操演デイブ・チャップマン他)。『エピソード7/フォースの覚醒』終盤でルーク・スカイウォーカーの所在地データの欠落部分をR2-D2が補完し、BB-8が運んできた断片と接続することで全体マップが完成する、世代継承を象徴する場面が描かれる。
- ケニー・ベイカー(Kenny Baker)
- 英国出身の俳優(1934-2016)。1977年『エピソード4:新たなる希望』から2015年『エピソード7:フォースの覚醒』まで38年間、R2-D2のドーム式ボディの中に入って演じた『中の人』として広く知られる。身長3フィート8インチ(約112cm)の小柄な体型を活かし、屋内のリアクション場面でスーツ版R2-D2を二本脚で演じた。
- ジミー・ヴィー(Jimmy Vee)
- ケニー・ベイカーの後継としてR2-D2のスーツ内演技を引き継いだ俳優。2017年『エピソード8/最後のジェダイ』および2019年『エピソード9/スカイウォーカーの夜明け』等で操演を担当。続三部作以降のR2-D2はジミー・ヴィー等の代役、リモコン操作のアニマトロニクス、CG合成のハイブリッド体制で運用されている。
- アンソニー・ダニエルズ(Anthony Daniels)
- C-3POの内部に入って演じる英国の俳優。1977年『エピソード4:新たなる希望』から2019年『エピソード9:スカイウォーカーの夜明け』まで実写スカイウォーカー・サーガ本編全9作にC-3POとして登場した唯一の俳優で、R2-D2と並ぶ『シリーズ全9作出演キャラクター』のもう一人。R2-D2との掛け合いはダニエルズの台詞でR2-D2の電子音応答を翻訳・補完する形で成立する。
- ジョージ・ルーカス(George Lucas)
- シリーズの原案者・初期三部作およびプリクエル三部作の脚本・監督。R2-D2の名前を『アメリカン・グラフィティ』(1973年)音響編集現場のウォルター・マーチの『Reel 2, Dialogue 2』短縮表現から採用したこと、原典が黒澤明『隠し砦の三悪人』(1958年)の太平と又七であることを公式インタビューで繰り返し語っている。
- ラルフ・マクォーリー(Ralph McQuarrie)
- シリーズの初期コンセプト・アーティスト(1929-2012)。1977年『エピソード4:新たなる希望』に向けてR2-D2およびC-3POの初期コンセプトアートを描いた人物。マクォーリーの初期スケッチでは三本足の形態など現行と異なる検討案も記録されており、後年のアートブック類で公式に公開されている。
- ジョン・スティアーズ(John Stears)
- 1977年『エピソード4:新たなる希望』の特殊効果スーパーバイザー(1934-1999)。R2-D2の物理ドロイド造形(スーツ版+ラジコン版の二体制)を統括し、同年公開作で第50回アカデミー賞視覚効果賞を獲得。007シリーズの特殊効果でも知られる英国の特殊効果技術者。
- ベン・バート(Ben Burtt)
- 1977年『エピソード4:新たなる希望』のサウンド・デザイナー。R2-D2の電子音による発声を、シンセサイザーと自身の口で出す赤ちゃんの声などを組み合わせて作成した。同作で第50回アカデミー賞特別業績賞(Special Achievement Award)を受賞。ライトセーバー、TIEファイターのエンジン音などスター・ウォーズ・サウンドの中核を作り上げた。
- ジョン・ウィリアムズ(John Williams)
- シリーズの作曲家。R2-D2固有のライトモチーフは設定されていないが、R2-D2の登場場面では『Princess Leia's Theme』『Force Theme』『Throne Room』等が連動して流れる構成。『エピソード8/最後のジェダイ』オク=トー場面でR2-D2がレイアのホロメッセージを再生する直前にPrincess Leia's Themeが立ち上がる演出は、シリーズ自己言及の代表場面。
- ウォルター・マーチ(Walter Murch)
- ジョージ・ルーカスの長年の盟友であるサウンド・エディター/映画編集者。1973年『アメリカン・グラフィティ』の音響編集現場で『Reel 2, Dialogue 2』を『R2-D2』と短縮して言ったのを、ルーカスが気に入ってキャラクター名として採用したという経緯が公式インタビュー等で繰り返し語られている。
- レイ(Rey)
- 続三部作の主人公(演デイジー・リドリー)。『エピソード7/フォースの覚醒』終盤でレジスタンス基地に到着した際にR2-D2が長期スリープから起動し、ルーク・スカイウォーカーの所在地データを補完する場面でレイと初めて連動する。続三部作の新世代主人公と旧三部作の遺産を象徴的に結びつけるキャラクター関係。
