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ANNA MOVIESHUNTER×HUNTER

人物

バショウ

ジャポン出身のハンター、バショウ。ノストラード組の護衛としてクラピカらと働き、王位継承編ではルズールス=ホイコーロの王室護衛を務める。俳句を書いて発動する念能力の使い手。

No.417まで対応更新 2026.08.13

バショウは、『HUNTER×HUNTER』に登場するジャポン出身のハンターである。漢字では「芭蕉」と表記する。ノストラード組の護衛として雇われ、王位継承編ではカキン帝国の王子ルズールス=ホイコーロの王室護衛を務める。原作の初登場は単行本第8巻収録の第67話で、映像化ではTVアニメ1999年版 第48話2011年版 第39話にあたる。筆で俳句を書き記して発動する念能力流離の大俳人(グレイトハイカー)の使い手であり、胸ポケットには常に筆と紙の束を入れている。

ノストラード組では、クラピカセンリツヴェーゼとともに採用試験を突破した四人の一人となり、ヨークシンでの地下オークション警備やネオン=ノストラードの護衛にあたった。王位継承編ではクラピカの誘いに応じてカキン王家の護衛職に就き、ブラックホエールの船上でルズールスの身辺を守る。船内では王子たちの間で進む念を用いた争いを警戒し、死後に発動する念の可能性まで読み込んで動いた。態度は気さくで話好きだが、勝ち目のない相手を前にすればそれを率直に認める現実感覚も併せ持つ。

基本情報

バショウの基本情報
所属・役割ハンター協会に属するハンター。ノストラード組の護衛を経て、カキン帝国の王子ルズールス=ホイコーロの王室護衛を務める。
出身ジャポン。
初登場原作 第67話(単行本第8巻)。TVアニメは1999年版 第48話、2011年版 第39話。
状態生存。
念能力流離の大俳人(グレイトハイカー)。筆で俳句を書いて発動する。念系統は明らかにされていない。
携行品胸ポケットに筆と紙の束を携え、能力に用いる俳句をその場で書き記す。
主な関係クラピカ(ノストラード組と王位継承編で行動をともにする)、センリツ(同僚の護衛)、ルズールス=ホイコーロ(雇い主の王子)。

人物像

ふだんは丈の短いベストにパンツ、丈の高いブーツという格好である。腹筋の目立つ筋肉質な体つきと胸毛が目を引き、太い眉と割れた顎、リーゼントに口ひげともみあげをそろえた風貌をしている。王室護衛に就いてからは黒のスーツにネクタイへ装いを改めた。

態度は気さくで、外向的でよく喋る。ユーモアもあり、二度と話しかけるなというクラピカの手厳しい拒絶も笑って受け流した。自分の腕には自信を持つ一方、勝ち目のない相手を前にすればそれを冷静に見極める。人生は目一杯楽しむべきだという信条の持ち主で、目的のために命を投げ出そうとするクラピカの姿勢には賛同しない。ただし、それを批判することもない。感心すると口笛を吹く癖がある。

あらゆる種類の薬物を試したと自称するが、結局いつも戻るのは自分のレシピによるキレイなハッパである。本人の話では、これを試したヘビースモーカーの友人は全員が病みつきになり、その結果として健康になった。

作中での動向

ノストラード組の護衛職に応募したバショウは、他の五人の応募者とともにノストラード邸の一室で待たされた。執事が流した映像には雇い主とされる人物が現れ、職務の要件を説明する。応募者には品名の並んだデータカードが渡され、そのうち一つを持ち帰るよう指示された。リストを見て顔色を失ったクラピカに気づいたバショウは、並んでいるのはどれも所持自体は合法な品であり、正式に雇われればもっとひどい物を扱うことになると語りかける。以前の雇い主から受けた特に悪趣味な依頼まで持ち出したが、クラピカに話しかけるなと制止された。

部屋を出ようとした扉は施錠されていた。画面に再び現れた雇い主は、この仕事の最低条件は生きて部屋を出られる強さだと告げる。直後、銃と剣を手にしたフード姿の襲撃者十一人が扉から突入し、応募者たちに襲いかかった。クラピカが鎖で銃弾の雨を止めるのを見て、バショウとスクワラは驚嘆する。剣を持つ二人に挟まれたバショウは、うち一人の顔面を殴りつけ、その正体を悟った。

