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2011年版 第43話

2011年版アニメ第43話「ショウゲキ×ノ×サンゲキ」を解説。地下競売襲撃、フランクリンの念弾、ウボォーギン対マフィア、陰獣登場を整理する。

No.417まで対応更新 2026.08.13

2011年版アニメ第43話「ショウゲキ×ノ×サンゲキ」は2012年8月12日に放送され、原作No.73後半からNo.75前半を基にする。幻影旅団は地下競売会場を襲い、客と護衛を殺害する。

競売品は既に安全な場所へ移されていたため、旅団は内通者を疑う。しかしクロロは利益のない裏切りを退け、マフィア側の念能力者を引き出すため正面衝突を選ぶ。

基本情報

2011年版 第43話の基本情報
媒体2011年版TVアニメ
話数第43話
副題ショウゲキ×ノ×サンゲキ
放送日2012年8月12日
原作対応No.73後半〜No.75前半

司会者を装った二人

地下競売には各地のマフィア関係者が集まり、ノストラード組からバショウらとは別に、トチーノ、ヴェーゼイワレンコフが配置される。会場内外へ護衛を分けた警備である。

壇上には司会者を装うフェイタンとフランクリンが現れる。客は競売開始の進行だと思い、武器へ手を伸ばす前に注目を正面へ集められる。

フェイタンが短く場を切り、フランクリンが両手の指先から念弾を放つ。密集した客席へ広範囲攻撃を行い、逃げ道と反撃時間を同時に奪う。

十一人いるの防御

トチーノは黒い子供を展開し、風船人形へオーラを入れて弾幕を受け止めようとする。多数を操作できても、一体ごとの防御力には限界がある。

フランクリンの弾は通常の銃弾ではなく放出された念であり、人形を貫いて使用者まで届く。能力を出した事実だけでは防御が成立せず、込めたオーラと弾の威力差が結果を決める。

ヴェーゼとイワレンコフは会場外へ逃れるが、シズクが待つ。2011年版ではフェイタンが一人を斬首する演出があり、漫画および1999年版の処理との差として記録する。

デメちゃんが消した現場

襲撃後、シズクは具現化した掃除機デメちゃんで遺体と血液を吸い込む。生物そのものは吸えない制約があるが、死亡後の身体と無機物は対象にできる。

会場から痕跡が消えるため、後から来た護衛は何が起きたかを現場だけで復元しにくい。大量殺害と証拠処理が同じ班で短時間に完了する。

一方、金庫の競売品は旅団が着く前から空だった。デメちゃんが品まで吸ったのではなく、陰獣の梟がマフィア側の措置として移動させており、二つの消失原因は別である。

クロロが否定した裏切り

ウボォーギンは空の金庫からマフィア内部の裏切りを疑う。襲撃情報が漏れ、商品だけ先に逃がされたように見えるため、直感には根拠がある。

クロロは、内通者が旅団へ知らせず品を消しても利益がないと考え、内部の裏切り説を退ける。敵の行動を感情で決めず、誰が何を得るかから可能性を絞る。

情報は十老頭直属の陰獣へつながる。クロロは隠された商品を追うだけでなく、邪魔するマフィアを殺して精鋭を表へ出すよう命じる。

撃墜された気球

旅団は熱気球で離脱するが、マフィアに発見され銃撃で落とされる。飛行による逃走は速くても、遮蔽物のない空では多数の射線を受ける。

落下地点へマフィアの戦闘員とノストラード組の護衛が集まる。クラピカは旅団へ近づく機会を得る一方、雇用主を守る任務と個人的な復讐が同じ場所で重なる。

旅団は崖上から包囲を見下ろし、全員で戦う必要はないと判断する。ウボォーギンが一人で降り、残る団員は相手の増援と能力を観察する。

対戦車火器を耐える肉体

ウボォーギンは銃撃を受けても進み、武装した集団を素手と声で倒す。強化系のオーラを全身防御へ回し、通常兵器の前提を崩す。

対戦車用のバズーカが直撃しても、腕へ痛みを残す程度で致命傷にならない。無傷ではないが、装甲車を壊す火力へ人間の身体で耐えた事実が、見守る護衛を止める。

クラピカは旅団員の力を初めて具体的に測り、怒りだけで飛び込めば復讐へ届かないと知る。ダルツォルネは任務を理由に現場を離れられず、観察を続ける。

陰獣四人の登場

メロディは別方向から近づく複数の気配を聞き取る。地中からワームが現れ、病犬、蛭、蚯蚓ではなく豪猪を含む四人が、十老頭直属の陰獣として名乗る。

彼らは一般のマフィア戦闘員とは異なる念能力者であり、ウボォーギンの防御を見ても退かない。地下移動、毒牙、体内生物、毛の操作という別々の攻撃手段を持つ。

自信は根拠のない虚勢だけではないが、旅団の戦力全体はまだウボォーギン一人しか見せていない。四対一の優位が成立するかは、次の攻防へ持ち越される。

三つの惨劇

最初の惨劇は競売場の虐殺、次は護衛の死亡と証拠消去、三つ目は砂漠でのマフィア部隊壊滅として連続する。場所が変わっても旅団の目的は商品と敵精鋭の所在へ収束する。

被害の大きさだけを並べると無差別な破壊に見えるが、クロロは空の金庫から陰獣を推定し、襲撃を呼び出し手段へ変える。残酷さと計算は同時に存在する。

第43話の終点では陰獣が到着し、マフィア側にも念能力の反撃手段がそろう。旅団の一方的な攻撃が初めて能力同士の戦いへ移る直前で閉じる。

旅団とマフィアの戦力差

地下競売はマフィアの権威を示す催しであり、会場警備も武装している。しかし参加者の多くは念を知らず、銃火器と人数を安全の前提にする。旅団はその前提が通じない放出系攻撃を最初の一斉射へ使う。