登場作品(俳優クレジット)
スター・ウォーズ/エピソード1:ファントム・メナス
1999/ナブー王室宇宙船の整備ドロイドとして登場、トレード・フェデレーション封鎖艦隊との戦闘下で偏向シールド発電機を被弾しながら修復し、女王パドメ・アミダラから名指しで称賛される
スター・ウォーズ/エピソード2:クローンの攻撃
2002/アナキン・スカイウォーカー/パドメ・アミダラに同行、ジオノーシス工場場面で脚部ブースターによる短時間飛行が初めて描かれる
スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ(劇場用アニメ)
2008/アナキン・スカイウォーカーのジェダイ・スターファイターのアストロメクとしてクローン戦争初期の任務に同行
スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ(アニメシリーズ)
2008〜2020/クローン戦争期のジェダイ騎士団に同行、R2-D2を主役級に据えた話数が複数制作されたシリーズ
スター・ウォーズ/エピソード3:シスの復讐
2005/本編末尾でC-3POのみが記憶消去対象となり、R2-D2は記憶を保持したままオリジナル三部作へ持ち越される、シリーズ屈指の重要な伏線
スター・ウォーズ/エピソード4:新たなる希望
1977/デス・スター設計図のデータとレイア・オーガナのホロメッセージを内部メモリに保持してタンティヴ4号から脱出、シリーズの実写本編としての初登場
スター・ウォーズ/エピソード5:帝国の逆襲
1980/ホスのエコー基地、ベスピンのクラウド・シティ、ダゴバ星系をルーク・スカイウォーカーと同行、ヨーダの修行場面に立ち会う数少ない目撃者
スター・ウォーズ/エピソード6:ジェダイの帰還
1983/ジャバの宮殿でルーク・スカイウォーカーの隠しライトセーバーを内蔵、後半エンドアの戦いではシールド発電機破壊作戦に同行
スター・ウォーズ 反乱者たち
2014〜2018/Disney XDアニメシリーズで挿話的にカメオ登場、レイア・オーガナとバイル・オーガナの関係性および記憶を保持したR2-D2の前史として機能
スター・ウォーズ/エピソード7:フォースの覚醒
2015/ジャクー脱出後のレジスタンス基地で長期スリープから起動、ルーク・スカイウォーカーの所在地データの欠落部分を補完する終盤の鍵を担う
スター・ウォーズ/エピソード8:最後のジェダイ
2017/オク=トーで再会したルーク・スカイウォーカーに『助けて、オビ=ワン・ケノービ』のレイアのメッセージを再生して心を動かす
スター・ウォーズ/エピソード9:スカイウォーカーの夜明け
2019/ドロイドスミスでの記憶リセット後のC-3POの記憶バックアップ復元を担当、1977年から続いたR2-D2/C-3POコンビの最終章
名場面・名台詞
- 『エピソード4』冒頭タンティヴ4号:レイア・オーガナから『助けて、オビ=ワン・ケノービ。あなたが唯一の希望です』のホロメッセージとデス・スター設計図のデータを託される場面(1977年5月25日米国公開)。実写スカイウォーカー・サーガそのものの起点を成す原点シーン。
- 『エピソード1』ナブー王室宇宙船:トレード・フェデレーション封鎖艦隊との戦闘下、偏向シールド発電機を被弾しながら船外で修復を成功させ、女王パドメ・アミダラから名指しで称賛される場面。R2-D2が劇中で固有名を獲得する起点エピソード。
- 『エピソード2』ジオノーシス工場:脚部から短時間のロケット・ブースターを射出して短距離飛行する場面が初出となる。プリクエル三部作のR2-D2演出の代表場面。
- 『エピソード3』終盤コルサント:バイル・オーガナがC-3POの記憶消去のみを命じ、R2-D2は記憶を保持したままオリジナル三部作へ持ち越されることが確定する場面。プリクエル~オリジナル三部作の主要な伏線回収を成立させる、シリーズ屈指の重要な物語的決断。
- 『エピソード4』タトゥイーン:ジャワ族のサンドクローラーに売られ、ラース家を経由してベン・ケノービの隠遁先まで自律的に向かう場面。R2-D2の『情報運搬役としての主体的行動』を示す象徴的シーン。
- 『エピソード4』デス・スター内部:スコンプリンクを帝国軍の端末に接続し、施設マップとトラッシュ・コンパクター制御の遠隔操作を行う場面。シリーズ全体での『データ運搬・端末ハック能力』の代表場面。
- 『エピソード5』ダゴバ星系:沼に沈んだルーク・スカイウォーカーのXウィングをヨーダがフォースで持ち上げる伝説的場面に立ち会う数少ない目撃者として描かれる。
- 『エピソード6』ジャバの宮殿:胴体内部にルーク・スカイウォーカーの隠しライトセーバーを格納しておき、サルラックの大穴上の決定的瞬間で射出する場面。シリーズ屈指の見せ場の鍵を担う。