シャンデリアの上から室内を見渡したクラピカが飛び降り、応募者シャッチモーノ=トチーノを取り押さえる。ナイフを喉元に当てて襲撃をやめさせるよう命じると、トチーノは応じ、襲撃者たちは中身を失ったように床へ崩れ落ちた。バショウは、殴った感触から襲撃者が念でできていることは分かったが、トチーノが操っているとまでは見抜けなかったと述べる。クラピカの推理を聞いたトチーノは自ら名乗り、室内にもう一人潜入者がいることを示唆した。

クラピカが導く薬指の鎖で探ると、鎖は応募者スクワラを指し示した。スクワラは強く否定したが、応募者センリツが心臓の音から嘘だと断じる。五人のうち二人がそう言うのだから間違いないと判断したバショウは、なおも否認を続けるスクワラに流離の大俳人(グレイトハイカー)を披露した。これで全員を尋問し、スクワラについに事実を認めさせる。しかし重要な情報が語られる前に、最後の応募者ヴェーゼが能力でスクワラに何もかも喋らせてしまい、クラピカとバショウはその力に慄いた。

バショウ、センリツ、ヴェーゼ、クラピカの四人は、指定されたリストにある人体の一部をそれぞれ持ち帰った。バショウが選んだのはエジプーシャの墓から持ち出した石墓埋葬品のミイラ右腕で、これをダルツォルネに渡したことで四人は正式に護衛として採用される。ダルツォルネは最初の任務として、雇い主をヨークシンのベーチタクルホテルまで警護すると告げた。指示を終えた後、四人は雇い主ネオン=ノストラードに引き合わされる。

ヨークシン編での護衛任務

8月31日、リンゴーン空港で迎えたネオンを、バショウが運転する車で市内へ送った。助手席にはクラピカ、後部座席にはネオンと上司ダルツォルネが座る。道中でバショウとクラピカは、ネオンの父がその能力を使ってマフィアの中で力を得たこと、そして自分たちが雇われたのは、恨みを買った敵に娘を奪われることを父が恐れているためだという事情を話し合った。

地下オークションの夜、ダルツォルネは護衛たちの働きをねぎらい、次の任務として各人の担当と落札すべき品を伝える。バショウはリンセンとともに会場の裏手の警備に就いた。そこへ現れたウボォーギンの怪力を目の当たりにし、バショウは勝ち目がないと判断する。四人の陰獣がウボォーギンの前に立ちはだかったが、いずれも殺された。自ら相手をすると言い出したクラピカを止めようと護衛たちは慌てる。センリツが能力で動揺を鎮めた後、落ち着きを取り戻したクラピカはなお主張を曲げず、束縛する中指の鎖でウボォーギンを捕らえた。

捕縛の後、バショウはリンセンと車で市内へ戻る。リンセンは尾行してくる車に気づいたが、残る陰獣がその車に接触したことで見失った。バショウはそのまま市内へ向かい、ウボォーギンの尋問に加わってオークションの出席者と品物の行方を問い質す。出席者は幻影旅団に殺され、品物は自分たちが着く前に奪われていた。

ダルツォルネが死んだものとみなされ、ウボォーギンが旅団の仲間に奪還された後、バショウを含む護衛たちは、真の雇い主に連絡して状況を伝えられるよう、クラピカを新しい護衛長に据えることで一致した。ヨークシンに着いたライト=ノストラードは経緯を聞いて護衛たちに礼を述べ、ネオンを帰す方針を示す。そのうえで、地下オークションと陰獣、そして十老頭が幻影旅団にどう対処しようとしているかを一同に明かした。

その晩、バショウとセンリツは、付き人を連れたネオンの買い物にリンゴーン空港で付き合う。ネオンが化粧室に立った間、二人はクラピカのことと、バイクで世界を回りたいというバショウの夢について語り合った。ネオンが戻らないことにバショウが気づき、付き人エリザが様子を見に行って失踪が判明する。センリツはクラピカに連絡し、二人がネオンを見失ったと伝えた。クラピカがハンター向けのサイトを確認すると、ネオンとバショウ、そして自分とセンリツを除く護衛たちの写真と説明が載っていた。