フランクリンは指先を切り落とした制約によって、念弾の威力を高めている。義手のように見える指から弾を出す外見は、通常の銃撃と違う発射源を隠さない。むしろ身体改造へ込めた覚悟が能力を強める。

トチーノの風船人形は十一体を同時に出せるため、銃弾や近接攻撃への壁にはなる。だが広い面へオーラを分けるほど一体の強度が限られ、フランクリンの集中した念弾へ耐えられない。能力の数と防御性能は別である。

シズクのデメちゃんが吸い込んだ物の行き先は本人にも分からない。痕跡を消せる利点は大きいが、後から遺体や証拠を戻して調べる用途には使えない。旅団は調査より完全な撤収を優先する。

クロロが裏切り説を否定する時、仲間を無条件に信じるという感情論だけを使わない。商品を先に隠した者が旅団へ連絡しなければ利益を得られないと分析し、敵側の能力行使へ推論を移す。

気球が撃ち落とされても旅団が慌てないのは、墜落地点を戦場へ変えられるからである。逃走手段を失った不利より、追ってきたマフィアを一か所へ集め、陰獣を呼ぶ目的が優先される。

ウボォーギンは強化系として、銃弾、刃物、対戦車火器を肉体で受ける。全てが無効というわけではなく、バズーカで痛みを感じる。それでも通常兵器で止めるには必要火力が現実的でないほど高い。

ノストラード組の護衛は、旅団を追う契約と、目の前の戦力差の間で止まる。クラピカには復讐心があるが、単独で飛び込まず観察する。感情を抑えた数分が後の対ウボォーギン戦へ必要な情報になる。

陰獣はマフィア側が抱える念能力者の精鋭であり、一般兵より有効な攻撃手段を持つ。しかし四人が自信を持つ相手は一人だけで、崖上には残る旅団員がいる。局地的な人数差と組織全体の戦力差は一致しない。

競売品が消えた順序

競売品は旅団の襲撃前に梟の不思議で便利な大風呂敷へ包まれ、金庫から移されている。旅団が会場を制圧した時点で目的物はなく、殺害の成功と強奪の成功が分かれる。

クロロは空の金庫を失敗として撤退せず、商品を移動できる念能力者が敵側にいる証拠と見る。その能力者を含む陰獣を引き出せば、品の所在とマフィアの戦力を同時に追える。

旅団の気球を見つけたマフィアは、逃走中の犯人を追い詰めたと考える。実際には撃墜地点がウボォーギンの戦場となり、集まった兵力が一人の広範囲攻撃へさらされる。追跡の成功が包囲側の損失を増やす。

陰獣登場でマフィア側も念の規則へ入るが、一般兵との情報共有は十分でない。通常兵器が効かない相手へ先に大量の人員を投入した後で精鋭が着くため、組織の階層が対応を遅らせる。

クラピカが得た観察材料

クラピカは旅団を見つけても、誰が緋の眼強奪へ直接関与したかをまだ知らない。団員という所属だけで標的へできる鎖を用意しているが、能力と人数を確認せず使えば他の団員に包囲される。

ウボォーギンの全身防御は、鎖で拘束できるかを考える基準になる。銃弾とバズーカへ耐える相手を通常素材の鎖で止めるのは不可能に見えるため、具現化した鎖の強度と絶へする条件が必要になる。

メロディの聴覚は、陰獣の接近を視界より早く捉える。護衛班が戦闘へ参加せず観察を続けられたことで、旅団だけでなくマフィア側の念能力者も把握できる。

ダルツォルネは依頼を守るため退却を選ばないが、雇い主ネオンは別の場所にいる。商品も既に消えた状況で現場へ残る価値は下がっていても、組織の命令が即時撤退を許さない。

第43話でクラピカが攻撃しないことは臆病さではない。復讐対象の耐久力、仲間の数、陰獣の能力を同時に見る機会を得ている。次の戦いを単独の怒りから準備された捕縛へ変える情報収集である。

ただし観察している間にも多数の人間が殺される。護衛班の戦力で止められた保証はなくても、介入しない判断には被害を見届ける代価がある。安全な正解として描かれてはいない。

2011年版 第43話が残したもの

第43話は、幻影旅団が地下競売を襲撃し、空の金庫から陰獣を引き出すためマフィアとの正面衝突へ進む回である。

フランクリン、シズク、ウボォーギンは殺害、証拠処理、対軍戦闘を分担する。

対戦車火器にも耐えたウボォーギンの前へ陰獣四人が現れ、念能力者同士の戦いが始まる。

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