- 『エピソード7/フォースの覚醒』終盤:長期スリープから起動し、ルーク・スカイウォーカーの所在地を示す銀河系地図の欠落部分を補完する場面。1977年から続くR2-D2の『情報の最終的な運び手』としての役割を象徴する場面。
- 『エピソード8/最後のジェダイ』オク=トー:1977年『エピソード4』冒頭のレイア・オーガナの『助けて、オビ=ワン・ケノービ』ホロメッセージを再生して、引退中のルーク・スカイウォーカーの心を動かす場面。シリーズ自己言及の代表場面とされる。
考察
- R2-D2は『スカイウォーカー・サーガ実写本編全9作にC-3POと並んで登場する数少ないキャラクター』として、シリーズの最も長い時系列を横断する観察者・情報の運び手として設計されている。1977年『エピソード4:新たなる希望』から2019年『エピソード9:スカイウォーカーの夜明け』までの42年間にわたり、ケニー・ベイカーが2015年までスーツ内演技を担当し、以降は代役・アニマトロニクス・CGに継承された経緯は、ハリウッド映画史でも例外的なロングラン・キャラクターとして頻繁に引用される。『エピソード3』終盤に記憶消去を免れた設定は、R2-D2を『シリーズ全時代の証人』として機能させる重要な装置となっている。
- R2-D2とC-3POのコンビは、ジョージ・ルーカスが脚本段階から黒澤明監督『隠し砦の三悪人』(1958年)の太平と又七をモデルとしたことを公式インタビューで明言しており、シリーズ内では『電子音だけで意思疎通する青と白のアストロメク』と『口数の多い金色のプロトコル・ドロイド』というキャラクター造形の極端な対比が、物語の主筋と並行して常に画面に存在し続ける構造を支えている。下層から物語を語るコンビ、という黒澤映画の構造を取り込んだ点は、シリーズ全体の語り口にも影響を残している。
- R2-D2は人間語を発しないにもかかわらず、シリーズを通じて『最も情報を持つキャラクター』として機能する。『エピソード4』冒頭のレイアのホロメッセージ、『エピソード6』のルークの隠しライトセーバー、『エピソード7』終盤の銀河系地図の欠落データ、『エピソード8』のレイア再生など、物語の決定的場面でR2-D2が物理的に情報を運ぶ/再生する構図が一貫している。シリーズ内で『発話しない情報運搬役』にここまで重い物語的役割を割り振り続ける例は他に類を見ない。
- 造形面の分析として、R2-D2のデザインは1977年『エピソード4:新たなる希望』に向けてラルフ・マクォーリー(Ralph McQuarrie)が描いた初期コンセプトアートを起点に、特殊効果スーパーバイザー ジョン・スティアーズ(John Stears)/ILM の体制下で物理ドロイドとして実体化された。円筒形ボディ+半球ドーム頭部という極端にシンプルなシルエットは、当時のロボットSFが多用していた『人型/二足歩行型』とは異なる『機能優先型ユーティリティ機械』というデザイン方針を示し、シリーズ全体の『汚れたSF(used universe)』の美学とも一致する。マクォーリーの初期コンセプトアートに記録された三本足の検討形態は、後年のアートブック類で公式に公開されている。
- 音楽・サウンド分析として、R2-D2には固有のライトモチーフは設定されていないが、登場場面では『Princess Leia's Theme』『Force Theme』『Throne Room』等のジョン・ウィリアムズ(John Williams)のスコアと連動する設計が採られている。電子音による発声をベン・バート(Ben Burtt)がシンセサイザーと自身の口での発声を組み合わせて作り上げた手法は、サウンドデザイン史上の代表的事例として現在も音響系の教材で引用される。1977年第50回アカデミー賞でバートが特別業績賞を受賞し、視覚効果賞も同作が獲得したことは、R2-D2の造形と音響の両面が現実の映画賞でも歴史的評価を獲得した事実として重要。
- シリーズ全体の構造論として、R2-D2はジョージ・ルーカスがプリクエル~オリジナル~続三部作の9作で一貫して物語装置(ナラティブ・デバイス)として配置した特異な存在である。『情報運搬→記憶保持→世代継承の橋渡し』というアークが、『エピソード1』ナブー王室宇宙船の修復活躍(固有名獲得)→『エピソード3』終盤の記憶非消去(全時代の証人化)→『エピソード4』冒頭の設計図運搬(サーガの起動)→『エピソード7』終盤の地図補完(旧→新世代橋渡し)→『エピソード9』のC-3POバックアップ復元(最終章相棒関係の完結)という形で42年にわたり一貫して描かれている。発話しないキャラクターでこの規模のアークを成立させた例は映画史的にも稀有。