会長選挙と王位継承編への参加

延期されていたオークションが開かれ、緋の眼を手に入れて喜ぶネオンが地元の病院で目を覚ました後、ライトは護衛たちの働きに改めて礼を述べ、翌日もセンリツとバショウにネオンの買い物へ付き添うよう頼んだ。二人はこれに閉口している。組を離れるクラピカの身は、バショウもセンリツも案じていた。翌日、バショウはスクワラの隣に座り、手に入れた珍しい眼に見入るネオンを眺める。その後もセンリツやネオン、付き人たちとの買い物に付き合わされ、次第に苛立ちを募らせた。のちに会長ネテロが死去すると、バショウはハンター協会本部に姿を見せ、第13代ハンター会長選挙の第1回投票に加わった。

王位継承編では、クラピカに声をかけられ、カキンの王子に雇われる護衛の候補として動く。ハンゾーとの検討では、報酬に金銭を用いるのは世間知らずの王子だけだとして、ツェリードニヒ=ホイコーロは募集する側にいないと結論づけた。最終的に雇い主となったのはルズールス=ホイコーロである。クラピカが緊急の呼びかけを行った後、バショウはスカルトとともに、念とは何か、そしてルズールスに憑いた守護霊獣とは何かを王子に説明した。だが王子は、習得に時間がかかりすぎるとして念を学ぶ気を見せなかった。

ブラックホエールの出航から4時間後、ルズールスはバショウのキレイなハッパを一緒に吸う。合法であることに驚く王子に、バショウはレシピは自分のホームページで公開しており、免許も持っていると答えた。さらに、試したヘビースモーカーの友人たちが病みつきになった末に健康になったと付け加える。考え込んだ王子は、キレイなハッパを薬物依存者の更生に使えないかと思案し、麻薬取締を軍が握っている以上、兄のベンジャミン=ホイコーロは決して支持しないだろうと述べた。臨床試験の結果を公表してよいかと問われたバショウは了承し、王子自身が王になった方が早いのではないかと返したが、そう簡単ではないと諭される。

祝宴の日には、リッジとフリースタイルのラップで対決している。翌朝、ハルケンブルグ=ホイコーロの部屋から響くオーラの震えが再び強まるのを感じ取り、それをルズールスに伝えたうえで、正体は分からないがきわめて強力な能力だと述べた。呼び鈴が鳴るとルズールスを下がらせ、ライスに応対を頼む。訪ねてきたのが「シカク」で、その来訪がカンジドルに知らされていないと分かると用件を問い質したが、その兵士は扉の前で自ら命を絶った。まもなくオーラの震えも止み、バショウの困惑は深まる。

バショウは当初、ハルケンブルグがドゥアズル=ホイコーロ王妃を動かし、ルズールスを警護している王妃付きの衛兵に手を下させようとしたのではないか、シカクの自死はその陽動ではないかと考えた。ルズールスは、王位継承戦に関わろうとしない母の姿勢を理由にこれを否定する。そこでバショウは、シカクには死後に発動する能力があったのではないかと疑い始めた。カンジドルから何が起きたのかを探る協力を求められた際には、オデッサガドーが表に出さないだけで手練れの念能力者である可能性を警戒し、勤務の交代を組み直すつもりだったと明かす。カンジドルも同じ結論に達していた。

航海中の警戒とフウゲツへの助力

一方でバショウは、この一件はベンジャミンの手の者が作った見せかけだと内心で断じ、シカクの能力は自らの命を差し出したときに発動するという見立てに戻る。死後の念はきわめて強力だとしたうえで、ルズールスの居室の前でシカクに自害させたのはハルケンブルグに疑いを向けるための工作で、真の狙いは第2王子、第3王子、第4王子のいずれかだろうと推し量った。カキンの身分社会に触れ、死後の念を使うつもりの者はまだ大勢いるかもしれないとも考える。その最も一般的な形は、死後に標的へ取り憑く呪いである。すでに守護霊獣に憑かれた相手にそれが通じるのかを自問し、油断すまいと自分に言い聞かせた。