トリビア
- R2-D2という名前は、ジョージ・ルーカスが学生時代から関わっていた『アメリカン・グラフィティ』(1973年)の音響編集現場で、サウンド・エディターのウォルター・マーチ(Walter Murch)が『Reel 2, Dialogue 2』を『R2-D2』と短縮して言ったのを気に入って採用したことが、ルーカスの公式インタビュー等で繰り返し語られている。シリーズ屈指の象徴的キャラクター名が編集室の業務略語に由来するという、映画史的に有名な逸話。
- ケニー・ベイカー(Kenny Baker/1934-2016)は英国出身の身長3フィート8インチ(約112cm)の俳優で、1977年『エピソード4:新たなる希望』から2015年『エピソード7:フォースの覚醒』まで38年間にわたりR2-D2のドーム式ボディの中に入って演じた。ルーカスフィルム公式に『R2-D2の中の人』として広く知られ、2016年8月13日の逝去はスター・ウォーズ・コミュニティで大きく報じられた。
- R2-D2の電子音による発声は、サウンド・デザイナーのベン・バート(Ben Burtt)が1977年『エピソード4:新たなる希望』のために、シンセサイザーと自分自身の口で出す赤ちゃんの声などを組み合わせて作成したことが、ルーカスフィルム公式のサウンドデザインの解説で広く知られている。バートはR2-D2の声に加え、ライトセーバーやTIEファイターのエンジン音などスター・ウォーズ・サウンドの中核を作り上げた。
- 1977年『エピソード4:新たなる希望』はR2-D2/C-3POの造形を含む特殊効果が第50回アカデミー賞(1978年4月3日授与)の視覚効果賞を受賞した。当該作で特殊効果スーパーバイザーを務めたジョン・スティアーズ(John Stears/1934-1999)、ジョン・ダイクストラ(John Dykstra)らが受賞対象となり、加えて同回ではベン・バートのサウンド・デザインに対して特別業績賞(Special Achievement Award)が授与された。R2-D2の物理造形と電子音発声の両面が、現実のアカデミー賞でも歴史的な評価を獲得した点が、シリーズの技術史的位置付けを示す事実として頻繁に引用される。
- 1977年『エピソード4:新たなる希望』撮影時のR2-D2は、ケニー・ベイカー(Kenny Baker)が内部に入って二本脚で立つ『スーツ版』と、リモコン操作で三本脚走行する『ラジコン版』の二体制で運用された。屋内のリアクション場面や台詞へのうなずきはスーツ版、屋外の走行・追跡場面はラジコン版という使い分けが、ルーカスフィルム公式のメイキング資料および各種公式ドキュメンタリーで広く解説されている。続三部作以降ではアニマトロニクス+CG合成の比率が高まり、ジミー・ヴィー(Jimmy Vee)等の代役と組み合わせる体制に移行した。
- ケニー・ベイカー(Kenny Baker/1934-2016)は1977年『エピソード4:新たなる希望』のほか、1981年『タイム・バンディット』(Time Bandits/テリー・ギリアム監督)、1983年『The Goblin(ラビリンス/魔王の迷宮)』等にも出演した英国の俳優で、スター・ウォーズ・シリーズ以外でも特撮系・ファンタジー系作品で長く活躍したキャリアを持つ。R2-D2を演じた38年間(1977年~2015年)は、単一の俳優が単一の架空キャラクターを演じ続けた期間として、ハリウッド映画史でも特異な記録として頻繁に引用される。
- R2-D2の名前『Artoo-Detoo』は1976年のノベライゼーション『Star Wars: From the Adventures of Luke Skywalker』(クレジットはジョージ・ルーカス、実筆はアラン・ディーン・フォスター)で既に使用された表記で、現在も英語圏のスター・ウォーズ・コミュニティで広く用いられる愛称形となっている。シリーズ内では『R2』『アートゥー』と短縮されて呼ばれるが、フルネームの『R2-D2』『Artoo-Detoo』の併用がルーカスフィルム公式資料で一貫している。
- R2-D2は2003年に米国の AFI(American Film Institute)が発表した『AFI's 100 Years...100 Heroes & Villains』のヒーロー部門にC-3POと共にランクインしているほか、各種映画史リストで頻繁に挙げられるシリーズ屈指のアイコンとして位置付けられている。1977年『エピソード4:新たなる希望』のキャラクターでありながら、現実世界の映画文化史上のシンボルとしての扱いを受ける数少ないキャラクターのひとつ。
より詳しいFAQ
R2-D2はどんなドロイドですか?