航海11日目の早朝、第11王子フウゲツ=ホイコーロが、第10王子カチョウ=ホイコーロからの手紙を各王子に渡すため、司法省に警護されて第1層を回った。バショウはカンジドル、バラーテとともに、ルズールスがフウゲツから手紙を受け取り、主寝室でそれを読む様子を見守る。フウゲツと司法省の一行が1007号室を出ると、バショウは追いかけて少し時間をもらえないかと声をかけた。そして、カチョウの死の前まで護衛を務め、その後もフウゲツを支えて動いてきたセンリツの同僚だと名乗る。

丁寧に挨拶を返したフウゲツに、バショウは自作の俳句を書いたお守りを渡した。彼女につきまとう悪霊を一時的に遠ざけるためのものである。フウゲツが受け取って礼を述べると、バショウは手を振り、センリツがフウゲツを癒やして危機から救い出せるよう願いながらスカルトのもとへ歩いていった。本人は気づいていないが、司法省のカイザルはこの振る舞いに頭を下げている。同日午前8時50分、第2層のカイザルの執務室では、いつ動くか、そしてフウゲツの容体の背後にルズールスがいなかった場合にどうするかが話し合われた。その場でセンリツは、バショウのおかげで時間ができたと述べる一方、はっきりした容疑者はまだ絞り込めていないと認めている。

センリツによれば、バショウのお守りがある間は、フウゲツが一人でいるときでも悪霊は近づいてこない。同じ日の後刻、バショウは同僚の護衛ライスとともに主寝室に控え、映画を見るルズールスのそばで過ごした。バショウはルズールスの背後のソファに腰かけて映画に見入り、ライスの方が脇に立って注意を払っていた。

能力・特徴・関係

バショウはハンターの資格に伴う利点をすべて備えている。希少な品、さらには違法な品まで雇い主のために調達してきた実績があり、その腕は相当なものである。白兵戦もこなす。力の面では、武装した相手を倒す程度なら念を使う必要はないと本人が語り、その主張はトチーノの操る人形との戦いで裏づけられた。動きは機敏で反応も速く、人形の攻撃はすべてかわしている。胸ポケットには筆と紙の束を入れており、能力に用いる俳句をこれで書き記す。

念の技量は、自分の能力を作り上げられる程度にある。殴った感触だけで、相手が念でできた人形だと見分けることもできる。能力である流離の大俳人(グレイトハイカー)は俳句を用いるもので、殴った相手が燃え上がる句と、嘘をついた者が火の裁きで死ぬ句が確認できる。効き目が現れず、うまく燃えないまま不発に終わった場面もある。念系統は明らかにされていない。

人間関係では、ノストラード組で同僚となったクラピカとセンリツとの結びつきが長く続く。クラピカとは初対面で拒絶されながらも同じ組で働き、王位継承編でも再び声をかけられて合流した。センリツとはネオンの護衛を通じて気心が知れ、カキン王家の船上でもフウゲツの件で連携している。雇い主のルズールスとは、キレイなハッパを共に吸い、その活用や王位継承をめぐる考えを交わす距離にある。船上ではスカルト、カンジドル、ライス、バラーテら他の護衛と組んで警備にあたった。

媒体による差異

2011年のアニメ版では、バショウの初登場が原作より早く、盗人として描かれる原作にない場面に置かれている。建物の上で俳句を書いていたところへ警官が現れ、盗んだ死体の標本を返すよう命じられる。警官が発砲すると、バショウは反撃して彼らを打ちのめし、その後で俳句の続きに戻った。

同じ2011年版では、バショウは自分を具現化系だと称している。第13代ハンター会長選挙の第8回投票の場面では、会場でリンセンの隣に座り、残った候補者たちの演説と討論を見守った。ゲームのハンター×ハンター バトルコレクションおよびBattle All-Starsでも、バショウは具現化系に分類されている。

音声面では、1999年版でバショウを演じた Hidenobu Kiuchi が、同じ1999年版でマジタニを、2011年版ではフランクリン=ボルドーヒルも演じている。

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