アストロメク・ドロイド(Astromech Droid/R2シリーズ/インダストリアル・オートマトン社製)と呼ばれる、Xウィング戦闘機やジェダイ・スターファイター等の小型機の整備・航法支援を主用途とする小型ユーティリティ・ドロイドです。劇中ではナブー王室宇宙船の整備ドロイドとして初登場し、共和国・反乱同盟軍・新共和国・レジスタンスの各時代を通じてスカイウォーカー一家とジェダイの傍で航法・通信・整備・情報運搬の任を担います。
R2-D2の声はどうやって作られたのですか?
サウンド・デザイナーのベン・バート(Ben Burtt)が1977年『エピソード4:新たなる希望』のために、シンセサイザーと自分自身の口で出す赤ちゃんの声などを組み合わせて作成したことが、ルーカスフィルム公式のサウンドデザイン解説で広く知られています。劇中では人間語を発さず、電子音(beeps・whistles・chirps)のみで意思疎通します。会話はC-3POや、近くにいるパイロットがR2-D2の応答内容を補完する形で成立します。
R2-D2を演じていたのは誰ですか?
英国出身のケニー・ベイカー(Kenny Baker/1934-2016)が、1977年『エピソード4:新たなる希望』から2015年『エピソード7:フォースの覚醒』まで38年間にわたりR2-D2のドーム式ボディの中に入って演じました。ケニー・ベイカーは身長3フィート8インチ(約112cm)の俳優で、シリーズの象徴的キャラクターを長年体現しました。2015年以降はジミー・ヴィー(Jimmy Vee)等のスーツ俳優と、リモコン操作のアニマトロニクスとCG合成のハイブリッドで継承されています。
R2-D2はなぜ『エピソード3』で記憶消去されなかったのですか?
『エピソード3/シスの復讐』(2005年5月19日米国公開)の本編末尾、コルサントでバイル・オーガナ(演ジミー・スミッツ)はC-3POの記憶消去のみを命じ、R2-D2は記憶消去対象から外されました。理由は公式には明示されませんが、結果として『プリクエルの記憶を保持するR2-D2』と『記憶を消されたC-3PO』というオリジナル三部作の前提が成立し、シリーズ全時代の証人としてのR2-D2の立ち位置が確定する重要な伏線回収となっています。
R2-D2の名前の由来は何ですか?
ジョージ・ルーカスが学生時代から関わっていた『アメリカン・グラフィティ』(1973年)の音響編集現場で、サウンド・エディターのウォルター・マーチ(Walter Murch)が『Reel 2, Dialogue 2』(リール2のセリフ2番)を『R2-D2』と短縮して言ったのを、ルーカスが気に入って採用したことが公式インタビュー等で繰り返し語られています。シリーズ屈指の象徴的キャラクター名が編集室の業務略語に由来するという、映画史的に有名な逸話です。
R2-D2はどの作品から見るのが良いですか?
公開順入門は実写初登場作の『エピソード4/新たなる希望』(1977年)です。冒頭のレイア・オーガナのホロメッセージ場面がR2-D2のシリーズ全体での役割を端的に示しています。時系列順入門ならプリクエル三部作の最初『エピソード1/ファントム・メナス』(1999年)のナブー王室宇宙船場面で『R2-D2が固有名を獲得する起点エピソード』を押さえてから視聴すると、シリーズ全体の構造が綺麗に揃います。
R2-D2とC-3POはどんな関係ですか?
シリーズ全体を通じて唯一無二の相棒関係にあるドロイド・コンビです。1977年『エピソード4:新たなる希望』冒頭タンティヴ4号脱出シーンから2019年『エピソード9:スカイウォーカーの夜明け』終盤まで、ほぼ全実写本編で並んで登場し、電子音だけで意思疎通する青と白のアストロメク(R2-D2)と口数の多い金色のプロトコル・ドロイド(C-3PO)という対比が、スター・ウォーズの視覚的アイデンティティの中核を成しています。ジョージ・ルーカスが脚本段階から黒澤明監督『隠し砦の三悪人』(1958年)の太平と又七をモデルとしたことを公式に語っています。
R2-D2はどうやって撮影されたのですか?
1977年『エピソード4:新たなる希望』の劇中ではR2-D2は『中にケニー・ベイカーが入って二本脚で歩くスーツ版』と、『リモコン操作で三本脚で走行するアニマトロニクス版』の二体制で撮影されたことが、ルーカスフィルム公式のメイキング資料および特殊効果スーパーバイザー ジョン・スティアーズ(John Stears)関連の解説で広く知られています。二体制を場面ごとに使い分けることで、屋内のリアクション場面はベイカーのスーツ版、屋外で走り回る場面はラジコン版で撮影し、シリーズ屈指のドロイド表現を成立させました。
R2-D2は何作品に登場していますか?
実写スカイウォーカー・サーガ本編全9作(『エピソード1:ファントム・メナス』1999年~『エピソード9:スカイウォーカーの夜明け』2019年)と、外伝の実写『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016年)にも短時間ながら登場が確認できます。アニメ作品では『クローン・ウォーズ』劇場版(2008年)/アニメシリーズ(2008~2020年)、『反乱者たち』(2014~2018年)等でも登場します。C-3POと並んで『実写スカイウォーカー・サーガ本編全9作に登場する数少ないキャラクター』の一人としてシリーズの最長キャリアを誇ります。
R2-D2の音楽テーマはありますか?
R2-D2固有のライトモチーフはジョン・ウィリアムズ(John Williams)のスコアでは明示的に独立したテーマとしては設定されていませんが、R2-D2が登場する場面では『Princess Leia's Theme』『Force Theme』『Throne Room』などスカイウォーカー・サーガを代表する楽曲が連動して流れる構成になっています。なかでも『エピソード8/最後のジェダイ』オク=トー場面で、R2-D2がレイア・オーガナの古いホロメッセージを再生する直前にPrincess Leia's Themeが静かに立ち上がる演出は、シリーズ自己言及の代表場面とされます。
R2-D2を作ったのは誰ですか?
ジョージ・ルーカス(George Lucas)が原案を出し、コンセプトデザインをラルフ・マクォーリー(Ralph McQuarrie)が担当しました。物理的なドロイド造形はインダストリアル・ライト&マジック(ILM)と特殊効果スーパーバイザー ジョン・スティアーズ(John Stears)の体制下で1977年『エピソード4:新たなる希望』のために製作されました。電子音による発声はサウンド・デザイナーのベン・バート(Ben Burtt)が担当し、本作のサウンドデザインは第50回アカデミー賞特別業績賞(Special Achievement Award)の対象となりました。
出典
- StarWars.com 公式キャラクターデータベース: R2-D2
- StarWars.com 公式映画ページ: A New Hope
- StarWars.com 公式映画ページ: The Phantom Menace
- StarWars.com 公式映画ページ: The Force Awakens
- StarWars.com 公式映画ページ: The Empire Strikes Back
- StarWars.com 公式映画ページ: Return of the Jedi
- StarWars.com 公式映画ページ: Revenge of the Sith
- StarWars.com 公式映画ページ: The Last Jedi
- StarWars.com 公式映画ページ: The Rise of Skywalker
- StarWars.com 公式キャラクターデータベース: C-3PO
- IMDb: Kenny Baker
- IMDb: Anthony Daniels
- IMDb: Jimmy Vee
- IMDb: George Lucas
- IMDb: Ben Burtt
- IMDb: Ralph McQuarrie
- IMDb: John Stears
- IMDb: John Williams
- IMDb: Star Wars: Episode IV - A New Hope (1977)
- Wookieepedia: R2-D2
- Wookieepedia: Kenny Baker
R2-D2はどの作品から見る?
初見の入口は「エピソード4 / 新たなる希望」です。時系列上の登場順としては「エピソード1 / ファントム・メナス」が最初です。
R2-D2の関連人物は?
C-3PO、アナキン、ルーク、レイア、パドメ、オビ=ワン。
R2-D2と一緒に覚える用語は?
ジェダイ、フォース、パダワン、ジェダイ・マスター。